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2012年5月の18件の記事

2012.05.27

「向く」と言えば向いて来るのだ

今朝、早い時間に、
リジョチョー(男性/50代後半/会社経営)から電話が来ました。


「この前、グーグルの設定してくれたでしょ?
あのパスワード覚えてる?覚えていたら教えて。」
という内容でした。


グーグルドライブが結構便利なので、
情報共有として使ってみることを提案して、
リジチョーにはその場でPCをお借りして、
グーグルのアカウントを作ってあげたんです。


ですがそれから少し時間が経ってしまったため、
中を見ようと思った時に、
またパスワードを求める画面が出て来たようでした。


個人的に、へぇ、、、と思いました^^


以前は、何を上申しても、
「そういうことはオレはわからない」
「詳しくないから社の若い者にさせる」
「できる人に任せればいいと思っている」
そんな反応しか返ってこなかったのですが、
今回は、自らログインしようと思い立ち、
パスワードを覚えていない事に気が付き、
その解決のために、わざわざ朝早くに、
電話をかけてきてくれたんです。


しかも。


「こういうのって、パスワードを忘れた時には、
『パスワードを忘れた方はこちら』っていう文章がよくあるじゃない?
それも探してみたけど、見当たらないんだよなぁ」だって!


うぉー、リジチョー、なんかすごくないですか?
飛躍的に慣れてきますね。
なんだかワクワクとうれしい気持ちになりますわん(*^_^*)♪


私は以前、リジチョーにこうメールしました。


「リジチョーのように数字にお強い方は、
インターネットが向くはずです。」


だって本当にそう思うんだもん。
誤解を恐れずに言えば、
空気を読むのが苦手だったり、
ニュアンスをなかなか解さないタイプの人は、
すべてが文字として明文化されるインターネットの世界は、
情報が逃げずにそこに固定されていてやりやすいと思うし、
色々な事が数値化できて理解しやすいと思うんですよね。


やっぱりあれが良かったのかな。
良かったと思う事にしよう(笑)。


最近のリジチョーは、発信する楽しさを覚えてくれたようで、
フェイスブックでも同じ年代の経営者さんよりも、
近況報告がマメだし、反応もずっと早いです。


もう、毎日毎日リジチョーの発言を追っかけて、
とにかく反応しまくる支援モードは卒業している感じです。


いいね。いいですね。


人はやっぱり「向く」と言えば向いて来るものなのだ。


それは巧妙な承認です。
自覚があるなら、言われてうれしいセリフだし、
自覚と異なるなら、苦手の「質」が変化するかもしれないし、
意外な事なら、より強く意識するきっかけになり、
たぶん、以前よりはポジティブに向き合えると思うんです。


ということは、「素敵」と言えば素敵になるし、
「カッコいい」と言えば、カッコよくなっていくのだな(笑)


ということは、「親切ね」といえば親切になるし、
「優しい人ね」と言えば、優しくなるんだな(笑)


これは女性の皆さんは、男性に対して使うといいと思うよ?
男性なんて、誰もが「承認欠乏症」なんですから、
ちょっと小狡く、ちょっと賢くなって、
巧妙なコントロールを目指しましょ♪

価値を伝える人になる

先日、自分がボランティアで役員をしている、
Nぴーおーの事務局に、
ある商品を買いに行きました。
地域活性化の活動をしているので、
地元のお店の商品も販売しているのです。


今年からリジチョーに誘われて、
無償であれこれお手伝いをしているのですが、
関わってみると色々気になることがあって、
このブログで「組織改革大作戦」というカテゴリを作り、
日々感じたことを書き綴っているのは、
以前お伝えした通りです。


事務局は住宅街の古いアパートの一室にあります。
扉を開けて「こんにちは~」と呼びかけると、
のそのそ出てきたのは、
最近スタッフ採用されたばかりの、
テッシー(男性/20代後半/仮名)でした。


直接話をしたことはありませんでしたが、
お互いに名前も顔もわかっています。


「豆腐クッキー買いに来たんだけど、
今、在庫ある?(はい)
あるなら、5個ください。」


「はい。」


もぞもぞと奥に引っ込む。
そしてもぞもぞと袋と伝票を持って戻ってくる。


「1925円です。」


むむ?むむむむむ?


テッシーはね、前職が調理師さんで、
自分のお店を持つのが夢で、
それでこのNぴーおーのスタッフ募集に応募して、
採用されたと聞いています。


自分のお店を持ちたいと思っている人が、
この元気のなさはなんでしょう?


二回りも年が違うし、しかも私は「役員」なので、
少し緊張したのだと思いますが、
こうやって商品を買いに来たのですから、
今の私は「お客様」です。
金額は安いかもしれませんが、
地域の商品にお金を出しているのです。


であれば、もっと笑顔でもっと明るく、
喜びや感謝の意を伝えるべきだし、
それをすることでお客様は、
「こんなに喜んでくれるなら、また買いに来よう」と思いますし、
「このNぴーおーの活動に自分も協力してあげよう」
という気にもなると思うんです。


なので、軽~く突込みを入れてみました(笑)


「テッシー、あのさ、テッシーって、
他のお客様にもこんな感じで接してるの?」


「え…」


私が何を言わんとしているのか、
それだけでは主旨がよくわからなかったみたいで、
テッシーは黙ってしまいました。


「テッシー、お客さんが商品を買ってくれたら、
まずうれしそうに『ありがとうございます』って言わないと。
それに顔が全然笑ってないし、
せっかくわざわざ買いに来たのに、私、なんかつまんない(笑)」


「あぁ、、、、」


「お客様をつまらない気持ちにさせたら、
売上も上がんないよ?
独立したいんでしょう?将来お店を持つんでしょう?
だったらそういうところから気をつけて行かないと。」


「はい。」


「わかった?」


「はい。」


「ダメ!声が小さい(笑)!」


はい!


「そうそう、すごくいい感じ!その調子!」


「じゃ、みんなによろしくね。」


「はい。」


「『はい』じゃないでしょう(笑)?
お客様が帰る時は『ありがとうございました』でしょう(笑)?」


ありがとうございました!


「あのさ、顔、笑ってないよ(笑)?
もっと笑顔で、もっとうれしそうに!」


ありがとうございました!


「そう!そう言われて初めて、
お客さんは、『あ~来てよかったな~買ってよかったな~』
って思うのよ?それで『また来ようかな~』って思うんだから。
いい?」


はい!


「わかった?」


はい!
ありがとうございました!


オッケー!100点!!さすが!


ありがとうございました!


テッシーはきちんと頭を下げて、
玄関先で私を見送ってくれました。
いやいや、こういうことは演技でもよいのよ(笑)
それで十分。


    *    *    *    *    *    *


こういった活動でも、
自分のお仕事である社員研修でも思うんですけど、
上長は部下にもっともっと、
「この仕事で何が価値か?」を伝えてもいいんじゃないかな。


挨拶一つにしても、
今は人の価値観もスタイルも、
個人のあり方が尊重され過ぎていて、
元気のない人に「それじゃダメだ、元気を出せ」とは言いにくいし、
笑顔のない人に「その無愛想をなんとかしろ」とも、
なかなか言えない人が多いと思います。


ましてや、「俺に挨拶しろ」なんてことは、
「俺を敬え」と言っているのと同じ意味になるので、
よほど高飛車で嫌なヤツでない限り、
ちょっと言えないセリフですよね。


でもそれは、「君はそれじゃダメだ」ということのほうを、
メーンに伝いたいと思ってしまうから、
なかなかストレートには言いにくいと思うんです。


「君はそれじゃダメだ」じゃなくて、
「このほうが相手がうれしい」だったら、
伝えやすいと思うんですよね。
または、
「◯◯クンがそうだとオレ、何か手ごたえなくてつまんないなぁ…」
でもいいと思うんです。


あなたのその態度が相手に対してどう感じさせるか?
それに気づかさせてあげる人が必要だし、
むしろ好みの問題でもいいと思うんです。
「おれは元気で明るいほうが気持ちが良くて好きだなぁ」
でもいいと思います。


※実はこれ、アイ(I)メッセージと言って、
ネガティブなことでも自分(I)を主語にして伝えれば、
相手が受け取りやすくなるという、
コーチングやアサーションの、
ひとつの手法でもあるんですよね(^_-)-☆


そうやって上長は、
その仕事にとって、または自分にとって何が大切かを、
もっともっと表に出して伝えて、
チームの意識合わせをしていく必要があると思うんです。
言葉を変えれば、価値教育と言えるかもしれません。


それが今、すごく不足しているんじゃないかな~と、
思うことが多いんです。


思いやりがあって分別と常識のある人ほど、
相手の欠点をストレートに伝えるのは苦手です。
また、最近の若い人はガツンと言われることに、
あまり強い耐性を持っていません。
なので不満を持ちながら、
結局我慢しがちになってしまうケースが多いのですが、
「お客様がうれしい」「自分がうれしい」
この言い方なら、価値も好みも伝えやすいと思いますよ。


そうやって、気が付いたときに気が付いた人が、
相手に自分の行動を振り返ってもらうきっかけをつくっていく。
それができたらチームはもっと締まっていくと思います。
そしてそれが未来のある若者のためになると思うんです。


だから私、最近は、結構口うるさいの(笑)。
いーの、いーの、煙たがられたって。
それに私の顔見て、
そのときだけ気をつけるような狡さがあっても、
私はそれでいいと思うの。


要はどんな理由であれ、相手の行動が変わるというのが重要で、
そんなきっかけを作っていきたいんですよね。


    *    *    *    *    *    *


昨日、再び所用で事務局を尋ねたら、
テッシーの挨拶がとても元気良くていい感じ。
なのですかさず、
「あ~やっぱりテッシーに元気にあいさつされるとうれしいね~」
と、承認、承認(笑)


テッシーいいよ、その調子。
元気で明るくて笑顔がある事、それ大事。
そうすればみんなテッシーに寄って来るから、
その調子で人を惹きつけて、ときに助けてもらいながら、
夢に向かって一歩一歩、歩いて行ってね。


謙遜よりも、分をわきまえて大人しく振る舞うよりも、
一歩進んで、相手に先に喜びを贈る人になってください。

2012.05.25

助言を乞われたら乗るかも

昨日は久しぶりにネットワークビジネスの話を聞きました。
相手の方は辺見さん(仮名)という50代前半の男性の方。
私と同世代ですね^^


勉強会で名刺交換したときから、
名刺や話の雰囲気でそっち系のひとなんだろなぁと、
わかってはいたんだけど、
ネットワークビジネスの人達は仲間づくりのために、
コーチングやコミュニケーションを学びたいリーダーさんもいるので、
事前に目的を伺ってその場でピシャリと断るよりは、
まず行ってみて話を聞いて、みたいな曖昧で悲しいサガが、
個人事業主にはあったりするわけですよ(笑)


ですが、「ちょっとだけ話聞いてあげちゃおうかな?」と思うのは、
もちろんこちらが、仕事人として手ごたえのある人だな、と、
相手に対して思った時だけです。


    *    *    *    *    *    *


街の中心部から少し離れた、
配送センターや流通系の事業所が多い地区の、
マンションの一室。
1階の郵便受けにも玄関のドアにも表札がないね。
「出せよ~」と、ちょっと思う(笑)


中に入って雑談などをしていると、
「あ、今、Mさん(女性/60台前半)も来るから。
ぷらたなすさんが来ると言ったら、ぜひ会いたいって。」
と、辺見さん。


Mさんは共通の知人で元気でノリのいい小柄なオバチャンですが、
たぶん辺見さんのダウンに当たる人なんだろう。
「お~来た来た、パターンだな、こりゃw」と思う。


で、詳細は吹っ飛ばして結論を言うと、
中身はインターネットを使った広告ビジネスというところでした。
詳しくないのでわかりませんが、
アフィリエイトっていうのかな?


最初の雑談では自分の「仕事」につながりそうな話も、
もちろん少しは出ましたけど、
その意思は低いとみて促したんです。


「辺見さん、私は今日、
一体なんで呼ばれたのかよくわからないんですけど(ウソw)、
今日のテーマって何なんですか?」


そこで辺見さんが「あぁ、そうだよね」と、
白い壁に投影されたプロジェクターの画面見ながら、
説明を話し始めたのですが、
一応お付き合いでそのお話を聞いてみて、
個人的に思うところがすごくあったので、
今日はそれを書きたくなったんです。


    *    *    *    *    *    *


まず、権利収入について。


ほとんどのネットワークビジネスが、
まずそこから入るのはいったいなぜなんでしょうね。
私はそこには全く興味がないわけです。
時流に乗って効率よく確実にお金を得たいとは思わないし、
蓄財による安定した暮らしもそんなに望んでないない。
特に「安定した暮らし」に対しては、
他の人よりも欲求が低いと思います。
この先色々あって、
たとえ公園の段ボールの中で命を終える事になったとしても、
たぶん「面白くて楽しいいい人生だったな~」とつぶやくと思う。


だから、いくら辺見さんがそれについて熱弁しても、
私には全然ヒットしないのよ。
そして、ハナから興味のない話を聞かされ続けるというのも、
苦痛なものです。この話はこれ以上は聞きたくないわ。


だから、タイミングを見て途中で遮って言いました。


「辺見さん、ごめんなさい。
私、権利収入には全く興味がないんです。
だから今とても退屈で、
機械的に気のない返事をしている自分に気が付きました。
申し訳ないけど、
この辺のスライド、全部飛ばしていただけますか?」


「あぁ、権利収入には興味がないのね。
もちろん、かまいませんよ、人それぞれですから。」


いいね、この受け答え。
オウム返しできちんと相手の意向を受け止めて、
さらに承認してます。やるじゃん(笑)


なのに、流れをきちんと組んであるスライドなので、
ちょっと飛ばしてそこから進めても、
どこかでまたその話が出て来ちゃったりするんですよね(笑)


「辺見さん、ここ、一切ぜーーーんぶ飛ばして、
提供しているモノの説明してくださいよ。
辺見さんの名刺を見て、いろいろ検索して、
あぁ、こういう事をやっている方なんだな、というのは、
だいたいわかりました。
なので今日はそのお話であることをわかって伺いました。


ただネットで検索するだけでは、
いったいどんなサービスなのか、ちっとも情報が出てきません。
これにお金を払った人には何が提供されて、
収入源は何になるのかさっぱりわからないので、
それだけ知りたいと思って来たんです。」


「あぁ、なるほど、そういうことね。
ぷらたなすさん、えーと、ホームページは持ってますか?
それをどのぐらいの人が見ているか調べる方法があるのを、
ご存じですか?」


また初心者向けのような説明が長くなりそうなので、
そこでつい言っちゃう。
私って、ホント、感じ悪いよね(苦笑)。。。


「辺見さん、説明はいいから、実際に実物を見せてくださいよ。
先ほど少しお話したように、
私の前職はIT系のコールセンターなので、
それでどうやってお金を得るかよりも、利用者が実際に使う、
サービスの仕様のほうに関心があります。
そういうお話だったら興味を持って聞くことができます。」


「あぁ、実際の実物ね。えーとそれはね…」


辺見さんは実際に会員専用サイトにログインして、
中身を見せてくれました。


「ここに専用のIDとパスワードを打って中に入るんです。
IDとパスワードは一人一人異なります。
つまりセキュリティに守られた安心できるサービスなんです」


(↓↓↓心の声)
だから、そういう当たり前の事を、
さも、すごい事のように言うなっちゅうのっ!!(笑)
その辺のオバチャンじゃないんだから、もうっ!


「この中であなたの会社やお店の、
ホームページを持つこともできるんです。」


(↓↓↓心の声)
そんなサービス利用せんでも、
ホームページは、なんぼでも手軽に作ることができるよ?


「それと◯◯という機能があって、
なんと有名人もこれを利用して日々発信しているんです。
ビル・ゲイツの今日の近況を見てみましょうか?
話しかければお返事が来ることだってあるんです。」


(↓↓↓心の声)
ふーん、これってさ、もしかしたら、
ツイッターと連動しているだけなんじゃね?


