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2006.12.30

すまない思い

契約更新の意思確認アンケートで、
モンちゃん(20代後半/女性スタッフ/仮名)が
"更新しない"に○をつけてきた。


正直言って、「良かった…」と安堵する思いが半分だ。
モンちゃんは10月あたりから体調を崩し、
来たり来なかったりの毎日をずっと繰り返し、
最近では欠勤続きの状況になっていた。


私の耳には直接入ってこなかったけど、
同僚の女の子達は相当頭に来ていて、
私ではなく班長のレイちゃんのほうに、
「おかしい。甘すぎる。」
「早くクビにして欲しい。なぜ誰もが放置している?」
など、現状を疑問視する感情的なメッセンジャーが、
かなり飛んでいたらしい。


私も本音を言ったら、
決められたシフト通りに出て来れない人は職場に不要で、
本当は潔く辞めてくれたらどんなにいいだろうと思ったけど、
こういう場合、収入が絶たれる不安から、
現在の仕事に執着する傾向が強くて、
悪い言い方をすれば、出て来れないのに辞めるとは、
絶対に言いません。


契約スタッフの雇用主は契約会社なので、
私はこういった、
ひと月のうちの半分も出社できないような人には、
会社が進んで状況を把握し、
どこかで対策や割り切った判断をして欲しいと思うのですが、
契約会社って問題がこじれる事にはとても臆病で、
どんなにひどいスタッフさんでも、企業さんから意思表示がないと
なにもしてくれないんだよね。


けれどそれでは、他の人に示しがつかなくて、
全体的に欠勤者が増えてしまうし、
人数が一人足りないのに等しい状況は、
仕事の量にも影響が出てしまう。


モンちゃんのグループは総人数が多いし、
そもそも新人育成担当で皆とは別な業務だったので、
彼女がいなくても一人一人の負担が
その分増える事はないわけで、
だから仕事での直接的な影響は、
スタッフ側にはないはずなの。
だけどこういうのも、気になる人には、
とにかくやたら気になるものらしいんだよねぇ。


特に、仕事に面白みを感じず、
常に"休みたい"と思っているような人や、
何事も白黒がはっきりしないと気がすまないタイプの人は
爆発しそうな不満を持って、
集まればその話ばかりしている模様。


「あれで許されるなら私だってやりたい。
遅刻して怒られたり、
多忙なときにたくさん有給を取ろうとすると、
今は困る、ずらしてくれ、とか言ってくるくせに、
あれだけ休みが続いている人に何の制裁もないのは、
おかしいし、不公平にもほどがある。」


彼女達は行く先々でそういった話をしているらしく、
他の課の人からも
「すごく休みの多い人、いるんだって?そっち?」
と、すでに有名らしいし、こちらからその話題を切り出すと、
誰もが、「あぁ、そうらしいね。いろいろ聞こえて来るよ。」と、
初めて明かしてくれたりした。


以前はこういう事があっても、内輪での噂の範疇に収まっていて、
それぞれが心で思っていてもあからさまに口に出す人はなく、
処遇は上の判断に任せてみんな、
自分の仕事だけに集中していましたが、
あれから少しずつ人が入れ替わった今は、
気になって気になって、どこにでも誰にでも
ガンガン不平を漏らす性格の人がたまたま多い。
それはまたそれで、古参のメンバーが
違和感を述べてくるんだよね。今の雰囲気はおかしいって。
もう最近は、何が一つあっても大変ですわ。


それでも私と昔からの正社員達は、そうは言っても、
本当はやはり彼女には回復して欲しかった。
だから待った。
主任も課長も企業として苦情は上げてこなかったし
社員達も気持ちは一緒だったと思う。


なぜならモンちゃんは、
昨日今日入ったメンヘル系の不安定な新人さんではなく、
4年も普通に働いてきた実績のあるスタッフで、
古い人達にとっては昔から共に働いてきた仲間、
勤怠が崩れてきたのは、本当にここ最近の事だったから。


そして矛盾するけれど、
自分だけのもう一つの本音を言えば、
彼女がそうなってしまった原因はどこにあるのか、
私にはよくわかっていたから。
直接のきっかけを作ったのは、ほかならぬ私自身だったから。


    *    *    *    *    *    *


モンちゃんは以前から人に馴染もうとしない人で、
いつも他人を寄せ付けないような態度をするし、
表情も気位の高いお姫様のようにツンとして、
周囲に笑顔で挨拶をする事もないし、
話し掛けても簡単な返事が返ってくるのみで、
取り付く島がない。


