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2006.11.07

忘れ物プリンセスだった私

少し前に、百瀬さんという人の事を書きました。
(「じっくりマイペース型の受難
じっくりマイペース型の受難2 (転んでもいい環境) 」)


気立てが良くてやる気も実力もあるのに、
複合作業が苦手で作業効率が悪く、
慌てたミスも多いので一部の人から、
非常に冷たい目で見られている人のお話です。


百瀬さんは長時間一点集中型なので、
何かにガーッと取り組んでいるときには、
他の事や周囲に気が回らなくなってしまうんですよね。


で、進捗が遅れたことを気にして、
帳尻を合わせるように、やり残した作業を焦って進めると、
何かの手順を抜かしたり確認を忘れたり、
メールの宛先を間違えたり、
まー、まるでここに来た頃の私の様よ(笑)。


実は私もうっかり屋さんのおっちょこちょいで、
小学生の頃などは忘れ物プリンセスでした。
え?なぜキングではなくプリセンスかって?
それはいつも大体クラスで三番目ぐらいのランキングだから(笑)。
別に何かの狙いがあって、
可愛く言っているわけではありませんよ^^。


クラスの中にはたいてい
忘れ物棒グラフ上で、ダントツのキングとクイーンがいて、
その下の三番手辺りが私でしたね~(笑)。
ですが、自分の上がまだ居るという事実は、
妙な安堵感をもたらしたものです。


世の中にはあまり考え込んだりせずに、
何をやってもパッパッとソツなく無難にこなせる人がいて、
私はそういう人種の人がとてもうらやましかったのですが、
私達の職場で何年も仕事をしている人達は、
(私を含めて)最初はダメダメスタッフでも(笑)、
1年とか2年とか長い時間をかけて成長してきた実感があるので、
そういう人ほど他人には寛容だし、
時間の持つ力を信じていて段々物事に対して、
焦らなくなっていくんですよね。


今、リーダーさん的に動いている人の中には、
そんなタイプの人が多いので、
百瀬さんへの評価って、上の人達と下の人達では、
結構違ったりするんです。
程度の差はありますけど、
百瀬さんを見て昔の自分を思い出すと同時に、
皆、仕事を通じて成長してきた
今の自分と重なって見えるんですよ。


百瀬さんも、当初ものはよく忘れました。
提出物が期限を過ぎることもよくあったので、
何か書いてもらう書類があるとき私は、
彼女には用紙を手渡してしまわずに、
「今ここで書いて!」とその場で記入してもらってます。
印鑑も常にひとつロッカーに置いておけ、と。
似たもの同士は相手が読めるというか(笑)。


今日は、先日のけるさんへのレスを書きながら、
自分の事をすごく思い出したので、
その話を書こうと思います。


    *    *    *    *    *    *


えーと、小さい頃の自分が、
なぜ慌て物で忘れ物も多かったかと言うと、ひとつひとつの事を
その場できちんと最後まで完了しないからなんですよね。


話を終わりまで聞かない。プリントを同じ場所にしまわない。
給食で残ったパンをすぐにビニール袋に入れない。
使った絵の具を洗わない。ハサミを元に戻さない。


いつも中途半端なまま、さ~っと興味と好奇心の赴くままに、
次の行動に移ってしまうので、
よくアレがないコレが無いとバタバタ探し回っていたり、
書道の時間に習字セットをを取り出すと、
下敷きは入っていないし、筆は墨が固まりカチンカチンで、
周りがすでに書き始めているのに、
自分はまず隣のクラスの友達に下敷きを借りて、
次に時間を掛けて筆を洗うところから、みたいな(笑)。
で、自分の不手際に追われていつも時間が無い!


これね~、やっぱり最初は体質?だと思いますよ、今は。
両親のしつけなどの後天的なものじゃない気がするな。
うちの両親はちゃんとした人で、
きちんとしつけられた記憶だけはあるもの。
ですが、言われてもなぜかそれができなかった私。


私はどうも、興味のない事をするのが人並み以上に億劫な人で、
やらなければいけない事が目前にあっても、
まずはやって面白い事じゃないと毎度腰が重いんです。。。
そう、基本的には我がままで面倒臭がり屋。
事務的な事や右の物を左に移すなどの単純作業は
(ただそれだけの事なのに)妙に気乗りしない。


