男性は「権威」から
先日、キャリアと実績があり、
社員研修で全国を飛び回っている方のお話を聴きに行きました。
それがね、あんまりよくなかったの。
その方は私の友人のご主人なんですが、
お名前はよく伺うのに普段ほとんど地元にいないので、
何の研修をどんなスタイルでどう行っているのか、
以前から少し興味があって、
今回は珍しく地元でセミナーを行うというので、
いい機会だと思って参加したんです。
そんなわけで会場に行ってみると、
皆さん、同じ思いがあったのか、
半数以上が普段からよく顔を合わせている知り合いばかりで、
それで講師の方(友人のご主人)も、
すっかり勝手が狂っちゃったと思うんですよね。
参加者が顔なじみの知り合いばかりで、
しかも中には広い意味で同業者が一杯というのは、
そりゃ、緊張しますわ、きっと。
加えて、外部講師として企業に招聘されて、
社員に研修を実施するのと事情が異なり、
誰を対象に何をどう話せばよいのか、
きっと迷いや定まらない感じもあったのだと思います。
仲間たちの反応も似た感じでした。
ところが翌日、フェイスブックを開けてみると、
手放しで絶賛する書き込みがいくつかあって、
個人的には「え、、、」という印象を持ちました。
講師の方はたぶん普段の研修は素晴らしいはずだと思います。
でなければあれだけの実績はつくれないと思うの。
でも、その日のお話に限って言えば、
実際、たいしたことなかったのよ(笑)
(しーっ!ですけどね(^_-)-☆)
それで、「あの話がそれほどよかったかなぁ…」なんて、
どこか納得のいかない思いを抱えていると、
昨日、またまた、つまらない話を聴く機会に恵まれ?ました。
いやー、メリハリないし、資料は多いし、
ホント、退屈でさぁ。。。(笑)
内容は悪くないとは思うんですが、
リストアップされた100以上の項目を読み上げて、
ただ解説するだけなので、私などは飽きてしまい、
何度も腕時計に目をやってしまいました。
しかも自分は、同じ話を伺うのがこれで二度目なので、
もう、「早く終わんないかなー」のひとことで、
この会にこの先生呼ぶの、もうやめませんか?と、
次回の打ち合せで提案しようと思って、
その起案のメモまで書いていました^^
ところが。
翌日の今日、フェイスブックを開けてみると、
なんと会長が大絶賛しているんですよー。
しかも、「○○先生の話は何度聞いてもよい、また呼びたい」って!
えー、まじかよー!やめてくれーー!!www
私、確かに変なところもあるかもしれないけど、
自分の感覚が世間とそう極端に離れているとは思わないのね。
だから、声を上げない人達は、
たぶん自分と一緒だろうとなんとなく思っているのですが、
いったいあの話のどこがいいのだろう。。。
…で、ふと気が付いたんですけど、
男性はやっぱり権威に弱いんだなって(笑)
弱いというか、装飾されてしまうというか、
「こういうキャリアと実績のすごい先生のお話」と前ふりが付くと、
とても受け入れやすくなってしまうんじゃないかと思いました。
ここでなぜ敢えて「男性」と限定したかと言うと、
常日頃、自分の仕事を通して、
男性ってそういう傾向があるな~と感じることが多かったですし、
今目の前で起こっている事を自分の感覚で良し悪しを語らず、
最初からある他人の評価に乗っかってしまうことが、
結構多いと感じるからです。
そして今回、私があまりよくないと感じたお話を、
手放しで大絶賛しているのも、
やっぱり男性の皆さんですよね~(笑)
最初に書いた私の友人のご主人に関しては、
その後、別な場で「あれは失敗だった」という話も出ましたが、
その話を切り出した方達(ALL男性)は、実は皆、
講師の方にごく近い友人の皆さんで、
その人達は彼に特に権威は感じていなかったゆえの感想かな?
とも思いました。
私はこういったことを悪い事とはちっとも思いません。
人間も動物ですし、動物としての役割が性別で異なる以上、
男性と女性では思考経路が違って当然ですし、
その差が様々な価値観の豊かさにつながると思っています。
なので、そういうことではなく。
つまり。だよ?
男性を相手に仕事を進めていくためには、
物事の品質がよいか悪いかという本質的な話しも大事だけど、
その一方で、権威付けや過去の実績や評価データの提示も、
すごく大事になって来るってことだよね!
この仮定がもし真実なら、女性の皆さん、
「だから男は!」なんて、怒っちゃだめよ(笑)。
テキがそうなら、うちらはそれを利用するまで、ですよねwww
女はズルく賢くいかなくっちゃ!
ね!
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