だいたい、なんだよ、あの、朝礼や引継で人の話を聞く姿勢。
馬鹿ばかしいとでも言いたげな顔つきで、
面白くなさそうにアゴを上げて上のほうを見つめ、
話し手は誰もがカチンと来るし、
周囲の人は不機嫌な人とは関わりたくないので誰も近寄らない。


みんな、彼女に対しては腫れ物に触るような態度で接するか、
または仲良くする気もなくソフトに存在を無視するので、
朝、黙って席について無言で仕事をこなした後は、
定時のチャイムで気がつくともう居なくなっている彼女は、
たぶん一日、誰とも口を利かない日もたくさんあったと思う。


でもね~、それは彼女の性格が悪いからじゃないんだよね。
彼女は、とってもとっても臆病なの。
人と深く接するのが怖いの。
だから無意識に人を寄せ付けない
頑強なバリアを張っているだけなんだよね。
(私はそう見た!)


役職上、必要に迫られて(笑)、
彼女とじっくり話をする機会があると、
全体に対して的確な判断をしているし、仕事の手際もいいし、
メールなどの読み残しもなく、
しかもその内容を非常に詳細に把握しているので、
「あれ?あの作業手順ってどんなルールだっけ?」と、
そうでなくとも大量のメールなのに、多忙に紛れて、
必要なものさえあまりまじめに読んでいない私が尋ねると、
すぐに該当のメールを見つけ出して、
「それは、最初にここへの依頼が必要です」と、
速攻答えてくれるので、本当はとてもいい資質を持っている
と、私は思ったし、リーダーさんにしてみたら、
きっと意外な才能を発揮してくれる、と確信したんだよね。


で、処々の事情でその機会が訪れたので、私は、
当時リーダーが不在で引継や伝達漏れなどが発生していた、
交代制のスタッフ達のとりまとめと、
新人さん達のご指導役をお願いしたんです。
もう、はっきり言って口説いちゃいました(笑)。


そしてこれは成功し、モンちゃんは交代制スタッフを
非常によく育ててくれたし、一部の若い女性スタッフにも慕われ、
人が変わったように生き生きとした笑顔も見せるようになったし、
彼女の鋭い突込みを恐れて雰囲気が締まった部分もあります。


ただし、環境が一時的に
彼女のモチベーションを上げているだけで、
元々の性格が根本的に改善されているわけではないから、
重箱の隅をつつくように細かいところに執着する強い指摘や、
相性や好き嫌いが見え隠れするえこひいきなどで、
反発の声がなかったわけではない。


それに、自分よりスキルのある人や、
年の離れた年長の男性などは、
頑固で癖があるのでなかなか素直に従ってくれず、
そんなときはやっぱり本来の性格が出ちゃいましたね~。
だって新人さんがそういったタイプの人だと、
彼女数日間休んじゃうんだもの。
これは育成をお願いするほうとしては当てになりません。


が、モンちゃんのそういった弱さに理解のある古い仲間達や、
大人の判断ができる年長の先輩スタッフなどに見守られて、
問題はありつつも何となく上手く回っている日々だったのね。
課長や主任の評価も高かったし、仕事や判断が早いので
そこは周囲の認めるところでもあったしね。
正社員達も同じ。
彼らは家族持ちで人生経験があり暖かみのある人達なので、
モンちゃんが決して性格のひん曲がった人じゃないことを
よくわかっていて、一部のスタッフから感情的な批判が出ても
なだめるほうによく回ってくれていた。
(ま、それが余計に火に油を注いだりするんだけどね…)


ところが、小野君(30代前半/男性スタッフ/仮名)が
新たに班長になってからは状況が一変してしまいました。
小野君は前述のようなモンちゃんのむら気を、
耐えようのない我が儘ととらえて、
常日頃から快く思っていないほうだったので、
自分という全体の班長職ができたのに、
何事も自分に一切の判断を仰がず、
独自に物事を仕切ったり引継や指導をし続けるモンちゃんに、
嫌悪感のある批判の声を上げ始め、リーダー的な仕事を、
いまだに彼女にさせ続けている私にも、
「俺って一体なんですか?
なぜそこまでモンちゃんにこだわるんですか?」
と、怒りのこもったメッセンジャーを投げてくるようになりました。


でもさー、小野君にははっきり言わなかったけど、
小野君て、これがまた人見知りの寡黙な人で、
彼は自分が前面に出て大きな声で指示を出したり、
スタッフを注意したり、運用上の提案を出したりなどの、
"仕切り"が苦手で、そういった行動は、
あまりできない人なんだよね。
地味で控えめでボソボソしゃべるので、声が良く聞き取れないし、
求めても、これと言った意見が一度も出た事ないよ^^;


