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2012.05.27

「向く」と言えば向いて来るのだ

今朝、早い時間に、
リジョチョー(男性/50代後半/会社経営)から電話が来ました。


「この前、グーグルの設定してくれたでしょ?
あのパスワード覚えてる?覚えていたら教えて。」
という内容でした。


グーグルドライブが結構便利なので、
情報共有として使ってみることを提案して、
リジチョーにはその場でPCをお借りして、
グーグルのアカウントを作ってあげたんです。


ですがそれから少し時間が経ってしまったため、
中を見ようと思った時に、
またパスワードを求める画面が出て来たようでした。


個人的に、へぇ、、、と思いました^^


以前は、何を上申しても、
「そういうことはオレはわからない」
「詳しくないから社の若い者にさせる」
「できる人に任せればいいと思っている」
そんな反応しか返ってこなかったのですが、
今回は、自らログインしようと思い立ち、
パスワードを覚えていない事に気が付き、
その解決のために、わざわざ朝早くに、
電話をかけてきてくれたんです。


しかも。


「こういうのって、パスワードを忘れた時には、
『パスワードを忘れた方はこちら』っていう文章がよくあるじゃない?
それも探してみたけど、見当たらないんだよなぁ」だって!


うぉー、リジチョー、なんかすごくないですか?
飛躍的に慣れてきますね。
なんだかワクワクとうれしい気持ちになりますわん(*^_^*)♪


私は以前、リジチョーにこうメールしました。


「リジチョーのように数字にお強い方は、
インターネットが向くはずです。」


だって本当にそう思うんだもん。
誤解を恐れずに言えば、
空気を読むのが苦手だったり、
ニュアンスをなかなか解さないタイプの人は、
すべてが文字として明文化されるインターネットの世界は、
情報が逃げずにそこに固定されていてやりやすいと思うし、
色々な事が数値化できて理解しやすいと思うんですよね。


やっぱりあれが良かったのかな。
良かったと思う事にしよう(笑)。


最近のリジチョーは、発信する楽しさを覚えてくれたようで、
フェイスブックでも同じ年代の経営者さんよりも、
近況報告がマメだし、反応もずっと早いです。


もう、毎日毎日リジチョーの発言を追っかけて、
とにかく反応しまくる支援モードは卒業している感じです。


いいね。いいですね。


人はやっぱり「向く」と言えば向いて来るものなのだ。


それは巧妙な承認です。
自覚があるなら、言われてうれしいセリフだし、
自覚と異なるなら、苦手の「質」が変化するかもしれないし、
意外な事なら、より強く意識するきっかけになり、
たぶん、以前よりはポジティブに向き合えると思うんです。


ということは、「素敵」と言えば素敵になるし、
「カッコいい」と言えば、カッコよくなっていくのだな(笑)


ということは、「親切ね」といえば親切になるし、
「優しい人ね」と言えば、優しくなるんだな(笑)


これは女性の皆さんは、男性に対して使うといいと思うよ?
男性なんて、誰もが「承認欠乏症」なんですから、
ちょっと小狡く、ちょっと賢くなって、
巧妙なコントロールを目指しましょ♪

価値を伝える人になる

先日、自分がボランティアで役員をしている、
Nぴーおーの事務局に、
ある商品を買いに行きました。
地域活性化の活動をしているので、
地元のお店の商品も販売しているのです。


今年からリジチョーに誘われて、
無償であれこれお手伝いをしているのですが、
関わってみると色々気になることがあって、
このブログで「組織改革大作戦」というカテゴリを作り、
日々感じたことを書き綴っているのは、
以前お伝えした通りです。


事務局は住宅街の古いアパートの一室にあります。
扉を開けて「こんにちは~」と呼びかけると、
のそのそ出てきたのは、
最近スタッフ採用されたばかりの、
テッシー(男性/20代後半/仮名)でした。


直接話をしたことはありませんでしたが、
お互いに名前も顔もわかっています。


「豆腐クッキー買いに来たんだけど、
今、在庫ある?(はい)
あるなら、5個ください。」


「はい。」


もぞもぞと奥に引っ込む。
そしてもぞもぞと袋と伝票を持って戻ってくる。


「1925円です。」


むむ?むむむむむ?


テッシーはね、前職が調理師さんで、
自分のお店を持つのが夢で、
それでこのNぴーおーのスタッフ募集に応募して、
採用されたと聞いています。


自分のお店を持ちたいと思っている人が、
この元気のなさはなんでしょう?


二回りも年が違うし、しかも私は「役員」なので、
少し緊張したのだと思いますが、
こうやって商品を買いに来たのですから、
今の私は「お客様」です。
金額は安いかもしれませんが、
地域の商品にお金を出しているのです。


であれば、もっと笑顔でもっと明るく、
喜びや感謝の意を伝えるべきだし、
それをすることでお客様は、
「こんなに喜んでくれるなら、また買いに来よう」と思いますし、
「このNぴーおーの活動に自分も協力してあげよう」
という気にもなると思うんです。


なので、軽~く突込みを入れてみました(笑)


「テッシー、あのさ、テッシーって、
他のお客様にもこんな感じで接してるの?」


「え…」


私が何を言わんとしているのか、
それだけでは主旨がよくわからなかったみたいで、
テッシーは黙ってしまいました。


「テッシー、お客さんが商品を買ってくれたら、
まずうれしそうに『ありがとうございます』って言わないと。
それに顔が全然笑ってないし、
せっかくわざわざ買いに来たのに、私、なんかつまんない(笑)」


「あぁ、、、、」


「お客様をつまらない気持ちにさせたら、
売上も上がんないよ?
独立したいんでしょう?将来お店を持つんでしょう?
だったらそういうところから気をつけて行かないと。」


「はい。」


「わかった?」


「はい。」


「ダメ!声が小さい(笑)!」


はい!


「そうそう、すごくいい感じ!その調子!」


「じゃ、みんなによろしくね。」


「はい。」


「『はい』じゃないでしょう(笑)?
お客様が帰る時は『ありがとうございました』でしょう(笑)?」


ありがとうございました!


「あのさ、顔、笑ってないよ(笑)?
もっと笑顔で、もっとうれしそうに!」


ありがとうございました!


「そう!そう言われて初めて、
お客さんは、『あ~来てよかったな~買ってよかったな~』
って思うのよ?それで『また来ようかな~』って思うんだから。
いい?」


はい!


「わかった?」


はい!
ありがとうございました!


オッケー!100点!!さすが!


ありがとうございました!


テッシーはきちんと頭を下げて、
玄関先で私を見送ってくれました。
いやいや、こういうことは演技でもよいのよ(笑)
それで十分。


    *    *    *    *    *    *


こういった活動でも、
自分のお仕事である社員研修でも思うんですけど、
上長は部下にもっともっと、
「この仕事で何が価値か?」を伝えてもいいんじゃないかな。


挨拶一つにしても、
今は人の価値観もスタイルも、
個人のあり方が尊重され過ぎていて、
元気のない人に「それじゃダメだ、元気を出せ」とは言いにくいし、
笑顔のない人に「その無愛想をなんとかしろ」とも、
なかなか言えない人が多いと思います。


ましてや、「俺に挨拶しろ」なんてことは、
「俺を敬え」と言っているのと同じ意味になるので、
よほど高飛車で嫌なヤツでない限り、
ちょっと言えないセリフですよね。


でもそれは、「君はそれじゃダメだ」ということのほうを、
メーンに伝いたいと思ってしまうから、
なかなかストレートには言いにくいと思うんです。


「君はそれじゃダメだ」じゃなくて、
「このほうが相手がうれしい」だったら、
伝えやすいと思うんですよね。
または、
「◯◯クンがそうだとオレ、何か手ごたえなくてつまんないなぁ…」
でもいいと思うんです。


あなたのその態度が相手に対してどう感じさせるか?
それに気づかさせてあげる人が必要だし、
むしろ好みの問題でもいいと思うんです。
「おれは元気で明るいほうが気持ちが良くて好きだなぁ」
でもいいと思います。


※実はこれ、アイ(I)メッセージと言って、
ネガティブなことでも自分(I)を主語にして伝えれば、
相手が受け取りやすくなるという、
コーチングやアサーションの、
ひとつの手法でもあるんですよね(^_-)-☆


そうやって上長は、
その仕事にとって、または自分にとって何が大切かを、
もっともっと表に出して伝えて、
チームの意識合わせをしていく必要があると思うんです。
言葉を変えれば、価値教育と言えるかもしれません。


それが今、すごく不足しているんじゃないかな~と、
思うことが多いんです。


思いやりがあって分別と常識のある人ほど、
相手の欠点をストレートに伝えるのは苦手です。
また、最近の若い人はガツンと言われることに、
あまり強い耐性を持っていません。
なので不満を持ちながら、
結局我慢しがちになってしまうケースが多いのですが、
「お客様がうれしい」「自分がうれしい」
この言い方なら、価値も好みも伝えやすいと思いますよ。


