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2006.10.31

失 踪(完)

契約会社のメグちゃん(20代前半/女性/仮名)から連絡があり、
二週間前に家出したまま行方のわからなかった、
JINさん(30代前半/元男性スタッフ/仮名)が、
家に戻った事を知った。


10月末日の今日、
お父様がJINさんに代わって退職の手続きをしに、
契約会社にやって来て、
応対したメグちゃんが、お父様からそれを聞いた。


メグちゃん経由の話では、JINさんは布団をかぶったまま、
自室に引きこもって部屋から一歩も出てこないらしい。


奥さんも子供もいて情けない…とは、私は言わないよ。
ずっと見えなかった月の裏側が今チラッと見えているのかもね。


二週間前にお会いしたお父様は、
「仁(JIN)は、母親に似て少し鬱病の傾向がありましてね…」
(ウツビョウという言い方を、昔風の言い方だな、と聞いていた)
と、おっしゃっていて、
そんな気配を微塵も感じていなかった私達は、
弁解も含めて大げさに言っているのだろう、
と、皆同じように感じて「まさか!」と思ったけれど、
一番つきあいの長い父親がそう言うのだから本当なのかもしれない。
でももし本当にそうなら、
よく今まで(傾向が)表れなかったものだなぁ…


確かに最近は、チョコチョコお休みもあって、
以前のように誰彼構わず陽気に話し掛けずに、
どこか面白くなさそうな表情で、
寡黙にタバコを吸っている姿は目にしていたのだけど、
彼が班長を務めていた部門は鳴り物入りで立ち上げたのに、
今や縮小に次ぐ縮小で人数も激減し、往時の活気はもう無い。
スタート時に「非常に有望な部署だから!」と激励した私としては、
申し訳ない思いが常に胸にあるため、どうにも気軽に声を掛けにくく、
最近は距離が出来ていた事に、
シミのような後悔が少し残るかな。。。


    *    *    *    *    *    *


しっかし、たくさんの人に大迷惑をかけてクビになったというのに、
なぜか誰も怒ってないのはどういうわけだ???


「自宅に戻ったそうです」
営業担当はクライアント企業の上部や課長に、
私は職場(クライアント企業内)の、
彼の同僚達にそれぞれ内々に報告しても、
出てくる反応は「いや~何事も無くてよかった!」
と、心から安堵し喜ぶ声ばかりで、
いや、みんな、ホントに心配していたんだな…って感じだ。
本部長も課長も「戻ったんだってね」「良かったね」「ご苦労様」と、
わざわざ労をねぎらいに来るし?、
当分針のむしろ状態を覚悟していた私にはすごく意外で拍子抜け。


ま、クライアント企業さん側には、
「やばい事にならなきゃいいが…」という不安感はあったにせよ、
それだけじゃなく本当にみんな、ニコニコとうれしそうで、
なんか変な感じ。。。


製品のトラブルやお客様の苦情を日常的に扱っている部門なので、
アクシデント慣れしているという事もある?けど(笑)、
良くも悪くも最終的には性善説寄りの職場カラーなんだと思います。
(なので、逆の発想を持つ同系列の会社から、
 スタッフが辞めてどんどんこっちに移って来るのよね。。。)


    *    *    *    *    *    *


私は昨日、ロッカーや机から回収されたJINさんの私物を、
契約会社に持っていった。
今日、来るとわかっていたお父様にそれを渡してもらうためだった。


でも私、そのダンボールから、
ペンケースとコーヒーカップだけこっそり抜いたの。
それは、「後から出て来たので届けに来ました(←ウソ(笑))」
と、自宅をもう一度訪問して、
その後の進展を尋ねる口実に使うためだったんですけど、
その必要はもうなくなっちゃったね。
なんだか逆に、当分は届けられなくなっちゃったな…
どうしましょうね。あのペンケースとコーヒーカップ。。。


「十日か二週間ぐらいで帰ってくると思っているんですよ。」
先にそう言っていたお父様の言葉から、
きっと過去にも似たような事が何度かあって、
ご家族はそれを知っていたのでしょうね、きっと。
JINさんは周期の良くない時期に何かでこんがらがってくると、
失速→自己リブートしちゃうタイプだったんだろうな…


でも、誰もが思っている事だけど、
万が一いつかJINさんと出会う事があれば、
そのときのJINさんは相変わらずの口達者とノリの良さで、
「あんときはやっちまいました~!もーしわけありませんでした!」
と悪びれずに謝って、しかもちゃっかり普通に別の仕事をしていて、
結構"ご活躍"で忙しそう。
そうである事を皆願っているし、むしろかなりそう確信している(笑)。


面倒見がよくジョークの通じる人だったので、
女性陣はみんな、寂しがっているよ。
JINさんて、そんな人でした。
それじゃね、JINさん。バイバイ、元気でね。


前記事はこちらです。

2006.10.30

とりあえずMovable Type

前々からちょっとやってみたいと思っていた、
Movable Type(3.33-ja)をxreaのサーバに入れてみました。
とりあえずこんな感じ


ドメインは今は新たに取る気はないです(笑)。
以前に取ったbizと汎用JPが先月と今月にそれぞれ更新だったので、
今は何となくお金引き締めモード。
なぜか私この時期になるとこういう事をしたくなるみたいで、
ドメインもそうだし、1年払いの有料サービスとか、
結構、なぜか秋の更新が多いんですよねぇ^^;


時間があったらもうちょっとよく調べて、
じっくりいろいろやってみたいんですが、
ま、今は、まずは動きゃいいって感じです(笑)。
テンプレートもあったやつから簡単に。


強い関心を持って見ていたわけでもなかったので、
私、日本語版が出たなんて全然知らずに、
ここ数日ふと思い立って検索してみたら、「え?日本語版?」
わかりやすいサイトもたくさん出てきて、
「だったら、今ならできそう!」。


職場の知人もお客様のDaisukeさんも、
以前に手間がかかって挫折したというお話でしたが、
こういうのって先人(?)の苦労と言うかなんと言うか、
日本語版が出来たり使い勝手がよくなったり、
あとからフラッとやって来た人が、
たいした苦労も無くできてしまうと、
最初に難儀した人は悔しいですよね。
ものすごーく昔、辞書と首っ引きで奮闘して英文を打ち、
当時まだ珍しかった独自ドメインを米networkslutions社から、
直接取ったとかいう知り合いを思い出します。(本人談)


その彼は、何かも英語(←嫌い)でもう面倒で面倒で意味不明で、
日本のレジストラに移管したいけど、
その手続きをするにもまた英文メールを打たなければならず、
そんな時間と体力と気力はもう一切ない!、とか言って、
確かそのドメインは廃止して、
簡単に取れる別なのを取り直したんだっけかな?
(よく聞いていなかった(笑))
電化製品と同じで、後からの人が楽ちんでお得だけど、
苦労してないからワザは身に付かないのよね。


さて、Movable Typeだとテンプレートもシンプル過ぎて素っ気無いし、
無料サイトから入れるのは手がかかりそう。
(というか、3カラムは簡単にはできないのかっ!)
見慣れたcocologとはあまりに書体文字の大きさとか、
レイアウトとかの雰囲気が違うので、
ちょっと直してみようかな~などといじってみましたが、
あれってデフォルトのままのテンプレートだと、
ブラウザによってマジで見た目が違うんですねぇ。。。


私は以前、ここでも少しレイアウトなどをいじっていたときに、
Operaだと文字がはみ出ている&スクロールバーが出ない等、
速攻お客様にご指摘をいただき、
冷や汗かいて自分の不勉強を大いに悟ったのですが^^;、
考えてみたらこのcocologもそうですが、
blogサービスのblogってブラウザを変えても、
ほとんど見た目が崩れませんよね。もうほとんど同じ。
よく考えたらこれって大変ありがたい事ですね!
何気なく使っていて気がつかないけど、
いろいろなところに配慮がしてあるんでしょうねぇ、きっと。
Movable Typeで逆にこっちの気配り?に気がつくというか(笑)。
それは以前、"地球に優しい粉石けん"を使ってみたら、
合成洗剤のあまりの素晴らしさに気がつき感動したのと似てます。
似てます。似てませんかね?似てないかも(笑)。


データのインポートは一気にやろうと思ったら、
テキストファイルがデカ過ぎてNG(^^;
分割するのが面倒になって途中で放り出してしまったため、
xreaのほうはかなり昔の日記で終わってますが、
(ホントにただ移しただけ。あちこちいい加減、未修正)
過去日記を読むと、うわ、こんな事書いて、
何これ?何この文章!もう最高に恥ずかしい~!
うわ、見たくない(笑)。
ダメだ、こりゃ、こんなの移しても意味無いわ。


というわけで、当分(いや永遠に?)向こうは実験用になりそうです。

 

2006.10.29

欲しいものが欲しいのダ

本日の日記はこちらをご覧下さい。                            

ポケットマネーはいいけどさ

本日の日記はこちらをご覧下さい。


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2006.10.22

前回の少しだけ訂正

前回の「じっくりマイペース型の受難2 (転んでもいい環境)」で、
「危険、危険、」と他人を危険物呼ばわりして、
何言ってんじゃい!と、書き連ねて、
「本日の分、終わり~♪」と買い物に出ちゃったんですが(笑)、
スーパーで野菜なんかをカゴに入れながら、
ふと、思い出したんだよね。
いつぞやの、由香ちゃん(30代後半/女性スタッフ/仮名)という、
スタッフさんのセリフを。


彼女は先の二人とは班も業務も少し違うのですが、
由香ちゃんの班には、感じの悪い頭ごなしのお客様や、
初心者でなかなか質問の主旨がわからないお客様に対しては、
どうしても自己抑制することが出来ずに、
大変失礼な物言いや、
かなりキツイ口調でトゲトゲしいお客様対応をする、
グループでも有名な問題児スタッフさんがいるんですが、
由香ちゃんは、それを横で聞いていると、
ドキドキして心拍数が上がってくるんだって。


で、本当に精神的に苦しいのでなんとかして欲しい、
指導が無理なら、せめて席を替えて欲しい、
と、人づてに言っている事を聞き、
班長の神田君に相談してさり気に席替えをしてもらったんですが、
そうだね、由香ちゃんだけじゃなくてレイちゃんとか他の人達も、
隣でまずい対応をしているのが耳に入ると、みんな
「ドキドキする」って言うんだよね。


でも、私にはその感覚はないんです。
問題児の上山君(30代前半/男性スタッフ/仮名)の
テンションが急上昇してきたのが背中で聞いてわかるときも、
「あ~、また始まった、なんだよ、まったくぅ…」と、
舌打ちのひとつもしたくなりますが、ドキドキはしません。


確認もせずに口先だけで突っ走る、と、
評判の悪い大浦さん(40代前半/男性スタッフ/仮名、当時隣席)が、
詳しい人が聞いたら速攻突っ込みが入りそうな調子のいいトークで、
初心者のユーザーさんが煙に巻かれそうになっているときも、
「おぃ、おぃ、おぃ、おぃ!」と目前の机をガツガツ叩いて制止はすれど、
やっぱり、ドキドキはしない。


そうか。ドキドキするんだ。
制御不可能な生理現象なんだな。。。
んじゃ、やっぱり、「大丈夫かな?」と不安な人のやる事なすことは、
「危険」とか「危ない」とか、言いたくもなるよな^^;


いえ、展開も起承転結も今回はありません。
ふと、そう思い直して前言を少し、
訂正したくなっただけです(笑)。


それでは次回まで、またこの辺で。
あー、今日は書いたな~、
それだけ先週は、いろんな事を、
つくづく考えた一週間だった、って事ですよね。
私はホントは、黙っちゃいられないタイプですから(笑)。


次回は少し間があくかもしれません。
それでは、また。


じっくりマイペース型の受難2 (転んでもいい環境)

金曜日は、新人さんが、
前にいた部署の手伝いに緊急に借り出されちゃったので、
彼のOJTを担当していた百瀬さん(20代後半/女性スタッフ/仮名)の
手が突然空いてしまった。


私は今、席が百瀬さんの隣なので、
「小野班長(30代前半/男性スタッフ/仮名)やタチバナさんに、
どこの応援に入ったらいいか聞いてみたら?」と言った。


百瀬さんは、前回の「じっくりマイペース型の受難」でも書いたように、
同僚のタチバナさん(30代前半/女性スタッフ/仮名)に、
あまりよい印象を持たれておらず、
決して仕事が出来ない人じゃないのに、
不当な言われ方をされている状況なんですが、
その大きな根拠として上げられているのが、
「気働きができない」という事。


百瀬さんは全然トロい人じゃないよ?
でも、確かに同じ調査隊の精鋭メンバー達が
マメに声を掛け合って阿吽のチームワークで
仕事を片付けているところから見ると、
状況判断や意思表示の積極性に欠けるところはあるので、
要所要所で立ち止まってまず様子を見、
周りに指示を仰ぐ手順に不足があるように思ったんだよね。


私達のやり取りは、(相手が離れているときは)
席を立たずにほとんどメッセンジャーで行うので、
「何をやったらいいか確認のために、まずメッセ飛ばしてみたら?」
と、言ってみたんですが、ところが何を書いているのか、
いつまで経ってもキーを叩いてて、
文章の作成にものすごく時間がかかっているんです。


「どうしたの?
『OJTが無くなったので手が空きました。
今、何か手伝う事はありますか?』
これでダメなの?」


「いや、私こういうのって…いろいろ考え込んじゃって…」
「ここは即効性が大事なので、文章よりもすぐに打つ事だよ?」
できるだけ早く意思表示しないと、
タチバナさんがまた、「一体百瀬さんは今何やっているんですか?」
と、私に言ってきそうな気がしたのだ。


「あぁ、そうですよね…」と言いながら、
それでも長々と、文章を書いては消しの繰り返しで、
一向に終わる気配が無いので
「わかった!じゃね、私が代筆してあげるよ!」


