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2009.04.12

男の頑固と「こだわるキモチ」

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最近、50代と40代の男性二人が立ち上げた、
できたてホヤホヤのある研修会社と親交があり、
用事があるたびに公私に出入りしているのですが、
この頃個人的に、ちょっと違和感を感じるんですよね。
社長(50代男性)も専務(40代男性)も、
こだわりが強すぎて、大丈夫かなぁ…という感じ。

お二人とも生保出身で共に高い実績があり、
特に社長は要職にあって、
過去にたくさんの部下を育てて来た人なのですが、
企業人と呼ぶには、少々「いまどき」感に欠けています。
メールはやらないしパソコンを使わないし、
職場の文化もあまりご存じなく、
生きのいいビジネスマンがたくさんいる現場の、
仕事のスタイルといったところには、
理解がない気がします。

私の前の職場は出向元でも出向先でも、
一人に一台ネットのできるPCがあって、
メールができないと仕事にならないし、
イントラが整備されていて、どんな年配の上司でも、
ITが駆使された環境で相応に作業するのが当然だったので、
知名度のある会社系列の、職場の最高責任者であった人が、
メールもPCも使えないというのは、「へぇ、そうなんだ…」という印象。

今は小さなSOHOでも、ショップの店長さんでも、
PC必須だったりしますが、
これまでそれでやっていけたのですから、
業務的にさほど必要ではなかったんだろうな、とは思います。
が、今後、それでいいの?というところ。

生保からシステム会社を経て現職になった専務は、
ウェブ系の仕事も兼務していて、非常にITに詳しい方ですが、
そういった方の中にたまにいる、
自説を曲げず他者の意見や考えをあまり取り入れない、
柔軟性のないキャラクターを少し感じます。

もちろん、表向きは二人ともソフトで人当たりがよく、
ホームページもなかなかかっこいいので、
外からは通常の研修会社に見えるのですが、
それぞれが自分のこだわる分野の話になると、
他人の言葉には頑として耳を貸さない雰囲気があります。

キャリアのある人はどの人も、
自分なりの強い信念とこだわりを持っていますが、
彼らに感じるのは、
仕事を進める上での対人折衝の感覚の差で、
私が今まで仕事をしてきた色々な人達とは、
ちょっと毛色が違うし、少しやりにくい雰囲気です。

組織対組織でも、同じ組織の他部門同士でも、
手を組んで共に物事を進めていくためには、
どうしても利害の偏りや、価値観の相違が出てくるため、
担当者同士がよく話し合って、問題を洗い出して、
交渉して、調整して、妥協点を見つけて、合意し合って…
という作業が必ず発生します。

なので、そういったプロセスの存在と重要性を、
暗黙の了解として誰もがわかっていて、
能力がある担当者の方ほどそれに時間を割くし、
冷静に他人の意見をよく聞いて取捨選択をしますが、
彼らにはその意識があまりない感じ。
話し合いといっても、意見の取り交わしではなく、
一方通行に対して、YES/NOを提示するという感じかなぁ。

ですが、思えば保険屋さんて、
個人事業主の集合体のようなものだもんね。
グループの利益を背負って誰かと折衝することもないし、
皆で話し合って業務の全体ルールや運用を決めていくこともないし、
クライアントのオーダーになかなか応えられずに苦しむこともないし、
(私の思い込みかもしれませんが↓)
組織として集団としてどう動くか?そのためにどう努力するか?
という発想があまりないのも、当然の成り行きなのかな?って、
思ったりしました。

研修の相手先は、
同じく保険業界をターゲットにしているということなので、
それはそれでビンゴだと思います。
が、もっと幅を広げて、
一般企業にも入り込んでいく必要が出たときに、
それで大丈夫かなぁ…と思うんですよね。

だって、いざそういう場面になったときに、
何かが弱い気がするんだもの。
ここの社長や専務が、クライアント企業の敏腕担当者さんと、
いい感じで意見交換し、同等に渡り歩けるのか?と思うと、
なんか、想像できないんだよね(笑)