そうやって、気が付いたときに気が付いた人が、
相手に自分の行動を振り返ってもらうきっかけをつくっていく。
それができたらチームはもっと締まっていくと思います。
そしてそれが未来のある若者のためになると思うんです。


だから私、最近は、結構口うるさいの(笑)。
いーの、いーの、煙たがられたって。
それに私の顔見て、
そのときだけ気をつけるような狡さがあっても、
私はそれでいいと思うの。


要はどんな理由であれ、相手の行動が変わるというのが重要で、
そんなきっかけを作っていきたいんですよね。


    *    *    *    *    *    *


昨日、再び所用で事務局を尋ねたら、
テッシーの挨拶がとても元気良くていい感じ。
なのですかさず、
「あ~やっぱりテッシーに元気にあいさつされるとうれしいね~」
と、承認、承認(笑)


テッシーいいよ、その調子。
元気で明るくて笑顔がある事、それ大事。
そうすればみんなテッシーに寄って来るから、
その調子で人を惹きつけて、ときに助けてもらいながら、
夢に向かって一歩一歩、歩いて行ってね。


謙遜よりも、分をわきまえて大人しく振る舞うよりも、
一歩進んで、相手に先に喜びを贈る人になってください。

2012.05.19

努力なき「定着」はない

私達役員は、フェイスブックのグループ機能で、
非公開のグループ(掲示板)を作り、
そこで情報共有を図っています。


これは私が提案したもので、
自分がグループを作り自分が管理人をしています。


これが最近、ようやく定着して来ました。
最近は、以前話題にしたぐっちゃんも、
担当作業の進捗や課題に感じていることなどを、
役員向けに積極的にアップしてくれていて、
役員同士の意思の疎通や情報共有、
引いては連携や気持ち的なまとまりにも、
効果が出てきているように感じます。


私以外のメンバーは、
リジチョー(50代後半/男性/会社経営)も含めて、
こういったITの活用にはあまり馴染みがないので、
滑り出しはとても不調でした。


毎回、私だけの発言が続き、
反応がない状態が少し続きました。


こういうときは、トップから落としていくに限ります(笑)
リジチョーに個別に話をして有用性を訴えると、
「それはやったほうがいいものなの?」


私は即答しました。
「はい」


これも今思えば、「やったほうがいいと思います」
などといった、曖昧な言い方をせずに、
「はい」と断言したことがよかったんだな、きっと。


リジチョーは「いい」と言われれば実行する人なので、
早速、頑張ってフェイスブックに慣れてくれて、
役員グループでも少しずつ発言してくれるようになりました。


推進者がそこで必ずやらなくてはいけない事は、
100%すぐに確実に反応してあげて、
感謝を伝えて書き込んでくれた行為を承認し、
好意的なコメントで相手の言い分を認する事なんですよね。


自分と異なる意見や、
受け入れがたい提議にまで、
追従のように賛同しろと言っているのではありません。


あのリジチョーなので、
やはりたまには変なこと言ってくることもあります(笑)


でも、その内容にYESを出すのでなく、
それを書いてくれた行為のほうに感謝の意を表すのです。
例えば、「ここでリジチョーが意思表示してくださったので、
私達はリジチョーが今何を思っていらっしゃるかがよくわかり、
課題が明確になりました。ありがとうございます!」みたいな。


「そういう考え方もあると気が付きました。
言われないとわからないものですね。なるほど!」みたいな(笑)


いい意見にはもちろんすぐに賛成の手を挙げます。
「読んですぐにいいアイデアだと思いました!」
「ぜひ協力させてください」「ナイスです!」


私は自分の主義主張は決して曲げてないよ(笑)?


ただ、どんな内容でも必ず承認点を見つけて、
それを言葉にしてプレゼントしているだけです。


    *    *    *    *    *    *


新しい仕組みや手法が定着せずに長続きしないのは、
明確なメリットをメンバーが実感できない時です。
ぶっちゃけ、もっと言っちゃうと、
「やらされ感」が強くてしかもやっても楽しくないと、
物事はあっという間に廃れていくと思うんです。


それをそうさせないようにするためには、
やっぱり、思いの強い人のそれなりの努力と行動が必要で、
「有益だからやってください」と言うだけでは、
人は決して動かないと思うんですよね。


だから、この半年間は、
メンバーをリスト化しして巡回しやすいようにしたり、
真っ先にグループのページから見るようにしたり、
グループに書き込みがあったことを知らせるスマホのアイコンには、
どこに居てもすぐに反応するようにしてきたのですが、
最近は、ようやく定着してきたようです。
他の役員の皆さんも、ここで提議したり、
誰かの提案に誰かがコメントを付けるなど、
段々活発になってきているので、うれしいです。


リジチョーは意識の高い人なので、
こうなると、放っておいても大丈夫ですが、
今まで批判や非難に弱く多少卑屈で後ろ向きだった、
ぐっちゃんが気がかりで、
ぐっちゃんに対しては何回か、掲示板(フェイスブック)のほうで、
それを皆さんに知らせてね、と、
個別にこっそりお願いしたこともありました。


「大丈夫だから。私がすぐにいいコメントを付けるから。」
と約束して、出来レース的に書き込んでもらった事もありました。
この頃のぐっちゃんは、人が変わったように前向きで、
とても頼もしく、他の役員の皆さんからも、
「かっこよくなった」「リーダーの自覚が出てきた」などと、
打合せの場で言われることも増えて来ました。
ぐっちゃん、本当によかったね。
でも、情報共有にはやはりまだ不安があるようなのです。
怖いんだよね、何か言われるのが。さ。


    *    *    *    *    *    *


そんなぐっちゃんが、一昨日、
珍しく、色々な事柄を掲示板で報告してくれていました。
先にも書いたように、フェイスブックのグループ掲示板は、
携帯やスマホと連動しているので、
書き込みがあると光ってお知らせしてくれるから、
出先でもすぐにわかるんです。


ですが、せっかくのそういうときに限って、
私は研修のお仕事や打ち合わせの真っ最中、
一昨日も昨日も、彼の書き込みに、
タイミングよくコメントをつけてあげることができずにいました。


ここでまた、誰からも反応がなく放置されてしまうと、
せっかくの意欲がまた萎えてしまうのではないか?


少し不安に思った私が、
なかなかきちんとコメントを付けれられない状況に、
小さな焦りを感じていると、
やがて他の役員の方達から返信が付き始めました。


そうか。


そうだよね。


今までは、情報共有の仕組みを定着させたい思いで、
色々と率先して行動してきましたが、
少し方向転換する時期が来たようです。


考えてみたら、
私が誰の発言にもすかさずコメントを付ける状況は、
他の方にとってみれば「ぷらたなすさんが返事するからいい」
といった、他人事感覚を感じさせていたかもしれません。
ダメだね~それじゃ^^


こうやって多少放置されている書き込みを見ると、
「誰かが返信しないと!」と思ってくださる方が現れて、
より多くの方が主体的に関与してくれるのかもしれません。
その気持ちを、もっともっと信じないとね。
それを信じて、流れに任せてもいい時期が来たのだと思います。


ちょっとずつ、ちょっとずつ、
組織は変わってきています。

「合わない」を承認共有

先の打ち合せで、リジチョーに、
「ぷらたなすさんとは合わない」って言われちゃいました(笑)


第三者を交えた3人での打ち合わせで、
「合わない」って言われるのはこれで二度目です。
前回は、友人を紹介して3人で会った時の話だったので、
「何も今、私の友人の前でそんな話をしなくても…」と思い、
無神経だな~と、少々腹が立ちました。


しかもその時も、
「俺は自分と合わない人とは手を組む気がない。
そんな奴は必要ない」と、冒頭から公言して、
雰囲気を嫌な感じにした後でした。


友人は、リジチョー自身が「ぜひ会いたい」というから、
時間を作ってもらってわざわざ来てもらったのに、
その最初にこんなこと言ったら、
せっかく会の主旨に賛同してくれて、
仲間になりたいと思っている人さえも蹴散らしちゃうよ?


わざわざ遠くからお越しいただいてありがとうございます、
と、なんで言えないのさ!
なんで、「仲間になっていただければこんなうれしい事はない」
と言えないのさ(笑)??
そういった言葉がけの差で、
相手が味方になったり敵になったりするのにねぇ。。。(-_-メ)
もうっ!