    *    *    *    *    *    *


有名人。
そしてスポンサー。


こういった話を聞いて最近思い始めるのですが、
いったいなぜ著名人が利用していると言ったり、
著名なイベントのスポンサーであることを強調するんだろうね。


目的や理由はもちろん十分にわかるよ。
私が会員だったら、勧誘にはやはりハズせないと思って、
必ずそこには触れるでしょう。


でもさ、こういったビジネスの説明を聞き慣れていて、
しかも、元々関心など全くなく、
あくまでもお付き合いで聞いている人にとっては、
パターンがどれも皆同じで、ちっとも新鮮味がありません。
つまんない。超退屈。。。もう聞き飽きたwww


商品やサービスや仕組みが違っていても、
著名人やスポンサーや一流銀行との取引とか、
世界的に権威のある学者とか教授とか、、、
(今回はその話は出ませんでしたが)
こちらとしては、それが出た瞬間に、
十把一絡げとすぐに感じてしまいます。
そこで、あぁまたか、と思い冷ややかな気持が募るのです。


そこで考えてみると、
せっかくマンツーマンに近い環境設定なのですから、
辺見さんは説明を始める前に、
まず確認すべきだと思うんですよね。
「ぷらたなすさんはこういった説明を過去に聞いたことがありますか?」
または、
「すでに会員になっているネットワークビジネス(MLM)はありますか?」


最初にそう言ってしまって、相手に逃げられそうなら、
説明の途中に要所要所で上手に確認を入れて、
相手への訴求ポイントを手さぐりしながら、
そのあとの流れを臨機応変に、
その場で変えていけばいいと思うんです。


ですが、今回そうならなかったのは、
辺見さんの小さな劣等感によるものかもしれません。
それまでに勉強会などで何度か顔を合わせて、
私がほんのちょっとだけネット等の知識があることを、
彼は知っているのでそこへの不安があって、
そっちが気がかりだったのかもね。


実際に辺見さんの説明はネットに精通している雰囲気はなく、
詳しくない人ならそれでも「すごい」と思うかもしれませんが、
慣れている人には、「あまりわかっている人じゃないな…」
という印象を抱かせます。


または、そんな私に対して、
有効なネット活用の方法をどう提案すべきか。どう言えばいいのか。
そればかりを一生懸命考えて、
私がこの手の説明をすでに何度も聞いたことがあるという点までは、
思いが及ばなかったのかもしれません。


そうだよなぁ…普通、そういう人は、
あらかじめ何かが匂うこういった場には、
そもそも最初から来ないもんな(爆)!!


    *    *    *    *    *    *


ふと考えてみました。


今日のこんなときに、
自分はどんな説明でどんな言い方をされたら、
真剣に耳を傾け、身を乗り出すのでしょう。


まずは、収入の話は出さない事だね(笑)


そっちには興味がない真実を持つ人には、
安定収入や高額リターンの話しをたって、
動かされる触手は一切ありません。
むしろ「またか」と嫌悪して、
印象が悪化の一途をたどります。


それと有名人や著名イベントのスポンサーの話も、
うさん臭さが募るばかりで逆効果です。


むむむ?そうなると私にとって何が魅力になるのかな?


あ、そうか、なるほど。
私はそういったビジネスには興味がないので、
そのビジネスの価値をいくら熱く説明されても、
それで何かが変わることはないわね。
なので、そこはさっさとあきらめる(笑)
それを理解してもらう事は目的からはずす、と。


その場合、辺見さんは私にどうアプローチしたら、
私が関心を持つだろう。


収入的な魅力を語らず、
「怪しいビジネスではない」という事も提示できない。
そうなるとこれは、認知度が低くて、
まだ海のものとも山のものとも知れない、
正体が定かでないビジネスだ。


その状態で彼が私を仲間に誘うには???
誘うには???誘うには???


    *    *    *    *    *    *


わかりました。


私をその気にさせるキーワードは、
「教えてください」だね(笑)!


今、こういう仕事をしています。
たまによくない評判を聞くこともありますが、
自分はこれで食べていきたいと思っている。
その決心は揺るがない。


だが現状、このビジネスは認知度が低く誤解も多く、
また自分自身がネットに詳しくないため、
有効な使い方もよくわからない。


これは今からどうやって進めたらいいですか?
仲間を増やすためにどんな説明をしたらいいですか?


そうそう、これだね。
こう聞かれたら私は、「え、いったいどんなビジネスなの?」
と、身を乗り出して真剣に話を聞くし、
ネットに関する事なら、
わかる範囲で「こうしてみたら?」と言うでしょう。


そしてそれは、一度で終わっちゃだめさ(笑)


「勉強不足で今日の説明だけではどうも理解できません。
恐縮ですが、また何度か時間をとってぜひ教えてもらえませんか?」


これだよ(爆)!
私にはこれです(爆)!


たぶんそう言われたら、お金なんかいただかなくても、
うれしくなってホイホイ時間を作って通っちゃいますね(笑)


もちろん、お芝居で構わないよ。
ホントは結構詳しいのに敢えて「わかりません」というのも、
手だと思うんです。


辺見さんは人柄のいい温厚な方なので、
ビジネスの魅力や価値を一生懸命伝える事にだけにこだわらず、
そうやって相手の支援を引き込みながら、
やがて相手が「だったら手伝おうか?」と言い出すのを、
待つという手法もあると思うんだけどな。


    *    *    *    *    *    *


ネットワークビジネスの人の話を聞いて感じるのは、
自分にとっては”残念な”アプローチがとても多いということ。


化粧品とサプリをやっている友人の話では、
今は人に説明するにも色々と約束事や制約もあるようで、
詐欺の疑いを相手に持たれるような言動には、
厳しいペナルティを課しているところもあるみたい。
また、会員が勧誘目的に勝手なことを言わないように、
説明も既定の手順とトークが定められていたりするのかな?


でもね、私の友達にこんな人がいるんですよ。
その人は親友を退会させるために親友に同行して、
親友が信奉するリーダーのオフィスに乗り込んで、
兎にも角にも仕組みの矛盾を暴こうとして、
必死に話を聞いているうちに、
最後のリーダーのひとことで、
やがて自分もそこに入会しちゃった人なんです。


そのリーダーの言葉とは以下です。
「あなたは今化粧品セールスの仕事をしていますよね?
それで儲かっていますか?順調ですか?
代理店資格の維持のために多額の在庫を抱えていませんか?
そのために借金していませんか?家庭は幸せですか?
物事がうまくいかないのは儲けたいと思うからです。
売上のために行動してはいけません。
売りたいと思えば思うほど、人は離れていくものなんですよ。」


その言葉があまりにもビンゴだったため彼女の心は揺れ始め、
やがて彼女はビジネスよりも収入よりも、
「この人に付いて行きたい」と思うようになったのです。
そのプロセスとして、彼女がどういった理由であれ、
友達のためにそのリーダーと心から真剣に向き合ったという事実が、
やはりすごく大きかったと思うんです。


ネットワークビジネスがこれから市民権を得ていくのか?


そんな事は知らないよ。


辺見さんのビジネスが正当なものなのか不当なものなのか?
それも自分には関心がないです。
50を過ぎた男性が夢を抱いて自己責任でやっているのですから、
そこに否定の感情はありません。


でもさー、こういった説明を聞いていると、
説明があまりにも画一的で、
もっとほかに言い方はないの?
もっと違うアプローチはできないの?
と、すぐに思ってしまうんですよね。


これは他の業種に対してもよく感じる事です。
あなたが惚れ込んでいるその商品の良さは、
他の人にはどうもでいいことだったりするわけよ。
ではそんなとき、あなたはどうしますか?
訴求ポイントをどこにシフトさせますか?
そのためにどんな情報収集をしますか?
それを次の行動にどう生かしますか?


そんなことをもっともっと柔軟に考えて、
心地よく絶妙に自分の心をとらえてくれたら、
ネットワークビジネスだって、
私はやっちゃうかもしれないよ?


思考の枠組みを思い切り広げて、
もっと自由にもっと縦横無尽に、
「ここに宝物があるよ?」とプレゼンしてみせてよ。


そんな風に感じた昨日の一件でした。


2012.05.19

努力なき「定着」はない

私達役員は、フェイスブックのグループ機能で、
非公開のグループ(掲示板)を作り、
そこで情報共有を図っています。


これは私が提案したもので、
自分がグループを作り自分が管理人をしています。


これが最近、ようやく定着して来ました。
最近は、以前話題にしたぐっちゃんも、
担当作業の進捗や課題に感じていることなどを、
役員向けに積極的にアップしてくれていて、
役員同士の意思の疎通や情報共有、
引いては連携や気持ち的なまとまりにも、
効果が出てきているように感じます。


私以外のメンバーは、
リジチョー(50代後半/男性/会社経営)も含めて、
こういったITの活用にはあまり馴染みがないので、
滑り出しはとても不調でした。


毎回、私だけの発言が続き、
反応がない状態が少し続きました。


こういうときは、トップから落としていくに限ります(笑)
リジチョーに個別に話をして有用性を訴えると、
「それはやったほうがいいものなの?」


私は即答しました。
「はい」


これも今思えば、「やったほうがいいと思います」
などといった、曖昧な言い方をせずに、
「はい」と断言したことがよかったんだな、きっと。


リジチョーは「いい」と言われれば実行する人なので、
早速、頑張ってフェイスブックに慣れてくれて、
役員グループでも少しずつ発言してくれるようになりました。


推進者がそこで必ずやらなくてはいけない事は、
100%すぐに確実に反応してあげて、
感謝を伝えて書き込んでくれた行為を承認し、
好意的なコメントで相手の言い分を認する事なんですよね。


自分と異なる意見や、
受け入れがたい提議にまで、
追従のように賛同しろと言っているのではありません。


あのリジチョーなので、
やはりたまには変なこと言ってくることもあります(笑)


でも、その内容にYESを出すのでなく、
それを書いてくれた行為のほうに感謝の意を表すのです。
例えば、「ここでリジチョーが意思表示してくださったので、
私達はリジチョーが今何を思っていらっしゃるかがよくわかり、
課題が明確になりました。ありがとうございます!」みたいな。


「そういう考え方もあると気が付きました。
言われないとわからないものですね。なるほど!」みたいな(笑)


いい意見にはもちろんすぐに賛成の手を挙げます。
「読んですぐにいいアイデアだと思いました!」
「ぜひ協力させてください」「ナイスです!」


私は自分の主義主張は決して曲げてないよ(笑)?


ただ、どんな内容でも必ず承認点を見つけて、
それを言葉にしてプレゼントしているだけです。


    *    *    *    *    *    *


新しい仕組みや手法が定着せずに長続きしないのは、
明確なメリットをメンバーが実感できない時です。
ぶっちゃけ、もっと言っちゃうと、
「やらされ感」が強くてしかもやっても楽しくないと、
物事はあっという間に廃れていくと思うんです。


それをそうさせないようにするためには、
やっぱり、思いの強い人のそれなりの努力と行動が必要で、
「有益だからやってください」と言うだけでは、
人は決して動かないと思うんですよね。


だから、この半年間は、
メンバーをリスト化しして巡回しやすいようにしたり、
真っ先にグループのページから見るようにしたり、
グループに書き込みがあったことを知らせるスマホのアイコンには、
どこに居てもすぐに反応するようにしてきたのですが、
最近は、ようやく定着してきたようです。
他の役員の皆さんも、ここで提議したり、
誰かの提案に誰かがコメントを付けるなど、
段々活発になってきているので、うれしいです。


リジチョーは意識の高い人なので、
こうなると、放っておいても大丈夫ですが、
今まで批判や非難に弱く多少卑屈で後ろ向きだった、
ぐっちゃんが気がかりで、
ぐっちゃんに対しては何回か、掲示板(フェイスブック)のほうで、
それを皆さんに知らせてね、と、
個別にこっそりお願いしたこともありました。


「大丈夫だから。私がすぐにいいコメントを付けるから。」
と約束して、出来レース的に書き込んでもらった事もありました。
この頃のぐっちゃんは、人が変わったように前向きで、
とても頼もしく、他の役員の皆さんからも、
「かっこよくなった」「リーダーの自覚が出てきた」などと、
打合せの場で言われることも増えて来ました。
ぐっちゃん、本当によかったね。
でも、情報共有にはやはりまだ不安があるようなのです。
怖いんだよね、何か言われるのが。さ。


    *    *    *    *    *    *


そんなぐっちゃんが、一昨日、
珍しく、色々な事柄を掲示板で報告してくれていました。
先にも書いたように、フェイスブックのグループ掲示板は、
携帯やスマホと連動しているので、
書き込みがあると光ってお知らせしてくれるから、
出先でもすぐにわかるんです。


ですが、せっかくのそういうときに限って、
私は研修のお仕事や打ち合わせの真っ最中、
一昨日も昨日も、彼の書き込みに、
タイミングよくコメントをつけてあげることができずにいました。


ここでまた、誰からも反応がなく放置されてしまうと、
せっかくの意欲がまた萎えてしまうのではないか?


少し不安に思った私が、
なかなかきちんとコメントを付けれられない状況に、
小さな焦りを感じていると、
やがて他の役員の方達から返信が付き始めました。


そうか。


そうだよね。


今までは、情報共有の仕組みを定着させたい思いで、
色々と率先して行動してきましたが、
少し方向転換する時期が来たようです。


考えてみたら、
私が誰の発言にもすかさずコメントを付ける状況は、
他の方にとってみれば「ぷらたなすさんが返事するからいい」
といった、他人事感覚を感じさせていたかもしれません。
ダメだね~それじゃ^^


こうやって多少放置されている書き込みを見ると、
「誰かが返信しないと!」と思ってくださる方が現れて、
より多くの方が主体的に関与してくれるのかもしれません。
その気持ちを、もっともっと信じないとね。
それを信じて、流れに任せてもいい時期が来たのだと思います。


ちょっとずつ、ちょっとずつ、
組織は変わってきています。

「合わない」を承認共有

先の打ち合せで、リジチョーに、
「ぷらたなすさんとは合わない」って言われちゃいました(笑)


第三者を交えた3人での打ち合わせで、
「合わない」って言われるのはこれで二度目です。
前回は、友人を紹介して3人で会った時の話だったので、
「何も今、私の友人の前でそんな話をしなくても…」と思い、
無神経だな~と、少々腹が立ちました。


しかもその時も、
「俺は自分と合わない人とは手を組む気がない。
そんな奴は必要ない」と、冒頭から公言して、
雰囲気を嫌な感じにした後でした。


友人は、リジチョー自身が「ぜひ会いたい」というから、
時間を作ってもらってわざわざ来てもらったのに、
その最初にこんなこと言ったら、
せっかく会の主旨に賛同してくれて、
仲間になりたいと思っている人さえも蹴散らしちゃうよ?


わざわざ遠くからお越しいただいてありがとうございます、
と、なんで言えないのさ!
なんで、「仲間になっていただければこんなうれしい事はない」
と言えないのさ(笑)??
そういった言葉がけの差で、
相手が味方になったり敵になったりするのにねぇ。。。(-_-メ)
もうっ!


…と思っていたところに真顔で「合わない」と発言されたので、
さすがにそのときは、カチンと来て、
「合わない人は居ちゃいけないということなので、
明日から辞めます」って言ってやろうかと思うぐらいでした。


でもさ、その次に言われた時には考え直したんですよね。
他人のいるところで「合わない」と言われるのは、
これはむしろ、いいことなのではないか?ってね。


私がかつて、仕事でスタッフ指導を行っていた時には、
いかに早い段階で、相手の短所をお互いに、
ストレスなく認め合い共有できるかを常に意識していました。


短所や欠点、修正点というのは、
そこに相手の批判的な言葉や否定感情が絡むから、
逃げたい気持ちになるんですよ。


でも指導する側が、
そこにマイナスの評価や感情を一切持たずに、
それが「ありのままの自然なあなた」である事を認めてあげれば、
本人も「そうなんです。私ってそういうところがあるんです」と、
素直に認めますし、そこからなんですよね。


そしたらジョークにしたり軽~く突込み入れたりしながら、
「あ~あ~あ~、いかにも○○さんらしいミスが出ちゃいましたね~」
「えへへ、ですよね~、やっちゃいました^^」みたいな感じで、
抵抗なく気づかせて伸ばしていけるんです。


それを思ったら、敵(リジチョーw)が、
何の気兼ねもなく「合わない」と言ってくることは、
いいことなんですよね!


もしかしたら、そう言っても「この人なら大丈夫」、
「これで何かが壊れることはない」といった、
私への信頼感が生まれてきているのかもしれないし、
おー、これはチャンスだぞ?と思いました(笑)


なので、二度目の時にはとっさにこう切り返しました。


「そうです。水と油なんです(笑) 
ここは『合わない』関係なんです!」


そして同席者(年下の知人男性)の方を向いて言いました。


「ていうかさ、普通は言わないよね?そういうこと。
リジチョーは、こういうことを平然と人に言うのよ。
ちょっと、ひとこと言ってやってよ!(笑)」


「いや、だからさ、ぷらたなすさん、(リジチョー妙に焦る)」


リジチョーの方を見ると、フケなのかゴミなのか、
黒っぽいスーツの胸ポケットあたりに、
何かが白く点々と付いているのが見えたので、
そのタイミングで思わず、


「リジチョー!どうでもいいけど、何か付いてますよ?
この辺にっ!言いたいことがあるなら、
そういうの、ちゃんとはらってから言ってくださいっ!www」


リジチョー、「えっ?」と慌ててやみくもにスーツの胸のあたりを、
バシバシと手で払う。子どもみたいだな(笑)うふふ。


場が暖かい笑いに包まれた中、
私は仕事の都合がありその場から途中退席いたしました。


    *    *    *    *    *    *


私が最近思うのは、人との関係性がガラリと変わる時には、
そのきっかけとなる言葉が必ずあるということ。
その言葉と言うのは、すまし顔で無難なやりとりだけの関係から、
一歩も二歩も相手の中に踏み込んで、
よいことも悪い事も本音で共有し承認し合える間柄になるための、
思い切ったひとことだったりするのだ。


今思えば、「はい、水と油の関係です」と切り返して、
「ごみを払ってから言ってくださいっ!」と突込み入れた事が、
非常によかったと思っています。


やっと、価値観や方向性の違いを、
ジョークにして承認共有できるようになりました。


その後メールをする機会があり、
わざと、「リジチョーと”合わない”ぷらたなすでした」と結んだら、
「研究するのでデータをください」と返信が(爆)!!!