私は、向こうのほうが立場的にエライ人達なので(笑)、
いつも無難に「はいはい。」と言って帰ってくるんですが、
もし私が研修の依頼先を探している一般企業側の人間だったら、
一緒に仕事はできない人達と判断するかもしれません。
現場のやり方、進め方、仕事の実際や価値観にも、
理解が得られないような印象を持つと思うし。

    *    *    *    *    *    *

ま、人の会社だし、自分には利害関係も今はまだないし、
だいたい「お前はどうなのさ?」と聞かれると困っちゃうので、
どうでもいい事と言えば、そうなのですが、
昨日、専務の藤堂さん(40代前半男性/仮名)と話していて、
(私は現在40代後半なので肩書きがあっても年下で話しやすい)
ふと、あることで漠然とした不安を感じたんです。
「なんだろう?この人、誰かに似ている…誰だっけ?」と。

いや、今はすっかり仲良しで友達状態なので、
かなり腹を割った話ができるし、気も合うし理解もできるし、
実は私はこの人が大好きなんですが、
なんだろう…このこだわりの強い感じ、
メールの返信の感じ、たまにとげとげしくなる文面、
理路整然とした理論と弱音が交錯する文章、
口頭で突っ込みを入れたときの反論の感じ、
理想が高く、そこに至らないものを批判する感じ…

ここ最近、誰だろう、誰だろう、と、ずっと思っていて、
昨日ふと気がつきました。

この人、私の4年前の日記、
IDカードを返してください」のツトムさん(当時30代前半男性/仮名)。
彼に似てるわ…

ツトムさん。
切れ味の鋭い優秀さを持った前の職場の元スタッフ。
入ってきたときから他のスタッフとは全然違っていて、
最初からリーダー候補だった人。

今思えば、メンタル面に脆さと不安定を抱えていて、
仕事の途中から職場に出てこられなくなり、
やがてフェイドアウトするように音信不通になり、
あっという間に職場からいなくなった人。

その彼に、藤堂さんはすごく似ている。

私はツトムさんとは非常に気が合った。
だから私的に親交もあって、
会社の担当女性と3人でたまに飲みに行ったっけ。
なのでタイプの似ている藤堂さんとも気が合うのかな?
たぶん、私はこの手の人に弱いんだなぁ、あはは~!

だけど、当時の私のツトムさんへの関わり方には、
大きな反省があって、
友達として対等に付き合い意見を交わそうとした私のやり方は、
今思えば、人を見誤っていたと思うんだよね。

後半のツトムさんは職場の状況や特定の他人への、
舌鋒鋭い批判を延々と述べてくることが多く、
それは私の目には頑固さやIT系の人特有のこだわりや、
世間知らずの若さと映りました。
なので、世の中はそうそうあなたの思うようにはならいのよ?
と、分かって欲しい気持ちから、
暗に反論したり、違う意見を出してみたり、
視点を変えてみるようアドバイスしたりしたのですが、
これ、今思えば、ちょっと違ったかも…

振り返って今思うのはね、
当時の彼は様々なストレスではちきれそうになっていて、
その状態を、身近に理解してくれる人に全力でぶつけて、
自分の存在を、
無条件に肯定されたかったんじゃないか?って思うの。
それを社会と自分をつなぐ、
心のよりどころにしたかったのかもしれないし、
頑張っていくためのエネルギーが欲しかったのかもしれない。

うん、たぶんそうだと思うし、今はそう確信します。
それは昨日話をした藤堂さんを見ていて気がついたのですが、
ならば、藤堂さんも同じかも…と、ハッとしました。

そしてすごく不安になったのね。
このままだと彼もツトムさんと同じように、
やがて折れてしまうんじゃないか?って。

そう思うと、4年前の話は、あれはあれで私の中では、
無意識のトラウマになってるんだなぁと気付かされますが、
ツトムさんの件は、私がメンタルヘルスとか鬱とか、
そういった精神衛生を考え始める大きなきっかけとなったし、
もし今、社長との仕事量のバランスが悪く、
一人で土日も昼夜もなく会社に来て仕事している藤堂さんが、
心の中に大きなストレスを抱えているとしたら、
今目の前に現れたツトムさんと同じタイプの新しい友人に、
今度は、どう接していけばベストなのかと深く考えさせられます。

