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2010.06.05

【親子関係改善】愛と感謝は最初は要らない

コメントをいただいたバレッタさんへのご返信に、
補足する形になりますが、
コーチングに関する女性向けの本などを読んでいると、
「相手を愛しましょう」「相手に感謝しましょう」
という主旨の内容がよく書かれています。


ですが、個人的には、
そんなの読んですぐにできるもんじゃないっ!
ってすごく思います。


人の脳には、自分に取ってその対象が、
「命の危険を脅かすものか?」「その危険性はないものか?」
を二者択一的に判断する機能があって、
食うか食われるかの大昔と異なり、
平和な今の世の中では、
[自分に取って不快なもの]=[命を脅かすもの]
という捉え方で脳内処理されているようです。


だったら、大嫌いな人や憎しみの対象などは、
当然自分に取って、
[命を脅かすもの]の判定が無意識にされているので、
長い時間かかって、
その区分で保存されてしまった情報を書き換えるのは、
どう考えても容易ではないわけです。
それが効率的に生きていく動物としてのしくみでもあるので。


だから、「好きにならなきゃ」とか「感謝しなきゃ」とか、
最初から思わなくていいし、
それができない自分で悩む必要もないと思うの。
動物として、しょうがないことなんで。


ではどうすればいいか?というと、
自分が納得のいく自分のための目的に、
さっさとすり替えるんですね。


    *    *    *    *    *    *


私が少々嫌悪感さえあって、できれば接したくないし、
なるべく口を利かないようにしてきた母に、
感謝や承認(褒めることなど)の言葉を掛けようと思ったのは、
以下の理由からです。


○プロコーチになった


自分が講師として行うコーチングセミナーでは、
承認の重要性を皆さんに伝えるわけですが、
「じゃ、あんたはそれを実践しているの?」と自問すると、
仕事関係ではできていても、
家族に対してはできていないわけです。
(そのときは相手が”敵”だからね~(笑))


で、それってプロコーチとしてどうよ?
いい事ばっかり人に言っている癖に、
自分の家族とは関係が良くないって、
超カッコ悪い、人に知られたらまずい、
これじゃプロを名乗る資格ないじゃん!


と、思った事。(要するに自分のため)
また、それを母にも指摘されて、
珍しく、なるほど!と思った事。


○後悔するのは嫌だ


うちの母が70歳になったときに、
母が今日もし、不慮の事故などで亡くなったとしたら、
母の一生は、「娘に愛されず寂しく死んでいった人」になっちゃう。


10年後、20年後に、自分はきっと常にそれが胸の奥にあり、
最後まで冷たく拒否していたことをきっと後悔するだろう、
そんな風に思った事。


自分の行いに自分で傷ついて、
こうすればよかった、ああすればよかった、と、
くよくよ後悔するような人生は嫌だ!!!


今もし、母が突然死んでも、
「幸せだった」と感じて亡くなってもらいたい。
(要するにこれも、自分のため)


○自分が同じことをやっている


ずーーっと感情的に不満ばかりぶつけられて、
話をすればすぐ「批判」「説教」「指導」モードだし、
私は母から「子供として愛されている」という実感が、
本当に得られない子供時代だったのですが、
それ、やっぱり私は悲しかったんですね。


だから子供達にはそういう思いをさせたくないと思い、
自分より下流にはいい関係を築いてきたと思うんですが、
母に対してはあるときから、「もういいや」とあきらめて、
ケンカもしなくなったし、言葉さえ交わさなくなったし、
母が茶の間に居る時には自分は絶対入らない!みたいに、
微妙に接触を拒否してきたんです。


でも、待てよ?と。


不満、非難、否定、拒否、
無視(人として認めてもらえない)、
無関心(小さな事をほめてもらえない)


こういったことは自分がやられて一番悲しかったことなのに、
それを今自分は、母に対して行っている。


それは悲しかろう、と、ふと気がついた事。


あれだけ、自分はそんな人になるまいと思ってきたのに、
(たとえそれが母であっても)
人に対してそれをやっちゃっている自分て何?
と思った事。(これも大きな意味では自分のため?)


    *    *    *    *    *    *


そんなことが、ポンポンポンと浮かんできまして、
それで、「おっと、これは軌道修正せねば」と、
思うに至ったわけです。


なので、愛や感謝は全然ありませんでした。
変えたのは、表面上の行動だけ。
要するに口先と目に見えるところの態度だけ。


ところがこれが予想外に絶大な効果を発揮いたしまして、
うちの母、みるみる変わってきたんです。


今までは、
「そんなに文句タラタラでやるぐらいなら、
もう夕飯の支度なんて頼まないし頼みたくもない。
お母さんの力なんて借りなくたって、
家族だけなら工夫次第でなんとでもやっていける!」


などとすごく思っていて、
母が不平不満を爆発させながらも、
自主的に夕飯の支度をしてくれていたようなときには、
お礼はおろか、毎度言い争いになったりしたんです。


けれど、おっと、マズイ、マズイ、と思い直して、
(たとえさんざん文句を言われたとしても)
「うわ~!ご飯作ってくれたんだ、ありがとう!
お母さんのお陰で時間通りに夕食ができた。
子供達も受験だし、本当に助かるわ~!!!☆☆」


などと言うようになったら!!!!!!!


