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2017.05.15

息子が潰瘍性大腸炎に(中等症~重症)~16.16.再1年後、就職の一か月後にまた再入院

息子が潰瘍性大腸炎に(中等症~重症/ステロイド抵抗性・難治性)01.個人病院  02.S総合病院  03.子供の頃のように手をさすってあげたい  04.ツムツムのお知らせが安心のサイン  05.提案により転院を選択  06.1日7000円でも即決転院、後の事は後に考えよう  07.新しい薬はプログラフ(タクロリムス)  08.「そんなハズはない」は禁句よ、先生  09.親として言葉や行動に敏感になる日々  10.プログラフが効いてきました  11.イムラン 寛解への準備  12.アパートを引き払う  13.病院で2か月ぶりの食事  14.退院までは思った以上に長かった 15.退院は喜びもなくあっけなく 16.1年後、再就職の一か月後にまた再入院←★ただいまご覧の記事はこちらです。


独立して市内でアパートを借り、一人暮らしをしていた息子(30代)が潰瘍性大腸炎を発症したのが昨年の5月。



本当はもっと前に、たまに症状は出ていたようですが、仕事にも行けないほどひどくなって、取りあえず実家に戻ってきたのが、昨年のGW(5月)。



その日から会社を休んで、床に伏しながら近隣の個人病院で治療を続けるも、一向に改善せずに総合病院に入院したのが昨年の7月 → 一週間後に転院。



そして絶食とプログラフで、まぁまぁよくなりはしたものの、誰が見てもまだまだ万全じゃない状態に見えるのに、突然あっけなく退院を告げられて退院したのが、昨年の9月(2か月半の入院)。



その後、再就職(高校の実習助手)の試験に受かってそれまでの会社は辞め、実家で静養を続けていたものの、決定された赴任地が実家から車で2時間以上かかる地域だったため、そこにアパートを借りて引っ越し、再び一人暮らしを始めた次男でしたが、新しい仕事に就いてからわずか1か月後に、またまた不調に陥って(お腹の激痛)、再び仕事を休んで再入院することになってしまいました。



「すごくお腹が痛い」「今から(夜の20時)でも病院に行った方がいい?」「病院には一応連絡した」「ひどかったら来てもいいと言われてある」



そんなLINEメッセージを次々と受け取っても、その日、自分は出張の仕事で遠方におり、電話で話をすることしかできませんでした。



聞けば、副顧問として担当している、某女子運動部の生徒さん達の人間関係が最悪で、イジメに近い状況まで発生しているとのこと。



そんな息子の話を、私は(マズイな・・・マズイな・・・)と思いながら聞いていました。イジメに似た状況が発生しているのがマズイのではなく、そんな環境下で思い悩み、心を痛めている息子の状況のほうを危惧しました。そんなところに居たら、絶対に体調が悪化する・・・



その予感は的中し、翌朝を待って病院に行った息子は、即日入院になりました。なんと、昨年、入院した時よりもCRPの値が非常に悪く、「6」ということでした。(昨年の入院時は、悪い時でも0.4でした)

2017.03.22

実習助手。アドバンテージはあるんじゃないかと思った件2

潰瘍性大腸炎で入院していた次男の病室を、
彼が高校生だった時の先生が訪れて、
「実習助手という方法もあるよ?」と教えてくれたのは、
(次男の話によると)
その先生が次男に対して、
「昔の自分を見るようだ」と思ったからだそうです。

今私は「先生」と書きましたが、
正確にはその方も実習助手だったということは、
実習助手。アドバンテージはあるんじゃないかと思った件
にも書いた通りです。

生徒にとっても保護者にとっても、
”授業で生徒に指導する大人”は、
すべて「先生」にほかならないので、
あまり関心を払われることがないかもしれませんが、
そうわかってみると、親としては、へーっ、って感じでした。

本音を言えば、今までの印象よりも、ちょっと低く感じたかもしれませんし、
その一方で、次男の潰瘍性大腸炎と同じカテゴリーになる、
クローン病でありながら、公務員として働きづけていることに、
希望を感じた瞬間でもありました。

「お母さんはどう思う?」


そう聞いてきた次男の気持ちは複雑だったと思います。


たぶん、そのときの次男は、
あまり働く意欲も、自信も、新しい環境へのチャレンジ精神も持てず、
本当は、個人事業主である私の手伝いをしたかったんだと思います。


男の子(といっても30代ですが^^)って、
あんまり両親の仕事に関心を持たないケースがありますが、
そんな次男が珍しく、私のFacebookを見たり、
何をやっているか知りたいと思っている、
と、私が感じたことが何度かありました。


でもさー、現状、私の収入で、母と夫を養っている状態で、
ここに次男が入ってきたとしても、現時点では、
次男に私からは、まともな給料、払えないんだよね。


だから、「実習助手の話、乗ってみたら?」と言った私に対して、
逆に次男は、微妙な寂しさを感じたかもしれないし、
伸ばした手を、振り払われたような感覚を持ったかもしれません。
ごめんね。でも、背に腹は代えられないよ。


    *    *    *    *    *    *


さて、実習助手(工業高校)に応募すると決めた次男でしたが、
親として、「これって、もしかしていいことなの?」と感じることは、
結構ありました。


まず、なぜか、紹介者の先生(実は実習助手)から、
母校に来て「校長や教頭に挨拶しに来て」と言われたこと。


うちの次男って、高校を卒業してもう10年にもなるのに、
当時の同級生とか先生とかと今でもご縁が続いている人で、
その点ではかなわないと思うし、高校にも感謝したいです。


うちの次男みたいに、素朴で優しい心根だけど、
ちょっと頑固で意固地で縦のものを横にもしないところがある、
穏やか偏屈理系男子を、よく受容して育ててくれたと思います。


当時の担任や部活の先生たちと次男は、
今ではすっかり「友達化」兼「飲み仲間化」しており、
高校時代の自分自身やほとんどの先生達が大嫌いで、
卒業式と同時に、教科書を全部捨てた自分とは、
えらい違いだな、と思うし、お得だなーなどと思っちゃいますw


で、次男は言われた通りに、母校に挨拶に行きました。


すると、あとでわかったことですが、
その時の教頭先生が、採用二次試験の面接担当者でした。


    *    *    *    *    *    *


次男は、業務上必要だったため、
前職に関わる技術系の資格をいっぱい持っています。
中には一般的に取得が難しいとされている資格もありますが、
それに立ち向かっているときの次男は、
気迫と気概と希望の光に満ちていて、
親から見ても「この人は、何か大きいことをやるのではないか?」
と思えるぐらいの雰囲気を持っていました。


とても全日制普通高校を中退して、
定時制工業高校に入り直した人には見えませんでした。


長男も「あいつって変なところが 〇高(進学校)生みたいだよな」
と言っていた通り、たぶん、本当は地頭がいいのだと思いますが、
遺伝的にその資質が20歳近くにならないと、ONにならなかったのかもね。


そんな次男でしたが、実習生の採用試験に関しては、
どうにもやる気が出ないらしく、
大丈夫かよ?と思うぐらいダラダラしていました。


次男は中学時代は成績的にもパッとせずに、
常に中の下ぐらいでしたが、
一度スイッチが入った今となっては完全に理系です。
私がぞっとして震えてしまう三角関数なども好きみたいです。


そんな次男にとって、五教科総覧的な勉強は、
全くやる気が出ないらしく、
「〇〇系のハードルが高い国家資格なら前向きになれるのに・・・」
とも、よく言っていました。


一般常識とかは超苦手。


作文も論文も嫌い。大嫌い。


とにかくあの人は、曖昧で主観的なことは全部ダメだし、
自己表現なんかも、やりたくないタイプですね。


だから一次試験は、極端にバランスが悪かったみたいで、
工業系の科目は完璧に近いのに、
一般常識や五教科的なテストはひどかったらしいです。


なのになぜか一次試験は合格してしまい、
二次試験の面接では、
担当面接官が一度挨拶に行っている、母校の教頭で、
(だけど次男はあまり人間に興味がないので、
あれ?どこかで見たことがある?とは思ったものの、
確信がなく、最後まで気がづかなかった・・・)
なんかこれって、もしかして、
次男に有利に働いている???