百瀬さんは、元々こんな人じゃなかった。
きっと、いろいろ言われているのを知っていて、
今はもう、何をするにも出方に迷ってしまうのだろう。


「ほら、これでどう?これ送りなよ。」
「ありがとうございます。」
といって、私の文章をコピペしたのはいいんですけれど、
なんとワタクシ、大変申し訳ないことに…
タチバナさんの「橘」を「立花」と誤変換したまま渡してしまい、
タチバナさんから、百瀬さんに即レスでトゲのある突っ込みが…


あぁ。。。。。ごめん、最高にごめん、百瀬さん。


「そうですよ、まったくもう。ぷらたなすさんのせいで、
思わぬ誤解を受ける羽目になりました。
どうしてくれるんですか?」
冗談とわかっていても、顔が真顔だったので、
私は百瀬さんが普段、相当周りから
「あそこがおかしい、ここが違う」と言われ過ぎて、
今はもう何をするにも、萎縮してしまっているのだと痛感した。


班長とタチバナさんと、その他数名に向けて同報で打ったのに、
案の定即レスはタチバナさんからのみ。
「こっちを手伝う必要はないので、お客様対応をやってください」
と、内容も予想通りのものだった。


これって、
とことん、自分達の縄張りに入れたくないのがミエミエで、
「これじゃ、百瀬さんも傷つくなぁ…」と申し訳なかった。
こういう時には小野班長から直接指示が欲しいよね。
男がしっかり采配しないとダメじゃん^^;と思うけど、
彼も無頓着であまり前に出ない人だからなぁ…


    *    *    *    *    *    *


「お客様対応やって、って書いてありますけど?」
「あ、そうだね。今、お問い合わせも込み合っているし、
そっちのほうがいいのかもね。
それじゃ、わかったって、返信しておきなよ。」


けれど、これの返信も長い長い(笑)…一体いつまで書いてんだ?
「了解、とか、オッケー、とか、そのひとことでは済まないの?」
元は同じ仲よしグループの友達同士だったのに、
すっかりビクビクしちゃって、
いいテンポでコミュニケーションも取れないようだった。


受付に入った百瀬さんが何件目かに受けたお問い合わせで、
「回答をメールで下さい」という希望があった。


「メールで下さいって言われたんですが…?」
「あ、じゃ、そうして。」(自分の仕事をしながら)
「そうして、って、メールですか?」
「うん、お客さんの希望なんでしょう?」
「私がですか?」(ここで顔を上げて百瀬さんを見る)
「決まってるじゃない(笑)、あとは誰が書くのよ(笑)」
「あぁ、はい。わかりました。」


「すみません。メール書いたので添削お願いします。」


は?添削?
「はい。いつも小野さんに見てもらっているんです。」
「いつも?」
「はい。」


メールに目を通すと、わかりにくい表現や、
言葉遣いの変なところは少しあったけど、
回答自体に間違いは無いので、
少し修正をお願いした後、私は言った。
「小野班長から毎回見せろ?って言われているの?」
「いや、そういうわけでもないんですけど、
いつも見てもらっているというか、なんとなくっていうか…」


「あぁ、そう。じゃね、今日は添削は無しにして、
どんどん行っていいから。毎回それやっていたら、
時間がいくらあっても足りないじゃない(笑)。
少しぐらい変だって、主旨が通っていれば苦情は来ないよ。」


そう言った後、私はもう百瀬さんのメールは添削しなかった。
不明な点があれば、お客さんが再度返信してくるはずだ。
百瀬さんに必要なのは、仲間からのではなく、
お客様からの突っ込みだと思うんだけど。


「え、でも、大丈夫かな。なんか自信がないし、
私、不器用なんで…」


それは"言い訳だ"よ?
不器用なら不器用じゃなくなる工夫をするんだよ?
そう言おうと思ったけど飲み込んだ。
この人には、突込みよりもまず"自信"だから(笑)。
一通出したら、「いいジャン、これで!」と、
誉めてあげられる機会をまず私にちょうだいよ♪
間違ったら訂正メールは私が出してあげるからさぁ~(笑)


しっかし、簡単な内容なのに、
マジでやたら時間がかかっているなぁ…
過去メールを検索して、それをアレンジしてもいいとか、
場合によっては、形式にこだわらずに、
数行程度のシンプルなものでもいいとか、
ホントに誰か彼女に、教えてやってんのかねぇ??


    *    *    *    *    *    *


さて次に、本社に確認を取らないと、
こちらでは確かな回答が出来ない質問が入った。
お客様は、昨日メールで出したオプションの申し込みを、
事情により、至急キャンセルしたいと言う。
「その場合はどうすればいいのでしょうか?」というお問い合わせ。
所定の手順はお伝えできても、今から間に合うかどうかは、
こちらではわからない。


「ぷらたなすさん、
ちょっと何ともいえない質問が入っているんですが…」
「え?そりゃ、すぐに本社に聞いてみなきゃ?」
「わかりました。依頼します。」
百瀬さん、すぐにキーを叩き始める。


「え?メール?…あれ、急ぎでしょ?電話しないの?」
「え、いいんですか?どんな依頼でも必ずメールを出すって
教わりましたけど。。。」
「いやー、この場合は大至急電話、電話!
お申込みって昨日の話でしょう?
もしオーダーが受理されて発送済みならもうキャンセルは無理だし、
万が一まだなら、至急、口頭で発送を止めてもらえるでしょう?
メールなんて悠長な事、言ってられないじゃない。
メールはね、証拠なので必ず出さなきゃいけないけど、
こういう急ぎの時は、全部終了した後の『後追い』依頼でいいよ。」
「はぁ…」


なんだろうな、百瀬さん。
調査隊としての発想やノウハウが全然身についていないし、
それに事あるごとに、いちいち私に判断を求めてくるのはなぜ?
このぐらいは自己判断でサクサク進められないと、
確かに調査隊は務まらないよ?


「どうしたの?電話しないの?」
「あのぉ…私が電話してもいいのでしょうか?」
(は????)
「それも仕事でしょ?え?今まで本社に電話したことないの?」
「はい…あんまり…ていうか、全然…」


苦笑を通り越して、段々怒りが込み上げてきました、ワタクシ。
百瀬さんにもタチバナさんにもそうですが、それ以上に、
今彼女を見ている小野班長にです。(なにやってんだ?一体!)


実は調査隊のブーイング(実際はタチバナさん一人だと思うけど)で、
指導育成も先輩達が拒否モードなので、
新人育成の無い時の百瀬さんは、
小野班長に付いて調査隊としての修行中だったんです。


なのに、お客様優先、時間優先の発想は身についてないわ、
本社に電話をさせた事はないわ、
掛け方も先方担当者もよくわかっていないし、
何なの、これって???
これじゃ、タチバナさんの言い分も今は一理あるよ。
何も出来ない以前に、実は何も教えていないんじゃないか?


調査隊はお客様対応専従メンバーが
その場で解決できなかった案件を時間かけて継続調査検証したり、
通常のフローにおさまらない個別のご要望に対処したり、
イレギュラーなものを専門にさばいていく業務なので、
スキルも大事だけど、状況判断や本社との連携も大事。
私はてっきり、
その辺の修業をしているとばかり思っていたのだが??


「ぷらたなすさん、大丈夫だそうです!
保留の処理を掛けてオーダーを一時凍結するので、
その間にお客様のほうから、再度キャンセルのメールを、
いただきたいそうです!」


間に合ったとわかった百瀬さんがうれしそうな声を上げたけど、
私の心は、少し暗くなっちゃった。。。


「すぐにお客様に連絡します!」
すぐに受話器を上げてボタンを押し始めた百瀬さんを見て、
やれば何でもできる人なのに、なんで教えないんだろうと思う。


    *    *    *    *    *    *


最近の中堅スタッフさんが、新人や仲間を表していう言葉に、
「○○さんは、危険」「あの人はまだ危ないから…」
などという表現があって、百瀬さんもそんな風に言われるんですけど、
私はこの言い方が、以前に書いた「やる気がない」と同じぐらい嫌い。
人に対して"危険"とか"危ない"って何よ?と思うし、
そこまで言う"危険"な間違いや、"危ない"ミスって何だろうと思う。


要はちょいと大げな言いまわしで、
「危なっかしい」という事を軽く言いたいと思うのですが、
「危なっかしい」のなら車の運転だってそうじゃないですか。
免許取立ての車庫入れは見てられないし(例:うちの息子達(笑))、
実際少し擦っちゃったりしてますが(例:うちの息子達-_-;)、
それでもそこを経て慣れていかないと、
初心者を脱する事はできないよね。
心の中では(コンニャロ!)と思いながら反面、しゃぁないなぁ、と。


危険!危険!つうなら、
車の運転のほうがよっぽど危険なわけで、
少し間違った回答をしてしまっても、
こちらから電話して訂正をする余地があり、
最悪料金問題に発展してしまっても、
いただいたお支払い分を返還するぐらいのもの。
私が思う「危険」というのは、
製品の不具合による正式な損害賠償とか個人情報の流出などで、
スタッフさんが電話応対した際の間違いや言葉遣いなどを、
同じレベルで語る気持ちは個人的に無い。


だからと言って軽く考えているわけじゃないんだけど、
「大丈夫だよ」と、ぽんと背中を叩いて押し出さないと、
いつまでも一人前になれるわけないじゃん。
「危険、危険」ていうけど、最初は誰でも「危険」が当たり前なのに、
そこで何もさせなかったり、
重箱の隅をつつくような指摘ばかりしていたら、
伸びるものも伸びないと思うんだけど。


ちなみに私達古参メンバーは、
それを言ったら最初から超危険人物の集合体で(爆)、
実際、大きな間違い等でそれぞれに赤っ恥の書きとおしだったので、
誰も「危険」という言葉を他人には使わないな、そう言えば。
そして全員、育成に関しては「まずはやってみろ」的な実践派である。
レクチャーだけじゃ身につかない事があるのを、
自分達がよく知っているから。
そして仲間のミスは全員でカバーしあってきたから。


甘えはもちろん良くないよ。
ちょっとやそっと転んでも、誰も石をぶつけてこない下地って、
人の成長のためには必要なんじゃないでしょうかね。。。
本人の痛みは、自分の怪我で知ればいいんですよ。
(って、そっちのほうが冷たいかしら(笑)?)


    *    *    *    *    *    *


金曜日の夕方、百瀬さんの帰った私の隣席に、
相談事でレイちゃんがやって来て座った。


ひととおりそれについて打ち合わせた後、私は、
「ところでさ…」と話題を変えた。


「百瀬さんて、なんかこの頃、すっかり萎縮しちゃってない?
今日見てたら、前よりも全然、仕事できなくなちゃっているように、
感じられたんだけど。」


「やっぱりそう思いますか?実はそうなんですよ。
百瀬さん、最近は自分がよく言われていないのわかっていて、
何をするにも、人の顔色みてばっかりなんですよね。」


「うん。そうだね。前なんかサクサクとやっていた事も、
今日はすごく時間がかかっていて、びっくりしちゃった。」


「あぁ、やっぱり。」


「小野君もさ、普段、何を教えているんだろうね??
本社にも電話した事無いって言うし、え?って感じで。」


「小野さんは、何でも自分でやっちゃうんです。
本当は、今、ぷらたなすさんが言ったような事を教えて欲しくて、
わざわざ修業をお願いしたのに、
ちょっと…期待がはずれたっていうか…」


「うん…、ちょっとね^^…」


「百瀬さん、お客様対応隊だったときは、
すごく生き生きとしてたんですよ。
仕事も出来たし、お客様からの評判も良かったし。
だけど最近、自信喪失気味なんで、
悪いけど小野さんにお願いするのやめて、
また私の隣で私と一緒にやってもらおうかな、なんて、
思っているんです。」


実は私も、百瀬さんを何とかしてあげないとな…と思って、
自分が直接関わりたい気持ちになっていたんですが、
レイちゃんの申し出を尊重して任せる事にした。
レイちゃんはもう、何ら問題が無い。
本当にいいリーダーさんになったよ。


レイちゃんは過去、私と感情的な行き違いがあったこともあるけど、
最近は価値観がお互いにとても合っている。
不満を持ったり反発した事も、
時間を経て冷静になってみれば、
何がよくて何が悪かったのかお互いに見えてきて、
謝ったり歩み寄ったりを、
たくさん繰り返してきた結果…かな(笑)。


百瀬さんのサポートをレイちゃんにお任せしたのには、
もうひとつ理由があって、
私は今、引地主任(40代前半/男性社員/仮名)と、
マナー委員会のうえピー(30代後半/男性スタッフ/仮名)に、
緊急課題として、ある相談事を持ちかけられているのだった。


班が分解しちゃうぐらいの、班長対スタッフの深刻な対立?
なんだよ、それって^^~????
このお話は、またの機会に。


乞う、ご期待!(って言っていいのかね(汗))

    *    *    *    *    *    *


じっくりマイペース型の受難

人の資質や得手・不得手は人それぞれなので、
例え総合的なスキルが同程度でも、
全員が最初から全く同じ歩調で仕事ができる、
…と言う事はなかなかあり得ないのですが、
それでもやがて少しずつ足並みが揃ってくるのは、
1つ目にはやはり訓練、そして忘れてはいけないのが、
人間関係だと思う。


ところが、この人間関係というのも微妙なもので、
"相性"という正体不明の曖昧なものがベースになっているため、
他人の行動が気になって気になって仕方のないタイプの人が、
誰かに断固NGのレッテルを一度貼ってしまうと、
その人の心はもう、一方向に進んでしまって止められない。
が、理屈でそれを解決する事はもっと難しい。


私はずっと以前に「なぜかイライラさせる人
という日記を書いて、
"他人の事を理詰めで非難してくるけど、
結局相性のひとことジャン!"
という主旨を述べた事があるのですが、
それと同じ事がまた起こっているんだよねぇ…


イライラ光線の発信者はタチバナさん。
(30代前半/女性スタッフ/仮名)
受信者は百瀬さん(20代後半/女性スタッフ/仮名)。


パターンも前回とほぼ一緒で、
機転が利いて手際もよく、多忙なときには高速フル回転、
ハリケーンのように仕事を片付けていくタチバナさんが、
じっくりマイペース型であまり他人に煽られない百瀬さんを、
「業務不適格。なぜ私達の班に入れるのか?
ぷらたなすさんも、レイさんも、小野さんも、
聞くたびに回答が違うし、その場しのぎである。
今後彼女の育成をどういった方針で進めていこうとしているのか、
各班長から統一した見解を聞きたい。」
と、事あるごとにメッセンジャーを飛ばしてきて、
忙しいのにまぁ、手のかかる事と言ったら^^;…