うはははは、受けるよ、
ここでも「データをください」なんだよね。
彼はホントに、相手の発言や振る舞いを見て、
その人と成りを類推する人ではなく、
データとして渡されたものを、
情報として受け取る人なんだよねぇ。。。


私なら、「この人ってどういう人?」と思ったら、
ホームページを見たり、周りに聞いたりするけどな。
人に対してはある意味、受け身なんだね。


自分から他人に関与の手を伸ばさないのは、
前回書いた(意外に低いと思われる)、
リジチョーの自己価値や自己基盤に、
起因しているのかもしれませんが、
コーチングは相手の望むスタイルで、
相手の望む情報を提供するのも手法の一つ。


私は早速「データと言われたので添付します(笑)」と、
半部冗談、半分本気のような書き方で、
クライアント企業様向けの自分のプロフィールシートを、
リジチョーに添付して送りました。


こういうやりとりができるようになってくると、
あとは砂利道から高速道に入ったようなものです。
今後がまたまた楽しみになってきました。

長所を探って仕切り直し

今のNぴーおーの事務局に関わって、
なかなか結果が出ないのは、
リジチョー(男性/50代前半/会社経営)に、
問題と原因があるんじゃないか…


そんな風に感じることがすごく多いです。


極端な言い方をすれば、
何もしなければそこそこうまくいくものでも、
リジチョーが介入し始めると、
物事が変な方向に転回してしまう、みたいな。


「俺と合わないヤツとは仕事をする気がない」
「俺の方針に従えないなら一緒に居なくていい」
「自分らの食い扶持ぐらい自分で稼げ」


確かに効率のいい考え方で正論ではありますが、
常にそう公言されたら、
意識が高くて優秀なスタッフほど、
「じゃ、別にここじゃなくてもいいや」と思うと思います。
実際に今まで多くの有能なスタッフが辞めていったとのこと。


リジチョーは今のスタッフにも不満があるのですが、
俗に社員は社長の鏡って言うでしょ?
まさにその通りだと思うんですよね。


だから私はリジチョーに、
「結果が出ない、結果が出ない」って、
事務局スタッフを叱責するけど、
その矛先をできれば自分に向けて欲しいと思っていたし、
どうしたらそれに気が付くんだろうといつも考えていました。


でも、ここにきて、あ~それは違ったかな?と、
思い始めました。


    *    *    *    *    *    *


リジチョーは別な会の先輩でもあるので、
今のNぴーおーで懇意になる前に、
何度か別件で時間をとって話をしたことがあるんですよね。


そのときに「俺はわからない」という言葉が、
多かったことを思い出したんです。


それ、私にとっては全然「わからない」事じゃないのよ?


(こうすればいいじゃん)と瞬時に思ったり、
(問題はそっちじゃなくてこっちでしょ?)と感じたり、
一体なんでわからないんだろう?と、
首をひねることが多かったの。


特に人心の掌握とか社員の心のマネジメントに関しては、
私から見ると、発想自体が欠落しているなぁと思いました。


でもその時の話の内容を再現フィルムのように思い返して、
彼に同じ印象を抱くのは、私だけじゃなかったことに、
今になって気が付いたんですよね。


リジチョーは私が専門としているコーチングのように、
海外から入ってきた考え方やノウハウに複雑な思いがあります。
尋ねてみると、過去に(コーチング以外の)、
様々なプログラムを受けてみたが、
根本から人格を変えるような働きかけをされるので、
受けてよかったとは思っているが、
そのあとのダメージが大きくて傷つくこともあった、とのことです。


私は、それらの内容をある程度知っているのですが、
そんなに他人にプレッシャーをかけるようなものではありません。
むしろ、それで結果を出している経営者さんもたくさんいます。
なので、リジチョーには何かが「合わなかった」と言えます。


また、リジチョーはビジネスの先輩達から、
事あるごとに厳しく指導された、とも言っています。
それに感謝している一方で、
徹底的に言われっぱなしで心が折れた、とも。


私はその「先輩達」が誰でどんなキャラかも知っているので、
あの人たちなら確かにそんな言い方もするだろう、と思いました。


でも、今になってふと思ってみると、
リジチョーってちょっと関わると誰もが、
「違うよ、そうじゃないよ」と言いたくなる人であることに、
気が付いたんです。


たいていの人がわかっていることがわからない。
誰もが「こうすればいいのに」と思う事をやらない、できない。
前の日記「目に見える事見えない事」で書いたように、
自分が実際に体験した事や
事実として文字や数字に表れてきている事しかキャッチできないので、
人の感情とか意欲とかその場空気や暗黙の了解は、
よくハズすんですよね~


そうなると、指導者や先輩たちは「そうじゃないでしょ?」と、
言いたくなるわけだ。
ということはもしかしたら、リジチョーの人生は、
他人から否定されることが多い人生だったのかな。。。


    *    *    *    *    *    *


リジチョーはお父さんに殴られて育ったそうです。
昔の親ならそういう事もよくあったと思いますが、
今でも「親父は怖かった」と言っています。


また、それが子育ての悪いモデルになってしまったのか、
自分も息子さんを殴って育ててしまった事を今は悔いていて、
「皆、俺に反感を持っている」
「誰も会社を継いでくれない」と漏らしたことがありました。
またビジネスパートナーでもある奥様や親戚の女性とも、
衝突したり批判されたりで、頻繁に険悪になることも、
教えてくれました。


そういった事柄を今、パズルのようにつなぎ合わせてみると、
リジチョーってきっと、周囲の人間が思っているよずっと、
自己価値が低い人なんですよ。
人をカチンとさせる数々の強気で高飛車な発言は、
その弱さを隠すための鎧のようなもの。かな。


以後も何度か個別の打ち合わせから脱線するように、
雑談を伺う機会がありましたが、
ここにきてわかりました。
リジチョーって、
他人から無条件に存在を肯定されたことがないのでは?


能力を認められ感謝され褒められ周囲に愛されて必要とされて、
自分が自分である実感を強く感じながら生きてきたこと、
そんなにないんじゃないかな。。。


もしそうであれば、私の今までのリジチョーへの接し方は、
考え方を根本的に改めないと状況が変わらないかも。


    *    *    *    *    *    *


今のリジチョーに一番必要なものは、承認だね。
人としての承認。そして言い分を認め味方になる事。


だったら、リジチョーのいいところはどこだろう。
「目に見える事しかわからない」のは短所かもしれないけど、
だいたい短所というのは、裏を返せば優れた長所なので、
少し考えてみる。


数字には確かに強い。数字はすごく好きみたい。
本人はやがてリタイアしたら、財務会計の何かをやりたいって、
言ってるぐらいだし。


でもそれは、皆もわかっていて本人も自覚があるので、
そこを承認したって、あまり効果ないよね(笑)


それより…そうだな。
たぶん、文章はいいかも。
この年齢の男性にしては、案外センチメンタルなことを書くんです。
文章はそんなに上手とは思いませんが、
何を見てどう感じたかをきちんと書いてくるんですよね。
そこにもっともっと共感してあげればいいのかも。


それと、ネット!
彼のようなタイプは、きっとインターネットは向くはずです。
やり取りが目に見えるし、
パソコンは”雰囲気”では動かないですからね(笑)


本人は「取り組む気がない」「わかるやつに任せるのが方針」
などと言っていますが、
手法としてリジチョーに向いていることを論理的に伝えて、
もうちょっと慣れていただけば、
メンバー同士の意思疎通も、もっとうまくいくかも。


リジチョーは、何かをやりたいと思うと、
それを周りに諮らずに独断で個別に突っ走るので、
役員は今、いったい何が起こっているのかわからず、
いつも結果だけ知らされる事が多いんです。


そうなると、「結局最後は自分のやりたいようにやるんだから
俺たちがいたって、無駄じゃーん?」という考えに、
他の役員の皆さんもなりがちです。
だからみんな、冷めて他人事のようになっちゃうんですよね。
その状況を回避する、と。


今までは、この人さえ変われば…という思いがありましたが、
それはちょっと違いましたネ^^
いいところや隠れた長所を見つけて承認し、
リジチョー自身が満たされた思いを持たないと、
組織は変わっていかないんじゃないかな?
今はそんな風に思っています。


こういう事って、自分よりも立場が下の人にはすぐ気付くけど、
目上の人にはなかなか思いが至らないものですね。
上の人との噛み合わない会話や、
お互いの方針の違いをクリアしてしていくためには、
感情は一旦凍結させて、
自分が相手よりも一回り外の枠組みから物事を見ていかないと、
ダメなものだなぁ…と再度気づかされました。


2012.05.16

数字、図式化、行政の話

前の日記「特長がわかれば対処もできる」の、
つづきのお話になります。


前の日記の翌日(つまり、きのうです)、
私とリジチョー(男性/50代後半/会社経営)と、
コージ君(男性/30代前半/仮名)の3人で、
ある件で臨時に打ち合わせをしました。


コージ君は就職支援の仕事をしています。
活動としては私とよく似ていて、
研修や講義や個人指導が中心ですが、
対象は主に学生さんで、
場合によっては企業さんとのマッチングも行います。


実はコージ君はリジチョーの息子さんの同級生なんです。
スポーツの育成会を通じて家族ぐるみのお付き合いとのこと。
ですが私も別なところで以前から知っている人でした。


私たちのNぴーおーは地域振興を目的に、
行政から委託されている事業ですが、
リジチョーが農商工以外の業種に関して、
あまりに疎くて想像力もないので(笑)、
「農商工業のネットワーク作りだけが地域活性じゃないでしょ?
地元にはそれ以外の業種でもこんな有望な人物がいるんですっ!」
とフェイスブックでリンクを貼ってコージさんを紹介したところ、
それで他県にいるはずのコージ君が地元に戻り、
実家のあるこの地区で家庭を持って、
仕事も独立してやっていることが偶然分かったのです。
ご縁って不思議ですね。


そしてコージ君はふたつ返事で、
私たちの会員になってくれました。


    *    *    *    *    *    *


さて、このコージ君、若いのですがとても切れる人です。
頭いいです。賢い。クレバー。
なのに素直で謙虚、お話にも嫌味が全然ありません。
他人に対してものすごく自然体で接するので、
相手を構えさせないんですよね。
若いのに芯があってとても強い人だと思います。
強くなければできないことですよ。
(この人、きっと、もっともっと伸びると思います)
(この年齢で、これですもの。)


そして私はこのコージ君に今回、
色々な事を教えられました。
自分に何が不足しているかよくわかりました。


コージ君はリジチョーにとって、
小さい頃から面倒見てやっている息子みたいなものです。
リジチョーもコージ君にとっては、
小さい頃から暖かく親切に接してくれる、
仲良しの友達のお父さんです。


そういう土台があるので、
リジチョーとコージ君のやりとりは至ってスムーズ。
しかも悔しい事に(笑)、
リジチョーはコージ君の言い分なら、
全肯定モードで聞くんです。


私は以前、リジチョーに上申して、
速攻その場で却下された提案があったのですが、
思うところがあってそれを再度その場で述べたところ、
コージ君がすぐに「それはいいですね!」と、
心から賛同してくれました。


するとリジチョー、一気に乗り気になっちゃうんだから、
なんだかなぁ…という気持ちもなくはないです^^


でもね、コージ君のアプローチを隣でよく見ていると、
さすがに同じ男性同士だけあって、
コージ君の話しは非常にリジチョーにとって、
理解しやすいスタイルなんですよね。


①まずニュースや社会情勢をよく勉強していて、
ポイントとなる数字をよく覚えているということ。
それをきちんと話の中に取り入れているんです。


「この春の大学新卒者の就職率は93.6%だそうです。
でも新卒大学生の3年以内の離職率って4割近いんですよ。
なぜだと思いますか?
その6割の人が「人を育てる環境にない」ことを、
理由に挙げているんです。」


あぁ、見た見た、最近、そのニュース、と思う。
でも数字なんか覚えてないよ。
具体的な数字よりも、
「やっぱりね」と思った記憶だけが残っています。


これは、雰囲気や暗黙の空気を理解できるタイプの人や、
女性の大半に見られる傾向だと思います。
私も含めてそういうタイプの人種って、
事実や数字があんまり響かないんですよ。
そういった話をされるよりは、人の思いに耳を傾けたり、
共感できる事柄を見聞きしたほうがずっと心が揺さぶられるわけ。


でも、数字には動かしがたい説得力があります。
また、数字を出された方が明確に状況を理解できる人もいます。
特にリジチョーなど中小の経営者さんには、
そちらのほうがはるかにわかりやすい話になりますよね。


そっかー。いかん、いかん。
私はリジチョーによく「ぷらたなすさんは理解できない」
と言われることがあるのですが、
何を提案するにも、根拠となる数字を出さんといかんなぁ。。。
確かに。


もっとニュース等に敏感になって、
これぞというネタに関しては、
確実に数字を覚えないとダメだ、と思いました。


②コージ君は話をする時に、紙に書きながら話すんです。
何てことないただの線だったり矢印だったりするよ?
でも、リジチョーはその紙に自分でも何かを書き加えながら話すんです。
それにまたコージ君が赤丸を付けたりする。
素材として何かを図式化することって大事なんだね。


イメージ、、、、の問題なのかな。


私は敢えて紙に書かれなくても、
相手の話を聞いていれば、
だいたいのイメージはつかめますし、
見えてくる絵柄やモデルもあります。


「ホントにわかってる?」と聞かれて「こういう事でしょ?」と言うと、
概ね当たっていることがほとんどですし、
そうなるように、会話の合間合間に、
イメージ合わせのための質問を、
無意識に行っていることが多いです。
常に相手とズレないように、
言葉を通じてマメに軌道修正をしているとも言えます。


だから逆に、話を聞いているだけで理解できるものを、
いちいち紙に書いて説明されるとうざったくて仕方ありません。
書いても書かなくてもいいような図は思考の邪魔になるので、
見たくないし、それに付き合う時間に無駄を感じたりします。
(もちろん、明確に理解できていれば、の話です)


でも、これがまた、違うわけだ(笑)。


考えてみれば男性、特にリジチョーのように、
「目に見えないものはわからない」タイプの人は、
なんでもいいから、まず書いた方がいいんですよね。
書きながら話をした方がいいみたい。


話しを理解するためと言うよりは、
言葉や音のように消えてなくなるつかみどころのないものより、
確実にその場に固定されている文字や図を見ながら話をした方が、
思考が落ち着くみたい。そう感じました。


女性は私のように、
そこはあまり気にならない人も多いと思います。
そういえば私、絵に描かないと伝わらないようなこと以外は、
何かを書きながら人に説明をするなんてこと、ないもんな。


いかん、いかん、男性一般やリジチョーみたいな人に対しては、
それが欠落していたんだわ。
道理で…と思い当たる節も多々あります。


私にお仕事の依頼を下さる方って、
女性の経営者や管理者さんか、
または営業資質のある社交的な男性に、
ものすごく限定されている気がするんですよね。


でも、研修や社員指導の決済は、
中小であれば経営者さん自らが決めるし、
大手であればその部門の責任者さんになるのだけど、
そういった人たちへのアプローチが自分は弱いと、
最近結構感じていたんです。これか~!そういうことだね。
①と②。そして次に掲げる③もです。


③行政の仕組みや現状にめっぽう詳しい。
「今はこういう流れになっています。
来年はこうなる予定です」という話ができる。


これはコージ君が行政の仕事をしているからでもあるんですが、
基本的に男の人は、その手の話が好きですよね。
もちろんリジチョーのような経営者さんになれば尚更で、
行政や政治の動きは今後の商売に直結してくるので、
当然アンテナは高いし、仕事を通じての絡みもあるはずです。


でもさ、女は、というか特に私は、
『今目の前にいるこの人達の変化と成長とそれによる幸福』
だけが目下のメーンテーマで、
他の事はあんまり目に入らないから、
決裁権のある人と話をしても、それしか話ができないわけよね。


人をどう育てるか?どう伸ばすか?
どうやったら変わるのか?