一方、好きなことなら寝食を忘れてのめりこむところがあって、
何かに取り組み初めて思ったとおりの成果や結果が得られないと、
執着してそこからなかなか脱出できないタイプなんですよね。


大人になった今は理性も常識もあるので、
さすがに仕事などに関しては、
やるべきことからサクサクと片付けますけど、
ことプライベートになると、
今でもそんな感じがかなり残っています。


小学生の時の私が、
運動会なのに学校に体育の用意を忘れて、
一人だけ恥ずかしくも私服で登校したりするのは、
先生に言われてもその場ですぐにランドセルにくくりつけずに、
消しゴムのカス集めなどに夢中になっていて、
「後でいいや」などと思っているからです。


その後友達に誘われて、
校庭の雲梯(うんてい)の二本抜かしなどに熱中し、
別な友達と帰宅後の遊びの約束を取り付けて早々に出かけ、
日が暮れるまで陣取りなどをして、
そのまま帰ってご飯食べてTV見て時間が来て寝る(笑)。


翌朝。運動会当日なのに何の準備もしていないので、
朝に支度を整えようとすると、ハッ!!!運動着が無い!!!
もうこんな感じの繰り返しで、激怒した母に何度怒鳴られた事か。
「なんで前の日に準備しないのーっ!!!!」ガツン(げんこつ)


机の上→当然汚い。露出している面がない。
ランドセルの中→出し忘れた大事なプリントが底のほうにクシャクシャ。
         →揃えて入れれば入るものを、力任せに押し込むので、
           いつのかわからないジャムの袋が底でつぶれて、
           教科書の角がべたべた。


男の子なら「やんちゃ」で片付けられるけど、
女の子でこれじゃ、母のイライラも爆発寸前になるのは当然ですね。
幼い頃の思い出は、とにかく何かとガミガミ感情的に怒られて、
母の反応がいつも気になり怯えていた記憶しかないですヨ。


なのに今はまともな大人になって、
"普通の人"と思われてまともに仕事をしているなんて、
「アタシってえらい!」と自分で自分を褒めてあげたいくらい(笑)。


    *    *    *    *    *    *


前述のように、母に言わせれば、
「この子ってなんでこうなの?」と、
思い出すと腹が立つばかりの私だったみたいですが、
とりあえず「忘れ物」に関しては、
転機になった経験がありました。


それは高校生のときの笹かまぼこ屋さんでのアルバイト。


さすがに高校生ともなれば、
忘れ物もだらしの無さも普段は鳴りをひそめておりましたが、
人の基本はさほど変わるものでもなく^^
課題や作品の未提出は相変わらずで、家庭科なんか、
必修のブラウスは未完成のまま出していません(汗)
そのくせ、クラス対抗仮装行列とか予餞会には命がけで、
今思えばよく上の下ぐらいの成績で卒業させてもらえたと思うし、
アンバランスな女の子でしたねぇ。。。
もちろん仕事(アルバイト)の現場ではシャキッと気を張っているので、
誰も私をうっかり者とは思わなかったみたいですけど。


さてお店で働いてみてびっくりしたのは、
皆さん、本当によくメモを書いて、
実によく貼る事でした。
この「よく貼る」というのが個人的にカルチャーショック!
だって我が家にはメモを取れと子供に言う土壌はあっても、
それをテープでその辺にべたべた貼る文化はなかったですから。


お店の先輩たちはとにかくよく書いてよく貼ります。
お取り置きを電話で依頼してきたお客様の名前・連絡先。
取り寄せ注文の入った商品名と個数、
日付が古いから「先に売れ!」という赤マジックの矢印、
期限切れで「廃棄」の殴り書き。
それをさ、黒板などに小奇麗に貼らずに、
思い出すのに一番都合のいい場所にジャカジャカ貼るわけです。
商品の入ったバットの取っ手や冷蔵ケースの扉、
連絡先なら電話の台の上。
台車の荷台。オフィスのドアの顔の高さのあたり。


今思えば仕事の現場ではどこでも当たり前のことなんですが、
きれいで美しく整った生活を良しとされて育てられてきた私には、
まさに「目からウロコ」で、
注意事項を忘れることなく、確実に遂行するためには、
「ここまでやっていいんだ!!」と、
今まで自分を狭いところに閉じ込めていた心理的な垣根が、
一気に取り払われたような気がしました。
今思えば全然大した事じゃないのですが、
「なるほど、こうするのね!」と手法に気がついたというか。