(つづく)

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2017.03.15

実習助手。アドバンテージはあるんじゃないかと思った件

昨年、潰瘍性大腸炎(中等症以上重症未満)で約三カ月入院して、
勤務先も退職して、自宅で静養していた次男が、
工業高校の実習助手に採用が決まりました。



それが、少し遠いところの高校だったため、
次男は4月からまた家を出て、
ひとり暮らしを始めることになりました。



体調的な不安はあるよね。
母親として心配もあります。



潰瘍性大腸炎はお腹の激痛と血便で、
日常生活が送れなくなる病気です。



原因も治療法も定まっていないので、
一応、現段階では難病指定になっています。



最近は患者数が増えたため
(というか、数が多いことがわかってきたため)
簡単に難病扱いにはならないそうですが、
次男は症状が比較的重かったので、
その辺は大丈夫でした。



    *    *    *    *    *    *



次男は何がどうダメだったのか今でもはっきりわかりませんが、
高校1年生の時に、そこそこ悪くなかった全日制高校を退学しました。



ですが、彼なりに思うところがあって、1年間のブランクのあと、
定時制の工業高校に入り直しました。



そして、そこからがなぜか、目を見張る快進撃ですよ(笑)

全日制→定時制、普通高校の部活→定時制の部活 では、
たぶんほとんどの人が同じ同じ流れになると思いますが、
レベルの低い(生徒さんもいる)定時制にあっては、
彼は成績は常にトップクラスで、
部活では何度も全国大会に出場したので、
たぶん、今まで眠っていたやる気のスイッチが、
ここにきて、大きく開花したのだと思います。



詳細に関しては以前も書いたのでここでは割愛しますが、
クラスの人数が少なく、先生と生徒の距離が近い定時制高校は、
次男にとって、宝物のような時期だったのだと思います。



びっくりするのは、当時の先生や部活の仲間たちと、
10年以上経った今でも普通に交流があることで、
それが今回の、再就職につながりました。



    *    *    *    *    *    *



次男は(校内では)成績がよかったので、
定時制を卒業する前から、
「実習助手にならないか?」という誘いを、
当時の先生たちから受けていたみたいなんですが、
今回の、入院にあたって、
当時の先生がお見舞いにやってきて、
また、同じ誘いをしてくれたんですね。



実はその先生も、潰瘍性大腸炎と同じカテゴリに属する、
クローン病を患っている方で、
次男たちは、成り行き上、「先生」と呼んでいるものの、
その方も、本当は実習助手だったのです。



その先生がね、ある日、入院中の次男の病室にお見舞いに来て、
「実習助手という道もあるよ?」と言ってくれたんです。



次男の会社は小規模ながら福利厚生が厚く、
社長も奥さんも誠実ないい会社でしたが、
大手の団体職員から転職してきた次男にとっては、
自分よりも若い社員達のやる気のなさや仕事への後ろ向きな感じ?



あとは、挨拶の有無や人間関係の希薄な雰囲気が非常にストレスだったり、
前向きな社長さんが、コンサルタントを入れて、
仕事の態度や進め方、売上に対してのプレッシャーが大きかったり、
なにより、パワハラまがいの上司がいたりして、
精神的にかなり苦しかったようです。



しかも会社の規模が小さいと、ひとりの負担が大きいので、
「病気で会社を休む」ということへの周りの評価なども気になるわけで、
私は次男の体調悪化の原因は、職場環境も大きいと思っていたんですよね。



だから、「実習助手という手もあるよ?」という、
次男の高校時代の先生(でも今は講師)のお話は、
悪くないように思いました。



こういったら、本当に誤解を招きそうですが、
潰瘍性大腸炎は、「治ることがない病気」と言われています。
症状がその後、表に出ずに、一度きりで収まる人もいるそうですが、
病気が完治するということはなく、
症状の軽減には緩解ということが使われています。



つまり、一見治ったように見えても、
いつ再発するかわからない状態では、
「寄らば大樹の陰」ではありませんが、
親としては、なんとなく、
大所帯の組織で、ひとりがたまに休むぐらいでは、
屋台骨が揺らがないようなところで働いてほしいと思うものです。



「お母さん、どう思う?」



次男にそう聞かれたときに、
「乗ってみたら?」と言ったのは、
そんな心情によるものでした。



(つづく)







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2016.12.04

(次男)はちみつ味の梅干しで食欲も徐々に回復

中等症の潰瘍性大腸炎で、
2か月半入院した息子(30代前半)でしたが
お陰様で、今は時短ながら職場復帰しております。


174cmの身長で一時は46kgまで落ちた体重も、
退院後、3か月経って、今は58kg。


お薬はイムランを中心にその他もろもろ。
通院は2週間に一度。


でも、検査の数値が改善しているわけではなく、
先日は、何かが少し悪くなっていたので、
鉄分のお薬を抜いてみよう、という話になったみたい。


家族としては、検査のたびに朗報を聞きたいのですが、
帰宅後の返事は、「よくなっていないけど悪くもなっていない」
の繰り返し。


ですが、今は食欲も回復し、
家族と、ほぼ同じ内容の食事ができるようになって、
ご飯もおかずも山盛りで食べますから、
数値は、あとから付いてくるのだと思います。


退院してしばらくは、
食べ物の種類によって、腹痛が起きることがあったし、
食欲もほとんどないので、気を使いました。


でも今は、盛り付けたご飯やおかずが、
「少ない」と言われることがよくあって(笑)
逆にこっちがびっくりしちゃいます。


    *    *    *    *    *    *


そんな次男の食事にいま必須なのが、
紀州綜合食品さんの、
「紀州南高梅 はちみつ味 塩分8%」です。
要するに、少し甘みのある梅干しなのですが、
これがなければ、次男の食欲の回復はありえませんでした。


というのも、うちの次男は、
退院後、病院の食事と似たメニューには、
拒否反応が出るようになってしまったのです。


2か月半の入院期間のうち、
その2/3の期間は中心静脈点滴の栄養だけで、
食べ物を一切、口にできない次男でした。


そのため、「ご馳走を想像すると涙が出る」
と言うぐらい、ものを食べる、舌で味わう、
ということができる日を、心から切望していました。


だから、実際に食事が可能になった日には、
ご飯のたびに写真を送ってきて、
「うまい、うまい」と感動してました。


ところが、病院の食事は、
胃腸系の患者さん用に作られたものだったので、
味も色もすべてが薄く、やわらかく・・・


なので、段々、嫌気が差してきたみたいで、
それでも、体力回復に必要と思って我慢して食べているうちに、
ご飯やうどんや、白身の煮魚、鶏のささ身などを見ると、
吐き気がするようになってしまったんです。


それにきっと、退院後は、
それらのメニューが辛かった入院生活を想像させるので、
精神的に体が受け付けなくなったのかもしれませんね。

または、その時はまだ服用していたプログラフのせいで、
食欲にも影響が出ていたのかもしれません。


でもそうなると、家族は非常に困りました。


というのも、いわゆる「潰瘍性大腸炎にいい」とされる、
食べ物やメニューは、ほとんどが病院で出されたものと同じで、
それだと、次男は、吐き気がして食べられないからです。


退院後、そういった、「食べられるものが何もない」
という状態の中で、唯一、次男が食べられたのが、
梅干しご飯でした。


栄養も大事ですが、
私は食欲の回復が一番大事だと思いました。


次男は、病院で、「食べる」という行為に対して、
嫌な思いがセットされてしまったので、
それを上書きする経験がないとダメだと思いました。


だから、お菓子でもおやつでも何でもいいので、
本人が美味しいと思えるもの、好きなものを勧めましたし、
梅干しでご飯が食べられるなら、それでもいいと思いました。


ただ、家の自家製梅干しは酸味が強いので、
少し、心配に思っていたところ、
母が地元のデパートから買ってきたのが、
はちみつ梅干しだったのです。


それが次男の口に合ったようで、
その日から、次男は毎日、
はちみつ梅干しでご飯を食べるようになりました。
次男曰く、「これだとご飯が楽しみに思える」
のだそうです。


そうやっているうちに、ご飯に拒否感がなくなり、
うどんも食べられるようになり、
最初は恐る恐る出していた、炒め物のおかず等も今はOK。


今では、脂身の少ないステーキやラーメンも、
食べられるようになりました。


それらは、まさに次男が、
入院中に夢にまで出てきたメニューだったので、
「本当に、よかったなぁ・・・」という思いです。


次男は、宅急便のヤマトに勤めている友人に頼まれて、
類似商品を買ったことがあるとわかりましたが、
メーカーは別でも、「はちみつ味」なら、味は同じ、とのこと。


ただ、せっかく気に入っているなら、
同じものが欲しいと思い、
紀州綜合食品さんに電話したところ、
親身に対応していただいたので、
そのお礼も兼ねて、ここでご紹介したいと思いました。


実は、母がでパートで買ってきて、
次男も気に入っている商品は、楽天では買えず、
紀州綜合食品さんの通販ホームページにも、
同じものが見つかりませんでした。


そこで、問い合わせたところ、
1kgならあるということで、
昨日、早速注文して、それが届いたばかりでした。


このぐらいあれば、当分大丈夫ですね。


ただし!


