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2006.12.25

職場のビタミン

午前中、契約会社に立ち寄り、
来期の契約更新アンケートの中身を見る。
契約会社にとっては一番肝を冷やす瞬間だ。


はっきりと「更新しない」に○がついているのは、
モンちゃん1名のみ。
ほとんどが「更新する」で、検討中が4~5名程度。
おぉ、なかなか、まずまずの結果ですね。ちょっとひと安心。


検討中の人達の実態は、
ゆくゆくは正社員などへの転職を考えていて、
ここに長居をするのは本意ではないとしても、
これを機に退職して無収入になるには生活の不安が大きいため、
職場に迷惑をかけず、かつ自分の収入も途切れないような、
一ヶ月先ぐらいに仕事が始まる求人に応募して、
万が一採用されれば辞めたい、と考えている人達だね。


が、そんな計画的な募集は滅多にないし、
このメンツなら、十中八九はたぶん落ちると思うので(笑)
どうせすぐに辞める事はないだろうと踏んでおりマス。
(ひそかに応募して不採用だったケースも実際はあるかも^^)
(そういった募集は同類の応募が多いし、
気合の入った立上げ等なので人選の目も厳しいと思う)


そうだね、求人広告に毎日熱心に目を通しながらも、
結局何となく数年は、「検討中」と同じ返事を繰り返しつつも、
当分続けていく事になるだろう、と、思われる人達かな。


中にはそのまま転職を断念し方向転換する人も。
主に男性。必ず一定の割合で存在するタイプ。業務の状況次第。
でも、個人的には退職を先にできない人は、
良い転職も難しいと思う。
(少し待ってでも来て欲しいという人がいるなら別だけど、
一方で「知人の誘い」は、結果的に短命に終わる事が多い模様。)


もうひとつは職場が楽しくなく意欲も持てず、
ここは(又はこの仕事は)自分には合わないなぁ…と感じていて、
いつやめようか?と、小さな不満が一杯くすぶっている人達。
主に女性。
アンケート用紙にはさしたる事が書かれていなくても、
担当者が電話や面談で聞き取りをすると、
変だと感じていたり、納得行かない職場への不満が
たくさん出てくる。


今日は、後に述べたほうのスタッフさんの話。


さて、ほとんどのスタッフさんが、仲間達と喜怒哀楽を共にし、
大きな問題も感じずに「更新する」に○をつけてくる中で、
職場のあり方に懐疑的な発言が多いのは、
仕事はできるのに社交的ではなく、
分け隔てのない人付き合いがなかなかできないタイプの人達だ。
今回の該当者?は女性が2名。


彼女達の不満をひとことで表すのなら「不公平感」、
これに尽きるだろう。
とにかく"人"への不満が皆一様に強い。


○○さんは仕事をこなす能力が私の半分なのに、
給料が同じなのはおかしい。


忙しい最中にも、状況を判断せずにマイペースで仕事をしている。


「今は仕事が混んでいるから、こういうときはこっちを優先にしてね」
と、何度頼んでも、一向に直らず身に着かず、
何度行ってもわからないので、もうあきらめた、どうでもいい。


他の人はそれを誰も注意しようとしない。


こんないい加減な職場ではやる気も出ない。
毎日が同じストレスの繰り返しでもう辞めたい。


ま、毎年このタイプの人の言い分はこんな感じです。
でも、たぶん、他の人はそれが許容範囲だから、
全然問題視していないと思うんだよね。
「半分」「半分」と言うけれど、そこまで極端じゃないし、
その中身は不慣れながらきちんと自分で最後まで調べたり、
親身で聞き取りの細かいユーザー対応の結果でもあり、
私から見ても今はあまり気にならない。


元より、個人個人の処理能力や、
スキルにはバラツキがあるのは当然で、
悪意のないものには皆あまり目くじらを立てない、
昔からのグループカラーもあったし、
ずっと以前は皆仲のいい友達同士だったから、
お互いをそうそう悪く言う事もなかったように思う。


というか、槍玉に挙げられている人達は、
実は半年前の新人さんでまだまだ発展途上。
仕事は少し時間がかかるけれど丁寧な対応で、
お客様からの感謝度も大変高く、よって現場の評価もよく、
むしろ私から見れば好ましく将来が有望なスタッフさん達だ。


