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2007.04.07

怒鳴ってスッキリするなんて…

所用で契約会社に赴いたときにたまたま居合わせた、
営業担当のメグちゃん(20代後半/女性/仮名)に、
「うちの日勤、いよいよユーマン社(仮名)から6名入ったよ。」
と、告げた。


そのオーダーは、本来主管会社である、
うちの会社に発注されたもので、
うちが一人の新人も出せなかった事から、
業を煮やしたクライアント企業さんが、
契約枠を早い者勝ちで、
取引のある全社に開放したのだった。


正直、私は悔しい。そして寂しい。
だって日勤だよ?より一層の苦戦を強いられる、
24時間ツーシフト交代制じゃないんだよ?
しかも私は、現場に来たら私が育てるから、
初心者でもスキルが無くてもいいから、
まずは人を出してくれ!と、何度も何度も頼んでいるのに…


ユーマン社は当初2名の新人を挙げてきたが、
今野主任がプレッシャーをかけて増員枠一杯の6名までを、
すべてユーマン社に出させた。
前の日記で書いたように、
その6名全員がそのまま現場入りする事は無いように思う。


今回のユーマン社からの新人6名は、
いい感じの人も中には入るが、
全体として見れば、業務が始まって以来の初心者集団で、
自宅のPCをネットにつないでいる人は一人しかいないし、
サポートする商品や業務内容を、
明確にイメージできる人は誰もいない。


それでも、現場は新人の入社に華やぎ、
「これで少しは楽になる」という大きな安堵が生まれている。
待ちに待った新人達を皆が歓迎ムードで温かく迎えている。


この程度の人達さえも、うちは出せないって言うんかい?
非常に不満である。何やってんだ?一体!!


悔しい事はまだある。


「うちはそちらとのお付き合いは今回が初めてなので、
詳細な業務もよくわからないし、何より事前研修ができないが…」
そう難色を示すユーマン社さんに、今野主任が、
「その心配は要らない、それはこちらでやるからいい。
御社はまず、人さえ出してくれればそれでいい。」
と、言った事だった。


>それはこちらでやるからいい。


それをやるのは私だよね^^
事前研修は各契約会社の長年のノウハウの積み重ねでもあり、
今のような時代になる前は、各社のセールスポイントでもあった。


それを現場で他社の新人に対してやってくれ、と言われても、
「お宅で人を出せないからでしょ?そのぐらいは協力してよ。」
と、言われれば大きく断れもしない。いや、それもあるけど、
私自身が業務の基礎を何も知らない人達が、いきなり現場に来て、
各過程の研修担当スタッフ達の精神的な負担が増えるのを、
回避したかった。最低限、これぐらいは…と思う事項は、
新人さん達のためにも、やはり教えてあげたい。
(人がいいんだよなぁ、私って(笑))


そんな流れで、一人でも多くの新人を獲得するために、
企業も現場も私自身も、話し合い、調整し工夫し、
イレギュラーな事でも何でもやって、
職場の改善に最大限の努力をしているのに、
どうも、その危機感を契約会社のほうが、
あまり理解していないようなのだ。


(メグ)
「で、どうでした?ユーマン社の新人は?」


(ぷら)
「いやー、それなりよ。すっごい初心者ばっかり。
拡張子とか圧縮・解凍なんてレベルじゃなくて、
デスクトップとかがわからなかったり、
ほとんどメールの経験がなかったり、
もう、研修も大変ですわ(笑)」


(メグ)
「あーあーあー、やっぱそうですか~。
思った通りでしたよねぇ。
6人も人を出せるって言うから、
おかしいとは思ったんですよねぇ。」


え…
私は思わず、メグちゃんの顔を見た。
本当にそう思ってんの???


(ぷら)
「え?じゃ、そういう人達ならうちは出せたって言うの?」


(メグ)
「いや~…でも条件が下がれば人は見つけやすくなりますよね?」


(ぷら)
「…   それ、私、前から言っているじゃない?
どんなに初心者でもいいから、って。
いつもと違って今回のグループに限り、
それは許されるからって。」


(メグ)
「え…でも、企業からのオーダーは、
"ネットとメールの経験がある人"ですよ?」


(ぷら)
「その条件では誰もいないからこうなったわけでしょ?
それじゃ、その条件に合わないけど、
いい感じの人が来たらどうするの?
条件に合わないからと言って、
その場でお断りするの?いいの?それで。
その場合は、まずその候補者を押さえ込んで、
企業側には、これこれこういう「いい人」がいますが、
そちらの条件には合いません、ですが成長できる人です。
って交渉するのが普通じゃないんですか?
今なら、少々の人でも喜んで乗ってくるはずですよ?
つか、マジでそれって、前から言ってますよね?」