それは、"いったい何が大事なのか"が明確で、
そのためにどんな工夫をしても誰も何も口を挟むことの無い、
居心地のいい空間でした。


    *    *    *    *    *    *


そうなんだ。忘れ物をしないためには、
ここまでやるべきなんだ。
というか、やっていいんだよ、当然。


活路を見出した?私は、
真っ先にテープカッターを買いました。
バイト先と同じように、ガチャガチャ書いて
ビシバシ貼るためです。


当初、私のやることなすことに昔からストレスのあった母は、
言いましたね、かなり、ぶーぶー。
「何もそこまでしなくても、メモ帳に書いておけば、
普通は忘れないものでしょう?」
「それじゃダメだからやっているんじゃない。」
「ならばあんたは、本当に能無しなんだね。」
「そう、能無しだからこうするの。」


私はメモを取らないから忘れ物をするのではありません。
明日に備えて完璧な準備を"今"するのが億劫なため、
ついついそれを先延ばしにしてそのまま寝てしまうからです。
翌朝、忙しい朝のドサクサに紛れて支度をしても、
時間に追われて慌てているので肝心なことが抜けてしまって、
出かけてから「あーっ!」と後悔するパターン。


だったら、最低限、「これだけは忘れちゃダメ!」という物を、
絶対に忘れない場所に貼って置けばいいのだ!
絶対に忘れない場所とは?
それは朝に必ず見たり触ったり前に立ったりするところだよね。


寝室の鏡台。これはダメでした。
チラと見て、「そうそうアレよね、忘れちゃダメよね」
と思ったままそのまま忘れて外出。


それじゃ、時計の前面、またはTV画面のど真ん中。
これも貼ったままだと都合が悪いので、
はがしたときに記憶も一緒にくずかごへ(笑)


私の場合は一番いいのは、
毎日履いている靴の中ですね。
これだと、「何これ?」と取り出したときに、
「おっと!」と出掛けに救済されます。


で、車で仕事に出かけるようになると、
もっといいのがフロントガラスの内側で、
運転席に座ったときに「振込用紙!」
とデカデカ目前に紙がぶら下がっていると、
慌てて家の中に引き返せます。


もう、「見てくれが悪い」などと母には言わせません!
だってアナタ、重要な支払いと外見と、どっちが大事なのよ!
本日支払わないとヤバい振込のほうが、
プライオリティが高いに決まっているでしょうが!

そしてそのうち、私は馬鹿馬鹿しいぐらいに、
当たり前のことに気がついたんです。
「なんでわざわざメモ書いてそれを貼るのよ?
そんな事より現物を車の助手席に置いておけばいいじゃん!
そう!今ここで!今すぐに!!」


    *    *    *    *    *    *


そんな風にやっているうちに、
忘れ物やうっかり何かを失念する事が、
劇的に減ってきました。


へーん!今はもう、すっかり普通の私だもんね~(笑)


失敗を重ねて自分がどんなヤツかよくわかってくると、
「これってこのままじゃヤバイかも!」といった危険信号も、
リアルに予測が立つようになります^^;


例えば、不要なので職場の友達に、
「あげるから明日持ってくるよ」と約束した、
いただきものの贈答品。


前夜のうちに紙袋に入れて、
バッグの脇に置いたとしても、
翌朝たまたま寝過ごして遅刻ギリギリの出社だと、
そそっかしい私はいつものように、
バッグだけを慌しく掴んで出社しかねません。


なので横に置いただけじゃダメ(笑)。
紙袋とバッグの取っ手をヒモで結んではじめて完了なんです。


お財布。
これも家族の誰かとしゃべりながら、
何気にその辺に置いたりなんかしたら絶対ダメ!
そんなときは全く記憶に残っていないので、
あとから「財布が無い!」と探し回る事、必至。
なので財布は何があっても毎日使っているバッグの中へ。


紛失や忘れ物をあまりしない人にとっては信じられないでしょうけど、
そそっかしい人って、基本的に"何でもアリ!"なんです。
えぇ、えぇ、自宅から50キロも離れた親戚宅近くのコンビニのトイレに
PHSを置き忘れて一日二往復した事もありました。
ダイエーの公衆電話の脇に財布を忘れて、
「今すぐ探してKEEPしといてください!」と、
自宅からインフォメーションのお姉さんに電話した事もありました。


そんな話を人にすると「信じられない!どうしてそうなるの?」
と、言う友人もいるのですが、
私にとっては、そんな事の全くない人のほうが信じられない!
小さい頃から何事も馬鹿げた失敗などせずに淡々とこなせる人と、
意識して直していかないとそれが出来ない人の差って大きいんです。
(でも「まずは失敗ありき」の発想で
危機管理能力は高まるかも(爆)!)