いっぽう不平を述べて来る彼女達には、
事務的、機械的、冷たい、態度に暖かみや誠意がないなど、
お客様からの名指しの不満の声が多数あるのも事実。
実際、きちんと最後まで原因を調べたりせずに、
「こちらではわかりません」と回答する事もあって、
腰を据えたお客様対応をしていない事による、
数字の高さだったりする。
でも、実績が抜きん出ているのでそれをきっちり指摘するには、
結構配慮を必要とするので、皆、思っていても誰も言わない。


退場苦情は社内的には現在、
処理件数云々よりも問題視されている事なので、
だから彼女達は、いくら実績を上げても、
それで即賞賛スタッフにはなると言う事はなく、
それが余計に彼女達の苛立ちを募らせていると思っていた。


「私の半分の数しか仕事ができないのに、
どうしてあの人達ばかりが誉められるの?
こんなに数を上げているのに、
なぜ誰もそれを認めてくれずに、
自分はお客さんからしょっちゅう怒られ、
周囲からも注意されてばかりなの?」
人はやっぱり評価されたい動物ですからね。


    *    *    *    *    *    *


契約会社で見聞きした話を職場に持ち帰り、
班長の小野君(30代前半/男性スタッフ/仮名)と内々に相談。


「どうやったら木田ちゃん(20代後半/女性スタッフ/仮名)と、
遥さん(20代後半/女性スタッフ/仮名)のモチベーションを
上げてやる事ができるかねぇ…
私さ、辞めるならそれでも別にいいけど、
どうせならみんなに認められ、評価されて、毎日絶好調で楽しくて、
そんないい思い出を作ってから去って行って欲しいんだよね。」


と言いつつ、何を企画するわけでもなく、
それに関する日々のエピソードや、
世間話をするにとどまったのですが、
話をしながら、彼女達は一体誰の評価が欲しいのだろう…
なんて考えていた。


思えば業務縮小によって他の課の男女混合グループから、
今のうちらの女性だけの班に移籍してきて1年半。
グループ内に男性はたくさんいるけど、
彼女達の班だけ女性オンリーの集団。


移籍前のグループでは男女の仲が良く、
お昼も皆一緒で雑談の輪に花が咲いていたっけ。
彼女達も楽しそうだった。


そういうのって、職場のビタミン剤なんだよね。
別に色恋沙汰がなくなって、女は男と、男は女と、
わいわいしゃべって冗談を言い合うのが楽しいのだ。


今はせっかく仕事が一人前になっても、
(お世辞でも)誉めてくれる人がいないし、
ミスをキツイ口調で叱る人もいないし、
「木田ちゃん」「遥ちゃん」と、
折に触れて気軽に話し掛けてくれる異性もいない。
確かにつまんないよなぁ。。。


「男が足りないんだよね(笑)」
私がそう言うと、小野君も「うんうん」


「次に新人を入れるなら男がいいね。
それも若くて初々しくて生きのいいのね(笑)。」


「うんうん。そうそう。木田ちゃんも遥さんも、
相手が男だったら、ああまでは言わないかもね。」


「そうよね。だいたい女ってさ、同じ女のやる事は気になるくせに、
男性のやることはあまり気にならないんだよね(笑)。
それに、同じ事を教わるにも、女からだと教え方が悪いとか、
小さな事にも不満を持ちやすいけど、
男性が教えてくれる場合には、案外素直なものよね(笑)。」


「逆もありますよ。あー、だったら次に男の新人が入ったら、
木田ちゃんと遥さんを研修担当にすればいいんだな。
そしたら、数を上げなくても、状況判断がまずくても、
さほど、カリカリしないかもしれないな。」


「そうだね。できればすごく人懐こくて、
木田さん♪木田さん♪、遥さん♪遥さん♪ってすごく慕って、
素直に何でも言う事聞く、めんこい坊やがいいね(笑)」


そんな事を話しながらふと気がつきました。
あれ、それって男じゃなきゃダメ?
別に男性じゃなくてもいいよね??