なんと。


母の口から不平不満はきれいさっぱりなくなり、
やがて、「忙しそうだから今日のご飯、私が作ろうか?」
という驚異!のセリフが出始め!!
遅くに帰宅すると、「今日、お掃除しておいたから!」
などと、私にとっては奇跡の行動が出始めたのです。


そしてそうなってくると、
本当に母のことをありがたいと感じ始めるし、
調子の悪そうなときには心配になるし、
今は大好きな母で、ぜひとも長生きして欲しい!
なんて、自然に思えるようになるんですよね。


    *    *    *    *    *    *


だから私、思いました。


気持ちじゃないんだ、まず、行動なんだ!って。


愛も感謝もそりゃ大事!


ですが、それができずにどれほどたくさんの人が、
自分に焦燥感を感じたり敗北感を覚えたり、
そして自己嫌悪に陥ったりしていることでしょう。


でも、必ずしも、そこから入る必要なんて、
全然ないんですよ。


たとえ口先だけでも、心の中で嫌だと思っていても、
まず行動を変えてみる。実験のつもりでいいと思います。


そして変わってきた相手のよい反応が、
自分にフィードバックされて、
それで最終的に自分が変わるんです。
もちろん相手も変わります!


これを自分がリアルに体験した私だったので、
今は自信を持って言えるんですよね。


理由はなんでもいいから。


「自分のため」で大いに結構、
多少ずるくても、戦略的でもいいから、
まずやってみなよ、って。
結果は必ずついてくると思います。


ご質問をいただいた回答を広げて、
今日は「愛と感謝は最初は要らない」というテーマで、
少し長めに語って見ました。


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食えるプロコーチになろう! 」カテゴリの記事

コメント

ぷらたなすさん、こんにちは。

新しく記事を書いてくださってありがとうございました。
自分が変われば、相手も変わるってわかってても、やっぱり難しいですね。何か動機づけになるようなことを探さないと。

昔から、いつも自分は人と違うように感じてて、どこにも所属できないような違和感を感じていました。一見みんなと仲良くしてるんですが、自分の中では線を引いてて、冷めた目で他人を分析していました。

でもそれも、親子関係が原因だったのではと最近思い始めています。今が気づきの時期なのかなあと。

いろいろ読みたい本も出てきたので、ちょっとそういうことに時間を取ってみます。ありがとうございました。

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バレッタさん、コメントありがとうございます。
>昔から、いつも自分は人と違うように感じてて、
>どこにも所属できないような違和感を感じていました。
わかります!それ、すごくわかります!私と一緒です。

卵が先か?ニワトリが先か?になっちゃいますけど、今の私は、「持って生まれた資質が大きく違う親子」⇒「価値観の相違」⇒「親側の非難や軌道修正目的の働きかけ」⇒「娘側の受け入れてもらっていない感覚と屈折」⇒「親子関係の悪化」かな?って自分に対しては思ってます。でも、正解はなく、きっと人それぞれに答えは違うのだと思います。

コメントするの大変じゃなかったですか?バレッタさんへの返信代わりなどど書かずに、単独でUPすればよかったと反省です。。。もしかしたら、ちょっと重荷だったかも…なんて思いました。

本を読むのっていいと思います!「あぁ、これか~」なんて気がつく瞬間があると、普段の暮らしでも折りに触れて、「うわ、今、自分のヤバいところが出ている!」と立ち止まったりします^^

思い出したらまた遊びに?来て下さいね。今回は私も勉強になりました。ありがとうございました!
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ぷらたなすさん、再び、こんにちは^^

全然、重荷なんかじゃないです!!
私なんかのために公共の電波(っていうのかな?)を使っていただいて、なんかぷらたなすさんを一人占めしてしまったみたいでかえって申し訳ない気持ちでした。

誰にも相談できなくて、というか、したところで誰も理解できないだろうし、もともと人に相談するたちじゃないので、こうやって気持ちを打ち明けられる人がいるということに驚きました。

そうなるとやっぱり、そういった専門家の方のカウンセリングを受けたほうがいいのでしょうか。

タレントの東ちづるさんがお母さんと一緒にカウンセリングを受けた時の内容を出版されているんですが、怖くて読んでいません。なので、その後、関係が改善されたのかどうかはわかりません。

すいません、もうコメント終わりにしようと思っていたのに、また書いてしまいました。

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