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2015.09.02

デザインは模倣とアレンジの世界~五輪エンブレム白紙撤回で佐野さんを気の毒に思うこの頃~

最近、家にいてもHPづくりなどに熱中していたので、
TVや新聞をあまり見ておらず、
「2020年東京五輪エンブレム白紙撤回」に関しては、
あんまりよくわからないのだけれど、
騒がれ始めたときから、思っていたのは、
マネしたにせよ、しなかったにせよ、

デザインの世界では「あり」なんじゃないの?

ということです。

もちろん、それがいいか、悪いかは、置いといて、ですが^^

昔、デザイン事務所に勤めていたことがありますが、
ロゴマークなどの依頼が来た時に、
デザイナーたちがまずすることは、
デザイン年鑑とか広告年鑑(正式書名は忘れました)
のような、図版集を見たり、
リーダーが毎日、新聞や雑誌の広告に丸を付けて、
「これ、取っておいて」とアシスタントに指示してつくらせた、
膨大なスクラップブックを眺めることでした。

その中で、ピンとくるものがあれば、
それをベースにつくりますし、
逆に広告代理店の営業マンが、
クライアントの意向として、
「こんな感じのものをつくってほしい」と、
実際にある会社のロゴを持ち込むときもありました。
露骨に「これと全く同じものをちょっと変えて」
というクライアントもいました。

家族でTVを見ているときに、うちの母が眉をひそめて、
「この人はマネばかりしている人なんだね」というので、
「じゃ、お母さんは、油絵を描くときに、
人の作品は全く見ないの?」と意地悪で聞いてみたら、
「見るね(笑)」と言って、舌を出しました(笑)

うちの母は、趣味で油絵を描き、
たまに小さなコンクールで入選などもしますが、
油絵を描く人だって、様々な画集を常に眺めて、
自分の作品のために、有形無形の参考にしているのです。

木の葉をこんな感じに描きたい、
この人の水の波紋を取り入れたい、
この人の影の入れ方を参考にしたい、
この人の色使いをマネしたい。

原作とは似ても似つかぬ作品であっても、
描く人の頭の中には、過去にどこかで見た、
「あんな風に、こんな風に」があふれていて、
たいていの人はそのイメージを、
無意識に模倣しているのだと思います。

要は、今回の件に批判的な皆さんが考えているような、
自分の中に過去情報が全くない、
ゼロからの制作というのはあり得ず、
特に商業デザインの場合は、
確信犯であってもなくても、
デザイナーは皆、同じことをやっている人種、
と思ったほうがいいです。

それでも昔は、各種の年鑑・図版類が高価だったので、
業界の人しかそれを持っていないから、
あからさまなのがバレて、
話題になるようなことも、それほどありませんでしたが、
今は、インターネットの画像検索で、
Google様が世界中から似た画像を探し出してくれるため、
一般個人でも発見が非常に容易で、
そういった人たちの発信が、世間を騒がす格好のネタに、
なってしまった感が否めません。

もちろん、意識してマネをしたなら、
それはいいことじゃないと思うよ?

でも、デザイン事務所に勤めいた若いころ、
各種の年鑑や図版を眺めていると、
「え、あれってもしかして、これのマネ?」と思うことがよくあり、
そういった意味では、業界経験者ほど、
倫理観が甘いのかもしれませんが、
だって昔からそういうものなんだもん、
「佐野さんは、あれはマズかった、でも気の毒」
というのが、たいていの経験者の
本音の感覚ではないでしょうか。

私なんか、この件さえなければ、
世間的な評価を落とすこともなく、
もっともっと食って稼いで行けたのに、
下手にオリンピックのエンブレムに選ばれてしまったために、
あることないこと叩かれて、
本当に気の毒だ、とさえ、思ってしまいます。

これはひとつの個人的で気ままな推測ですが、
佐野さんは、受かるなんて思ってなかったんじゃないですかね。
または、時間がなくて、「こんなもんでいいか」的な、
場当たり的やっつけ応募で、通ってしまい、
一番「やばい、やばい、どうしよう」と思って青くなったのは、
ご自身だったりしてね(^_^;)

さて、今朝は、プレゼン用に提出した、
使用イメージの写真にまで、
無断転用の話題になっていましたが、
あんなのは、本体作品のマネ・模倣以上に、
よくあるというか、当たり前のことなので、
あそこまで、突っ込みいれられたら、
可愛そうというしかないね。

転載禁止を消すのは、そりゃよくないさ。
でも、プレゼン用でしょ?使用イメージでしょ?
http://gogotsu.com/archives/10978
を読むと、クリエィティブコモンセンスで非営利のみ許可だった
とありますが、だったら、
それを直接販売したり、事業の利益のために使わないのなら、
いいんじゃね?という気もします。
コンペへの応募なんだから、非営利じゃん?違うのかしら。

自分もFrckrはよく使いますが、そういう認識でおりました。
Frickrって、著作権のレベルで使用画像を選べるんですが、
CCを選んだだけでも、いいんじゃない?
(って、経緯がよくわからない自分がいうことじゃないね)
そして、自分の場合は、問い合わせをしたくても、
相手が外国の方だと、やはり躊躇してしまいます。
でも、意外にも、知らんぷりして日本語で、
「ぜひ使わせてください」と、一報するのもいいのかもね。

ちなみに、ある会社の社内報のお手伝いをしていて、
(もちろん本業ではない。友達ベースの仕事)
使用する画像等で転載許諾の打診を、
企業にすることがよくありますが、
日本の場合は、礼節を持ってきちんとメールすれば、
思った以上の会社や団体がOKを出してくれますよ。
(HP上で一切の転載をNGとしているTOYOTAなどの、
グローバル企業以外はね)
今まで一番仕組みが整っていて応対も親切だったのは、
JAXAかな。JAXAは高画質の画像をわざわざ送ってくれます。

佐野さんに同情しているデザイナーは山ほどいると思うよ。

佐野さんが世間にプレゼントしてくれた最大の貢献は、
「よっぽど用心深くやらないと、ひどい目に合う、気をつけろ」
だと思います。



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