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2009.01.24

人を見るときの自分の結論3

連動させて作っている、
アメブロの目次だけのブログのほうも久しぶりに更新しながら、
過去記事のタイトルを眺めて何を書いたのか思い出していたら、
「今ならこんな風に戸惑ったりしないのに」と感じました。

それじゃこの辺の一区切りでまとめを書いてみようかな。
そう思い、今はこう考えていると思うことを
続けて書いてきました。今日はその締めくくりです。

    *    *    *    *    *    *

私が面談や現場で人を見るときは、
仕事(電話の仕事)に関わってくる部分として、
いつも3つの切り口で見ています。

1.相手の意図を読み共感する要素の強弱
2.人にストレスを感じる潜在意識の強弱

そして3つ目は「思考をコントロールする制御の強弱」
ということになるでしょうか。

実は「思考のコントロール」は私の弱点でもあるので、
今回は自分をネタにして、主観的に書こうと思います^^

    *    *    *    *    *    *

大人になった今はすっかり解消していますが、
私自身は
・忘れ物が多い
・おしゃべり
・落ち着きがない
・片づけができない
という子供でした。
特に「整理整頓」は、毎回通信簿に書かれました。

確かに学校では机の中もロッカーもランドセルの中も、
お世辞にも片付いているとは言えず、
学期の最後に自分の持ち物を整理していると、
無くしたことを親に黙っていた過去の大切なお便りが出てきたり、
カラカラに干からびた給食のパンの残りが入っていたり、
外からギューギュー教科書を押し込むので、
敗れて中身が漏れてカビが生えたジャムの袋などが出てきて、
「ヤバ!」と思って慌てて先生の見ていないところで、
”処理”したりするような子供でした。

が、男子なら似たような同級生が何人もいたので、
なぜ自分だけが通信簿に書かれたり、
人前で注されたりするのだろう?と納得いきませんでした。
母親にも、
「女の子なのに(散らかっている)!」
「女の子なんだから(もっときれいに)!」と、
ヒステリックによく怒られましたが、
それは私が大嫌いな言葉でした。
(なんで男ならよくて、女だとダメなんだ?人として一緒じゃん…)

片付け以外にもエピソードは色々ありますが、
過去にも書いているそれらの日記を読んだお客様に、
「ぷらたなすさんはもしかしてADHDなのでは?」と指摘され、
内心びっくりしました。

まさか!と思ってネットで調べてみると、
いや~、これが、笑える、笑える!
かなり自分に似ている特徴なので、
おもわずそのサイトを印刷して、
「見て!見て!」と亭主に見せたぐらいです。
「これってまるでお前のことじゃん。」と、
もちろん言われましたが。

女の子としては目立つ欠点を持っているので、
親や先生には”気になる子供”だったと思いますが、家庭や学校で、
生活全体に大きな支障が出るようなレベルではなかったので、
その傾向は確かにあっても自分としては、
いわゆる”障害”ではないと思っています。

学級委員や児童会などをよくやって、
成績も悪くありませんでしたが、
先生にはアンバランスに見えたでしょうね。
これでは親が始終カリカリするのも当たり前です。

そしてあんまり感情的に怒られてばかりいたので、
相応に自己基盤が弱く、
自分が優位に立てそうなところでは行動が積極的でしたが、
そうでないところでは非常に臆病で自信がなく、
よくないところを指摘されたり、
失敗を知られるのが異常に怖くて、
状況によっては人の目を気にしていつもビクビクしていました。

まぁ、様々な点で、ちゃんとしていなかったので、
出していない宿題、洗っていない絵の具、
なくしてしまったノートや、壊して返せずにいる友達のおもちゃなど、
いつでも心にやましいことがありすぎて、それも当然と思います。

    *    *    *    *    *    *

先日、昨年読んだ記事で一番自分に大きな影響を与えたのが、
別冊日経サイエンス3のミラーニューロンの記事である、と、
書きましたが、同誌にはADHDの記事もあり、
この記事内にあった、
「行動抑制やセルフコントロールの欠如」という文字が、
私の目を引きました。

ADHDは注意欠陥多動性障害の略で、
世の中にそういった障害があることは知っていましたが、
それまでは「不注意でせわしなく動く」という、
行動としての捉え方だったので、
「抑制とコントロールに欠ける」という発想は、
今までのように「障害によって何かが多い」といった認識ではなく、
「何かに欠ける(だから障害になる)」という考え方のため、
自分としては納得がいき、とても新鮮でした。

そうなると、
私はすぐに自分に当てはめて考えてしまいます。
確かに小さい頃の私は、
「抑制とコントロール」があまりなかったと思います。

片付けられないのは、物事を最後まで完了させずに、
すぐに興味を持った次の行動に取り掛かってしまうからです。
忘れ物が多いのも、
「明日○○を持ってくるように」という先生の言葉を、
身を入れずに聞いているからで、たいていそんなときは、
すぐにほかの事を考え始めています。

忘れないための努力や工夫も、
なかなか行動として完了させることができなかったので、
メモをとっても肝心な事が書かれていない、
なぜかそこだけ抜けている(←ショック!よく青ざめた)
メモ帳に書かずにどこかに書いてそれを忘れてしまう、
手近な紙片に書き込んで無くしてしまったり、
そもそも書いたメモ帳を学校に忘れてくるなど、
人から見れば”ちゃらんぽらん”で腹が立ったかもしれませんね。

    *    *    *    *    *    *

今は忘れ物はしませんし、机の周りはきれいです。
やはり仕事の環境はきちんと整理されていないと、
能率も気分も悪いので、その辺は人よりきちんとしているかも。
(でもそこだけ。部屋全体は雑然(笑))

メモやスケジュールも自分に合った取り方をして、
仕事に支障が出るようなことはないし、
子供の頃と違って”何もせずにただ待つ”ことも、
ストレスなくできるようになりました。

なので目に見える行動はたいてい解消しましたが、
「ここは無理!」と思うのが思考の制御ですね。
それは私が私であることの根拠になっているかもしれません。

私の思考的な特徴を、イメージしやすい言葉で言えば、
無駄に回転数が高い、ということです。

もし脳にエンジンが付いているとすれば、
私のエンジンは一度かかったら高速回転に近いと思います。
しかも一気にトップまで行って、
シフトチェンジには時間がかかります。

だから脳の計算機で、
情報を一度にたくさん処理することはできますが、
それは数学ができるのとは全く逆の話で、
数や計算や方程式を見たままシンプルに捉えることができずに、
「これは何だ?」「どういうことだ?」「なぜこれなのだ?」
と余計な思考がどんどん発生します。

そしてそちらの答えをいつまでもいつまでも、
頭の中で探し回わっていたりするので、数学は全くダメでした。
数学が苦手な人って、たぶんみんなそんな感じだと思います。
そこで”意味”や”理由”や”自分にとっての価値”など、
もうひとつの答えを常に考えてしまうんです。

処理する量が多いので、
ひとつの物事から受け取れる情報量も多いと思います。

その場合、どこにいてもクルクルと色々なことに気が付きやすく、
その場で即分析して次の行動につなげることができますが、
素の状態の私はコミュニケーションのテンポも速いので、
回転数に差のある人と話をするとよく間がかぶります。

つまり、沈黙を感じると、
すぐに「こっちの番だ!」と感じて口を開くのですが、
聞くと相手はその間に、次に話すべきことを考えているそうです。
そのリズムが合わないとこうなります。
これはコーチングセッションのときにクライアントさんに聞いた話で、
自分では気をつけなければいけない部分です。

また、その場から受け取る情報が多いと、
個別の吟味をせず全部統合してグロスで掴むので、
物事の認識と把握はおおむね大雑把です。
何でも「雰囲気」で捉える傾向があります。
よって場のつかみは決して悪くないですが、
詳細のツメは苦手で甘く、日常にもそれはよく現れます。

つまり初対面同士が集まる交流会などでは、
空気を読んでいい感じに振舞えるかもしれませんが、
会費を払わずに帰ってきて人に迷惑をかける、とか、
二次会を楽しく仕切ったのはいいが、
集金の仕方がまずくて、清算時に自腹を切る、とかです(笑)

文章を書くときも、言葉が次から次へと湧いて来るので、
書きたいことを書こうと思うと、文章がとても長くなります。

また思考が一箇所にとどまっていないので、
話題が突然変わったり、戻ったり、よく脱線します。
1つの段落の中で、
始まりの言葉と終わりの言葉が対応していない事がよくあります。
それは段落の書き初めと締めくくりの間にたくさんの事を考えて、
いつのまにか自分の意図が変わっていることに、
気がつかなかったりするからです。

それから主観と客観が同時に動いているときは、
書きながら読むほうの目をすぐに意識してしまい、
矛盾や偏っていると感じた記述には妙に言い訳がましくなります。
それが潔くなく、人に清々しさを与えません。

あと…バーッと後先考えずに書いていくので、
誤字脱字・誤変換が多いですね^^
これもそのときは読み直しても気がつかないんですよね。
つまり校正もすべりがち、ってことです。。。(意味ない…)

ここまでが自分が感じている文章を書くときの短所。
次は行動の短所ですが、
一度何かに没頭してしまうとなかなかそこから離れられず、
切り替えが困難です。

集中して取り掛かっている何かの作業中に、
突然違うことをしなければならないときは、
他の人よりもストレスが大きくて、
「やらなきゃ」と思って頑張ってみても、
最高にそわそわして、落ち着きません。
コンピューターに例えると、
なかなかプロセスが終了しないのかも。

けれどそれが自分から湧き上がった何かのアイデアだと、
今度はあっさりそちらにハマッて別な事をし始めます。
そのため最初に取り掛かっていた作業の完了が遅れ、
それが自分のタイムマネジメントの一番の問題になっています。

お客さんの帰った後の後片付けで洗う食器が多すぎると、
億劫になるよりもまず混乱してきます。

作業に取り掛かる時にも色々な事を一気にたくさん考え過ぎるので、
収拾が付かなくなってくるんです。
そのためしばらく呆然と座っていると、
うちのご亭主が「なんでシャカシャカやらないんだ?」と、
見かねて手伝ってくれます。
夫は私の特徴をよくわかっているので貴重です(笑)。

あ~、随分書いちゃったな~(こういうところなんだよな~^^)
これらはほんの一例ですが、それもこれも、
”抑制とコントロールに欠ける”ためなのだな…と思えば、
非常に納得がいくわけです。

私のようなタイプは瞬時の判断や柔軟さを要求される、
接客業や人のマネジメントには向きますが、
事務やマニュアル業務や単純作業の繰り返しには向きません。
気持ちがそこにとどまっていないのでうっかりミスが多いし、
頭の中が暇になるとつい考え事をしてしまうので、
作業的には集中力の欠けた状態で抜けや漏れが発生します。
(だから命に関わる仕事には就けません)

そういえば教え方が下手な人の講義だと、
人よりも真っ先に眠くなってしまったり、
何年も使っているお客様対応のスクリプトを、
新人研修で読み合わせするときなどは、
しゃべっている最中なのに強烈な睡魔に襲われ、
合間に何度も目をつぶって寝てしまったりします。
だから最近はとてもこれがツライんです。
(信じられないと言われますが本当なんです)
これもたぶん、自分の回転数に見合う刺激がないと、
体が拒否反応を起こすのかもしれません。

自分の特徴を考えると、
私はウツや心身症にはならないと思いますが、
依存症にはなりやすい体質だと思います。
仕事でも、ある程度精神的な刺激がないと、
意欲も行動力も減退するタイプだと思います。

    *    *    *    *    *    *

さて、現場で、遅刻も欠勤も多く、忘れ物もミスも多く、
たぶん私と同じ理由でそうなんだろう、と思える人がいます。
女性です。今月で契約終了するスタッフですが、20代後半かな?

金銭的にも問題があるらしく、
会社のほうにカード会社や通販会社から、
よく指名で電話が来ます。

私は理解できるのですが、彼女の遅刻や欠勤は、
申告事由の熱や体調不良や子供の風邪だけではないと思います。

朝のうちについTVを見て釘付けになってしまったり、
友達にメールを打ってそちらに没頭してしまったり、
時間が来たのにその場を離れることができないのかもしれません。
あ、確かゲームもするので、それも大きいかも。
たぶん部屋も汚いでしょうし、
時間時間で区切って、何かを完了させるということは、
デフォルトの私と同様に苦手なのだと思います。

職場でも資料はなくすし、提出物は毎回100%忘れるし、
必要があって確認して見ると、ちゃんとしていなことばかり。
(気持ちはわかる)

明るくて親切で友達に好かれるいい子だから、
長い間みな黙っていましたが、
ここ何ヶ月も欠勤日数が多いので、
リーダーの誰かに示唆的な事を言われたらしく、
そのためか、少し前に「今月で終了」と聞きました。

私はもう現場は引き上げたので詳細な経緯はわかりませんが、
いいお客様対応をして、受付の実績数も上げられる、
「来れば戦力」のスタッフだったので、もったいないと思いました。
けれど欠勤のうちの半分は金策では?と感じたり、
家計が苦しくてダブルワークだったらしいので、
体力的な無理があったようにも思います。

友達にもコーチングのクライアントさんにも、
「ぷらたなすさんがうらやましい」とよく言われますが、
今書いたスタッフさんと同じ傾向が私にもあるので、
私も基本的には「ダメなやつ」です。

ただこのタイプの人は状況分析の範囲が広いため、
集団の中で適切に振舞える強みがあって、
トラブルを起こしても「自分への批判」や「感情的な摩擦」は、
うまく交わせることが多いんですよね。
なので物事に対して楽観的で、何かに焦ったりはしません。
自分への問題意識が人より低く楽天的な人が多いのは、
そういう根拠があるからではないかと思います。

ただしそれは決していいことばかりではないので、
今までそう思っていた皆さんは、
「社交的」「人好き」「前向き」「楽天的」に、
騙されないほうがいいと思います(笑)

    *    *    *    *    *    *

【まとめ】

◆1.相手の意図を読み共感する資質の強弱

仕事に支障のない定型の人でも、
ここが低調な人は、その特徴ゆえに、
相手の感情よりも、客観的な事実を重視して、
「いいものはいい、悪いものは悪い」という考えで、
物事に当たるのではないかと思います。

論理的思考には優れていますが、
他人の感情に沿ったり、曖昧な表現をしたり、
物事に決着をつけないまま放っておくのが苦手です。
その結果、事実や数字への対応能力が高く、
追求的で確固とした雰囲気を持ちます。

ですが集団の中の自分の座標点に確信が持てないため、
社交的な人に強くあこがれ、自己価値を実際よりも低く見て、
「冷たい。人に無関心」と思われている自分を必要以上に嫌悪し、
悩んでいたりします。