…と思っていたところに真顔で「合わない」と発言されたので、
さすがにそのときは、カチンと来て、
「合わない人は居ちゃいけないということなので、
明日から辞めます」って言ってやろうかと思うぐらいでした。


でもさ、その次に言われた時には考え直したんですよね。
他人のいるところで「合わない」と言われるのは、
これはむしろ、いいことなのではないか?ってね。


私がかつて、仕事でスタッフ指導を行っていた時には、
いかに早い段階で、相手の短所をお互いに、
ストレスなく認め合い共有できるかを常に意識していました。


短所や欠点、修正点というのは、
そこに相手の批判的な言葉や否定感情が絡むから、
逃げたい気持ちになるんですよ。


でも指導する側が、
そこにマイナスの評価や感情を一切持たずに、
それが「ありのままの自然なあなた」である事を認めてあげれば、
本人も「そうなんです。私ってそういうところがあるんです」と、
素直に認めますし、そこからなんですよね。


そしたらジョークにしたり軽~く突込み入れたりしながら、
「あ~あ~あ~、いかにも○○さんらしいミスが出ちゃいましたね~」
「えへへ、ですよね~、やっちゃいました^^」みたいな感じで、
抵抗なく気づかせて伸ばしていけるんです。


それを思ったら、敵(リジチョーw)が、
何の気兼ねもなく「合わない」と言ってくることは、
いいことなんですよね!


もしかしたら、そう言っても「この人なら大丈夫」、
「これで何かが壊れることはない」といった、
私への信頼感が生まれてきているのかもしれないし、
おー、これはチャンスだぞ?と思いました(笑)


なので、二度目の時にはとっさにこう切り返しました。


「そうです。水と油なんです(笑) 
ここは『合わない』関係なんです!」


そして同席者(年下の知人男性)の方を向いて言いました。


「ていうかさ、普通は言わないよね?そういうこと。
リジチョーは、こういうことを平然と人に言うのよ。
ちょっと、ひとこと言ってやってよ!(笑)」


「いや、だからさ、ぷらたなすさん、(リジチョー妙に焦る)」


リジチョーの方を見ると、フケなのかゴミなのか、
黒っぽいスーツの胸ポケットあたりに、
何かが白く点々と付いているのが見えたので、
そのタイミングで思わず、


「リジチョー!どうでもいいけど、何か付いてますよ?
この辺にっ!言いたいことがあるなら、
そういうの、ちゃんとはらってから言ってくださいっ!www」


リジチョー、「えっ?」と慌ててやみくもにスーツの胸のあたりを、
バシバシと手で払う。子どもみたいだな(笑)うふふ。


場が暖かい笑いに包まれた中、
私は仕事の都合がありその場から途中退席いたしました。


    *    *    *    *    *    *


私が最近思うのは、人との関係性がガラリと変わる時には、
そのきっかけとなる言葉が必ずあるということ。
その言葉と言うのは、すまし顔で無難なやりとりだけの関係から、
一歩も二歩も相手の中に踏み込んで、
よいことも悪い事も本音で共有し承認し合える間柄になるための、
思い切ったひとことだったりするのだ。


今思えば、「はい、水と油の関係です」と切り返して、
「ごみを払ってから言ってくださいっ!」と突込み入れた事が、
非常によかったと思っています。


やっと、価値観や方向性の違いを、
ジョークにして承認共有できるようになりました。


その後メールをする機会があり、
わざと、「リジチョーと”合わない”ぷらたなすでした」と結んだら、
「研究するのでデータをください」と返信が(爆)!!!


うはははは、受けるよ、
ここでも「データをください」なんだよね。
彼はホントに、相手の発言や振る舞いを見て、
その人と成りを類推する人ではなく、
データとして渡されたものを、
情報として受け取る人なんだよねぇ。。。


私なら、「この人ってどういう人?」と思ったら、
ホームページを見たり、周りに聞いたりするけどな。
人に対してはある意味、受け身なんだね。


自分から他人に関与の手を伸ばさないのは、
前回書いた(意外に低いと思われる)、
リジチョーの自己価値や自己基盤に、
起因しているのかもしれませんが、
コーチングは相手の望むスタイルで、
相手の望む情報を提供するのも手法の一つ。


私は早速「データと言われたので添付します(笑)」と、
半部冗談、半分本気のような書き方で、
クライアント企業様向けの自分のプロフィールシートを、
リジチョーに添付して送りました。


こういうやりとりができるようになってくると、
あとは砂利道から高速道に入ったようなものです。
今後がまたまた楽しみになってきました。

長所を探って仕切り直し

今のNぴーおーの事務局に関わって、
なかなか結果が出ないのは、
リジチョー(男性/50代前半/会社経営)に、
問題と原因があるんじゃないか…


そんな風に感じることがすごく多いです。


極端な言い方をすれば、
何もしなければそこそこうまくいくものでも、
リジチョーが介入し始めると、
物事が変な方向に転回してしまう、みたいな。


「俺と合わないヤツとは仕事をする気がない」
「俺の方針に従えないなら一緒に居なくていい」
「自分らの食い扶持ぐらい自分で稼げ」


確かに効率のいい考え方で正論ではありますが、
常にそう公言されたら、
意識が高くて優秀なスタッフほど、
「じゃ、別にここじゃなくてもいいや」と思うと思います。
実際に今まで多くの有能なスタッフが辞めていったとのこと。


リジチョーは今のスタッフにも不満があるのですが、
俗に社員は社長の鏡って言うでしょ?
まさにその通りだと思うんですよね。


だから私はリジチョーに、
「結果が出ない、結果が出ない」って、
事務局スタッフを叱責するけど、
その矛先をできれば自分に向けて欲しいと思っていたし、
どうしたらそれに気が付くんだろうといつも考えていました。


でも、ここにきて、あ~それは違ったかな?と、
思い始めました。


    *    *    *    *    *    *


リジチョーは別な会の先輩でもあるので、
今のNぴーおーで懇意になる前に、
何度か別件で時間をとって話をしたことがあるんですよね。


そのときに「俺はわからない」という言葉が、
多かったことを思い出したんです。


それ、私にとっては全然「わからない」事じゃないのよ?


(こうすればいいじゃん)と瞬時に思ったり、
(問題はそっちじゃなくてこっちでしょ?)と感じたり、
一体なんでわからないんだろう?と、
首をひねることが多かったの。


特に人心の掌握とか社員の心のマネジメントに関しては、
私から見ると、発想自体が欠落しているなぁと思いました。


でもその時の話の内容を再現フィルムのように思い返して、
彼に同じ印象を抱くのは、私だけじゃなかったことに、
今になって気が付いたんですよね。


リジチョーは私が専門としているコーチングのように、
海外から入ってきた考え方やノウハウに複雑な思いがあります。
尋ねてみると、過去に(コーチング以外の)、
様々なプログラムを受けてみたが、
根本から人格を変えるような働きかけをされるので、
受けてよかったとは思っているが、
そのあとのダメージが大きくて傷つくこともあった、とのことです。


私は、それらの内容をある程度知っているのですが、
そんなに他人にプレッシャーをかけるようなものではありません。
むしろ、それで結果を出している経営者さんもたくさんいます。
なので、リジチョーには何かが「合わなかった」と言えます。


また、リジチョーはビジネスの先輩達から、
事あるごとに厳しく指導された、とも言っています。
それに感謝している一方で、
徹底的に言われっぱなしで心が折れた、とも。


私はその「先輩達」が誰でどんなキャラかも知っているので、
あの人たちなら確かにそんな言い方もするだろう、と思いました。


でも、今になってふと思ってみると、
リジチョーってちょっと関わると誰もが、
「違うよ、そうじゃないよ」と言いたくなる人であることに、
気が付いたんです。


たいていの人がわかっていることがわからない。
誰もが「こうすればいいのに」と思う事をやらない、できない。
前の日記「目に見える事見えない事」で書いたように、
自分が実際に体験した事や
事実として文字や数字に表れてきている事しかキャッチできないので、
人の感情とか意欲とかその場空気や暗黙の了解は、
よくハズすんですよね~


そうなると、指導者や先輩たちは「そうじゃないでしょ?」と、
言いたくなるわけだ。
ということはもしかしたら、リジチョーの人生は、
他人から否定されることが多い人生だったのかな。。。


    *    *    *    *    *    *


リジチョーはお父さんに殴られて育ったそうです。
昔の親ならそういう事もよくあったと思いますが、
今でも「親父は怖かった」と言っています。


また、それが子育ての悪いモデルになってしまったのか、
自分も息子さんを殴って育ててしまった事を今は悔いていて、
「皆、俺に反感を持っている」
「誰も会社を継いでくれない」と漏らしたことがありました。
またビジネスパートナーでもある奥様や親戚の女性とも、
衝突したり批判されたりで、頻繁に険悪になることも、
教えてくれました。


そういった事柄を今、パズルのようにつなぎ合わせてみると、
リジチョーってきっと、周囲の人間が思っているよずっと、
自己価値が低い人なんですよ。
人をカチンとさせる数々の強気で高飛車な発言は、
その弱さを隠すための鎧のようなもの。かな。


以後も何度か個別の打ち合わせから脱線するように、
雑談を伺う機会がありましたが、
ここにきてわかりました。
リジチョーって、
他人から無条件に存在を肯定されたことがないのでは?