それに平日契約で交代制の経験が全くない小野君では、
土日や夜間に一人勤務するスタッフ達への
きめの細かい指示や気配りはまだ無理で、
現状モンちゃんを軸に回っている集団が、
未経験の小野君を無条件にリーダーとして尊重するかどうか
甚だ疑問だった。


長くやっていて技術的に非常に優れているから、
満場一致の推薦があって班長になったのですが、
彼はあまり周囲に注意を払わず、
他人とよく話をするタイプの人でもなかったので、
今までどういう経緯で現在の体制や運用になっているか疎く、
自分がその職について初めて様々な事柄が正社員ではなく、
スタッフ同士が自分達で決めているとわかり、
ショックな思いもあっただろうし、
何事も自分が決めて自分が切り盛りする意識が薄く、
私自身も交代制メンバーを彼に委ねる事には不安が残った。
交代制の土日夜間の運用は、
社員もあまりよく把握していないぐらいだしね。
(そのぐらいスタッフオンリーの世界になっている)


だから私は、モンちゃんの仕事を
すぐに一気に小野君に回すには、まだ時期が早く、
ゆっくり少しずつ担当を分けていけばいい、
などと思っていましたが、
小野君はほら、モンちゃんとは犬猿の仲だから、
必要以上に(珍しくこの件では)感情的になって、
面白くない気持ちばかり募らせるんだよね。


一方、モンちゃんはモンちゃんで、
小野君への評価は異常に低く、
日勤契約で今までも自分達に声を掛けてくれることなどなく、
立場が違う人に対しては何かと我関せずだった小野君が、
交代制の自分達の上司である事には強い抵抗があり、
そこで私だけを目上の人と思って、
忠誠心のある働きをしてくれるのは、
大変うれしいのですが、
"班長"になった小野君に確認を求めたり、
判断を委ねるような姿勢があまりに見えないので、
さすがの小野君も
「あれって何なんですか?一体何のつもりなんですか?」と、
日を負うごとに段々切れ始めて来たんだよね。


こうなると相性の話を飛び越えて、二者間の強い確執ですね。
どっちも大人気ないけど、常識のある人には
小野君のほうが正義であり、
モンちゃんはいつまでも彼を班長として認めようとしない
高慢で高飛車な女に見えるのはそのとおりだし。
まー、本当は二人ともすごく似たもの同士なんだよね。
(ここまでのすべての経緯は、
折に触れて日記に書いてきたので、
以前にお読みのお客様もいるかもしれません。)


そして今思えば、小野君の苛立ちは
私の"愛"がすっかりモンちゃんに傾いてしまっている事への、
反発と強い批判だったのかもしれません。
私のほうにも、
ずっと長い間、契約会社が違うので、
小野君だけは管轄外(手を出さずとも良い)と言われてきたのに、
課長や主任の交代でなんだかわからないけど、
全部まとめてお世話と指導をする羽目になった彼への、
どう付き合うべきか出方に迷う戸惑いがあったのかもしれない。
(だって他社のスタッフに関しては、
本来私に指揮権はないのよ?
それ、一度も正式にお願いされてないし)


それでも私がすぐに手のひらを返さなかったのは、
今すぐ全部の仕事を小野君に回してしまうと、
現在のような結果になるのが目に見えていたから。
それをきっかけにモンちゃんは崩れて行くだろうと、
絶対に思った。


今は、体調不良に寄るリタイアが全体でとても多いので、
そういった人を出すと本部が課長を詰問してきたり、
契約会社が指導不足と批判されたり、
主任も私もタイミング的に今それだけは避けたい。
うちの課でも6人いれて4人リタイアした、
少し前の記憶がまだ残っている。


そういった主任と私の利害の一致も、
契約会社の違う小野君からは
数で勝る主管会社の損得勘定ではないか?と、
策略がかった嫌な感じのものに見えたのかもしれない。
うん、確かにそれが全然なかったというわけでもないしなぁ…


モンちゃんは、誰かを指導したり、
皆が頼って質問をしてくるポジションが気に入っているらしく、
スタッフの間に入って指示出しをしている姿は、
どこか誇らしげで颯爽としていたので、尚更、
良く笑う明るい人にどんどん変わってきた
今のモンちゃんをそのままでいさせたかった。
たくさんの人に愛され尊敬される幸せを感じて続けて欲しかった。