◆2.人にストレスを感じる潜在意識の強弱

仕事に支障のない定型の人でも、
ここが低調な場合は、
ある日突然、意外なきっかけで崩れたりします。
それは存在を肯定されずに育ってきた、
小さい頃の親子関係などに端を発している事が多いです。

親が怖かった人は、
人の怒りや不満の感情に耐性がなく、
防御するために攻撃的になったりすることがよくあります。
自己主張を最初からあきらめていて厭世的だったり、
自分の存在価値をネットに見出したり、
いずれにしても気の合った人の前でしか、
リラックスした話のできない人が多いようです。

親に否定されて育った人は、
人からの非難や拒絶を恐れるので、
評価を得るために異常に頑張りすぎたり、
必要以上に相手に合わせすぎたり、
場を沸かせる事にばかり関心があったりします。
何かを指摘されてもをなかなか受け入れず、
妙に言い訳がましいですが、
好かれるスキルを存分に磨いてきた人なので、
明るくお茶目な人気者が多いかもしれません。
でも、これは性格次第かもね。

親子関係が希薄だったり、親が無関心だった人は、
自分も他人に興味が持てない事が多く、
職場でも自分から周りに馴染もうとはせずに、
同僚は自分達が否定されているようで近寄り難く感じます。
(本人はそれを少し気にしています)
夢中になれるものがなかったり、「やりたいこと」を探していますが、
今までに何かにのめり込んだ経験がなく、
一度それが見つかると時間やお金を注ぎ込んでしまう人もいます。

そして本当はそうだったのに自覚がなく、
その記憶に無意識のフタをしてきた人は、
電話対応の仕事に就くと、ある日突然高熱を出したり、
会社に来れなくなったり、
体のほうが先にサインを出してしまう事が多いように感じます。

ですが、これらは限定的に捉えずに複合的に考えたほうがよく、
また親子関係に限ったものではないかもしれません。
自分の感覚では性格と複数の諸事情の複合ワザかな。
そうなるに至った何かの原因がきっとあるんだろうなぁと思って、
コーチングの仕事のほうでも、よくヒヤリングをしています。

◆3.思考をコントロールする制御の強弱

仕事に支障のない定型の人でも、
ここが低調な場合は、
対人関係が上手くアイデアが豊富で機転も融通も利きますが、
時間にルーズで仕事の未完了が多く、
いつもせわしないので気持ちに余裕がないようにも見えます。
そのためミスや失敗が発生しやすく、忘れ物もよくあります。

やることが大雑把で細部を詰めるのは苦手ですが、
それで窮地に陥ることがあっても、適度な交わし方を知っており、
そのため楽観的で問題意識が低いようにも見えます。

気に入ったものに対しては取り組み方が強力で熱いですが、
よく判断しないで突っ走ったり、思い切った行動に出たり、
周りからは短絡的で見境がないようにも見えます。

刺激を求めることが好きなので、
何かに異常にハマったりしますが、
そのせいで生活のバランスが悪くなるなど、
「わかっちゃいるけどやめられない」のが、
依存症につながったりします。

    *    *    *    *    *    *

以上、私が人を量るときの、
今気にしているポイントを書いてきましたが、
「できるのにできない」「やればいいのにやらない」には、
いろいろな原因があると思うんです。
それに能力も人柄も普通で、人として全然悪くないのに、
どこかに性格だけでは片付けられない、
極端さを持っている人もいますよね。

今回の記事の中には間違いも思い込みもあると思いますが、
表面を見ないで根っこを見てみるのも重要と考え始めた私が、
最近の切り口として、脳機能や働きの個人差をテーマに、
えらそうに書いてみたりしました。

何かの目立つ特徴があっても、
たいていの人は世の中に自分を適応させて大人になっていくので、
それが原因で仕事ができない人の割合は、
私が経験してきた現場の現実よりは低いと思います。

ですが、もし皆さんが誰かに対して、
「何?この人?」と疑問を感じることがあったなら、
いきなりカチンと激高してしまわずに、
「何か理由があるのかな?」とます考えてみるといいと思います。
または自分はどうなんだろう?と、
言葉に出して表現して見るといいと思います。

自分を論理的に理解することは、
他人を論理的に理解することであり、
「いい」「悪い」の評価から一度大きく離れて、
「私ってこういう人」と偽りのないありのままを、
平常心で書いてみるのもいいですよ。
できればその理由まで考えてみると、
新しい自己発見があるかもしれません。
(理由が全く思い浮かばない人は、
「思い浮かばなかった」という事実自体が、
あなたにとって”新しい発見”かも。)

そういったことが皆さんのストレスを軽減し、
お互いの違いに理解を高め、
不必要な苦悩や不安や迷いから、
脱出する手がかりになることを、
願ってやみません。

こんな経験則ベースで自己流の記事でも、
誰かの役に立てばいいな、と思っています。
 

 
 

 
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2009.01.23

人を見るときの自分の結論2

私の個人コーチングで診断済みのアスペルガーの方がいて、
その方の言葉が先日の研修のヒントになったと以前書きました。

「ぷらさん、アスペルガーはね、
たとえそれが自分の欠点でも、
きちんと指摘してもらうとうれしいんですよ。」

先日のセッションでその旨を伝えると、
彼女からその場で訂正が入り、
「その人が素直な人なら」という条件があれば、
だそうです。

あぁ、それは確かにそうだね。
数年前に頭を抱えて本やサイトを読みふけったり、
勉強会などにも出て状況がわかってくると、
「今思えばその傾向だったんだろうな」と感じるスタッフは、
長い間にそれなりの数になりますが、
いい人はどこまでもいい人で、素直で明るくて一生懸命で
”だけど仕事がなぜか普通どおりにこなせない”
という無念さがありましたが、
周りの人への関わり方が極端にヒステリックで
突然スイッチが入るように切れたり、
自分の正当性に異常ぐらい固執したりして、
大変扱いにくい女性スタッフもいました。
(彼女は契約終了後、「納得できない」と、
公的期間や相談所にくまなくそれを訴えて回り、
一時期会社にとって恐怖の存在でした。)

私はこれらは性格だけではなく、
ご両親との関係の違いもあるように思うんですよね。
私の目には、
少々至らないところがあったとしても、
お父さんとお母さんに愛されて、
きちんと存在を認められて育った方のように映り、
精神的に安定していて人付き合いもよく、
人に愛される要素を持っているように感じました。

逆にそうでない方達は、
不安定にならざるを得なかった何かの要因が、
今までの中にあるんだろうな、と感じるに至りました。
自分の正当性の主張や、他人への批判や嫌悪が極端なときは、
そうなるに至った過去の歴史もあるのかな?と。

ここ数年はあっという間に情報が多くなって、
ネットで調べればたいていのヒントが得られる現在ですが、
その当時は全く性格の異なるAさんとBさんとCさんを、
なぜ自分が同じようにアスペ系と思うのか自分でもわからず、
自分で自分の感覚をうまく説明できない、
正体不明の苛立ちがありました。

が、今は性格ではなく、
物事の受け取り方(認知)の共通性と思っていて、
たぶん自分でも無意識にそこを見ていたのだと思います。

昨年参加した発達障害の勉強会で、
講師の杉山登志郎先生が、
「発達障害の人が事件の当事者になるのは、
あれは完全に養育と教育の失敗例」
とお話されていて、個人的に納得がいき、
意を強くした思いでした。
もちろん親対象の講座でしたので、
あえて極論をお出しになったのではないかと思いますが。

私も少々屈折しているところがありますが、
「存在を認められる」「肯定される」「評価される」「愛される」
という親子関係での無意識の充足感は、
自己基盤の強さと精神の安定に必要不可欠で、
大人になってからのバランスの悪さは、
大きな割合でそこに原因があるように感じています。

    *    *    *    *    *    *

さて以前、お客様対応中に突然キレるスタッフさんがいて、
リーダーにも仲間達にも、
「彼は爆弾を抱えている」などと言われていましたが、
私は彼をアスペルガーとは感じませんでした。
何もなければ非常にいい対応をするし、
話していてもずれないし、きちんとキャッチボールできます。

ですが、周りの人には馴染めず、友達がいないんですよね。
苦しそうな表情で朝から机に臥せっていたり、
普通とはちょっと違う雰囲気を持っていたりして、
「怖い」「気持ち悪い」という女性陣もいました。
ですがネット上ではアクセスの多いサイトの管理人として、
人気者なんです。けれど、
そこで見せるユーモアや洒脱なジョークとは裏腹に、
現実では大きな落差を感じました。
(このブログのお客様には以前、
「それはどれにも入らない広汎性発達障害では?」
と言われています。そう言う分類があるそうです。)

その彼がお客様対応中にキレるのは、
どうやら条件が同じときみたいなんです。
私が見ていて感じたのは、
・自分の不得意な分野の話を、
・訳知り顔の鼻持ちならない男性ユーザーが、
・理屈っぽい物言いで高飛車に物を尋ねてきて、
・論理的な矛盾を鋭く付くような質問を
・彼に浴びせかけるとき
ですね。

彼はその条件のときに発火するようでした。

やがて彼は体調不良で休みがちになり、
企業側に何度勤怠を指摘されても改善されず、
最終的には昨年の年明けの退職したのですが、
あとから聞いたところ、お父さんがスパルタ的に厳しい人で、
水泳とか逆上がりとか、できないとわかると徹底的にさせられて、
怖かった、が感謝している、と。
数学などもわからないとわかるまで勉強させられた。
が、それも感謝している、と、こんな風に言っていました。
半端じゃなかったみたいですが、本人は、
「お陰でできるようになったので、感謝している」って
言うんですよね。

でも私は、「あ~、彼が対応中に突然切れるのは、
それが再現されることへの不安と精神的な防御なんだな…」
と、個人的に合点がいった気がしたものです。

いろいろ読んだりすると、抑圧と言って、
自分の辛い記憶にフタをして、
なかったことにしてしまう心の機能が、
人のにはあるようですが、不安やストレスによる体調不良は、
それが原因であることが多いと指摘してあるサイトもあり、
文章や言葉にしてひとつひとつを思い出して、
現実の自分ときちんと対応付けをして、
理屈でカタをつけていくのがいいということです。

    *    *    *    *    *    *

女性でも、真面目で明るく能力があって、
心から期待していたスタッフさんが、
突然会社に来れなくなったり(まさかの短期終了!)、
前述の男性と全く同じで、安定したお客様対応ができず、
攻撃的な物言いをしてクレームとなり私が呼ばれるなど、
いいと思って入れたスタッフが突然崩れ、
あるいは想像もしなかった致命的な欠点が明るみになったり、
100人以上も人がいれば、普通の人たちの中に、
いろいろなスタッフが点在するわけですが、
こちらとしては人選を見誤った後悔だけが強く、
売上的な心配もあって、下支えに必死になるわけです。

なので、脆さを感じる人がその脆さを強く見せ始めたときには、
「自信を持って」と励ましたり、いいところをマメに誉めてあげたり、
やるべき事は全部やってきように思うのですが、
今思えば、それだけで改善されるという考えは無理な話で、
彼ら・彼女達が元気になっていくためには、
今のその人自身を見ての表面的な励ましや評価よりも、
もっとじっくりいろいろな話を十分聞いてあげて、
その人が自分で何かに気付いて主体変容していくような、
きっかけを作ってあげたらよかったと思います。

だって脆い人というのは、ちょっと水を向けると、
必ずと言っていいほど親子関係が出てきます。
精神的な強さ・弱さも体質的に人それぞれかもしれないので、
一概にそうと決め付けるのは危険ですが、
それにしてはヒット率が高い。いや本当に多いです。

本人に風変わりなところがあって親が嫌悪するのか、
または親のほうが変わっていて極端なキャラなのか、
またはそのどちらもあるのか、それはわかりませんが、
肯定されている自分を感覚的に実感できない子供時代を送ると、
大きくなってからいろいろなところに影響が出て、
時に攻撃的になったり、時に防御的になったり、
安定した気持ちで対人関係が結べずに、
人嫌いや対人拒否的な言動が出たり。

または逆につながりを求めて相手に隷属的にだったり、
反論を一切しない極端なYESMANになったり、
言い訳ばかり延々と連ねる人になったり、
拒否されないよう不自然に笑顔を絶やさないジョーク人間、
になったりするのでしょう。
元々の性格以外のところではね。

なので私、感謝の言葉や、存在を肯定する言葉が、
全体的に足りなかったな。。。
「いつもありがとう」「助かっています」
「あなたのお陰で○○になりました」
彼らや彼女達は、肥料よりも水が欲しかったんだと思う。

    *    *    *    *    *    *

非正社員の現場では、
キャリアアップの転職というよりは、
学卒で就職した会社でうまくいかずに辞めた、
消極的転職の人の割合が少し高いので、
どこかにちょっと困難さを抱えた人も、
たぶん普通の会社よりは多いんじゃないかと思う。

そしてそれが他より目立つのは、
やっぱり電話の仕事だからなんだよね。
そう。対人スキルとコミュニケーション能力が重視される、
人が相手のしゃべりの仕事だからです。

1日PCに向かっているオフィスワークと違い、
誰かの話を聞き、様々なお客様の意図を読み、
最善の表現で言葉を組み立て相手に伝える、
という作業を終日やっている仕事だからです。
そしてあるときは怒られ、あるときは感情をぶつけられ、
脆い人には負荷の高い仕事です。

しかも今まで自分は普通だと思ってやってきた人でも、
その部分に子供時代の親子の歴史が絡んでいる人は、
体調を崩したりストレスで仕事が嫌になったりします。

私は、「脆い」「弱い」という事実に、
批判的な思いを強く持ったことはなかったけれど、
単に性格の問題と片付けていて、
タフそうな人を選べばいいのだ、と思っていました。

けれど実際はそう見えても予想外の結果になると、
企業には大きな迷惑をかけてしまい、(特に一ヶ月以内の退職)
大きな苦情や強いお叱りで自分が非常に辛い思いをするので、
「絶対入れない」「絶対入れない」という気持ちでばかりいましたが、
こちらの効果的な働きかけと適切なサポートで、
就業続行していけるのなら、お願いしてもいいかな?
と最近は思うことがあります。

間違っているかもしれませんが、
今は数日研修をこなすと、どの面に弱さがあるのか、
大体雰囲気でわかることが多いので、
それを「よくない事」とは捉えずに、
まずは話をしてみて、「こんな風に見えるけど?」と、
ソフトに聞いてみたりします。

こちらが相手の短所にNOの気持ちを持っていなければ、
相手も案外、本音を言ってきてくれたりします。
そうやって自分がどんな自分であるのかお互いに共有して、
同じテーマとして持っていれば、
その事実だけで案外人は強くなれる気がします。

