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2016.05.07

隣席の困った彼女をクリアせよ~⑥号泣した後任者の不満が会社の批判に変わる~

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隣席の困った彼女をクリアせよ(その1)なんだその電話は?
(その2)隣席者から疑問が噴出
(その3)アスペルガーなら「指導」じゃダメだ 
(その4)非言語で分かり合おうと思わないこと 
(その5)上から目線の命令口調で脱出に成功
(その6)号泣した後任者の不満が会社の批判に変わる ←★ただ今ご覧の記事はこちらです


前記事からの続き)


【登場人物】
私(女性)・・・ぷらたなす。このブログの管理人。
太田さん(女性)・・・たぶんアスペルガーと思われる独特な人。隣席になった人は皆悩む。
赤井さん(女性)・・・「困った彼女」太田さんの2代目の隣席者。現在は退職。
小早川さん(女性)・・・「困った彼女」太田さんの3代目の隣席者で辞めた赤井さんの後任。




転職で入社してアスペルガーと思われる隣席の女子社員の言動に悩んで傷ついて、
「もう辛くてしょうがないんです」「会社、辞めようと思っているんです」と、
私に打ち明けてくれているうちに号泣してしまった小早川さん(40代後半/女性/仮名)。



前任の赤井さん(40代前半/女性/仮名)は自分なりの理解と判断で上手に態度を変え、
「隣席の困った彼女」である太田さん(30代後半/女性/仮名)を見事にクリアしましたが、
残念ながらご主人の転勤で退職してしまい、その後任で入社したのが小早川さんです。



小早川さんは、前任でツワモノで切れ者だった赤井さんと異なり、
どちらかと言えば指示待ちで、最初はとても他人に遠慮している感じでした。
私はこの会社さんに広報のコンサルとして関わっており、
初代→二代目→三代目・・・と、数年にわたるお付き合いの中で、
ある作業の窓口として3人の女性担当者(全員ミセス)とやりとりをしてきましたが、
今回の小早川さんが、一番地味で控えめで主婦っぽい感じ?



というか、ミセスの女性会社員としては、本当はこれが普通で、
今までの二人がたぶん強すぎたのだと思います(笑)
前の二人は姐御肌でモノによっては社長も牛耳るところがありましたが、
三代目の小早川さんは、余計なことは言わず、
指示があるまでは待機しているような雰囲気の方です。
いえ、今までの職歴でそうあることを望まれていた、と言ったほうが、
正しいのかもしれません。
きっと、出しゃばってはいけない職場で、言いたいことも言わずに、
淡々と仕事をこなす割り切りを身に着けた方なのでしょう。



私とやりとりしてくれる窓口担当者は、
いわゆる「困った彼女」である太田さんの隣が固定席です。



複数の前記事でも書いた通り、太田さんは独特な人なので、
入社したばかりで、まだ社内の雰囲気にも慣れないうちから、
一般的とは思えない価値観で、変な指摘や突っ込みをガンガンしてきます。
たとえ彼女より年齢が上でも、入ったばかりの頃はまだ新人ですから、
当初は先輩である彼女の言い分に従うしかなく、(右も左もわからず反論もできない)
矛盾だらけのその指示に納得のいかない思いを我慢していると、
段々精神的に辛くなってきて、どの人もその時点で退職を考えるんです。
今までの担当者は皆そうでした。


実はその事実を社長も専務も皆知っています。
「困った彼女」である太田さんの態度や言動や仕事の進め方は、
対外的にもクレームになることがよくあり、
過去に何度も社内の問題として出たり消えたりしていたのですが、
その都度、社長が何度も面談を行い、結果的に心優しい社長の
「悪気があってやっているわけではない。
ここを辞めたってどこにも行くところがないだろうから、
うちで雇い続けてあげようよ。」という鶴の一声で、
終わったテーマとなってしまいました。


なぜ社長がそう判断したのか、私にはよくわかるのですが、
ここではあまり詳しく書かないでおきます。
社長も一時期、大きな疎外感で心を病んだことがあり、
「仲間外れ」や「誹謗中傷」には敏感で、
大きな意味では、太田さんの立場が理解でき、
共感するところがあったのだと思います。


だがしかし。
現実問題として、私とやりとりが必要な「ある作業」というのは、
覚えるまでそれなりに時間がかかる内容なので、
入ったばかりですぐ退職というのは、こちらが大いに困るんです(汗)。