能力を認められ感謝され褒められ周囲に愛されて必要とされて、
自分が自分である実感を強く感じながら生きてきたこと、
そんなにないんじゃないかな。。。


もしそうであれば、私の今までのリジチョーへの接し方は、
考え方を根本的に改めないと状況が変わらないかも。


    *    *    *    *    *    *


今のリジチョーに一番必要なものは、承認だね。
人としての承認。そして言い分を認め味方になる事。


だったら、リジチョーのいいところはどこだろう。
「目に見える事しかわからない」のは短所かもしれないけど、
だいたい短所というのは、裏を返せば優れた長所なので、
少し考えてみる。


数字には確かに強い。数字はすごく好きみたい。
本人はやがてリタイアしたら、財務会計の何かをやりたいって、
言ってるぐらいだし。


でもそれは、皆もわかっていて本人も自覚があるので、
そこを承認したって、あまり効果ないよね(笑)


それより…そうだな。
たぶん、文章はいいかも。
この年齢の男性にしては、案外センチメンタルなことを書くんです。
文章はそんなに上手とは思いませんが、
何を見てどう感じたかをきちんと書いてくるんですよね。
そこにもっともっと共感してあげればいいのかも。


それと、ネット!
彼のようなタイプは、きっとインターネットは向くはずです。
やり取りが目に見えるし、
パソコンは”雰囲気”では動かないですからね(笑)


本人は「取り組む気がない」「わかるやつに任せるのが方針」
などと言っていますが、
手法としてリジチョーに向いていることを論理的に伝えて、
もうちょっと慣れていただけば、
メンバー同士の意思疎通も、もっとうまくいくかも。


リジチョーは、何かをやりたいと思うと、
それを周りに諮らずに独断で個別に突っ走るので、
役員は今、いったい何が起こっているのかわからず、
いつも結果だけ知らされる事が多いんです。


そうなると、「結局最後は自分のやりたいようにやるんだから
俺たちがいたって、無駄じゃーん?」という考えに、
他の役員の皆さんもなりがちです。
だからみんな、冷めて他人事のようになっちゃうんですよね。
その状況を回避する、と。


今までは、この人さえ変われば…という思いがありましたが、
それはちょっと違いましたネ^^
いいところや隠れた長所を見つけて承認し、
リジチョー自身が満たされた思いを持たないと、
組織は変わっていかないんじゃないかな?
今はそんな風に思っています。


こういう事って、自分よりも立場が下の人にはすぐ気付くけど、
目上の人にはなかなか思いが至らないものですね。
上の人との噛み合わない会話や、
お互いの方針の違いをクリアしてしていくためには、
感情は一旦凍結させて、
自分が相手よりも一回り外の枠組みから物事を見ていかないと、
ダメなものだなぁ…と再度気づかされました。


2012.05.16

数字、図式化、行政の話

前の日記「特長がわかれば対処もできる」の、
つづきのお話になります。


前の日記の翌日(つまり、きのうです)、
私とリジチョー(男性/50代後半/会社経営)と、
コージ君(男性/30代前半/仮名)の3人で、
ある件で臨時に打ち合わせをしました。


コージ君は就職支援の仕事をしています。
活動としては私とよく似ていて、
研修や講義や個人指導が中心ですが、
対象は主に学生さんで、
場合によっては企業さんとのマッチングも行います。


実はコージ君はリジチョーの息子さんの同級生なんです。
スポーツの育成会を通じて家族ぐるみのお付き合いとのこと。
ですが私も別なところで以前から知っている人でした。


私たちのNぴーおーは地域振興を目的に、
行政から委託されている事業ですが、
リジチョーが農商工以外の業種に関して、
あまりに疎くて想像力もないので(笑)、
「農商工業のネットワーク作りだけが地域活性じゃないでしょ?
地元にはそれ以外の業種でもこんな有望な人物がいるんですっ!」
とフェイスブックでリンクを貼ってコージさんを紹介したところ、
それで他県にいるはずのコージ君が地元に戻り、
実家のあるこの地区で家庭を持って、
仕事も独立してやっていることが偶然分かったのです。
ご縁って不思議ですね。


そしてコージ君はふたつ返事で、
私たちの会員になってくれました。


    *    *    *    *    *    *


さて、このコージ君、若いのですがとても切れる人です。
頭いいです。賢い。クレバー。
なのに素直で謙虚、お話にも嫌味が全然ありません。
他人に対してものすごく自然体で接するので、
相手を構えさせないんですよね。
若いのに芯があってとても強い人だと思います。
強くなければできないことですよ。
(この人、きっと、もっともっと伸びると思います)
(この年齢で、これですもの。)


そして私はこのコージ君に今回、
色々な事を教えられました。
自分に何が不足しているかよくわかりました。


コージ君はリジチョーにとって、
小さい頃から面倒見てやっている息子みたいなものです。
リジチョーもコージ君にとっては、
小さい頃から暖かく親切に接してくれる、
仲良しの友達のお父さんです。


そういう土台があるので、
リジチョーとコージ君のやりとりは至ってスムーズ。
しかも悔しい事に(笑)、
リジチョーはコージ君の言い分なら、
全肯定モードで聞くんです。


私は以前、リジチョーに上申して、
速攻その場で却下された提案があったのですが、
思うところがあってそれを再度その場で述べたところ、
コージ君がすぐに「それはいいですね!」と、
心から賛同してくれました。


するとリジチョー、一気に乗り気になっちゃうんだから、
なんだかなぁ…という気持ちもなくはないです^^


でもね、コージ君のアプローチを隣でよく見ていると、
さすがに同じ男性同士だけあって、
コージ君の話しは非常にリジチョーにとって、
理解しやすいスタイルなんですよね。


①まずニュースや社会情勢をよく勉強していて、
ポイントとなる数字をよく覚えているということ。
それをきちんと話の中に取り入れているんです。


「この春の大学新卒者の就職率は93.6%だそうです。
でも新卒大学生の3年以内の離職率って4割近いんですよ。
なぜだと思いますか?
その6割の人が「人を育てる環境にない」ことを、
理由に挙げているんです。」


あぁ、見た見た、最近、そのニュース、と思う。
でも数字なんか覚えてないよ。
具体的な数字よりも、
「やっぱりね」と思った記憶だけが残っています。


これは、雰囲気や暗黙の空気を理解できるタイプの人や、
女性の大半に見られる傾向だと思います。
私も含めてそういうタイプの人種って、
事実や数字があんまり響かないんですよ。
そういった話をされるよりは、人の思いに耳を傾けたり、
共感できる事柄を見聞きしたほうがずっと心が揺さぶられるわけ。


でも、数字には動かしがたい説得力があります。
また、数字を出された方が明確に状況を理解できる人もいます。
特にリジチョーなど中小の経営者さんには、
そちらのほうがはるかにわかりやすい話になりますよね。


そっかー。いかん、いかん。
私はリジチョーによく「ぷらたなすさんは理解できない」
と言われることがあるのですが、
何を提案するにも、根拠となる数字を出さんといかんなぁ。。。
確かに。


もっとニュース等に敏感になって、
これぞというネタに関しては、
確実に数字を覚えないとダメだ、と思いました。


②コージ君は話をする時に、紙に書きながら話すんです。
何てことないただの線だったり矢印だったりするよ?
でも、リジチョーはその紙に自分でも何かを書き加えながら話すんです。
それにまたコージ君が赤丸を付けたりする。
素材として何かを図式化することって大事なんだね。


イメージ、、、、の問題なのかな。


私は敢えて紙に書かれなくても、
相手の話を聞いていれば、
だいたいのイメージはつかめますし、
見えてくる絵柄やモデルもあります。


「ホントにわかってる?」と聞かれて「こういう事でしょ?」と言うと、
概ね当たっていることがほとんどですし、
そうなるように、会話の合間合間に、
イメージ合わせのための質問を、
無意識に行っていることが多いです。
常に相手とズレないように、
言葉を通じてマメに軌道修正をしているとも言えます。


だから逆に、話を聞いているだけで理解できるものを、
いちいち紙に書いて説明されるとうざったくて仕方ありません。
書いても書かなくてもいいような図は思考の邪魔になるので、
見たくないし、それに付き合う時間に無駄を感じたりします。
(もちろん、明確に理解できていれば、の話です)


でも、これがまた、違うわけだ(笑)。


考えてみれば男性、特にリジチョーのように、
「目に見えないものはわからない」タイプの人は、
なんでもいいから、まず書いた方がいいんですよね。
書きながら話をした方がいいみたい。


話しを理解するためと言うよりは、
言葉や音のように消えてなくなるつかみどころのないものより、
確実にその場に固定されている文字や図を見ながら話をした方が、
思考が落ち着くみたい。そう感じました。


女性は私のように、
そこはあまり気にならない人も多いと思います。
そういえば私、絵に描かないと伝わらないようなこと以外は、
何かを書きながら人に説明をするなんてこと、ないもんな。


いかん、いかん、男性一般やリジチョーみたいな人に対しては、
それが欠落していたんだわ。
道理で…と思い当たる節も多々あります。


私にお仕事の依頼を下さる方って、
女性の経営者や管理者さんか、
または営業資質のある社交的な男性に、
ものすごく限定されている気がするんですよね。


でも、研修や社員指導の決済は、
中小であれば経営者さん自らが決めるし、
大手であればその部門の責任者さんになるのだけど、
そういった人たちへのアプローチが自分は弱いと、
最近結構感じていたんです。これか~!そういうことだね。
①と②。そして次に掲げる③もです。


③行政の仕組みや現状にめっぽう詳しい。
「今はこういう流れになっています。
来年はこうなる予定です」という話ができる。


これはコージ君が行政の仕事をしているからでもあるんですが、
基本的に男の人は、その手の話が好きですよね。
もちろんリジチョーのような経営者さんになれば尚更で、
行政や政治の動きは今後の商売に直結してくるので、
当然アンテナは高いし、仕事を通じての絡みもあるはずです。


でもさ、女は、というか特に私は、
『今目の前にいるこの人達の変化と成長とそれによる幸福』
だけが目下のメーンテーマで、
他の事はあんまり目に入らないから、
決裁権のある人と話をしても、それしか話ができないわけよね。


人をどう育てるか?どう伸ばすか?
どうやったら変わるのか?