毎日食べすぎて、今度は、梅干しに対して、
吐き気や拒否感が出ないように(笑)、
気を付けないといけませんよね^^




2016.09.19

息子が潰瘍性大腸炎に(中等症~重症)~15.退院は喜びもなくあっけなく

息子が潰瘍性大腸炎に(中等症~重症/ステロイド抵抗性・難治性)01.個人病院  02.S総合病院  03.子供の頃のように手をさすってあげたい  04.ツムツムのお知らせが安心のサイン  05.提案により転院を選択  06.1日7000円でも即決転院、後の事は後に考えよう  07.新しい薬はプログラフ(タクロリムス)  08.「そんなハズはない」は禁句よ、先生  09.親として言葉や行動に敏感になる日々  10.プログラフが効いてきました  11.イムラン 寛解への準備  12.アパートを引き払う  13.病院で2か月ぶりの食事  14.退院までは思った以上に長かった 15.退院は喜びもなくあっけなく ←★ただいまご覧の記事はこちらです。


中等症と重症の間ぐらいの潰瘍性大腸炎で、6月の半ばに入院した息子(30代)ですが、お陰様で8月の末に退院いたしました。75日間の入院でした。



実は一度、その一か月前の7月の末(入院後一か月半)に、担当医師から「早ければ今週中に退院できるかも」と言われたことがありました。血液検査の数値が改善し、息子の体調が安定していた頃です。このときは本人も家族も、「やっと来たか!」みたいな感じでうれしさを隠せず、退院後の生活についてあれこれ前向きな話をしていた時期でした。



ところがその後の検査で、血液検査の数値上は改善しても、息子の潰瘍性大腸炎(全腸型)は、深い部位がまだ直っていないことがわかりました。その時点で、退院の話はなんとなくフェイドアウトした形になってしまいました。息子の体調も、その後は進展がなく、たまに悪かったり、たまによかったり、こういうのを一進一退と言うんでしょうね。



で、それからが思った以上に長かったのですが、結果的に、退院の日は、あっさりと、そして、あっけなくやってきてしまいました。 「やってきてしまいました」と表現したのは、症状が大きく改善しての退院ではないからです。



これは息子からのまた聞きですが、先生のお話では「これ以上居ても、進展はなさそうだから、入院しても自宅に居ても同じ」という理由で、突然、退院を打診されたそうです。これ以上進展がなさそうだから”退院”というのも、なんとなく手放しでは喜べない話ですが、先生によると息子の潰瘍性大腸炎は「慢性持続型ではないか?」ということでした。



潰瘍性大腸炎は、臨床経過による分類として以下のように分けられます。※潰瘍性大腸炎は、原則として治る病気ではないため「全快」という概念がなく、発症が何もなく普段通りの暮らしができて安定を保っている状態になることを「寛解(かんかい)」と言います。私なんかは、寛解というと、統合失調症など、精神分野を思い浮かべてしまいますが^_^;・・・



【初回発作型】・・・発症時のみ症状があったものの、その後再燃はみられない場合。(その後の経過で多くは再燃寛解型になる場合が多い。)
【再燃寛解型】・・・再燃と寛解を繰り返す場合。
【慢性持続型】・・・発症から6か月以上、血便や下痢などの症状が続く場合。
【旧姓劇症型】・・・きわめて強い症状で発症した場合。(中毒性巨大結腸症、穿孔などの合併症をともなうことも多い。)

(出典:潰瘍性大腸炎の正しい知識と理解(第4版))



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ちなみに、上記が掲載されている「潰瘍性大腸炎の正しい知識と理解(第4版)」という冊子は、息子が最初に入院した病院で渡されたものです。現在の治療方法や薬品の解説などにも踏み込んだ内容で、詳しくてわかりやすいので、息子はバイブルのように何度も何度も読み返し、先生から新しい薬の名前や治療法が出るたびに、めくって調べていました。



この冊子はお値段も出版社の掲載もなく、患者さん用に無料配布している啓蒙冊子なのかしら?病棟で「もう一冊欲しい」と言ったら、「自分たちはわかりません、外来でもらってください」と冷たくあしらわれて、結局そのままになってしまいましたですが、今は息子が退院して冊子も家にあるので、コピーして家族で何度も読み返しています。



さてお話を元に戻します。



さてお話を元に戻します。先生がそうおっしゃるところをみると、息子の潰瘍性大腸炎は、全腸摘出までにはいかないまでも、プログラフの投与の効果があるところで止まってしまった経緯で、そう判断されたのかもしれません。(ほかの人はどうなんだろう?)そのため、これ以上、入院していても、大きな改善は見られないだろう、という結論なのかもしれませんね。



この話を、奥様が潰瘍性大腸炎と同系のクローン病で、こっち系の話に詳しい親しい知人に話すと、「あ、これ以上いても儲けにならないから、追い出されちゃったんですね」なーんて言うんですが、残念ですが、病院の裏事情までは私にはわかりません。ちょっと検索してみてこんな記事(「2週間の入院が一番儲かる? 長く入院できない病院の裏事情」)は読みましたけど、息子がそれに相当するかは不明です。



さて、突然のように、「オレ、今週退院だって」と言ってきた息子の言を受けて、家族は微妙に大慌てwww そもそも退院と言うのは、日常生活にほとんど支障がなくなってから、と思っていた私達は、この時点でもまだ、時折具合悪そうにしていて食事もままならない状態のまま、息子が家に戻ってくることに、かすかな不安と戸惑いを覚えました。この状態で帰宅しても、三食はいったい何を出せばいいのか?



だいたい、それまで、病院食でさえあまり食べられなかった息子が、家の食事で食べられるものなんてあるんだろうか?しかも、今現在、我が家の食事当番は夫がメーンです。息子は今まで長い間一人暮らしだったので、私も夫も母(実母)も、手抜きの食生活に慣れ過ぎていて、昼食ひとつとっても、私(朝食と昼食担当)が仕事で忙しい時は、「本日は各自!」と叫べば、めいめいが勝手に有り合わせで済ませるようなライフスタイルを何年も続けてきました。そこに、腸に疾患のある息子が帰ってくるのです。これは極端な言い方をすれば、大人だけでゆるくまったりと暮らしていた世帯で、突然、新生児を引き受けるようなものではないか?息子には申し訳ないけど、そんなことさえ考えてしまいました。(人ってゲンキンなものですよね。せっかく退院が決まったのに、今度はそっちの心配だったりして・・・)



ですが、それは半分杞憂に終わりました。入院の後半は「あまり頻繁に来なくてもいい」と言われていたので、あまり息子の実態?がわかりませんでしたが、前回書いたような経緯で、それなりに好きなものは口にしていたみたいです。そして私達家族が想像した以上に、割とたくさんの量を食べられることもわかりました。



とはいえ、今も食後の腹痛が残り、まだ寛解には至っていない息子なので、食べられるものには、かなり制限があります。息子が退院時に栄養士さんからもらってきた、食べていいもの、悪いものリストは以下です。

20160827_



そして夕食係の夫は、早速、書店に行って以下の本を買いました。


 



考えてみたら、今までの私は、仕事を理由に家事をサボり過ぎていました。夫と母と私と3人暮らしの生活を、私の収入だけで維持していることもあって、夫や母の配慮や好意に甘え過ぎていたかもしれません。



私はふと、私が掃除をしたり洗濯をしたり、三食とも台所に立って、私を中心に家族が回っていて、賑やかな会話と笑顔があふれていた、子供達が小さかったころのような暮らしに、また、戻りたいな、と思いました。



元々、来年80歳になる母のことを思うと、今までのように、出張で不在が多い仕事はどうなんだろう?という思いがあって、昨年から、将来への準備の意味も含めて、アフィリエイトなども少しずつやってきたのですが、もしかしたらこれからは、そちらを加速していかないとダメなのかもしれませんね。



2015.07.21

うちの母も気の毒だよね。これが男子の気持ちなのかも。

今日は夫と実母と3人で自宅で昼ごはん。

先の日記のように、ここ数日は、
仕事の進ちょく遅れの解消に真面目に向き合い始めたので、
昼時も心はそっちで一杯だー(笑)

