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2012.05.07

選手だけのチーム

連休は何日かNぴーおーの事務所に自分のPCを持ち込んで、
皆さんのお手伝いをしつつ自分の仕事をしてました。
組織としてはまだまだ指導が必要な皆さんだと思ったので、
何かあれば助言したり、いざと言うときには指示出ししたり、
誰かがいい判断をしたり結果を出したら、
先頭切って拍手で賞賛しいいムードを作ってあげたいと思ったから。


ところが実際に1日居てみると、
やっぱり至らないところばかり目に付いちゃうなぁ。。。


まず販売物の値段。
役員は役員割引があるのですがその率が人によって違うので、
同じものを買うたびに値段が少し違うのよ。


「Kさん、これ、この前Tさんには385円て言われたんだけど、
今日は400円なの?領収証見せようか?」(ゴソゴソ、ほら)


「え!あ、ホントだ。ちょっと待ってくださいね。」
(領収証のつづりをめくって確認するKさん)


「うわ、ほんとだ。
385円で売っている人と400円で売っている人がいる!
しかもTさんなんて、そのたびごとにバラバラだわ。」


「どっちが本当なの?」


「えーと、385円というのはケース(12個入り)で買った場合の、
1個当たりの単価なんですよ。
今回ぷらたなすさんはばら売りなので400円だと思うんです。
でも、えー、なにこれ?ちょっとやだー」


「いや、私なら内部の人間だし、
15円ぐらい違っても別に痛くもかゆくもないけど、
これが外部の方だったらまずいよね。不信感につながるわ。」


「ホントですね。夕方のミーティングのときに確認します。」


    *    *    *    *    *    *


ふすまの向こうから何やら物音が。
「あれ?向こうに誰かいるの?」
「あれ?」


開けてみるとYさんでした。
農産物の出張販売をしていたのですが、
忘れ物があったらしく昼休みに戻ってきた様子。


「やだもー、びっくりしたー(笑)」とKさん。
でも笑ってばかりもいられないよね。


「Kさん、事務所に入ってくるときは、
ただいま、とか、お疲れ様です、とか、
聞こえるように皆に声掛けして入って来てね。
じゃないといったい誰が入って来たんだかわからないし、
そういうのって事故やトラブルの元だからさ。」


「はい」


私はhttp://platanus.cocolog-nifty.com/monologue/2012/05/post-343c.html
で作成した「ぷらちゃんチェックシート」にまた項目を付け足す。


    *    *    *    *    *    *


午後。


事務長のTさんが「あれ?パンの在庫合わないぞ?」
「え?」主婦スタッフのKさんが駆け寄る。
何やら二人で書面を見合っていましたが、
やがて別な書類のチェックを始めたようです。


「ぷらたなすさんて、昨日もパンを買いましたよね?
何個買いました?」


「え?私が昨日買ったのはパンじゃないよ?麺だってば。」


「え?」


Kさん、またあちこちの伝票をごそごそ。


「やだちょっとー、これ見て。
Oさん領収証だけ切って、売上の伝票上げないし、
こっちの在庫リストは、麺じゃなくパンが売れたことになってる~
ほんっとにもうっ!!」


苦笑しながら書き直すKさん。


皆が出払ってしまったのでこっそりKさんに聞いてみました。
「こういう事ってしょっちゅうあるの?」


「しょっちゅうではないけど、割とある(笑)
あ、この前なんてね、決算の時に貸借対照表が合わなくて、
それで皆ですっごく残業したの。」


Kさんは40代半ばで元気で明るい主婦スタッフです。
仕事もできますが、おしゃべりも大好き(笑)


「普通にやってれば合わないわけないのに。
それでリジチョーも怒って、いったいどうなってるんだ?って。
で、全員でひとつひとつ突合せしていたら、
TさんとOさんが、自分の売り上げを全く入れてなかったの。


「え!それはどういうこと?」


「伝票だけ書いていれば、
あとは誰かがやってくれると思っていたみたい。
でも、じゃ、それ、誰がやるの?って話で、
なんとなく二人とも私がやっていると思っていたんだって。
でもー、私はそんなことひとことも言われてないし、
みんな、自分の分は自分で入れていると思っていたし、
『Kさんがやってたんじゃなかったのー?』って言われてもねぇ」


