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2012.05.12

「去れ」は自信のない証拠

うちのリジチョー(男性/50代後半/会社経営)と話していて、
噛み合わないことはそれなりに多いのですが、
一番合わないのは、人の育成に関してだな。


私は「育てる派」です。
どんな人でも適切に育成すれば、
そこそこ使える人材になることを信じているし、
その方法を少しは理解しているつもりです。


でもリジチョーは違うんだよねー。
「俺は自分の方針と合わない奴は、
一緒に仕事する気はない。
俺のいう事を聞けないと言うなら、
すぐにでも手を切りたい。」


これは原則として真実だと思います。
相互理解に難のある人をそうでなくするのには、
想像以上の時間とエネルギーを要するので、
そこに余計な稼働をかけるぐらいなら、
最初から共同作業などしないほうがいいのです。


でもね、これ、
仕事で手を組むビジネスパートナーの話ではなく、
Nぴーおーのスタッフに対して言ってるセリフなのよ?
個人的には、ちょっとなぁ、という感じです^^


というかリジチョー、人を見る目がなさすぎです。
こういってはなんですが、私から見て、
「なんであの人が事務局長なの?」と、
首をかしげる人が今までリーダーだったので、
そのせいで、組織としてちっともまとまりがないし、
実績も上げられなかったんじゃないかと思えるぐらいです。


彼(男性/60代前半)は実績を上げられなかったことを理由に、
今はリジチョーに事務局長を解任されて、
一ボランティアとして無償で私達のお手伝いにまわっています。
いい人なのよ。親切だし穏やかだし素朴で、
なのに言われたことは必ずやり遂げる人です。
たとえ相手に嫌われても「もういい」と言われても、
何度も何度も足を運んで会員勧誘ができる人。
それは、本当はすごいんです。


でもグループをまとめたり人を育てたり、
メンバーをマネジメントできる資質はない気がします。
私、リーダーはそっちも大事と思うんだけどな。


    *    *    *    *    *    *


ある日、リジチョーがぐっちゃんの仕事の進め方や、
後ろ向きな言動と思考に大きな不満を漏らし、
「最悪、アイツは現場から抜こうと思っている」
と言った事があったの。


「え。。。解雇するんですか?」


「本音言ったら解雇したい。
でもアイツのデザインの素質は素晴らしいとから、
そのときは、うちの会社で引き取ろうと思うんだ。」


ふーん、と話を聞きながら思うのは、
「できないからクビ」「望む人材じゃないから解雇」というのは、
教育の可能性を根本的に否定している話で、
その業種に携わる自分としては、
とても短絡的な気がするんだよね。
でも多いんです。こういう人。
中小の経営者さんでは特に。


ところが、役員会を開いてみると、
他の役員さん(皆、経営者)達はそうでもないようで、
人に対する考え方がとても一致しているんですよね。


だから全員がリジチョーのスタッフへの言動に、
一様に違和感を感じていて、陰では批判の声も聞こえるし、
「最初からダメだと決めつけないで、
なんで育てないのよ?」という点ではすごく一致しているわけです。


でも、ふと思いました。
このリジチョーに「人を育てられる」のかな?って。


そもそも「育てる」ってなんだろう。


人材をその業務に適した動き方ができるように、
地道にカスタマイズしていくことであり、
突き詰めれば、習慣を身に着けさせることであり、
親が子に対して行うように、「しつけ」をしていくことだと思うんです。


であれば、(例えはよろしくないですが^^)、
おむつ外しのときのように、
前進が見られたら褒め、できたら一緒に喜び、
態度で何がよいことなのかを明示しながら、
本人が自分で望んでそれができるように、
今期と配慮を持って誘導していくわけだよね。


短い期間ですが、
それを私はメンバーに対して行ってきました。


・お客様を優先する考え方の徹底、
・職場の整理整頓
・情報共有や報告の重要性
・各自が現在の経過を全体公開すること
・ITスキルの習熟と活用
そして
・ぐっちゃんの意欲向上と立ち上げ直し


自分で言うのもなんだけど、
そこそこ達成できたと思うよ。
だって、どうすればいいかわかってるもん。
他の役員さんたちも自社の社員に対しては、
同じことをやっていると思います。


だけど、リジチョーだけそれができないんだよね(笑)
できないというよりは、
そうすれば人が変わっていくということを理解していないし、
それはリジチョーにとって最初から「あり得ない」ことで、
存在すらもしない事なんだろうねぇ。。。


    *    *    *    *    *    *


そこでまたまた私は思うんです。


そういう事をわかっていて、それを実行できる人と、
その概念が全くない人とでは、
やっぱり人に対しての考え方に、
大きな差が出来るんじゃないかって。


どこでそう思うかと言うと、「仲間づくり」に関してです。


私達役員は、手を借りたい人材がいれば、
頼むと思うんです。
「あなたの力が必要。ぜひ手伝ってくれないか?」って。
それは自分がそう頼まれたらうれしいし意気に感じるからです。
そして心の内を伝えてお互いの意識を合わせる努力をし、
齟齬があれば埋める工夫を凝らしていく。


だからうまく行けば強力なチームワークが出来上がるし、
心からわかりあっていれば盤石の協力体制ができてきます。


でもリジチョーはそれができないし、
「相手がこうされたらうれしい」という発想が取れないので、
たぶん本人は一生懸命でもよくハズすんだと思います。
裏切られて傷つくことも多いんだと思います。


どうすれば人と人が信頼関係を築いていけるか?
その発想も手法も持たないリジチョーにしてみれば、
彼が良く口にする「どうすればいいかさっぱりわからない」は、
まさに本音であって、たぶん彼、
人に対して確信をもって接することができないんじゃないかな。


もしそうなら、彼は人を教育できないし、
上手にしつけることもできないし、
教育の可能性を信じられないのも当然だと思いました。


「方針が合わないヤツは俺は要らない。
俺の方針に従えない奴は俺の目の前から消えて欲しい」


それは確かにそうなんだけど、
それは単に、
合わないヤツでも傘下にできる自信がないだけなんじゃないの?


リジチョーは以前、
過去を反省してこう話してくれたことがあります。


「俺は息子達をぶん殴って育ててきた。
怒鳴ったり殴ったり、とにかく手をあげたと思う。
その影響が今大きく出ていて、
3人のうち、仕事を継いでくれると言ってるやつが誰もいない」


そりゃそうだと思うよ。
父親を尊敬し、父の仕事をカッコいいと思い、
父のようにいつかなりたい、と思わなければ、
子供なんて同じ仕事に就かないさ。


だけどリジチョーはこのままならたぶんこの先も、
何かに気がついたり何かが理解できるようになることは、
ないんじゃないかな。


人の可能性を信じたい私であるけど、
さすがにリジチョーに対してはこんな風に思ってしまいます。

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