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2006.10.09

目上に挨拶できる子供

【昨日10/7(土)の日記/その4】


和太鼓の打ち上げで隣合わせたシバと、
しばし話し込んだ。
シバって苗字が変わっていないから独身なのかなぁ。
さすがにその辺は聞きにくいので触れなかったけど、
この人、ホント、ムードメーカーでいいキャラしてるんだよ。


いかにもソフト部でキャッチャーしてました!って感じの雰囲気で、
体型もがっちりしていて髪も私以上に短くカラッとして男勝り。
でも、いう事もジョークも、やる事なすことがまーず可笑しいの(笑)。
どっちかっていうと、ノリが関西の女性の芸人さんみたい。
太くてガラガラ声の彼女の爆笑口先パワーには誰もかなわない(笑)。


練習の時にいろいろなスケジュールの確認などをするたびに、
「あ、その日は夜勤だ。ごめん。来れないわ。」などというので、
看護婦さん?まさか^^;…(だって全然似合わないんだもん)
と思っていたら、仕事は警官なんだって。
あー、だったら思い切り納得。妙に似合っているよ(笑)。
白衣よりも柔道着のほうがずっとしっくりする(笑)


「交通違反の取締りだったら、ハイ駄目~認めませーん。」
とか言ってビシビシやりそうだよね?と皆でからかったら、
「いやいや、私は少年課だから…」を手を振る。
「え?じゃ、万引きとか補導とかそっちのほうなの?」
「うん…まぁ、そんな感じ」
なんかいろいろありのフクザツそうな雰囲気で、
覗いちゃいけない部署のような気がして、
一同そこで黙ってしまい、
そのときの話はそれで終わってしまったのだった。


「ぷらちゃん、いや、子供って言っても本当に千差万別だよ?
それこそ、『駄目だコイツは』と思うような、
箸にも棒にも引っかからないようなヤツもいるし。
でもさ、言葉遣いのきちんとした子は、これは最終的に大丈夫。」


「言葉遣いって?」


「目上の人に接する態度って言うかさ、挨拶とか?
『失礼します』 食事するときも『いただきます』っつって、
そんな感じの子は、見込みあり。絶対大丈夫。」


「ふーん(なかなか深く感ずるものがある話だ)…」


「いや逮捕されてきたときは、皆荒れてて、手ぇつけらんなくて、
態度も、人の話をこんなんやってこーんな姿勢で
(ここで身振り手振り)
椅子からずり落ちそうな座り方で、口調も投げやり。
『あんた何様?』みたいな感じで聞いてっからねぇ。。。
でもね、時間をかけて話を聞いてやっているうちに、
段々変わってくるんだよね、これが。
まず、顔つきがさ、なんての?素直になって来るのよ~。
なんかこう、穏やかでいい顔になって行くんだよねぇ。」


「あー、わかる!全然違うけど、うちの職場でも、
仕事を覚えて中身も段々わかってきて、
自信がつき始めたスタッフさんは、
女性は綺麗に、男性はカッコ良くなっていくもん。
顔って本当に内面を映す鏡だよね。」


「でしょ?でしょ?でね、思うのさ。
こうやって親身に話を聞いてやれば、
心を開いてくれて素直にもなるのに、
『お前さ、今まで、そうやって話を聞いてくれる人が
誰もいなかったんだよなぁ…』って。」


「うんうんうんうん。わかる。それもわかる!」


「だから結局世の中に悪いヤツなんていないわけよ。
いや、私はいつもそう思って仕事してっから。
これ、信条だから。
だって最後には皆、ボロボロ泣いて『すみませんでした!』
って頭下げるんだよ。もう…いい若いもんが号泣して。
そうなったら、『ああ、こいつはもう大丈夫だな』ってね。」


あー、ドラマじゃなくても、
実際にあるんだね、そう言う事って。


「それはシバの言葉がその人の心の琴線に触れたんだと思うよ。
人って良くも悪くも、人前で見栄も理屈も引っぺがされて、
無防備な状態で核心を掴まれちゃったときにしか、
涙って出ないから。」


