« 挨拶大事 | トップページ | 主体を責めない »

2012.05.05

「傷ついている」という刃(やいば)

今、お手伝いしているNぴーおーに、
周りが微妙に残念に思っている男性が。。。


40代後半男性、外回りもするのでいつもスーツで、
それなりにバリッとして立派な大人に見えるのですが、
話し方や趣味・嗜好が王道を行くような「オタク」で、
年齢の割には、若者のような言葉づかいだね。


「ていうかぁ~」
「○○だし。。。」
「ぶっちゃけ…」
「××みたいな。」


まぁ、それはいいのですが、それよりも、
彼、ものすごく後ろ向きで、しかも屈折しているんだよね。
それとすべてにおいて被害者的な感覚を持つので、
一緒に前向きに仕事しづらいんだわ。


組織の中には口調が強い上役さんがいたり、
数値目標に対して感情的にプレッシャーをかける人もいるので、
それはそれであまりいい感じがせず、彼だけを責められないのですが、
萎縮というよりは、理屈と正論で周囲に防御壁を張るので、
彼に対して建設的な相談や頼みごとをしても、
返事一発で喜んでやってくれるということはまずないし、
依頼したことも依頼した期限まで完了してくれなくて、
それについて触れると言い訳と愚痴ばかり…みたいな感じです。


だから上役はみんな、「つべこべ言わずにやるべきことをまずやれ!」的な、
強い言い方しちゃうんだけどね。


でもね、経験上すごくわかるんだけど、
こういう人は、たぶん幸せな少年時代は過ごしていないはずなのよ。
で、二人きりになった時に世間話などをしてみると、
やっぱりそうなんだよね。。。


DV、両親の離婚、お母さんの実家でのやっかいもの扱い、
「片親だから」という親戚からの批判、小学生時代のいじめ、
そして仕事の不調や転職、独立と廃業、奥さんの家出、そして自分自身の離婚…


こういう人生を歩いてきている人はさ、
自分の存在を無条件に承認されてもらっている経験が乏しいから、
自己基盤が弱いし、物事に不安を持ちやすいし、人に対して恐怖感があるし、
何に対しても完全に負け癖がついているから、
未来に対しても、仕事に対しても、今とりかかっている直近の作業に関しても、
希望的な感情を持ち得ないんだよね。それはそれでまた仕方のない事だと思うの。


でね。


今日彼から電話が来たの。
私達はあるプロジェクトについて、
非公開の掲示板で日々の動きを共有したり報告し合ったりしているんだけど、
昨日、彼に対してそこである頼みごとをしたら、
責任者の人が「お前の仕事ができないからこういうことになるんだ」って、
彼を頭ごなし怒ったみたいなのね。
でもそれ、誰がどう見たって、ただのシンプルで何でもないお願いごとなのよ。
その責任者が私の知人なので、
知人が私に気を遣い過ぎてしまったのかもしれないけど、
なんだかなぁ…という感じです。

それでその電話と言うのが、
「今回も俺が悪者ってことになってるみたいです」という、
報告なんだか告げ口なんだかよくわかんない主旨不明瞭な内容だったのですが、
やっぱりちょっと複雑な気持ちになるよねぇ。。。
「これやっておいてね」という単なるお願いに対して、
そういう捉え方や言い方をするほうもするほうだけど、
それをまた、いちいち電話してくるってのもなぁ。。。


しかもそのとき、私は研修の仕事の最中(休憩時間)だったので、
「タイミング悪いから、あとでゆっくりかけ直す」と言ったんだけど、
それだと時間が合わないみたいで、「じゃぁ、簡単に言いますと」なんて感じで、
要はどうしてもその場で伝えたかったんでしょうね。
文句言いたかったのかな?私に。
それとも、「今後、こういう頼み事はしないでほしい」と言いたかったのかな?
それもよくわかんないのさ。こういう事がありました、という報告的なトークだから。


彼は私を信頼してくれているような気がするので、
きっとたぶん、「お母さーん、今日、ボク、苛められちゃったよー、えーん」
というのが真相だと思うんだけどね、なので、
「そうか、そうか、よしよし」と言ってほしかったんじゃないかと思うのね。
それはそれで全然かまわないし、何ぼでも行ってあげるけどさ、でもさ。。。


彼にどこかのタイミングでフィードバックしてあげたいんだよね。
あなたは、「自分は傷ついている」という刃(やいば)を振り回して、
逆に人を傷つけているよ?って。


…というのは、こんなエピソードでも、
私は「悪いことしちゃったな」と申し訳なく思うし、
ちょっとは自分を責めたし、
時間がないと言っているのに話が続くので、客先で困ってしまったし、
しかも私が書き込んだ彼への頼みごとの文章には返信がないし、
結局「了解しました」の意思表示がないので、
それを引き受けてくれたのかどうか、肝心の返答がないし、
一番大切な事は何も完了していないんだよね。
それは彼が、業務の遂行と完了よりも自分の感情を優先しているからなの。


それはすべてにおいてそうなの。
元々業務量の多いポジションなので、
周りが大変そうに思って、
「上に言ったら?」「誰かに振ったら?」「私達に頼んで」と言っても、
そうする気配がないまま、仕事が滞って皆に迷惑かけたりしてるんだけど、
一人前のビジネスパーソンなら、今一番に優先すべきなのは、
「仕事の完了」なので、そのためのアクションは必要だと思うんだけど、
それができないんだよね。たぶん、他人にSOSを出せないんだよね。


ですが、実は私はこういう人が大好きでして(笑)、
こういう人を見ると、なぜかおばちゃん的にかまいたくなるんだねぇ。(笑)
あちこち突いたり引っ張ったり、押したり引いたり上げたり下げたりしながら、
整形してあげたくなるんだねぇ。。。


結局、彼ら・彼女らは、みんな同じなんだよね。
両親に愛され家族に恵まれ、幸せで満ち足りた子供時代を送った人なんて、
ひとりもいないんだ。
だから、本当に子ども時代というのは大事だし、
その頃に経験した思いや心の傷というのは、
将来に対して大きな影響があるなぁ…と痛感します。


今日は彼の事をすごく考えてみたくなって、
参加予定だった懇親会もキャンセルして早々に帰宅して、
これを書きながら思考の整理をしていたのですが、
傷ついている人ほど、それを理由に他人を傷つけている。
色々考えたけど、そこに気付きのポイントを置いた、
コーチング的な働きかけがいいかな。
それともあるタイミングで、ビシっと言うのも手かな。


チョット今、頭をフル回転して戦略を練っているところです。

« 挨拶大事 | トップページ | 主体を責めない »

組織改革大作戦」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。
その節は、お世話になりました。
おかげで、私の仕事のほうは、まずまず順調に進んでおります。

その彼の件ですが、もしアプローチをするのでしたら、最初にかなり、しっかりと信頼関係を固めてから、ゆっくり、身近な点から映し返してあげるほうがよいように思えます。
びしっというと、一発で切れて、今度はぷらさんが悪者にされてしまうタイプのようですから。

きゃっ、めろんぱんさん!!!ご無沙汰してました!
コメント、すごくうれしいです。
大丈夫です。彼は大丈夫。その確信があったので実はつづきがあるんです。
待ってね、今、アップするから!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54136/54635899

この記事へのトラックバック一覧です: 「傷ついている」という刃(やいば):

« 挨拶大事 | トップページ | 主体を責めない »

スポンサーリンク



2018年おせち予約開始

  • おせちは断然早割がお得!

売上断トツNo.1!おせちの王者

ランキング2位常連「料亭の味」

ホテル・料亭の味をご家庭で!

創業90年老舗の味

無料ブログはココログ