そういった話なら何時間でもできるけど、
「ぷらたなすさん、この前◯◯の仕事やったって言ってましたよね?
あれって××育成事業の一端だと思うけど、
管轄は結局、国になりますか?」って聞かれても、
明確に即答できないもんねー(大汗)。。。


そういったお仕事は直接じゃなくて、
落札した民間の企業さんから入るわけですが、
その担当者っていうのも、女性であることが多いので(笑)、
彼女達もあんまりよくわかってなくて(そこに関心がない)、
尋ねてもよく答えられなかったりするのです。


そっかー。自分は興味なくても相手が興味あるのだから、
もうちょっとあれこれ勉強して、自分の言葉で語れないとダメだわ。
そうじゃないと、相手の関心を惹きつけることはできないね。


    *    *    *    *    *    *


私、どうやら女性受けはすごくいいんですよ。


でも、前の仕事での経験もあって、
男性の育成もすごく好きだし、ある程度やり方わかっているし、
自分ではそれなりにスキルもあると思っているんだけど、
今のスタイルの自分の話の仕方だと、
決裁権のある人(主に男性担当者)を、打破できないわね。


なるほど。


きのうはコージ君と打ち合わせができて本当によかった。
リジチョー対策だけでなく、自分の今後に対しても、
修正すべき部分が明確に見えてきました。


今日のこの話、「組織改革大作戦」のカテゴリに入れたけど、
「食えるプロコーチになろう」に入れてもよかったね(笑)

特長がわかれば対処もできる

リジチョー(男性/50代後半/会社経営)は、
私が入会しているある勉強会の格上の先輩で、
そちらでも役職を持っていました。


単なる目上のエライ人として、
無難なやりとりをしているうちはいいのですが、
今のように同じNぴーおーで、
一緒に活動する仲間のようになってくると、
ほんっと、この人とやっていくのは大変だわね(笑)


おととい、勉強会のほうの友人の、
睦ちゃん(40代前半/女性/仮名)と話す機会があり、
話題がリジチョーの事に及びました。
睦ちゃんはその勉強会である活動の副委員長なのですが、
その委員長がリジチョーなので、やっぱりすごくやりにくいって。


どうやら雑談が雑談に終わらないらしいです。
睦ちゃんは社労士さん達と提携するお仕事なので、
仕事柄そちらの知識が豊富なのですが、
「最近思うんですが、適正な労働分配率って、
業種によって様々なもんですね~」と言ったところ、
「どんな業種でどのぐらいなの?」と聞かれ、
そこまできちんと把握して話しているわけではないので、
「まぁ、色々みたいです」と答えたら、
「それじゃダメだよ、適正な数字はあるはずなんだから、
全部答えられないと!」って追及されて、
その後、延々とご指導モードで熱く語られた、と。


「そういう話をしたかったんじゃないので、
早々に終わらせたかったんだけど、
すぐに『それじゃダメ』という話になって、
そんなに深く語りたいわけじゃない私と、
いつまでたっても平行線で噛み合わないんだよねぇ。。。」


あーーーー!わかる、わかる、わかる!
それ、すごく、わかる!!!


「委員会活動のほうも、優先順位が高くない懸案を、
取りあえずここは簡単に決めて済ませて、
次に行こうという気持ちで全員が一致しているのに、
いつも彼のNOで止まっちゃうんだよね~
すぐに『それでいいの?俺はよくないと思うなぁ』と言われ、
話しがどんどんどんどん大きくなって、
この前はメンバーで他県に出張する話にまでなっちゃった…
それに対して今度は内外からクレームが上がり、
『もっと大事な事があるでしょ?』と言われ、
もう、本当に大変なのよ。」


あーーーー!わかる、わかる、わかる!
それ、すごく、わかる!!!


でもね、睦ちゃん。


私は言いました。


彼の特長さえ理解できれば、
もっとうまくやっていくことができると思うよ?


「特長って?」


私、わかったんだけど、
彼は「見えないことがわからない」人なんだよね。
男性は皆、そういうところがあるけど、
「今交わされているこの会話は軽い雑談である」とか、
「この件は正当に頑張る必要がない事案である」というのは、
目に見えない暗黙の了解じゃん?
だから、彼にはわかんないのよ。


自分達と同じ感覚で、
それを理解したうえで言っていると思うのは大間違いで、
だからそういうときは、きちんと言っていいと思うの。
「私は雑談としてお話しているんです」とか、
「この件はあまり稼働をかけないのがメンバーの総意です」とか。


色々わかった上で”長”の付く人が強く異を唱えていると思うから、
私たちは仕方なく従ってしまうけど、
そもそも、そこから怪しんで対応していかないと、
あの人とはうまく行かないかもよ?


「はぁ、なるほど。
でもさ、なんっかこう、何を話しても、
思った方向とは違う話になって、
理解しえないというか、噛み合わないというか…」


だからさ、会話で分かり合おうと思わなければいいのよ。


「は?」


話しながら自分でも気が付きました。
そうだ!メールだよ!メールがいいね。
彼のメールは文章が短くてそっけないけど、
必要な答えはきちんと書かれていて、
しかも案外メールでは優しくていいヤツなんだよね。
そうそう、そっちがメーンの方がいいのかもね。
意思がお互いに目に見えるもん。


それと資料だね。
雑談は別として、何かを提案提議する時には、
必ず内容を印刷物にして渡した方がいいと思うよ。
私たちが感覚的に当たり前と思う事でも、
省かないできちんと明示して、
その紙を見ながらやりとりすればいいと思う。


そう。
そうなのだ。
自分で話をしながら、私はリジチョーと、
よいコミュニケーションを取る努力を、
怠っていたなぁ…と思いました。


言って分かり合えないなら、メールで書く。
提案は必ず資料を付ける。
やりたいことは紙に書いて見せる。
そういう手法の模索をすっかり忘れていたよ。


メール!そうだ!メール!メールがいい!


突破口が見えたと思いました。
私の考えは間違っていませんでした。
ですがまだまだ自分に不足があることに気が付いたのは、
翌日のことでした。

2012.05.14

不思議な依頼

先週、登録のない番号から携帯にかかってきた電話をとると、
相手の方がいきなりこう言いました。


「パソコン指導お願いします。」


挨拶もなく、名前も名乗らず、
状況説明も何かの確認もなく、
電話に出た瞬間に、この通りの言い方でした。


本業ではありませんが、
前職が電話でユーザーサポートをするコールセンターだったため、
それを知っている友人達からよく質問をされます。
主に個人で仕事をしている士業やフリーランスの人達で、
以前はブログやスカイプ、一昨年はツイッター、
昨年からはフェイスブックを教えて欲しいとよく頼まれるので、
ホームページにも目立たないようにチョコっと記載しています。


ちょうど前日、「パソコン教室 フェイスブック ミクシー ツイッター」
というキーワードで閲覧があったので、
この方だな、と思いました。


でもまるで通販でモノを注文するような、
とてもあっさりとあっけない言い方なので、
大丈夫だろうか?と心配になって、
いくつか確認の質問を投げてみました。


特に料金は、私、お客様を絞り込む意味でも、
(本業があってあまりそこに稼働を割けないので)
少しお高めに設定しているので、
「ホームページをご覧になってのお問合せですか?」
「時間や料金もこちらでご了解いただけますか?」
と思わずすぐに確認してしまいました。


お話を伺ってみると、内容はPC指導ではないようで、
自分の個人情報がネットに流れていないかどうかを知りたい、
というものです。


特にツイッターやフェイスブックやミクシーで、
自分の事がどう見えているのか、
実際に私のアカウントで見て欲しい、とおっしゃるのです。


SNSで公開範囲の設定の確認をしたいのかな?
第三者からどう見えるのか、それを知りたいのかな?
そんなニュアンスに聞こえたので、
だったら可能と思い、お引き受けしてお名前などを伺い、
日時を決めて早速お会いしました。


    *    *    *    *    *    *


無表情でそっけない声の様子から、
私と同じかそれ以上のご年齢の方のように思いましたが、
実際には私より若い感じの知的な雰囲気の女性の方でした。


ただ、ご依頼の内容というのが事前の予想と異なり、
「私の書いた作文がネットに流れていないかどうか調べて欲しい」
と言うんです。


「え?作文?作文ですか?どんなものですか?」


「報告書のようなものです。」


「報告書。。。それには個人情報が載っているのですか?
それがどこかのサーバーにアップされていて、
検索で出てくるかどうかを調べたいのですか?」


「…そういうことはよくわからないんですが…」


「あ、すみません。では『ネットに流れる』というのは、
具体的にどういったイメージですか?」


なんかね、何を伺ってもあまり埒が明かないの。
受け答えにつかみどころがないし、
どんな事情で何が心配で何に困っているのかが見えません。


初心者さんだからというわけではなく、
知られて困る事情はぼかして伝えているというわけでもなく、
第三者が納得して行動に移せるような説明が、
できない方なのだと思いました。


    *    *    *    *    *    *


電話でのやりとりからピンと来ていたのですが、
この方は他人とうまくコミュニケーションが取れない人だね。


普通のお客様なら最初の電話の時にも、
「ホームページで見て電話しているんですけど…」などと、
電話のきっかけを話してくださいますし、
「これこれこういう事はお願いできるものでしょうか?」と打診し、
「実はですね…」と個別の事情を伝えてきます。


それによって私は、「なるほど、そいうことね」と理解して、
お受けできるかどうかの判断に入るのですが、
この方はそれが全くなくて、とにかく聞かないと、
いったい何をどうしたいのか、あまりよくわかりません。


実際に会ってお話をしてみても、
それだけじゃ何もわからないし何もできない、という説明がほとんどで、
何度も何度も深掘りして尋ねないと、
意思も状況も真実もなかなか伝わってこないんですよね。


「◯◯さんの報告書がネットに公開されているとすれば、
それはどういう理由やいきさつが考えられるのですか?
または担当者のミスでそうなっているのが心配という事ですか?
それとも、◯◯さんに悪意を持っている人の心当たりがあって、
その人が故意に嫌がらせでそういった事をしそうな状況なんですか?」


ソフトに穏やかに尋ねているつもりでも、
こんなに質問ばかり連発されたらやっぱり感じ悪いよね。
だけどやっぱりつかめないなぁ。


具体的に答える必要はないので、
差支えない範囲で…とお願いしてやっとわかったのが、
「5年前に社内の数人が1台のPCに集まってその報告書を読み、
口々に感想を語っているのが遠くから聞こえた」ということですが、
それだけじゃちょっとね。。。


当初伺っていたSNS関連のお尋ねも、
ご自身ではアカウントをお持ちじゃないんですね。
というか、教えたくないのかな?


色々と言いたくない事や伝えたくない事もあるのだろうと思い、
自分のPCで新たにユーザーを作って、
各SNSもダミーで新規にアカウントを作ってあげて、
「それじゃこのパソコンを使って、
少しご自分で調べてみたらいかがですか?」とPCを貸してあげる。


私は「これで自由に検索してみていいですよ」と伝えて、
PCに打ち込む文字や画面が読めない距離まで離れました。


平日の日中です。
先の電話で希望日をお尋ねした時も、
「空いている日で一番早い日」とおっしゃっていました。


ということは、今はお仕事していないんだね。
それを裏付けるかのように、
バッグから取り出したクリアファイルの中に、
広げて挟み込んである履歴書がちらりと見えました。
今からどこかに応募するのに、
応募先の担当者に見られたら困る内容が、
その「報告書」というものの中にあるのかな?


でもなぁ。。。


この人のこの受け答えの感じだと、
たぶんどこに行っても長続きしないように思います。


頭のいい方です。
申し訳ないことに私は目がいいので、
履歴書で一瞬学校名だけは見えてしまいました^^


ですが言葉数がとても少なく、
お話を伺ってもなかなか核心をつかみづらいので、
面接もきっと通りにくいでしょうし、
もし派遣だとしてもきっと短期で契約終了になるかも。
物事を相手の納得が得られる形で、
きちんと説明ができなければ、
他人との齟齬や感情の行き違いも多いかもしれない。


たぶんそれですっかり自己価値が低下しているし、
他人に対しては疑い深く、半ば被害妄想的な考えに、
なっているのではないかしらね。


たぶんアスペさんなんだろうな、と感じるけど、
その場合は、自分がなぜ仕事が続かないのか、
なぜこうもどこに行っても受け入れてもらえないのか、
なかなか理解ができない事が多いため、
毎日が不条理の連続で心身の健康にも影響出てくるよね。


彼女が私のPCで調べ物をしているときに、
何かの確認で出した紙のようなものが手元から落ちましたが、
それは職務経歴書でした。
遠目で内容まではよくわかりませんでしたが、
20以上の会社がリストアップされていたように思います。


そうなのよね。。。
やっぱりね。。。
たぶん、ずーっと短期&短期で働いてきて、
ここにきて、ふと前に進めなくなったのではないかしら。
私にはそんな風に思えました。


    *    *    *    *    *    *


長い時間が過ぎた後、
「やっぱり具体的な事がわからないとダメですね。」
と、彼女がPCを離れました。
結局、お尋ねの件はわからずじまいでした。


これでは正規料金は取れないと思い、
オマケした金額を受け取り領収証を渡すと、
お母さんが迎えに来ていました。


「わかったの?」
「やっぱりよくわからない。」


私はお母さんにも簡単に色々説明しました。


もっと詳しい状況がわからないと何とも言えない事。
具体的な手掛かりないと検索もできないし、
もしパスワードで保護されているようなところで、
◯◯さんのことが話題になっていたとしても、
それはこちらではわかり得ないし、
逆に他の第三者にもそれはわからない等々。


私はその道のプロじゃないので、
この説明でよかったかどうかも疑問ですが、
お母さんがこう言いました。


「そうですか。ありがとうございます。
最近、不安で眠れないって言うんですよ。
心療内科が先か、こっちを調べるのが先か、
迷っていたようでしたけど。」


え、眠れないのね、そりゃまずいわ。
食欲もなくてやる気もまったく起きないなら、
ウツの始まりかも。(←私の心の声ですよ?)


「あのぉ、体調に関しては、
早めに病院で受診されるのがいいと思います。
『眠れない』というのはあまりよい事ではないので、
信頼できるお医者さんに診てもらうのも方法だと思いますよ。」


そう伝えるのがせめてものアドバイスだと思いました。
先方から見れば、私はただのパソコンの先生なので、
そうお伝えするにとどめて、私たちは別れました。


あの人、どうしたかなぁ。。。
ちゃんと病院行ったかな。
いいお医者さんだといいけどな。
それともあのままだろうか。


前の仕事で、
仕事がうまく行かないたくさんの人を見てきましたけど、
こんな方に出会うと、今でも色々思うことが多い私です。

2012.05.13

「あなたが一番」が一番②

我が家にはカレー事件というエピソードがあります。
事件といっても全然事件ではなく、
むしろハッピーのきっかけになったエピソードなのですが、
私が仕事で夜の帰りが遅い時に、
夫に夕飯の支度を頼んだんですよ。


彼はカレーライスしかできないので、
メニューは当然カレーだったのですが、
それが絶品のうまさだったんです。


いえいえ、別に何の工夫もない、
普通のジャワカレーですよ?
でもね、男の人の料理って、
それだけに集中して作るから、
丁寧で時間がかかっているんですよね。


主婦はほら、料理していると、
子供は集金袋持って来る、
旦那は「お風呂まだ?」って聞きにくる、
母は「明日園芸用の土買ってきて」と頼みに来る…で、
ちっともそれだけやっていられないの。
仕事から帰ってきて皆が待っている状態の中を、
時間もなくバタバタ作るから、火が通ったらそれで終わり。


でも、お父さんには誰も用がないから、
そればっかりをじっくりできるし、
かき混ぜながら相当煮込んだらしいです。


それを家族が食べたら、
息子達も母も手放しで「うまい、うまい」と大絶賛!!!
仕事から帰ってきた私が食べても、
何がどう違うのか、本当に美味しかったんです。


そしたらね、うちの夫、それから変わったんです。
私が仕事で遅い時は、自分から進んで、
しかも喜んで夕ご飯(もちろんカレーw)を、
作ってくれるようになったんです。


考えてみたら、うちの夫は、
仕事的にも経済的にも、
家ではいつもトラブルの種で、
同居している私の実母は完全に軽蔑しているし、
子供達からもあてにされずに無視されているような感じで、
自分に非があるとはいえ、家にいるときは、
それなりに針のムシロだったと思うんですよ。


元々ダメ男(だめお)クンなので、
向こうのご両親からもいつも怒られてばかりで、
もしかしたら心から褒められたことが一度もないかもしれないし、
それはそれで可哀そうかもしれない人生だったと思うんです。


だけど、自分の作ったカレーを家族が絶賛してくれて、
作るたびに皆が笑顔で「おいしい、おいしい」を連発する状況が、
うちの夫を変えたんですね。
なんかね、そう思うと涙が出そうになるんですけどね。。。


それからうちの夫は、段々しっかりしてきて、
もう仕事も転々としなくなったし、
短気を起こしてモノを投げることもなくなったし、
職場ではリーダーに選ばれて、
人を指導する立場にもなりました。


そんないきさつを見ていると、
男の人は女性以上に、
家族に認められ、奥さんに認められ、
周りからあてにされて頼られる存在にならないと、
まっとうに生きていけないんだなぁと、
思うようになりました。


そして私も、マメに感謝の言葉を伝えたり、
いいところを褒めてあげたり、
自分にかなわないところを見つけて、
「こればっかりはあなたにはかなわない」と、
意識していうようになりました。


そうすると本当に頼れる夫になっていくものなんですね。


うちの人は今は家計全般と、
私の仕事の経理の部分を手伝ってくれています。
借金癖が多少あるので、家計を預けるのは迷いましたが、
手伝ってくれるという申し出に応えて、
思い切って任せてみようと思いました。
ここで私が一切の疑いも持たずに全面的に信用してあげることが、
彼の最大のリベンジになると思ったからです。


な~に、また何か引き起こして、
再びお金で苦労する貧乏のどん底みたいになっても、
それはそれで覚悟して受け入れようと思いました。
そのときは、今の仕事の続行はあきらめるさ。
もう今は、子供たちも巣立ったし、
どんな仕事をしても二人で頑張れば食って行けるさ。


    *    *    *    *    *    *


途中からすっかり自分の打ち明け話になってしまいましたが、
最近は男の人を生かすも殺すも(?)女次第と思うんですよね。


男性は頑固で単純で臆病なので、
自分から変わるということはなかなかないように思いますが、
女性がね、たぶん女性が、
「あなたが一番、あなたが一番」と言い続けたら、
きっと変わると思うんです。


鍵を握っているのは女性の方なんじゃないかしら。
女性はたぶん、自分の言動で、
男性をコントロールしていけると思うの。


じゃなきゃ、あんなに男性が次から次へと、
女性に騙されたりなんかしないわ。
悪女と言われる人達は、
その方法を知っている人なんだと思っています。


ご主人に大きな不満があって、
明日にでも別れようと思っている女性の皆さん、
分かれるその前に、一度でもよいから、
「あなたが一番」と言ってみませんか?
結構効果があると思いますよ?


