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2006.12.27

新人さんへの風当たり

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最近、担当する職場全体に言える事なんだけど、
どうもこの頃、新人さんへの風当たりが、
どこも一様に強い。

一番の原因は、
やはり新人さんの質が落ちている気がしていて、
皆が望む「ごく普通の人」に
どこか満たない人が多いからだろうね。

社会人として未熟だったり、
心の屈折や精神的な弱さから来る、
臆病や強がり、見栄やごまかしの気持ちが、
受け入れる先輩達の反感を、
大いにかき立てているのはわかるのですが、
それでも以前は欠点が多少目立っても、
もう少し他人に優しく寛容だったように思う。

今は、ちょっと癖のある新人さんを入れると、
周囲が一斉に騒ぎ立て、
先生に告げ口する小学生のように、
私や各班長宛てにメッセンジャーが飛び交い、
誰もが自分達の新人時代を忘れてしまったかのような、
もっともらしくエラソーな事を口々に書いて来るの。

まあね、確かにそれらは皆正論。
そして彼らが経験を積んで成長した証でもあります。
でもね、最初から完璧な人なんて滅多にいませんよ。
長年人を見ていると、
たいていの人は、仕事と自分との関わりの中で、
失敗しては学び、間違っては注意され、
同じ職場で働く者としての意識や価値観が、
周りと合っていくまでには、
それなりに時間を要するものだと痛感します。

が、それも、新人さんが、
まずは職場で受け入れられている現実があってこそ。

今みたいに、人が新らしく入るたびに、
悪いところにばかり目が向いて感情的になったり、
ストレスを感じたりする人が批判の煽動役になったりすると、
伸びるはずの人も決して伸びないと思うんだけどなぁ…
探しても募集してもなかなかいい人が見つからない現状、
こちらとしては、少々難のある方でも、
入ってから現場で成長して欲しく、
しばらくの間は、辛抱、辛抱の毎日です。

私の出向元の会社はどうだろう。
4月に新卒の新入社員が入ってきても、
そういった傾向はあまり感じられないなぁ…
「あの人ってちょっとね…」というささやきが
おずおずと控えめに出始めるのは、もっともっと後の話だね。

やっぱり、会社説明会には少ないながらも人が集まり、
選考試験と面接で選抜された人達の集団と、
契約スタッフの現場では、全体的な人の質に、
大きな違いがあるものなのかなぁ…
(私は契約スタッフ上がりの非正規な従業員なので、
そのシステムを通らずに来ましたが^^)

    *    *    *    *    *    *

昨日、C班の班長の芦田君(30代前半/男性スタッフ/仮名)が、
「今、ちょっといいですか?」と、ツカツカ隣にやって来て座り、

 

「先月入った新人の河原君(20代後半/男性スタッフ/仮名)と、
今回初めてペアを組んで仕事をしてみた、
はるみさんと高橋さんの感想ですが…」

と前置きをして、
二人から上がってきた率直な感想を語り始めた。

河原君は20代後半で、
スキルも性格も決して悪い人じゃないんですが、
何がどう人の心を逆なでするのか、
小一時間も一緒に仕事をしてみると、
話しの仕方や、態度・物腰が、
いちいちとても勘に触るような人なんだよね。

たぶん、普通の感覚の人なら、
どこかのタイミングで「ちょっと!今は少し黙ってくれない?」
と、手のひらをかざして制止したくなるし、
饒舌で口数が多い割には教えたことを一回で覚えようとせず、
「あれ?さっきのってどういう事でしたっけ?」
と、調子よく何度も何度も同じことを安易に聞いてくるので、
「この人って仕事に対して、真摯に努力する気があるのかしら?」
と、段々本気で腹が立ってくるのだ。

ご本人は自分で全然気がついていないと思うけど、
思いやりや気配りの気持ちはちゃんとあるいい人なのに、
自発的な行動は結果として自己中心的。

「俺って以前、○○の仕事してましたけどぉ、
○○って○○なんですよね~。
でもそれってここ的にはNGだったりしてぇ。
いや、とにかく当時は参りましたよ~、
だってクライアントの客がいきなりですねー
無理難題を押し付けてくるもんだから、
課長が怒ってその辺の椅子を蹴ったら、
いや、その椅子ってのが実は、
外国製のレアものだったらしくてぇ~…」

などと、専門的な業界用語や略語を随所に織り交ぜた
チョイ自慢モードの入る過去話を相手の都合などお構いなしに、
がんがんハイテンションで話し掛けてくるので、
忙しく仕事に追われているスタッフ達は、
段々お付き合いで相槌を打つのが苦しくなってきて、
やがて、カチンと来てついにキツイ言葉を吐く!
というのが彼と接した人達の共通パターンのようだ。