今日は今までの自分の結論の2として、
人の脆さについて書いてみました。
 

 
 

 
【人の性格と資質に関する最新の10件】
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2009.01.22

人を見るときの自分の結論1

私はこのサイトと連動させて、
アメブロ(アメーバブログ)に目次だけのページを作っています。

「ぷらたなすのひとりごと」を久しぶりに更新したのを機に、
アメブロの目次のほうも整理し始めたのですが、
過去記事のタイトルを見ながら、
何を書いたのか思い出していると、
うわ~、あのときは色々なことが自分の中で未解決で、
本当に悩んだり困ったり、ストレスに感じていたんだなぁ、と、
すごく思います。

私は今は、「人に悩む」ということはあまりありません。

今は自分なりの結論を得たような気がしているので、
どんな人が現れても、それほど苦悩するような事は、
ない気がしています。

今日はその話しを書きます。

    *    *    *    *    *    *

やはり、自分の中で一番大きなきっかけになったのは、
「ミラーニューロンの話」で、
具体的には、別冊日経サイエンス「脳から見た心の世界3」
に掲載の「他人を映す脳の鏡」という記事です。
この記事は自分の考え方に本当に大きな影響を与えました。

日経サイエンスは翻訳記事がメーンの科学雑誌ですが、
今上記の記事の著者を見てみると、
元記事を書いたのは発見者の方達自身だったんですね。

ニューロンというのは神経細胞のことですが、
様々な神経細胞のうち、他者の行動を見て、
まるで同一の行為を自分がやっているのと、
同じように脳内で反応する神経細胞があって、
鏡のような活動をするため、
「ミラーニューロン」と名付けられました。

つまり、誰かがコーヒーを飲んでいるのを見たときに、
あなたの脳はまるであなたがコーヒーを飲んでいるのと、
同じように反応しているということです。
自分は全く意識していなくとも、
相手の行為が自分の脳内で再現されているわけで、
それを制御しているのがミラーニューロンということですね。

まだまだ確かなことはわかっておらず、
仮説と憶測が多いようですが、
多くの研究において、ミラーニューロンは、
目標と意図を理解する機能を持つ、と、
関連付けられているようです。
また、「共感」や「言語」や「自閉症」、
「心の理論」(他者の心の動きを類推したり、
他者が自分とは違う信念を持っているということを、
理解したりする機能)、「性差」などにも、
関連があると考えられています。

同誌の別の記事では、
ミラーニューロンと自閉症との関連性を取り上げていて、
実験の結果から、自閉症児はミラーニューロンシステムが、
うまく動いていない、と結論付けています。

私はこういったことの専門家では全くありませんが、
ニューロンの動きの活発や不活発に個人差があるのなら、
別に自閉症やアスペルガーではなくとも、
他人の意図の読み取りや共感力に、
生まれつきの能力差があるのは当然で、
人はロボットではないので、0か1かの世界じゃないよね?

指紋だって一人ひとりが皆違うのだもの、
もし脳の内部や機能する様子が、
通りすがりに外からも見えるのなら、
「あ、あの人はこうだから、
物事に対してこういう傾向の処理をする人なのね?」と明確で、
お互いの特徴の違いなんて、
問題にもならずにそれであっさり片付けられてしまうかもしれない。

ということは、それはつまり、
顔の作りや手足の形が一人一人違うのと同じように、
原則として個人の意思や努力で変えられないものなのでは?
とひそかに思うようになりました。

私はこれといって秀でているところは何もありませんが、
そんな私から見ても、
「相手がこんな風に思っているのがなぜわからないんだろう?」
と思ったり、
「こんな風に行動すればいいのにどうしてそうしないの?」
と思う人がたまにいます。

そして以前は、自社のスタッフを始め、そんな人達に出会うと、
首をひねったり、ストレスを感じたり、批判的になったりしました。
あるいは、指導したいと思ったり、実際に助言したり、
その人のためにも、なんとか直してあげたいと思い、
そういった努力もしてきました。

ですがもし、それらのすべてが、
生まれつきの脳機能の個人差と仮定すると、
それまで自分がしてきたことは、
茶色い瞳を持つ人に、青い瞳になれと言っているのと同じように、
「やろうと思ってもできない」
「言われても実際何をどうすればいいか全くわからない」
という指導だったのではないか?と思い始めました。

話は少しそれますが、
私が昨年認定資格をとったDiSCという人材開発の研修商品で、
「マニュアルを与えられたほうが実力を発揮する」というタイプや、
「物事を分析的に判断し相手の感情よりも事実とデータを優先する」
といういうタイプがあります。

たぶんそれらに属する人達の特徴は、
元々他人の感情を読んだり誰かに共感する因子が少ないため、
それを補うために自然に身につけてきた、
その人が幸せに生きていくための社会的スキルなのでは?
と感じたりします。
※この「少ない」という言葉を、
マイナスイメージで捉えないでください。
多い・少ないというのは単なる事実であり、
よい・悪いの感情が入った判断と混同しないように^^!

自分自身の感覚としては、
そんな風に考え始めると何もかも妙に合点のいくところがあり、
大人になっても態度の悪い人や、カチンと来る物言いの人には、
性格が悪いのではなく、
「それで相手がどう感じるか?相手がその人をどう思うか?」
を、私と同じ感覚では理解ができていないんだな、と思ったり、
頑固な人、融通が利かない人、配慮や機転のない人にも、
「今、自分が相手に対してどうすれば満足と思うか?」という点で、
周囲の感覚と共有ができないのだろうと思ったりします。

私の前職はコールセンターでのユーザーサポートですが、
お客様対応にも全く同じことが言えると思います。

また、私が感じている限りでは、
理数系が得意でそちらに高い能力がある方は、
外からは感情の起伏があまり見えず、人に対しても冷淡だったり、
または弁が立ちすぎて、
場違いに自己主張が強かったりすることが多いのですが、
「数学が得意」というのも、
物事を割り切って直接的に高速処理できるということなので、
感情を気にする優先順位は、思考的に低いのかもしれません。
そしてそれが逆に高い能力に結びついているのかもしれません。

そして今の私は、それを取り立てて悪いこととは思いません。
だって人がこの世に生を受けるときに、
神様が持たせてくれるお金は、残念ながら同じじゃないんだもの。
(えらそうなことをここで書いてる私にも大きな欠点がたくさん!)

ですが、一般的に考えると、
それが集団内で人間関係の摩擦やトラブルの原因になって、
責任者の私が改善を要請されることは多々あったし、
それには対応していかなければなりません。

それに、たとえ如才なくやれている人でも、
ご本人は不安を感じたり自身を失っていたり、
悩んでいる事が多いので、本音としては(冷たいようですが)
「その資質は基本的にこの先も変わらないし直らない」と伝え、
「なのでまずは自分自身でそれをしっかり認め愛し、今からは、
その資質に対してどんな作戦を立てどう生かすか?を考えて。」
とすべての人に言ってあげたいぐらいです。

自分にないものを持っている人に、
憧れや焦燥感を抱く必要はありません。
むしろ自分の特徴を誇りに思い、おおいに活用してほしいです。
なぜなら、世の中で実績を残していくのは、
他人の気持ちを理解して常識的に行動できる人達ではなく、
相手の反応にとらわれずに何があっても信念を実践していける、
いわゆる「読めない」人達だからです。

なのでこれを読んだあなたが、
「自分はまさにそうだ」と感じるなら、
あなたの欲しいと思っている世間からの愛は、
愛されるキャラクターにあなたが変わることではなく、
今のあなたがあなたのままで結果を出せる方法で、
実際に結果を出していくのがベスト!と思ってみるのも、
ひとつの脱出の仕方だと思います。

    *    *    *    *    *    *

さて、そうやって考えてみると、「もっと相手の気持ちを考えて」とか、
「職場で常に周りには気を配りましょう」などというアドバイスは、
そもそもの受け皿のない人達にはヒットしないケースが多く、
そこに多大な時間をかけるぐらいなら、
詳細に配慮されたハズレのないマニュアルを作ってあげたほうが、
より効果的かもしれないと思います。
(それも時間がかかりますけどね^^)

たとえば業務上の注意や行動に関する親身な助言に対して、
「そんな事は今まで教えられていない!」
「スタッフ手帳には一言も書いていない」と、
怒って反論するタイプの人は、
マニュアルに沿って動いたほうが精神的に楽で、
より正しく、より周囲に認めてもらえる行動ができる、
(なので心が安定し、安心できる)と考える人達なのだと思います。

その人達にとって"衆目の納得する"自己判断を求めたり、
「そのぐらいは自分で考えて行動しろ!」というのは、
迷いや不安を助長させ、
決定までに異常に長い時間をかけさせてしまうかもしれません。

私がここで言いたいのは、
そういった事を「ダメ」と思っちゃダメ、ということです。
それを頭から否定するのは、
自然なままのその人自身を否定してしまう、ということです。
それは暗に相手の現状にNOを突きつけ、
無理な要求を出しているのと同じで、
素直で努力家型の人なら頑張った挙句、
結局混乱して体を壊してしまうかもしれません。
それでは何もならないと思うんですよね。

コミュニケーションのあり方が、
異常に重視され過ぎている現在、
平均的な対人関係に一歩至らない人は、
人嫌いと言われたり、付き合いが悪いと言われたり、
本人もそう思われている状況は何となくわかっていて、
余計に頑なになっていたりします。

けれど平均以上のコミュニケーションが取れている人は、
自分を基準に物事を考えてしまうので、
「やらない」「できない」「わからない」という事に対して、
そちらのほうに理解が及ばず、
高い問題意識を持つ一生懸命なひとほど、
本人の資質に合わない間違った指導に走りがちです。
けれどそれは、相手の自己価値をますます下げ、
モチベーションまで低下させて、
あまりいい結果を生まないような気がします。

人が成長させていくためには、
相手を受け入れるばかりでなく、
適度な葛藤とプレッシャーの存在も、
必要不可欠だと思っていますが、
そのベースとしては、指導する側とされる側の、
人間関係の基盤がしっかりとできていることが条件で、
そのためにも、相手の素の状態に理解を示してあげるのが、
効果を上げる近道と考えています。

    *    *    *    *    *    *

大人は長い間掛けて自分と社会を適応させて生きてきており、
たいていの人は、今まで身につけたスキルを土台に、
お互いに理解しあって暮らしていますが、
その中身は、実はかなり人それぞれだと思います。

そしてその「差」が、
持って生まれた資質によるところが大きいのなら、
元々のそれは、その人自身のせいではないし、
親の育て方のせいでもないし、
キャリアが不足しているせいでもないと思うんです。
※ご両親との関係についてはのちほど別途書きます。

なので今の私は、人に大きなストレスがありません。
皆が「なんだろう?」と眉をひそめる人でも、
「あ、この人のこの特徴はきっとこういうことなんだな」と思ったり、
「じゃ、こうしてみよう」と思ったり、働きかけを変えてみたり、
感情的な負荷がない分、
冷静に論理的に対処できるかもしれません。

私の過去記事を見ると、
指導と育成に関する自分の苦悩の歴史のようでもありますが、
今はあの頃に比べると、
立っているステージが全然違う気がします。
でもそれは、自分がそう感じているだけかもしれませんけどね。

私は自分の書く文章があまり好きでないので^^、
今からそれらを読み返したいとは思いませんが、
タイトルを読んで思い出すスタッフの一人一人に対して、
今は自分なりの説明がつく論理的な納得があり、
それが私の心に大きな安定をもたらしているのだと思います。
 

 
 

 
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2009.01.20

アウトバウンドが向くかしら?

ここ数日はお休みなのに、家にいても、
上川さん(30代後半女性/仮名)からしょっちゅう電話が入る。
「あ、さっきの件だけどさ…」
「今企業から電話あって例の話は○○だって」

メールも、打てば即レスでやりとりがチャット状態だし^^;
自室でPCに向かっているのに、まるで会社にいるようだ。
今度彼女からの電話には、
「はい。桜カンパニー(仮名)、ぷらたなす支店です」
とでも名乗ろうかな(笑)

今日の電話はALL「メモリを空けろ」で書いた、
赤井沢さんの件。

彼は私がアスペ系と思っている人で、
今や再三企業さんからNG終了の煙が上がっているのに、
上川さんは何としてでも3月末までは持たせたいみたいだ。
これはたぶん上川さんというより会社の意向で、
上から彼女へのプレッシャーの結果なんだろう。

で、上川さん、本日は、
「1月の最終週に再び研修してもらえないか?」
と打診してきました。

大好きな上川さんには申し訳ないけど、
「一週間はやらない。3日以内ならやる」と、言う。
2月の頭に講座を開くので告知や営業活動もしたいし、
なりふり構わず予定を入れてくる彼女の要望に応えていたら、
私、マジで何もできなくなるって(笑)。

でも私はそんな前に進むタイプの上川さんが好き。
彼女も私に対してよく言ってくるけど、
お互いにもう少し前にペア組んで仕事したかったね。

    *    *    *    *    *    *

赤井沢さんかぁ…

雑談や世間話では目立たないのに、
ことお客様対応になると、
相手の主旨がなかなか理解できずに、
会話がチグハグで間違いも多いし、
フリーダイヤルで彼に当たった人は、
誰もが「ハズレ」と舌打ちすると思う。

上川さん(前述の同僚)なんかね、
うちが研修環境に「ひかり電話」導入するときに、
それをちゃんと先方の受付に言ったにも関わらず、
届いたルーターが「ひかり電話」ではなく、
050から始まる(プロバイダの)「IP電話」用のルーターだったため、
聞いていて、こっちがうわーと思うぐらい激怒したんです。

そして速攻電話を掛けてマジ切れでガンガン文句言って、
先方から「当日対応した担当者が本日は休み」と聞くや否や、
「じゃ、明日こっちに絶対必ず電話させてくださいっ!
どうしても○○さんと話がしたいんですっ!
本人と直接話をしてどっちが悪いのかはっきりさせたいんです!」

ってさぁ、話を聞いたら、
「そのときの担当者は全然要領を得なくて、
わかってんのかわかってないかもイマイチ不明で、
聞いてもいないのにおんなじ説明ばっかり何度も繰り返すくせに、
こっちが尋ねたことには回答がなく、
今思えばどうにもピンと来ない男性だった。腹立つ~!」
と、カリカリ言うけど、それってある意味、赤井沢さんだよ?
赤井沢さんがフリーダイヤルに入るというのは、
そう言うことなんだよ?