(メグ)
「……」


(ぷら)
「だいたいあそこは、契約スタッフの数が多くて、
いちいち各社のスタッフのスキルなんて、
詳細に確認していないし、(見りゃわかることでもあるし)
今までだって、そうやって、ヒヤヒヤしながらも、
職務経歴的には何の"売り"もない人達を、
『熱意がある』『自宅でいろいろやっている』『自作機が趣味』
とか書いて、ガンガン押し込んで来たじゃないですか?
そしてそのときの彼らは、みんな立派に育って、
○○君も□□君も、△△さんも、
今やグループの中核スタッフじゃないですか?」


(メグ)
「……」


(ぷら)
「そもそも、その条件を他の会社が忠実守っているかどうかだって、
怪しいものだと思うよ?だって今はどこも人がいないのだから、
『この程度までは大丈夫だろう』という状況判断や読みで、
柔軟に動いたり、企業に交渉したりしているのに、
うちは今のまま、人がいない、人がいない、と、
ただ言い続けるだけで何もしないのは、
働きかけが足りなさ過ぎるんじゃないですか?」


(メグ)
「あの…ですね?…今野主任とお話をさせていただくと、
いつもその度に、『いい人入れてね』『いい人頼むよ』
と、言われるんですが…
その『いい人』っていうのが、どの程度のものなのか…」


(ぷら)
「(歯がゆくなってくる)あのね、『いい人』ってのは、
セールスポイントがひとつでもあれば、『いい人』でしょ?
スタッフの長所を見抜いて、そこを売り込んでいくのが、
うちの仕事なんじゃないの?」


(メグ)
「あのー…でもー……
今野主任のグループは、
実質上ぷらたなすさんが仕切っているじゃないですか?
でも、そのときによって、
『男性がいい』とか『女性がいい』とか、
『今は性格が悪くてもスキルのある人が欲しい』とか、
『初心者でもお客様対応のいい人がいい』とか、
そのときによって、言ってくる事が違うじゃないですか…」


(ぷら)
「それは、こっちだって現場を毎日見て、人のバランスや、
グループとしての弱点を常に考えているわけだから、
その時々に足りないものを補っていこうと思えば、
どうしてもそうなるでしょう?
それに、そういうのは過去の、人が豊富だった時の話じゃない?
今は、人なんてそうそう選んでられないから、
最近の私がそういうお願いをした事ってある?ないと思うよ。
言っているのは、『初心者でもいい』この一点のみだよ?」


本当は、そんな風にいろいろ迷うのなら、
なぜもっと私にガンガン聞いてくれないのか、
すごくそれをメグちゃんに言いたかった。


私はあまりに人が挙がって来ないので、
実績の無い学生にまで対象範囲を広げようと思い、
メグちゃんに後輩達に当たってもらったりしているのに、
そこまで切羽詰った気持ちで取り組んでいるのに、
私が発案すればそのように動いてくれるけど、
自分達では何一つ案を出せないのは、
本当に力不足だし、現場の状況を理解していないと思う。


大学の講師なので週に3日しか働けないという東さんを、
「支援メンバーとして使ってもらえませんか?」と打診して、
企業から「人がいないのでそれでもいい」と、OKをもらったり、
仕事に飽きやすく出たり入ったりを繰り返している弓月君を、
短期の欠員補充要員として確保し、
人が辞めたらすぐに翌日からでも出られるように、
そういったスタッフを認めてくれるよう企業と交渉したり、
どうすれば現場が上手く回るかをいつも考えて、
そこにいる人達を最大限に生かそうと思っているのに、
その気持ちや手法って、全然伝わっていないのかな…


だが、そこまで言って、
話すのを途中でやめてしまったのは、
メグちゃんだけに言っても仕方が無いと思ったからだ。


メグちゃんのこの歯切れの悪さは、
自分が真にそう思っての事ではない。
採用担当の細川さん(30代前半/女性/仮名)が、
最近、いつもそうやって理由をつけて、
人がいない言い訳にしているのを知っていたからだ。


