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2006.10.22

じっくりマイペース型の受難

人の資質や得手・不得手は人それぞれなので、
例え総合的なスキルが同程度でも、
全員が最初から全く同じ歩調で仕事ができる、
…と言う事はなかなかあり得ないのですが、
それでもやがて少しずつ足並みが揃ってくるのは、
1つ目にはやはり訓練、そして忘れてはいけないのが、
人間関係だと思う。


ところが、この人間関係というのも微妙なもので、
"相性"という正体不明の曖昧なものがベースになっているため、
他人の行動が気になって気になって仕方のないタイプの人が、
誰かに断固NGのレッテルを一度貼ってしまうと、
その人の心はもう、一方向に進んでしまって止められない。
が、理屈でそれを解決する事はもっと難しい。


私はずっと以前に「なぜかイライラさせる人
という日記を書いて、
"他人の事を理詰めで非難してくるけど、
結局相性のひとことジャン!"
という主旨を述べた事があるのですが、
それと同じ事がまた起こっているんだよねぇ…


イライラ光線の発信者はタチバナさん。
(30代前半/女性スタッフ/仮名)
受信者は百瀬さん(20代後半/女性スタッフ/仮名)。


パターンも前回とほぼ一緒で、
機転が利いて手際もよく、多忙なときには高速フル回転、
ハリケーンのように仕事を片付けていくタチバナさんが、
じっくりマイペース型であまり他人に煽られない百瀬さんを、
「業務不適格。なぜ私達の班に入れるのか?
ぷらたなすさんも、レイさんも、小野さんも、
聞くたびに回答が違うし、その場しのぎである。
今後彼女の育成をどういった方針で進めていこうとしているのか、
各班長から統一した見解を聞きたい。」
と、事あるごとにメッセンジャーを飛ばしてきて、
忙しいのにまぁ、手のかかる事と言ったら^^;…


だいたい、この書き方ってどう思います?
大上段に構えて、
"見解"とか"方針"とか"回答"とか言って来てますけど、
要は、自分達とは回転数の違う百瀬さんとはやりずらい、
負担だしイライラするしお荷物である!と、
言いたいだけなんですよね。


私達にとってはむしろ、
仕事に文句をいわず何でも笑顔で引き受けてくれる百瀬さんよりも、
事あるごとに周囲の同意を取り付けて班長に逐一噛み付いてくる、
あなたのほうがよっぽど"負担"なんだけど^^;??
と、言いたい部分もありますよ。結局、どっちもどっちさ(笑)。


    *    *    *    *    *    *


前回の「ムトウvs由香」と、今回の「タチバナvs百瀬」
で大きく違うところは、
タチバナさんはムトウさんよりもずっと優秀だけど性格がキツい事。
百瀬さんは由紀さんよりも意欲的だけど気が利かない事。


当時と違って今のグループは、
全員で並列的に業務をこなすのでなく、
お客様対応隊と技術的な調査隊と、
二段階に分けて仕事を片付けているのですが、
調査隊に欠員が出たので、
お客様対応隊の中でも、
ユーザーからの評判がよく技術的にも上のほうにいる、
百瀬さんを移したら、もうずっとこの有様だよ。。。


確かに百瀬さんは、処理に少し時間がかかるし、
あれもやってこれもやって、その間にこっちを片付けて…
といったマルチな作業は苦手な人で、
1の調査をしているとメールを読み忘れるし、
メールを読んで回答を作成していると、
依頼票が溜まっているのに気がつかずに、
急ぎの案件がいつまでも未着手になっているし、
いつも「ホラ!」と人に言われっぱなしで、
どうしても全体が後手後手になってしまうのですが、
ウチラって全員がそこからのスタートだったので、
経験の長い人達は誰もが、「最初は、誰でもそうだよ」
というとらえ方なんだよね。


百瀬さんは素直だし、努力家で意欲的なので、
私も班長達も調査隊の業務は全く問題ないと思っていたのですが、
受け入れ側が拒否モードで、ハナから育成する気持ちがないと、
これでは彼女が成長していくわけがないのです。
「いつまでも成長する様子が見えない」
と、タチバナさんは言ってきますけど、
その状況の半分は、自分達にも原因あるとわかっているかな。


百瀬さんのいいところは、人に対して寛容で、
相手を選ばずに、誰にでも同じ態度で接する事ができる事。
他人に対する好き嫌いが無い。だからあまり腹を立てたりもしない。
人にものを教えるのにも、じっくりゆっくり、わかるまで説明する。
そして、それをストレスに思わない。


なので最近は、育成担当との兼務を
班長の全員一致でお願いしていて、
新人にスキルがないとどうしてもそこにばかり執着して、
ダメ出しの口調が感情的にキツかった前任の角田君
(20代後半/男性スタッフ/仮名)よりも、
いい効果と実績を上げていた。