たぶんですが、社長(実は知人でもある)はそういったところも含めて、
私にコンサルを依頼してきたと思うんですよね。
女子社員の指導、教育、定着、そして成長。
契約書にその項目はありませんが、
「私」を人選したのはそういうところなのだと思います。


    *    *    *    *    *    *


小早川さんが入社してしばらくすると、
打合せの時の表情が暗く、態度もどこか投げやりになってきたので、
私は、そろそろ隣席の彼女からのダメージが限界に達して来ていると感じました。
そこである日、打ち合わせが午前中だったときに、ランチに誘ってみました。


そして、「最近、顔が暗いけど、太田さんで困っているんじゃないの?」
と、水を向けてみました。


入社時からそうなることはわかっていたので、
太田さんの件は、最初からFacebookなどで軽く情報を流し、
すでに愚痴や不満の聞き役になっていたのですが、
最近は、細かいエピソードをあれこれと書き綴ってくることもなくなりました。
でもそういうときは、逆に何かを決心したときでもあるんですよね。


「そうなんです。でも、もう、いいかな、って思い始めました。
私、そろそろ、辞めようかどうか、考えているんです。
この仕事、今の会社、たぶん、私には無理です。」


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!! と、正直思いました(笑)
いや、別にうれしいわけじゃありませんが、予想通りという感じです。


こういうときは、なだめたり説得したりするよりも、
まず「ガス抜き」が肝心です。
私は、「人材育成に関わる仕事なので困った人のエピソードを集めている、
よければ何で困っているのか、もっと教えてもらえないか?」的なトークで、
彼女の話に耳を傾けました。


まず衣替えの話。
帰り際、急に突然「明日から衣替えなのでセーターは絶対着てこないように」
と厳しく高飛車に言われたとのこと。
でも同じ日の朝の朝礼で「今は移行期間なので寒ければセーターは着てもよい」
という上からの指示があったばかりなので、どうしたらよいかわからなくなった。
取りあえず様子を見ようと思い、寒いのを我慢して半袖ブラウスに着替えたら、
そう指示した張本人は涼しい顔でセーターを普通に着用していた、そうです。
小早川さんはその日、セーターも持参していたのですが、
彼女の手前、着ていいものかどうかすごく迷ったそうです。


「で、どうしたの?」


「結局その日はすごく寒くて、風邪を引いたら困るので、
セーターを着てもいいですか?と聞いたら、『は?何のこと?』という表情で、
自分がきのう、私に何を言ったかも覚えていないみたいなんです。
だから、もういいや、と思ってすぐにセーターを着ました。
何も言われませんでした。」


はー、うんうん、わかるよ、それ。
言ったことを覚えていないし、整合性がないんですよね。
なのでいちいち従っていると、疲れてくるし、
ときにはあり得ない妙な誤解で自分が悪者呼ばわりされて、
悔しくて涙が出たりします。わかります。


「他にも納期とか計算方法とか、間違った情報が多くて、
今は、一度指示に従うふりをしたあとで、
こっそり部長に聞きに行って、正しい情報を教えてもらったりしています。
でも、もう、そういうの、面倒だし嫌なんです。」


「それに男の人達がお客様との打ち合わせの最中に入った電話は、
普通は目立たないように部屋に入って、相手に知られないように、
こっそりメモ書きなどを手渡すのが普通だと思うんですけど、
彼女は、ものすごく大きな声でドカドカと会議室に入って、
ものすごく大きな声で、『部長、〇〇社さんから見積りの件でお電話です!』
って言うんですよ。それってマナー違反じゃないですか?おかしいですよね。
自社の取引情報を第三者にあからさまにするのはマズイじゃないですか。
でもそれを誰も注意しないし、それで普通だと思っているのか、
そういう会社の体質にも嫌気がさしたし、もう、会社に行くのもいやです。」


「それに彼女、お風呂に入っていないんだか、または洗濯しないんだか、
暑い日は近づくと臭うんです。その臭いを嗅ぐと本当に具合悪くなりそうです。
昼休みに買った野菜を置きっぱなしにして腐りかけてロッカー室が臭いし、
ランチタイムは休憩室の長椅子を占領して毛布被って寝ているし、
そういうところでは、食欲も出ないしご飯も食べたくないので、
私、いつも、自分の車の中でひとりでご飯食べているんです。」