だって男性は女性に認められたい動物なんだもの。
おなかがすいてイライラしている人が、
一杯のスープで笑顔になるように、
もしかしたら夫婦の仲は、
相手が欲しいと思っているものを、
先にプレゼントしたほうが「勝ち」なのかもしれません。


「あなたが一番」が一番①

今日は少し趣を変えて、
「男性論」なんかを語ってみようかと思います(笑)


若い頃は、男女の不平等に腹が立ったり、
男性優位の考え方に疑問を持ったりしましたけれど、
オトコとオンナが仲良く相思相愛で、
幸せで満ち足りた人生を送っていくためには、
昔の発想は、あれはあれで正しいという考えに、
帰結するんですよね。


というのも、この頃すごく、
動物としての男性・女性ということを、
すごく考えるからなんです。


少々変な話になりますが、
卵子は生まれた時にすでに 卵巣の中に、
卵子の元になる細胞を数百万個持っているだけで、
新たな卵子がつくられることはないそうです。
ですが精子は毎日死ぬまでつくられ続けるそうです。


ということはですよ?
女性と違って男性は、
死ぬまで出さないとダメな動物ってことですよね?
いいも悪いも体のつくりがそうなっているんですから、
それは仕方のないことです。
男の人が「そんなのやだー」と言ったって、
(たぶんそういう人はあまりいないと思うけど(笑))、
それは自分ではどうにもならないのです。


ということはですよ?
女性は男性がいなくても別にどうってことありませんが、
男性は基本的死ぬまでに女性を必要とする「つくり」に
なっているということです。
そしてたぶん、思考もそんな風になっていると思います。


そもそも体のつくりがそうなっているんですから、
男性は女性が思う以上に女性のことが好きだと思うんです。
そこに女の人がいるだけでうれしくなっちゃう気持ちって、
神さまが作った変えられない仕組みだし、
そこにいくら異を唱えたって無駄と言うものです。
女性に甘い上司とか、男性が「女の人に泣かれるとうろたえる」
というのも、男の人が女性に人道的に優しいわけではなく、
嫌われたら子孫を残していけないという、
初期本能みたいなもんですよ、きっと。


男の人がそういう特質を持っているのであれば、
男の人が異性に認められたい気持ちって、
女性よりもきっと原始的に強いんだと思うんですね。
私達女性が頭で考えている以上に、
それは「生きる力」とか「生きる意欲」とか「心の健康」に、
根源的に結びついていると思うんです。


そう考えると、
奥さんに認めてもらえない男の人はちょっと気の毒で、
「生きる力」も「生きる意欲」も「心の健康」も、
もしかしたら損なわれているかもしれないし、
男の人にとっては、無意識の片思いが、
ずーーーーーーっっと続いている状態かな?って。


私ね、どんな人でも男の人って、
奥さんの事が好きだと思うんです。


だって、友人でも知人でも親戚でも、
男の人は女の人以上に奥さんのいう事、よく聞くよね~w
女性は忙しいと旦那の依頼は突っぱねますが(笑)、
知り合いのご夫婦を見ていると、
どこのご主人も奥さんの事はよく迎えに行くし、
買い物には文句言いつつもマメに付き合うし、
旅行になんか誘ったらウキウキと付いてきますよね~w
うちもそうです。


もちろん、違うお家もあると思いますが、
私の周りでは仲良しでもそうでなくても、
基本的にそんな感じです。


実は私、本当は一人でいるのが好きなんです。
買い物も映画も、外出は一人が一番気楽でいいんです。
だから、うちのご亭主に「俺も行こうかな~」なんて言われると、
長年、ピシャッと「来ないでよ、一人がいいんだから」
などと言ってカリカリと速攻断っていたわけです。
だってうっとおしいんだもの。


そもそも、なんで一緒に出掛けたいと思うのよ?
用足しでも買い物でも、
ひとりでのんびり気ままにやりたいってなんで思わないの?
そういう気持ちはないの?
私だったら、夫が一人でどこかに出かけたら、
おおいにせいせいするのになぁ。。。


でも年齢が上がって来て色々と優しくなってくると、
夫は妻に常に片思いなんじゃないか?と思い始めました。


片思いってつらいよね。
報われなくて悲しいよね。寂しいよね。
もし本当にそうなら、可哀そうだな~と思って、
それである日、隣県に引っ越した息子のところに、
届け物をしに車で行くときに、
初めて「一緒に来る?」って言ってみたんです。


本当はお気に入りの音楽をガンガン鳴らして、
高速を飛ばして快適に一人でドライブしたかったんです。
それが自分の最高のストレス解消だから。
でも置いてきぼりを食うワンちゃんのように、
すごくがっかりしたような表情だったので、
急に可哀そうな気持ちになってそう言ってみたの。


そしたらこれがまた、お散歩前のワンちゃんのように、
すっかり喜んじゃってハイテンション、
結果的に息子の家に着くまでずーーーっと、
助手席で延々と喋りっぱなしでかなりうるさかったのですが、
うれしかったんだね~子供みたいだね~www


でもわかりました。
そっかぁ。今まで冷たくして悪かったな。
きっとちょっと寂しくて傷ついていたんだろうなぁ。。。


    *    *    *    *    *    *


うちのご主人はね、今まであれこれと、
何度か私に迷惑をかけているの。
それだけでなく、お仕事も長続きせず、
収入が全くない時期があったり、
とにかく常に不安定で、それはもう不満の塊だったわ。


だから本音を言ったら、いつでも離婚できるように、
私が経済力をつけないとダメだわ!と思って、
それで時給が高い交代制の工場勤務をやったり、
さらに時給が高い夜勤があるコールセンターに、
転職したりしてきたのね。


今度また何かあったら、
札束の入った封筒を顔に投げつけて、
「出て行って。今すぐ。」


いつかそう言えたら、どんなに気分がいいだろう。
その一心で働いてきたようなものですが、
収入が夫と逆転するにつれて、
夫には何も望まなくなりました。
というか、夫が収入ないなら、
私が稼げばいいんだよね。
私が家族を養っていけばいいのだ。
だから頑張らなくていいよ。


(つづく)

2012.05.12

目に見える事見えない事

私がもし5年前の、
まだコールセンターにいるときの私だったら、
今のうちのリジチョー(男性/50代後半/会社経営)みたいな人は、
すごくストレスで理解不能で、
このブログでも批判的な日記を書いていたと思います。


でも今は違うんだね。


こういう人は発見が多くて、
一緒に活動をしていると、
分析のしがいがあるんです(笑)


悪い人とは思わない。
むしろまっすぐでいい人。
出張に行って体験した事の感想などを聞くと、
男性にしてはむしろ感受性が豊かなほうだと思います。


なのに、皆が当たり前にわかっていることが、
わかんないんだよね~
だから周囲ともあんまりうまく行かずに、
不協和音が出ちゃうんだよな。


これは本人にとって、
なかなか自己肯定感が得られない結果となるので、
彼の人への強さやキレる感じと言うのは、
その弱さと自信のなさの裏返しなのかもしれません。


    *    *    *    *    *    *


先にも述べましたが、今の私たちのNぴーおースタッフには、
業務の全体を見て取りまとめたり、
人を適切にマネジメントできる人材がいません。
さすがにこればっかりは、持って生まれた資質の有無も大きいので、
誰かを人選して育てるにも時間がかかるでしょう。


リジチョーにその旨を進言したところ、
リジチョーもなるほどと思ったようで、
私にこう言って来ました。


「誰かいい人いない?」


「いやぁ、ちょっと(思い浮かびません)。。。」


ですが以前に書いた通り、
良く考えたらいたんです!
この役割にぴったりの人が!


私の友人の藤堂さん(女性/30代後半/仮名)です。
事情があって最近食料品のチェーン店を退職したばかり。
それまでは有力店の店長さんでした。


穏やかだけど数値意識が高く、
人材育成にもよい方向性の熱意がある人です。


それをリジチョーに告げると、ぜひ会いたいとのこと。
早速間に入ってスケジュールを調整し、
先週、リジチョーと私と藤堂さんの3人で会いました。


だがしかし。


だがしかし。


リジチョーの藤堂さんへの接し方や、
話しの内容には、さすがに不満を持ちました。


「ぜひ会いたい」というから連れてきたんです。
事情もきちんと話して、「手伝ってもらえたら嬉しい」と打診して、
「そういう話ならぜひやってみたい」という答えをもらったのに、
「私達はこういう人材を探している」となぜ言わんかいっ!
「今日はこれこれこういう事情でお越しいただいた」と、
なぜ、言えんのかいっ!!
(あんた、経営者でしょっ!はっきりせい!)


あるいは想像したイメージと異なったときに備えて、
「お任せできるかどうかは、
改めて後日判断させてほしい」
と、最初に明言してあげるのも親切だと思います。


自分でもわかっているらしいですが、
彼、状況説明がほんっっっっとうに下手!
他人が「なるほど」と思うような言い方や組み立てで、
物事を説明できないんだわねぇ。


本当に話があっちこっち飛ぶし目的がわからないし、
今日のこの面談とは関係のない話ばかりだし、
かと思えばまた
「俺は俺の方針に従えない奴とは
絶対に組まないと思っているんだよ」なんて、
聞いていてあまり感じのよくない話を始めるし。。。


あげく、結構な上から目線で、
「あなたは何ができますか?何ができる人なんですか?」
って聞くわけ。


私、思いました。


え!見てわからないの?
聞かないとわからないの?


そういう質問を敢えて投げる方法も、もちろんありますが、
たぶん、リジチョーの場合は違うね(笑)
だって「役員やらない?」って誘われた時に、
私もまったく同じ質問をされたんだもん。


私は思いました。
「え?だったらなんで声を掛けてきたの?
私のどこかをいいと思ってくれて、
それで手伝ってほしいという話じゃないの?」って。
その言い方を今思い出しても、
あれは何かの目的や狙いがあって聞いているのじゃなく、
本心で「教えてもらわないとわからない」という感じだった。


先日も、あまり私的な話をしない私が、
たまたま自分の座右の銘についてメールで触れたら、
「ぷらたなすさんという人が初めてわかった。
今まではつかみどころがなく、いったいどういう人なのか、
よくわからなかった」と言われました。


えーーーーーっ!!!!
これだけ役員会で話をしたり意見を述べたりしているのに、
なのにいまさら、その言いぐさかいっっっ!!!
少々ショックではありました。。。


    *    *    *    *    *    *


この一件で大きく気が付いたことは、
リジチョーはきっと、見える事しかわからない人なんだね。


これがもし私が行う面接だったら、
それとなくキャリアや実績を聞きつつ、
要所要所で価値観がわかるような質問をして、
相手の人柄や内面を推し量るでしょう。


実際の言葉には何も出て来ないけど、
話しの内容から窺い知ることのできる、
その人の性格や仕事への姿勢。
そんな事を感じ取り、確信を固めながら、
私は人の話を聞いていると思うんです。


でもリジチョーはきっと違うのね。
言葉として明確に伝えられないとわからないし、
目に見えないところを「量る」という思考は、
あんまりないんだねぇ。。。


そう気が付いたら、ものすごく、
ものすごくものすごく合点がいきました。


彼ね、人を見るときに役職や肩書を、
人並み以上に重視するんですよ。
そして信奉するの。


大学の教授、著名(らしい)コンサルタント…
当初、私たちのNぴーおーは、
そんな人たちがメンバーに名を連ねていて、
「先生、先生」と、足元のスタッフよりも彼らを最大限に尊重し、
そちらの言い分を無条件に聞いて、
それをスタッフに強いていたので、
スタッフはやらされ感が強くて意欲も上がらなかったと思います。
でもその「先生」達が結果を残せたか?と言ったら、
答えはNOなのよね。


むしろ役員の諸先輩たちの方に、
街づくりや地域おこしに熱意があって、
手法も長けている人達がたくさんいるのに、
私にはリジチョーがそんな皆さんを、
すごく軽視しているように思えました。


でもわかったわ。
リジチョーにとっては、目に見えない情報は、
「ない」と同じなんだね。
だから人の微妙な心理や人情の機微がわからず、
わからないから、そこに向けての、
声掛けや言葉遣いなど適切な対応もできないんだねぇ。


人の内面や特質も的確に推し量れないので、
その人の有様(ありさま)よりも、
きっと目に見える肩書に頼るんでしょうね。
なので中身と本音重視の民間企業よりも、
形式と建前重視の行政向きです。
(道理で行政からお金を引き出すのがうまいんだなぁ)
(道理で本業がパッとしないはずだよ。なんちゃって^^)


だから妙な場面で自信のなさや不安が露呈して、
やってくれるという人に丸投げしちゃうんだね。


もしそうならこの傾向はある意味アスペ的とも言えます。
たぶんそうなのかな?


ですがこの世代の人達は、どんな資質の人でも、
早いうちからとにかく社会に適応できるように、
両親や上司から厳しく厳しくしつけられているし、
コミュニケーション能力なんて今ほど重視されていなかったので、
それで社会的に弱者になるということは少なかったように思います。


いずれにしても、笑える話かもしれませんが、
私は本当に、アスペ君やアスペさん、
そしてダメ男(だめお)系キャラの人とは、
相性がいいんですよ。
たぶん、妙に気が合って惹かれあうところがあるんでしょうね。


思えばリジチョーもだから、「役員やらない?」って、
誘ってくれたのかもしれないな(笑)。


    *    *    *    *    *    *


それはさておき、「目に見えないことがわからない人」。
そうだと予測が立ったなら、
やはり今後はリジチョー対策として、
それをきちんと踏まえた対応をしていかないと、
ダメだと思ったんだよね。


目に見えない事しかわからないなら、
(それを決して悪いと言っているわけではありません)
事務局の雰囲気とかスタッフのやる気とか、
そういう話をしても、そもそも理解し合えません。


スタッフがどんなにビジネスパーソンとして成長し、
今以上に皆が仕事に前向きに取り組めるようになっても、
(目に見える)数字がまず上がらなければ、
リジチョーは彼らの成長に気が付かないし、
変化を感じ取ることもないし、決して評価はしないでしょう。
今もそれが、スタッフの定着の悪さを生んでいるんです。


うーん、どうしようかな。


そうだ!ここはひとつ、
他の役員の先輩達とこっそり結託してw、
「リジチョーってきっとこういう特長があると思うよ?」という事で、
ひそかな意識合わせと合意が得られればいんだな。
そしたら、いつもベストな方法をみんなで考えられる!
そうだ、そうしようっと!