ですが、自分の詰めの甘さを排除していく過程は、
それなりに工夫のしどころがあって結構楽しく、
それは仕事にも生かされ、
息子達にも引き継がれ、
今じゃあれほど眉をひそめていた母までが、
旅支度のボストンバッグの肩掛けに、
「起きたら○○さんにあげる梅干準備」なんて、
洗濯バサミでメモをくくりつけている状況です(笑)。


    *    *    *    *    *    *


さて、少し慌てん坊でうっかりミスの多い百瀬さん。
時間をかけての調査や検証は、
細かく丁寧で熱心で、お客様からも感謝度ナンバーワンなのですが、
彼女のミスの有様を見ていると、かつての私のようで、
ついつい思わず手を差し伸べたくなります。


私は自分の経験からも、
百瀬さんがタチバナさんの考えているような、
救いようの無い人だとは全然思わないの。


かつての私のように、
何かご本人の了見を不要に狭くしている原因が必ずあって、
そこが解消されていけば、名実ともにデキるスタッフさんになると、
信じているんですよね。


百瀬さんの了見を狭くし、何かと平常心を失わせてしまうのは、
ひとえに"他人からの理解なき否定"だと思っています。
今の百瀬さんは少々失敗してもいいから、
まずは周りを気にせずじっくりゆっくり面白がって、
自分の欠点を潰す工夫をしていけばいいんですよね。


質問には回答を。
迷う人には助言を。
悩める人には解決のヒントと糸口を。


すっかりもつれてこんがらがっている思考を整理してあげて、
認めて肯定して安定させて指針を示してあげれば、
どんな人でもレベルアップできるって確信しているんです。


今日、食堂でたまたま一緒になった、
箱崎班長のところの赤井沢さん(30代後半/女性スタッフ/仮名)
と食事をして、同僚達の評判が悪く持て余され気味だった、
新人の古田さん(20代後半/女性スタッフ/仮名)が、
私のフォローアップ研修以後、「少しずつ人が変わってきた」
と聞かされ、少々うれしい思いです。


「それがですね、最近は質問が至ってまともなんです。
誰もが『なるほど!』と思う事を鋭く聞いてくるんです。
これって基本が出来ていないとできない事ですよね?
変わりましたよ、彼女?本当にありがとうございます。」


実は変わっていけるかどうかも、
ご本人の持って生まれた性格や資質次第では?なんて思う、
今日この頃の考えはこの際オクビにも出さず、
「周りが温かく見守ってさえあげれば、たいていは何とかなるから(笑)」
などと、たまにはエラソーにウンチク垂れてみる私でありました。


 


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コメント

「やり切る」「途中でおいとかない」
これは本当によくわかります。

と言うのもこうすれば気持ちよく暮らすことが出来ると少し前に自分も思いつき実践し始めているからです。

時間のかかることをやってる最中に、ネットみたくなって手を止めたり、音楽を変えたくなったり、なんか食べたてみたくなったり・・・

でも、途中で置いたものって後からやろうと思っても集中力が切れてるし、本来ならその時間には終わっていて次の課題に取りかかれるのにまだ過去の課題をやらないといけない・・・・それは後々の課題へと尾を引いていきますし。

小さい用事、もっと言えば物を直すだけの小さい動作でも、それって実は仕事そのものが大きさをミニマムにした姿なんですよね。。。。

僕も本当に次から次に興味の中心が変わって落ち着きがない人間です。
自分ではそれが気づかないんです。
いい方法を探してきょろきょろしてるんだから(^^ゞ

私も小学生の頃は「落ち着きが無い」とよく言われました(笑)。でもそれってたぶん、もっと小さい頃からですよね?

子供を持って見ると、赤ちゃんのうちから泣き方とか寝相のクセとか、やると喜ぶ事、人にされると嫌がる事など、同じ兄弟でも全然違うわけで、業務上いろいろな人達と関わってきた経験からも、それって先天的なものかも?という思いを強くしています。

そ!アタシ達、最初から自分が悪いわけじゃないよ(笑)!なーんてね!

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