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2014.05.14

主夫とシュートメのキモチ

夫のカズオクン(仮名/無職/50代後半)が、
主夫になって早5か月。
なんだか以前のような「夕ご飯」が成立しなくなってます。


階下から階段越しに「ご飯できた!」と呼ばれると、
軽いストレスを感じます。


降りて行って食卓に付いても、
今日の料理はどんな手間をかけて、
どんなに工夫したかを熱く語られて、
終わるまでその話題に終始しちゃうので、
少し疲れちゃった・・・


今日なんか、母(実母)がいないせいか、
呼ばれても、私も息子も「あとで食べるから」
なーんて言って食卓に集合せず、
でも、息子もたぶん私と同じ気持ちなんだろうな、
と思って見たりね。


人ってワガママよね。
つくってもらえるだけでも、本当はありがたいのにね。


    *    *    *    *    *    *


カズオクンはアルバイトで警備員で、
夜勤専属の仕事に就いていたのですが、
あと2年で還暦なので、
仮眠はあれど、夜通し仕事するのに、
段々疲れて来ちゃったんだよね。


あと、競馬好きなので、
土日はグリーンチャンネルを見ながら、
ひがな1日予想に没頭したいと思ったんじゃないの?


崖っぷちだった私の、債務整理もめでたく終わり、
お蔭様で売り上げも少しずつ伸びて、
収入も安定してきたタイミングで、
「仕事辞めたい。主夫になりたい。」って言って来て、
「それでもいいかな」と思って、私も賛成したんだけど、
カズオンクンが平日の夕ご飯を担当するようになったら、
私もそれなりに、言いたい事が山ほど出てくるのよ。


今回はそれを3つにまとめてみました。


    *    *    *    *    *    *


まず、そんなに気負わなくてもいいので、
①「普段食べているフツーのご飯を作って欲しい」


カズオクンはやる気満々に嬉々として、
ネットで料理を検索してレシピなんかをダウンロードして、
気合を入れて台所に入ったりするわけですが、
人の味覚って「普段食べているものを食べたい」
に、最後は帰結するんだね、初めて気が付きました。


・おひたし食べたい
・煮物が食べたい
・野菜たっぷりが欲しい
・普通の味付けでいい


たぶん、ほかの家族も、
みんなそう思っていると思うよ?


そうなると、一番やって欲しい事は、
「私(昨年まで三食担当)が作る料理を、
私の味付けを真似て、
私がやるように作って欲しい」
に、なっちゃうんだよね。


なので二番目は、


②「今までの”我家の味”を踏襲して欲しい」


味噌味、醤油味、
お酒やみりんを入れる、入れない、
材料、切り方・・・


炒め物ひとつとっても、
「今まで食べてきた味」というのがあるんだけど、
ある日を境に、それが食べられないというのは、
家庭の食卓にとって、
かなり大きなフラストレーションなのね^^
そこに初めて気が付きました。


よく、昔のお嫁さん(いわゆる「家の嫁」)は、
結婚するとまず真っ先に、
お姑さんに婚家の味付けを教わって・・・
なんてことを、時代設定が古いドラマなどでは、
見聞きして来たような気がするけど、
なんだか、封建的で従属的で、
私は、それが必須とは思っていなかったんですが、
今となっては、慣れ親しんだ「味」って、
やっぱりすごく大事って、わかった。


あと、盛り付けも大事ね。


夫の料理は男子の料理だから、器にがっちゃり盛って、
サラダの端っこがはみ出ていたり、
味噌汁の具がお椀のへりにヘバりついていたりするんだけど、
それって(本人はそうでなくても)、
「手抜き」とか「いい加減」とか、
「つくればいいんでしょ?」的な思いやりの無さを感じさせて、
あまり感じのいいものじゃないんだね。


そして三番目。


③「手をかけて欲しい」


当初は気合を入れて、材料を一杯買い込んで、
珍しいおかずを、ルンルンと作ってくれていたカズオクンですが、
家族はそれなりに予定もあるので、
夕食時に誰もいなかったり、食事時間がバラバラということも、
我家は多々あるのです。


そうするとたぶん、カズオクン的には、
モチべーションが下がるんでしょうね(笑)


最近は段々手抜きが増えてきて、
市販のカット野菜に市販の◯◯のタレ(ソース)、
みたいなおかずがあるんだけど、
料理って不思議ね。


簡便に済ませようと思う気持が感じられるおかずには、
なぜか少しゲンナリして、
あまり食欲がわかないものなんだね。


あと、うちのおばあちゃん(実母)は、
脂っこいものをあまり好まないので、
肉が続くと、結構露骨に「今日は魚じゃないの?」なんてことを、
不満げにいったりするわけですが、
お年寄りだから、そういうのはしょうがないのよ。


ひとつひとつ、「俺がつくる料理は食えないっていうのか?」
みたいに感情的に過敏に反応しないで、
主婦はそんな家族の要望をくみ取りつつかわしつつ、
みんなが喜んでくれる料理を、家族の健康を願って、
栄養バランスなどにも配慮しながら、
平常心で淡々とつくっていくのが、毎日の作業なわけよ。


でも今はまだ、そこに至らず、
家族の反応を気にしたり腹を立てたり、
周りも結構、大変なわけよね。


そうなると、みんな、
段々、夕ご飯の食卓が億劫になって来ちゃうわけ。


    *    *    *    *    *    *


でもさ、私、今回はすっごく思ったんだけど、
①~③って、まさに私が実母と同居したばかりのときに、
何度も何度も言われてきたことなんだよね。


でも当時(20代)の私には、
それが自分へのキツイ批判にしか聞こえなくて、
ひとつひとつに、ことごとく反発したし、
言い争いもしょっちゅうでした。
つくったものにケチをつけられるのが、
最大限に嫌だった。


けれど今、
自分以外の人がつくる夕ご飯には、
味的にも中味的にも態度的にも、
大きな不満を感じて・・・でも、「言いたいけど言えない」
みたいな状況が続いている。
はっきりいって、夕食時が結構つらい。


だからね。


つまりこれが、姑の気持ちなんだね。
今思えば、第三者は、
夕ご飯は、自分が美味しいと感じるものを、
美味しく食べたいだけなのよね。


特に味覚や食の好みというのは、
理屈じゃないところがあって、
長い間食べ続けて来たものを、
これからも食べていきたいと強く思うものなんだね。


そう思うと、(今思えば)実母には、
悪い事したなぁ・・・と思うし、
他の家族に対しても、もっともっと真摯に誠実に、
要望に沿った料理を、要望に沿う味付けで、
つくってあげればよかったよ。うん。


主婦の料理は、「自己主張」じゃないんだよね。


「私の食べたいものをつくって。」


もしこのブログに、若いお嫁さんが、
何かのご縁でやってきてくださったとしたら、
深い事はあまり考えずに、
そのリクエストに応えてあげるのが一番だと思うよ?


「食」は文化であり、その人が経てきたヒストリーなので、
決して、批判したり否定せずに、
大事にしてあげて欲しいと思うんだよね。


案外それが、家庭内の立場を不動のものにしていく、
初めの第一歩なのかもしれないよ?


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