が、タチバナさんはそれに対しても不満らしい。
「あんなに何もできない人が育成担当なんておかしい」
と、言ってくるのですが、
「それじゃ、あなたがやってみてください」と下駄を預けたとしても、
正真正銘の初心者さんの、何事もまるで理解できていない様子は、
きっとあなたをイライラさせると思う。
(育成というのは、これこそ"向き・不向き"の世界だと思う…)
けれど、そういった事をいい按配に理屈で諭してみても、
この状態のこの手の人には、効果がないのはかつて経験済みだ。

調査隊の実権は完全に女親分(笑)のタチバナさんが握っている。
残りの男性達はその言に従うのみってのもだらしないと思うけど、
彼らは全員管理体制と上下関係の強い他部門からの異動組なので、
元々の私達のグループが伝統的に持っている、
"他人を頭から否定しない、誰でも育てる、誰でも教える、誰でも信じる"
というカラーとは、少々合わない部分はあるかもしれないね。
氏も育ちも私達とは異質なところがあるのかも。


だけど、どちらが優れているかなんてわからない。
確かに私達のグループは、社員もスタッフも「甘い」と、
他から批判されるときもありますが、
一方で人の成長を気長に待ってくれる暖かさがあるせいか、
一度安定飛行に入った人の定着率はとても高い。
そして長くやっているスタッフにはスキルもどんどんついて来る。


私もそんな雰囲気に助けられてやってきた超初心者だったので、
「今はできなくてもそのうちできるようなるよ。私だってそうだった」
と思っているし、長いスタッフ達は皆、同じように感じていて、
だからこそ、ここが好きで今もずっと仕事をし続けているんだけどな。


    *    *    *    *    *    *


先々週、調査隊メンバーの欠勤が重なった事もあって、
人数不足となったタチバナさん達はやけに忙しかった。
百瀬さんは新人さんのOJT中だったのですが、
人手が足りないので臨時に調査隊業務に戻ってもらったところ、
タチバナさんから速攻メッセンジャーが飛んできた。


「どうしてこちらに戻すんですか?
今日はお問い合わせの本数も多いし、
いまだに一人では何も出来なくて、
○○と△△と□□ぐらいしか自己完了できない人が
こっちの手伝いに入っても意味がありません。
お客様対応のほうに回してください。」


言っている事はわかるよ。
もしかしたらそれが最善。でもさ、できない事はあっても、
「○○と△△と□□だけでもやってもらうと助かります」
という発想はないんだよね^^;ま、ポイントはそこなのさ。


その後、またまた、方針だの見解だの正式回答だの、
返しても返してもしつこくメッセンジャーが来るので、
私は少々ウンザリしてきて、手持ちのチョコレートを席に持参し、
「ま、ひとつ、これで騙されてよ(笑)。」と手渡した。


席に戻るとまたメッセンジャー。
「チョコレートありがとうございます。
おいしくいただきました。
でも、私は騙されませんよ。
後日、きちんとした返答をお待ちしています」
はぁ~^^;


が、その翌週にタチバナさんが以前にいた部署の、
JIN班長が失踪してしまい、
そのあれこれでそれどころではなくなり、
この話題はそれきりになっている。


タチバナさん自身も、
普段は本当に頼りになるダントツのスタッフさんで、
攻撃的になるのは、限界フル回転で業務をこなしているときなので、
本人は「余裕!余裕!」なんて言って、
あまり気がついていないと思うけれど、
実は今の調査隊の人数と業務量が適正なのか、
少し考えているところである。


    *    *    *    *    *    *


一人前に扱われない人は、
一生かかっても一人前にはなれない。
できない人はできるように、わからない人はわかるように、
様子を見ながら何でもさせて、
少しずつノウハウを身に付けてもらうのは、
先輩達の務めだとも思うんだけど、
タチバナさんのような性格の人が仕切っている班だと、
仲間に加えるのに非常に人を選ぶので、
むしろ今後に関しても大変人選の難しさがあります。


でも、タチバナさんにも大きな罪はないんだよなぁ…
彼女みたいな性格の人はたまにいますし、
そいつを「治せ」というのは、もっと不可能。
それにタチバナさんは全然悪い人じゃない。
何も無ければ情に厚くて親切でマメな人だ。


二人は元々、同じ仲よしグループで以前はそうでもなかった。
だけどいざ身近に一緒に仕事するとなると、
カリカリタイプとおっとりタイプの相性の悪さが表面化して、
どちらも苦しくなってしまうんだよね。


そう、タチバナさんも、本当は苦しいはずなのよ。
でも、強がりでプライドが高いから、それを素直に言えないだけ。
今回は百瀬さんよりも、
タチバナさんのタガを緩めてあげる事のほうが、
先決かな?って、ちょっと思う。
ものすごーく頑張っているのに、
性格が災いして班長達には疎まれモードになっちゃたりしてるから。


班長のレイちゃん(20代後半/女性スタッフ/仮名)は、
たぶん私以上にタチバナ女史のメッセンジャー攻撃を
受けてきたと思うんだけど、
こういうことは前回経験済みなので、
以前とは違って大変落ち着いている。
「結局、前のムトウさんのときと一緒なんですよ。」
なんて、冷静に分析して対処している。