そういった話なら何時間でもできるけど、
「ぷらたなすさん、この前◯◯の仕事やったって言ってましたよね?
あれって××育成事業の一端だと思うけど、
管轄は結局、国になりますか?」って聞かれても、
明確に即答できないもんねー(大汗)。。。


そういったお仕事は直接じゃなくて、
落札した民間の企業さんから入るわけですが、
その担当者っていうのも、女性であることが多いので(笑)、
彼女達もあんまりよくわかってなくて(そこに関心がない)、
尋ねてもよく答えられなかったりするのです。


そっかー。自分は興味なくても相手が興味あるのだから、
もうちょっとあれこれ勉強して、自分の言葉で語れないとダメだわ。
そうじゃないと、相手の関心を惹きつけることはできないね。


    *    *    *    *    *    *


私、どうやら女性受けはすごくいいんですよ。


でも、前の仕事での経験もあって、
男性の育成もすごく好きだし、ある程度やり方わかっているし、
自分ではそれなりにスキルもあると思っているんだけど、
今のスタイルの自分の話の仕方だと、
決裁権のある人(主に男性担当者)を、打破できないわね。


なるほど。


きのうはコージ君と打ち合わせができて本当によかった。
リジチョー対策だけでなく、自分の今後に対しても、
修正すべき部分が明確に見えてきました。


今日のこの話、「組織改革大作戦」のカテゴリに入れたけど、
「食えるプロコーチになろう」に入れてもよかったね(笑)

特長がわかれば対処もできる

リジチョー(男性/50代後半/会社経営)は、
私が入会しているある勉強会の格上の先輩で、
そちらでも役職を持っていました。


単なる目上のエライ人として、
無難なやりとりをしているうちはいいのですが、
今のように同じNぴーおーで、
一緒に活動する仲間のようになってくると、
ほんっと、この人とやっていくのは大変だわね(笑)


おととい、勉強会のほうの友人の、
睦ちゃん(40代前半/女性/仮名)と話す機会があり、
話題がリジチョーの事に及びました。
睦ちゃんはその勉強会である活動の副委員長なのですが、
その委員長がリジチョーなので、やっぱりすごくやりにくいって。


どうやら雑談が雑談に終わらないらしいです。
睦ちゃんは社労士さん達と提携するお仕事なので、
仕事柄そちらの知識が豊富なのですが、
「最近思うんですが、適正な労働分配率って、
業種によって様々なもんですね~」と言ったところ、
「どんな業種でどのぐらいなの?」と聞かれ、
そこまできちんと把握して話しているわけではないので、
「まぁ、色々みたいです」と答えたら、
「それじゃダメだよ、適正な数字はあるはずなんだから、
全部答えられないと!」って追及されて、
その後、延々とご指導モードで熱く語られた、と。


「そういう話をしたかったんじゃないので、
早々に終わらせたかったんだけど、
すぐに『それじゃダメ』という話になって、
そんなに深く語りたいわけじゃない私と、
いつまでたっても平行線で噛み合わないんだよねぇ。。。」


あーーーー!わかる、わかる、わかる!
それ、すごく、わかる!!!


「委員会活動のほうも、優先順位が高くない懸案を、
取りあえずここは簡単に決めて済ませて、
次に行こうという気持ちで全員が一致しているのに、
いつも彼のNOで止まっちゃうんだよね~
すぐに『それでいいの?俺はよくないと思うなぁ』と言われ、
話しがどんどんどんどん大きくなって、
この前はメンバーで他県に出張する話にまでなっちゃった…
それに対して今度は内外からクレームが上がり、
『もっと大事な事があるでしょ?』と言われ、
もう、本当に大変なのよ。」


あーーーー!わかる、わかる、わかる!
それ、すごく、わかる!!!


でもね、睦ちゃん。


私は言いました。


彼の特長さえ理解できれば、
もっとうまくやっていくことができると思うよ?


「特長って?」


私、わかったんだけど、
彼は「見えないことがわからない」人なんだよね。
男性は皆、そういうところがあるけど、
「今交わされているこの会話は軽い雑談である」とか、
「この件は正当に頑張る必要がない事案である」というのは、
目に見えない暗黙の了解じゃん?
だから、彼にはわかんないのよ。


自分達と同じ感覚で、
それを理解したうえで言っていると思うのは大間違いで、
だからそういうときは、きちんと言っていいと思うの。
「私は雑談としてお話しているんです」とか、
「この件はあまり稼働をかけないのがメンバーの総意です」とか。


色々わかった上で”長”の付く人が強く異を唱えていると思うから、
私たちは仕方なく従ってしまうけど、
そもそも、そこから怪しんで対応していかないと、
あの人とはうまく行かないかもよ?


「はぁ、なるほど。
でもさ、なんっかこう、何を話しても、
思った方向とは違う話になって、
理解しえないというか、噛み合わないというか…」


だからさ、会話で分かり合おうと思わなければいいのよ。


「は?」


話しながら自分でも気が付きました。
そうだ!メールだよ!メールがいいね。
彼のメールは文章が短くてそっけないけど、
必要な答えはきちんと書かれていて、
しかも案外メールでは優しくていいヤツなんだよね。
そうそう、そっちがメーンの方がいいのかもね。
意思がお互いに目に見えるもん。


それと資料だね。
雑談は別として、何かを提案提議する時には、
必ず内容を印刷物にして渡した方がいいと思うよ。
私たちが感覚的に当たり前と思う事でも、
省かないできちんと明示して、
その紙を見ながらやりとりすればいいと思う。


そう。
そうなのだ。
自分で話をしながら、私はリジチョーと、
よいコミュニケーションを取る努力を、
怠っていたなぁ…と思いました。


言って分かり合えないなら、メールで書く。
提案は必ず資料を付ける。
やりたいことは紙に書いて見せる。
そういう手法の模索をすっかり忘れていたよ。


メール!そうだ!メール!メールがいい!


突破口が見えたと思いました。
私の考えは間違っていませんでした。
ですがまだまだ自分に不足があることに気が付いたのは、
翌日のことでした。

2012.05.12

目に見える事見えない事

私がもし5年前の、
まだコールセンターにいるときの私だったら、
今のうちのリジチョー(男性/50代後半/会社経営)みたいな人は、
すごくストレスで理解不能で、
このブログでも批判的な日記を書いていたと思います。


でも今は違うんだね。


こういう人は発見が多くて、
一緒に活動をしていると、
分析のしがいがあるんです(笑)


悪い人とは思わない。
むしろまっすぐでいい人。
出張に行って体験した事の感想などを聞くと、
男性にしてはむしろ感受性が豊かなほうだと思います。


なのに、皆が当たり前にわかっていることが、
わかんないんだよね~
だから周囲ともあんまりうまく行かずに、
不協和音が出ちゃうんだよな。


これは本人にとって、
なかなか自己肯定感が得られない結果となるので、
彼の人への強さやキレる感じと言うのは、
その弱さと自信のなさの裏返しなのかもしれません。


    *    *    *    *    *    *


先にも述べましたが、今の私たちのNぴーおースタッフには、
業務の全体を見て取りまとめたり、
人を適切にマネジメントできる人材がいません。
さすがにこればっかりは、持って生まれた資質の有無も大きいので、
誰かを人選して育てるにも時間がかかるでしょう。


リジチョーにその旨を進言したところ、
リジチョーもなるほどと思ったようで、
私にこう言って来ました。


「誰かいい人いない?」


「いやぁ、ちょっと(思い浮かびません)。。。」


ですが以前に書いた通り、
良く考えたらいたんです!
この役割にぴったりの人が!