だいたい、この書き方ってどう思います?
大上段に構えて、
"見解"とか"方針"とか"回答"とか言って来てますけど、
要は、自分達とは回転数の違う百瀬さんとはやりずらい、
負担だしイライラするしお荷物である!と、
言いたいだけなんですよね。


私達にとってはむしろ、
仕事に文句をいわず何でも笑顔で引き受けてくれる百瀬さんよりも、
事あるごとに周囲の同意を取り付けて班長に逐一噛み付いてくる、
あなたのほうがよっぽど"負担"なんだけど^^;??
と、言いたい部分もありますよ。結局、どっちもどっちさ(笑)。


    *    *    *    *    *    *


前回の「ムトウvs由香」と、今回の「タチバナvs百瀬」
で大きく違うところは、
タチバナさんはムトウさんよりもずっと優秀だけど性格がキツい事。
百瀬さんは由紀さんよりも意欲的だけど気が利かない事。


当時と違って今のグループは、
全員で並列的に業務をこなすのでなく、
お客様対応隊と技術的な調査隊と、
二段階に分けて仕事を片付けているのですが、
調査隊に欠員が出たので、
お客様対応隊の中でも、
ユーザーからの評判がよく技術的にも上のほうにいる、
百瀬さんを移したら、もうずっとこの有様だよ。。。


確かに百瀬さんは、処理に少し時間がかかるし、
あれもやってこれもやって、その間にこっちを片付けて…
といったマルチな作業は苦手な人で、
1の調査をしているとメールを読み忘れるし、
メールを読んで回答を作成していると、
依頼票が溜まっているのに気がつかずに、
急ぎの案件がいつまでも未着手になっているし、
いつも「ホラ!」と人に言われっぱなしで、
どうしても全体が後手後手になってしまうのですが、
ウチラって全員がそこからのスタートだったので、
経験の長い人達は誰もが、「最初は、誰でもそうだよ」
というとらえ方なんだよね。


百瀬さんは素直だし、努力家で意欲的なので、
私も班長達も調査隊の業務は全く問題ないと思っていたのですが、
受け入れ側が拒否モードで、ハナから育成する気持ちがないと、
これでは彼女が成長していくわけがないのです。
「いつまでも成長する様子が見えない」
と、タチバナさんは言ってきますけど、
その状況の半分は、自分達にも原因あるとわかっているかな。


百瀬さんのいいところは、人に対して寛容で、
相手を選ばずに、誰にでも同じ態度で接する事ができる事。
他人に対する好き嫌いが無い。だからあまり腹を立てたりもしない。
人にものを教えるのにも、じっくりゆっくり、わかるまで説明する。
そして、それをストレスに思わない。


なので最近は、育成担当との兼務を
班長の全員一致でお願いしていて、
新人にスキルがないとどうしてもそこにばかり執着して、
ダメ出しの口調が感情的にキツかった前任の角田君
(20代後半/男性スタッフ/仮名)よりも、
いい効果と実績を上げていた。


が、タチバナさんはそれに対しても不満らしい。
「あんなに何もできない人が育成担当なんておかしい」
と、言ってくるのですが、
「それじゃ、あなたがやってみてください」と下駄を預けたとしても、
正真正銘の初心者さんの、何事もまるで理解できていない様子は、
きっとあなたをイライラさせると思う。
(育成というのは、これこそ"向き・不向き"の世界だと思う…)
けれど、そういった事をいい按配に理屈で諭してみても、
この状態のこの手の人には、効果がないのはかつて経験済みだ。

調査隊の実権は完全に女親分(笑)のタチバナさんが握っている。
残りの男性達はその言に従うのみってのもだらしないと思うけど、
彼らは全員管理体制と上下関係の強い他部門からの異動組なので、
元々の私達のグループが伝統的に持っている、
"他人を頭から否定しない、誰でも育てる、誰でも教える、誰でも信じる"
というカラーとは、少々合わない部分はあるかもしれないね。
氏も育ちも私達とは異質なところがあるのかも。


だけど、どちらが優れているかなんてわからない。
確かに私達のグループは、社員もスタッフも「甘い」と、
他から批判されるときもありますが、
一方で人の成長を気長に待ってくれる暖かさがあるせいか、
一度安定飛行に入った人の定着率はとても高い。
そして長くやっているスタッフにはスキルもどんどんついて来る。


私もそんな雰囲気に助けられてやってきた超初心者だったので、
「今はできなくてもそのうちできるようなるよ。私だってそうだった」
と思っているし、長いスタッフ達は皆、同じように感じていて、
だからこそ、ここが好きで今もずっと仕事をし続けているんだけどな。


    *    *    *    *    *    *


先々週、調査隊メンバーの欠勤が重なった事もあって、
人数不足となったタチバナさん達はやけに忙しかった。
百瀬さんは新人さんのOJT中だったのですが、
人手が足りないので臨時に調査隊業務に戻ってもらったところ、
タチバナさんから速攻メッセンジャーが飛んできた。


「どうしてこちらに戻すんですか?
今日はお問い合わせの本数も多いし、
いまだに一人では何も出来なくて、
○○と△△と□□ぐらいしか自己完了できない人が
こっちの手伝いに入っても意味がありません。
お客様対応のほうに回してください。」


言っている事はわかるよ。
もしかしたらそれが最善。でもさ、できない事はあっても、
「○○と△△と□□だけでもやってもらうと助かります」
という発想はないんだよね^^;ま、ポイントはそこなのさ。


その後、またまた、方針だの見解だの正式回答だの、
返しても返してもしつこくメッセンジャーが来るので、
私は少々ウンザリしてきて、手持ちのチョコレートを席に持参し、
「ま、ひとつ、これで騙されてよ(笑)。」と手渡した。


席に戻るとまたメッセンジャー。
「チョコレートありがとうございます。
おいしくいただきました。
でも、私は騙されませんよ。
後日、きちんとした返答をお待ちしています」
はぁ~^^;


が、その翌週にタチバナさんが以前にいた部署の、
JIN班長が失踪してしまい、
そのあれこれでそれどころではなくなり、
この話題はそれきりになっている。


タチバナさん自身も、
普段は本当に頼りになるダントツのスタッフさんで、
攻撃的になるのは、限界フル回転で業務をこなしているときなので、
本人は「余裕!余裕!」なんて言って、
あまり気がついていないと思うけれど、
実は今の調査隊の人数と業務量が適正なのか、
少し考えているところである。


    *    *    *    *    *    *


一人前に扱われない人は、
一生かかっても一人前にはなれない。
できない人はできるように、わからない人はわかるように、
様子を見ながら何でもさせて、
少しずつノウハウを身に付けてもらうのは、
先輩達の務めだとも思うんだけど、
タチバナさんのような性格の人が仕切っている班だと、
仲間に加えるのに非常に人を選ぶので、
むしろ今後に関しても大変人選の難しさがあります。


でも、タチバナさんにも大きな罪はないんだよなぁ…
彼女みたいな性格の人はたまにいますし、
そいつを「治せ」というのは、もっと不可能。
それにタチバナさんは全然悪い人じゃない。
何も無ければ情に厚くて親切でマメな人だ。


二人は元々、同じ仲よしグループで以前はそうでもなかった。
だけどいざ身近に一緒に仕事するとなると、
カリカリタイプとおっとりタイプの相性の悪さが表面化して、
どちらも苦しくなってしまうんだよね。


そう、タチバナさんも、本当は苦しいはずなのよ。
でも、強がりでプライドが高いから、それを素直に言えないだけ。
今回は百瀬さんよりも、
タチバナさんのタガを緩めてあげる事のほうが、
先決かな?って、ちょっと思う。
ものすごーく頑張っているのに、
性格が災いして班長達には疎まれモードになっちゃたりしてるから。


班長のレイちゃん(20代後半/女性スタッフ/仮名)は、
たぶん私以上にタチバナ女史のメッセンジャー攻撃を
受けてきたと思うんだけど、
こういうことは前回経験済みなので、
以前とは違って大変落ち着いている。
「結局、前のムトウさんのときと一緒なんですよ。」
なんて、冷静に分析して対処している。


そう、だからやっぱり"経験"なのよね、何事も。
処理のスピードも、業務的な気配り・目配りも、
地道な指導と訓練次第でなんとかなるもので、
百瀬さんはそれが可能だと思う。
だから、「できないからさせない」というのは、少し違うと思うんだよね。


まぁ、時間をかけて結果が出れば、
タチバナさんもわかってくれるだろう。
タチバナさんにとっても、百瀬さんにとっても、
レイちゃんにとっても、そして私にとっても、
現場は、勉強と学習の繰り返し。


人が成長するためには、時間と経験が必要な事を
学んでもらえれば、言う事なし!だし、
正統に主張していると思っているタチバナさんの意見には、
実は私的感情がかなり入っていることを、
そのうち気がついてくれれば更にいいと思う。
いや、タチバナさんは賢い人だもの。
きっといつかそうなるさ。私はそう信じてます。


つづく


2006.10.21

結婚祝を集める

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この秋は、結婚&出産ラッシュだ(笑)。

おとといの夜、このblogを更新していると、
PHSにメールが届き、それがライトメールである事から
等さん(30代後半/男性スタッフ/仮名)からの着信とすぐわかる。
「無事生まれました!男の子です!」

そうか!良かった!
朝、夜勤明けの定時上がりを待たずに、
「そういうことですから~!」と慌てて30分早く、
8:30に早退していった等さんからのメールを受信してみれば、
「お産が始まったみたいなので、
申し訳ありませんが、早退します。
生まれたらメールします。」と、書かれてあった。

一向に連絡が無いので気にしていたけど、
何事も無く無事赤ちゃんが誕生したようで、
まずは一安心だね。
昔から十月十日(とつきとおか)と言いますが、
泣いても笑っても子供って、
期日になればちゃんと生まれてくるものだなぁ…と、
毎度、不思議に思うよ。

翌日、朝の勤怠確認で等さんのグループに顔を出したときに、
「生まれたんだってよ!男の子だって!」と言うと、
すでに知っていた人も、知らなかった人も、
一様に「おー!!!」と拍手。
私が去った後も、その話題で会話が弾んでいた。

等さんのグループは、等さん以外は皆独身。
お子さんが生まれたと言っても、
実際にはピンと来ない人が大半だと思うけど、
人数が少なく(10人未満)みんな仲がいいので、
誰もが素直に盛り上がっていた。
いや、違うかな(笑)。新しいスタッフの中には
周りの様子を見て慌てて手を叩いた人もいたかもね(笑)。

うちのスタッフは、8割以上が独身の若い男女。
等さんのところは30代後半がメーンで、
きちんとした社会経験のある人が多いのですが、
若いスタッフの中には、
正社員との分け隔てが非常に強い職場で、
フリーターの仕事に甘んじてきた人も多い。

そんな人達は会社の冠婚葬祭にはいつも部外者だったので、
新しいスタッフが入れば歓迎会を開いてくれ、
入院した人には、お金を集めて、
誰かが代表でお見舞いに行ったりする集団の一員になるのは
きっと初めてだろうと思うし、結婚でも出産でも
「会社ってそんな感じなんだ…」と思いながら、
少しずつ自分もその文化の中に溶け込んで欲しいように思う。

    *    *    *    *    *    *

さて、片や、自分の担当グループに目をめけると、
これまたこの秋は結婚ラッシュ(笑)!

先週の大浦さん(40代前半/男性スタッフ/仮名)に続き、
本日は外部社員の林さん(20代後半/男性社員/仮名)。
そして、結婚式はしなかったけれど、
河上君(20代後半/男性スタッフ/仮名)も少し前に入籍し、
その二ヶ月後にお子さんが生まれている(笑)。
いや、こりゃ、三人分のご祝儀集めなきゃ!って感じです。

うちのグループは、昔人数が少なかった事もあって、
前述の等さんのグループのようにかつては皆、仲が良かった。
だからお祝い事や訃報には、
自発的にお金を出し合う習慣が今も残っていて、
古いスタッフ達はすっかりその気で「今回は一人いくら?」
なんて聞いてくるんですが、おめでたい話は本当に数年ぶりの事。

ここ最近は合併や増員で人数は当初の10倍以上になり、
その間に入った新人や他から異動してきた大勢のスタッフ達は、
集金のメールを出しても、はたして素直に受け入れてくれるどうか…

だいたい若い契約スタッフ達は大半が、お金がない!
職場全体でやっている月1000円のお茶・コーヒー代(任意)も、
「飲まなければ払う必要も無いんですよね?それじゃ俺我慢します。」
と、不参加を表明して払わず、
本当に職場のものは一切何も飲まない人が結構いるしね。

そんな中、80余名でもう誰が誰なんだかよくわかっていない同士が、
場合によっては顔も名前も知らない人のためにお金を出すなんて、
文句を言ってくる人は絶対いるだろう(笑)。
唯一定着している退職者への記念品だって、
班が複数になってからは、前のリーダーが知恵を絞って、
当該班とその他の班で徴収額を
傾斜配分にしているぐらいだから(笑)。
それも五十円、百円の世界でね。

人が増えてくると全体の人間関係が段々希薄になってきて、
新旧の人間の数のバランスが取れていないと、
こういった習慣を今まで通りの感覚で続けるのも、
なかなか難しくなってくるんだよね。

なので、「ねえ、ご祝儀集めようよ!」と、
班長のレイちゃん(20代後半/女性スタッフ/仮名)に
仕切りを頼んでもどこか気乗りしてない風で、腰が重たい。
どこからどんな反発の矢飛んでくるのかわからないので、
躊躇しているのだ。

だよな~。
ほかの課も、契約スタッフの数が大きく増えてしまったところは、
そもそもそういった昔からのムード自体がなくなっているし、
今では以前よりも全体的にドライな雰囲気で、まとまりがない。
だから、もうやめても別にいいんだよね。

でも私は、朝礼の全員いるところで、
ぜひ拍手でお祝いしてあげたかった。
おめでたい事はとりあえずみんなで祝うってのもいいじゃない。

それに、お互いの親近感やグループの連帯感も高まるし、
共通の話題でコミュニケーションも活性化すると思う。
そして、自分がいいと思う職場の慣習を後輩達に伝えるためにも、
こういったミニイベントはあったほうがいいと自分は思うの。
社会経験の少ない若者達には、
そういった普通の職場のあれこれを経験して欲しいしね。

レイちゃんには、忙しそうだから自分がやるよ!と宣言して、
(彼女、思い切り安堵した表情(笑)!)
私は当事者以外の全員に向けて三人のご結婚をメールで伝え、
(もちろん三人の方からは了解済み)
「それでは"恒例"の結婚祝を集めます!」と金額を載せた。
そ。うちにとっては、"恒例"の結婚祝だから(笑)。
前々からやっている事なんで、そこんとこ、みんなよろしくね(笑)。

    *    *    *    *    *    *

正社員の方達は、皆さん家族持ちのパパでもあり、
人生経験上こういった事には大変反応がいい。
「今回は、ぷらたなすさんが集金係ですか。」と、
すぐに持参してくれるし、一般的な金銭感覚よりも
かなり低い徴収額(300円、つまり1人分100円)であることから、
メールをよく読まずに勘違いして、「はい。三人分で900円!」
と、三倍払おうとする人も何人かいた。
(そうよ、皆さん、普通はそのぐらいなのよ(笑)?)