満足のいくお客様対応ができない人に対して、
それだけ激怒してるのに、一方で、まさに同じタイプのスタッフを、
死に物狂いで継続させようとしているんだから、
それってどう思うのよ?と聞きたいよ。(整合性がないよな^^;)

私はセンターにいた人間だから、
やっぱり対応の品質とかお客様満足度とか、
いくら組織全体で苦しいぐらいの努力をしても、
そういった基準値の低下には、
少数のイケてないオペレーターの存在が、
意外に大きく影響している事がよくわかっているから、
ここだけの話でドライにクールにビジネスライクに言うなら、
本気でCSを上げたいのなら、不適なオペは全部切るのが、
一番即効的でしかも多大な効果がある、と思うぐらいだ。

なので、赤井沢さんのようなスタッフさんは、
センターにとって本当に悩みの種だったりするんだよ?
それを割り切ってこなせるのは、
多分彼女が現場を知らないからだよね。
それがいい意味で「怖いもの知らず」になっているんだろうな。

    *    *    *    *    *    *

そんな先日、私の昔の仕事仲間で、
12月に(辞める)私の後任として入社した、
稲美さん(30代後半女性/仮名)が、
ふと、こんなことをつぶやいた。

「赤井沢さんてきっとアウトに向く人だと思うんだよね。」

「え?アウト?(アウトバウンド=電話発進業務)?
テレアポとか電話セールスとか?」

「うん。だって、私も少し前にアウトの仕事を半年やったけど、
もうね、変な人、一杯いたもん。すごいよ?はっきり言って。」

「え?どんな?」

「私がやっていたのはNTTを名乗って光を売る仕事だったけど、
だいたい人種が違うっていうか、
学生とかアルバイトのお姉ちゃんも多かったんだけど、
ドレスコードなんてあってないようなもんで、
こんな短いスカートとか、爪もこんなで、頭の悪そうな子多いし、
男の子はこんな髪でこんな感じで、もうジャラジャラ歩いているし。
あと、雰囲気の変わった人とか異様な人も多かったし、
あの中なら赤井沢さんなんて、上品で礼儀正しくて常識があって、
メチャメチャ上流階級の秀才に見えるよ。」

「あぁ、それは確かにそうだろうね!それはわかる!
でも何かを売るわけでしょ?できるのかしら?彼に?」

「いやもう、全然大丈夫!ああいうのはね、
タメグチで敬語は使わないほうがいいし、詳しい解説も要らないし、
もうはっきり言って、口八丁手八丁で、
ウソついてでもオーダーを取るようなところがあるんで、
会社がそもそもいいお客様対応とか誤案内とか、
全っ然気にしてないから(爆)。
あとー、そもそも相手の様子をいちいち気になんかしていると、
注文取れないんで、
赤井沢さんみたいにむしろ人の気持ちのわからない人のほうが、
空気読まずに突進していくので、成績上げるんだよね。」

はぁ~面白い!なるほどー!
言われてみればすごくよくわかるっ!
確かに大昔、私も英会話テープのセールスをしたことがありますが、
売れている人は、今思えばみんなピントがずれた変な人だった。
いや、人はいい人なのよ。一生懸命だし。
でも売れている男性は皆垢抜けなくてボーっとしていて、
いかにもパシリとか、いじめられキャラの雰囲気だったな。
スマートな営業スタイルではなく、
ある程度攻撃的であっても、
世間が「あり」「そんなものだ」と暗に感じている業種なら、
案外イケるのかもね。それがいいか悪いかは別にして。

あ、そうだ、思い出したわ。
以前発進業務(たぶんヤフー回線を売る仕事)の、
SVだったという人から応募の予約があって、
社内の関係者は私を含めて全員期待したんだけど、
会ってみたら全然そんな雰囲気じゃなくて、誰もが、
履歴書の「○ヶ月間売上連続1位、合計1位○回、表彰○回、」
は、粉飾なんじゃないの?と思ったものでしたが、
稲美さんの話を聞いて、やっぱり本当だったのかも、と、
思いました。

もし赤井沢さんがこの先終了になったら、
アウトを勧めて見ようかなぁ。
うちの会社では現在扱いが無いので、
別会社で稲美さんが前やっていた仕事とか、
そういった企業を得意としている派遣会社とか、
「そういうのもあるよ?やってみたら?」と言ってみようか。。。

でも彼、なんていうかなぁ…
交通整理や工事の警備はよくても、
「そういうのは嫌です」と言うかもしれないね。

私が会員になっている発達障害NPOの、
事務長(女性)が言っていたっけ。
「彼らの就業支援の第一歩は、
まずはホワイトカラーへの憧れを断ち切らせること。」って。
「ぷらたなすさんがそういうお仕事ならお願いです、
会社の利益ばかり見て、
彼らに向かない仕事を絶対に紹介しないでください。
それははっきり言って法に触れますよ?
今は発達障害者支援法といって立派な法律があるんですから、
そういった方にできないとわかって仕事を紹介するのは、
私は犯罪だと思っています。」

この人もねぇ、意固地で少しヒステリックで、
一見変わった感じの人なので、言う事が極端ですが、
(でも熱意と実行力のある障害者思いのいい人です)
さすが事務長らしく、言っていることは確かに一理あって、
一般企業、一般的なオフィスワーク、
そして社会的に認められている仕事。
そこへの思いを一度クリアして、的確に自分を認知していかないと、
幸せで心身に負担の無いジョブライフは手に入らないのかも。
 

 
 

 
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2009.01.19

苦しい人選

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先週の土曜日、会社の同僚で、
採用担当の上川さん(30代後半女性/仮名)から電話が来て、
本来なら今日から現場入りするはずのスタッフが、
突然キャンセルの連絡を入れてきたとのこと。
先週の時点でまだ一週間あり、
いわゆるドタキャンではないのですが、
翌週から研修開始の予定だったので、
私達にすればドタキャンも同じよね。

電話は女性スタッフのお父さんからで、
「うちの娘には難しすぎる業務なので断りたい」と、
最初から一方的な話で、
上川さんがいくら「娘さんと直接お話をさせてください」
とお願いしても「家に居ない」と拒否。
その後、スタッフの携帯に電話を入れてもつながらず、
「ぷらさぁん、いや~参った。どうしよう…」

代わりの候補者の当てはなくはないが、
一人はその女性スタッフに決まったため一度断った男性で、
口数が極端に少なく、態度も顔立ちもぱっとせず、
電話の仕事にはあまり向かない印象に思われる、
20代前半の男の子。(うちの次男よりも若い)
前述の女性と一緒に、
2名の候補者として企業に打診したのですが、
「最初の会社を数ヶ月で辞めている。不安だ。」という理由で、
断られ、その枠は他社に持っていかれてしまいました。

そしてもう一人が、
「こちらの女性のほうがお奨め」と上川さんが推す、
20代後半の女性。
でも最近(というか前からだよね~)
うちの会社で推薦する人の質が悪く、
ここのところ企業の判断で短期終了が続き、
最近うちの評価は下がりっぱなし。

こうなると、仕事ができるさすがの上川さんも不安で自信が無く、
「ぷらさんも一度会ってどちらの人がいいか見て欲しい」
って言うのね。

今回のこの仕事は昨年まで自分が働いていた部門なので、
担当の社員さんの癖とか職場の雰囲気とか、
入れたときの他のみんなの反応とか、受け入れられ度とかが、
結構わかっているので、
それで上川さんもSOSを出してきたのだと思うけど、
上川さんがポイント高く評価している、
「高校のときに少しCOBOLをやっていた」という彼女の売りは、
逆に私には気乗りしない感じを助長させます。
だって女の子でそういったスキルを提示してきた候補者に限って、
いい人に会ったこと無いんだもん。

「でも、電話の仕事の経験者だし、経歴的にいい感じだよね」

うーん、それも個人的にはNOかな。
電話に関しては、職歴の有無は完全に当てにならないと思う。

「え?どうして?1年以上やっているのに?」

「いやね(笑)~、あなただってNG当落線上の赤井沢さんを、
企業さんをなだめてなだめて、交渉して交渉して交渉して、
一ヶ月で早々に評価が下っているのに、
何のカンの言って、もう半年以上も継続させているでしょ?
そういう場合もあるってことよ。」

そう、周囲のブーイングの声が高く、
皆に「本当にすぐにでもやめて欲しい」なんて言われている人が、
元の職場でも、もう6年目に入る。
応募者の履歴書は、それだけでは真相はわからない。
あるときは職場の軽い無視とあきらめの結果かもしれないし、
あるときは各社の涙ぐましいスタッフフォローの、
血と汗のにじむ結果かもしれないのだ。。。

えーもー、ホントにわかんない。
と上川さんがひとこと。
いや、それは私も同じだって。

    *    *    *    *    *    *

月曜日。

本来なら決まっていた女性スタッフの研修の開始日でしたが、
人が決まらないので当然研修を始めることはできません。
が、その日のうちに研修に入らないと時間が足りなくなるので、
私は午前中に二人の面談を頼まれ、
決まったら午後からそのまま即研修入り。
上川さんは職歴シートを作ってすぐに企業に走る予定に。
ドタキャンをドタキャンで終わらせず、すぐに人を差し替えて、
なんとしても受注を殺さない上川さんのその根性がとても好きだ。

彼女とは途中からペアを組むようになったのですが、
もう少し前から彼女が相手なら、私はもしかして、
もっと長く仕事を続けていたかもしれない。
決断力があって賢く潔く、そして数字には誰よりも貪欲。
いいね~。そう来なくっちゃ。
それまでの私は誰に対しても物足りなさを感じていたのかも。

    *    *    *    *    *    *

約束の10時。
本日最初の候補者の塩野さん(20代後半女性/仮名)と会う。
あれ?マスク取らないんだ。
私の視線に気がついたのか、
「あ、マスク…すみません」と少しだけ触れる。

「風邪なの?」「はい」

でも取らないんだよね。ま、いいか。

塩野さんは上がり症なのか、
初対面の私と向き合ってすごく緊張しているようで、
視線がよく動いて定まらないし、
しょっちゅう髪に手をやって落ち着かない感じ。
メモ帳を広げているのも個人的にはポイントダウンだね。

だってこれまた経験則で(以前にも書きましたが)、
面談時にメモを取った人でいい人に当たったことがないんだもの。
過去に最高にもめてトラブルの長引いた女性のスタッフがいましたが、
その方などは、人の話を何度か制止までしてメモを取っていた人で、
彼女のイメージからも私の印象はあまりよくないです。

念のため就活サイトなどを検索して見ると、
「メモを取ったほうがいい」と書いているアドバイスをよく見るので、
私はちょっとびっくりするのですが、
私は、純粋に自分が評価されるだけの場であれば、
メモは取りません。というか相手に失礼な気がして取れません。
(実は私と同じ感覚の面接担当者もそこそこいるみたいなので、
ちょっと安心します^^;)

就活サイトの感覚とはズレるかもしれませんが、
勤務日数、シフト別の出勤時刻や条件の提示は終わっていて、
うちからの仕事の紹介にOKをもらっている状況で、
その次の段階として、
「それでは現場で長くスタッフ管理をやっていた、
弊社の担当と会っていただけませんか?」
という案内で会社に来てもらうため、
「人間性の中身を見られるのだ」と嗅覚が働けば、
面談の場で覚えきれないほどの事は言わないと感じると思う。

なので逆に、
メモ帳を出すということは異常に物忘れが多いので用心しているか、
そのせいで他人に「メモを取れ」と常々言われ続けているか、
そう書いてあるのを見て自己判断せずに実行しているだけか、
または今後のために証拠として一言も漏らさずに残しておきたい、
とか…まぁ、こちらとしては、
ちょっと感覚が違う人なのかな?と思ったりするわけです。
あ、でもこれは、ユーザーサポートのための面接限定かも。
向き不向きで言うなら、メモ派は向かないと思うってことだね。

さてさて、塩野さんが大きなマスクをしているので、
顔が半分以上隠れていて顔立ちや表情がよくわからず、
なんとなくやりにくいな。それってとっても大事なんだよ。

「さっきから気になっていたんだけど、
マスクをつけたままなのは何か理由あります?」と聞いてみる。

「あ。咳がひどいんで…。取ったほうがいいですか?」
「はい。お願いしてもいいですか?
咳でちょっとぐらい風邪が移っても、
風邪のほうが逃げていくので大丈夫だから(笑)」

ジョークを言っても本当に笑わない人だなぁ…
何を話しても、相手の心に響いている感じが全然しない。
感情が動いているのか動いていないのか、手応えが無い。
よっぽど緊張しているのかなぁ。
でも、これから電話対応で、
お客様に怒鳴られたり、感情的に苦情をガンガン言われたり、
あまり緊張するタイプの人だと、そのうち体壊すよね。

いろいろ今までについて聞き取りをして、
ラストのいくつかの質問。これが結構重要かも。

「塩野さんは他の人から見て、
どんな風に思われていると思いますか?」

ところがこの質問の答えが一向に出てこないんです。

(あ~、自分を客観視するのは苦手な人かな?)

本当に長い間考えていて、それでも何も出ず、
質問の主旨を図りかねているような気もしたので、
「例えば私だったら、
元気で明るくて話好きな人と思われていると思う。
そんな感じいいよ?」と自分の例を出す。

「あ…うーん、…だったら、サバサバしている人?
サバサバしていると思われていると思います。」

サバサバしている人?サバサバか。
私から見るとクールでとっつきにくい感じにも見えるな。
ちょっと荒川静香似?