でも、私は最終的に折れて、
あるときモンちゃんにこう告げました。
「正式な班長でもないし手当てもつかないのに、
(必要資格を取っていないので班長に推したくても推せない)
今まで、みんなのためにとりまとめと指導役を引き受けてくれて
本当にどうもありがとう。
でも、今回、小野君という新しい全体の班長さんができて、
そろそろ体制も整ってきたので、
今までモンちゃんがやってくれていた仕事は、
小野君のほうにお願いせざるを得なくなりました。
私はモンちゃんの働きぶりが好きだし能力もあるし、
ずっとお願いしていたかったけど、いろいろ…
班長がいるのにそういうわけにもいかなくて…
ごめんなさい。」


「それじゃ私、来週からは何をすればいいんですか?」


「本当にごめんね。またオペレーターに戻って、
電話をとってもらう事になります。」


「…」


「…」


「じゃ、今までやっていた、仕事が混んできた時の声がけも、
オペさんの間違いを見つけて指導するのも、
交代制の引継も、伝達事項のメッセンジャーでの全体周知も、
みんな全部適宜小野さんがやってくれるって言うんですか?」


「…そういうことに…なるかな。。。」


「ぷらさん。班長ができたのでまとめ役が班長の仕事というのは
私も子供じゃないんで、それはわかります。文句はありません。
でも、自分が今まですごく気を使ってマメにやって来たことを、
小野さんができるとは思えません。つか、無理な気がする。
小野さん、全体に対して何かを言うって事、全然できないし。」


「うん。。。。」


それ以上は答え様がなく、私は少し押し黙ったまま、
少し間を置いて、「でもさ…」と話をまとめにかかり、
その後、少し世間話をしてモンちゃんと別れた。
雨の夜だったな。


翌週モンちゃんは、
「やだ。大丈夫ですよ。気にしてないですよ。」
と、屈託のない明るい笑顔を見せてくれたけど、
その後遅刻が目立つようになって、
遅刻と連絡しておきながら結果的に出社できない日も増え、
かつて精神的な原因で出社拒否症になってリタイアした、
何人かの新人さんのように、欠勤のほうが出勤よりも断然多い、
"あとはもう、契約会社が判断を下すだけ"
の人になってしまった。


私は違う仕事が入って、
席も彼女が久しぶりに出社してきても、
それがすぐにはわからない奥まった場所になり、
自分が目一杯だった事もあって、
彼女となかなか面と向き合う機会を持てずに、
長い時間が過ぎてしまった。


いや、違うな。
申し訳なさから、彼女に詫び様もなく、
会って話をしてもかける言葉を思いつかず、
直接対峙するのがためらわれたというのが本音かな。


基本的に人嫌いなモンちゃんが、
まとめ役の仕事を引き受けてくれたのは、
きっと私の事が好きだったから。
私の役に立ちたいと思ってくれたから。


モンちゃんにとってはたぶん、
自分の事をわかってくれて期待してくれて、
他の人のように遠慮して怖がったりせずに、
いつでも普通に話し掛けてくれる私だけが、
唯一の上司だったんだろうなぁ。


そんな思いを裏切ってしまったようで、
モンちゃんの欠勤連絡の報告を受けるたびに、
私は自分が責められているような気がしたよ。


そうだね。
当時のモンちゃんは、小野君に直接聞けば早いことでも、
なんでも私に判断を仰いできた。
私は状況的に小野君に断りもなく自分の判断を下せず、
その内容をそのまま小野君にフォワードした。


小野君は小野君で、これもまた、
歩いていって直接話せばいいものを、
「ぷらたなすさんからこう回答してください。
俺のいう事なんて聞く気が無いようだし、
何か俺の知らない二人だけの約束やいきさつも、
あるようですから。」と、トゲトゲシいメッセンジャーが飛んできて、
二人のやり取りやいつも私を介して行われ、
「なんで二人とも、直接話をしないんだろう」と、
ため息をつきたいときもあったよ。


    *    *    *    *    *    *


先週私は、
更新しない意思表示を明るみにしてきたモンちゃんと、
ようやく二人きりで向き合った。


何日かぶりに、久しぶりに朝から出てきたモンちゃん。
今までもきっとそのたびに、私から声をかけられるのを、
本当は待っていたんじゃないかと思う。
その日を逃したら、次の出社はいつになるかわからず、
私は「今日しかない」と思い、
仕事中にモンちゃんを別室に呼んで、
ようやくきちんと頭を下げて、
もう一度ちゃんとお詫びをする事が出来た。