「なんでそこまで?」と思われるでしょうが、
何かの能力が極めて高い人って、
アンバランスであることが多いんだよ。
実は藤堂さんは、営業力やIT系の知識よりも、
デザインのセンスが素晴らしく、
そっちで十分食べていけるのでは?とさえ思える人なんです。
この会社の名刺、リーフレット、各種の印刷物やロゴなど、
一切外注なしで自分で作ったとは思えません。
完全にプロの仕事です。

私は能力のある人は大好きなので、
ご縁があって親しくなった藤堂さんには、
ぜひその能力を生かして活躍して欲しいと思うし、
できることなら力になりたいと思うんだよね。

    *    *    *    *    *    *

最近の藤堂さんは、会えば社長への批判がすごくて、
伺ったときにたまたま社長が不在だったりすると、
私は延々その話を聞かされるわけですが(笑)、
とりあえず思ったのはね、
男が女に誰かの批判を延々とぶち上げるのは、
相手に気を許してくれていることであり、
相手を好ましく思ってくれていることであり、
相手に評価されたいキモチであり、
自分の強さと有能を誇示したいキモチなんだな、ってこと。

だから、女は、旦那であっても友人であっても、
「うん、うん、すごいね!」って頷いて聞いてあげていれば、
それでいいのかな?って。

いや、そりゃ、思いますよ。
「なんだよ?それって頑固すぎない?」って。
「そんだけこだわって、果たしてメリットあんの?」って。
「理想よりも現実見ろよ?感情抜きにサクサク対処したら?」って。

でもさ、きっとそういうことじゃないんだね。
この場合は、本音を気兼ねなくストレートに吐露できる、
信頼できる聞き役が欲しいのだろうと思います。
要するに、
それがある意味、「コーチ」としての接し方でもあるんですけどね♪

    *    *    *    *    *    *

ここ数日、仕事的な内容でやりとりしたメールの中に、
「自慢になってしまいますが…」
というフレーズが何度か出てきたので、
「自慢は心の宝物です。たまには大いに語ってくださいよ!
むしろ私は藤堂さんの自慢なら大いに聞きたいぐらいです。」
と、返したら、
「自慢をするヤツは嫌いです。そんな人間にはなりたくない。」
と、とんがって突っぱねてきて、
け。素直じゃねーな(笑)、と思いました。

たまに弱音を吐くくせに、
「人としてそれもアリじゃない?」と言うと、
「オレは弱い人間は軽蔑している」と、
矛盾した反論が返ってくるのと同じ論法だよな(笑)。
「それでいい」と人から言われた自分を、
自分で認めたくないんだよね。

(ま~、こういうときの男性は、
なかなか可愛いと思いますけどね^^)

だがしかし(笑)。

昨日所要で社長不在時に訪問したら、
またまた社長への批判やら非難やらが出るわ、出るわ(笑)
でもそれって、
「おれはやる。社長はやらない。」
「おれはわかる。社長はわからない。」
「おれは仕事する。社長は仕事しない。」
という、一種の高等な"自慢"じゃないの?ふふふ。

でも、いいですよ。
しゃべってください。語ってください。
タイプの違う男性二人が共に会社を立ち上げて、
摩擦や衝突がないわけがない。
なので今は不満とストレスで一杯のはず。

誰かにガーッと話すことで、心が整理されていくのなら、
私はナンボでも耳を傾けます。

だって皆さんが、業績をあげて、
仕事がどんどん入ってこないと、
こちらにおこぼれが回ってこないもんね(爆)~

ま、それは半分冗談ですが、
バランスの悪い人を見ると、つい身を乗り出してしまう悪い癖で、
私はこれからどんな風に関わっていけばいいかな~などと、
ついつい考えてしまっている自分がいたりします。

そうだ、男も女も、負けるな、がんばれ。
 

 
 

 
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