私の友人の藤堂さん(女性/30代後半/仮名)です。
事情があって最近食料品のチェーン店を退職したばかり。
それまでは有力店の店長さんでした。


穏やかだけど数値意識が高く、
人材育成にもよい方向性の熱意がある人です。


それをリジチョーに告げると、ぜひ会いたいとのこと。
早速間に入ってスケジュールを調整し、
先週、リジチョーと私と藤堂さんの3人で会いました。


だがしかし。


だがしかし。


リジチョーの藤堂さんへの接し方や、
話しの内容には、さすがに不満を持ちました。


「ぜひ会いたい」というから連れてきたんです。
事情もきちんと話して、「手伝ってもらえたら嬉しい」と打診して、
「そういう話ならぜひやってみたい」という答えをもらったのに、
「私達はこういう人材を探している」となぜ言わんかいっ!
「今日はこれこれこういう事情でお越しいただいた」と、
なぜ、言えんのかいっ!!
(あんた、経営者でしょっ!はっきりせい!)


あるいは想像したイメージと異なったときに備えて、
「お任せできるかどうかは、
改めて後日判断させてほしい」
と、最初に明言してあげるのも親切だと思います。


自分でもわかっているらしいですが、
彼、状況説明がほんっっっっとうに下手!
他人が「なるほど」と思うような言い方や組み立てで、
物事を説明できないんだわねぇ。


本当に話があっちこっち飛ぶし目的がわからないし、
今日のこの面談とは関係のない話ばかりだし、
かと思えばまた
「俺は俺の方針に従えない奴とは
絶対に組まないと思っているんだよ」なんて、
聞いていてあまり感じのよくない話を始めるし。。。


あげく、結構な上から目線で、
「あなたは何ができますか?何ができる人なんですか?」
って聞くわけ。


私、思いました。


え!見てわからないの?
聞かないとわからないの?


そういう質問を敢えて投げる方法も、もちろんありますが、
たぶん、リジチョーの場合は違うね(笑)
だって「役員やらない?」って誘われた時に、
私もまったく同じ質問をされたんだもん。


私は思いました。
「え?だったらなんで声を掛けてきたの?
私のどこかをいいと思ってくれて、
それで手伝ってほしいという話じゃないの?」って。
その言い方を今思い出しても、
あれは何かの目的や狙いがあって聞いているのじゃなく、
本心で「教えてもらわないとわからない」という感じだった。


先日も、あまり私的な話をしない私が、
たまたま自分の座右の銘についてメールで触れたら、
「ぷらたなすさんという人が初めてわかった。
今まではつかみどころがなく、いったいどういう人なのか、
よくわからなかった」と言われました。


えーーーーーっ!!!!
これだけ役員会で話をしたり意見を述べたりしているのに、
なのにいまさら、その言いぐさかいっっっ!!!
少々ショックではありました。。。


    *    *    *    *    *    *


この一件で大きく気が付いたことは、
リジチョーはきっと、見える事しかわからない人なんだね。


これがもし私が行う面接だったら、
それとなくキャリアや実績を聞きつつ、
要所要所で価値観がわかるような質問をして、
相手の人柄や内面を推し量るでしょう。


実際の言葉には何も出て来ないけど、
話しの内容から窺い知ることのできる、
その人の性格や仕事への姿勢。
そんな事を感じ取り、確信を固めながら、
私は人の話を聞いていると思うんです。


でもリジチョーはきっと違うのね。
言葉として明確に伝えられないとわからないし、
目に見えないところを「量る」という思考は、
あんまりないんだねぇ。。。


そう気が付いたら、ものすごく、
ものすごくものすごく合点がいきました。


彼ね、人を見るときに役職や肩書を、
人並み以上に重視するんですよ。
そして信奉するの。


大学の教授、著名(らしい)コンサルタント…
当初、私たちのNぴーおーは、
そんな人たちがメンバーに名を連ねていて、
「先生、先生」と、足元のスタッフよりも彼らを最大限に尊重し、
そちらの言い分を無条件に聞いて、
それをスタッフに強いていたので、
スタッフはやらされ感が強くて意欲も上がらなかったと思います。
でもその「先生」達が結果を残せたか?と言ったら、
答えはNOなのよね。


むしろ役員の諸先輩たちの方に、
街づくりや地域おこしに熱意があって、
手法も長けている人達がたくさんいるのに、
私にはリジチョーがそんな皆さんを、
すごく軽視しているように思えました。


でもわかったわ。
リジチョーにとっては、目に見えない情報は、
「ない」と同じなんだね。
だから人の微妙な心理や人情の機微がわからず、
わからないから、そこに向けての、
声掛けや言葉遣いなど適切な対応もできないんだねぇ。


人の内面や特質も的確に推し量れないので、
その人の有様(ありさま)よりも、
きっと目に見える肩書に頼るんでしょうね。
なので中身と本音重視の民間企業よりも、
形式と建前重視の行政向きです。
(道理で行政からお金を引き出すのがうまいんだなぁ)
(道理で本業がパッとしないはずだよ。なんちゃって^^)


だから妙な場面で自信のなさや不安が露呈して、
やってくれるという人に丸投げしちゃうんだね。


もしそうならこの傾向はある意味アスペ的とも言えます。
たぶんそうなのかな?


ですがこの世代の人達は、どんな資質の人でも、
早いうちからとにかく社会に適応できるように、
両親や上司から厳しく厳しくしつけられているし、
コミュニケーション能力なんて今ほど重視されていなかったので、
それで社会的に弱者になるということは少なかったように思います。


いずれにしても、笑える話かもしれませんが、
私は本当に、アスペ君やアスペさん、
そしてダメ男(だめお)系キャラの人とは、
相性がいいんですよ。
たぶん、妙に気が合って惹かれあうところがあるんでしょうね。


思えばリジチョーもだから、「役員やらない?」って、
誘ってくれたのかもしれないな(笑)。


    *    *    *    *    *    *


それはさておき、「目に見えないことがわからない人」。
そうだと予測が立ったなら、
やはり今後はリジチョー対策として、
それをきちんと踏まえた対応をしていかないと、
ダメだと思ったんだよね。


目に見えない事しかわからないなら、
(それを決して悪いと言っているわけではありません)
事務局の雰囲気とかスタッフのやる気とか、
そういう話をしても、そもそも理解し合えません。


スタッフがどんなにビジネスパーソンとして成長し、
今以上に皆が仕事に前向きに取り組めるようになっても、
(目に見える)数字がまず上がらなければ、
リジチョーは彼らの成長に気が付かないし、
変化を感じ取ることもないし、決して評価はしないでしょう。
今もそれが、スタッフの定着の悪さを生んでいるんです。


うーん、どうしようかな。


そうだ!ここはひとつ、
他の役員の先輩達とこっそり結託してw、
「リジチョーってきっとこういう特長があると思うよ?」という事で、
ひそかな意識合わせと合意が得られればいんだな。
そしたら、いつもベストな方法をみんなで考えられる!
そうだ、そうしようっと!


「去れ」は自信のない証拠

うちのリジチョー(男性/50代後半/会社経営)と話していて、
噛み合わないことはそれなりに多いのですが、
一番合わないのは、人の育成に関してだな。


私は「育てる派」です。
どんな人でも適切に育成すれば、
そこそこ使える人材になることを信じているし、
その方法を少しは理解しているつもりです。


でもリジチョーは違うんだよねー。
「俺は自分の方針と合わない奴は、
一緒に仕事する気はない。
俺のいう事を聞けないと言うなら、
すぐにでも手を切りたい。」


これは原則として真実だと思います。
相互理解に難のある人をそうでなくするのには、
想像以上の時間とエネルギーを要するので、
そこに余計な稼働をかけるぐらいなら、
最初から共同作業などしないほうがいいのです。


でもね、これ、
仕事で手を組むビジネスパートナーの話ではなく、
Nぴーおーのスタッフに対して言ってるセリフなのよ?
個人的には、ちょっとなぁ、という感じです^^


というかリジチョー、人を見る目がなさすぎです。
こういってはなんですが、私から見て、
「なんであの人が事務局長なの?」と、
首をかしげる人が今までリーダーだったので、
そのせいで、組織としてちっともまとまりがないし、
実績も上げられなかったんじゃないかと思えるぐらいです。


彼(男性/60代前半)は実績を上げられなかったことを理由に、
今はリジチョーに事務局長を解任されて、
一ボランティアとして無償で私達のお手伝いにまわっています。
いい人なのよ。親切だし穏やかだし素朴で、
なのに言われたことは必ずやり遂げる人です。
たとえ相手に嫌われても「もういい」と言われても、
何度も何度も足を運んで会員勧誘ができる人。
それは、本当はすごいんです。


でもグループをまとめたり人を育てたり、
メンバーをマネジメントできる資質はない気がします。
私、リーダーはそっちも大事と思うんだけどな。


    *    *    *    *    *    *


ある日、リジチョーがぐっちゃんの仕事の進め方や、
後ろ向きな言動と思考に大きな不満を漏らし、
「最悪、アイツは現場から抜こうと思っている」
と言った事があったの。