「去れ」は自信のない証拠

うちのリジチョー(男性/50代後半/会社経営)と話していて、
噛み合わないことはそれなりに多いのですが、
一番合わないのは、人の育成に関してだな。


私は「育てる派」です。
どんな人でも適切に育成すれば、
そこそこ使える人材になることを信じているし、
その方法を少しは理解しているつもりです。


でもリジチョーは違うんだよねー。
「俺は自分の方針と合わない奴は、
一緒に仕事する気はない。
俺のいう事を聞けないと言うなら、
すぐにでも手を切りたい。」


これは原則として真実だと思います。
相互理解に難のある人をそうでなくするのには、
想像以上の時間とエネルギーを要するので、
そこに余計な稼働をかけるぐらいなら、
最初から共同作業などしないほうがいいのです。


でもね、これ、
仕事で手を組むビジネスパートナーの話ではなく、
Nぴーおーのスタッフに対して言ってるセリフなのよ?
個人的には、ちょっとなぁ、という感じです^^


というかリジチョー、人を見る目がなさすぎです。
こういってはなんですが、私から見て、
「なんであの人が事務局長なの?」と、
首をかしげる人が今までリーダーだったので、
そのせいで、組織としてちっともまとまりがないし、
実績も上げられなかったんじゃないかと思えるぐらいです。


彼(男性/60代前半)は実績を上げられなかったことを理由に、
今はリジチョーに事務局長を解任されて、
一ボランティアとして無償で私達のお手伝いにまわっています。
いい人なのよ。親切だし穏やかだし素朴で、
なのに言われたことは必ずやり遂げる人です。
たとえ相手に嫌われても「もういい」と言われても、
何度も何度も足を運んで会員勧誘ができる人。
それは、本当はすごいんです。


でもグループをまとめたり人を育てたり、
メンバーをマネジメントできる資質はない気がします。
私、リーダーはそっちも大事と思うんだけどな。


    *    *    *    *    *    *


ある日、リジチョーがぐっちゃんの仕事の進め方や、
後ろ向きな言動と思考に大きな不満を漏らし、
「最悪、アイツは現場から抜こうと思っている」
と言った事があったの。


「え。。。解雇するんですか?」


「本音言ったら解雇したい。
でもアイツのデザインの素質は素晴らしいとから、
そのときは、うちの会社で引き取ろうと思うんだ。」


ふーん、と話を聞きながら思うのは、
「できないからクビ」「望む人材じゃないから解雇」というのは、
教育の可能性を根本的に否定している話で、
その業種に携わる自分としては、
とても短絡的な気がするんだよね。
でも多いんです。こういう人。
中小の経営者さんでは特に。


ところが、役員会を開いてみると、
他の役員さん(皆、経営者)達はそうでもないようで、
人に対する考え方がとても一致しているんですよね。


だから全員がリジチョーのスタッフへの言動に、
一様に違和感を感じていて、陰では批判の声も聞こえるし、
「最初からダメだと決めつけないで、
なんで育てないのよ?」という点ではすごく一致しているわけです。


でも、ふと思いました。
このリジチョーに「人を育てられる」のかな?って。


そもそも「育てる」ってなんだろう。


人材をその業務に適した動き方ができるように、
地道にカスタマイズしていくことであり、
突き詰めれば、習慣を身に着けさせることであり、
親が子に対して行うように、「しつけ」をしていくことだと思うんです。


であれば、(例えはよろしくないですが^^)、
おむつ外しのときのように、
前進が見られたら褒め、できたら一緒に喜び、
態度で何がよいことなのかを明示しながら、
本人が自分で望んでそれができるように、
今期と配慮を持って誘導していくわけだよね。


短い期間ですが、
それを私はメンバーに対して行ってきました。


・お客様を優先する考え方の徹底、
・職場の整理整頓
・情報共有や報告の重要性
・各自が現在の経過を全体公開すること
・ITスキルの習熟と活用
そして
・ぐっちゃんの意欲向上と立ち上げ直し


自分で言うのもなんだけど、
そこそこ達成できたと思うよ。
だって、どうすればいいかわかってるもん。
他の役員さんたちも自社の社員に対しては、
同じことをやっていると思います。


だけど、リジチョーだけそれができないんだよね(笑)
できないというよりは、
そうすれば人が変わっていくということを理解していないし、
それはリジチョーにとって最初から「あり得ない」ことで、
存在すらもしない事なんだろうねぇ。。。


    *    *    *    *    *    *


そこでまたまた私は思うんです。


そういう事をわかっていて、それを実行できる人と、
その概念が全くない人とでは、
やっぱり人に対しての考え方に、
大きな差が出来るんじゃないかって。


どこでそう思うかと言うと、「仲間づくり」に関してです。


私達役員は、手を借りたい人材がいれば、
頼むと思うんです。
「あなたの力が必要。ぜひ手伝ってくれないか?」って。
それは自分がそう頼まれたらうれしいし意気に感じるからです。
そして心の内を伝えてお互いの意識を合わせる努力をし、
齟齬があれば埋める工夫を凝らしていく。


だからうまく行けば強力なチームワークが出来上がるし、
心からわかりあっていれば盤石の協力体制ができてきます。


でもリジチョーはそれができないし、
「相手がこうされたらうれしい」という発想が取れないので、
たぶん本人は一生懸命でもよくハズすんだと思います。
裏切られて傷つくことも多いんだと思います。


どうすれば人と人が信頼関係を築いていけるか?
その発想も手法も持たないリジチョーにしてみれば、
彼が良く口にする「どうすればいいかさっぱりわからない」は、
まさに本音であって、たぶん彼、
人に対して確信をもって接することができないんじゃないかな。


もしそうなら、彼は人を教育できないし、
上手にしつけることもできないし、
教育の可能性を信じられないのも当然だと思いました。


「方針が合わないヤツは俺は要らない。
俺の方針に従えない奴は俺の目の前から消えて欲しい」


それは確かにそうなんだけど、
それは単に、
合わないヤツでも傘下にできる自信がないだけなんじゃないの?


リジチョーは以前、
過去を反省してこう話してくれたことがあります。


「俺は息子達をぶん殴って育ててきた。
怒鳴ったり殴ったり、とにかく手をあげたと思う。
その影響が今大きく出ていて、
3人のうち、仕事を継いでくれると言ってるやつが誰もいない」


そりゃそうだと思うよ。
父親を尊敬し、父の仕事をカッコいいと思い、
父のようにいつかなりたい、と思わなければ、
子供なんて同じ仕事に就かないさ。


だけどリジチョーはこのままならたぶんこの先も、
何かに気がついたり何かが理解できるようになることは、
ないんじゃないかな。


人の可能性を信じたい私であるけど、
さすがにリジチョーに対してはこんな風に思ってしまいます。

2012.05.07

選手だけのチーム

連休は何日かNぴーおーの事務所に自分のPCを持ち込んで、
皆さんのお手伝いをしつつ自分の仕事をしてました。
組織としてはまだまだ指導が必要な皆さんだと思ったので、
何かあれば助言したり、いざと言うときには指示出ししたり、
誰かがいい判断をしたり結果を出したら、
先頭切って拍手で賞賛しいいムードを作ってあげたいと思ったから。


ところが実際に1日居てみると、
やっぱり至らないところばかり目に付いちゃうなぁ。。。


まず販売物の値段。
役員は役員割引があるのですがその率が人によって違うので、
同じものを買うたびに値段が少し違うのよ。


「Kさん、これ、この前Tさんには385円て言われたんだけど、
今日は400円なの?領収証見せようか?」(ゴソゴソ、ほら)


「え!あ、ホントだ。ちょっと待ってくださいね。」
(領収証のつづりをめくって確認するKさん)


「うわ、ほんとだ。
385円で売っている人と400円で売っている人がいる!
しかもTさんなんて、そのたびごとにバラバラだわ。」


「どっちが本当なの?」


「えーと、385円というのはケース(12個入り)で買った場合の、
1個当たりの単価なんですよ。
今回ぷらたなすさんはばら売りなので400円だと思うんです。
でも、えー、なにこれ?ちょっとやだー」


「いや、私なら内部の人間だし、
15円ぐらい違っても別に痛くもかゆくもないけど、
これが外部の方だったらまずいよね。不信感につながるわ。」


「ホントですね。夕方のミーティングのときに確認します。」


    *    *    *    *    *    *


ふすまの向こうから何やら物音が。
「あれ?向こうに誰かいるの?」
「あれ?」


開けてみるとYさんでした。
農産物の出張販売をしていたのですが、
忘れ物があったらしく昼休みに戻ってきた様子。


「やだもー、びっくりしたー(笑)」とKさん。
でも笑ってばかりもいられないよね。


「Kさん、事務所に入ってくるときは、
ただいま、とか、お疲れ様です、とか、
聞こえるように皆に声掛けして入って来てね。
じゃないといったい誰が入って来たんだかわからないし、
そういうのって事故やトラブルの元だからさ。」


「はい」


私はhttp://platanus.cocolog-nifty.com/monologue/2012/05/post-343c.html
で作成した「ぷらちゃんチェックシート」にまた項目を付け足す。


    *    *    *    *    *    *


午後。


事務長のTさんが「あれ?パンの在庫合わないぞ?」
「え?」主婦スタッフのKさんが駆け寄る。
何やら二人で書面を見合っていましたが、
やがて別な書類のチェックを始めたようです。


「ぷらたなすさんて、昨日もパンを買いましたよね?
何個買いました?」


「え?私が昨日買ったのはパンじゃないよ?麺だってば。」


「え?」


Kさん、またあちこちの伝票をごそごそ。


「やだちょっとー、これ見て。
Oさん領収証だけ切って、売上の伝票上げないし、
こっちの在庫リストは、麺じゃなくパンが売れたことになってる~
ほんっとにもうっ!!」


苦笑しながら書き直すKさん。


皆が出払ってしまったのでこっそりKさんに聞いてみました。
「こういう事ってしょっちゅうあるの?」


「しょっちゅうではないけど、割とある(笑)
あ、この前なんてね、決算の時に貸借対照表が合わなくて、
それで皆ですっごく残業したの。」


Kさんは40代半ばで元気で明るい主婦スタッフです。
仕事もできますが、おしゃべりも大好き(笑)


「普通にやってれば合わないわけないのに。
それでリジチョーも怒って、いったいどうなってるんだ?って。
で、全員でひとつひとつ突合せしていたら、
TさんとOさんが、自分の売り上げを全く入れてなかったの。


「え!それはどういうこと?」


「伝票だけ書いていれば、
あとは誰かがやってくれると思っていたみたい。
でも、じゃ、それ、誰がやるの?って話で、
なんとなく二人とも私がやっていると思っていたんだって。
でもー、私はそんなことひとことも言われてないし、
みんな、自分の分は自分で入れていると思っていたし、
『Kさんがやってたんじゃなかったのー?』って言われてもねぇ」


「で、どうしたの?」


「結局それがきっかけで、
全部、私がやることになったの(不満げ)。。。
もちろん一人の人がやったほうがミスが防げるのでいいんだけど、
何でもそんな感じで、こっちの仕事ばっかり増えてきて、
でも私も売り上げ目標とかがあるし、できないとまた怒られるし、
外に出たいのに全然出られなくて、すごくジレンマあるんだよねぇ
これで目標達成なんて、無理だわ。」


なるほど。


    *    *    *    *    *    *


私達のNぴーおーでは地域の皆さんのために、
イベントを開催する時があります。


事務長のTさんには、
自分のFacebookやTwitterでPRしてあげるから、
どんな小さなイベントでも情報くださいね、とお願いしてありますが、
いつ確認しても「今は特にありません」というので安心していたら、
なんと来月に料理教室をやるんだってよ。
その担当者が前述の主婦スタッフのKさんです。


「え、それホント?いつ?」


「5月の27日ですよ?」


「じゃ、チラシとか作ったらいいよね?」


「え?チラシ?ありますよ。ほら!
これいい感じでしょ?ぐっちゃんが作ってくれたの♫」


おいおいおいおい、ぐっちゃんよー、
この前、あんたに聞いたときも「当面何もない」って言ってたよね?


事務所には他に誰もいないので、指示も指摘もできないわけですが、
なんでみんな、こういうところに頭が回らないんだろう。
イベントやるんでしょ?それ、売上なんでしょ?
だったら一人でも多いほうがいいわけでしょ?
だったらブログにアップするなり、全メンバーにチラシを持たせるなり、
私に「今度こういうイベントやるのでPRお願いします」と言ってくるとか、
一人でも1円でも多い収入のために、じゃどうしよう?って、
みんなあんまり真剣に考えてる感じがしないんだよね。
目標、目標ってあれだけ言われているのにさ。
(というか、それだけ言われるから逆にそうなるんだけどね、きっと^^)


取りあえず、
「そのチラシの元ファイルって誰が持ってるの?」


「あ、ぐっちゃんのパソコンに入っているはずですよ?」


Kさんがぐっちゃんのパソコンを開いて場所を教えてくれたのですが、
Macなので、ひえ~よくわかんないよーー(汗)
なんとかかんとかPDFのほうをUSBに落とし込んで、
自分のPCで画像に変換してFacebookやTwitterでつぶやく。


「あのさ、こういうのって、教えてくれればいつでもつぶやくから、
どんどん知らせて欲しいんだよね。Kさん、聞いてた?」


「いや全然。今初めて聞いたわ。
だったら、来月もあるんです、温泉旅行。」


「えーー!そうなの?
あれほど皆さんにも伝えてね、って事務長に言ったのに。」


「事務長はね、自分がわかんないことはあんまりやんないの(笑)
あの人はもう、自分の世界がすべてだし、
しかもリジチョーの元部下でしょ?
リジチョーがTクンはこれだけやってくれればいい、みたいな感じで、
仲間に呼んだものだから、それだけは一生懸命やるんだけど、
ほかのところは…うふふふ(笑)」


はぁ。。。


    *    *    *    *    *    *


一体なんだろう、このまとまりのないバラバラ感は。


事務所に来てみて初めて、ここのスタッフの皆さんは、
厳格な線引きで役割分担をしていることがわかりましたが、
その弊害として、ほとんどの人が自分の担当外の事はわからない。
知ろうともしないし、だから連携も取れない、取る頭がない。


だから、「担当者じゃないとわからない」事柄が一杯あるけど、
それが共有されているわけじゃないので話が通じなくて、
本当に困るね。


「いつからこうなったの?最初から?」


「いや、横山先生が来てくれていた頃は、
みんなで同じことをやっていたんだよ?」


※横山先生というのは、
当初指導的立場で月に何度か訪れて関わってくれていた、
大学の先生なのです。


「でも横山先生の指導で何年か動いたんだけど、
やっぱりね、あんまりいい数字が出ないので、
全然結果が出ないってことで、リジチョーがお断りして…
それで私達は分担制になって、TさんとOさんは渉外、
私は地域で、ぐっちゃんは広報と会報誌担当で、
それでお互いの分野で利益上げようってことになったの。」


「えー、それだと会報担当のぐっちゃんは、
ひとりでレイアウトして取材して記事書いて原稿作るだけでなく、
それに載せる広告も一人で埋めなきゃならないわけ?」


「まぁ、そういうことになるよね。もちろん私も手伝うけど。」


「TさんとOさんは広告取らないの?」


「うーん、あの二人はリジチョーと元同じ会社の人達だし、
そういう事はさせたくないんじゃないですか?
前の会社でやっていたようなことをやって欲しくて、
呼んだんじゃないですか?」


「だったら無理じゃん、今からこのスペースを、
ぐっちゃんひとりで広告取っていくのは。
広告取りって想像以上に時間がかかるよね。
Kさん、保険の営業やってたからわかるでしょ?
そういうのって時間がかかるって。
それを一人で、しかもこの期限でやれっていうほうが、
無理があると思うわ。
ほんで目標達成しないと怒られるわけだよね。
こりゃちょっとまずいなぁ。。。全体的にもまずいよね。」


    *    *    *    *    *    *


このNぴーおーに関わってまだ1年だけど、
スタッフのメンバーの入れ替わりは激しいらしい。
過去には、そういったところをうまく切り盛りしてくれる人材は、
いたんだろうか?