「人から見た塩野さんと実際の自分が、
合っていないと感じるところはどこですか?」
「前の仕事で得た塩野さんの強みは何ですか?」
「それが今回の仕事でどんな風に生かされると思いますか?」

塩野さんは、質問に答えるときに、
必ず少し長めの間をおくので、回答までに数秒の空白ができる。
もしかしたら「メモリを空けろ」の赤井沢さんと、
同じタイプの人なのかもしれない。
何か聞かれてもパッと浮かばないのかな?
回答はシンプルなのに、それを話し始めるまでに時間がかかり、
どう答えていいかわからない感じがよく伝わってくる。
(のちほど塩野さんは担当の上川さんに、
「質問に答えるのがすごく難しかった」と感想を述べている。)

最後に道案内。

「私が始めて塩野さんのおうちに遊びに行くとして、
最寄の駅からの道順を、確実にたどり着けるように、
説明してみてね」

「はい。電車を下りて駅から出ると、
タクシー乗り場があるのでそれを通過して、
右の道路をまっすぐに言って少し行ったら左に曲がって、
そのまま進んで角を曲がると私の家です。」

うーんやっぱり、ちょっとユーザーサポートには向かないかな…

あの20代前半の男の子はどうだっただろう?
そうだ、ボソボソしたシャベリだったけど、
私にわかるように伝えるために言い方を迷って考え込んだり、
要所要所で「ここでこれが見えるので」と私の視点に立ってくれたし、
確か看板などの目印も言ってくれた様に思う。

塩野さんは淡々とあっという間に終わらせちゃったけど、
自分のいつも見ている風景をそのまま簡単にトレースするだけで、
初めての人がわかりやすい具体的な目印もないし、
時間や距離など数字的な情報(←高得点!)はもちろん言わないし、
何より説明のための語彙が少なくて、
ちょっとこれではたどり着けないよね。

    *    *    *    *    *    *

面談を終えてオフィスに戻ると、
「どうだった?どうだった?」と上川さんが駆け寄ってきました。
「いいでしょ?いい感じでしょ?」

「それがねー、うーん、もしかしたら向かない人かもしれない。」

「えーーー!どうして~???見た目いいよ?
かわいくて第一印象は絶対に企業受けするよ?」

「そうだね。美人さんだし、
確かに彼女が皆の前でスーツで挨拶したら、
いい感じの普通の人が入ってきたと誰もが思って安心するよね。
ただねー、うーん、レクチャー中心の研修はいいけど、
実際にお客様対応の練習が始まったら、体壊す気がする。」

「えーーー?どうして~?」

私は感じたままを述べました。
横で聞いていた同僚の稲美さんは、
「私だったらマスクを取らない時点でNG。」と即答しました。

「そうなんだよね。私はつけているのは気にならないんだけど、
『咳が出てご迷惑になるので』と、
誰が聞いても正統と思われる理由を述べて、
相手に理解を求めないのはちょっとね。」

「私は挨拶とか礼儀とか、そういうのができてない人は絶対イヤ。
そこが至らない人はダメ。本当にマジでその場でお断り。
すぐに帰って欲しいと思う。」

あらら、稲美さん、昔からそうだったけど、
結構きついんだよね(笑)。
彼女は元の職場の他部門にいた他社のリーダーで、
昔、うちのスタッフを何人NG終了されたことか。
それが今、私の紹介と推薦で私の後任として来ているなんて、
ご縁ってなんだか不思議。

    *    *    *    *    *    *

二番目の候補者が連絡もないまま来なかったので、
20代男子と塩野さんのどちらがいいか?
という話になったのですが、
いやーー、これは難しすぎる。

塩野さんは顔立ちがよくて第一印象がいいけど、
20代男子は目つきが悪くてボサっとしていて、
第一印象が悪いので、
下手すると初日から「何アレ?大丈夫なの?」と、
口うるさい某社員から余計な突込みが入りまくるだろうし。
そのため正しく評価してもらえない可能性も。

一方塩野さんは最初はいいけど、
お客様対応する段になったら、
タフにこなしていけるか全くわからない。
人の気持ちを察知してわかりやすく話すのは苦手のようなので、
毎日そこを指導され続けたら健康を害するのでは?とマジで心配。
人って向かない事を強要されると体に出たりするんですが、
それに自分では気がつかずに必死に努力して余計悪化するなど、
なかなか厄介なんです。でもあくまでも憶測ベース。

うーん、難しい。

「上川さんは?」

「もうだめ。自分では決めらんない。無理。」

「いつまでだっけ?」

「いや、もう、今すぐにでも職歴シートを作って、
企業先に向かわないと。
スタッフの直前の差し替えはなるべく早いほうがいいから。
遅くなればなるほど、うちの評価が下がるし。」

だよね~。うーん。

よし。私は20代男子の野村君に座布団一枚!
野村君で行こう!
見た目がよくないし印象も悪いけど、
彼は回答が的確だったし、他人の視点でものを言えたし、
私は現場の人を見る目を信じたい。
見た目や印象でごまかされない人達だと思いたい。
問題を今から感じる人よりも、最初から見所を感じるほうで行こう。

苦しい人選だ。どしらも無条件にお奨めできるスタッフではない。
人材が豊富だった数年前ならどちらも即決で断っている。
でも今は、そういうわけにもいかないんだよね、とほほ。

    *    *    *    *    *    *

たった今、自宅でPCに向かう私に、
上川さんから電話が入り、
「どうしよう~?今日の野村君すごくいい感じだったのに、
三上チーフが何かと難癖をつけているらしいの。
野村君、研修中に目薬をさしたらしいんだけど、
うちのほかのスタッフに、
問題だ、人間性を疑う、って言ったらしい」

なにーーー?馬鹿ジャン、そんなの。
目薬をさしたのはもしかしたら眠かったんだと思うけど、
「研修中に目薬をさす」ぐらいで「人間性を疑う」わけ?
以前他の部門で、「研修中に居眠りをしていた」ということで、
会社に大きなクレームが入ったことがあったけど、
自分の事を思えば、そいつもちょっと権威主義的過ぎる。
いや、だって、講師がどうしようもないときは、
マジで眠くなりますよ?人って。
(ですが、そういった教え方しかできない人もいるんです)

最近は人もセンターもみんな、人の悪いところばかり見て、
変だよ、おかしいよ。
契約会社とクライント企業は価値観が合っていないと、
人選ひとつとっても不必要な迷いが出てしまい、
それが悪い目に出て、何もかもがチグハグになっていく悪循環。

野村君は見かけ以上にいい子で伸びる要素を持っているので、
もし事実と違う妙なクレームを担当者がつけてくるのなら、
うちは全力で彼を守りたい。

あー、でもこうやってつい戦略を練ってしまうので、
なかなか会社から離れられないのよね。
そうよね。今までの仕事は今もずっと好きだもん。
でも今はそれだけじゃ、ドーパミンが出ないの(笑)
もしかしたらそれが、
人材ビジネス業界全体の現状なのかもしれません。
 

 
 

 
【採用と研修に関する最新の10件】
苦しい人選 なぜと言われても ゆっくり成長していけばいい ドクターストップというリタイア 岡ひろみまであと三歩「苦手な事」の棚卸し し ん が り ここでくじけないで。 見破られてしまう人(私嫌な奴) 「経験者」という職歴  (もっと見る⇒

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病気で死なない家

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昨年家の近所で、
被害者が行方不明というひき逃げ事故が夕方にありました。
でもそれは、あとでわかった話なの。

そこから少し離れた私の家では、
そのときは誰もそれがわからなかったので、
夜に帰宅したうちの長男が、
「道路にテープ張っていて自転車なのに迂回させられた。
警官が『大きな事故がありました』と言っていたけど?」
と話すのを聞いて、野次馬根性丸出しで、
早速車で見に行ったのですが^^;
「大きな事故」という割にはあたりはとても静かで、
事故車も見当たらず、
何となく違和感を抱いて戻って来たんです。

しかも「大きな事故」なのに全く報道されず、
おかしいな~と思って、
その日のニュースや新聞をマメに確認していたところ、
事故の報道はなかった代わりに、
今度は町内の家族が河原にとめた車で一家心中したニュースが。

は~、大きな事故や事件が町内で続くとはなんてこったい。

と、思っていたら、実はその事故と一家心中は関連があって、
ひき逃げの犯人が奥さんで、被害者がご主人で、
ご主人の何かに悩んでいた奥さんが、
ご主人を引いてそのまま車に乗せ、
三人のお子さんまでも道連れにして、
無理心中をしてしまった模様でした。
わかってみれば、交通事故も一家心中も、
実は一連の同じ事件だったんですね。

そうね、考えてみれば、もしただの交通事故なら、
道路にテープ張って通行止めになんかせずに、
片側車線をあけて車も自転車も通すもんね。
当夜、妙に腑に落ちなかった違和感は、
きっとそのあたりだったんだね。

そのご家族のことは私はよく知りませんが、
何分ご近所の話なので、
好奇心でいろいろ検索などをしていたら、
え…その奥さんの妹さんって、
一昨年地元で報道された、
隣の市で起こった殺人事件の被害者だったのね。
あの事件は私もよく覚えていたので、
はぁ~ちょっとびっくり。
あまりいい運を持っていないおうちなんだろうか。

非常に印象が強い話だったので、
それを友人や知人に話したところ、
友人の保険屋男性40代でも年下が、
「あぁ。あのね、ぷらたなすさん、
『病気で死なない家』ってあるんですよね。」
と言うの。

「病気で死なない家???
え…どういういこと?(不老不死?)」

「いや、人って普通はよっぽど長生きじゃなければ、
病気して病院とかで亡くなるでしょう?
なのに、お父さんが交通事故で亡くなって、
息子も交通事故で早くに亡くなるとか、事故とか怪我とか、
まぁ、あんまり言いたくないですが…事件とか…
そういう理由でばっかり、人が亡くなる家ってあるんですよ。」

へぇ。。。ふーん、これもまた興味深い話だ…
変な話ですが、私は最近人から聞いた話のうちで、
この話が一番インパクトが大きかった。
人の生死に現実的に関わっている保険屋さんの話なので、
業界では暗黙に知られている事実だったりするのだろうか。

うちの母に言わせれば、
そういうのは先祖を大事にしないからで、
亡くなった人をきちんと供養していないとか、
お墓が荒れているとか、
絶対にそこに原因がある!と言うのですが、
(だからあんたも、もっとちゃんとしなさい!←うわ、やぶへび)
私はあまりそんな風には思っていなくて、
事故にせよ大怪我にせよ、不注意とか運動機能とか、
もしかしたら何かの遺伝があったり、
引いては社会の中でうまくやっていけないような体質が、
家系的にあったりするのか?などと感じたりします。

我が家はどうだろ?
私の家系にも亭主の家系にもはるか昔に自殺した人がいるし、
うちの親戚ではローカルですが新聞ネタになった人もいるので、
ちょっとだけそっち系に染まっている雰囲気はあるのかもね。
そうだな、次男も高校中退とかしてるしな…
(今は定時制に入り直して某財団法人で働く立派な社会人ですが)

でも私それを小さい頃から何となくわかっていたような気もする。
私の家も亭主の家も、本当に普通の中流サラリーマン家庭ですが、
何事も無く穏やかで平和な家よりはたまに色々あったりするので、
ま、そういう運命っていうかめぐり合わせっていうか、
ほんの少しだけ人よりは、
暗めの星の下で生きているのかもしれないね(笑)。

さて、昨年の末久しぶりに会った地元の友人に、
いつぞやの事件の話をしたら、
「ちょっと待って。もしかしたらその奥さんの妹って、
私の同級生かもしれない。」

「え?おととし隣の市の殺人事件で亡くなった人?」

「いや違うほう。」

「あぁ、そういえばうちの母が近所で聞いてきた話では、
三人姉妹だったって言っていたわ。」

そしてその友人と先日また会ったら、
「ぷらちゃん、私思い出した!
この前の人、やっぱり私の同級生だったんだけど、
確かお父さんが早くに亡くなっているの。
大きくなって後から聞いた話では、
焼身自殺だったらしいよ。」

あぁ…そうなんだ。。。
友人の保険屋さんが言っていたように、
どこまでも「病気で死なない家」なんだな…
なんかかわいそうだな。
せめてその友人の同級生の方だけは、
このよろしくない連鎖から脱出してほしいな。

「どんな人?」
「ああ、大丈夫。普通のいい人だよ。
あまり付き合い無かったけど」
「そうか、よかった。」

こんなお話で恐縮ですが、
昨日と今日は、書きたいと胸に溜めていた思いを、
ここで全部吐き出してみました。

私はここ数日はお休み。
昨年の秋から一応個人事業者なので、
今度は溜まった領収証類を整理して、
今から申告の準備をすることにします。
一気に連発で書き上げた日記でしたが、
ここまでのお付き合いをありがとうございました。
 

 
 

 
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メモリを空けろ

発達障害に関して何かボランティアをしたいなぁと思い、
たまたま市の施設に貼ってあったチラシを見て、
地元のNPO法人の会員になり、
そこが主催しているメンター養成講座というの、
何度か受けてみました。

内容的には保護者と支援者をサポートする要素が強いので、
保護者でもなく施設関係者でもない私は、
立場を問われるとちょっと困っちゃったりしましたが、
今まで周囲に話してもなかなか理解されないため、
言いたいことがあっても口を閉ざしている事が多かった、
アスペルガー症候群という言葉が、
ここでは既知の共通言語であり、
それに関して何の気兼ねも無く普通に語れることが、
自分としては非常に楽で居心地がよかったです。

そして児童精神科の医学博士で、
あいち小児保健医療総合センターの杉山登志郎先生を始め、
色々な講師の先生達からきちんと正統なお話を聞けたのも、
自分としては非常に参考になりました。

それで感じたんだけど、
ああ言った医療の現場や大学などで発達障害に関わる先生達は、
「自閉」「アスペルガー」といった言葉は日常言語なので、
日頃のエピソードなどを雑談的に語るときにも、
「自閉的な」とか「アスペ系」とか、
「どうみてもアスペ」とか、そういった表現をよく使うんだよね。

たぶんきちんと診断を下す以前に、
ちょっと関わった感じでも雰囲気でわかるのだと思いますが、
その感覚は私にもあったりするので、
おっしゃる意味やニュアンスがとてもよくわかるし、
聞く人によっては少し差別的で、「公の場では使っちゃいけない」
と自分が常に気を遣っているそれらの表現を、
人前でここまで明快かつストレートに多用してくれると、
聞くほうとしては潔くて爽快で心地よい共感を持ったりします。

変な感想ですが、自分としてはそんな感じでした。

    *    *    *    *    *    *

さて、その表現を使わせてもらえるなら、
私が年末にフォローアップ研修を担当した、
赤井沢さん(40代前半男性/仮名)は、アスペ系の方です。

職歴からもその雰囲気は見て取れて、
最初に就職したシステム開発の会社を1年未満で辞めた後は、
同系の仕事を契約社員や派遣で転々としており、
ここ数年はそれが工事の警備員や交通整理など、
年々オフィスワークから離れている現状が見えます。
年齢的にも厳しいけど、
見た目も年相応の若々しい感じがしないので、
何かと不利なんだろうなぁと思います。

彼は事前研修の一発目のときから、
私のアンテナが瞬時に反応した人で、
真面目で礼儀正しく、
話好きで周囲の人達とも仲良くうまくやれるんだけど、
こと「仕事」となると、話がよくずれるし、
それに研修中に出すちょっとした課題や作業の指示が、
ことごとく完了できないんですよね。
今説明したばかりなのに、手順を一個抜かしているとか、
そもそも操作する画面が最初から違っていたりとか。

今となっては彼のようなスタッフさんは、
自分の中では見慣れたタイプなので、早い段階で、
「この仕事(ユーザーサポート)は無理では?」と感じ、
同僚には「お断りしたほうがいい」と伝えたのですが、
そこの企業先は私の以前の担当先と違い人数の厳守に厳しく、
またうちの会社も数字的な焦りが以前から社内に色濃いので、
「今から?とんでもない!そっちのほうがもっと無理!」と、
速攻拒否される。

でもなぁ…ちょっとなぁ…と気乗りしないまま、
NGの確信だけが強まりながら研修は終了し、
彼は他の数人と一緒に現場入りしたのですが、案の定、
入れて早々に「危ない人リスト(仮名)」にピックアップされて、
会社のほうで研修し直して欲しいと言われてしまいました。

この段階で名前がリストアップされたのは、
たぶんなかなか仕事を覚えないからなんじゃないかと思う。
PCには詳しいし、進学校から電子系の専門学校に進んでいるし、
決して頭の悪い人ではないんですが、
言われたことを言われたとおりにできないのが、
最大に痛いところなんですよね。
個人的には「ほらー、だから言っただろ~?」
という思いもあるのですが、
同僚達は現場を見ることができないので、
「仕事が出来ない」と言われる人達が、
いったいどんな感じのものなのか、
よくわからないんだと思う。
本人も辛いけど周りも負担が大きくてかなり辛いんだよ?

