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2012.01.21

敵は誰だ?

昨日の研修で一番うれしかったのは、
私の事でもなく、研修内容のことでもなく、
そこの会社の担当者さんが私に、
「最近、ようやく外堀が埋まってきました」と、
言ったことなの。


これ、なんだかすごくうれしくて、
ほっとするような思いがあったし、
喜ばしいことだと思いました。


何の事かと言うと、
実はこの会社の社長さんの事なんですよね。
社長さんは私より若い女性の方で、
とても行動力と先見の明があり、
傾いた会社を譲り受けて一人で今の実績にまで、
のしあげた方なんですが、
そういう方ってたいてい、
人は育てられないキャラなんですよねぇ。


私だけかもしれませんが、巷の中小企業では、
社長さんの経営能力と人財育成力はホント相反するもんだなぁって、
よく思ったりします^^
まぁ、そういった「人」に無頓着なところが、
強力に実績を伸ばしていける資質に、
リンクしているのだと思いますが。


でもね、働いている人は可愛そうなぐらい大変なんですよ。
社長さんのスタッフへの要求が半端じゃないので、
それをこなすためにどの人もとんでもなく遅くまで残業しているし、
AM2:00、3:00に会社アドレスからメールが来ることもざら。


しかも少々感情的になるときがあって、
そのときのトークが相手の尊厳を傷つけるときも多いし、
怒ると怖いので皆萎縮している感じ。


悪い人じゃないです。むしろ普段は洒脱で気さく。
人として好きだし、
仕事じゃなければ波長の合う友達になれると思う。
でも一旦スイッチが入った時の有様がすごいらしいし、
逃げ場がないぐらいに部下を追い詰めていく感じは、
私も打ち合わせで少し経験して、
ものすごく不安定で落ち着かない気持ちになったりしました。


だから人が長続きしないの。特にいい人ほど。
逆に平凡でも長く働いてくれそうなのに、
その場合は「使えない」と社長のほうが早々に切ったりするの。
その手厳しさもまた半端じゃない感じ。


もちろん机を並べて仕事したわけじゃないし、
私は外部の人間だから見えていない部分もあるのだと思うけど、
そこって社長が言うほどの「致命的な欠陥」かな?
と思うときもたまにあります。


「うちみたいな中小は個人の比重が高いので、
ひとりひとりがデキる人じゃないとやっていけない」のは、
まさしくその通りだし、私は経営者として社員を雇った事がないので、
確かにその立場に立ってみないとわからない事も多く、
同じ目線での反論はしにくいのですが、
じゃ、いい人が長く働きたいか?と言えば、
現状はそうなっていないので、
言いたいこともそれなりにあるんですけどね。


リーダークラスの皆さんは、常識があっていい方達なのですが、
次々と人が辞めさせられていく現状を間近に見ているだけに、
「明日は我が身」と思えばたぶん何も言えなだろうし、
どこかあきらめに近い心境かも。
ですが研修で訪れる私には本音を打ち明けてくれる時がよくあります。


そこで声を上げたり何かをうまく提案できそうな人は、
逆に早めに自分から辞めていくので、
個人的には、いい人ではあっても見どころのあるリーダーさんは、
いないというのが自分の認識です。
今のままだと人が定着しないだけでなく、
いいリーダーさんも育ちにくいと思う。特に男性、かな。


でもさ、これはやっぱりよくないよね。
会社は社員あってのもんだよ。
そこに感謝もねぎらいも何もしないで、
求めるだけ求めて、
できなければ攻撃的に非難てのはよくない。


それにパートや契約社員だって大切な戦力なのに、
育てようと思わないで、
「最初からできていないとダメ」みたいな考えで、
次々と人を入れ替えていけば、
職場のモチベーションは下がりまくるし、不安が蔓延するし、
建設的な意見で何かを変えていこうという空気は、
絶対に生まれてこないと思う。


それがまた社長の「やる気がない」という怒りを買って、
結局悪循環だと思うんですが、
チラっとそれについて触れると、
反論のメールが来たり電話が来たりで、
あとあと、ものすごく対応に自分の時間が取られてしまい、
自分の本来の仕事に差し支えるので、
途中からはさすがの私も少々割り切って、
「ご本人とはあまり関わらない」を決めたりしたわけです。


たぶんさ、感情の起伏があって、
激高しやすいタイプなんでしょうね。
そこだけでもコントロールできれば皆楽かもしれないけど、
社長さん自身が自分に課題を感じていないので、
(これもよくあるお話ですよね^^)
難しいかもしれません。


なぜそのお仕事をやっているかと言うと、
担当者が友人だからです。
彼女が私に声を掛けてくれたのも、
今思えば、私に社内の事情をわかってもらって、
味方になって欲しかったのかもしれないね。


そんな感じなので、会社はどの支店も人手不足で、
広い範囲で長距離を移動させて、
スタッフを融通し合ったりしているわけですが、
それはその会社のお客様にとっては、
担当者がすぐ変わる、スケジュールがコロコロ変わるということなので、
最近それがクレームのようになって、
お客様アンケートにも出始めているんだよね。


そして先日は、
大きな得意先からもついにその点を指摘されたらしいです。
それで友人が「これで社長も少しは変わってくれればいい」と感じて、
外堀が埋まってきた、という表現を使ったのですが、
考えてみると、自分の会社にクレームが入って喜ぶ社員って、
なんだか切ないよね。


みんなが今期待しているのは、外圧なんだろうな。。。
(たぶん、私もその中に入っているのかも…)


だけどそれって健全じゃないよね。


だから私はたまに、いつか正面から喧嘩して、
仕事打ち切られるのも手かな?
なんて思ったりもするのですが、
社員の皆さんが、私の研修を心待ちにしてくれているので、
今はその会社のためというよりは、社員の皆さんのために、
続けていきたいと思ったりするわけです。


社長の敵は社員じゃないし、社員の敵は社長じゃないし、
実際に誰もそんな風には思っていないと思うけど、
お互いがお互いをストレスに感じていたら、
業務効率って絶対落ちると思う。


そんなところに負荷をかけさせないで、
もっとお客様だけを見て仕事ができるようになれば、
相手に感謝されて意欲が湧いて、
もっと頑張ろうという気に…ならないかね^^


昨日は友人と二人でそんな話を深々としておりました。

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