でもさ、本当に人探しを真剣に行っていれば、
「惜しい」人材は必ず出てくるはずだと思う。
スキルや人柄のほかにも、現在就業中である、とか、
来月まで辞められないとか、透析でたまに通院するとか、
補聴器を使っているとか、いろいろ…ね。


それさえも何も相談がないのは、
実際には何もしていないんじゃないか?と、
疑問視する思いさえあった。


    *    *    *    *    *    *


一昨日の夕方、
出向先の現場にメグちゃんから電話があって、
神田君の準社員の話を少しした後、
再度の確認があった。


「それでですね…確認なんですが、
ぷらたなすさんて、今、ユーマンさんの新人を、
毎日研修しているじゃないですか?
で、ですね、それが終わるのっていつですか?」


すぐにピンと来る。
細川さんに頼まれて確認しているんだな^^?
細川さんて、そういう性格なのか、
スケジュールがはっきりしていないと、
前に動けない人なのよ。
たぶん、スタッフに不信感を持たれて大いに揉めたとか、
過去に何かあったのかもしれないが、
私の感触としては、「使える人」ほど、
そういったイレギュラーには理解がある。


むしろ、そこで激怒するような人は、
仕事でもこだわりの強い融通の利かない人で、
企業の担当者が常識の範囲内で、
ちょっとしたお使いなどを頼んでも、
「契約書に無いのでやりませんっ!」と、
キッとにらみつけて断るかもしれないし、
翌日からは来なくなるかもしれない。
ご本人に素直な感情に異を唱える事はできないが、
私はそのまま怒って辞退してもらったほうが、
企業に入れてからのトラブルにはならないような気がする。
(それもまた、見極めのノウハウだと思う。)


「それ、細川さんに頼まれたんでしょ(笑)?(はい)
えーとね、今からだから…1、2、3、4…
16日!この日からなら動けるよ。
要するにあれでしょ?細川さんが候補者に、
業務内容と予定を説明するときに、
決まっていないとやりにくい、って話なんでしょ?」


「ええ、まぁ…あ!あと、それとですね…
今って各グループの各班に欠員が出ているじゃないですか?
それのですね…優先順位ってやっぱりC班が一番ですか?」


突然キレたわけではない。
だが、ここで私は大きな声を出したくなった。
ここは、声を荒げなくてはいけない肝心なところだと思った。
優先順位???今さら何言ってんだよ!


「メグちゃん、じゃ聞くけど、優先順位を決めたら、
そのとおりに人が挙がってくるの?
私がC班が一番優先と言ったら、
C班に入る人が見つかるの?
何、言ってんのよ!!今までそれがその通りになった事って、
ある?ないよね?今さら、優先順位を聞いて、
どんな意味があるの?だ・か・ら、まず人を出してって、
言ってんじゃん!!挙がってきたらその人の希望条件で、
B班しかできなかったり、A班しかダメだったり、
ヘタすると、二課のほうが資質的に向いている事だってあるよね?
そしたら企業内担当者との調整は私がします。
主任や課長達とは私が掛け合います。」


「……」


「スケジュールだってそうだよ?
だいたいここの会社は、
人が内定しないと交渉には乗ってくれないよ?
企業内の予定をいくら尋ねたって、
じゃ御社には人がいるの?と言われて、
いません、じゃ、相手にされるわけ無いでしょう?
まずは人が決まってから相談しましょう、と絶対なりますよ?
普通に考えたら、そうでしょう?
わかってんの?それ?すべてが逆なの?逆!
今話した16日から身が空く話だって、
明日にでも他社から新人が上がってくれば、
事前研修で私の予定なんてすぐに埋まっちゃうんだからね?
まずは出してよ、人!ここは一にも二にも『人ありき』なの!」


「はい…」


「じゃね、今取り掛かっている仕事があるから、
(実は研修掲示板への書き込み)
切るよ、お疲れ様でした。」


私はメグちゃんの返事を待たずに、
勝手に電話を切った。
何を言っても、「あ…」とか「う…」とか、
いちいち考え込んで言葉が途切れ、
何の反応も返ってこない彼女の様子にも腹が立ったのだった。


    *    *    *    *    *    *


翌日の朝の社員ミーティング。そう、昨日の話。


私の今の席は社員席に近いので、
彼らの話が筒抜けに聞こえる。
その場で、今野主任が言った。


「えー、A班に新人が内定しました!
会社はサトースタッフ(仮名)さん!
まずは1名!来週の16日からOKだそうです!
引き続き、もう1名探してもらっています!
16日からは、ぷらたなすさんに研修を頼む予定です。」