というか、その横山先生という人は、
一体何をどう指導したんだろう。。。


そうだ。この人達に必要なのは、
具体的な行動の指示なんだよね。
それをしないまま、素人同然の集団に、
「自分で考えろ」と言ったって、
すぐに適切な動きができるわけないじゃん。


どうやら横山先生は、
「それは皆さんで考えて皆さんで決めて実行してください」
と言う感じだったようです。
それはたぶん主体性を持たせたかったのだと思いますが、
例えば一個のパンをどうやって売るのか?
広告を取るのにどうやってお店の中に入って行くのか?
会員の皆さんにどんな風にボランティアをお願いするのか?
そういった事の指導はたぶんできなかったと思うのです。


リジチョーもスタッフの皆さんが壁にぶち当たると、
「その超え方を考えるのが仕事だろ?」とよく言ったらしいですが、
その前に、それを考えられる環境を作り、
考えられる人に育てることができたらよかったんだけどなぁ。。。


過去に似たような仕事をしてきて、
自分の頭の中にイメージやモデルが明確なら、
アイデアも思いつくし行動も取りやすいけど、
元デザイナーで職人的な志向のぐっちゃんに、
会報の企画立案を丸投げしたってフリーズするばかりだし、
ましてや、やったことのない広告営業で、
いきなり数字上げろと言うのも無謀だし、
しかも誰の支援も得られず一人で動くしかないのも気の毒な話だ。


でもこれは、ぐっちゃんだけでなく、
みんながみんな、そんな思いを抱いている。
あまり深い事を考えずに、
自由にのびのびと意欲的に動いているのは、
リジチョーと元同じ会社だったという二人だけかも。


そうだ。


この組織は監督がいないんだ。
常に現場にいて皆さんの動きをチェックし、
業務配分を見てバランスを調整し、
日々の進捗を管理して全体の数字をまとめる。


リーダーもいないんだ。
良くない行動は指摘して抑止し、よい行動は褒めて奨励し、
お客様への貢献を第一に考える意識の徹底や
どうしたら売り上げが上がるのか自分で考えて工夫する力を育てる人。


そのために挨拶をしましょう、玄関をきれいにしましょう、
情報はこうやって共有しましょう、ヘルプの仕組みを作りましょう、
そういった現場現実的な行動や動き方の指示、
そういった事を直接教えてくれる人もいなかったんじゃないかな。


例えて言えば、野球部長がいて親の会もちゃんとあるけど、
監督がいない高校の野球チームのようなものだね。
選手だけしかいないんですよ。
そして選手の中にリーダーになれそうな性格の人もいない。
だからバラバラなんだね。


普通はリーダー的な存在の人は、
なんとなく自然に出てくるんだけど、
ここはリジチョーの発言力がすごく強いので、
そういう流れにはならかったんだろうな。


そしてそのリジチョー自身も、
指導は行ってきたけど、
育ててはこなかったんだよね。
たぶんそれはリジチョーのできる事ではないのでしょう。


    *    *    *    *    *    *


先日、リジチョーにこの話をしたら、
リジチョーもまさに同感とのことで、
「誰か知らない?そういう人?」という話になりました。


ふっとある友人の顔が浮かびました。
彼女、店長を務めていた食品チェーン店を、
先月辞めたばかりなんです。


穏やかで決して人を責めない人です。
ですが数値管理は厳しいです。
彼女となら私も連携とれるかも。
電話してみようかなぁ。。。

指導と打ち合わせを分ける

昨日、用事があって事務局に言ったら、
ぐっちゃん(男性/40代後半/仮名)はすごくいい表情をしていました。
顔を見た瞬間、「あ、大丈夫、イケる」と思いました。


たぶん、なんですけど、
ぐっちゃんは、私に女の人としての好意も少しあるんだと思います。
冷静に見て、これだけ毎日一生懸命いいところを探して見つけて、
具体的に承認していれば、そんな雰囲気にもなるよね。


だいたい、私自身がダメ男クンが大好きなので(笑)、
(その極めつけがウチのご主人だと思います(爆))
自分に対して、拒否感や嫌悪を持たない異性というのは、
男性の励みになると思うんです。


だからと言って、この先どうにかなるとかいうものでもなく、
それはそれで、なんとなく「ないもの」としつつ、
ほんの少しのワクワク感なんかを感じ取りながら、
仕事とやる気に彩りを添えてくれればいいかな、なんて思う。


ここ数日、ここまでガッチリ彼と関わると、
私の方も、「なんだよ、コイツ?」という気持ちがすっかり消えて、
あっという間に、コミュニケーションに何の壁もない、
本音で話せる親友のような関係になれるんだね。
味方ができたら彼は変わるよ。もっと伸びていくはずです。


    *    *    *    *    *    *


てなわけで、先日は結構充実した感じで打合せなどしながら
共同で今取り掛かっている作業をひとつひとつ進めていたのですが、
なんと、なぜかそのタイミングで普段はオフィスにいない、
リジチョー(男性/50代後半/会社経営)突如出現!


彼はね、リジチョーにはものすごく複雑な思いがあって、
本当は尊敬しているし好きだし認められたいんだけど、
それが違う方向にいつも行ってしまうので、
もうこれ以上傷つきたくないのか、
今は、あまり関わりを持ちたくない感じなんです。
昨日、掲示板に承認とねぎらいのコメントをもらっても、
やっぱりそれは変わりないんだね。


なのでぐっちゃんはタイミングを見て、
「役員のMさんのところに行く」
とかなんとか言って、すーっと外出して、
その場からいなくなってしまいました。


一方リジチョーは最初からぐっちゃんに用事があって来たらしく、
「なんだ、どこに行ったんだ、いつ帰って来るんだ」と、
少々不満げに帰りをずっと待っている様子。


ある女性スタッフが、
「だったら、ただ待ってないで電話したらいいじゃないですか?」
と、リジチョーに手渡した電話機を、慌てて、
「あ、私が掛けます」とひったくる(笑)


だって、今リジチョーがぐっちゃんに電話したら、絶対、
「遅いぞ、いつまで何やってるんだっ!」て怒鳴りそうだから。
今ここでそれだけはやめてほしいよ。
開きかけてきた彼の心がまた閉ざされてしまうから。
なので、自分がすぐに電話する。


「あ、ぐっちゃん?今どこ?まだMさんのところ?
実は今、リジチョーが来てんのよ。
それでちょうどいい機会だと思ったので、
例の件についてリジチョーと話し合いたいんだけど、
ここはぜひぐっちゃんにも同席して欲しいんだよね。」


リジチョーが待っているなんて言ったら、
彼、絶対に帰ってこないから(笑)、
ここはひとつ、言い方を工夫する必要があるよね。
「私とリジチョーが話し合う場に同席して欲しい」と言えば、
彼はきっと帰って来るでしょう。
どうせ3人で話すことになるんだから、同じだろ?(笑)
言い方なんて、なんでもいいのだ。


    *    *    *    *    *    *


ぐっちゃんが帰ってきたので、
リジチョーと私と3人で打合せに入る。
テーマは次号の会報について。


これが結構時間と経費の掛かるしろもので、
当初は私たちの活動の目玉だったのですが、
今は何かと悩みの種になっているんです。
特に次号に関しては、締切まで時間がないと言うのに、
ページ数や色数で、二転三転して現在迷走中。
なのでリジチョーがその話をしに来たことはわかっていました。


リジチョーはこちらからの提案に対して、
「そういうことは役員会で(決定する)」って言うんだけど、
はっきり言ってそこまで待っている時間がないわけ。
うちのリジチョーは、いい人で熱い男なんだけど、
こういった制作物を作るプロセスと手間暇に関しては、
イマイチ、勉強不足で考えが甘いんだよなぁ。。。
(私は関連業種にいたことがあるので、
本件に関してはぐっちゃんの味方なのだ)


で、私。


「あのですね、リジチョーがおっしゃるように、
役員会で決定するというのは、確かにそれが筋ですが、
正直、それを待っていてはもう間に合いません。
せっかくリジチョーが見えたので、
この3人で今ここで決めてしまって、
役員会では「こうしました」という事後報告で、
皆さんから了解をもらうのはどうでしょう?」


「いや、ぷらたなすさん、それはいいんだけどさ、
そもそも、いったいなんで、今こんな風になってるの?
ん?池口君?」


「リジチョー、それはですね、、、」


そういう話じゃないだろ、今は!
なので横から口をはさむ。


「リジチョー、原因は色々あると思いますが、
それよりもまずここで先に決めちゃいましょう。
デザイナーというのは方針が立たないと、
レイアウトになかなか着手できないんですよ?」


私にそう言われたので、リジチョーは渋々矛を収めて、
色数や印刷業者の再選定や、
ページ割や広告の枠数などに関して話し合っていたのですが、
リジチョーはやっぱりぐっちゃんには、
言いたいことが一杯あるわけよ。
仕事人としてちゃんとして欲しいし、諭したいんだね。
だから、すべのタイミングで、話題がそっちに行っちゃうのよ。


「いいか、池口くん、仕事ってのはまず先に目標を決めて、
それに向かってどうやればいいのかを考えていくものなんだ。
オマエ、結局どうしたいの?それが何もないから、
この時期になってもこうやって二転三転するんだろ?
広告だってこの段階になって、
スポンサーの目途が立っていないなんて、
一体いつからこの号に準備始めているんだよ?
オレ、それ聞いてはっきり言って開いた口が塞がらなかったよ」


「リジチョー、違いますって。
経費節減のために、
4色から2色にしたらどうか?という提案が役員会で出て、
その結論がまだ出ていないので前に進めないんですよ。
だから今ここで決定しましょうって言っているじゃないですか?」


「ぷらたなすさん、確かにそうだが、
これはとっても大事な事なんだ」


どこが?と思う。
そりゃ大事よ、確かに。
でもさ、これじゃいつまでたっても決まるわけないじゃん。
「決定する」という今現在の目標を守っていないのって、
リジチョー自身じゃん?って思います。
限られた時間の中で、パっパっパっと決めていかないといけないのに、
なんで口を開くたびにすぐ説教や指導になるかな。。。
毎回これなんだったら、たしかにぐっちゃんは卑屈にもなるし、
しかも「何も決まらない」のもよくわかります。

「リジチョー、まず、業者を先に決めちゃいましょ。
一度も頼んだことないけど、
今までより安い印刷屋さん使ってみますか?」


「うーん、それは…」


「じゃ、やめますか?」


「池口君、君はどう思うの?」


「そうやって意見を聞きあったって、
何も決まらないと思います。
じゃ、印刷屋は長いお付き合いで融通が利くということもありますので、
リジチョーのお考え通り従来通りという事でいいですか?いいですよね。」


「いや、オレがそう考えたってわけじゃないけどさ、、、」


あはは、でもさ、リジチョーは結局、
自分が気に食わない事をぐっちゃんが言い出せば、
きっと反対したり再検討を要請するはずなので、
だったら、きちんと「こうしろ」と指示出しすればいいのにね。
要するにね、印刷とかレイアウトとか、
そういうのは、リジチョーがよくわからない自信のない世界の事なので、
自分で明確に決断できないし、指示出しもできないのよ。
それを、たまたま後ろ向きな発言とやる気のない言動が目につく、
ぐっちゃんのせいにしているだけだわ。


しかも、今までのぐっちゃんの態度も決して良くなかったので、
リジチョーは自分の不満で事あるごとに「指導」に入るんだけど、
それは今は目的に合っていないと思います。


これさ、こういう事って巷でもよくあるんじゃないかな。
言いたい気持ちはわかるけど、
作業のスムーズな進捗を阻害しているのって、
実は上司の方であることが多いかもね。


打合せなら打ち合わせに徹する。
決めなくてはいけない事は、ただ決める。
そこは目標優先で割切らないと、
やっぱり物事は進んでいかないんじゃないかな。


このブログをお読みの上司の皆さん、
打合せの度に「指導」モードに入っていませんか?
ときにはその気持ちを押さえて、
物事決定していく作業に徹して欲しいと思います。

主体を責めない

前回のhttp://platanus.cocolog-nifty.com/monologue/2012/05/post-d748.htmlのつづきです。


一昨日、駐車場で時間調整するタイミングができたので、
土砂降りの雨の中、車の中から彼に電話しました。
先の日記で書いた、中途半端なまま終わってしまった話に、
なんとなく決着をつけたかったんだな。


なので、一度流れを頭の中でシュミレーションしてから電話する。
ぐっちゃん(男性/40代後半/加盟)は今日はお休みで、
自宅にいるの、わかってるんです。
しかもこの大雨、たぶん家にいるでしょう。


「あ、昨日の話だけどさ、結局どういう話だったの?
もう一度詳しく聞かせてくれる?
ガシガシ怒鳴られたりしたわけ?」


「いや、怒鳴ったりはされてないですよ。
ただですね、前々からそう思っていたんですけど、
いや、、、だからって、それはもうわかっているのでいいんですけど、
部長の態度って言うか、なんていうか、
やっぱり、AさんやBさんとオレとでは、
あからさまに違うわけですよ。」


「どんな風に?」


「リジチョーには、提案しろ、提案しろ、ってよく言われるんですが、
同じ内容でもAさんが言うと『なるほど。じゃA君、早速取り掛かって』
みたいな感じなんですが、俺が言うと却下です。
いや、いいんですよ、Aさんは部長が引っ張ってきた人物だし、
部長との付き合いも俺よりずっと長いみたいだし、それはいいんですけど、
ただ、あそこまであからさまだと俺もやる気なくなるし。

昨日なんて、『そろそろ決断したほうがいいんじゃないか』なんて言われて、
要は辞めろって話ですけど、そこまで言われてプレッシャー掛けられたら、
誰だって、「ああ、わかりました、辞めればいいんですね、そんなの望むところです」
って言いたくるし、そこまで言われてここに長居する理由もないし、みたいな」


あぁ~なるほどね。
そろそろ、この辺がタイミングかな?
絶好のチャンスが来たと思ったので、ちょっと投げてみる。


「ぐっちゃん、あのさ(言葉を遮る)、
今話してみて感じたんだけど、
私、ぐっちゃんと話していると悲しい気持ちになるんだよね。」


「???」


「ぐっちゃんと話すと、自分が傷つくの。悲しいの。
だって私は少しでも自分が力になれればと思って電話しているのに、
『いいんですけど』『いいんですけど』って拒否してるじゃん。」


(ちょっとウソー(笑)
そんなことちっとも思ってません。
でもこの辺はロジカルにいかんとね。)


「………」


「いつもそうだよ?何かお願いしても、
ぐっちゃんは一度だって、『はい』とひとことで快諾したことがないよ?
『今忙しいんですが…はい、でもやります』
『個人的には気乗りしませんが、
はい、でもやらないとダメなんですよね、はい、わかりました』


そうじゃなくて、これこれこういう理由で『できません』と言ってくれたら、
時間を延ばすなり、自分でやるなり、そのときはあきらめるなり、
ぐっちゃんの動きやすいようにできるだけ協力してあげようと思っているのに、
いちいちその言い方だと、私、拒否されてんのかな~?嫌われてんのかな~?
って、くよくよ考えて(ウソ(笑)!)私、悲しくなるの。傷つくの。」


「……」


「掲示板の件だってそうでしょ?
私、おととい、ぐっちゃんとAさんとBさんに、
それぞれあるファイルのメール送信をお願いしました。
AさんとBさんは、掲示板ですぐに了解のコメントをつけてくれて、
実際にすぐに送ってくれました。
ぐっちゃんはどうなの?
電話でその件について部長がどうこうという話はされたけど、
掲示板で書いた私のお願いに対しては、
今もレスがないしメールも送られてこないし、
放置されてますよね?これはどういうこと?」


「それはですねぇ、ご依頼のファイルに関しては、
まだ確定というわけではないので、一度Cさんと詰めないと…」


「じゃ、なんでそれをすぐに書いてくれないの?
私、あの3人の中でぐっちゃんからのメールを一番待っていたんだよ?
『まだかなぁ?まだかなぁ?』って、ずーっと待っている私の気持ちわかる?
しかもあのままでは、掲示板を見ているどの人の目にも、
あなたが回答をつけていないのはすぐわかるでしょ?
その一点だけでも、やるべきことをやっていないと皆は思うし、
そういった行動のひとつひとつが実は周りの人を傷つけているんだよ?」


「あぁ、、、、、」


「それにおととい、伝票の記入ミスをしたよね?
それで残高が合わなくて皆でチェックしてたよね?
その前も、何かの締切忘れたでしょ?
お手伝いで現場に入ると、やっぱりぐっちゃんのミスは少し目立ちます。
という事を考えると、部長の態度が他の人と違うのは、
当然だと思わなくてはいけないし、私この件は、
部長の方を、もっともだ、と思うよ?」


「えぇ、まぁ、そうですね。。。」


ちっとも褒められたフィードバックじゃありませんが(笑)、
相手に対して「自分にはこう見える、自分はこう感じる」
という内容を相手に伝える事を、
コーチングではフィードバックと言います。


適切なフィードバックは、通常一行でシンプルに伝えるのがベストです。
そして伝えただけで、その後の判断は相手に任せるのが手法です。
ここで決して指導や助言に入ってはいけません。
それを聞いて、相手がどう思い今度の行動をどう変えるかは、
相手の選択に委ねます。


なのでコーチングの王道は踏み外しているフィードバックなのですが(笑)、
ただし私なりに自分の鉄則は厳守しています。
それは、主語を自分(私=アイ)にすることです。
私は悲しい、私は傷ついた、私はこう感じた、等々。