「で、どうしたの?」


「結局それがきっかけで、
全部、私がやることになったの(不満げ)。。。
もちろん一人の人がやったほうがミスが防げるのでいいんだけど、
何でもそんな感じで、こっちの仕事ばっかり増えてきて、
でも私も売り上げ目標とかがあるし、できないとまた怒られるし、
外に出たいのに全然出られなくて、すごくジレンマあるんだよねぇ
これで目標達成なんて、無理だわ。」


なるほど。


    *    *    *    *    *    *


私達のNぴーおーでは地域の皆さんのために、
イベントを開催する時があります。


事務長のTさんには、
自分のFacebookやTwitterでPRしてあげるから、
どんな小さなイベントでも情報くださいね、とお願いしてありますが、
いつ確認しても「今は特にありません」というので安心していたら、
なんと来月に料理教室をやるんだってよ。
その担当者が前述の主婦スタッフのKさんです。


「え、それホント?いつ?」


「5月の27日ですよ?」


「じゃ、チラシとか作ったらいいよね?」


「え?チラシ?ありますよ。ほら!
これいい感じでしょ?ぐっちゃんが作ってくれたの♫」


おいおいおいおい、ぐっちゃんよー、
この前、あんたに聞いたときも「当面何もない」って言ってたよね?


事務所には他に誰もいないので、指示も指摘もできないわけですが、
なんでみんな、こういうところに頭が回らないんだろう。
イベントやるんでしょ?それ、売上なんでしょ?
だったら一人でも多いほうがいいわけでしょ?
だったらブログにアップするなり、全メンバーにチラシを持たせるなり、
私に「今度こういうイベントやるのでPRお願いします」と言ってくるとか、
一人でも1円でも多い収入のために、じゃどうしよう?って、
みんなあんまり真剣に考えてる感じがしないんだよね。
目標、目標ってあれだけ言われているのにさ。
(というか、それだけ言われるから逆にそうなるんだけどね、きっと^^)


取りあえず、
「そのチラシの元ファイルって誰が持ってるの?」


「あ、ぐっちゃんのパソコンに入っているはずですよ?」


Kさんがぐっちゃんのパソコンを開いて場所を教えてくれたのですが、
Macなので、ひえ~よくわかんないよーー(汗)
なんとかかんとかPDFのほうをUSBに落とし込んで、
自分のPCで画像に変換してFacebookやTwitterでつぶやく。


「あのさ、こういうのって、教えてくれればいつでもつぶやくから、
どんどん知らせて欲しいんだよね。Kさん、聞いてた?」


「いや全然。今初めて聞いたわ。
だったら、来月もあるんです、温泉旅行。」


「えーー!そうなの?
あれほど皆さんにも伝えてね、って事務長に言ったのに。」


「事務長はね、自分がわかんないことはあんまりやんないの(笑)
あの人はもう、自分の世界がすべてだし、
しかもリジチョーの元部下でしょ?
リジチョーがTクンはこれだけやってくれればいい、みたいな感じで、
仲間に呼んだものだから、それだけは一生懸命やるんだけど、
ほかのところは…うふふふ(笑)」


はぁ。。。


    *    *    *    *    *    *


一体なんだろう、このまとまりのないバラバラ感は。


事務所に来てみて初めて、ここのスタッフの皆さんは、
厳格な線引きで役割分担をしていることがわかりましたが、
その弊害として、ほとんどの人が自分の担当外の事はわからない。
知ろうともしないし、だから連携も取れない、取る頭がない。


だから、「担当者じゃないとわからない」事柄が一杯あるけど、
それが共有されているわけじゃないので話が通じなくて、
本当に困るね。


「いつからこうなったの?最初から?」


「いや、横山先生が来てくれていた頃は、
みんなで同じことをやっていたんだよ?」


※横山先生というのは、
当初指導的立場で月に何度か訪れて関わってくれていた、
大学の先生なのです。


「でも横山先生の指導で何年か動いたんだけど、
やっぱりね、あんまりいい数字が出ないので、
全然結果が出ないってことで、リジチョーがお断りして…
それで私達は分担制になって、TさんとOさんは渉外、
私は地域で、ぐっちゃんは広報と会報誌担当で、
それでお互いの分野で利益上げようってことになったの。」


「えー、それだと会報担当のぐっちゃんは、
ひとりでレイアウトして取材して記事書いて原稿作るだけでなく、
それに載せる広告も一人で埋めなきゃならないわけ?」


「まぁ、そういうことになるよね。もちろん私も手伝うけど。」


「TさんとOさんは広告取らないの?」


「うーん、あの二人はリジチョーと元同じ会社の人達だし、
そういう事はさせたくないんじゃないですか?
前の会社でやっていたようなことをやって欲しくて、
呼んだんじゃないですか?」