うちの母は70代後半ですが、
今も人生に夢がある、わくわくグランマなので、
ご飯時には、それなりに語ります。

「この前、◯◯さんと××温泉行って来たんだけど、
それはそれは、素晴らしいお風呂とご馳走でね・・・」

あ、そ。

お母さん、ごめんね、私、温泉も料理も興味ないんだよね。
でも、可愛そうなので、一応合わせる。

「きのう、この前できたばかりのお店に行ってきたのよ。
あんたの好きそうな服も一杯あったよ?今度行ってみたら?」

あ、そ。

お母さん、ごめんね、私、服とかどうでもいいんだよね。
でも、可愛そうなので、一応合わせる。

「ねぇねぇ、さっき△△さんから、無農薬で、
ものすごく美味しいトウモロコシもらったの。
今、茹でたばかりだから、食べない?
こっちに持ってこようか?」

あ、そ。

お母さん、ごめんね、
私、美味しいものにもあまり関心ないんだよね。
でも、可愛そうなので、一応合わせる。

なんだか、段々辛くなってきたので、
「仕事あるから」と言って、
そこそこに食卓から退散する。

私は旅行に行きたいとは思わないし、
料理はまずくても構わないし、
ご飯はそこにあればいいし、
美容や健康にも無頓着だし、
人生に大きな希望もないし、
明日に取りたてて夢もない。

だからうちの母と話をしていても、
何かの感情が動くわけでもなく、
楽しいわけでもなく、参考になるわけでもなく。

うちの妹だと、方向性が同じだから、
きっと、ワイワイと盛り上がるのでしょうが、
私は今のように、心の中が仕事で一杯だと、
少し苦しいかも。

概ね、妻の話を聞かされる男性と言うのは、
きっと、こんな風な気持ちなんだろうと、毎日思う日々ね。



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2015.06.16

こころで母を切り捨てた日

母(同居の実母)が二泊三日の旅行から帰ってきて、
夕食のキッチンのテーブルは、
大量のワラビとか、現地のお菓子とか、
母のお土産で賑やか。

「ぷらちゃん、お土産のお菓子食べる?
しょっぱいおせんべいもあるよ?」

勧めてくれるのはありがたいけど、
お菓子、そんなに好きじゃないし、
もうご飯も終っておなかも一杯だし、
それに仕事もあるし、
ひとことお詫びを言って、
早々に二階の自室に戻ってきました。

そっけないよね。

そう、久し振りの旅行で話したい土産話も、
たくさんあると思うけど、
ちょこっとだけ聞いて、
ちょこっとだけ、うんうん、と頷いて、
ちょこっとだけお付き合いして、
席を離れました。

私が母の話に関心を持たなくなったのは、
母が、私の話を聞く気がないんだな、と、
感じてからだと思うよ?

今は仲良し親子だけど、昔は母と仲が悪くて、
結構、数年前まで、けんかばかりしていました。

いえ、正確には違いますね。

関わっていい思いをしないのなら、
関わらな方が気が楽と思い始めているうちに、
段々、同じ場所にいるのが嫌になって来て、
顔を合わせるのも億劫になり、
同じ家にいても、必要最小限の接触しか
しなくなりました。

けんかしているうちは、まだいいんです。
こちら側に、「わかって欲しい」という思いがあるから。

でも、それを通り越すと、
人って段々相手に無関心になっていくんですよね。

無関心というのは、自分にとって影響のない人。
そう、いない人と同じです。

母が喜んでも悲しんでも、自分とは関係ないし、
「死にたい」ともし言ったら、「じゃ、死ねば?」と、
平常心で普通に言ってしまいそうな関係。

    *    *    *    *    *    *

今になって思うことは、親子の険悪さは、
持って生まれた資質の違いだと思うんですよね。

価値観なんて言う、優しく曖昧なものじゃないよ?

それはたぶん、人の言葉から受け取る深度の差だね。
そして主観と客観のスイッチング能力や、
イメージの広がりの差だと思う。

昔は、たまにケンカをしても、
私は母と仲良く語り合いたかったので、
自分が面白い事を見聞きしたり、
旅行に行ってきた時は、息せき切って
「こうだったんだよ!あぁだったんだよ!」と、
目をキラキラさせながら話をしたものです。

でもうちの母は、それが自分に興味のない話だと、
人が話を続けているのに、突然TVのスイッチを入れたり、
新聞を読みはじめたりするんです。

娘の私はそれを見るたびに悲しくなって傷ついて、
「どうせ私の話なんか、興味ないよね」と思うようになり、
そういう態度を見たくないので、
土産話を一切しなくなりました。

土産話をしないだけでなく、
向こうの話はすべて冷たくかわすし、
こちらから何かの話題を口にすることも、
全くなくなりました。

だけど、今の私は思うんです。

うちの母は、自分がそういう行動をとると、
相手がどう思うか?ということを、
同時進行で考えることが、
できない人だと思ったんですよね。

だってさ、親がいつでも子供の話を、
興味を持って真剣に聞いているかと言ったら、
それは真っ赤な嘘で、
ときには、つまらなかったり、
ときには、用事があって、
早く切り上げたかったりするよね。
考えたら、それはどこの親にもある感情です。

でも、今それをやったら、
せっかく、目をキラキラさせて、
今日あったことを興奮して話している、
子供の心を傷つけちゃうので、
さすがに「それはできない」と思って、
演技でお付き合いしていることも多いよね。

つまり、
「今は子供の話を聞きたくない」というタイミングは、
親なら誰でもあるわけですが、
たいていの親は、それを子供に悟られないように、
相手の反応を見ながらお芝居していることもある、
ということです。

だから、自分の身に当てはめてみると、
「子供の話を聞きたくない」ときは、
日常的にあるので、
ここでの問題は、そっちじゃなくて、
「演技ができない」ほうだと気がつきました。

あるいは、自分の行動が、
子供の目にどう映るか?という思考が、
全く起動しないしない点にあると思いました。

そしてそのときのその段階では、
これは持って生まれた資質的な違いだと思いました。

うちの母って、私とも、もちろんそうですが、
お友達とも、「言った、言わない」の論議が、
たまにあるんですよ。

「こんな風に電話でちゃんと言ったのに、
◯◯さんたら、待ち合わせ場所を間違えた」とか、
帰ってきて、文句を言っているのを聞くと、
たぶん、相手にとって迷いやすい言い方をした、とか、
きちんと明確に約束や明言をせずに、
自分だけ伝えた気になっているとか、
そんな風じゃないかと思うんですよね。

私なら相手の電話の雰囲気で、
「わかってなさそうだ」と感じたら、
大丈夫?理解している?って尋ねるし、
そうならないように、電話口で確認し合うけど、
うちの母は、言葉の読み取りが浅いので、
相手から「わかった」と言われたら、
それ以上は疑わないもんね。

そんなとき、
いつまでも理解できないのが恥ずかしかったり、
何度も説明させるのが申し訳なくて、
どうせ行けばわかるだろうと思って、
本当はよく理解していないのに、
「わかった」と言ってしまうことだって、
人にはあるよね。

でもたぶん、うちの母がとらえる「わかった」は、
「I see、OK!」以外の何物でもなく、
その背景にある相手の心のひだや微妙な思いなどには、
考えが及ばないだろうなぁ・・・などと、
思ってしまいます。

そうやって、ひとつひとつ検証して、
真剣に掘り下げて考えてみると、
うちの母は、かつて私が考えていたような、
娘に批判的で冷たい母でもなんでもなく、
ただ、ただ、
「良好な親子関係を保てるようなお芝居や、
言葉の裏を読んで適切に対応する振る舞いができない」
という、それだけのことだと思うようになりました。

ですが、それだと、
私が小さいころから、悲しく切なく望んでいた、
思いやりがあって優しく暖かい母娘の会話というのは、
永遠に不可能なのね。そう、永遠にね。
(こう書くと、書きながら涙、出て来るね・・・)

たぶん、私は、人の言葉から、
必要以上に多くの無言のメッセージや
関連するイメージを受け取ってしまうほうで、
それによって、常に無意識に、
瞬時の行動調整をしているのだと思うけど、
うちの母は、その広がりを全く持たずに、
表面的に表れる「言葉」だけが判断材料であり、
考えるための素材なのだと思います。

この大きなギャップは山よりも険しく谷よりも深く、
私は「これじゃ、意思疎通が成り立たないのも当然だ」
と思いました。

たとえば、「この服、どう思う?」と聞かれて、
「うーん、、、、色はいいけど・・・」と言った時の、
言えずに飲み込んだ言葉を母は察知せずに、
「娘もすごく褒めてくれた」と、
嬉々として友人なんかに言いそうよね(笑)