手のひらの小銭から百円玉を3枚だけもらうと、
一様に「え?本当にそれでいいの?」
「はい。人数が多いのでそんなにいただかなくてもいいんです」
これでやっと納得。でも、私自身もそっちが普通の感覚の気がする。

一方の契約スタッフ側は、若い人達はそもそも、
友人が結婚しても式を挙げずに入籍のみの人も多いし、
人と人とのお付き合いという点に関しては、
それまでの職歴によって、ものすごく感覚がバラけている。

それでも今回は音頭を取ったのが私である事もあって、
席を回ると皆さん、快くお財布を取り出してくれた。
お客様対応中の人も、「はい。さようでございます。」な~んて、
普通にうなずいて電話応対しながら足元から財布を取り出したり、
目でそこに置いてありますから、と合図したり、
みんな、器用だな(笑)。

が、やっぱりいた^^;
あからさまに不満を述べてくる人が(笑)。

お客様対応が終わったタイミングを見計らって
遥さん(20代後半/女性スタッフ/仮名)の席に行くと、
「は?」という表情。

「あの…申し訳ゴザイマセン(笑)、
結婚式のお祝いのお金をですね^^;…」
「はい?」
「只今集金中なんですが…」
「え!あれって全員なんですか!!」
「えぇ、一応、そうさせていただいているんですが^^;…」
お金を集める時の私は、
相手がスタッフさんでも思い切り平身低頭(笑)。

ムッとした表情で財布を取り出した遥さんは、
小銭を手渡しながら、「どうして全員なんですか?」
「すみません。ウチではずっとそうやって来ているので。。。」
「ああいうのは全員じゃないほうがいいと思うんですけど。」
とピシャリと言ったあと、またすぐに電話機のボタンを押して、
「お電話ありがとうございます」と、次の応対に入ってしまった。
ぷらたなす、チト苦笑^^;

この人は昨年他部門から移動してきた人の一人なんですが、
確かにそこは、親しい人同士のグループはいつでも一緒だけど、
仲間以外の人とはあまり話をしないカラー。
なので、誰かのお祝いを全体で集めるなんて「びっくり!」で、
きっと任意だから自分は関係ないと思っていたんだろうね。

でもさ、まー、そう固いこといわず、
とりあえず郷には従ってみるのも悪くないと思うよ。
遥さん(既婚)に子供が生まれたときには
みんなが出産祝いを出してくれるから。
というか、もし子供が小学校などに入ったら、
地縁血縁や地域とは無関係ではいられなくなり、
自分だけ出さない、自分だけ参加しない…といった事は、
たぶんできなくなるから。

    *    *    *    *    *    *

お金が集まったので、私は昨日、
朝の朝礼のときに全員の前で簡単に挨拶をし、
水引のついたご祝儀袋を一人一人に手渡した。
一同、大きな拍手。(おー、良かった!)

こういうのも、義理人情文化のあまり無いメンバー達の前では、
「だから?」といった感じの反応でとてもシラけちゃう。
いつぞや、どっかの班の朝ミーティングで、
スタッフの一人にお子さんが生まれた事を言ったら、
「なぜ今そのような業務に関係のない話を?」という
冷ややかな目で見られてかなり浮いちゃったし、
ご本人にも申し訳ないことをした。
私は仲間の誰かにおめでたい事があったら、
祝ってあげるのが職場の暖かさだと思うので、
盛大な拍手が起こるとご本人達のためにも本当にほっとする。

ところで、物にしようかお金にしようか迷ったけれど、
レイちゃんと相談してやっぱりお金にしたのは、
この「水引のついたご祝儀袋」を皆の前であげたかったからなのよ。
こういうの、見たことの無い人もたくさんいるんだよ。

案の定、解散した後に取り囲んで言っているのは、
「見せて!見せて!」でも、なかなかいい感じ。
ここで一回花火を上げちゃえば、
次からは合意があるので楽だよね(笑)。

「同僚の結婚祝を集める」
これだけの話なのに、なんか一大プロジェクトのように、
主任に相談したり、いろいろ根回ししたり、
なんか、随分気を遣ったなぁ^^;…
下地のほとんど無いところで物事を遂行するってのは、
意外に大変なのだ。
それが当たり前の職場で働いている人には、
馬鹿みたいな日記に見えると思うけど(笑)。

昨日の夕方、結婚祝を受け取った河上君が、
階段ですれ違いざまに、
「ぷらたなすさん、ありがとうございました!」
と、うれしそうにお礼を述べて帰っていった。

そうね。正式っぽい感じのご祝儀袋は、
金銭的な事情できちんと式を挙げずに入籍した河上君が
一番うれしいはずだ。
たぶん彼、こう言った形のお祝いは、
他からはほとんどもらっていないだろう。
今はお子さんも小さく大変そうだけど、幸せになって欲しいね。

あ!でもお礼を言うなら私じゃなくて、
お金を出してくれた全員だよね!あらら、
「私じゃなく、皆さんにお礼を言ってね」って言うの忘れた!
おーい、河上くーん!まぁ、いいか。

さて今日は林さんの結婚パーティ。
うちからはレイちゃんと
ひろ子姉さん(40代前半/女性スタッフ/仮名)が出ている。
レイちゃんは自分のプライベートな友達も合わせると、
これでこの秋4回目の結婚式とかいって、
いつになく残業にも積極的だったな~(笑)
4回の結婚式じゃお金も大変だろうから、
あえてそこに突っ込みは入れない事にする(笑)。
写真撮ったらネットに上げてくれると言っているので、
楽しみ!楽しみ!おめでたい秋ですね~♪

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2006.10.18

失 踪

本日の日記はこちらです。
 

 
 

 

2006.10.17

切ってよし

こちらの説明にじっくり耳を貸さず、
話を理解しようとされない。


短気な上に我がまま勝手で、論法も支離滅裂、
対応したスタッフのひとことひとことに過敏に反応して怒り、
やがて必ず人格を否定するような誹謗・中傷を浴びせ掛ける。


うちの職場では超有名な、
某社佐藤社長(仮名)からお問い合わせが入った。


この人につかまると3時間は固い。
しかも突然理由も告げずに、
「あんたじゃ話にならない。上司を出せ。
俺は部長以上じゃないと話をしない」の一点張りで、
上役に相談のうえ、「それでは」と、
折り返しの電話を約束しているのに、
そこから話があっちに飛び、こっちに飛び、
一向に電話を切らせてくれない。


まさにスタッフ泣かせのユーザーで、
すでに何度も本社まで話の上がっている人だ。


でも、この人、曲がりなりにも「社長」なんだよね。
社員は皆いい人達で、相手が社員の方だと、
どんなお話もスムーズに進むのに、
社員が電話口で、ちょっと理解しかねたり、
聞き返したりする様子をそばで目にすると、
もう、とても黙っていられないらしく、
すぐに電話を社員から取り上げて、
お決まりの三時間コース後、部長対応、
そして本社とのメールが行き交う事態に突入するのだ。


いくらユーザーサポートと言っても、
(例えば)車の運転が全く出来ない人に、
電話でそれを教えることは不可能なわけで、
(例えば)「ここでウィンカーを上げてください」
って言ったって、「なんでそんな、俺の知らない言葉を使うわけ?」
とネチネチ始まるのだから、古参のスタッフは、
心の中で「やってられんわ」と時計を見ながらサジを投げ、
中堅のスタッフは、逆鱗に触れて緊張で身を固くし手に冷や汗、
新人スタッフは、あまりのひどい言われように、
誰もが涙目で対応するという、この佐藤社長。


げ!今フルネームで検索すると結構ヒットするサイトがあって、
なんか、あちこちのサイトでご商売なさっているみたいですが、
株式会社なのに会社案内に資本金や役員や、
取引銀行などが全く載っていないので、
普段最高にエラソーな物言いと態度の割には、
会社自体は大した事無いのかしら(笑)?
だよねぇ…一流企業の社長さんだったら、
もう少し言葉遣いってものがあるでしょ?って感じだよ。


社員は皆いい人ばかりで、
そちらと対応するとスムーズに話が進むのに、
電話をしている人が少しでも首をひねったり、
一度では理解できずに聞き返したりしていると、
もーー、一瞬でも黙っては居られずに「貸せ!」とばかりに、
横から受話器を取り返してご登場…となるようだ。
それにしても、ここの会社って中はどんななんでしょう。
定着率悪いよ、絶対(笑)!


    *    *    *    *    *    *


さてここまで書いても、実は私、
この方と直接話したことがありません。
なので今までのは、皆が口々に私に訴えてくる内容なのですが、
日常的にお客様対応をしているわけではない私は、
一度でいいからこの人と話をしてみたいのよ(笑)。


本日はまさにそのチャンスだったのに、
名乗った方が別な人だったので、
大事にはならないだろうと思い、
他の人に取り次いでしまったら、
やっぱり佐藤社長が出てきたらしく現場は一気に、
スタッフ同士のメッセンジャーの嵐!!(笑)。
「来た!」「来た!」「来た!」


そうよね。


電話対応がメーンのこの仕事を始めたばかりの頃は、
突然切れて怒り出すお客様、
映画のようなヤクザ口調で威圧的に罵倒してくるお客様、
顧問弁護士と相談して訴訟の準備を始める…と、
ゾッとして背中に汗をかくぐらい淡々と冷ややかに告げてくるお客様、
経営者夫妻なのか、電話の向こうでものすごい夫婦喧嘩が始まり、
ものの壊れる音、女性の泣き声など、
「ヤバイ…ヤバイ…ヤバイ…どうしよう…どうしよう…」などと、
相手のひとことひとことに顔が真っ赤に紅潮して来て、
人生最大の緊張を何度も味わった私ですが、
なーに、今はね、悪い言い方をすると、
しょせん、お客なんて顔も知らないどっかの馬の骨よ(笑)。


あんた、受付センターがどこにあるのか知らないでしょ?
どうせ東京だと思っているでしょ?
悔しかったらここまで来てみ。
そこ沖縄だよね?無理ジャン…みたいな感じで(笑)。


もちろん今でも焦る事はありますが、
企業としてできる事には限りがあるし、自分自身もそうだし、
世の中には実に多種多様な発想の人がいるとわかった今は、
「あ、このユーザーはこのタイプね、ハイハイ。」
と、どこかで気持ちを割り切らないと、
永遠に翻弄され続けるだけだと思うんだよね。


スタッフの中でも、
その辺がクリアできて達観に至った(笑)人は、
どんなに罵詈雑言を浴びせ掛けられても、
そしてそのひどい中身が、
まさに自分という個人に向けられたものであっても、
傷つき怖がることなく、
適当に自分の人格と現状を切り離す事が出来るので、
「あーあ、また始まった。一時間ぐらい謝り倒せば、
怒り心頭に来てガチャ切れするかな^^;?」などと、
隣の席の人に実況中継のメッセンジャーを
流す余裕さえあるのですが、
(もちろん、これは運悪く
エキセントリックなユーザーに当たった場合ですよ!)
どうもたいていの人はそうはなれないみたいで、
人によっては電話を終えたあと、机に伏して号泣したり、
ショックで翌日休んでしまったり。


そんな衝撃の大きい様子で、
しばらく震えていたりするのを見ていると、
「どれ、代わってやっから。よっこいしょ。」と、
すべての感情一途な馬鹿馬鹿しい苦情を
代わってあげたくなるんですが、
そこで半日も一日も、いやヘタすると数日間、
詫び状だ、時系列だ、報告書だ、と関わらざるを得なくなると、
自分の本来の仕事が完全に停滞してしまうので、
「いや、ここはユーザー対応がメーン業務の人に任せて我慢、我慢」
と、かなり押さえているんですよね(笑)。


ま、クレーマーも、分からず屋系の変なユーザーも、
数を対応するとコツがつかめてきて、
一部の人は少しずつノウハウがわかってきたりもするので、
経験を積むのもその人のためだと思うんです。


ですが、気の弱い人がそこで著しい恐怖感を持ってしまうと、
次から吐いたり下痢をしたりして、
二度と「慣れる」という事は無くなってしまう事もあるので、
これもまた性格一つで大変難しいものと思います。


個人的には、
結局、どこまで開き直って腹を据えることができるか、
という一点が重要だと痛感してます。


本来は論外である、
「お客様の非を指摘し、理詰めで批判する態度」に出てみたり、
マニュアルを度外視したり、言葉遣いをわざと崩したり、
常識を知らない馬鹿な女の子を装ってみたり、
何かと難くせをつけてくる固執的な性格の苦情ユーザは、
禁じられている事を敢えて駆使しないと打破できない事が多く、
男性でも女性でも、あとで上司にそれを咎められたとしても、
「ごめんなさーい。やっちゃいました~」
と、影で確信犯の舌を出せる人が、
スタッフさんの中でも窮地を乗り切れる人なのだと思っています。


だから、こういうのは、あんまりマジメでいい子で
はみ出した事がなかなか出来ない人は向かないんですよね。
「申し訳ありません!余計にお客様を怒らせてしまいましたっ!」
と90度の角度で上司に頭を下げている自分を常に想像しながら、
私も毎度危ない橋を渡ってますもん(爆)!