「だったら無理じゃん、今からこのスペースを、
ぐっちゃんひとりで広告取っていくのは。
広告取りって想像以上に時間がかかるよね。
Kさん、保険の営業やってたからわかるでしょ?
そういうのって時間がかかるって。
それを一人で、しかもこの期限でやれっていうほうが、
無理があると思うわ。
ほんで目標達成しないと怒られるわけだよね。
こりゃちょっとまずいなぁ。。。全体的にもまずいよね。」


    *    *    *    *    *    *


このNぴーおーに関わってまだ1年だけど、
スタッフのメンバーの入れ替わりは激しいらしい。
過去には、そういったところをうまく切り盛りしてくれる人材は、
いたんだろうか?


というか、その横山先生という人は、
一体何をどう指導したんだろう。。。


そうだ。この人達に必要なのは、
具体的な行動の指示なんだよね。
それをしないまま、素人同然の集団に、
「自分で考えろ」と言ったって、
すぐに適切な動きができるわけないじゃん。


どうやら横山先生は、
「それは皆さんで考えて皆さんで決めて実行してください」
と言う感じだったようです。
それはたぶん主体性を持たせたかったのだと思いますが、
例えば一個のパンをどうやって売るのか?
広告を取るのにどうやってお店の中に入って行くのか?
会員の皆さんにどんな風にボランティアをお願いするのか?
そういった事の指導はたぶんできなかったと思うのです。


リジチョーもスタッフの皆さんが壁にぶち当たると、
「その超え方を考えるのが仕事だろ?」とよく言ったらしいですが、
その前に、それを考えられる環境を作り、
考えられる人に育てることができたらよかったんだけどなぁ。。。


過去に似たような仕事をしてきて、
自分の頭の中にイメージやモデルが明確なら、
アイデアも思いつくし行動も取りやすいけど、
元デザイナーで職人的な志向のぐっちゃんに、
会報の企画立案を丸投げしたってフリーズするばかりだし、
ましてや、やったことのない広告営業で、
いきなり数字上げろと言うのも無謀だし、
しかも誰の支援も得られず一人で動くしかないのも気の毒な話だ。


でもこれは、ぐっちゃんだけでなく、
みんながみんな、そんな思いを抱いている。
あまり深い事を考えずに、
自由にのびのびと意欲的に動いているのは、
リジチョーと元同じ会社だったという二人だけかも。


そうだ。


この組織は監督がいないんだ。
常に現場にいて皆さんの動きをチェックし、
業務配分を見てバランスを調整し、
日々の進捗を管理して全体の数字をまとめる。


リーダーもいないんだ。
良くない行動は指摘して抑止し、よい行動は褒めて奨励し、
お客様への貢献を第一に考える意識の徹底や
どうしたら売り上げが上がるのか自分で考えて工夫する力を育てる人。


そのために挨拶をしましょう、玄関をきれいにしましょう、
情報はこうやって共有しましょう、ヘルプの仕組みを作りましょう、
そういった現場現実的な行動や動き方の指示、
そういった事を直接教えてくれる人もいなかったんじゃないかな。


例えて言えば、野球部長がいて親の会もちゃんとあるけど、
監督がいない高校の野球チームのようなものだね。
選手だけしかいないんですよ。
そして選手の中にリーダーになれそうな性格の人もいない。
だからバラバラなんだね。


普通はリーダー的な存在の人は、
なんとなく自然に出てくるんだけど、
ここはリジチョーの発言力がすごく強いので、
そういう流れにはならかったんだろうな。


そしてそのリジチョー自身も、
指導は行ってきたけど、
育ててはこなかったんだよね。
たぶんそれはリジチョーのできる事ではないのでしょう。


    *    *    *    *    *    *


先日、リジチョーにこの話をしたら、
リジチョーもまさに同感とのことで、
「誰か知らない?そういう人?」という話になりました。


ふっとある友人の顔が浮かびました。
彼女、店長を務めていた食品チェーン店を、
先月辞めたばかりなんです。


穏やかで決して人を責めない人です。
ですが数値管理は厳しいです。
彼女となら私も連携とれるかも。
電話してみようかなぁ。。。

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