「うん、だから私は人を信じたいんだよね。
その涙は信じてあげたいのね。」


途中から話に入って来たエンドーが、
深いため息をついてうなずいた。
含蓄のある話だなぁ…
でも、結果はそう毎回ハッピーエンドでは終わらないだろう。


「あ、でもシバ?それって100パーセント信じきってる?
裏切られるかもしれないとわかっている上で信じるんだよね?
裏切られるのもアリと知っていて、それでもいいから、
例え傷ついても自分は信じたいって事なんだよね。」


「そう!まさにそう!そうなの!
そりゃこっちも思うよ?全然思わないってわけじゃない。
この前も窃盗があって、手口が似ているので、
『ずっと前にお前が担当した誰それじゃないの?』
なんて上司に言われたんだけどさ~、
真っ先に思ったのは『そんなはずはない!』だったけど、
『いや、でもやっぱりそうかな?』とか、揺れたりして(笑)」


    *    *    *    *    *    *


シバの話は内容が重くても語り口が軽妙なので、
私達はときに吹きだしたりしながら聞いていたんだけど、
そうか。目上にきちんとした言葉遣いが使える子は大丈夫、か。


聞いた内容を書いて読み返すと、
ありきたりな刑事ドラマのようですが、
あれはきっと、ドラマのほうが、
実話から取材しているって事なのかもね。
今、ふとそう思いました。


仕事も経験を積んでくると、
パターンを読み取る嗅ぎ分け能力が高まり、
ノウハウも、腹を据えた開き直りも随分確立してきているので、
そういった人の話は信条が明確で揺らぎがなく、
聞いていて興味深いし本当に面白い。
が、反面それは年々柔軟性を失っている事でもあるので、
気をつけなくっちゃなぁ…と思う。


「でも、実際は相性もあるんだな~これが。
自分でも実際、コイツにはここまでこうやってあげても、
アイツとは話もしたくないって思う事もあるしさぁ。」


それもまた、偽りのない本音だと思い、
一同、うん、うん、とうなずいた。


それにしても、「目上に挨拶できる子供」 か。。。
先輩・後輩など上下関係のある部活動や、
アルバイトなどで仕事の経験があれば、
なんとなくみんなそれなりに出来そうな気がするけど、
違うんだろうか。


友達家族、友達先生、友達店長など、
内輪のノリでしか人と接した事がなく、
怒られて怖かったり、悪事がばれないようにドキドキしたり、
自分よりも目上の存在に畏敬畏怖の念を抱いた事のない人は、
(例えは悪いけど)しつけのされなかった犬のように、
手のつけられない少年少女になっちゃうんだろうかね。


うちの二人の息子達は、共に二十歳を過ぎて、
もう少年課のお世話になる年齢じゃないけど、
学校やアルバイト先でちゃんと挨拶できているんだろうか?
できていると思っているのは親だけだったりしてね。


そのあと話題は移り、
「でも先天的に周囲と相容れない体質の人は、
こちらの誠意も伝わらないし、
校正は難しいのではないか?」という話題になり、
ここで初めてそれまでうなずくだけだったエンドーが、
精神疾患や発達障害について熱く語り始める。
これまたウンチクがありそうだ。


「え、でもエンドーって何でそんなに詳しいの?」
「だって私、保健士だもの(笑)。」
「えーっ!そうなの?」


どういうわけか、こういった私的な集団では、
専門職に就いている人ほど、
自分から自分の職業を名乗ることはない。


ここまできてやっと話の流れで周囲に問われ、
「アタシ○○なんだよね」と明らかになって
ひとつひとつにびっくりしちゃうんですが、
時間があれば、もっともっといろんな人から、
いろんな話が聞けたかもね。


お店の人の「そろそろお会計を」の声に促されて、
立ち上がった私達でしたが、
ちょっとした異業種交流のようで、
もう少しじっくり語り合ってみたかった。


何はともあれ、内容の濃い激動の土曜日でした。
土曜日の日記はこれでおしまい。

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