    *    *    *    *    *    *


さて、取り次いだスタッフの対応が一向終わらないので、
気になってやりとりを聞きに行く。


班長のレイちゃん(20代後半/女性スタッフ/仮名)も課長も来ていて、
「今、どんな状況?」と尋ねると、
「課長対応までは持ち込んだんですが、
そっからなかなか電話を切らせてくれないんですよね。」
「あ、そう。畑さん(30代後半/男性スタッフ/仮名)頑張れ!」
(ちょっと対応が優しすぎるかな。たぶん、もっと強気でもいいよ!)


課長が、言った。
「今、本社と連絡を取ってきて確認しました。
あんまりひどい事をスタッフさんに言ってくるときは、
ひとこと詫びて、有無を言わせずにこっちから切ってもいいって。」


おーーーーー!そうか。そりゃいいわ。
畑さん、さっさとこっちから切ってもいいんだよ?
やれ!やれ!行け!行け!


そうこうしているうちにベテランの畑さんは、
どこかできっかをけつかんだらしく、「それでは」と、
冷静に電話を終えてしまった。
なーんだ、切らなかったの?こっちから(笑)。


「いや、それはわかってたんですけど、
いざそれをやろうと思ったときに、
アレ?なんて言って切断すればいいんだろ?
って、いい言葉がなかなか浮かばなくて(笑)。
…すみません。フツーに切っちゃいました^^;」


そうか、なるほど、
言われてみればすぐに思いつかないね。
確かに。。。
(皆さん、とっさに思いつきますか(笑)?)


こっちから切ってもいいのだったら、
わたしゃ、そりゃ楽だよ!
でも皆がそれをできるようになるためには、
「切断トーク」も一緒に考えないとね。


帰りに更衣室であった別部門の友達に、
それを尋ねてみた。
彼女の部署は個人向け廉価商品のサポートで、
お客様の質が自他共に認める「最低のところ」。
うちのようにマナーに準じた正統な事ばかりは、
たぶんやっていないはずだ(笑)。


そうするとね、彼女曰く、「あ?切断トーク?」


あるよ。えーとね、うちの場合はね、
「弊社の製品に関わるお話ではないようですので、
失礼ですが、このお電話は切らせていただきます」
だったかな。


おーーーー!なるほど!そうか、それはいいね。
要するにこういうのも、
言い回しを知っているかどうかなんだよね!
なんか、いい事聞いちゃった。
明日、皆にも伝達事項として教えよう♪


そして私は、一刻も早くこのセリフを使ってみたくて仕方なくなり、
「さぁ~、佐藤社長、今度はウェルカムだよ~(笑)」と、
妙に次の電話を待ちわびる気持ちに、なってしまったのでした。


これを職場の誰かに話したら、
「そんなのはぷらたなすさんだけですよ(-_-;)…」と、
白い目で見られるのは十分わかっているんですけどね(笑)。
いや、また来ないかな~、佐藤社長~!


ところで、ご縁があってこれをお読みの皆さんは、
そんな嫌~なお客さんにはなっていないですよねっ(笑)??


2006.10.16

スタッフさんの結婚式

土曜日は職場のスタッフさんの結婚式だった。


新郎:大浦さん(40代前半/男性スタッフ/仮名)は、
本当に「オタク~」って感じの容貌。
体質だと思うんだけど、髪の毛がいつも油っぽくて、
少々小太り。


入ってまだ1年に満たない人ですが、
自分より若い人の助言には素直に従わずに陰口を叩かれていたり、
体臭が強いので皆が隣に座りたがらず、
人懐こい性格なのに周囲から避けられていたりして、
職場でみんなに認められ、
愛されているという感じではないかも。


でも、私は結構気が合うんだよね。
体臭も性格も全然気にならないし、
「口の割にはごまかしやミスが多い」というのも、
私のように彼よりも年長の人が、
地道に言っていけばきっと直る程度のものと思っているし、
ま、ヘラヘラと調子が良くて人のいいオッサンなんですが(笑)、
スタッフ達の中には、何かとカチンと来ている人も多く、
「結婚式に招待したいので、何人かの皆さんに声がけしたい」
と言って来たときに、正直、「全員NGだったらどうしよう…」
と少々気を揉みました^^;
私は大浦さんのように口数が多く軽くてノリのいい人は、
話していても相性がいいんですけどねぇ…


でも、せっかくの結婚式なのに、
職場の人が誰も居ないんなんて絶対に寂しいし気の毒だし、
人目も悪いよね。
聞けばお父様は校長先生もやった方で、
多分、頭のいい親戚の多いきちんとした一家なのだと思う。
だったら尚更、体裁とかは整えたいだろうなぁと痛感し、
打診があったときに真っ先に「絶対出るよ!」と意思表示。
ほかにも2名出席してくれる人がいて、まずは良かった良かった。


披露宴はお料理が和食で花嫁さんも内掛け姿。
親しい人のみの内輪のお披露目と聞いていたので、
確かに人数もこじんまりとしたものでしたが、
それでも、ちゃんと司会者がいて、
お色直しもあるような結婚式は本当に久しぶりで、
最近は入籍だけしてお式や披露宴はしない若い人が多い中で、
やっぱり昔からの感覚を持ったご親族の多い家なんだろうなぁ
と、思ってみたり。


でも、何が調子悪かったのか、
昔は意地っ張りだった?若気の至りなのか、
とてもいい会社に就職したのにその後何度か転職を繰り返し、
40代で契約スタッフという男性が新郎の場合は、
会社の部長や課長や部下達が男女総出で出席するわけでもなく、
同僚達が余興を披露してくれるわけでもなく、
新郎紹介で読み上げられた現在の会社名は、
実はそこの社員ではなくあくまでもスタッフとしての派遣先であって、
私自身はなんとなくフクザツな思いがしたし、
職場の出席者が私を含めて女性だけわずか3人てのも、
(都合を理由に何人かには出席を断られているのを知っているだけに)
親戚の手前、ご家族やご本人の胸中はどんなものだろう?
と思いましたけど、同級生や以前の仕事関係のお知り合いの方など、
少ないながらいい友達に恵まれているのがわかり、
私は本当にほっとしました。


さて、そんな大浦さんの結婚相手は、
なんとオンラインゲームで知り合った他県の女性という事で、
話には聞くけど、本当にそういう事もあるんだな~と思いつつ、
失礼にも、あのキャラ、あのルックスで、
リアルとバーチャルの落差を相手の方は納得しているのか、
これまた他人事ながら心配だったのですが^^;、
大柄で豪快な花嫁さんはとても明るくたくましそうな方で、
「あ、この方なら大丈夫だな!」とこれまた心から安堵しました。
いや、ホント、カラカラとさっぱりしていて、
すごくいい感じの人でしたよ。


花嫁さんは30代でバツイチ、
小学校高学年の娘さんを連れて他県から嫁ぎ、
すでに大浦さんのご家族と同居しているのですが、
痴呆症で何を話し掛けてもよくわからない様子のお母様と、
ちょっと変わった感じで今も独身のお兄様と、
傍から見ても、なんとも苦労の多そうなご結婚です。


暖かく和やかなとてもいい結婚式で、
私自身は頼まれたスピーチも、
結構いい感じで話せて良かったのですが、
こういった場で、今まであまりよく知らなかった、
スタッフさんのおうちの事情などを目の当たりにすると、
大浦さんを信頼し遠くから嫁いで来て同居まで了解してくれた、
新婚の奥様のためにも、ぜひ、結婚してよかった!と思えるような、
幸せな家庭生活を築いて欲しいと願わずにはいられませんでした。


私達の職場はいわゆる非正社員の現場で、
少数の正社員と大多数の契約スタッフで成り立っているんですが、
(私はそのスタッフ側のお世話役)
男性はなぜかここに来てから結婚したり、
お子さんができたりする人が結構多いんです。


今まで何かのきっかけで、
就業のメーンストリートからはみ出してしまい、
少々不遇でいた人も、収入が安定しなかった人も、
これを機に少しでも幸せになって欲しいなぁ…
なんて、チラっと思ったりするのですわ。
どんなに長く務めても、親戚に誇れるような地位や肩書きは、
手に出来ない職場ではあるのですけど。ね。

 


 

 

2006.10.15

「親展」は逆効果だよ

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普段はあまり使っていない通帳からお金を引き出そうと思い、
キャッシュカードを探すと、あれ?ない…
いつも持ち歩いていないので、気がつかなかったけど、
この前はいつ使ってどこにしまったんだっけ??

手近なところを探しても見つからないので、
「もしかしてどこかで落としちゃったんだろうか…」と思えど、
そそっかしい私のことなので、
部屋の中の意外なところにしまい込んで、
そのまますっかり忘れてしまっている可能性も大きい。

念のため、よく行くキャッシュコーナーや銀行に、
届いていないか聞いてみたけど、届いていないとの事。
「すぐに停止措置をとりましょうか?
停止なら、ご本人じゃなくても大丈夫ですよ?
(カードはうちの亭主名義)」
というもっともな申し出を断ったのは、
うちのご亭主がずっと持っているのではないかと疑っていたり(笑)、
あっさり出てきた時の停止解除手続きが、
もし窓口申請だったら面倒で嫌だな、なんて思ったから。
だいたい残高が数千円だし(笑)。

数日間気にしながら、先日ようやく、
室内の「四次元ゾーン(笑)」となっている、
状差しとかマガジンラックとか、
「とりあえず何でも突っ込み用引き出し」を整理したら、
どうせ何かの勧誘か宣伝だろうと思い未開封だった、
当該銀行某支店からの郵便物に目が止まった。

宛名:うちのご亭主の名前。
ロゴ入りの普通の封筒に、赤いスタンプで「親展」。
ハッ!!!!これってもしかして!!

中を開けてみると思った通り、
落し物のカードが他店舗から届いているという知らせで、
焦るよりは、答えが見つかった安堵感でほっとしたのですが、
連絡と保管の期限は…え!明日!ヤバイ!!
そうそう、この封書って届いたのは随分前だったよ^^;

早速その場で銀行に電話をかける。
こういう作業というのは、
この日のように、平日に有給を取ったときこそが大チャンス、
この機会に一気に済ませないとまた先延ばしになっちゃうのだ。

電話に出た銀行の女性は、
「日中も幾度となくお電話差し上げておりましたがご不在で、
郵便物も何度か送らせて頂いていたのですが…」
と、一向に連絡がないので気を揉んでいた様子で、
言葉つつましく丁寧な物腰ながら、「なんで今頃」と、
文句の一つも言いたそうな雰囲気です。(ごもっともデス…)

そういえばこれと同じ封書は以前にも何度か来ていたけど、
その都度、銀行が支店ごとに作成している手作りのチラシか、
何かのご案内だろうと思って、亭主も私も中を開けたことは、
なかったのだった。今思えば、むしろその根拠となったのが、
この赤い「親展」のスタンプなんだよね~(笑)。

    *    *    *    *    *    *

夜勤で朝に帰宅した夫に、
「ちょっとちょっと!探していたカード、銀行に届いているんだって!」
「だろーーー!だから俺じゃないって何度も言ってるのに。」
(スミマセン…、でも家庭内で"前科"がある人には、
真っ先に疑惑の目が注がれる事になっているのだ。)

「それよりちょっとこの封筒見てよ。
これってそんなに大事な連絡に見える?」
「あー、それ、ずっと前見たことある。」
「これがそうだったのよ!」
「俺、捨てたよ、それ(笑)」
「でしょ~?」

自分の非を棚に挙げてこの言い草もないのですが(笑)、
例えばクレジットカード会社からのダイレクトメールの封筒には、
どれにも「親展」の文字が印刷されている今日この頃。
そして、郵便局や信用金庫からの質素な封筒でさえ、
何かと思って封を切ると、
年賀状の注文書だったり、○○ローンの相談会のチラシだったり、
(そうそう、信金の場合は役員や決算の報告などもこんな感じで届く)

なので、受け取るほうにとっては、
営利企業からの封書に「親展」という文字があれば、
何かの宣伝では?と疑いを持つ刷り込みがされていて、
目にした瞬間に、「緊急性はなし!」という判断をするような、
条件反射に陥っている場合が多々ございます(笑)。

仕事が立て込んできて帰りが遅く、
帰宅早々着替えもせずに、
スーツの上にエプロンを羽織って
速攻夕飯支度…なんてときは、
日々の郵便物も大事そうなものだけ、
選んで開封したりするのですが、
そんな期限のある大切な知らせなら、
「親展」のスタンプなんか押さずに、
「重要なお知らせ」とか、
「必ず目を通してください」とかさ~、
何かもうひと工夫欲しいところだよね~^^;

あとで色々な郵便物の封筒を確認してみたら、
大事な連絡はやっぱりそれなりの、
注意を喚起するような表記で来ているもん。

本来、「親展」というのは、
プライベートに関わる連絡だから、本人以外は開封しないでね♪
という意味だと思うけど、どのダイレクトメールにも、
当たり前のように記載があると、
こっちの感覚も麻痺しちゃっていたんだよね。

が、ここで不満を抱きつつ、
「4月からお知らせを差し上げているんですが…」
という行員の女性の言葉には、思わずひえ~っ!

「すみません、一体どこに落ちていたんですか?」
「○○支店です」
あらら、職場からの最寄の支店ですが、
歩いて少し距離があるため、ほとんど行かないところだわ。
しかも4月に落として半年もそれに気がつかないなんて、
やはりお恥ずかしい話ではあります。。。
(というか、危ないよ、私!!)