そう、だからやっぱり"経験"なのよね、何事も。
処理のスピードも、業務的な気配り・目配りも、
地道な指導と訓練次第でなんとかなるもので、
百瀬さんはそれが可能だと思う。
だから、「できないからさせない」というのは、少し違うと思うんだよね。


まぁ、時間をかけて結果が出れば、
タチバナさんもわかってくれるだろう。
タチバナさんにとっても、百瀬さんにとっても、
レイちゃんにとっても、そして私にとっても、
現場は、勉強と学習の繰り返し。


人が成長するためには、時間と経験が必要な事を
学んでもらえれば、言う事なし!だし、
正統に主張していると思っているタチバナさんの意見には、
実は私的感情がかなり入っていることを、
そのうち気がついてくれれば更にいいと思う。
いや、タチバナさんは賢い人だもの。
きっといつかそうなるさ。私はそう信じてます。


つづく


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コメント

こっちに書いていいものかどうか悩みますが、少しだけ書かせていただきます。

 タチバナさんの性格がきついのは、多分性格じゃないです。って、言い方が変ですねw。要するに、生来の性格じゃなくて、仕事上に生じる価値観がから来たものじゃないかなと思います。というのも、そういう部分って、知力が補完できるんです。「~ってやると相手が嫌がるな」とか、「~ってやった方が効率的だな」って感じで性格とは別の判断をするものなんです。性格で、思考を変更できないってすると、それは一種のLDってことになっちゃいます。LDなら、障害ですので一生治りません(学習できませんので)。タチバナさんにとって、「百瀬さんを教育する」より、「百瀬さんを排除する」方が彼女にとって有利なのではないかと(少なくとも、無意識にでもそう考えている)。仮定の話ばかりで申し訳ありませんが、タチバナさんの思考のスパンは「教育」を考えるほど長くも広くもないのかもしれません。もう少し、思考のスパンを長くできるように誘導できれば多少は違うかも^^;。
 百瀬さんはどうだろう。その2も読んで思うのは、おそらく仕事(作業)の全体像を把握できていないって感じです。目の前の作業はきちんとこなすってタイプじゃないかなって思います。仕事の流れとその間の処理、どうやって利益が出ているかを叩き込んだ方がいいかなって感じです。利益を上げる方法がきちんと見えていないので、判断の価値観が弱いのかも。ロボットの指導などすると、改良の方向性が出てこない人がこんな感じですね。自分が目指すロボットは、速いのか、正確なのか、面白いのか、その辺の目標が見えていないと、価値観を決めれませんので方向性が出てきません。
 いつもいつも、仮定の話で申し訳ありませんね^^

けるさん、毎度のご明察には感嘆します!

>仕事上に生じる価値観
これはまさにその通りで、基本的にタチバナさんは間違った事は言わないし的確で鋭いんですよ。ただし(笑)!そのプレゼンテーションにはいかがなものか…という部分がございまして^^、タバコ室でもいつも誰彼構わず捕まえて「どうしてですか?これでいいんですか!おかしくないですか!」と畳み込んで引き下がらないのでエライ上司たちもタジタジで、ちょっと煙たがられる存在でもあります(女にありがち!)(笑)。仲間として一緒に仕事するには非常に相手を選ぶタイプなので、仕事はできるんですが、運用側からするとなかなか扱い難い人なんですよね。でも本当は情に厚くていいヤツなんです。JINさんの家にも行ってくれたし。タチバナサンは、今はそうだと思わなくても、時間が経ったあるときに、「そういえばあの時こう言われたけど今思えばあれは正しかった」と気がつく経験が一杯あればいいかなぁ、と。即効性だけが施策じゃない事に気がついてくれればいいですネ。

>おそらく仕事(作業)の全体像を把握できていない
これもホントにおっしゃる通りです!加えて百瀬さんは作業を系統立ててこなしくていく訓練を自分に課していくことができないんです。でもそれ、すごく若い頃の私に似ているんですよね(爆)~!で、自分の事を考えると、「これが終わったら必ずここを見る!これやるまえに絶対ここを最初に確認する!」と、ひとつひとつ自分に言い聞かせて習慣にするよう心がけてきた経験を「こんな風にすると忘れないよ♪」って教えてあげたいんですよね~。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと思ってミスるのは、今まで他人に批判のされ通しだった焦りからですが、「そのとおりなんだからまずはあきらめて自分を認めろ」って言いたいですよ(笑)。私もそこからだったので^^;…

けるさんの思い描いた人物像と合ってますか(笑)?

>けるさんの思い描いた人物像と合ってますか(笑)?

はい。大体^^;。恐らく百瀬さんは、作業そのものは大丈夫ですが、次の作業に移ったりするときに、「なんでこっちからやらないんだよ」とか、「なんでそんなのをやってたんだよ」とか言われていそうです。教育はじっくり行かなきゃだめですね。

大当たり~!!!!!
(「千と千尋の神隠し」で豚になった両親を千尋が当てさせられるシーン風(笑))

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