これでは、「言った・言わない」の論争になるのも、
当然だと思いました。
私は深読みをし過ぎ、母は受け取りがが浅すぎるのです。

「明日、バス停まで送って欲しいと思ってはいるんだけど…」
と濁した言葉の雰囲気をキャッチして、
私はその時点で、母の意思がまだ未決定であると受け取り、
母は、語尾の曖昧さから娘がそう判断したとは思わずに、
「意思は伝えた」と思うのです。

つまり、そんな迷っているみたいな言い方をすると、
相手にも迷いが生ずるという点に思いが至らないんだね。

私と母のコミュニケーションの齟齬は、
すべてそこから来ているのだと思いました。

    *    *    *    *    *    *

そう、思うようになってから、
私は母との心が触れ合うような会話をあきらめました。
何をどう話しても、私が思うような反応は得られない。
そう確信したときから、母は他人になったのです。

他人だったら、笑顔を見せるし、合わせもします。
感謝していなくても、口では「ありがとう」と言うし、
別ににすごいと思っていなくても「すごいね」と言います。

それは、私が母を、自分の心の中の「親」の位置から、
抹消した瞬間でもありました。

ところが、そこから、母と私の関係は、
劇的に改善していくのです。

長くなったので、今回はここまで、です。

続きは、そうね、気が向いたらいつかまたね。
では。



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2008.02.13

カズオ君、署名に挑戦!

私のアドレスは、PCもPHSも同じものにしています。
なので、メールを送るとPCにもPHSにも届くし、
ウェブ(ウェブメール)からも確認できるし、
同じメールに対してPCから返信しても、
PHSから返信しても、職場でこっそりウェブから返信しても(笑)、
統一された同じアドレスで、
送信先に届くように設定しています。


が、モバイル持ち込み禁止の職場を出て、
街中で手元のPHSから連絡をしているのに、
PCからのメールだと思われて、
いいタイミングで即レスが来ないと困るときがあるので、
PHSからの送信であることをわかってもらうために、
以下の署名をつけています。


----------------
ぷら田 茄子
willcom WX310K
PHSからの送信です
----------------


機種名等は別に入れなくてもいいんですが、
なんとなくデザイン的に、(何でもいいので)
アルファベットを入れたかったんですよね^^
これ、コーチングでクライアントさんと待ち合わせするときに、
なかなか都合がいいんですよ。
これだとすぐに返信が来ますもの。


で、ある日、
それを見たうちのご亭主のカズオ君(50代前半男性/仮名)が、
「いいな~、これ~。
前から気になっていたんだ。
いったいどうやってやるの?」


彼はデジタルと精密機械にメチャメチャ弱く、
「返信」という機能があることを割と最近知った人です。
それまでは、メールが来ると、
返信を「新規作成」でアドレス帳から作っていた人です。


「あぁ、これ?署名っていう機能があると思うから、
それを使うのよ。」
一応、
「ほら、そっちの携帯だと、ここ!、ここ!ここで設定するの。」
と、教えてあげる。


すると早速本日、職場からノリノリのメールが来た。
彼からの一発目のメールは以下。


なし
これはカズオの携帯だよ~ん


「は?これのどこが署名なの?」と返信。


どういう意味?
これはカズオの携帯だよ~ん


「もしかしてこれが署名入りのメールなの?」


そうだよーん。
これはカズオの携帯だよ~ん


…やってられん。。。
誰が見たって、こりゃ本文の一部だ。。。
誰もこれが"署名"とは思うまい。→即電話


    *    *    *    *    *    *


翌日。


「あのさ…」 と私は一度言葉を呑んで、
「あのー、あれじゃ、
 署名なんだか本文なんだか全然わかんないだけど?」


「え?そうかな~…」


「ほらー、見なさい。」 とPHSに届いたメールを見せる。


「あ、そうか。飾り罫がないので区別がつかないんだ。」


「そういうこと!別に飾り罫じゃなくて、
名前の前後に絵文字や記号を入れるとか、
結構、私の友達は可愛いのを自分で考えて使っているよ?」


「おー!そうか。」


---午後、亭主、夜勤に出勤---


亭主から以下のメールが来た。


今日は雪でしたが思ったより
速く会社に着きました。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
このメールはカズオからの携帯
からの発信で決して迷惑メー
ルではございませんので安心
です!即レス出来ない時は多
少遅くなっても大丈夫です。レ
スが来るまで待ってます。心配
しないで下さい!
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

(↑名前以外はマジで原文のまま)


なんじゃ、こりゃー???(苦笑)


「はい、よくできました。
でも、長くね?
しかも文章はこれでいいわけ?」 と返信。


おかしいなぁ~、子どもたちにもメー
ル送ったけどレスがない(^_^;)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
このメールはカズオからの携帯
からの発信で決して迷惑メー
ルではございませんので安心
です!即レス出来ない時は多
少遅くなっても大丈夫です。レ
スが来るまで待ってます。心配
しないで下さい!
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


あったり前じゃん、私も子供達も、
君からのこういったメールにお付き合いする事には、
毎回、最高に辟易しているのだ。
だいたい父親が息子に、
「今日は思ったよりも早く会社に着いた」
って、用事もないのにそれだけのメールを送るかい?
はっきり言って、みんな忙しいのだ。
特に長男は仕事中だ。


夕飯時、夜勤に出た亭主のいない食卓に、
「なんだよ、あのメール?意味わかんない。」 と、
異口同音に次々と息子達が帰ってくる。
「俺なんて、迷惑メールとか書いてあったから、
オヤジ、またなんかやばいことやらかしたんじゃないかと思って、
用心して返信しなかった。」と、長男。


だよなー(爆)!


(次男に)あんたは?


「俺は、『あぁ、かまって欲しいんだな』 と思ったから、
一応、『よかったね』 って返しといた。」


だよなー(爆)!


我が家における亭主からのメールは、
迷惑メールならぬ、"迷惑なメール"としてのステータスを、
すでに十分確立しているのです。


ちなみに、本日の署名は、
以下のように変わっていました。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ぷら田カズオ 職場から堂々とメールしてます。レスもどんどんOKですよ。待ってま~す。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


あーもー、改行入れんかいっ!!!!
 

 
 

 
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2007.09.24

だんご、だんご、だんご

休み明けの火曜日から私は、
あるスタッフさんのフォローアップ研修を依頼されている。
この人、新堂さん(30代後半男性他社スタッフ/仮名)は、
4月に入ったこの春の新人さんだが、
研修時の評判とは裏腹に、業務ではなかなか立ち上がらず、
もう半年になろうとする今も、仕事を任せてもらえないでいる。


理由は例のごとくいつもと全く同じで、
お客様対応に至らないところがありすぎて、
怖くてとても仕事を預けられないというものだ。


態度や言葉遣いが悪いのではなく、
本人がいくら真面目に対応していても、
お客様のご質問の意図や主旨が読めずに、
的外れな回答をしてしまったり、
お客様側の個々の事情に配慮が及ばず、
(周囲に言わせると)自己中心的な案内をして、
お客様の不服を買ってしまいがちとのこと。


一度はデビューしたものの、途中で何があったのか、
実務は時期早尚という事でお客様対応からは、
早々にはずされてしまった。


が、前職は営業マンで、10年以上もやってきているので、
私がよく先を案じて話題にするような、
仕事を転々とせざるを得ない人ではないと思う。


少々ミスが多くて上司に怒鳴られたりはしたかもしれないが、
ちょっとズレてるけどお人よし、
そんな感じでそこそこやってきた人なんじゃないだろうか。
気弱な感じがする以外、
私は4月の自分の研修時には大きな問題を感じなかった。
となると、事「電話」になると、とたんに何かが遮断され、
本来の実力を大きく下回って、「出来ない人」に、
なっちゃうんじゃないかと思う。


実はこの班はアウトバウンドが中心で、
お客様に発信するのが主業務。
なので御用聞きのような電話をして、
現在何か問題はないかを、
積極的にこちからから伺っているにも関わらず、
対応に欠点があってお客様の意思を汲み取れないのは、
業務上非常にマズイので、
インバウンドの班よりもスタッフ達の彼への要求は、
かなり高い。


そのためOJTも先輩達の指導もそれなりにキツいが、
何をトレーニングしても満足のいく結果にならないため、
周囲の彼への物言いにはストレスや苛立ちが混ざってきて、
彼を取り巻く空気が段々険悪なものになってきた。


一度そうなってしまった新人さんは、
周囲からの厳しい突っ込みを防御するのが精一杯で、
何を指示されてもどう注意されても、
常に壁を作ってひとつひとつに反論、反発。
それがまた周りの感情を逆なでして対立模様になってしまい、
もう現状、彼が素直に成長できる環境にあるとは思えないね。