しかもそのキャッシュカードは
他店舗で拾われ、発行元の支店に転送されたわけですが、
そこは引越しをして場所が離れてしまったため、
今は全く行かない支店。言われてみれば妥当ですが、
まさかそこに届くなんて、思いもよりませんでした。

    *    *    *    *    *    *

お恥ずかしい話のついでに、
実は私はかなり以前、ジャパンネットバンクのカードも、
知らずにどこかに置き忘れた事があって^^;、
その時は書留封筒でジャパンネットバンクから自宅に現物が届き、
「弊社にキャッシュカードが届きましたので郵送いたします」
「今はロックされているので再利用の手続きは以下をネットで…」
と案内を見て初めてその事実に気がついた事がありました。

他にも、某クレジットカードが、
財布からすべり落ちたのに気がつかないでたら、
「セブンイレブン○○支店からさきほど連絡がありまして…」と、
カード会社のほうからすぐに電話が入ったり、
よほど悪意のある人に拾われない限り、
こういったものは拾った方も発行会社も、
最善の努力ときちんとしたフォローをしてくれるものなのだなぁ…と、
幾度か感謝の念を抱いたのですが、
○○銀行は、もう一歩踏み込みと工夫が足らんよ。
ていうか、ネットバンキングでアドレス登録しているんだから、
メールでも下さいよ。(←言いたい放題(笑))
(その前にその間抜けな性格をどうにかせいっ!って話ですよね^^;)

    *    *    *    *    *    *

「何度か電話したって言っているけど、来てないよね?」
電話を切った後、
日中は家にいる夫に聞いてみたけど、受けてないとのこと。
留守電の記憶も無い。タイミングが合わなかったのかな。

いずれにしても、利用頻度の極端に少ないカードは、
「在庫管理」に留意せよ!って事ですよね。

そして、教訓!
キャッシュカードをなくしたかもしれないと思うときは、
発行支店からの連絡に注意せよ!ですね。

それにしても、税金だって何だって、
未納のお知らせ→督促状→催告書と、
段々緊急性のグレードを上げてくるのに(笑)、
何度か受け取った記憶のある、
毎回変化の無い赤い「親展」スタンプの封筒では、
「落とした事にさえ気がついていなかったのに、
こんなんじゃ、すぐに開くわけ無いジャン!」と苦笑した私。

インターネットバンキングでも他行と比べてイマイチ使い勝手が悪く、
セブンイレブンのATMでさえも21時に扱いを終えちゃうこの銀行に、
「やっぱり何かと殿様商売だよなぁ~」なんて、思ったんですが、
こういう事も、実は担当者の機転ひとつだったりするので、
自分が悪いのに、悪口言うのはやめようと思いました。ハイ(笑)。

でも、大事な連絡に、いまどき「親展」の赤いスタンプは、
逆効果かもしれませんよ。
(なんちゃって、多分、そんなのは私だけ?(笑))
 

 
 

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2006.10.09

間違いじゃないから言えない

5月に入った後藤君(20代前半/男性スタッフ/仮名)の評判が、
イマイチよろしくない。


いつまでたっても同じ事を
何度も何度も安易に聞いて来る。
覚えようという気持ちが伝わってこない。


精通するための努力をしない。
一刻も早く周りに追いつこうという一生懸命な気持ちが見えない。
お客様対応上、自分がわからなくて答えられない事があっても、
先輩達の力を借りてそれを終わらせた後は、
質問するでもなく、調べてみるでもなく、
そのままそれでいいと思っているように見える。


職場を遊び場と勘違いしている。
先輩達の世間話にはおおいに割って入って来るが、
収束のタイミングをわきまえずに、
いつまでもその話を続けている。
親近感のある人には、相手の都合などお構いないしに、
ガンガン雑談を話し掛けて来る。


で、結局、「あいつは仕事する気があるのか?」
という話になっていて、
事前研修では一体何を教えたの?と、
どうやらこちらにも火の粉が降りかかるような雰囲気に、
なっているらしい^^;…


確かに後藤君は、年齢のせいか性格なのか、
マナーや場をわきまえないところが少しあって、
後半マンツーマンだった事前研修でも、
私が部屋に入って来てホワイトボードの前に立っているのに、
声をかけて制止するまでMIXIの書き込みに没頭していたし、
いやそればかりか、
「すんげー、今友達からこんなん書き込みあったんスけど…」
と、PCの画面のMIXIをこちらに向けたりして^^;
状況に応じた善悪の判断や公私の区別がちょっと。。。


この人って高校を出てから、
成長した部分ってあるのかしら?と思った。
(その行動ってホントに何も疑問にも思ってないの??)


後藤君は20代前半ですが、
確かに同世代のほかの若者と比べても、
どこか幼くて社会人という雰囲気があまりない。


それはフリーター経験しかない職歴からも、
腰を据えてきちんと育成された事がないように感じますが、
話してみると、知識や技術が要求される仕事への憧れが強く、
事前研修では、「こういう仕事がしたかったんですよね。」
と、喜々として課題をこなし人の話に熱心に耳を傾けてくれた。


そして何より未経験者なのに飲み込みが抜群に良く、
一を聞くと十まで自分で応用させちゃうような勘と、
研修中、説明が複雑になるので割愛した事による
数々の矛盾をきっかり質問してきて、天才的だな、この人、
と、私は思った。


こういう人は、「水を得た魚」状態になると、
どんどん伸びるんだよね。
自分でガツガツ掘り下げて勝手に突っ走って行くから。


社会的に未熟なところは後からでも修正は十分可能だし、
その辺りは神田君はじめ、分別のある先輩達が、
うまく導いてくれるだろうと確信し、入れた後は、
何の心配もしていなかったんだ。
でもあれから、状況…あんまり変わってないのね?
いやむしろ悪化しているって事?


    *    *    *    *    *    *


先輩達が新人を批判する言葉のうちで、
「やる気がない」という言い方があるけど、
私はそういった類の批判はあまり好きになれない。


自分の経験でもそうだったけど、
「やる気」というのは見返りを期待して自然発生する、
相対的な感情だと思っているんですよね。
それは「周囲の評価」だったり「お金」だったり、
「異性の好感」だったり「自分の知的興味」だったり。


やる気は、「出せ」と言われて出るものではないし、
それが沸き起こらないのはむしろ、
職場環境がその人に対して、
見返りの可能性を提供していないという事で、
無意識ににその人が発信している
職場評価の結論だったりするんだよね。
そう。結果なのよね、それって。


仕事人として完成した大人であれば、誰が教えてなくても、
職場での振舞い方というのが身に着いていますが、
まだまだ社会的に未熟な若者を捕まえて、
自分達の事は一切顧みずに、
「やる気がない」の一言で新人さんを皆で批判するのは、
少し性急な結論のようにも思います。
だいたい周囲の人達は彼に系統だった指導を
きちんと行っているんだろうか?


    *    *    *    *    *    *


神田班長一人から聞いた話では状況が見えないので、
私はひそかに先輩達を集めて私的な「公聴会(?)」を開いた。
本当は、皆で集まってその場にいない人の話をするなんて、
よろしい事ではないので、あまりやりたくないんだけどね^^。


でも皆さんから出てくる話は、やっぱり神田君と同じで、
口々に「社会人としてのマナー」とか「やる気」とか、
仕事から少し離れたマインド面の指摘ばかり。
ですがただ一人、
由香ちゃん(30代前半/女性スタッフ/仮名)だけがこう言った。


「後藤君て、見てると、
いまだに何がなんだか全然わかってないみたいなんですよね。
仕様とか仕組みとか、"何でそうなるのか?"が、わからないと、
"なぜそこを調べなきゃいけないのか?"が、理解できないし、
私達の指示や助言は全部理由があって言っているのに、
その土台となる発想や意味が根本的によくわかってないと、
とりあえずその場で従うだけで、
いつまでも身につかないっていうか…
結局何もかもが、まだきちんと
つながっていないと思うんですよね。」


私はそのときまでに、
「エラーの内容を聞かない」
「ツールで確認作業をしない」
「マニュアルを全然見ていない」
「動作検証をしない」など、
後藤君の切り分け手順の不備や甘さをたくさん聞かされ、
それが「仕事人としての意識の問題」と結論付けされていたので、
内心では「それって皆さんが現場で教えるものじゃないの?」
と反論したい気持ちがあったのですが、やはり、
今聞いた由香ちゃんの意見が、この中で一番真実だと思った。


マナーも意識もそうだけど、身に着いていないのは、
そっちよりも知識や業務スキルのほうなんだな、きっと。


過去、「なぜかイライラさせる人」でも書いたように、
特定の女性スタッフやその一派から毛嫌いされて、
すっかり浮いた存在となり、
一時は退職を申し出てきた由香ちゃんが、
このグループに来てからはスキル面の成長が著しく、
今では優秀なスタッフである共に、
的確な観点を持つオピニオンリーダーとなっているのがうれしい。
彼女は、本当に成長しました。


そう、環境が自分に合えば人はどんどん変わっていく。
これこそが好例じゃないのかな。


    *    *    *    *    *    *


「だから、わからないならわからないで聞けばいいのに、
簡単な事は覚えないで何度も聞いてくるくせに、
肝心な事は質問が出ないから、こっちだって、
『聞いてこないからわかっているんだろう』ぐらいにしか思わないし、
仕事中はヒマさえあればMIXIばっかり見てるし、
そんな時間があったら、ほかにやるべき事はたくさんあるはずなのに、
そういうのは、俺から言わせると「やる気がない」以外の
何物でもないとしか思えません。」


神田君が言うのは正論だけど、
じゃ、神田君は彼の理解度をマメに確認している?
何がわかっていて何がわからないのかきちんと把握している?
成長が見えた事柄は誉めてあげている?
彼が一人前になるための働きかけと努力をしている?
知識がわからない人には知識を、
仕事の進め方が身に着いていない人には仕事の進め方を。
放置しても自力で成長できる人もいるけど、
しっかり育てないと育たない人もいる。


なので由香ちゃんの言葉は、ひそかな神田君批判でもある。
神田君はたぶん、やるべき事を新人にきちんと教えていない。
OJTの詰めが甘く、ちょっとわかるようになってくると、
早々に手放して放置しちゃう。
社会人として完成している人ならそれでもいいけど、
後藤君のようなやんちゃ坊主は彼の手に余るだろうね。


神田君は優秀な班長ですが、
自分の関心のないことにはかなり大雑把。
元来自分の興味のないことに対しては面倒臭がりなので、
手のかかる新人はさっさと身から離して、
早く自分の世界に戻りたいのだろうね(笑)。


そんな彼は、通常班長が作成するシフトさえも他人に押し付けて、
自分は空いた時間をアスキーアートの制作に没頭していたりする。
元々あまりエラそうに人の事は言えない男なのだ(笑)。


そして実はそれをみんな知っていて、
後藤君への不満の半分は、
神田君への不満だったりするのだね。


    *    *    *    *    *    *


水掛け論を続けていても埒があかないので、
私は3日間後藤君を借りる事にした。
実際に隣でお客様対応してもらって、
どこに問題があるのか自分の目で確かめようという魂胆だ(笑)。


それでわかったこと。
後藤君、基本知識が全然ダメダメ^^;!
何もかもがとっ散らかってて散逸しちゃっていて、
根本的に私達の業務がどんなものであるかの認識も、
カッチリと身に入っていない^^;
え~、もう、入って4ヶ月だよ~?
これさー、神田君も悪いよ、やっぱ~。


一度なんて、一切何の調査もしないで、
「○○と思われますのでご確認を」で終わらせようとしているので、
おぃ、待て!と(笑)。


「○○と思われる、…ってなんでそう思ったの?」
「この前同じお問い合わせのお客さんがそうだったからですが。」
「じゃ、エラー聞いた?」
「聞いていません。」
「なんで聞かないの?聞きなさい。」
「??」
「今すぐ聞きなさい。」


「エラーなんですが、一杯出すぎていて、
電話では伝えられないそうです。」

「あぁ、それじゃどうしようかな…」

「え?あの、口では伝えられないいうから、
『あぁそうですか。わかりまして。』と言って、
電話終わっちゃいましたけど?」

「おっとー!(トホホ)、電話で言えないぐらいたくさんあるのなら、
メールにペーストして送ってもらえばいいでしょ?
すぐに掛け直して送ってもらいなさい。」

「あ、はい。。。」

(ああ、そうですか、で終わらせるなよ~(苦笑))


--


「お客さんメールはOKだって?」

「それが、セキュリティが心配だから送りたくないって言ってます。」

「じゃ、暗号化してパスワード設定して、添付してもらって。」
zipとかわからなければ、ワードでもいいから。」

「…それならいいそうです。」


まったく最近は、
セキュリティ、セキュリティと叫ばれすぎて、
こちらから見て見当違いな者でも、
断固外部には出せない、というユーザーさんも増えた。
どう考えても「その発想は変だなぁ…」という会社もある。
組織の方針なら仕方ありませんけど、
ウチラにとっては非常にやりにくい。(内緒ですけど…)


「メール来ました。」
「じゃ電話してパスワード聞いて。」
「はい。」
後藤君が電話を終える。


「あれ?どうしたの?パスワード間違ってる?開かない?」

「いや…それが…」

「?」

「すみません。これってどうやって開くんですか?」

「(ガーン…)何か圧縮・解凍ソフトで開かない?」

「それって…もしかして入ってないかも…」
(さらにガーン……)

「今までこういう作業ってしたことないの?
お客様に何かを提出していただく事はなかったの?」

「あったような気もしますけど…よく…わかりません。。。」


私はチラリと神田君や先輩達がいる一角のほうを見た。
4ヶ月ここにいて、この作業が一度もないって事はないよ?
いつまでも半人前だと思って、
皆様、きちんと仕事、彼に預けてないんでないの?
人は一人前に扱ってみんなで当てにしてやらないと、
本当の一人前にはならないよ?