私も研修中は、何度か堪忍袋の緒が切れかけたし、
脱線しないよう軌道修正の手綱を取るのが大変だった。
かなり他人には寛容な私でも、さすがに手に余るときがあり、
私は「ついに現る!私がカチンと来る人」というタイトルで、
途中まで日記を書きかけたぐらいです(笑)。
(時間切れのため未公開)

だから河原君に関してだったら、
ブーイングの気持ちも良くわかるよ(笑)。
がそれも、初めて一緒に仕事する同僚への
対人不安や恐怖心の裏返しなのだろうと思う。

自分をことさら飾ったり、
テンションの高いコミュニケーションを取らなくても、
自分のありのままの姿でも
十分受け入れてもらえる確信のある人は、
そんな小さな犬のようによく吼えたりしない。
前職では特定の先輩女性からいじめられて、
人間関係がつらくて退職したと聞いていますが、
その先輩女性のほうの気持ちもよーくわかるね!
とにかく、常に「河原君、あのさぁー」とひとこと釘をさして
諭したくなる人。

彼もまた、過去の職場などで
心に傷を負っている人の一人と感じるけど、
(その原因はたぶん自分自身の態度や口調にあるとはいえ、)
私には新しい人間関係への強い不安感で、
適応過剰になっているのではないかと思えます。
それが取り除かれて、本当の心の安定を手に入れないうちは、
しばらくその傾向は直らないんだろうな。。。

実はC班の先輩達は、皆良識のある大人揃いで、
彼が不安になるような要素はどこにもないんだけど、
そんな見極めさえもつかないぐらい、
過去に何度もトラウマになるような
痛い目にあっているのでしょうね。

たまに見せるオドオドした表情や、
何かを指摘されると目が泳ぐ事などで、
そんな弱い面も感じ取る事ができるため、
先輩達二人は、
「もし本気で何度も強く言ったら体調を崩しそうな気がする。
次の日から来なくなりそうなモロい雰囲気がある。」
とも言っている。

けれど、二人とも、
そうと気がついていながら、ついつい語気を荒げて、
感情的になってしまっている自分を自己嫌悪しているのが、
芦田君の報告からは見て取れた。

    *    *    *    *    *    *

私は今まで、こんなときにケアが必要なのは、
新人さんのほうと思っていたけど、
実はそれって逆かもしれないと思うようになった。

暖かく受け入れて仲良くしてあげたいと思いながら、
話してみるとどうしてもムカついてしまい、
人としての自分の有様を自分で責めているはるみさん。
(30代後半/女性スタッフ/仮名)

彼女が小さな不満を飲み込んで、
自分を押さえ込んでしまうと、
どこかのタイミングでそれが一気に噴出し、
一転して「河原君、断固拒否!」の
旗振り役になってしまうかもしれない。
この際、河原君はまあいいや(笑)。
それよりも、はるみさんの気持ちを救ってあげるのが、
結果としては河原君のためかな。

私は偶然いいタイミングで廊下ですれ違ったはるみさんを、
「ねーねー、ちょっと、ちょっと!」と、
オバサンの世間話風に呼び止め(笑)、
セーターの袖をつまんで柱の影のほうに引っ張った。

「え?え?なに?なに(笑)?なんですか(笑)?」

「この前、土曜日に河原君と二人で仕事したでしょ?
どうだった?どうたった?」
実際は芦田君から詳細に報告を受けているのに、
私もわざとらしいよね~(爆)!!!

「え?土曜日?河原さん?あぁ…うーん…」
(ちょっと言い淀む…)

「あのさ、あのさ、河原君てさ、
なんっかわかんないんだけど、
話していて思い切りカチンと来ない??」

「あ!!そーーーーなんですーーー!!」
はるみさんの顔が、幸せそうにパーッと輝く!

「なんかさー、いっちいち話すことが、
人の気持ちを逆立てる人だよねぇ」

「はい、はい、はい、はい!!!
ぷらさんもそうなんですか?!」

「もちろんよ。研修中もちょっと苦労した(笑)。
だから、はるみさんも、この前どうだったかなぁ、と思ってさ。」

「いや、実はですね…」

柱の影で30代後半女性と40代後半女性が、
顔をしかめたり大きく頷いたりしながら、
オーバーアクションでひそひそコソコソしゃべる様子は、
まさにオバチャンの井戸端会議!!