そんな状況下で私は新堂さんの再研修を依頼されたわけです。
流れ的には厳しい話になっていて、
来週の研修を終えても本人に変化が見られず、
依然として?やる気も感じられなければ、
そのときはアウト。お断り。契約終了との事。


このタイプの人の"やる気"は、
決して私達が思うような形では外に出てこないので、
"やる気を見せろ"というリクエスト自体が酷だと思うのだが、
班長の箱崎さん(40代前半男性他社スタッフ/仮名)に、
その真意を尋ねたところ、
「あ、なんか変わったな。前とは違うんじゃね?」と感じられれば、
まずはよい、との事。


はいはい。
私は最近、コールセンターの仕事というのは、
色覚検査に似ていると思うようになった。
電話応対は実際に継続的にやってもらうと、
周りも本人もそれまで気が付かなかった向き不向きが、
明確にあぶり出されてしまう業務だ。
けれど、それは本人の人格や意欲とは無関係の話だと思う。
そこに精神論を持ち込むのは個人的に好まない。
早期の判断はお互いのためにいいと思うが、
現実は双方が「なるほど」と納得して、
しがらみなく分かれていく事などない。
それがずっと気になっているのよね。


さて、随分長い前段になってしまったが、
本日の主題はなんと!ここからである(笑)。(ごめんなさい)


とりあえず耳からの情報収集と想像力を強化してもらおうと思い、
私は小学1年生~3年生用の「読解力ドリル」を買ってきた。
易しい国語の文章題を目で読まずに、
耳で聞いて解いてもらったらどうだろう?と思ったから。


そんな話を食事時に家族で交わしつつ、
試しに目の前の次男(20代前半男性)にやってもらった。
彼は自他共に認める理数系で、
電話もちょっと苦手。
性格は違うが、タイプとしては、
まさに新堂さんとほぼ一緒かも。
学校の成績はそこそこいいが、
国語は小さい頃から大の苦手で大嫌い。


解ける・解けないよりも、
あまり身に馴染まないことをやって、
具合が悪くなったりすると困るので、
(私はこのタイプの人にはあり得るように思う)
精神的に負担がないか、
それを感想として聞きたかったのだ。


すると案の定というかやはりというか、
母と私と次男と三人でやってみると、
次男の解答だけおかしい(笑)。


こういうのを引用するのはどうかと思うが、
一例として文章と問題を以下に書き出してみます。
(しーっ!だよ(笑))
※実際はリスニングだったので、
 目で読んだ感覚とは違うと思いますが。


 さんきちが、おばさんの うちで、だんごを たべました。
 あんまり おいしいので、
「おばさん、これ、なんと いうの。」
と ききました。
 おばさんは、にこにこして、
 だんごですよ。
と おしえて くれました。
 さんきちは、
「だんご、だんご、だんご。」
と いいながら かえりました。

(「受験研究社:小学1年読解力特訓ドリル」より)


(1)(2)(3)…省略


(4)さんきちが、「だんご、…」と くりかえしながら
かえって いったのは なぜですか。
(                                    )


さあ皆さん!皆さんの回答はいかがでしょう!!


次男の回答一回目。


「だんご、だんご、だんご…というのが面白かったから。」


「え…」


次男の回答二回目。


「だんご、だんご、だんご…とつぶやく事で、
楽しく帰って行きたかったから。」


「うーん、ぶぶー」


「あ、違う?回答見た?」


「いや?」


「えっ!なんで回答見ないで違うって言うんだよ。
それって変だろ?回答見ろよー。」


「だって見なくても絶対違うと思うもん。
でもそうだよね、あ、回答見た。
ほら、やっぱり私の考えで当たりだった。」


「えー!なんだよ、わかんねーよ。回答は?」


「だんごという名前を忘れてはいけないから。」


「えーーー!ちょっと!ちょっと!オレ、それ、納得できない。
正解って必ずしもそうじゃなくてもいいんだよね?
実際はいろんな場合があり得るじゃん。
だってコータ(来春同居予定の次男の嫁さん、の連れ子)も、
そういうときがあるけど、それは忘れないためじゃないもん。
オレはコータだったらそうだろうと思って、
コータの事を想像して回答したんだもん。
(↑やけにムキになっている)」


「あぁ、それは確かにそうだよね。」


「ほらー、ねー?おばあちゃんは?」


「あら、私も忘れないようにかな?と思ったけど…」


「えー、なんだよ。オレ、納得できない。
みんながやってその回答が一般的というならあきらめるけど。」


そんな最中に、「あー、疲れた~!メシメシメシ!」と、
いつも調子のいい長男(20代前半男性)が、
騒々しく仕事から帰って来た。


不服な次男は早速長男にテスト。
さて長男の回答は?


「え?忘れないようにするためじゃん。」


ガハハハーーー、私と母は大爆笑。
次男は、やっぱりそれが一般的なのか~と苦笑しつつも、
どこか不満げ。


やがて食事を終えて二階に上がった次男の部屋から、
電話する声が階下の茶の間にも聞こえてきた。


「あれ?あいつ、もしかして、さっきの問題、読んでない?」


一同耳を澄ます。…そのようだ。


「あいつ、ああ見えて、結構悔しかったら、
確認のために友達に電話して問題出しまくってんだよ。」


あー、そうかもね。お友達の回答はどんなものだったんだろう。
こんな事で変に傷ついちゃったら、やだな。


いやー、しかし、次男の言うのももっともな話で、
現実だったらいろいろなケースがあるというのに、
それでも私達三人は、「(名前を)忘れないように」
と即答したのはなぜなんだろうねぇ。
こうなると、新堂さんの回答が妙に楽しみでもある。


次男は先日、某社の採用試験を受けて、
今はその結果待ちの日々。
手応えはなんとなくあったようだが、
こればっかりはわからない。


また守備よく採用になったとしても、
様々な理由で転職したくなる事情も出てくるかもしれない。
そんなとき、どんなに血迷っても、
コールセンターだけは転職先に選ぶなよ?


たぶん、次男もこの仕事には向かない人だよね~(笑)。
涙が出るほど受ける事を小さい頃にはよく言う子供だったけど、
今思えば、予測できない意外な発言の面白さだったもんなぁ…
誰もがこう来る、と思っているところを想定外にはずしてくるので、
すごく可笑しかったんだよね。
今はあの頃の天真爛漫はすっかり影を潜めて、
冷静で控えめな青年だけどね。


学校でも何かと買ってくれる先生がいたり、
アルバイト先でも可愛がってもらい仕入れを任されたり、
親から見ても仕事的には問題ないかな?と感じる次男だが、
もしこっちの世界に来たら、
きっとキミへの評価は想像以上に下がってしまい、
自信をなくすことも多いだろうな。


ここで一人だけ回答の毛色が違うのは、
逆に私達3人とは異質な思考回路を持っているという事だね。
それは別な分野で活躍できる資質の証のようにも思うので、
恥じる事はないし、落ち込む事もない。
お読みのお客様にも私はそう言いたいです。


次男は技術的な仕事が好きなので、
電話の世界には絶対来ないと思うけど、それにしても、
「おーい、キミは近づくんじゃないぞー?」
そんな風に口を酸っぱくして彼に言いたい母なのであった。


---
本日明け番で亭主が帰宅、彼の回答は、
「おいしかったから」でした。
亭主の場合は天然ボケ体質で、
そもそも誰も正解するとは思っていないので、
申し訳ないが、やっぱり
「ほらねー」と家族で受けてしまいました。
 

 
 

 
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2007.04.30

電気の話をする次男

20070428_rikiritsu


子供達が小さかった頃、我が家は6人家族だった。
長男と次男と、私と夫と私の母と、まだ元気だった私の祖母と。


誕生日だったかクリスマスだったか、
またはほかの行事だったか忘れてしまったけど、
長男が小学校低学年ぐらいのときに、
家族全員からプレゼントを受け取る機会があって、
いつもはまとめて大きいのが一つか二つなので、
数に喜んだ彼が、
「これがもし100人家族なら100個もらえるんだね!」
と盛り上がったところ、ひとつ下の次男が横から、
「違うよ、自分からはもらえないから99個だよ。」と、ポツリ。


それを聞いた親馬鹿な私は、思わず「すごい!」と思った。
だって自分が5、6歳のときにそんな発想ができただろうか?
自分が幼稚園の頃をどう思い出してみても、
そんな思考では生きていないね(笑)。
当時の私の思考は、人気のブランコをどうやって独占して遊ぶか?
ま、そんなもんだ(爆)!