それと決して相手の存在や主体(人としての有りよう)を責めないということです。
話題として取り上げているのは、その人の目に見える行動のみ、事実のみ。
そうしてあげないと精神的なダメージを与えてしまうという理由もありますが、
実は(厳しい話ですが)事実を指摘されると相手は逃げられないのです。
言い訳は山のように出てくるかもしれませんが、事実は認めざるを得ません。
なぜなら、それはすでに起こった誰の目にも明らかな「結果」だからです。


私はふと、ある傲慢なアイデアを思いつきました。


「ぐっちゃん、あのさ、ものすごくワガママで傲慢で信じられないお願いしてもいい?」


予告することで聞く耳を持ってもらいます。
ましてやこのタイミングですから(笑)、
彼は私の言い分には従いやすくなっているはずです。
(それは「読み」です^^)


「ぐっちゃんて、車持ってる?
確か自分の車で外歩きするから、
自転車でも来れる距離だけと自家用車通勤だったよね?」


「はい。」


「じゃね、お休みのところ悪いけど、
今から今すぐ車で会社に行って、
あの掲示板の私の書き込みに回答付けてください。」


「え?今ですか?」(外は大雨)


「今です。今すぐです。早いほうがいいです。
一刻も早いほうがいいと思う。
今なら間に合うはずです。
何に間に合うのか自分でもよくわからないけどさ、
なんか、急いだ方がいいと思うんだよ、こういうのは。」


「えーと確か、あそこには…自宅からもアクセスできたような…」


「え?自宅にパソコンないって、この間言ってたじゃん?」


「いや、あるんですけど、あるに入らないスペックのしろものです。」


「じゃ、すぐに立ち上げて。」


「はい。」


ところがこれが、彼の言うとおり起動に半端ない時間がかかるようで、
彼、ついに自宅PCを断念しました。
言おうか言うまいか、一瞬迷いましたが思い切って言ってみる。


「あのさー、どうせ家に居てもやることないんでしょっ!!」


ぐっちゃん、ツボにはまったのか大爆笑!!(言ってよかった。。。)


「つべこべ言わないで、未完了はさっさと終わらせる!
はい、今すぐ、車出して!
掲示板にコメントが付くと私のスマホにメールが飛ぶようになっているから、
ぐっちゃんが書き込んだのはこの場でリアルタイムにわかります。
だから、そうだね、時間を決めましょう。4時!(16:00)。
4時までならできるでしょ?私、今、駐車場に止めた車の中だけど、
4時までここでずーーっと待っているから、必ず回答付けて。
わかった?」


「はい!」


電話を切って窓の外を見ると、
すんごい土砂降り。大豪雨。
県内の幾つかの河川にも警戒情報が出されたようです。
こんな中で車を出させて会社に向かわせて、
掲示板にレスしろって言うのも無謀だと思うけど、
そうまでしても、完了して欲しいのさ。


あそこにぐっちゃんが何かを書き込んだら、
きっとみんながすぐに「お疲れ様」「了解」と、
暖かい返信をつけてくれるでしょう。
私にはたぶん部長が真っ先に労をねぎらうコメントを、
つけてくれるはずだ、という確信がありました。
部長は本当は心根が優しくていいやつなんです。
他人に不満を持った時のアプローチに問題があるだけで、
やるべきことをやった人間には暖かい人なんだよ。


それをさ、ぐっちゃんにぜひ体験して欲しいわけ。
部長からねぎらいのコメントが付くのをその目で見て欲しいわけ。


    *    *    *    *    *    *


15分後、私のスマホが鳴りました。
(あ~、すぐに向かってくれたんだな、うれしいね)


スマホで掲示板を見ると、ぐっちゃんが私の依頼に対して、
現在はこうなっているので、少し時間が欲しいという内容の、
返信つけてくれていました。


そうだよ、それでいいんだよ!


そしたらね、すぐに部長から、
「池口くん、お疲れ様です。了解しました、引き続きよろしくお願いします」
のコメントが!!!


おーーーー!部長!!!あんたいいやつ~!!!
このタイミングはナイスだよ!さすがです!
私もすぐにそれにレスを付ける。


そのスレッドは3人の間のやりとりが少し続き、
とってもいい感じでクローズしました。よかった。。。


    *    *    *    *    *    *


あれから、ぐっちゃんは何かに気付いたかな。
何か思った事があったかな。


次に会うときは、きっと今までとは違った感じで、
コミュニケーションが取れるはずって私は信じているんだよ?


ぐっちゃん、これからは「仕事」しようよ。
感情じゃなく完了を目指そうよ。
自分の気持ちでなく、他人の気持ちを考えようよ。


私、ぐっちゃんみたいない人が大好きなんだからさ、
どうせなら、いい関わり方で幸せな気持ちになりたいよ。


なんか次の訪問がとても楽しみになってきたぷらたなすでした。

2012.05.05

「傷ついている」という刃(やいば)

今、お手伝いしているNぴーおーに、
周りが微妙に残念に思っている男性が。。。


40代後半男性、外回りもするのでいつもスーツで、
それなりにバリッとして立派な大人に見えるのですが、
話し方や趣味・嗜好が王道を行くような「オタク」で、
年齢の割には、若者のような言葉づかいだね。


「ていうかぁ~」
「○○だし。。。」
「ぶっちゃけ…」
「××みたいな。」


まぁ、それはいいのですが、それよりも、
彼、ものすごく後ろ向きで、しかも屈折しているんだよね。
それとすべてにおいて被害者的な感覚を持つので、
一緒に前向きに仕事しづらいんだわ。


組織の中には口調が強い上役さんがいたり、
数値目標に対して感情的にプレッシャーをかける人もいるので、
それはそれであまりいい感じがせず、彼だけを責められないのですが、
萎縮というよりは、理屈と正論で周囲に防御壁を張るので、
彼に対して建設的な相談や頼みごとをしても、
返事一発で喜んでやってくれるということはまずないし、
依頼したことも依頼した期限まで完了してくれなくて、
それについて触れると言い訳と愚痴ばかり…みたいな感じです。


だから上役はみんな、「つべこべ言わずにやるべきことをまずやれ!」的な、
強い言い方しちゃうんだけどね。


でもね、経験上すごくわかるんだけど、
こういう人は、たぶん幸せな少年時代は過ごしていないはずなのよ。
で、二人きりになった時に世間話などをしてみると、
やっぱりそうなんだよね。。。


DV、両親の離婚、お母さんの実家でのやっかいもの扱い、
「片親だから」という親戚からの批判、小学生時代のいじめ、
そして仕事の不調や転職、独立と廃業、奥さんの家出、そして自分自身の離婚…


こういう人生を歩いてきている人はさ、
自分の存在を無条件に承認されてもらっている経験が乏しいから、
自己基盤が弱いし、物事に不安を持ちやすいし、人に対して恐怖感があるし、
何に対しても完全に負け癖がついているから、
未来に対しても、仕事に対しても、今とりかかっている直近の作業に関しても、
希望的な感情を持ち得ないんだよね。それはそれでまた仕方のない事だと思うの。


でね。


今日彼から電話が来たの。
私達はあるプロジェクトについて、
非公開の掲示板で日々の動きを共有したり報告し合ったりしているんだけど、
昨日、彼に対してそこである頼みごとをしたら、
責任者の人が「お前の仕事ができないからこういうことになるんだ」って、
彼を頭ごなし怒ったみたいなのね。
でもそれ、誰がどう見たって、ただのシンプルで何でもないお願いごとなのよ。
その責任者が私の知人なので、
知人が私に気を遣い過ぎてしまったのかもしれないけど、
なんだかなぁ…という感じです。

それでその電話と言うのが、
「今回も俺が悪者ってことになってるみたいです」という、
報告なんだか告げ口なんだかよくわかんない主旨不明瞭な内容だったのですが、
やっぱりちょっと複雑な気持ちになるよねぇ。。。
「これやっておいてね」という単なるお願いに対して、
そういう捉え方や言い方をするほうもするほうだけど、
それをまた、いちいち電話してくるってのもなぁ。。。


しかもそのとき、私は研修の仕事の最中(休憩時間)だったので、
「タイミング悪いから、あとでゆっくりかけ直す」と言ったんだけど、
それだと時間が合わないみたいで、「じゃぁ、簡単に言いますと」なんて感じで、
要はどうしてもその場で伝えたかったんでしょうね。
文句言いたかったのかな?私に。
それとも、「今後、こういう頼み事はしないでほしい」と言いたかったのかな?
それもよくわかんないのさ。こういう事がありました、という報告的なトークだから。


彼は私を信頼してくれているような気がするので、
きっとたぶん、「お母さーん、今日、ボク、苛められちゃったよー、えーん」
というのが真相だと思うんだけどね、なので、
「そうか、そうか、よしよし」と言ってほしかったんじゃないかと思うのね。
それはそれで全然かまわないし、何ぼでも行ってあげるけどさ、でもさ。。。


彼にどこかのタイミングでフィードバックしてあげたいんだよね。
あなたは、「自分は傷ついている」という刃(やいば)を振り回して、
逆に人を傷つけているよ?って。


…というのは、こんなエピソードでも、
私は「悪いことしちゃったな」と申し訳なく思うし、
ちょっとは自分を責めたし、
時間がないと言っているのに話が続くので、客先で困ってしまったし、
しかも私が書き込んだ彼への頼みごとの文章には返信がないし、
結局「了解しました」の意思表示がないので、
それを引き受けてくれたのかどうか、肝心の返答がないし、
一番大切な事は何も完了していないんだよね。
それは彼が、業務の遂行と完了よりも自分の感情を優先しているからなの。


それはすべてにおいてそうなの。
元々業務量の多いポジションなので、
周りが大変そうに思って、
「上に言ったら?」「誰かに振ったら?」「私達に頼んで」と言っても、
そうする気配がないまま、仕事が滞って皆に迷惑かけたりしてるんだけど、
一人前のビジネスパーソンなら、今一番に優先すべきなのは、
「仕事の完了」なので、そのためのアクションは必要だと思うんだけど、
それができないんだよね。たぶん、他人にSOSを出せないんだよね。


ですが、実は私はこういう人が大好きでして(笑)、
こういう人を見ると、なぜかおばちゃん的にかまいたくなるんだねぇ。(笑)
あちこち突いたり引っ張ったり、押したり引いたり上げたり下げたりしながら、
整形してあげたくなるんだねぇ。。。


結局、彼ら・彼女らは、みんな同じなんだよね。
両親に愛され家族に恵まれ、幸せで満ち足りた子供時代を送った人なんて、
ひとりもいないんだ。
だから、本当に子ども時代というのは大事だし、
その頃に経験した思いや心の傷というのは、
将来に対して大きな影響があるなぁ…と痛感します。


今日は彼の事をすごく考えてみたくなって、
参加予定だった懇親会もキャンセルして早々に帰宅して、
これを書きながら思考の整理をしていたのですが、
傷ついている人ほど、それを理由に他人を傷つけている。
色々考えたけど、そこに気付きのポイントを置いた、
コーチング的な働きかけがいいかな。
それともあるタイミングで、ビシっと言うのも手かな。


チョット今、頭をフル回転して戦略を練っているところです。

2012.05.03

挨拶大事

昨日は、会員の方が事務局に見えました。
その方、少し前にTwitterで知り合った私の知人なんです。


7月に神社の境内を借りてイベントを行うので、
その告知をつぶやいたら、
出店について詳しくお話を伺いたいとおっしゃるので、
事務局で会うことにしました。


約束の時間よりも少し前に到着してドアを開け、
「おはようございまーす!ぷらたなすです。」と、
内輪の人間であることがわかるように、
中に向かって元気に叫んだのですが、
反応はなし。


部屋の中に入ってみると数人のメンバーが、
個別にそれぞれ何かを話し合っているところでしたが、
ひとつも挨拶が返ってこないというのも、
あんまり印象のいい話じゃないな。
ちょっと気になる。


やがて知人も到着。
「こんにちは~!」


部屋に通すと振り向いて挨拶してくれたスタッフもいましたが、
片方ではまだ何かを論議している。
なんか感じ悪いなぁ。。。
だって、事務局って普通のアパートの一室なので狭いんですよ。
6畳と4畳半の二間続きの畳の部屋に来客が入ってきたら、
どの人にとっても近距離です。
なのに自分達の話に没頭しているなんてよくないなぁ。。。
私のお客様だから、尚更気になります。


お帰りになるときも同じ感じでした。
机の上のPC打ちながら気のない形だけの挨拶なんてせずに、
ちゃんと顔上げて相手を見て、感謝の意を込めて、
明るく笑顔で挨拶して欲しいよね。


私達のNぴーおーは、
行政から助成金をもらって運営している委託事業ですが、
その期限が切れる来年までに、
収支的に自活した組織にならなければなりません。
でも今は赤字です。リジチョーは100万単位で自腹切ってます。


その状況を変えていくためには、
スタッフの皆さんがもっともっと一般企業並みか、
それ以上の顧客優先意識と売上意識を持たなくてはなりません。


でも、挨拶ひとつとっても、やっぱり、まだまだですね。
気持よくお越しいただき、気持ちよくお帰りいただく。
狡猾かもしれませんが、その印象の良さが、
次のオーダーにつながるんです。


それに組織ってね、目に見えるところや耳に聞こえる音って、
やっぱり大事なんですよ。


整っていて清掃が行き届いた室内、
スッキリしている棚、壁、引き出し。
その外観が仕事の効率と集中力を上げていきますし、
挨拶、返事、呼びかけ、その声のハリのある適度な大きさが、
現場を活気づけ全体のエネルギーを高めていきます。


なのでここは言わないわけにはいきません。
えーでも、さっきまで、ほとんど友達モードで、
なごやかに雑談を交わしタメ口を利いていたのに、
ここで突然急に、指示出しに走るってのもなぁ。。。


いや、でもダメ。このままじゃダメ。


お客様が帰ったあと、たまたま皆が同じテーブルに居たので、
ツカツカと近づいて行って、大げさに手を挙げる。


「はい!先生!」


みんなが声にびっくりしてこっちを見る。


ジョークの通じる事務長が「なんだね?ぷらたなすクン」と返す。


「あのー!突然ですが、今から『上から目線』になっていいですか?」


事務長がすぐに直立不動の姿勢になって、
「わかりました!どうぞ!」と叫ぶ。
洒落の通じるいい事務長だよね(笑)。


「あのぉ、皆さんも事務長と同じ姿勢になtっていただければ…」
と、私もちょっとジョーク。皆がしたがう。


「実はお願いがあります。
先ほど、私のお客さんが事務局に来ましたが、
挨拶の声、小さいです。しかも一部の人しか挨拶してません。
これ、そんなに感じがよくなかったです。

お帰りのときもそうです。
せっかく会員になってくださったんですよ?
私達の組織にお金を払ってくれる方なんですよ?
なのに「ありがとうございました」の一言もなく、
机に向かったまま、顔も見ずに「どうも~」ってどういう事ですか。
私のお客さんなので自分には関係ないと思ってますか?

それに今日あの方がここに来ることも、
皆さんの中で共有できていませんでしたよね?
私が外から『○○さんはもう到着していますか?』
と聞いたときに、誰もそのことをご存じじゃありませんでした。
こういうのは、売り上げを上げなくてはいけない組織としては、
まずくないですか?」


「まずいと思います。明日からすぐに改めまーす!」(事務長)


「ホントですか?」「ホントです!」
「皆さんは?ほら、返事は?ダメダメ、声が小さいです」
「はい!」(一同)


「それではよろしくお願いします。
以上、『上から目線』終わりっ!」
「はい!」(一同)


    *    *    *    *    *    *


そのあと私は、ぷらちゃんチェックシートを作り、
事務長に手渡しました。
こういうのは言うだけじゃダメよ、モノにして渡さないとね。
日付も入れて、チェック項目も入れて、
「また何か気が付いたら、どんどん付け足しますから、
朝のミーティングで明日再度周知していただくと同時に、
皆さんの目に見えるところに貼っておいてくださいね。」


「はい!」(大声)
うあぁぁぁ、もういいって(笑)


ふと思う。


先日指摘した玄関先の枯れかかった観葉植物、
乱雑に脱ぎっぱなしの靴、
使いこなされていて足を入れたくない来客用スリッパ、
お客様用の茶托が100円ショップの安っぽいフェルト製。
スタッフや理事が来客用駐車スペースに車を置く…


こんな事柄のひとつひとつを、
今まで指摘する人っていたんだろうか。
もう発足して3年も経っているというのに、
その辺の意識がまだ薄いんだよね。


誰もがリジチョーは厳しいし怒ると怖いと言うよ。
個々のスタッフが能力をうまく発揮せずに、
ちっとも結果につながっていないことに腹を立てているのだ。
そりゃ、○百万も持ち出しをしていればそうなるよね。


でもさ、そこだけじゃないんじゃないかな。
スタッフの意識を変えるための効果的な働きかけを、
いまだに誰もやっていないんだと思う。


う~ん、ここからかぁ。。。


ワタクシ、ちょっとそんな風に思いました。

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