それに・・・と、まぁ、出るわ、出るわ、
ちょっと水を向けただけで、痛いエピソードが山のようで、
小早川さんは本当に不満が溜まっていたのだと思います。
こうなるともう、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」のたとえではありませんが、
やることなすことすべてが許容できなくなってきていて、
たぶん今は、存在自体が非常に嫌なんですね。
そして彼女は一通り話し終えると、突然、冒頭のように号泣し始めました。
そうだよね、感覚が違い過ぎて、心も通い合わず、
自分はただ言われるばかりの立場の人が隣にいるのは、そりゃ、辛いさ。キツいね。


私は前任の赤井さんに話したようなことは、
Facebookメッセージなどで、すでに何度も伝えてあったので、
(発達障害やアスペルガーや特徴と関わり方など)
これ以上、ヒントになるような情報はありませんでしたが、
前任の赤井さんが「目からウロコ」と一発で理解してくれたのとは異なり、
後任の小早川さんにはそれほど響く知識ではなかったようです。


それはたぶん、お二人の自己価値や自己効用感の違いかもしれません。
前任の赤井さんは入社当時から飲み込みが早くて仕事もすぐに覚えましたが、
後任の小早川さんはその時点でもまだ四苦八苦していました。
個人差なので仕方がないことなのですが、そのためかどうか、
赤井さんはすぐに「対策」のほうに、頭を切り替えることができましたが、
小早川さんのほうは、「自分が相手に尊重されていない」「認められていない」
という不満のほうに比重があると感じました。


というのも、ランチタイムの後半は、
「これっておかしいですよね」「間違っていますよね」という問いかけが多く、
今まで、何度かの転職がすべて大手企業だった小早川さんのプライドでもあり、
「いい社員であろう」と努めながら大切に守って来たものがここでは通用せず、
そればかりか「あなたのほうが変」という見方を、
他の女性社員にもされるようになってきたため、
気持ちがよりいっそう、意固地になっているようにも思えました。


確かに何百人の大手企業と知人の会社のような数十人の会社では、
価値観も視点も大きく異なります。
コピーで紙を無駄に使いすぎ。個人情報の扱いがいい加減。
社内の全員が間違った敬語を使っている。あり得ない電話応対。
社内情報が机の上にむき出し。ビジネスメールを出せない社員がいる。
数え上げればキリがありませんが、でも、言わなかったけど、
転職ってそういうものだよ。築き上げてきた自分の仕事スタイルを、
様々な価値観も含めて(それがよいかどうかは別にして)
一度ゼロクリアしなければならないんです。


その次の打ち合わせの時の小早川さんの態度はあまりよろしくないものでした。
メンバーの誰かがジョークを言っても決して笑わず、
頼まれて資料を取りに行く態度もふてくされた感じで、
打合せメンバーの仲間としてその場にいることを拒否しているように感じられました。


一人でもそういう人がいると、皆が敏感に感づいて、
誰もが変に気を遣い始めて、場の空気が悪くなるし、
話し合いもはずまなくなります。


たとえ特定の社員や会社全体に不満があったとしても、
打合せは、明確な目的のある「仕事の一部」なのですから、
そこで個人的な感情をあらわにするのは、
ビジネスパーソンのプロとは言えません。
私はそこは、自分が指摘してもよいところだと思いました。
なので、一計案じて、写真を撮りました。
「打合せ風景をブログに掲載したい」とかなんとか言ってね(笑)
知人の会社なので、その辺はゆるく、
今までも何度か撮らせてもらっているんです。


そして、休憩時間に、彼女をこっそり呼び出して、
スマホの写真を見せて言いました。


「どうしたの?こんなにふてくされた顔して。
この会社の社員は『成っていない』とあんなに言っていたのに、
これじゃ小早川さんのほうが、いまは『成っていない』社員なんじゃないの?
ウソでもつくってもいいから、こういうときは、『プロは笑顔』でしょう?」


実はこのあと、また会社への不満を噴出される小早川さんでしたが、
『プロは笑顔』は、納得せずとも、リクエストは伝わったようで、
休憩が終わって席に戻った小早川さんは、
ニコニコとよく笑うようになり、いつもの小早川さんに戻りました。


ですが、これで小早川さんが明るくなったわけではなく、
会うたびに暗くなっていく小早川さんがいつも気になっていました。
小早川さんの場合は、「隣席の困った彼女」の問題が、
いつのまにか、会社への大きな不満となっていたようです。

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