でも、はるみさんは、私と河原君が、
何の問題もなさそうに楽しげにしゃべっている様子を見て、
そんな風に感じるのは自分だけなのかしら?と悩み、
私の感覚って神経質なのかな?なんて、
ひそかに思って、少しクヨクヨしていたところだったと語った。

「ぜーんぜん、そんな事ないよ!
彼はね、みんながそう思う人!
だからはるみさんにさ、こっそり悪口聞いてもらおうと思ってさ(笑)」

「ですよね~。
私、ぷらさんが、まさかそんな風に思っているなんて、
全然思わなかったです。それを聞いてすごく安心しました。
あー、私だけじゃないんだって。」

「いや、だってさ…あの調子だよ?(笑)」

「ねー(笑)」

はるみさんは、なんだかものすごくすがすがしく、
うれしそうな表情になって、
「もっともっとお話したいんですけど、
現場、今日、忙しいから。。。」
と、名残惜しそうに仕事場に戻っていった。
たぶん、この後は、事あるごとに、
「ぷらさーん、聞いてくださいよー」と、
様々な彼に関するお困りエピソードを、
逐一報告してくれるだろう(笑)。
それがいいガス抜きとなって、
はるみさんの心の安定が保たれるのなら、
私もこんなうれしい事はないよね。

次。高橋さん(30代後半/男性スタッフ/仮名/1児のパパ)
※苦労人だけあって、人生を達観し悟ったような心根の人。

    *    *    *    *    *    *

「いやぁ…まあ…ねぇ…(笑)」

「ああいうパフォーマンスしかできない人だから、
半分は仕方ないんだけどねぇ。」

「いや、俺はもう退職する人間だし、
自分は気にならないですよ。
だけど、去っていく身としては、
残されるみんなの事が心配でね…
はるみさんとか、ゆかりさんとか、
ほら、うちらの女性陣は、
常にいい人であろうとして、
不満があっても我慢して溜め込む人が多いから。」

「そうなのよ!私もそれが心配なの。
でね、本当はこういうのは本人までも巻き込んだ、
公然のジョークやネタとして、
みんなで表に出して笑いあっていければ、
さほど大きな問題にもならないんだけどね。」

「いや、あのメンツじゃそれは難しいと思いますよ。」

「そうかなぁ、やっぱり。
『ほらまた、河原さんの悪い癖が始まった~』
『おっとー、いや、すみませんねー、"悪い癖"で(笑)』みたいに、
ポンポンと罪のない軽口を叩き合うぐらいが、
逆に本人のためにも、一番いいと思うんだけどな。
そうやっているうちに、段々改善されていくと思うよ。」

「あぁ、なるほどねぇ。確かにそれはわかります。
でもなぁ…やっぱそうは行かないですよ。」

「そうね、やっぱそうか(笑)。
テクニック的にはハイレベル上級者向けだもんね。
そういうムードに持ち込むのは。」

「そうですよー。思い切りハイテクですよー(笑)」

そこで大きく笑いあって、私達は別れた。

    *    *    *    *    *    *

そうね、私、新人さんを非難する人に批判的だったけど、
緊急に助けてもらいたいのは、先輩達のほうなんだわ。
肌の合わない新人さんが入ってきて、
より強くやりにくさを感じて困惑しているのは、
どっちのほうか?って事なんだよね。
彼らのSOSに、こうやってじっくり話を聞いてあげて、
「そうだよね」と頷いてあげるだけで、
みんな気持ちが安定して、軽やかに仕事場に戻っていく。

テクニック的な指導や解説は何もなかったけれど、
やっぱりコーチング講座に参加した事は、
自分の発想を変えたし、
この身に十分に生かされていると思いました。

いや、少し違うかな。
相手を肯定し、共感を持って話を聞くことの効果を知って、
これからはそういった接し方をしてみようと、
思ったんだよね、私。

河原君と彼を取り巻く先輩達との関係は、
今後いい方向に向かっていくでしょうか?

先日、問題の多い班で、同じような事を由香ちゃんにやったら、
由香ちゃんも「聞いてもらって本当にスッキリしました!」
と、次の日にわざわざ感謝のメールが来た。
「隣の席の庄屋さんも、いいな~、私も今度話したい」
と、言ってました。って。

うん、これからは、もっともっと先輩達のほうと話をしよう。
じっくり耳を傾けて、「本当にそうだよね」と言ってあげようっと。
人が増えて人間関係も希薄になってしまい、
グループ全体が他人に対して、
少し冷淡でイジワルになっている昨今、
もう一度、かつてのような、
優しさと暖かみのある集団を取り戻すには、
今はそういったところから、皆さんののストレスを取り除き、
少しずつ人の気持ちを活性化していくほかないように思うの。

私が一人一人の話をただ聞いたって、
それはしょせん蚊の羽の風のように、
小さなものでしかないけれど、
ゆっくりゆっくり空気が攪拌され始めたら、
何かが変わっていくように思えるんだよね、ははは。

来年は、もっともっとたくさんの人の話を聞こう。
そんな風に思っている年の瀬です。

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