けれど赤井沢さんは、
休まず遅刻もせず真面目で素直で人柄がいいので、
企業としても切るに切れずに「御社で指導し直して欲しい」と、
何度も何度もフォローアップの依頼がかかり、
そのたびに研修をしてまた現場に送り出す事の繰り返し。

私とは相性がよく、私は彼を決して嫌いではないので、
彼も研修のたびに元気になってやる気を見せてくれて、
その甲斐もあったのか、
今まですれすれのところをなんとか契約を継続してきたのですが、
入れて半年経つのにまだ一人前のサポートができないため、
さすがに企業側にも「そろそろ」という感覚が強まり、
年末に契約終了の話を出してきたわけです。

ですが、うちの営業も、もう後がないぐらいに必死なので、
「一週間、うちのぷらたなすに研修させますので、なんとか…」
と食い下がって了解を得て、
「それで改善が見られなければそれで終了」というところで、
話をまとめてきたのでした。

ご本人は就業継続に意欲満々であり、
年末だろうが正月だろうが、
「ありがとうございます!研修してくださるなら毎日来ます!」
みたいな感じで仕事も研修も、
嫌に感じている雰囲気はカケラも見えないんだけど、
無理を承知で入れて、なんとか継続させて、
これで本人は幸せなんだろうか?とふと思ったりします。

たぶん赤井沢さんは雨風がしのげて、一応名の通った企業で、
収入が安定している今の仕事をとても気に入っていて、
他人にどう思われようが、まずは続けていければ、
それが本望と思っていると思うけど、
彼が「価値ある人」と認められて長く安定してやっていける仕事は、
ほかにないものなのかねぇ。。。

    *    *    *    *    *    *

さて。

「お願い。赤井沢さんを年末の5日間で何とかして。」
と同僚に依頼されたのはいいものの、
自分がひそかにアスペ系だと思っている彼を、
いったいどうやって「何とかすれ」ばいいのか。
企業から渡された彼に関するレポートには、
電話でのお客様対応において、
私が「いかにも」と頷けるような欠点が羅列してあって、
もう、こんなこと、言われなくたって、
十分わかっているよって感じだ。

曰く、聞かれたことにキチンと回答できていない。
曰く、何も確認をせずに見込みで説明をして誤案内→クレームとなる。
曰く、お客様の状況がすぐに理解できずに何度も同じ質問をする。
曰く、要点をまとめて伝えることができず話が異常に長く堂々巡り。
曰く、お客様に話す間を与えずに早口でまくし立てときに暴走する。

この感じだと、
「あんたじゃダメだ、もっと話のわかる人に代わってくれ!」
とキレたお客様に再三言われているんだろうなぁ…
いやー、どうすっかなぁ。
正直言って、
誰の目にも「改善された」と感じるぐらいにするのは無理だろう。
基本的にこの傾向は直ると言う事がないから。
ただし、自分の話の特徴や客観的に見た欠点は、
本人が十分理解して納得していないと、
そもそもの改善もないだろうね。

私はふと、
私の個人コーチングのクライアントさんの言葉を思い出しました。
彼女は遠方にお住まいの診断済みのアスペルガーで、
私とは週一回Skypeでセッションをしているのですが、
その彼女がね、
「アスペルガーはたとえそれが自分の欠点でも、
きちんと指摘してもらうとうれしいんですよ」と言っていたんです。

「だって自分ではなかなか気がつかないから。
それに感情的に怒られてもさっぱりわからない時が多くて悲しいし、
そうではなく、あなたのここがよくないですよと言われれば、
ああそうなんだと思い、教えてくれてありがとうって感じ。」

この彼女の言葉は、私にとって非常に大きなヒントになり、
「まず気付かせること」という自分なりの今回の目標を、
掲げることができました。
(Mさん、本当にありがとう!)

    *    *    *    *    *    *

さて今回私がやったことは、とにかく「見せる」ということです。

アスペ系の人は質問と回答がずれていたり、
話がなかなかかみ合わなかったりしますが、
それは流れては消える音声情報を追うのに必死で、
その内容を瞬時に理解して反応するまでには至らず、
途中の情報も抜け落ちてしまうからだと思うんです。
だから、今聞いたばかりなのに実際は耳に入っていない、
ということも多くて、その状態で会話を続けるから、
きっとかみ合わなくなるんですよね。

コールセンターの指導法として、電話対応の様子を録音して、
それを本人に聞かせるという手法がありますが、
なので私は、赤井沢さんに関しては、
音声だけだとダメだと思うんだよね。
きっと一生懸命聞いて音を追うだけで終わってしまい、
自ら何かに気付くということは少ないように思います。

あ、だったらビデオだな。
そうそう、私との会話をビデオに撮って、
その場ですぐにプロジェクターで二人で見よう。
その上で、改善したほうがいいと思う部分は、
きちんとストレートにシンプルに伝えよう。
まずはそこからかな。

私と赤井沢さんの会話は例えばこんな感じ。

「赤井沢さんのお客様対応って100点満点で言うと、
今は自分で何"点"だと思っている?」
「50"パーセント"でしょうかね。」
「あれ?点数で聞いたのに、何点という言い方ではなく、
敢えて何パーセントという言い方をしたのはなぜ?」
「それは、やっぱりお客様の満足する案内ができていないし、
回答を間違ってしまったり、話が長いと言われたり、
自分ではまだまだだと思うからです。」
「赤井沢さん、私が尋ねたのは50%と思っている理由じゃなくて、
点数で答えずに、%という単位を使ったほうの理由だよ?」
「あれ?オレ、50%なんて言いましたっけ?」
「言ったよ、今。」
「あぁ…ちょっと高かったですか。もっと低いですかね、すみません。」
(いや、だから、そっちじゃないっちゅうにっ(笑))

得点を%で言うことはよくあるので、
別にそれをとがめる気持ちは無いけど、
こうやって細部を尋ねると、
話がどんどんずれていくため、
世間話では許容されても、
電話サポートではやりとりが成立しません。
(これじゃ、お客様は怒り出すよなぁ…)

で、これをすぐにPCで再生してプロジェクターで見てもらいます。
そうするとね、私が感動してしまうぐらいに、
ピンポイントで的確な感想を述べてくれるんですよね。
はっきり言って、私は非常にびっくりしました。

「あー、質問に対する回答になっていませんね。」
「あー、ここでずれてますね。」
「オレの話って、一体何を言いたいのか全然わかんないですね。」
「うわー、質問されているのに完全にスルーしちゃってますね。」

いや、赤井沢さんすごいわ。
これだと、ただビデオを見せるだけでよくて、
私がわざわざ何かを指導する必要なんて全然無いわ。
ビデオだと何も考えずにただじっと画像を見ていればいいので、
きっと思考力のメモリがかなり空くんだろうね。
だから的確に分析できるんだね。

うん。赤井沢さんは要するにメモリ不足なんだと思う。
いいCPUを持っているのに、メモリが足りなくて、
何を判断するのにも時間がかかるんだね。
けれどそれは普通の人なら無意識のうちに、
難なく高速で済ませているところなので、
赤井沢さんがそのスピードの会話に付いていこうと思うと、
抜けや漏れやズレや勘違いが、
たくさん出てきちゃうんだな、たぶん。

赤井沢さんはこの後も、色々なバリエーションで会話をして、
その都度撮ったビデオをすぐに見て、
お互いにフィードバックをし合いましたが、
感想はどれも鋭いぐらいに的確で、
本当は能力のある人なのに…と、感じることがしばしばでした。

    *    *    *    *    *    *

初日のまとめで私はこんな風に彼に尋ねました。

「赤井沢さん、
赤井沢さんは今日一日やってみて、
自分の話し方の欠点は何だと思った?」

「うーん、そうですね~
話が長いですね。あと何を言いたいのかよくわからないですね。
あ、それにかみ合ってないですよね。」

「そうだね。それって自分のどんな特徴から来ていると思う?」

「特徴?自分の?特徴…」

「実はね、私も話し方にはすごく欠点があるの。
パワーポイントでまとめてみるね。」

ビデオを見たばかりでプロジェクターの電源が入っていたので、
私は手元のPCでパワーポイントを立ち上げ、
「ぷらたなすの話し方の欠点」とタイトルを打って、
その後に続けて入力しました。

「まず、私も話は長いです(笑)。
えーとそれに関連して、
質問に対して回答し過ぎてしまう事があります。
それとよく脱線します。
脱線すると、最初の話を忘れちゃったりします(笑)。
あとは…うん、話すスピードがちょっと速いかな。
それと…不必要にジョークを言いたくなる(笑)。」

でね、これは自分のどういう特徴から来ているかというと、
抑止力が弱くて思考がどんどん広がって拡散して、
なかなか一箇所にとどまらない体質だからだと思うの。
話し方の欠点や、その原因となっている自分の特徴って、
誰にでもあるのよ?赤井沢さんは自分でどう思う?

「うーん、ちょっと思いつきません。
そういう質問には頭の中が真っ白になります。」

「だよね。わかるよ、それ。
だったら私が感じたことを伝えてもいい?」

「ええ、もう、喜んで伺います。
そういうご指摘は大歓迎です。」

たぶん赤井沢さんはね、メモリが足りない人だと思うの。
だからお客様と同じスピードで会話していると、
たまに処理不能な事柄が出てくるんだよね。
赤井沢さんは、音声情報に付いて行くのに、
自分のメモリのすべてを使うので、
言葉の真意を理解したり、相手の感情に気がついたり、
そういうところまでは手が回らないんだよね。
そうじゃない?違う?

「あぁ、ちょっと今感動しました。
いや、かなり感動しました。
言われてみればおっしゃるとおりです!」

うん、だから抜けたり漏れたりズレたり勘違いしたりするんだよね。
それをね、どんな風に自分でカバーしていくのか?って言う事なの。

「あー、すごくよくわかります。
だったらやっぱりメモを取るしかないですよね?」

間髪おかずの即答である。
たぶん現場では相当口をすっぱくして、
「メモを取れ!メモを取れ!」と言われ続けているのだろう。

「そう?本当にそう思う?それで解決できる?
赤井沢さんは、メモを取ると書くほうに気持ちが行って、
一体、今、何を聞いたのか忘れてしまったり、
ちゃんと覚えていようと思うと、
今度はメモに残すことを忘れてしまったり、
「聞く」か「書く」かのどっちかの人なんじゃないの?」

「…おっしゃるとおりです。まさにその通りです。」

うん、そうだよね。。。

なので、赤井沢さんのような人には、
その一点にばかり固執して「メモを取れ」とキツく言い続けるのは、
それほど有効でないように思っているんですが、
現実には周りの人はそれが一番気になる部分なので、
そのように怒るしかないんですよね。
「オマエ、それはメモを取らないからだろっ!」って。
ホントはちょっと違うと思うんだけど。

    *    *    *    *    *    *

大晦日。研修の最終日。

私は撮ったビデオをすべてその場でDVDに焼いて、
(なので当日はDVDライターも持参^^;)
彼に渡しました。
「お正月休みの間によく見て研究しておいてね。」

「はいっ!!!!わかりました!
あのー、ぷらたなすさん、
今回は本当にありがとうございました。
今まで敬語やお客様対応や、
技術的な研修は何度も受けてきましたが、
こんな研修は初めてで、本当に感動しました。
自分はこの5日間で人生観が変わりました。
今度からは、先生と呼んでもいいですか?」

「やだー、今までどおりでいいわよ。」

…と言いつつ、彼が現場で私を誉めてくれたら、
今後の仕事にメリットあるかな?などと、
ズルくもつい考えてしまうゲンキンなアタクシ^^;

「だったら今、兼業でプロコーチもやっているから、
現場戻ったら宣伝してね(爆)」←がはははは。

「はい!ぜひ!
ホームページ見ました。
○月○日の講座は申し込もうと思っていました。」

「え…今回のはちょっとお高いよ?大丈夫なの?」

「そんな事は関係ありません。申し込んでいいですか?」

「それはとってもうれしいけど…」

一瞬口に出すべきかどうか迷ったけど、
やっぱり言うことにした。

「だって赤井沢さん、もし年明けの見極めテストがNGなら、
もしかしてこのお仕事、続けられないかもしれないんだよ?
また収入が不安定になっちゃうかもしれないよ?」

「わかってます。でも結構です。」

大丈夫かなぁと、心配な思いで、
私は何度も礼をして帰っていく彼の後姿を見送りました。

彼はこれを機に現状に理解と納得を得たとしても、
それを現実に生かし施策を考えて体現していくことは、
短期の研修では難しいと思う。
入力と出力を同時に行う事が得意じゃないので、
何かのアイデアを思いついたとしても、
実行中に思考が抜けたり、その逆だったり、
バランスが整うまでには時間がかかると思う。
あんなに満足そうに帰っていっても、
未来は決してバラ色じゃないので、
それを思うとなんとなく心が痛みます。

折りしもすっかり暗くなった外は雪。
大晦日の6時過ぎにすごい荷物を引っ張って(スーツケース)、
今から帰宅する億劫さも手伝って、私の心も暗めなのでした。

    *    *    *    *    *    *

年明け。

辞める私の後任のインストラクターの、
稲美さん(実は数年前に職場で一緒だった既知の友人)が、
私の研修レポートをメールで読んでバタバタと駆け寄ってきた。
「ちょっとー、これ、マジで本当に言ったの?メモリが不足って。」
「うん。赤井沢さんは言われないとわからない人だから。」
「いやー、それにしたって、ちょっと…これ…私はできない。
そんな事言えない。読んでいるだけで切なくて涙出てくる。」

「うーん、たぶん、大丈夫。それにすごく喜んでくれたし。」

「そうかなぁ…もうちょっとこう、現実的な事をやったほうが、
よかったんじゃないの?」

「かもね。でもさ…うん、でも、まぁいいや。」

「え?何よ?」

「いや、いいよ、別に…」

赤井沢さんはおじさん臭くて見るからに家庭持ちに見えますが、
独身でご両親と同居、実家から通っています。
40代後半のお兄さんが別なところにいますが、
お兄さんも独身で、仕事を尋ねたところ、
システム系の会社に派遣で行っているのですが、
それもしょっちゅう変わるので、自分も兄が何をやっているのか、
ほとんどよくわからないとのこと。
お父さんは家電の営業マンだったそうですが、
無口で話が下手で「オレの話のまずさは親父に似たんです」
と笑って言っていました。

年金生活のお父さんと働いたことが無いお母さんと、
収入がなかなか安定しない40代の独身息子が二人かぁ。
何となく典型的で、私にはそっちのほうが切ないわ。

前半でも書いたけど、ちょっと至らない人でも、
皆がそれをわかって理解してくれた上で、
暖かい雰囲気で長く働いていけるような仕事や職場って、
ないもんですかね。
そして赤井沢さんのような人に向く仕事って一体なんだろ?
以前は、そんな仕事なんてないように感じていましたが、
今回は、何かあるんじゃないか?何かあるんじゃないか?と、
考え続けたりする、年末のフォローアップ研修でした。
 

 
 

 
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2009.01.18

あなたの反応はどのタイプ?

