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2015.02.17

疑ってかからないとね

Img001

跡部さん(仮名/40代男性)の元奥さんが、
亡くなったと知ったのは、
仕事の後輩とFacebookでチャットしていたときでした。

「そういえば跡部さんから伝言です。
元奥さん、亡くなったそうです。
そう伝えてくれって言われました。」

後輩がやりとりの最後に、
そう送ってきました。
確か大晦日の日だったかな。

跡部さんの自宅には
過去に二度ほど遊びに行って、
奥さんとは面識があり、
Facebookでも繋がっていたんだけど、
昨年、離別を思わせる書き込みをして、
「引っ越し」「新しい生活」という
キーワードが並んでいたので、
我々友人一同は、なんとなく漠然と、
「別れたんだな・・・」と思ってはいました。

跡部さんというのは仲間内では人気者なんだけど、
これがまた怪しいところのある人で、
口達者で非常に調子がいいんですが、
なんかこう・・・ちゃんとしていないっていうか、
手堅さをあまり感じられない人で、
ひとりで会社(営業コンサルタント)やっている割には、
何がメーンで何で収入を得ているのか、
よくわかんない人です。
一応、仲のいい友人ではあるんだけどね。

で、遊びに行った時に感じたのは、
奥さんをあごで使う感じで、
奥さんに対して殿様のようだな、と思った事と、
洒落たおうちなのに、中はすごく乱雑で汚いなぁ・・・
ということかな。

でも全然知らなかったよ、
跡部さんが家に一銭も入れていなかったとか、
家計は奥さんがひとりで賄っていたとか。

跡部さんは仕事ではいつもアシスタントとして、
女の子を連れて歩いていて、
個人で細々とやっている私から見ると、
ひとりでも社員を雇えるというのは、
それなりにすごいことなので、
「うちの新人です」と言われて、
女の子が差し出す跡部さんの会社の名刺を見て、
(儲かってるのかな?)と思いはすれど、
その顔触れがよく変わるので、
きっと、社員には感情に任せて、
当り散らすような社長なのだろうと、
これまた漠然と感じていました。

その真偽は定かではありませんが、
ある日、その何人目かの女性とランチする機会があり、
優秀でとても気の合う人だったので、
いつか仕事でも組んでみたいと思い、
「でも、浅田(仮名/30代女性)さんって
跡部さんのところの社員なんだよね?
他人とコラボって難しいよね?」と聞いたところ、
なんと、お給料はもらっていないとのこと。

え?名刺もあるのに社員じゃないの?

「それが私もよくわかんないんですよ。
一緒にやろうっていうから、
一緒に動いているんですけど、
お金なんか一銭ももらったことないです。」

え?本当なの?いかにも、な感じで、
「弊社の社員です」って紹介されたのに?

「はい。
多分、今までの人もみんなそうだったと思いますよ?
だからみんな、すぐにいなくなるんです。」

だって実際にセミナーの手伝いとかしてるじゃない?

「そうなんですよ。
だからもう、馬鹿馬鹿しくなってきて、
辞めようかなと思うんですけど、
そもそも給料をもらってないので、
辞めるっていっても、何を辞めるんだかもわかんないし、
雇われていないんだから、お手伝いは全然オッケーですよ」

あーそうなんだ。

彼女は跡部さんのアシスタントとしては珍しく、
30代のミセスでバリバリの仕事人なので、
いう事もはっきりしていて、それなりに辛辣です(笑)

「それに跡部さんの仕事について行って、
相手の人に跡部さんと一緒に仕事されているんですよね?
って聞くと、どの人も口をそろえて、いや違うって言うし、
でも仲がいいんですよね?って聞いても、
誰もが、自分はそうでもないって言うし、
いったいどの人がお客さんで誰が友達なんだか、
どの人に尋ねても、みんな違うっていうので、
はっきり言って、私ももう、よくわかんないんです。」

はぁ、すごくわかる気がする。
みんな、仲良くやってそうに見えるけど、
彼が口ばっかりであんまりちゃんとしていない人だな、
というのは、ウスウスわかっていて、
表面上は楽しそうにやっていても、
本気で付き合おうとは思っていないのかもしれない。

跡部さんは、大嘘とまではいかないけれど、
誇張された拡張(笑)トークが多くて、
話を聞いて抱くイメージと実態が
異なる場合が多いです。

だいたい、お給料払って雇用していていないのに、
「うちの社員です」という紹介はナシでしょ?(笑)
それに「弊社のクライアント」ってよく言うけど、
それは本当に仕事先なの?
飲み友達の会社に自ら押しかけて行ったんじゃないの?(笑)
専門技術の仕事してたって言うけど、
某◯◯の設定、間違ってんじゃん・・・
ま、一事が万事そんな感じです。

    *    *    *    *    *    *

ある日、別な知人男性からメールが来て、
「跡部さんてどういう人なの?」という内容でした。

彼は跡部さんと手を組んで、
新しい活動を始めた人で、
Facebookでもその写真が、
華やかに何度も掲載されたのですが、
その彼が跡部さんに関して、
「付き合わないほうがいい」と誰かに言われたそうなのです。
一緒にやっているとあなたのイメージが悪くなるから、
一刻も早く離れろ、という内容だったとのこと。
そのときに、跡部さんの家庭の事情も書かれていました。