「え。。。解雇するんですか?」


「本音言ったら解雇したい。
でもアイツのデザインの素質は素晴らしいとから、
そのときは、うちの会社で引き取ろうと思うんだ。」


ふーん、と話を聞きながら思うのは、
「できないからクビ」「望む人材じゃないから解雇」というのは、
教育の可能性を根本的に否定している話で、
その業種に携わる自分としては、
とても短絡的な気がするんだよね。
でも多いんです。こういう人。
中小の経営者さんでは特に。


ところが、役員会を開いてみると、
他の役員さん(皆、経営者)達はそうでもないようで、
人に対する考え方がとても一致しているんですよね。


だから全員がリジチョーのスタッフへの言動に、
一様に違和感を感じていて、陰では批判の声も聞こえるし、
「最初からダメだと決めつけないで、
なんで育てないのよ?」という点ではすごく一致しているわけです。


でも、ふと思いました。
このリジチョーに「人を育てられる」のかな?って。


そもそも「育てる」ってなんだろう。


人材をその業務に適した動き方ができるように、
地道にカスタマイズしていくことであり、
突き詰めれば、習慣を身に着けさせることであり、
親が子に対して行うように、「しつけ」をしていくことだと思うんです。


であれば、(例えはよろしくないですが^^)、
おむつ外しのときのように、
前進が見られたら褒め、できたら一緒に喜び、
態度で何がよいことなのかを明示しながら、
本人が自分で望んでそれができるように、
今期と配慮を持って誘導していくわけだよね。


短い期間ですが、
それを私はメンバーに対して行ってきました。


・お客様を優先する考え方の徹底、
・職場の整理整頓
・情報共有や報告の重要性
・各自が現在の経過を全体公開すること
・ITスキルの習熟と活用
そして
・ぐっちゃんの意欲向上と立ち上げ直し


自分で言うのもなんだけど、
そこそこ達成できたと思うよ。
だって、どうすればいいかわかってるもん。
他の役員さんたちも自社の社員に対しては、
同じことをやっていると思います。


だけど、リジチョーだけそれができないんだよね(笑)
できないというよりは、
そうすれば人が変わっていくということを理解していないし、
それはリジチョーにとって最初から「あり得ない」ことで、
存在すらもしない事なんだろうねぇ。。。


    *    *    *    *    *    *


そこでまたまた私は思うんです。


そういう事をわかっていて、それを実行できる人と、
その概念が全くない人とでは、
やっぱり人に対しての考え方に、
大きな差が出来るんじゃないかって。


どこでそう思うかと言うと、「仲間づくり」に関してです。


私達役員は、手を借りたい人材がいれば、
頼むと思うんです。
「あなたの力が必要。ぜひ手伝ってくれないか?」って。
それは自分がそう頼まれたらうれしいし意気に感じるからです。
そして心の内を伝えてお互いの意識を合わせる努力をし、
齟齬があれば埋める工夫を凝らしていく。


だからうまく行けば強力なチームワークが出来上がるし、
心からわかりあっていれば盤石の協力体制ができてきます。


でもリジチョーはそれができないし、
「相手がこうされたらうれしい」という発想が取れないので、
たぶん本人は一生懸命でもよくハズすんだと思います。
裏切られて傷つくことも多いんだと思います。


どうすれば人と人が信頼関係を築いていけるか?
その発想も手法も持たないリジチョーにしてみれば、
彼が良く口にする「どうすればいいかさっぱりわからない」は、
まさに本音であって、たぶん彼、
人に対して確信をもって接することができないんじゃないかな。


もしそうなら、彼は人を教育できないし、
上手にしつけることもできないし、
教育の可能性を信じられないのも当然だと思いました。


「方針が合わないヤツは俺は要らない。
俺の方針に従えない奴は俺の目の前から消えて欲しい」


それは確かにそうなんだけど、
それは単に、
合わないヤツでも傘下にできる自信がないだけなんじゃないの?


リジチョーは以前、
過去を反省してこう話してくれたことがあります。


「俺は息子達をぶん殴って育ててきた。
怒鳴ったり殴ったり、とにかく手をあげたと思う。
その影響が今大きく出ていて、
3人のうち、仕事を継いでくれると言ってるやつが誰もいない」


そりゃそうだと思うよ。
父親を尊敬し、父の仕事をカッコいいと思い、
父のようにいつかなりたい、と思わなければ、
子供なんて同じ仕事に就かないさ。


だけどリジチョーはこのままならたぶんこの先も、
何かに気がついたり何かが理解できるようになることは、
ないんじゃないかな。


人の可能性を信じたい私であるけど、
さすがにリジチョーに対してはこんな風に思ってしまいます。

2012.05.07

選手だけのチーム

連休は何日かNぴーおーの事務所に自分のPCを持ち込んで、
皆さんのお手伝いをしつつ自分の仕事をしてました。
組織としてはまだまだ指導が必要な皆さんだと思ったので、
何かあれば助言したり、いざと言うときには指示出ししたり、
誰かがいい判断をしたり結果を出したら、
先頭切って拍手で賞賛しいいムードを作ってあげたいと思ったから。


ところが実際に1日居てみると、
やっぱり至らないところばかり目に付いちゃうなぁ。。。


まず販売物の値段。
役員は役員割引があるのですがその率が人によって違うので、
同じものを買うたびに値段が少し違うのよ。


「Kさん、これ、この前Tさんには385円て言われたんだけど、
今日は400円なの?領収証見せようか?」(ゴソゴソ、ほら)


「え!あ、ホントだ。ちょっと待ってくださいね。」
(領収証のつづりをめくって確認するKさん)


「うわ、ほんとだ。
385円で売っている人と400円で売っている人がいる!
しかもTさんなんて、そのたびごとにバラバラだわ。」


「どっちが本当なの?」


「えーと、385円というのはケース(12個入り)で買った場合の、
1個当たりの単価なんですよ。
今回ぷらたなすさんはばら売りなので400円だと思うんです。
でも、えー、なにこれ?ちょっとやだー」


「いや、私なら内部の人間だし、
15円ぐらい違っても別に痛くもかゆくもないけど、
これが外部の方だったらまずいよね。不信感につながるわ。」


「ホントですね。夕方のミーティングのときに確認します。」


    *    *    *    *    *    *


ふすまの向こうから何やら物音が。
「あれ?向こうに誰かいるの?」
「あれ?」


開けてみるとYさんでした。
農産物の出張販売をしていたのですが、
忘れ物があったらしく昼休みに戻ってきた様子。


「やだもー、びっくりしたー(笑)」とKさん。
でも笑ってばかりもいられないよね。


「Kさん、事務所に入ってくるときは、
ただいま、とか、お疲れ様です、とか、
聞こえるように皆に声掛けして入って来てね。
じゃないといったい誰が入って来たんだかわからないし、
そういうのって事故やトラブルの元だからさ。」


「はい」


私はhttp://platanus.cocolog-nifty.com/monologue/2012/05/post-343c.html
で作成した「ぷらちゃんチェックシート」にまた項目を付け足す。


    *    *    *    *    *    *


午後。


事務長のTさんが「あれ?パンの在庫合わないぞ?」
「え?」主婦スタッフのKさんが駆け寄る。
何やら二人で書面を見合っていましたが、
やがて別な書類のチェックを始めたようです。


「ぷらたなすさんて、昨日もパンを買いましたよね?
何個買いました?」


「え?私が昨日買ったのはパンじゃないよ?麺だってば。」


「え?」


Kさん、またあちこちの伝票をごそごそ。


「やだちょっとー、これ見て。
Oさん領収証だけ切って、売上の伝票上げないし、
こっちの在庫リストは、麺じゃなくパンが売れたことになってる~
ほんっとにもうっ!!」


苦笑しながら書き直すKさん。


皆が出払ってしまったのでこっそりKさんに聞いてみました。
「こういう事ってしょっちゅうあるの?」


「しょっちゅうではないけど、割とある(笑)
あ、この前なんてね、決算の時に貸借対照表が合わなくて、
それで皆ですっごく残業したの。」


Kさんは40代半ばで元気で明るい主婦スタッフです。
仕事もできますが、おしゃべりも大好き(笑)


「普通にやってれば合わないわけないのに。
それでリジチョーも怒って、いったいどうなってるんだ?って。
で、全員でひとつひとつ突合せしていたら、
TさんとOさんが、自分の売り上げを全く入れてなかったの。


「え!それはどういうこと?」


「伝票だけ書いていれば、
あとは誰かがやってくれると思っていたみたい。
でも、じゃ、それ、誰がやるの?って話で、
なんとなく二人とも私がやっていると思っていたんだって。
でもー、私はそんなことひとことも言われてないし、
みんな、自分の分は自分で入れていると思っていたし、
『Kさんがやってたんじゃなかったのー?』って言われてもねぇ」