会社の研修がずっと立て込んでいて、
なかなか思うような営業活動ができないのが悩みでしたが、
それでも「まずは一人でも多くの人にDiSCを知ってもらおう」と思い、
友人・知人にアポを取っては、
仕事の合間に会って説明する日々でしたが、
その反応も人それぞれで、私は本当に面白いなぁ…と、
思わずにはいられませんでした。


大きな違いは、やっぱり思考の拡散と発展性です。


私は食材や化粧品のセールスはしたことがありますが、
自分のセミナーを売る、つまり自分自身を商品にした事はないので、
まだまだ恥ずかしさと照れが残ります。


なのでなんとなく単刀直入な話ができずに、
「今後これこれこういう事をやっていきたいので助言が欲しい」
とか、
「営業の練習台に付き合って欲しい」とか、
心中 (何言ってんだよ、私) と思いつつ、
ついついオブラートにくるんだような言い方で、
アポを取ってしまうときもあるのですが、
実際に会ってお話をしてみると、
その反応はまさに「人それぞれ」で本当に面白く、
DiSCの参考にもなります。


    *    *    *    *    *    *


DiSCは語弊を承知で単純に言ってしまえば、
いわゆる「4つのタイプ分け」の高精度・高機能版でございまして、
どの傾向が高いかによって、
「得たいもの」と「恐れるもの」が異なるという考え方でもありますが、
私は「i」という傾向(感化型)とDという傾向(主導型)が高く、
この「i+D」タイプをシンプルに言うなら、
「他人に影響を及ぼす作業
(指導・育成のみならず、ギャグ・ジョークで人を笑わせたり、
受けや共感やサプライズを狙って何かを企画したりすること)
が好きで、常に人に評価されたいと思っていて、
主導権を持って物事に取り組むことを好む」
ということになるのでしょうが、
短所として「事務能力に欠ける」「ツメが甘い」「論理的でない」
「時間にルーズ」「話が長く脱線が多い」などが上げられます。
「i」が高い人は社交性と人脈作りとアイデアに長け、
「D」が高い人は実行力と統率力と、
手段を選ばない実効的な手法に長けています。


でね?でね?
こっからが面白いところなんだけど、
私と同じようなタイプの人にDiSCの話をしに行くと、
男女問わず、たいていの人が「面白い!」と言ってくれて、
元々は「助言が欲しい」「練習台になって欲しい」という名目なのに、
途中から、「これが自分にとってどんなメリットがあるか?」
「このセミナーは誰に売れるのか?」「どんな使い道があるか?」
なんてことを、発展的に考えてくれるみたいなんですよね。


なので説明が終わる頃には、
「もしオレ経由で売れたら紹介料の割合はいくら?」とか、
「こういう人に勧めて見たら?」とか、
うまくいくと「いつなのそれ?オレ、出たいんだけど?」
とめでたく申し込み「1」になったりするのですが、
私と真逆のタイプの人だと、
これが全然反応が違うんですよね(笑)!


具体的に言えば、
「助言が欲しい」「練習台になって欲しい」と言ったことに対しては、
とてもストレートに誠実で、
「言葉が難しかった」とか「もっと質疑応答があったほうがいい」とか、
「問いかけの頻度が足りない」とか「メリットの提示が弱い」とか、
"参考になる"を通り越して、ちょっと”痛い助言”の数々を、
かなりクールに論理的にぶつけてくるんですよね。


DiSC上で「i」が高い私としては、
自分の拡散・発展的な思考体系が常にベースにあるので、
「話を聞いてみて万が一面白いと思ってくれれば、
あわよくば申し込みもあるかも~誰かを紹介してくれるかも~」的な、
取らぬ狸の皮算用の発想でプレゼンに臨んでいるのですが、
彼らの思いは決して「助言」「練習台」から外れることは無く、
彼らにとっては、それについてのみ言及することが、
私への最大の思いやりであり誠実の証なんですよね。


私が「こうして欲しい」と言ったことに関しては、
決してブレる事がなく、わき道に反れる事もない。
分析は的確で無駄が無く、人によっては「以上かな」で、
淡々と短時間であっさり終わっちゃったりするけど、
そこが彼らの強みであり、愛すべきいいところであり、
実は人に対する暖かさの提示でもあります。


私にはそれがわかるので、
終わってみれば「なるほど!」といった感じで、
それを殊更残念に感じたり、「冷たい」「人情に欠ける」などと、
思うことは一切無いのですが、
いずれにしても、人による反応の違いは、
DiSC的にも本当に参考になるんですよね。


    *    *    *    *    *    *


さてところで、先日お会いした、「D」
(主導型→結果と実績重視で長い話や時間とお金の無駄が嫌い)
と思われるあるコンサルタント兼セミナー講師(30代後半/男性)は、
いくら語っても、「で?」「んで?」「だから?」「結局?」
というばかりで、私が彼の望む回答を与えていないのは、
その会話でも明らかだったのですが、
自己分析(の判定と個人レポート)と他者理解を通じて、
「自分が何者か理解できて心身の安定が図れる」
「無駄なく効果的な対人アプローチができるので、
 社の内外の人的摩擦が解消される」以外に、
これ以上、ほかに何があるっていうの?


そしたら彼はね~、こんな風に言うんですよ。


「ぷらちゃんの今の説明じゃ、絶対人は入んないよ。
だってメリットの提示が全然無いもん。」


「え?全然無いって…
マネジメントやセールスプロモーションにおいて、
自己基盤の安定と対人スキルの向上は、
○○さんにとって、ヒットする理由には全然ならないわけ?」


「あぁ、全くならないね。それじゃ弱すぎ」


「じゃ、どう言えばいいのよ?」


「いいかいぷらちゃん、企業の経営者なんて、
しょせんは”金”オンリーなんだ。
金が減らない、金が儲かる、という話には食らいつくが、
対人スキルだの自己基盤がなんちゃらだの、
そんな話には誰も見向きはしないよ。」


はぁ~、わかっちゃいるが、そこまで言うか。
さすが「D」だ。
究極の結論までガッツリ言わないと、
何もヒットしないわけだ。。。


「なので、DiSC云々は最後まで伏せておいて、
まずは『この不況下で儲かる仕組みがあるんです』
と言えばいい。
相手が少しでも興味を見せたら、
すかさず料金表やプレゼン資料を見せて、
それで乗ってきて話を聞いてくれて、もし成約に至ったら、
そこで初めてDiSCの名前を出してもいいとオレは思う。
いい?まずは『儲かる仕組み』『金が儲かる』『金が減らない』
そのあたりをしつこく言わないと、経営者なんて見向きもしないよ」


おーーーー!
本来の私から見たらなんてストレート!なんて直接的!


でも彼はそのスタイルならイケルと思うわけね。
それは彼自身がそれを「よし」と思うからだよね。
このタイプの人は感情よりも結果を優先するので、
嫌われようが疎まれようが一直線に実績を上げていくタイプで、
この傾向が少しでもなければ、
数字的な責任を負う経営者やマネージャーは務まりません。
何のかんの言われても実績で社員を守ってくれる、
頼りがいのある親分です。
(でも態度はいつも不機嫌、少々高飛車で横柄かも)
(実力はあるのに愛されない特性ですが、
もっとも本人はそんな事は全然気にしていないし興味も無い)


…にしても、おもしれーーーーー!なるほどーーー!
そこまでダイレクトに言ったほうがいいタイプってのも、
この世にはそこそこの割合で存在するんだ~!
そして同じ説明をしても、人の反応ってこんだけ違うんだねー!


片や説明の途中からイメージが膨らんできて、
自分へのメリットや使い道にまでどんどん思いを馳せ始める人々。
片や「助言」「練習台」の依頼にのみピンポイントで対応して、
自分が受講する可能性とか、
実は暗に私にアプローチされているとは全く想像していない人々。
そしてまたは、究極の直接的な結論を明確に提示しないと、
「誰も見向きはしない」と言い切り、
金銭的に目に見えるメリットがなければ意味が無いという人々。


それはたぶん、そのまま、
DiSCでの「i」、そして「S」または「C」、
そして最後に「D」に当てはまると思うのですが、
人によって結論が真逆だったりするので、
個人的にはとても興味深いところです。


あ、そうそう、
DiSCって結構大手企業の社内研修に採用されていて、
大きな会社や外資系の会社で働く人達には、
結構知名度があるのですが、
私が受講した資格認定講座でも、
名前をよく知っている企業の人事や研修担当の方達が、
自社の社員研修に落とし込むために、
会社の経費で派遣参加していました。


私の住む都市ではまだまだ知名度が低いので、
私は「決して怪しい内容のものじゃないよ?」という意味合いで、
どんな人達が受講しに来ていたかを人に語ったりしたのですが、
それの反応もこれまた千差万別で、聞いた瞬間に
「そういった類のものなら支店経済の地方都市では無理」、
「決裁権のある首都圏の本社向け研修だね、それは」
と、即座にその場で断じる人も居れば、
「あ、思ったよりはインナーで有名なんだね」
「地元では他に誰がやっているの?」
「今ならまだ先駆者的に動けるんじゃない?」
と、肯定的な捉え方の人も居て、
そのたびに私は、「あー、言って失敗した…」と思ったり、
「でしょ?でしょ?いいと思わない?」と盛り上がってみたり。


なので小さな情報ひとつ取ってみても、
相手に否定的に映るのか、肯定的に映るのかは、
本当に人それぞれなのだと思い知らされます。


今の私は、そういった個々の違いがとても面白い。
「なるほどね~」と気付かされたり、
「やっぱりあなたならそう思うわよね」とニンマリしたり、
DiSCに限らず、人の多様性(ダイバーシティ)を学ぶことは、
人間関係のあれこれを論理的に納得させる、
非常に参考になるものだと思っております。


※DiSCはHRD株式会社が日本語版開発権および国内総販売代理権を保持する米国Inscape Publishing社の商品です。DiSCは著作権法やその他の知的財産法により保護されています。
 

 
 

 
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DiSC認定コンサルタントになる

人の行動傾向を、
4つの特性(タイプ)の強弱バランスで分析して、
自己分析と他者理解にも役立てる、
DiSC(ディスク)という理論があります。


そしてそれを人材開発のカリキュラムにまで発展させたのが、
DiSCセミナーです。


ま、最終的に言っちゃえば、とどのつまりは、
特定の会社の登録商標ということになっちゃう汎用性のなさが、
残念だな~と思ったりしますけど、
でも、私はこれが大好きでしてね~。


キツイ人もユルい人も、論理的な人も感情的な人も、
コミュニケーションが得意な人も不得手な人も、
「お互いの違いと多様性を認め合って」
「あなたはあなたのままでいい」という暗黙の主旨が、
すごく自分の心にヒットするんですよね。


コーチングを学ぶ人は、カリキュラムの中に、
たいていクライアントのタイプ分けや、
その見極めや対応スキルなどが入っていて、
私が受講したICC講座では、たまたまDiSCを採用していた、
という事だと思うんですが、
私は二度ほどこの単元を受講してみて、
本当にいい内容だなぁ…と思ったんですよね。
(単に私がこの手の中身を好むのかもしれませんが^^;)


なので早速昨年東京で認定コンサルタントの資格を取り、
一人でも多くの人にこの内容を伝えてみたいと思い、
12月からボチボチと公開講座を開始したのですが、
そもそも原価がお高い(ワークシート等の仕入れで約1万円)ので、
以前の講座ほどは人が集まらず、
最悪受講者が一人だったり、
下手すると申し込みが誰もおらずに流れてしまったり、
今は皆さんが思うよりは少々苦戦している状況かもしれません。


でもね、私はやっぱり伝えたいの。
「あんたらさー、人って本当に様々なんだよ?
自分と違うからと言ってそれは即ダメなヤツというわけではない」
って。


なので今回は一人でも申し込みがあればやっています。
いいの、それでも。今は種まきだから。
私の知人のコンサルタント氏は、
「ガバっと儲からなきゃ意味無いっしょ?」
「いつまでもそのスタイルだとそのうち疲れ切って嫌になるよ?」
と再三言って来るのですが、いいじゃん、今は、それでも。
と、DiSCに関しては個人的に思っています。


彼が言うように、確かに私は甘いんだと思うけど、
自分自身が「け。甘かったぜ!」と心から思うまでは、
ちょっとだけ続けてみます。
そのぐらい好きなんだよね、個人的にこの内容が。
やがてそのうち、私も世間に目が覚めて、
「あんたの言うとおりだった」という日が来るのでしょうが、
それまでは試行錯誤してみますよ(笑)


    *    *    *    *    *    *


ところで皆さんは、
「コーチング」のセミナーに参加したことはありますか?
もし参加したことがある方がおいでならお聞きしたいのですが、
そのセミナーはあなたの心にヒットしましたか?
それは今現在、あなたの仕事にどんな風に生かされていますか?