先日この話を次男にしたら、全然覚えていないと言った後で、
「でもさ、それって今聞くと、メチャメチャ空気読んでない発言だよね、
みんなで盛り上がっているときに、思い切り感じ悪くね?」
などと言っていたが、私はびっくりした印象が強かったので、
だからも今もこうしてよく覚えているのだった。


    *    *    *    *    *    *


うちの次男(21)は我が家に取って、
小さい頃から異彩を放つ異色の存在である。
長男はもちろんのこと、祖母も母も私も夫も皆長男・長女という、
ちょっと間抜けで少々考えの甘いお人よしという集団の中で、
たった一人の第二子という理由もあるのだろうが、
とにかくマイペースで人に煽られず、
すべてにおいて淡々としている。


無言実行型。やると決めたことは絶対やる。
やらないと決めたことは、テコでもやらない。
思いやりのあるやさしい子なのだが、
情に流されるということはほとんどない。
有言不実行型^^であり、
頼まれると嫌とは言えない長男とは対象的だ。


そして私は息子達二人を育てるにおいて、
人には学力とは関係なく、
文系タイプ、理系タイプのようなものがあり、
それは持って生まれたものなんだぁ…と、
どうしても思わされる。
お子さんをお持ちの方なら、
みんなそれに似た感覚はあるんじゃないかと思います。


「文系」「理系」という言い方は、
かつてお客様からご指摘があったとおり、
言葉としては正しくない言い方なのだと思うが、
誰かにイメージしてもらうには、これがやっぱり一番わかりやすい。
小さい頃からの次男の言動や発想は本当に私達とは異なる感じ。


何かを計算するときの手順などもそうなんだけど、
幼少の頃に導入された消費税への理解度とか、
まーず、お兄ちゃんとは全然違うね。


最初は長男・次男の育て方によるもので、
手をかけた・かけないの差かな?なんて思っていたけど、
やっぱり根本的に素質が違うような気がするんだわ(笑)。


例えば兄がお札を数えて、
お年玉の合計額の勘定に手間取っているのを尻目に、
さっさと熨斗袋に書かれた金額を暗算して、
「おし!」とすぐに二階に上がっちゃうんだよね。
「ちょっと、あんた!その金額と中身が違ったらどうすんのよ?」
「あけたときに確認しているから、
合っているのはすでにわかってるじゃん。」
かなり小さい頃から、こんな感じ。
現金を数えて喜びに浸る様子もほとんどないし、
そもそも無駄な事はあまりやらない。


遅刻もしないねぇ…深夜の面白いTVに夢中になって、
つい夜更かし、という事も大きくなってからはほとんどない。
「あー、見ていたいけど、でもいいや。」と、がっと寝る。
残りの家族は、みんな「だらだら派」なのでおおいに尊敬する。


次男のようなタイプの一家なら別に普通なのだと思うけど、
そんな人間が家に居たことのない無い我が家に取っては、
次男が珍しく、家族は大きな敬意と好感の念を持って、
ずっと「こいつは違うな」という評価で彼を見てきた経緯がある。
いったい私の家系から、
どこをどう押せばこういう人が出てくるんだ?(笑)不思議だ。
亭主のほうの血筋なのかな?


長男(22)と次男(21)は大人になった今も、
何かを決めるときの発想が大きく違っていて、
長男は社会性や情緒を優先する。
次男は自分のポリシーと論理を優先する。
面白いもんだな…と、いつも思う。
そして人に備わった生まれつきの資質というものを、
こういうところでもすごく考えさせられる。


    *    *    *    *    *    *


ところがそんな次男であるが、勉強はあまりできなかった!^^;
理数系は好きなはずだし、やれば絶対できるはず!と、
家族の誰もが確信しているのに、
試験勉強や受験勉強が嫌いなので、まったく勉強しない。


そして高校も、「勉強せずに入れるところ」を選び、
結果として1年で中退してしまうのだが、
その彼が、「また部活(野球)をやりたくなった」という、
変な理由で定時制工業高校に入り直し、
(これもまた、野球部がまともそうだから、という理由)
(そしてこの野球部で全国に三度行ったのは彼の宝物だろう)
そこから俄然状況が変わってきた。


彼を高く評価してくれる野球部の顧問やクラス担任に出会い、
学校も勉強も飛躍的に好きになっていったんだね。
家族としては、昔から「あいつはすごい!」という感覚があるので、
確かに変なやつなんだけど、評価されないのはおかしいと思ったし、
ようやくいい大人にめぐり合えたという思いだね。


彼は教師との相性がいいとすごく伸びるタイプで、
(小学校のときにも同じことがあった)
勉強に関しては特に昨年までの担任の先生の影響がとても大きく、
電検三種や電気工事士の課外講座に欠かさず出ていたのも、
資格取得はもちろんだが、その先生が講師だったからという
理由が非常に大きい。


次男はその先生の言うことなら全部理解できるし、
すべてストンと身に入るらしい。
なのでボーっと授業を聞いているだけでも、
なるほど、ふむふむ、と頷くことの連続で、
すっかり電気に興味を持った次男は、
今では予習や復習を欠かさないし、
誰に言われなくても積極的に勉強をするようになった。


彼は今も、茶の間で資格検定の受験勉強をしている。
随分たくましくなったなぁ…と思うけど、
本人曰く「今までは勉強の仕方が全然わからなかった」そうです。
そ、そ、そ、そーなのね(汗)。
だから中学から今まで全然勉強しなかったのね^^;…
この人って、ホント、変なところが人並みに追いつくまで、
時間のかかる人なんだなぁ…
(遅咲きというのは、次男のようなタイプのことを言うのかもね。)


が今では、すっかり進学校の受験生のような感じで、
定時制の生徒としては周囲と雰囲気が違ってきている気がする。
ま、年齢もクラスメートより3つ上なので当然か?
元々頭の悪い人じゃないのは家族は十分承知だったので、
「やっと今頃始動がかかったか…」ちゅう思いもあるけどね(笑)。


残念なのは、その昨年までの担任の先生が、
この春異動でいなくなってしまったこと。
校内のシステム管理を一手に担当していた、
民間でも十分通用するような、優秀で人間味のある先生で、
(実際に話をしてみても)ほかの先生達とは比べ物にならない。
(30代前半で、うちのできる男性スタッフ達と同じ雰囲気を感じる)
それによって次男のモチベーションが下がるのではないか?と、
それだけが親としては心配だったりする。


    *    *    *    *    *    *


さて、この次男が話してくれる話は私にとって本当に興味深く、
面白い話ばかりだ。
スーパーのアルバイトで、
お酒とパンの仕入れと品出しをやっていた少し前までの話も、
ひとつひとつがとても興味深くて面白かったが、
最近は、もっぱら電気の話。
私はサイエンスの話は大好きなので、ついつい長話をしてしまう。


先日も授業参観が近いので(今はもう終わってます)、
「今年は何の授業よ?」と水を向けると、
「えーと、今年は"電力"だねぇ。去年よりは面白いかもよ。」


昨年も書いたが、私は普通高校の出身なので、
工業高校の電気系の授業は珍しくて新鮮なのだが、
内容もまた、決して嫌いじゃない分野の話なので、
「へぇ、そうなんだ」と頷いて、ついついノートをとってしまう。
授業参観の父兄ではなく、完全に受講者モードだ(笑)。


「え?去年の波巻き(高電圧小電流)、重ね巻き(低電圧大電流)
の、電動機のコイルの話もかなり面白かったよ?」


「いや、あの先生はダメだよ。説明が全然よくわかんない。
こんな風に言えばいいのに、とか、
この説明の順番じゃ、みんなわかんないだろうな、とか、
俺でも思うもん。」


「え、そーお?私なんて珍しいから、
何を聞いても面白いけどね。」


「お母さんみたいに、興味があって、
面白いな、と思うような人は別にいいの。
そうじゃなくて、わからない人に、
もっとわかるような言い方できないかな?とか、
俺は思うんだよね。」


「なによ、じゃ、あんたはわかる人なわけ?(笑)」


「まーねー^^」


「いいねぇ、そういう人は。
私なんて理科は全般的に好きで興味もあったけど、
数学が極端にダメだったので、
いくら望んでも技術的な仕事には、
逆立ちしても絶対に就けないってわかってたもんね~。
物理なんて計算ばっかだからもう散々よ。
数学的な能力が全然なくて計算もできないってのは、
やっぱ致命傷だよね。」