とりあえずLhaplusでも入れてもらうか
…と指示出ししていると、
ダウンロードしようとしたPCに
「上書きしますか?」のメッセージが。
(すでにあるじゃ~ん(-_-;)…)


さてようやく添付ファイルを開いてもらうと、
再びガーン…

「後藤君、これ、エラーログじゃなくて通常のログだよ^^?
ちゃんとどれを添付するかお客様に教えた?」

「言ったような気がするんスけど…(モゴモゴ)」

「"気がする"じゃ駄目でしょ。
あ~だから一杯あって送れないって言ったのね。」
(これは私も迂闊だった^^…)


再度電話を掛けさせて、
もう一度きちんとエラーログをみてもらい、
今度はちゃんとエラーコードを口頭で聞き出す。

「お客さん、XXX12345って言っていたよね?
それって何のエラー?」

「すみません。わかりません。」

「後藤君。今お客様は保留でずっと待っているんだから、
"わからない"っていう回答はないでしょ(笑)?
わからなくても調べればわかるでしょう?
手元にマニュアルは?ほら!」

「あ!」


後藤君、慌てていつもの自分の席に
マニュアルを取りに走る。
「こんな肝心なものを準備もしていないのか?」と、
ここではまだ怒っちゃ行けない。
後藤君は、今日が本当のスタート地点なんだ。
今までの4ヶ月はなかったも同然のようなものなのだろう。


「持って来ました」

「エラーコード一覧開いて。」

焦っているのかなかなかページが見つからない。

「あらら、ここって普通はすごく良く見るページだよね?」

「はぁ…」
(ククク普段あまり見ていないな(笑)プッ)

「だったらお客様を待たせないで開けるように、
自分でINDEXつけようよ。一発で見れるようにさ。」

「あ、はい。」

後藤君が突然INDEXを取りに事務用品コーナーに走るので、
「ちょっと!ちょっと!」と制止。「それは後でいいから!」
「今はお客様と電話中でしょ?電話、電話!」
もう混乱してきてすっかり舞い上がっているのだった(笑)。
ちょっと気の毒だけど、これもまた通過儀礼のようなモンだ。


エラーコードを確認させてわかったのは、
それは後藤君が見込みでお客様にお伝えしたのとは、
まったく違うエラーだったってこと。


いや、最初からこちらはそれをわかっているんだけどさ、
それを自力で確定させるまでの手順を一緒に刷り込んでいかないと、
私がここにいる意味、ないものね。


後藤君はエラーコードから推測できる原因をお客様に伝え、
それに関してお客様には心当たりがあったらしく、
「なるほど!お陰さまで原因がわかりました!」と感謝されて、
ようやく一件の対応を終えた。
フォローアップ研修としては、
最高の案件、最高の終わり方だな!
いやまだ仕上げの一発が残っているよ。


私はここで姿勢を正して後藤君と向き合った。
「後藤君、後藤君て入ってもう4ヶ月だよね?
普通、4ヶ月っていうと仕事も覚えて一人前に成って来るのに、
解凍ソフトもわからない、エラーコードもわからない、
マニュアルも準備していないし、リストを開いた跡もないって、
これ、一体どういうこと?」


「…」


「先輩達と自分の間に、あんまり差があるので、
いつまでもそれが普通の状態って思ってない?
でも本来ならもう肩を並べてもいい時期ですよ?
というかみんな後藤君と同じレベルで入ってきて、
半年後には先輩達と同等に動けるようになってますよ?
後藤君だけそれができないのはどういうわけ?」


ま、ここはフォローアップ(研修)の落としどころなんで、
ある意味3日間の最初の山場です(笑)。
目を思い切りマジにして私も真顔になりまっせ。
本当は必要な手順や理屈をガッチリ教えていない神田も悪いのよ。
でもそれはここで絶対言っちゃダメな事(笑)。


    *    *    *    *    *    *


そしてその後、どうやら後藤君は、
いい感じで変身を遂げつつあるらしい。
廊下や食堂で同班の先輩スタッフさん達に、
「やってもらって本当に良かったです」などと言われると、
こちらもうれしい気持ちになる。
「なんか、INDEX貼ったり自分で資料を作ったり、
それに最近結構、良く聞いてくるようになったんですよぉ~」
「ああ、そう。それは良かった(笑)。」


その後、由香ちゃんとも話す機会があり、
彼女にこんな事を言われた。


「エラーの見方が間違っているとか、
調査の手順が違うとか、
誰が見ても間違いとわかるような事は、
すぐに『それ、違うよ』って言えるじゃないですか?
だけど勤務態度とか仕事への取組み姿勢というのは、
自分達だって人にエラそうな事をいえる資格があるのか、
それを言ってもいい立場なのか、とても自信がないし、
仕事振りを横で見ていて『あ~』と思っても、
『それじゃダメでしょう?』とはとても言えないんですよね。」


「え、そういうのは周りがどんどん言ってもいいと思うよ?」


「いやでも、正確に考えると、
努力とか工夫とか意欲的な姿勢とか言うのは、
あった方がいいけど、
なくても『間違い』ではないじゃないですか?
しかも性格も考え方も人っていろいろなのに、
数式のように正しいか間違いかで、
割り切れないような精神的なことを、
私達はなかなか上から厳格には言えないんですよね。」


私はこのときばかりは、由香ちゃんに脱帽した。
「間違いじゃないから言えない」か。。。
なるほどねぇ。。。
○か×か、YesかNoか…
答えがはっきりしているものなら、「違うでしょ?」
と誰でも言える。


だけど、「こうであるのが望ましい」「人はこうあるべき」
みたいな精神論的な事柄は、他人に言うのはなかなか難しい。
上司と部下ならいざ知らず、同僚として迎えた新人なら、
尚更だろうね。


だから彼らは肩書きのある班長に望み班長に期待しているのに、
神田君がそちら方面の指導はさっぱりなので、
内々に不満が高まっているんだろうね。
そうなると今度は、神田君に班長の自覚があるのか、ないのか?
という話しに論点が変わってくると思うんだけど、
そういうのって、正直難しいだろうね。


心構えや望ましい業務態度なんていうのは、
両者の間に圧倒的な差があって、
言うほうと言われるほうの関係に、
お互いの納得がある場合にしか効果ないもんね。
たいていの場合は、上の人のほうに自信がない。
自分にそういった事を言える資格あるのか?なんて、
結構ビクビクしたりしているもんです。


私達の職場は契約スタッフが自分達で切り盛りしている、
歴史の浅い若者集団です。
もう少し時間が経たないと、
リーダーさんが他人へ正統な指導ができるスキルは、
無理なんでしょうかね。
 

 

 
 

目上に挨拶できる子供

【昨日10/7(土)の日記/その4】


和太鼓の打ち上げで隣合わせたシバと、
しばし話し込んだ。
シバって苗字が変わっていないから独身なのかなぁ。
さすがにその辺は聞きにくいので触れなかったけど、
この人、ホント、ムードメーカーでいいキャラしてるんだよ。


いかにもソフト部でキャッチャーしてました!って感じの雰囲気で、
体型もがっちりしていて髪も私以上に短くカラッとして男勝り。
でも、いう事もジョークも、やる事なすことがまーず可笑しいの(笑)。
どっちかっていうと、ノリが関西の女性の芸人さんみたい。
太くてガラガラ声の彼女の爆笑口先パワーには誰もかなわない(笑)。


練習の時にいろいろなスケジュールの確認などをするたびに、
「あ、その日は夜勤だ。ごめん。来れないわ。」などというので、
看護婦さん?まさか^^;…(だって全然似合わないんだもん)
と思っていたら、仕事は警官なんだって。
あー、だったら思い切り納得。妙に似合っているよ(笑)。
白衣よりも柔道着のほうがずっとしっくりする(笑)


「交通違反の取締りだったら、ハイ駄目~認めませーん。」
とか言ってビシビシやりそうだよね?と皆でからかったら、
「いやいや、私は少年課だから…」を手を振る。
「え?じゃ、万引きとか補導とかそっちのほうなの?」
「うん…まぁ、そんな感じ」
なんかいろいろありのフクザツそうな雰囲気で、
覗いちゃいけない部署のような気がして、
一同そこで黙ってしまい、
そのときの話はそれで終わってしまったのだった。


「ぷらちゃん、いや、子供って言っても本当に千差万別だよ?
それこそ、『駄目だコイツは』と思うような、
箸にも棒にも引っかからないようなヤツもいるし。
でもさ、言葉遣いのきちんとした子は、これは最終的に大丈夫。」


「言葉遣いって?」


「目上の人に接する態度って言うかさ、挨拶とか?
『失礼します』 食事するときも『いただきます』っつって、
そんな感じの子は、見込みあり。絶対大丈夫。」


「ふーん(なかなか深く感ずるものがある話だ)…」


「いや逮捕されてきたときは、皆荒れてて、手ぇつけらんなくて、
態度も、人の話をこんなんやってこーんな姿勢で
(ここで身振り手振り)
椅子からずり落ちそうな座り方で、口調も投げやり。
『あんた何様?』みたいな感じで聞いてっからねぇ。。。
でもね、時間をかけて話を聞いてやっているうちに、
段々変わってくるんだよね、これが。
まず、顔つきがさ、なんての?素直になって来るのよ~。
なんかこう、穏やかでいい顔になって行くんだよねぇ。」


「あー、わかる!全然違うけど、うちの職場でも、
仕事を覚えて中身も段々わかってきて、
自信がつき始めたスタッフさんは、
女性は綺麗に、男性はカッコ良くなっていくもん。
顔って本当に内面を映す鏡だよね。」


「でしょ?でしょ?でね、思うのさ。
こうやって親身に話を聞いてやれば、
心を開いてくれて素直にもなるのに、
『お前さ、今まで、そうやって話を聞いてくれる人が
誰もいなかったんだよなぁ…』って。」


「うんうんうんうん。わかる。それもわかる!」


「だから結局世の中に悪いヤツなんていないわけよ。
いや、私はいつもそう思って仕事してっから。
これ、信条だから。
だって最後には皆、ボロボロ泣いて『すみませんでした!』
って頭下げるんだよ。もう…いい若いもんが号泣して。
そうなったら、『ああ、こいつはもう大丈夫だな』ってね。」


あー、ドラマじゃなくても、
実際にあるんだね、そう言う事って。


「それはシバの言葉がその人の心の琴線に触れたんだと思うよ。
人って良くも悪くも、人前で見栄も理屈も引っぺがされて、
無防備な状態で核心を掴まれちゃったときにしか、
涙って出ないから。」


「うん、だから私は人を信じたいんだよね。
その涙は信じてあげたいのね。」


途中から話に入って来たエンドーが、
深いため息をついてうなずいた。
含蓄のある話だなぁ…
でも、結果はそう毎回ハッピーエンドでは終わらないだろう。


「あ、でもシバ?それって100パーセント信じきってる?
裏切られるかもしれないとわかっている上で信じるんだよね?
裏切られるのもアリと知っていて、それでもいいから、
例え傷ついても自分は信じたいって事なんだよね。」


「そう!まさにそう!そうなの!
そりゃこっちも思うよ?全然思わないってわけじゃない。
この前も窃盗があって、手口が似ているので、
『ずっと前にお前が担当した誰それじゃないの?』
なんて上司に言われたんだけどさ~、
真っ先に思ったのは『そんなはずはない!』だったけど、
『いや、でもやっぱりそうかな?』とか、揺れたりして(笑)」


    *    *    *    *    *    *


シバの話は内容が重くても語り口が軽妙なので、
私達はときに吹きだしたりしながら聞いていたんだけど、
そうか。目上にきちんとした言葉遣いが使える子は大丈夫、か。


聞いた内容を書いて読み返すと、
ありきたりな刑事ドラマのようですが、
あれはきっと、ドラマのほうが、
実話から取材しているって事なのかもね。
今、ふとそう思いました。


仕事も経験を積んでくると、
パターンを読み取る嗅ぎ分け能力が高まり、
ノウハウも、腹を据えた開き直りも随分確立してきているので、
そういった人の話は信条が明確で揺らぎがなく、
聞いていて興味深いし本当に面白い。
が、反面それは年々柔軟性を失っている事でもあるので、
気をつけなくっちゃなぁ…と思う。


「でも、実際は相性もあるんだな~これが。
自分でも実際、コイツにはここまでこうやってあげても、
アイツとは話もしたくないって思う事もあるしさぁ。」


それもまた、偽りのない本音だと思い、
一同、うん、うん、とうなずいた。


それにしても、「目上に挨拶できる子供」 か。。。
先輩・後輩など上下関係のある部活動や、
アルバイトなどで仕事の経験があれば、
なんとなくみんなそれなりに出来そうな気がするけど、
違うんだろうか。


友達家族、友達先生、友達店長など、
内輪のノリでしか人と接した事がなく、
怒られて怖かったり、悪事がばれないようにドキドキしたり、
自分よりも目上の存在に畏敬畏怖の念を抱いた事のない人は、
(例えは悪いけど)しつけのされなかった犬のように、
手のつけられない少年少女になっちゃうんだろうかね。


うちの二人の息子達は、共に二十歳を過ぎて、
もう少年課のお世話になる年齢じゃないけど、
学校やアルバイト先でちゃんと挨拶できているんだろうか?
できていると思っているのは親だけだったりしてね。


そのあと話題は移り、
「でも先天的に周囲と相容れない体質の人は、
こちらの誠意も伝わらないし、
校正は難しいのではないか?」という話題になり、
ここで初めてそれまでうなずくだけだったエンドーが、
精神疾患や発達障害について熱く語り始める。
これまたウンチクがありそうだ。


「え、でもエンドーって何でそんなに詳しいの?」
「だって私、保健士だもの(笑)。」
「えーっ!そうなの?」


どういうわけか、こういった私的な集団では、
専門職に就いている人ほど、
自分から自分の職業を名乗ることはない。


ここまできてやっと話の流れで周囲に問われ、
「アタシ○○なんだよね」と明らかになって
ひとつひとつにびっくりしちゃうんですが、
時間があれば、もっともっといろんな人から、
いろんな話が聞けたかもね。


お店の人の「そろそろお会計を」の声に促されて、
立ち上がった私達でしたが、
ちょっとした異業種交流のようで、
もう少しじっくり語り合ってみたかった。


何はともあれ、内容の濃い激動の土曜日でした。
土曜日の日記はこれでおしまい。

俺(お)ら東京さ行ぐだ

【昨日10/7(土)の日記/その3】


土曜日は和太鼓の打ち上げがあった。
前の日記でも何度か書いたように、
恒例の同窓会総会でのアトラクションに、
今年は幹事学年の有志で和太鼓を披露し、
練習の甲斐あって会場内から拍手喝采を浴び、
自分達としてもかなりいい気分(笑)。


例年、アトラクションには幹事学年の卒業生の中から、
声楽家や演奏家になった人などを招いていたのですが、
役員が何をどう決めたのか、今年は自前。しかも和太鼓(笑)。


うちの高校の同窓会総会の幹事は46歳の学年が担当するらしく、
準備もあるので2年ぐらい前になると
部活単位で先輩から「混ざれ!」と指令が来るんだよね(笑)。


私は仕事柄役員は到底お引き受けできなかったので、
「和太鼓に参加」で勘弁してもらったのですが、
当日のメンバーは皆、法被姿で席に戻ると、
どこでもスター扱いだったので(笑)、
やってみれば、以外においしい一日でございました。


和太鼓の評判は想像した以上にメチャメチャ良くて、
たった5分弱の出し物なのに、
終わってみればまるで同窓会の目玉だったような雰囲気も。
(たくさんの方に「涙が出てきた」と言われた。
本当に泣いていた人もいたらしいです)
私達10数名は、もう同窓会総会なんかよりも、
こっちのほうの仲間で打ち上げをしたくて、
ウズウズしていたのだ。


そして打ち上げにはこの10数名がなんと全員来た!
これは参加した全員の達成感と幸福を物語っているよね。


イヤ、ほんとは全然たいしたことないんですよ。
和太鼓という演目自体が、下手でも上手くても、
間近で見ると人の気持ちを熱くするような要素があるので、
これは役員さんの選択の勝利だと思うんです。


でも、指導の先生から
「短期間でまさかこれほどうまくなるとは正直思わなかった」
とお褒め?の言葉をいただいたので、
そこそこのレベルではあったのかな(笑)?