正直、ショックだった。
そうか…うちの牙城だったA班にも、
いよいよ他社スタッフが入るのか…
すでにB班は混在グループだから、
ユーマン社でも何でもアリでよかったけど、
立上げから関わり、手塩にかけて育ててきたA班のほうに、
よもやサトースタッフが人を投入してくるなんて…


昨日、ちょうど、A班には人はいないんですか?なんて、
言ったばかりだったので、まさに、「やられた」って感じだ。
たぶん、私の勘がこれを予測していたのだろう…


が、そう言ってもいられない。
というか、ホラね、ざま見ろ!と言いたいような、
イジワルな気持ちになり、
私はその場でメグちゃんと細川さんに短いメールを書いた。


件名:【速報】A班にサトーが入ります!
内容:今、私の席の横で社員ミーティングが開かれています。
    その席でたった今、今野チーフがそう報告しました。
    現在は1名。引き続きもう一人を当たってもらうそうです。
    よって、16日からの事前研修は不可能となりました。
    もし候補者が挙がっても、26日以降からしか
    事前研修はできません。 以上


そう、人を出せない契約会社に予定も優先順位も無いだろう。
うちは今、企業に全く当てにされていない。
この現状は、所長に伝えるべきだと思った。
私は次に所長に長いメールを書いて、現状を憂慮した。


    *    *    *    *    *    *


夕方。研修を終えてメールを受信してみると、
メグちゃんと所長の両方からレスが来ていた。


メグちゃんは、実は私のクライアント企業だけでなく、
すべてのクライアントが同じ状況で、
細川さんだけでなく、細川さんを含めた一課の採用担当の、
全員の人選状況の悪さが、社内でも大きな問題になっている事。


所長からは、
話には聞いていたが、それほどだとは思わなかった。
なんでもいいので、もっとどんどん報告して欲しい。
要望があったら上げて欲しい、と言うものだった。


私は、何かが動けばいい、何かが変わればいい、と思った。


そして実は、メグちゃんを電話で怒鳴りつけたあの時から、
自分の気持ちが非常に軽くなり、
深夜までしがみつくようにネットをしたり、
茶碗も洗わずに台所で、
バロン=コーエンの本などを延々と読みふけりたい気持ちが、
ふと、消えた。


ここ最近の私は、いろいろな事があって、
不満のガスが充満していたのだろうと思う。
ブログも読書もストレスに端を発する、
依存行動?だったかもしれない。


言いたい事はやっぱり相手にちゃんと言わなきゃダメだ。


メグちゃんの、何か要望はありませんか?という問いかけに、
私は迷わずに返信した。


「申し訳ないですが、担当を替えてもらえませんか?
細川さんは、この企業には向かないです。
すべてがきちんと決まっていないと、
一歩も前に進めないタイプの細川さんは、
スタッフに嫌われたくない気持ちも強い人で、
誰かに無理なお願いをしたり、
相手の機嫌を損ねずに交渉や調整を図る事も苦手です。
ですが、各社がしのぎを削って、
日々様々な提案をどんどんしているこの企業で、
それではやっていけません。
彼女は、競合コンペのように、
「取れれば速攻開始」「コケたら全員お断り」のような、
先の見えない人選も、
実は実績を上げられないんじゃないでしょうか?」


ま、私の思うとおりになどならないだろう(笑)。
けれど私は長い間そう感じていたのに、
このブログでも社内の人にも、
今まで言った事の無い事を始めて言った。


いいんだ、これで。
それは誰もが思っていて口に出せなかった事のはずだから。
所長、メグちゃん、さあどうする?


私は「お人よし」だと思っていた自分が、
意外にイジワルである事に始めて気がついた(笑)。
今日は最後の一押しの仕上げとして、
それをこのブログに書き留めておこうと思う。
 

 
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コメント

私はそれで良かったと思います。
我慢して馴れ合っているより、ずっとぷらたなすさんらしい選択だと思いました。
立場は違いますが、これからも応援しています。

めろんぱんさん、ありがとう~♪そう言ってくれる人がいるとうれしいです。契約会社の前の担当者は、所長も営業さんも採用担当も、とてもデキた人達だったので、以前は会社から私に指示がバンバン飛んだのですが、今は全く逆でこれも寂しいんですよね。

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