「うーん、確かにそういう仕事に就くためには必要だけど、
実際の仕事ではあまり必要ないんじゃない?
計算や測定だって、専門の機器があるし。
あ!!でもダメだ。やっぱり必要かも!」


「???」


「あのさ、お母さん、三角関数って覚えてる?
サイン、コサイン、タンジェントとか。」


「うあーーーーー!やめてくれ!!!
そういうの大っ嫌いだったんだよ、私。
数Ⅱだか数Ⅲだったか忘れたけど、
もう、チンプンカンプンでわかんなくて、わかんなくて、
授業のときは最初から最後まで後ろで漫画読んでた。
アタシには無理!と思って、さっさとリタイヤしてたわ。」


「え、それでよく高校卒業できたね。
(ウルサイ!あーあー、赤点よく取ったよ。
しかも「よく高校卒業?」それをあんたに言われたくないね(笑)

まーいーや、あのさ、力率って知ってる?」


「へ?知らない。何それ?」


「それはつまり電気っちゅうのは無駄があるって事ですよ。
じゃ、有効電力とか無効電力とかは?」


「知る分けないでしょう、そんなのっ!(笑)」


「あ、そ。じゃまぁ、それはいいとして、
つまり電気の中には使える電気と使えない電気があって、
難しい話は省くと、その有効電力を求めるのに、
三角関数を使うわけですよ。」


「…」


「ちょっと紙、あとペン。(やけにエラソーだ^^)
で、こういう三角形があるとすると、
ここの辺が無効(電力)で、この辺が有効(電力)で、
この斜めが皮相(電力)でぇ…
この外角がサインで、こっちの外角がコサインで…」


…すでにもう全然わかんない(爆)!


「お母さん、お母さん、ちょっと聞いてる?
で、これが抵抗、これがコンデンサー…
(↑理解してないのでうろ覚え^^)」


ダメだ(笑)、ギブアップ!話を変えよう(笑)。


「あのさ、これをこうスラスラと図に書けて、
しかも人に教えることができるって事は、
あんたはこれを完全に理解しているって事なんだよね?」


「うん。だいたい。たぶん間違ってないと思う。
だから、まず、聞いてよ、
だからー、これを求めるには最初にこういう式があって、
それをいろいろこうやって…こうやって…
突き詰めていくと、こういう式になるのね。」


で、彼が書いたのがこんな感じの式。


ひえー、こんなのさっぱりわかんない。
あんた、マジでうちの家系の子じゃないんじゃない?
こんなのわかる人、うちの親戚にはだれもおらんよ(笑)。
詳しい方にはちゃんちゃらおかしい話だと思いますが、
ま、これが私の偽らざる感覚。


「インピーダンスって知ってる?」


「あぁ、言葉だけなら聞いたことがある。
確かスピーカーとか音響機器の仕様書にあったような…
こんなマーク(オームΩ)だよね?
いったい何の事だろうと前から疑問だったんだよね。」


「そ、そ、そ。それはね…」


と、ここでまたひとしきりの解説。


「あんたさー、いつの間にそんな頭よくなったの?」


「あ、これ全部、平山先生(昨年までの担任/仮名)に教わったの。
俺がこうやって、なるほどなー、面白いなーと、思って、
お母さんにも教えたくなるのは、
全部平山先生に教わったことだけ。
だから平山先生の電検三種の課外講座は、
最高に面白かった。
だから残念だなぁ、いなくなったの。
でも、あんなに優秀な先生だもの、
定時制にはもったいないよね。
いつまでも定時制にいるのを、
周りが放って置くはずないよね。」


「タロー(長男/仮名)にもこの話、してみた?」


「うん。でもちっともわかんない、って言って、
5分で挫折して逃げてった(笑)。」


「あっはっは!わかる!わかる!
あの人は、こういうのは無理だわ~(笑)!」


そして話題はこの後、三路スイッチの仕組みや、
四路スイッチと組み合わせた回路の話とか、
ぱっと聞いてすぐには理解不能だったが、
次男が心から楽しそうに語る解説と図解に、
うんうんと頷いて話を聞きながら、
もう遅いので(定時制後に課外をしてくるので帰宅が23時)、
つかの間の家庭内電気講習会は時間切れ終了となった。


が、私は次男と平山先生との出会いを本当に感謝したし、
ほかにも尊敬する野球部の顧問の先生とか、
陰になり日向になり野球部を応援してくれた教務の先生とか、
そういった出会いがあっただけでも、
どれだけ次男の大きな財産になっているか計り知れないと思う。
人生って本当にどう転ぶかわかんないな、というのが本音だ。


    *    *    *    *    *    *


いやー、しかし、親が言うのもなんだけど、
この人には毎回びっくりさせられる事の連続なんだわ。
世間的には意外性の男とも言える。


成績がいいらしいのも「学校始まって以来」と言われたが、
(定時制なので決してレベルは高くありません^^)
各学年一クラスしかない電気科で、
1学年下の平山先生のクラスに入りたくて、(←今思えばね)
わざと欠席を続けて留年し、まんまと目的を達成したのも、
「そんな留年は学校始まって以来」で、しかも、
「留年した生徒がその後まじめに勉学に励んでいる」のも、
"非常に稀なケース"で"教師はびっくりしている"そうだし。


しかも在校中に同級生とできちゃった婚をして、
21歳なのに今は二児のパパ(嫁さんに連れ子あり)というのも、
「学校始まって以来」なので、知らない人が事実だけ聞けば、
大変なお騒がせボーイであり、眉をひそめる人物なのだが、
本人は至ってマイペース。周囲の喧騒を気にする風もない。
(嫁さんと子供は、次男の勉強ため今は実家で別居中)


家族の期待を昔から一身に集めてきた次男ではあるが、
そういった今までの経緯を見ていると、
彼はとてもアンバランスな人で、
もし何かの才能があったとしても、
それはとても偏ったものだと思える。


だって次男は電話で話をするのが最高に苦手だし、
(相手が見えないとすごくやりずらいらしい。)

文章は書けないし、
(まとまった文章を書こうとするとフリーズするらしい。
なので、国語のテストの短文回答はかつてずっと空欄だった。
たぶん高校の入学試験でも書いていないかもしれない。
5文字以上の携帯メールも見たことがない。休む、帰る、嫁来る。)

人前で要点を押さえた話をするのが不得手である。
(言いたいことを全部言いたくなるので、
メリハリなく長くなるのを、自分でよくわかっている)


昔は、「あんたならうちの仕事できるよ、きっと」
なんて言っていたが、今は応募してきても断ると思う。
というか、もし自分の職場に来たら、
いつか体調を壊してしまいそうな気がすごくする。


見た目も普通、性格も普通、
いつもどこにでもいるような格好をして、
変わった人である雰囲気は全くない。


無口で目だ立たないので、
前向きで積極的な生徒が好きな先生(←これが意外に多い^^)
とはかなりソリが合わないが、
バイト先ではどこに行っても高評価という変なヤツ。


たぶん、絵に描いたように平凡な人生は決して送らないと思う。
すでにもう、全然平凡じゃないし、たぶんこの先もそうだろう。
家庭的にも幸せになれるかどうか…
たぶん多くの人が好ましいと思うような、
幸せな家族にはならないだろうな。
いつか一波乱も二波乱もあるかもしれない。
見ているとそんな気がする。
詳しい人が見たら、彼もまた、
何かの名前のつく傾向の人なのかもしれない。


が、それは次男に神様が与えた運命でもあるんだよね。
それらとどう折り合いをつけて、どう未来を切り開いていくのか、
暖かく静かに見守りたいと思う今日この頃である。


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【番外編】
この話を前の日記に登場した、
工業高校出身のショウさんに話したところ、
以下の話を得た。


「去年、家を新築したときに、
住宅メーカーの営業がやって来てよー、
いろいろな打ち合わせのときに、
『お客様、少々難しいお話になりますが、
三路スイッチってご存知でしょうか?』
って恐る恐る聞くんだよな。


はぁ?三路スイッチってご存知ですかぁ?
バカヤロー、お前誰に向かってもの言ってんだ?
俺なんかオメーなんかより、10倍詳しいぞ?
そんなのは、俺がお前に教えてやっかぁ?
と、チャンチャラおかしい気持ちで聞いていたそうである。


普通の建造物なんか、三路、四路じゃすまねーぞ?
お前それ、わかって言ってんのかー?と、
問い詰めたくなったそうです(笑)!
いえ、ああ見えてもショウさんは「大人」なので、
知らん振りして神妙に聞いていたとは思いますが。ね!


住宅メーカーの担当者は、出身高や学科を確認してから、
お話をしましょう(爆)!!
 

 
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