あーもう、こういうのは、ホントごめんよね。
関わりたくない、のひとこと。
ですが内容は、
その前に浅田さんに聞いたことと合致していたので、
たぶん本当なんだろうなぁ・・・と思いました。

ですが、だからと言って、
私自身は詐欺まがいの押し売りや、
高額セミナーへの強引な勧誘は一切受けていないので、
何度かのやりとりのあと、その男性には、
「今までもこれからも”つかず離れずでいく”」と回答しました。

彼に関して、
ノリがよくて楽しくて何でも気軽に引き受けてくれる反面、
誰もが感じる、なんとなく見えない人だなぁ・・・という印象は
そこそこ当たっていたわけで、
飲み友達ではありましたが、私も、
あんまり深入りはしないようにしようと思いました。
嫌いな人では全然ないんだけどね。

というか彼は、弱い人には強く出ますが、
強い人には弱いんだと思います。
だから私やツワモノぞろいの私の友人達が、
何かの被害に合う事はないと思う。

ですが、問題はそうでない人達。

彼の周りには他人に依存したい傾向を持つ、
自己基盤の弱い女性達が一杯いて、
その人達は、ちょっと危ないかもね。
浅田さんも、「そういうちょっと病んでそうな感じの女の人」を、
取り込むのがメチャメチャうまい」と言っていました。

みんな、公私ともにあれこれ問題を抱えて、
苦悩して心が弱くなっているのかもしれないけど、
「能弁で頼もしい人」は要注意だよ。
自分を救うのは自分の変容でしかないんだ。

    *    *    *    *    *    *

第一報を聞いて直感した通り、
跡部さんの元奥さんは自死でした。
ご親族から直接メッセージをいただいて、
やっとはっきりわかりました。

跡部さんからもなんとなくそう聞いていたのですが、
面識がないわけでもないので、
お香典を送りたいと告げたら、
「事情が事情なので葬儀はなく自分も行かない」とのこと。

でもこれは真実じゃなかったんですよね。
葬儀はちゃんと行われ、
跡部さんは「呼んでも来なかった」そうです。
相変わらず、ウソつきだな・・・

ですが、ここまで書いても私は、
跡部さんを嫌いではないし嫌悪もしないし、
悪人だともあんまり思わない。

一般常識から見たら、
よろしくない人物なのかもしれないけど、
私は正義感が欠落している人間だし、
他人を憎んだり蔑んだりする資質がないので、
お読みの皆さんには怒られると思いますが、
何を見聞きしても、ふーん・・・としか思わない、
平常心の自分がいます。

    *    *    *    *    *    *

彼ね、もしかしたらちょっとだけ、
サイコパスの要素があるのかもしれないね。
たぶんね、押し売りしても、平気で約束を破っても、
そんなに罪悪感はないと思うよ、きっと。

だから、ちょっとでも変だなと思った人は、
いい子ぶらず、自分の中で辻褄を合わせようとせず、
ウソでも言いわけでもいいから、
適当なこと言って、さっさと距離を置けばいいんだわ。

その手の人はきっと、みんなが思うほど深くないと思う。
ダメならダメ、嫌ならイヤとストレートに言えば、
何も考えずに「あっそ」で終わるような気がする。
相手に対して、いい人であろうとする気持が、
問題をより複雑に、より感情的に、より深刻にするのかも。

    *    *    *    *    *    *

私、一度だけ、
跡部さんの元奥さんに電話をもらった事があるの。
それは夫婦関係で悩んでいる、というものでした。

でも、そのときは、具体的な話は一切なくて、
家にお金を入れていないとか、
実は金銭的に困窮しているとか、
(もしかしたら)暴力を振っていたかもしれない話は、
全く出なかったのね。

で、今になって思うんだわ。

そういうところまで話してくれていたら、
「さっさと見切りをつけてすぐに別れろ」って、
即答で言ったかもしれないのにって。

気質的に一般人と異なる人は、
あれこれ対策を試みるより、
さっさと離れたほうが話しが早いんだよ。

同時に、その匂いをかぎ取れず、
一般論に終始した自分も、
本質を見ていなかったと思いました。

思えば、虐待を見つけられない児童相談所も、
こんな感じなのかもしれない。
人はホントのことは、話さないのね。
でも、疑ってかからないとダメね。

というか、ここで本当の事を、
洗いざらいぶちまけて他人に話せるような人は、
自死という選択をしない人なのかもしれません。

跡部さんはたぶん、元奥さんの死を、
ほとんどの人にはっきりは伝えていないでしょう。
尋ねた人には「葬儀はなかった」と言っていると思います。
たぶん彼は、自分の友人知人が元奥さんのご親族に、
接触する事を回避したいのだと思います。

でもそれじゃ、亡くなった元奥さんが浮かばれないじゃん。
事情がどうあれこの世を去った人は、
もう今は澄んで清らかな魂なのですから、
多くの人に暖かい気持ちで見送られたいはず。

なので跡部さんには内緒で、
ご親族とこっそりやりとりをして、
四十九日を前にお香典を送りました。

女は強くないとダメだよ。
変な男に負けちゃダメ。
女はズルくないとダメだよ。
男を手玉に取る位じゃないと自立できないって。

ちっとも見送りの言葉になっていませんが、
生まれ変わっていつか、元奥さんにまた会う事があれば、
そんな風に伝えて、二人で作戦立てたいな。

Nさん、あの世で幸せになってね。
そっちにパソコンがあったら、
私のFacebook見てたまに笑ってね。




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