勤怠が崩れ始めたときに
契約会社の担当が行った聞き取りでは、やはり
「小野君とソリが合わずに段々不眠になり、
そのうち朝の地下鉄で突然息苦しくなって、
ホームのベンチで横になり、
そのまま家に戻って横になるような毎日になって来た」
と聞いた。パニック症候群かな。。。
今はメンタルクリニックに通院中で、
薬ももらって飲んでいるとの事。


かける言葉見つからずに面談を躊躇した私でしたが、
最近の自分のいろいろな経験で、
なぐさめや釈明や助言などは不要で、
合ってじっくり、うんうんとお話を聞くだけでいいのだと、
そのときまでに思うようになっていたので、
私は自分はあまりしゃべらずに、
モンちゃんの話に一生懸命耳を傾けた。


話題は最後には、ジョークも飛び出る世間話に移り、
廊下まで響くような声で何度か大笑いしたり、
何事もなかったような間柄に戻った気がした。
最後に、モンちゃんが言った事。


「ぷらさん、研修とかでよくいなくなるでしょ?
そうすると、あ、居ないんだって思うんですよね。」


「??どういう事?」


「だからね、その日あった面白い話とか、
仕事や仲間うちのネタとか、
あーもう、これはぷらさんに
絶対話さなきゃ!話さなきゃ!って
自分の中で盛り上がっていると、
あ、でも今は居ないんだ…って思うって言うか。
だけど、電話して報告するような内容でもないし、
そうやっているうちに、別にいいかな、なんてね。」


    *    *    *    *    *    *


休みがちでやがて辞めていくようなスタッフさんに、
お話したい事があって次回の出社を待っていると、
そのまま二度と職場には来れずに
会えないまま退職になってしまう事がある。


モンちゃんと話したのも、
直接会えるのは今日で最後かもしれない、と思ったから。
出社したチャンスを逃さずに話さないと、
私は自分の気持ちを伝えるタイミングを
永久に失ってしまうかもしれないもの。


が、この面談の後から昨日の仕事納めの日まで、
モンちゃんは一日も休まなかった。
遅刻も早退もなく、普通に来て普通に帰っていった。


モンちゃんはさ、仕事はできるけど、
やっぱり元々お客様対応の仕事に向く人じゃないよ。
だから、遅かれ早かれこういう日が来るのは、
時間の問題かもしれなかった。


だけど、4日も連続で終日仕事に来るなんて、
一体何ヶ月ぶりだろう。。。


私さ、今まで間違っていたかもしれない。
体調不良に陥り勤怠が崩れるスタッフさんが出るたびに、
「何か、改善のきっかけになるような事を言わなきゃ。」
なんて思って、実際にそういった働きかけをしてきたけれど、
それ、もしかしたら、逆効果だったんじゃないかな。


お正月が明けた来年、モンちゃんが人が変わったように、
一日も休まずに出社するとは到底思えないけれど、
少しじっくり話をしただけで、消えかけた火がまた灯って、
こうやって出てきてくれるのなら、
やるだけの事をやったつもりでいた今までは、
それでもまだまだ不十分だったという事になるね。


    *    *    *    *    *    *


今日から年末年始の休みなのに、
昨日で終わらない仕事あって、
提出物の作成のために会社に出たら、
今日の当番で出社しているメンツは、
昔からの古いスタッフ達の組み合わせだった。


「全体的な送別会は不要です。やらなくていいです。
また具合が悪くなったら行けないし、
せっかく集まってくれても迷惑をかけるし…」


経緯のある退職なので絶対そう言うと思ったけど、
私は送別会は絶対にやろうと決めて
今日、古参の面々に声をかけた。


メンバーは交代制チームだけのスタッフと、
ずっと以前に隣り合わせで仕事をしていた
C班の古いメンバーのみ。
気心の知れている昔からの仲間達。


飲み会の幹事なんかやった事のない私が、
今回は幹事やります(笑)。
あとにも先にも今回限りだから、
みんな来てね。
ちょっと、「古きよき時代を語り合う会」なんだから、
ひろ子姉さんも、神奈川さんも Qも、はるみさんも、
この機会に久しぶりに内輪で集まろうよ。
絶対来てよね?ね?


すると神奈川さん(40代後半/男性スタッフ/仮名)
「あれ、物部さんの送別会じゃないんですか?」


爆笑の後、昔を思い出すような暖かい空気が流れた。
職場を去るモンちゃんを、
あの頃の仲間達で暖かく送り出してあげたいよね。
その気持ちは皆同じだった。

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