彼女達が批判している二人の女性スタッフは、
彼女達よりもずっと後に入った新人さんですが、
二人とも人見知りで引っ込み思案のため、
あまり周囲の先輩達に積極的に質問をしません。
どんな事でも気を許しあっている二人でまず相談し、
ふたりで「ああかな…こうかな…」といつまでも迷っています。


だったらそこはまず、聞いてきて欲しいよね。
もっともっと疑問を投げかけ、何度も教えを乞い、
自分達を先輩として利用して欲しいよね。
時間もないことだし、効率もきちんと考慮して、
二人でいつまでも相談なんかしていないで、
そこは"仕事"と割り切って、どんどん頼ってきて欲しいよ。


せっかくスキルも上がって今や班の中堅どころなのに、
入って来た新人さんが
自分達に親しみのある働きかけをあまりしてくれないところに、
無意識の寂しさとつまらなさと反発があるのかもしれません。


いつまで経っても優越感の発揮のしどころがないのは、
確かに盛り下がるかな…
彼女達が一番欲しいものは、正統な評価というよりは、
身近な後輩に、"先輩として愛され認められたい"
こっちがより真実に近い本音なのかもしれないね。


でもさー、実はそれって似たもの同士なのよね~(笑)。
なぜなら木田ちゃんも遥さんも、
同様に自分からは決して見知らぬ人には声をかけないもの。
「ねぇ、ねぇ」と積極的に手を差し伸べてくれる人がいて初めて、
自分も顔を上げて微笑を返すような人達なの。
彼女達が移籍してきたときも、同じような周囲との軋轢は
あったんです。。。


そう、結局みんな、
引っ張り上げてくれる人がないと光らない人達なの。
彼女達が自分に対して(というか)
特に自分達の対人能力にコンプレックスがあるなら、
同じ因子を持つ他人には嗅覚が敏感に働いて、
人よりもより強く嫌悪しちゃうのかもね。
ほら、似たもの同士って嫌なところがよく見えやすいし(笑)。


私の職場で処理件数の低い人は、
お客様対応が親切で丁寧で、
どちらかと言うと社交的で人好きのする人が多いため、
彼女達もキャラ的に寛容な気持ちがあったと思うのですが、
今回の新人さんは二人とも地味で控えめな探求派なので、
今までの陽気で人懐こい「遅い人」とは、ちょっと異質。
その中に、自分の嫌いな部分と同じ物が少し混じってるために、
嫌悪しやすいのかもしれません。


    *    *    *    *    *    *


通常、職場は新人さんが入ると華やぎ、
先輩は段々颯爽としてきて自覚も生まれ、
仕事の能力も自然に向上してくるものです。


後輩に何かと尊敬されて先輩風を吹かせられる!
そんなちょっとしたうれしさもあるけど、
そこがうまく機能しないと面白くなさから不満も増えるし、
人間関係もギスギスしてくるよね。


でもなー、自分ができない事を相手に望むってのも
ないものねだりみたいに思えるし、
やっぱりこういうのも、運と相性なんでしょうね。


本当は職場には、
人の気持ちを少しだけ幸せにするビタミン類がたくさんあって、
それがちょっとした明日へのエネルギーになったりもしますが、
今の木田ちゃんと遥さんには、ひとつまみの隠し味も、
何もない状態という事なんでしょうね。


うーむ、やっぱ、これを打破する起爆剤は、
「男」の「愛すべき後輩」しかないか!!!


打ち合わせを終えた後、私は、
自席に戻った小野君にメッセンジャーを投げた。


そーだ!!小野君!
「若くて初々しくて生きのいい男」を今すぐ調達するのは無理だから、
頑張って小野君がそれになったら?
彼女達がいい感じで優越感を持てるように、
趣味なんか聞いて、「すごいね、詳しいね、よく知っているね~」って
驚いてあげたら?たまに上下関係が逆転するのも、
彼女達の精神衛生上、必要な事だと思うよ!!!!」


「そうですね。俺もそう思いました。
自分も少し努力してみます。
ところで木田ちゃんの趣味とか知ってますか?」


「あーーーー、確かね、『男同士の禁断の愛』とか、
そういう世界は好きだったはず。」


「男同士の愛、ですか。。。。」


「うん、そう。」


「男同士の愛、ですか。。。。」


「そう。。。。」


「俺やっぱ、関わらないほうがいいかも。。。」


あーー、この世は険しい道のりの連続なのだった。


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