もしあなたがこの質問にサクサクと肯定的に答えられる方なら、
その方はコーチングというスキルに向いている方だと思います。
なのであなたはその路線で全然オッケー!
きっとあなたにとって「コーチングセミナー」は、
多大な利益をもたらしたと思います。


が、私は小規模ながら自分のセミナーを開くに置いて、
任意で書いてもらっている参加者アンケートを読んで、
あることに気がついたんですよね。
それは、「難しかった」「質問が思い浮かばなかった」
「具体的な質問の凡例を載せて欲しい」といった、
より詳細で効果的な具体例を求める声で、
個人的には「なるほどなぁ…」と納得する思いでした。


というのも、それを書いてきた人達は、
皆さんがだいたい同じタイプなんです。


それはどちらかと言えば、
コミュニケーションを不得手と自覚している人達で、
客観的に見てちょっととっつきにくい雰囲気で、
(知的で女性ならクールビューティ、男性なら涼しげハンサム君)
セミナー中も、私から見ると想像力があんまりなくて、
「ではここでそれをイメージしてみてください」と言っても、
「浮かばない」「ピント来ない」「頭の中が真っ白です」
なーんていう人達です。


私はそういうのって、本当に人それぞれだと思っているので、
いいも悪いも全く意識せずに、
カリキュラムを進めていくのみなのですが、
あるときふと、こっちのタイプの皆さんには、
コーチングってあんまり機能しないんだなぁ…と思う事があり、
「コーチング」も人を選ぶのでは?と思い始めたんですよね。


    *    *    *    *    *    *


想像力の有無。


私はそれは生まれつきに寄るところが大きいと思っています。
手足や髪、顔かたちなどに、
自分ではどうにもならない遺伝的な要素があるのと同じように、
その人の思考体系や得手不得手(つまり脳の作り)にも、
半分は生まれつきの影響が大きいんだと思うんです。


だから本当は、誰もがまずはそれを受け入れて、
自分をこよなく認め愛してみるのがいいと思うですが、
実際には自分でコミュニケーション能力に欠けると感じている方の、
社交性へのあこがれや焦燥感や、自己価値の低下は、
強烈なものがあり、何人もの方とお付き合いが生まれるたびに、
その根深い感じに驚かされます。
そしてあるときには、それがその方の健康さえも脅かしていたり、
心身の安定を阻害しているなら「それって絶対よくない」と思いました。


そんなときに出会ったDiSCは、
自分としてはとても好ましく思えました。
DiSCには感情よりも実績・事実重視で、
分析と論理的思考を好むタイプもちゃんと載っています。


だいたいにおいて、コミュニケーション、コミュニケーション…
ヒューマンスキル、ヒューマンスキル…と、いつからは世の中は、
そればっかりがまずは重視される傾向になっちゃったんだろう?


確かに私も長い間、
その面で至らないと思う人に、
首をかしげたりすることがありましたが、
今は、「人それぞれ」と感じ、
縁あって自分と関わりがあった人たちは、
誰もがいとおしく思います。
その発想がたぶんDiSCにフィットするんですね。


    *    *    *    *    *    *


たいていの入門的なコーチングセミナーでは、
「コーチング」と「ティーチング」を対比させて、
「だからコーチングはいい」という結論を導きがちですが、
私は違うと思う。


たぶん、それって人に寄るんだよ。


自分のセミナーでは、
「ここでこんな風に質問してくださいね」と言っても、
オリジナリティ満載で、
バンバン独自質問を投げずには居られない人達もいますが、
反面、相手にヒットする効果的な質問が浮かばずに、
「うーん、うーん」と頭を抱えてしまう人達もいます。


で、私、思うの。


質問や臨機応変なトークがすぐに浮かばないタイプの人達には、
「コーチング」よりも、「ティーチング」のほうが、
ずっと効果的なんじゃないかって。


そんな矢先に出会ったDiSCは、
ティーチングカリキュラムとして非常に面白くてためになり、
私は二度目ではまっちゃいました。


人の特性と強みと弱み。
そしてそこから派生する「望むこと」と「恐れること」を、
系統だってお伝えできるのは、
本当に講師冥利につきます。はっきり言って幸せかも。


なので、飽きるまで当分はこれで行こうかな?
なんて思っている今日この頃です。
 

 
 

 
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近況のご報告

皆様、遅ればせながらあけましておめでとうございます。

昨年の秋、
「これからはプロコーチとして一人で仕事をしてみたい」と、
会社を辞めたはず…だったのですが、
11月12月は担当企業各部門から、
「人」のオーダーが立て続けに複数入っていて、
退職月(11月)のその時点ですでに誰かが次々と就業前研修を、
その都度担当しなければいけない状況が見えていたため、
そこでぷらたなすと会社の利害が一致(笑)。
「研修があるときだけ出て、残りは出社しない」というパート契約で、
今日までずっとやってきました。

契約会社というのは「(人を)入れてナンボ」の世界なので、
この不況下、
入れたスタッフが企業先の研修を突破できなかったり、
わずか数日で「辞めたい」と言ってきたり、
現場に入ってからNG評価で契約終了になるのは、
目標達成はおろか、売上的なダメージが大きく、
会社としては営業が必死になって獲得した(受注の)人数は、
一人も欠かさずにフルで入れたいし、
就業したら一人でも落としたくないし、
もらったオーダーは何が何でも完璧に死守したいんですよね。
そう。ここにきて利益に対するプレッシャーと締め付けが、
それまで以上に、非常に強くなってきました。

そんなとき、業務スキルだろうがテクニカルノウハウだろうが、
意欲向上だろうが、メンタルケアだろうが
頼めばどんな研修でもやってくれて、
(もちろん「できる範囲で」ですが)
しかも効果が見込める私の存在は、
営業的に必須だったと自分でも思います。
(いや、恥ずかしいけど客観的に見てそうだと思うよ~)
(最近は厳しい状況下で数字を保持するための研修が「売り」だね)
(今はスタッフの皆さんよりか、どっちかって言うと会社寄り(笑))

それに長年担当企業に出向していたため、
企業先では誰もが私の事をよくわかってくれていて、
欠点が目立ち就業続行に疑問符が付いているスタッフさんでも、
私の名前を出した営業担当者のトークを受けて、
「御社の社内でぷらたなすさんが研修し直してくれるんなら、
 だったらもう少し様子を見たい。」
と何度も言っていただき、それはちょっとうれしかったかな。

でも、営業担当者にはかな~り、
困ったときに名前を使われたと思う。
「売り」にしていただくのは大変光栄でしたが、
お奨めできない人選や、
自分が気乗りしていない事案にまで名前を使われるのには、
ちょっとね~って感じでしたけど。。。

さて11月、12月、そして先週まで、
「仕事があるときだけ出社」なんて、
完全に吹っ飛ぶぐらいの常勤状態で、
その間、本当に様々な研修をやってきました。

元々の本来業務で一番オーソドックスなのは、
もちろん就業前の事前研修で、
これは現場業務に関する基礎知識や、
作業ノウハウを教えるものですが、
これだって、そもそもスキルのある人選ができれば、
本来必要のないものなんですよね。

ところが今や企業さんの目にかなうような応募者は皆無なので、
初心者さんを3日で立ち上げて、
企業先でのペースの早い新人研修に付いていけるところまで、
底上げするわけです。
企業先では就業そうそうにテストがあって合格しないとNGなので、
毎度毎度、ダメな子を3日で秀才に変える辣腕家庭教師!
みたいな感覚ですね(笑)~
いや、威圧的に厳しく詰め込むのは萎縮して逆効果なんで、
実際は楽しく愉快でわかりやすい研修なんですけど^^;
(会社のプレッシャーは絶対にスタッフには極度に落とし込まない)
(社内の焦燥感、緊張感は原則、私の背中でストップね。)

それからフォローアップ研修。

これは企業さんが「危ない人リスト」を定期的に出してくるので、
それにひっかかっちゃった弊社スタッフを一日会社に呼んで、
テクニカルとメンタルの両面で蘇生して戻してあげるっていうもの。
これにはコーチングをすごく使いました。
こういうときには、コーチングは、すげー使えますからね。

それにテクニカル面も、時間をかけてもつれた糸をひとつほぐすと、
あとはスルスルと理解できる頭に変わっていくんですよね。
たいていの「スキルが低い」と評価された方達は、
どこかに「固い理解の滞り」を持ったまま、
現場の研修を受け続けているので、
それに新しい知識を上塗りしてもちっとも身になりません。
それはぜひ一度きちんと解決してあげないとね!

これを何度かこなしているうちに、
私と実際に会ったことがない企業先の担当者の方からも、
「ぷらたなすさんに御社スタッフの●●さんを何とかして欲しい」
と名指しでご指名が来るようになり、
評価してもらっているのかな~?と、これまたうれしかったですね。

そして、年末はなんと大晦日の18時過ぎまで、
改善されなければ年明けに終了(クビ)という、
男性スタッフさんの崖っぷち研修をしていました。。。。

この方は就業してもう半年にもなるのに、
まだ一人前になれない40前のスタッフさんで、
私が感じるところ、アスペ系の方です。
なので普通の人が普通に思いつくような研修では、
たぶん歯が立ちません。
あとで個別に書こうと思っていますが、この方は研修室に、
マイビデオ(レコーダー)とマイプロジェクターまで持ち込んで、
視覚!視覚!視覚!とにかく「視覚!」多用の研修をしました。

彼は先週もまた再研修で会社に来ていて、
先週は私に別な研修が入っていたため、
私の後任のインストラクターが担当しましたが、
でも…誰が担当してもたぶん早晩終了になると思います。
彼の話はいつか書きたいですね。
いつも思いますが、このタイプの方の状況は切ないです。
何とかしてあげたいといつも感じていて、
私のもうひとつの柱の課題でもあります。

    *    *    *    *    *    *

あ~、金曜日を持って、
ようやく入っていた研修予定がすべてハケました。
以後は2月に企業研修が入るかもしれないので、
いつでも動けるように、まだ何もスケジュールを入れていません。
すでにわかっている分もあるのですが、保留にしてもらっています。

一段落してみれば、とにかく疲れました。
常勤状態とは言え、個人コーチングのクライアントさんはいるし、
合間にちょこちょこ小規模なセミナーを継続開催しているため、
家に帰っても今度はプロコーチとしての仕事や作業があるのですが、
この、いつも元気で明るい私が(笑)、
さすがに先週は帰宅しても何も手につかず、
ラスト3日間はやるべきことがたくさんあるにも関わらず、
茶碗さえも洗わずに早々に布団に入る日々でしたよ。

そして何より困るのが、その間営業活動が全くできなかったこと。
確かに収入は安定していましたが、
このままじゃ、お客さんも仕事も全然広がっていきません。
どこかで踏ん切りをつけて、この状況と決別しないと、
踏み出したい最初の一歩が、そもそも踏み出せません。

なので私は決心して、
「2月から来ない。もうやらない。」といいました。
だけどあまりに極端だと大好きな同僚達を含め、
頼ってくれるスタッフさん達や、企業先の担当者さんや、
いろいろな人が困るので、ちょっと条件付けたれ~と思い、
「外部講師じゃないと来ない。講師契約にしてくれ~☆」
と、ごねてみました。
※私が居なくなると困るのを知っていて足元見てるぷらたなす…
※案外狡猾(笑)↑

ですが、これは当初私が会社に打診して、
「予算もないし、前例も無い」と即答で断られた話なので、
ま、難しいだろうな(笑)。そもそも取り合う様子がなかったしね。
そこで私は、確信犯的に「ならば残念ですが…」と言って、
後ろ髪を引かれる素振りでついに会社を去るのだよ(笑)。うふふ。

いや、やっぱり、会社にいくら
「副業OK、業務外の利益には関与せず」といわれたところで、
私がこれから少しずつ企業の社員研修などを受託していくには、
特定の会社に雇用されていないほうがいいし、
どこかの会社から給与をもらっているよりは、
どこかの会社と「講師契約」をしているほうが聞こえがいいもんね。
例えそれがその会社の「元社員」でも、
そんなの言わなきゃわかんないよ♪

うん、そうだ!だったらここは実現率を上げるために、
「今までと同じ時給でいい」と言おう。ここは実より名を取ろう。
そして
「私の分の社会保険の負担がなくなるので経費も減りますよ」
と言ってみよう(笑)。
この時期に経費が減るんだぜ?いいと思わない?(笑)あはは。

    *    *    *    *    *    *

そして同僚達の強力な、
「困る、絶対に通して欲しい」という上申のお陰もあって、
前例の無い稟議は本社を通り、
ヤッホー、来月からはうちの会社の外部講師だ♪~
なので今月でやっと本当に退職。
来月からは名刺もアドレスもPCアカウントも席も無くなり、
もうオフィスには入らない。2月からは会社がお客さんだ。
(え?別にいいんじゃない?入っても?と言うなよ、所長、
 セキュリティ意識が低いんじゃないのっ?^^;)

所長が必死に考えた業務委託契約書の文面のうち、
「業務内容」の部分には多少の突っ込みどころもあるけど、
それよりも私には、「コーチング」「メンタルトレーニング」などと、
今までやってきたことをキチンと明文化してくれているのが、
大変うれしかったです。

Photo

    *    *    *    *    *    *

ここ二ヶ月、研修&研修&研修で突っ走ってきたので、
(しかもほぼ全部がワケあり崖っぷち研修)
この後は少し休んで、そこから今度こそ真のスタート地点かな。
今度はいくら会社がギューギューの予定を依頼してきても、
全部はやらない。
そして4月には料金の値上げを打診して、
もし通ったなら、それを機に少しずつ離れていこう。

今度はこんな風に言うんだ。
「料金を上げてください。その分私への発注を減らしてください。
 そして本当に私が必要な研修だけを選んで依頼してください。」
完全にご縁が切れると困るので、
会社はもしかして料金を上げてくれるかもしれないけど、
そうなったら予算の関係上、絶対に仕事は減らしてくるはずなので、
そう言うことは最初に自分から先に言って
「ほらね、出費は変わらないわよ?」と、
まずは大ききなデメリットがない事に気がついてもらおう。
上の人達は見た目の収支の数字だけを気にしているので、
研修の効果を私に期待している同僚達の意識とは、
大きな差があるけど、まずはそこを利用しようかな。
そして実現率を上げるのだ。(うまくいくかね^^;がはは)

え?私のメリット?それはねー、
同業他社に営業を掛けて料金の話をするときに、
「とりあえずうちの会社はこれぐらい出してくれてます」と、
価格交渉をするときのベースを上げられるということかな。
現実の依頼の頻度なんてどうでもよくて、
すでにそこにある事実が大事と思います。

あ、そうそう、12月からせっかく後任も入ったのに、
それでも私に研修を頼み続けるのは、
彼女のモチベーションを低下させることにもなるので、
今後は何でもどんどん頼んで、
彼女自身の経験とスキルアップに配慮してあげて欲しいです。
え?売上?営業利益?そんなの、あんた達の自助努力で、
なんとかしなさい。
何度も言いますが、「いい人」さえ見つかれば、
そもそもこれほどの研修なんて必要ないんだからね。
(現実には難しいと思うけどね…)

私の商売上の今のジレンマは、
せっかく自分の会社からも企業先からも、
対人アプローチや育成・研修のスキルを認めてもらっているのに、
それがあくまでもローカルにとどまっていて、
プロコーチという自分の現職に、
なかなかつながっていかないところかな。
それをどうやって広げていくか、が今後の自分の課題ですね。
 

 
 

 
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