「で、どうしたの?」


「結局それがきっかけで、
全部、私がやることになったの(不満げ)。。。
もちろん一人の人がやったほうがミスが防げるのでいいんだけど、
何でもそんな感じで、こっちの仕事ばっかり増えてきて、
でも私も売り上げ目標とかがあるし、できないとまた怒られるし、
外に出たいのに全然出られなくて、すごくジレンマあるんだよねぇ
これで目標達成なんて、無理だわ。」


なるほど。


    *    *    *    *    *    *


私達のNぴーおーでは地域の皆さんのために、
イベントを開催する時があります。


事務長のTさんには、
自分のFacebookやTwitterでPRしてあげるから、
どんな小さなイベントでも情報くださいね、とお願いしてありますが、
いつ確認しても「今は特にありません」というので安心していたら、
なんと来月に料理教室をやるんだってよ。
その担当者が前述の主婦スタッフのKさんです。


「え、それホント?いつ?」


「5月の27日ですよ?」


「じゃ、チラシとか作ったらいいよね?」


「え?チラシ?ありますよ。ほら!
これいい感じでしょ?ぐっちゃんが作ってくれたの♫」


おいおいおいおい、ぐっちゃんよー、
この前、あんたに聞いたときも「当面何もない」って言ってたよね?


事務所には他に誰もいないので、指示も指摘もできないわけですが、
なんでみんな、こういうところに頭が回らないんだろう。
イベントやるんでしょ?それ、売上なんでしょ?
だったら一人でも多いほうがいいわけでしょ?
だったらブログにアップするなり、全メンバーにチラシを持たせるなり、
私に「今度こういうイベントやるのでPRお願いします」と言ってくるとか、
一人でも1円でも多い収入のために、じゃどうしよう?って、
みんなあんまり真剣に考えてる感じがしないんだよね。
目標、目標ってあれだけ言われているのにさ。
(というか、それだけ言われるから逆にそうなるんだけどね、きっと^^)


取りあえず、
「そのチラシの元ファイルって誰が持ってるの?」


「あ、ぐっちゃんのパソコンに入っているはずですよ?」


Kさんがぐっちゃんのパソコンを開いて場所を教えてくれたのですが、
Macなので、ひえ~よくわかんないよーー(汗)
なんとかかんとかPDFのほうをUSBに落とし込んで、
自分のPCで画像に変換してFacebookやTwitterでつぶやく。


「あのさ、こういうのって、教えてくれればいつでもつぶやくから、
どんどん知らせて欲しいんだよね。Kさん、聞いてた?」


「いや全然。今初めて聞いたわ。
だったら、来月もあるんです、温泉旅行。」


「えーー!そうなの?
あれほど皆さんにも伝えてね、って事務長に言ったのに。」


「事務長はね、自分がわかんないことはあんまりやんないの(笑)
あの人はもう、自分の世界がすべてだし、
しかもリジチョーの元部下でしょ?
リジチョーがTクンはこれだけやってくれればいい、みたいな感じで、
仲間に呼んだものだから、それだけは一生懸命やるんだけど、
ほかのところは…うふふふ(笑)」


はぁ。。。


    *    *    *    *    *    *


一体なんだろう、このまとまりのないバラバラ感は。


事務所に来てみて初めて、ここのスタッフの皆さんは、
厳格な線引きで役割分担をしていることがわかりましたが、
その弊害として、ほとんどの人が自分の担当外の事はわからない。
知ろうともしないし、だから連携も取れない、取る頭がない。


だから、「担当者じゃないとわからない」事柄が一杯あるけど、
それが共有されているわけじゃないので話が通じなくて、
本当に困るね。


「いつからこうなったの?最初から?」


「いや、横山先生が来てくれていた頃は、
みんなで同じことをやっていたんだよ?」


※横山先生というのは、
当初指導的立場で月に何度か訪れて関わってくれていた、
大学の先生なのです。


「でも横山先生の指導で何年か動いたんだけど、
やっぱりね、あんまりいい数字が出ないので、
全然結果が出ないってことで、リジチョーがお断りして…
それで私達は分担制になって、TさんとOさんは渉外、
私は地域で、ぐっちゃんは広報と会報誌担当で、
それでお互いの分野で利益上げようってことになったの。」


「えー、それだと会報担当のぐっちゃんは、
ひとりでレイアウトして取材して記事書いて原稿作るだけでなく、
それに載せる広告も一人で埋めなきゃならないわけ?」


「まぁ、そういうことになるよね。もちろん私も手伝うけど。」


「TさんとOさんは広告取らないの?」


「うーん、あの二人はリジチョーと元同じ会社の人達だし、
そういう事はさせたくないんじゃないですか?
前の会社でやっていたようなことをやって欲しくて、
呼んだんじゃないですか?」


「だったら無理じゃん、今からこのスペースを、
ぐっちゃんひとりで広告取っていくのは。
広告取りって想像以上に時間がかかるよね。
Kさん、保険の営業やってたからわかるでしょ?
そういうのって時間がかかるって。
それを一人で、しかもこの期限でやれっていうほうが、
無理があると思うわ。
ほんで目標達成しないと怒られるわけだよね。
こりゃちょっとまずいなぁ。。。全体的にもまずいよね。」


    *    *    *    *    *    *


このNぴーおーに関わってまだ1年だけど、
スタッフのメンバーの入れ替わりは激しいらしい。
過去には、そういったところをうまく切り盛りしてくれる人材は、
いたんだろうか?


というか、その横山先生という人は、
一体何をどう指導したんだろう。。。


そうだ。この人達に必要なのは、
具体的な行動の指示なんだよね。
それをしないまま、素人同然の集団に、
「自分で考えろ」と言ったって、
すぐに適切な動きができるわけないじゃん。


どうやら横山先生は、
「それは皆さんで考えて皆さんで決めて実行してください」
と言う感じだったようです。
それはたぶん主体性を持たせたかったのだと思いますが、
例えば一個のパンをどうやって売るのか?
広告を取るのにどうやってお店の中に入って行くのか?
会員の皆さんにどんな風にボランティアをお願いするのか?
そういった事の指導はたぶんできなかったと思うのです。


リジチョーもスタッフの皆さんが壁にぶち当たると、
「その超え方を考えるのが仕事だろ?」とよく言ったらしいですが、
その前に、それを考えられる環境を作り、
考えられる人に育てることができたらよかったんだけどなぁ。。。


過去に似たような仕事をしてきて、
自分の頭の中にイメージやモデルが明確なら、
アイデアも思いつくし行動も取りやすいけど、
元デザイナーで職人的な志向のぐっちゃんに、
会報の企画立案を丸投げしたってフリーズするばかりだし、
ましてや、やったことのない広告営業で、
いきなり数字上げろと言うのも無謀だし、
しかも誰の支援も得られず一人で動くしかないのも気の毒な話だ。


でもこれは、ぐっちゃんだけでなく、
みんながみんな、そんな思いを抱いている。
あまり深い事を考えずに、
自由にのびのびと意欲的に動いているのは、
リジチョーと元同じ会社だったという二人だけかも。


そうだ。


この組織は監督がいないんだ。
常に現場にいて皆さんの動きをチェックし、
業務配分を見てバランスを調整し、
日々の進捗を管理して全体の数字をまとめる。


リーダーもいないんだ。
良くない行動は指摘して抑止し、よい行動は褒めて奨励し、
お客様への貢献を第一に考える意識の徹底や
どうしたら売り上げが上がるのか自分で考えて工夫する力を育てる人。


そのために挨拶をしましょう、玄関をきれいにしましょう、
情報はこうやって共有しましょう、ヘルプの仕組みを作りましょう、
そういった現場現実的な行動や動き方の指示、
そういった事を直接教えてくれる人もいなかったんじゃないかな。


例えて言えば、野球部長がいて親の会もちゃんとあるけど、
監督がいない高校の野球チームのようなものだね。
選手だけしかいないんですよ。
そして選手の中にリーダーになれそうな性格の人もいない。
だからバラバラなんだね。


普通はリーダー的な存在の人は、
なんとなく自然に出てくるんだけど、
ここはリジチョーの発言力がすごく強いので、
そういう流れにはならかったんだろうな。


そしてそのリジチョー自身も、
指導は行ってきたけど、
育ててはこなかったんだよね。
たぶんそれはリジチョーのできる事ではないのでしょう。


    *    *    *    *    *    *


先日、リジチョーにこの話をしたら、
リジチョーもまさに同感とのことで、
「誰か知らない?そういう人?」という話になりました。


ふっとある友人の顔が浮かびました。
彼女、店長を務めていた食品チェーン店を、
先月辞めたばかりなんです。


穏やかで決して人を責めない人です。
ですが数値管理は厳しいです。
彼女となら私も連携とれるかも。
電話してみようかなぁ。。。

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