乾杯もそこそこに、仕上がったばかりだという
同窓会の販売用DVDの試作品を皆で見る。
(ハラ、当日はPC持参をありがとうね(笑)!)
幹事:「どうしましょう?最初から見ますか?」
一同:「えーーーーっ!ヤダー!太鼓!太鼓!」


…といったわけで幹事のアヤコさんが和太鼓のところを再生。
へぇ。こちらが考えていた以上に動きが揃っていて、
実際は小さなミスが各自たくさんあったのですが、
それも全然目立たず、音も動きもなかなか綺麗。


もう、画面を見つめながら全員ビールも飲まずに目が真剣。
DVDにあわせて一緒に手が動いてしまったり、
同じタイミングで小さく掛け声が出たり、
「あー、ここだ、ここだ」と
自分の間違った場面を口にして
「うわ!見たくない」とのけぞってみたり、
無事終了というよりは、
まだまだこれからも続いて行くような雰囲気だよね。


途中、いいところで「バッテリーが残りわずかです」と、
タラが持参したPCから女性の声がして、
「あーーー!」とみんなが絶叫の悲鳴を上げるも、
DVD製作会社が演出でかぶせたナレーションだと
本気で思った人がいて、一同大爆笑。
幸い、部屋が個室で、
近くにコンセントがあったので、助かったけど、
「バッテリーが残りわずかです」は当夜の流行語になりました。


「これで終わりの気がしない」「これで終わりなのは残念」
と、何人かの人が名残惜しそうに言っていたけど、
そうね、先生も言っていたわ。
「こいうのってね、人前で演奏して拍手とか浴びちゃうと、
さらに病み付きになっちゃうんですよね。私もそうだったし。」
なるほどねぇ。
感動した、とたくさんの人にお褒めの言葉をいただいたけど、
一番感動したのは自分達かもしれない。


さて、宴もたけなわのタイミングで実行委員長のイクちゃんが、
「えー、皆さんにお知らせがあります」と立ち上がる。
「来年、本同窓会の東京支部で総会があるんですが、
大変素晴らしく感動したので、東京のお姉さま達が
太鼓のメンバーの皆さんに、ぜひ!
東京支部総会でもやって欲しいと…」
「おーーーー!!!」
話が最後まで終わらないうちに場が騒然となる。


「だったら行くよ!ハイ!ハイ!行く!行く!私、行く!」
真っ先に私。そういう話なら、そりゃ行くさ!!!
他の数人も「行く!絶対行きたい!」と手を上げる。
「旅費は?」「太鼓は?」
「えー、皆さんよく聞いてください。
太鼓は先方で準備するそうです。
ですがぁ、残念ながら旅費は自費です。」
「えーーーーっ!!!」(一同)
「それでも行きたいっ!」と数名(笑)。
「うん、自費でも行きたい!」と同じく数名。


でも本当に実現するのかね?
大体今は盛り上がっていても時期が近くなると、
都合の悪い人が続出してそういった計画は、
しばしば頓挫するんだもの。
それでもそういうお誘いがあったことが皆うれしく、
しばしその話題で冗談を言ったり盛り上がったりしていた。
例え実現しなくても、夢を見るのはいい事さ。


やがて二次会は
「カラオケ!」「カラオケー!」「絶対カラオケー!!」
と、大騒ぎしながらカラオケへ。
私達がこのメンバーでカラオケするって言ったら、
そりゃ定番はピンクレディーやキャンディーズだ(笑)。
いやしかし、高校時代はクラスも部活も違っていて、
言葉も交わした事がなかった人達同士なのに、
短い付き合いでよくここまで異常に盛り上がれるよな、私達も(笑)。
ある意味、ものすごいオバサンパワーだ。。。


でもみんな若い一時期を
同じ場所、同じノリで過ごした安心感があって、
お互いの出方や顔色を伺わない、
なかなかいいまとまり感と雰囲気。
こういう集まりっていいなぁと思いました。


さてラスト曲は「俺(お)ら東京さ行ぐだ」の大合唱。
でも、本当に東京行きは現実となるんでしょうか??
エンドーが聞いてきた。
「ねぇ、ねぇ、来年も同窓会総会って行く?」
「いゃわかんない^^;~、たぶん行かないかも(笑)」
「だよねぇ…幹事学年も終わったしねぇ~」
「でも太鼓はやりたいよね。」
「うんうん、同感!」


でも、きっとこれで終わりだろうな。
楽しかった思い出を胸に、
みんなそれぞれ自分の今の暮らしに戻っていくんだ。
花は惜しまれながらパッと散ったほうが美しいもの、
それでもいいさ、と本日は、
暖かい思いを抱きながら帰宅しました。
 

 
 

 

2006.10.08

メールでは嫌なヤツ

【昨日10/7(土)の日記/その2】


大雨でJRが全線止まっていると聞き、
万が一に備えてスタッフの出社状況を確認するため、
ラフな格好で朝から現場に顔を出した私でしたが、
特に問題も無かったため、
出社ついでに気になっていたメールの未読に、
ひととおり目を通して帰ろうとすると、
PHSに友達からメールが入っていました。


「JR止まっているので今日どうやって行こうか思案中」


そうそう、朝からバタバタしてしまいましたが、
今日は、同窓会の出し物で和太鼓をやった
有志の仲間達の打ち上げだったんです。


メールの主はハラ(40代後半/女性/仮名)。
朝に出したメールへの返信でした。
「今日どうやって行こうか」ということは、
出席するという事なんだな、おー、了解、了解。


同窓会を機に久しぶりに交流が復活した事もあって、
ハラとはここ最近何度かメールでやりとりしていたんですが、
この人ね~、実際に会うとカラッとしたいい人なんですけど、
なぜかメールになると、
カチンと来る書き方をするん人なんですよねぇ。


きのうも、幹事さんから
「記念DVDの試作品が仕上がってきました!
当日皆で見たいのですが、
DVDが見れるノートPCは持っていませんか?」
と、メンバー全員に一斉送信で連絡が来たので、
「さっきの連絡見た?私は持ってないの。ハラはどう?」
みたいなメールを、彼女に個別に出したら、


「あんた、アタシが風邪気味で具合が悪いっての幹事に言った?
飯の途中にメールの嵐で、もう寝る。オヤスミ。」


は??どういう意味だ?これは^^;?


えー、解読して思うに(笑)、
つまり、彼女が言いたいのは、
参加の意思表明を現時点ではまだしていないのに、
「ノートPCは持っていませんか?」といったメールが
いきなり"自分宛て"(←勘違い)に来たので疑問に思った。
もしかしたら、自分のよろしくない体調も知らずに、
ぷら子(私)が出欠の返事を安易に肩代わりしてしまい、
そのせいで「ノートPCは持っていませんか?」という打診が、
幹事からピンで自分に来たと思っているのかな?(と解釈(笑))


実はみんなの連絡先アドレスは、私を除いて全員が携帯用。
だから同報で一斉送信されたメールである事に、
全然気が付かない(中にはそういう手法を知らない)人も
いると思うんだけど、「全員に返信」でレスしてくる人がいるので、
ハラにも様々なメールが続々。


それで何か勘違いをしているんだろうか?
幹事のアヤコさんは大雑把な人なんで、
きっといちいち出欠なんか
確認しないでメール出しているんだろうな(笑)。


私は上記予測の元に、以下の返信。
「さっきの幹事さんからのメールはハラだけではなく、
全員に同時に届いたものだよ。返信も同様。
だから関係のないやりとりがハラにも届いているかも。
出欠の返事がまだなら、予約人数の関係もあるから、
早めに連絡してあげたほうがいいと思うよ~♪」


「もう寝る」と宣言したハラからは、当然返事はなかった。。。


    *    *    *    *    *    *


翌日。
何かの誤解が元でハラが私の事を怒っているのかな…
と、少し気になっていた私は、
「今日って来れそう?」と朝のうちにご機嫌伺いメール(笑)。
それへの遅い返信が前述の「JR止まっているので(以下略)」
だったのですが、別に全然怒っている風でもなさそうだなぁ。


思うに、ハラのメールって、
文面が短くストレートでしかもブツ切れなので、
人に深読みをさせちゃうようなものがすごく多いんだよね。


「それは絶対によくない。わかってない。」
「ぷら子は常識がない。疲れた。」
「その言い方ってなに。どう言う事。」


近況などを楽しくやりとりしている最中に、
突如こういう返信が混ざるので、
少しカチンと来たり、「気を悪くしたのかなぁ…」などと、
思わず考え込んでしまうのですが、
実際に本人に会って話すと全然そんな事はなくて、
「この前の私のメールで変なとこ、あった?」
「え?どこが(笑)?全然?何かあったの?」


だからきっと、彼女にしてみれば、
普段の自分の話し言葉どおりにそのまま書いているだけで、
(確かにそういう直球な言い方をする人なんですが)
深い他意はないんですけど、
何せニュアンスが大きく欠落しているので、
とても感じの悪い文面になっちゃうんですよね。


どうせなら、「その言い方ってなに。どう言う事。」と、
ケンカを売るような書き方をせずに、


「がはは!その言い方は受けた(笑)!
一体どう言う事なの???教えて!教えて!」


とでも書いてくれれば、真意が伝わるような気がするんですが、
彼女、携帯で面倒なのか、習慣がないのか、
顔文字とか記号などを使わない人なので、
反応が良いのか悪いのかいちいち迷うんですよね~。
昔からPC持っててメールのキャリアも長い人なんですけど。


それで思い出したのですが、
よくメーリングリストやお助け掲示板などで、
「だったらやめれば?」みたいな、
流れに逆らうようなクールで短いコメントがあって、
私などは(感じ悪いなぁ…)と思ったりするのですが、
そんな人も、実際はハラみたいに案外いい人で、
普段の自分の話し言葉のまま、
ワンポイントジョークのようなつもりで、
楽しい気持ちで書いているのかもしれないですね~。


でも、ハラみたいな人はちょっと損してるかもねぇ。。。
職場やネット上でもあの調子だったら、
イメージ低下は免れないし^^不要なケンカの火種になるぞー。


    *    *    *    *    *    *


さて、大雨も上がりウェブで確認してみると、
JRもほとんどの線が平常運行に戻っている模様。


「ネットで見たら、平常ダイヤに戻っているみたいだから
大丈夫かもしれないよ?」と返信したら即レス。


「みたいじゃダメなの、みたいじゃ。あんたー」


あー、はいはい^^;
確かにそれはハラが普段話すとおりの言葉遣いなので、
目の前にハラがいて笑って突っ込み入れていると思えば、
全然違和感ないんですが、やっぱりムッと来るなぁ、これ(笑)。


ハラって本当に、メールでは嫌なヤツ!
やれやれ…何とかならんかね、これ。
 

 
 

 

大雨の休日

【昨日10/7(土)の日記/その1】


土曜日の朝は、職場からの電話で目が覚めた。
AM7:30。
息子達の試合やアルバイトやご亭主の仕事などで、
私の土日は平日よりもずっと朝が早いのですが、
昨日は幸運が重なって、たまたまその必要がなく、
「今朝はゆっくり寝ていられるなぁ…」と安心して
久しぶりに熟睡モードで寝坊していたら、
枕元の業務用携帯がピリピリと鳴った。


げ。私はこの携帯が鳴るのが大嫌い(笑)。
正直恐怖だったりする。
だってこの携帯にはいい電話なんて絶対入らないんだもん。
時間になっても人が来ないとか、
夜中に現場にクレームが入ったとか、
親戚の不幸で急に明日休みたいという、
女の子達の揃いも揃って三連続の欠勤連絡とか。。。
この携帯の着信音は、まさに自分の心の安定をかき乱すもので、
同業者ならたいていの人がトラウマになっているはずだ。


以前見たドキュメンタリー番組で、
大学を卒業したばかりの若いビル工事現場監督が、
「これが鳴るのはいやですねぇ…」と、
カメラに向かって苦笑していたけど、
まさにそのとおりですよ^^;


さてさて、休日のこの時間なら、
職場でのトラブルやアクシデントの緊急連絡に決まってる!
「えー、今日は一体何があったんだろう…」と思いながら、
どう取り繕っても寝起きとわかるかすれ声を気にしながら、
「もしもし?」と電話に出ると、
「ぷらたなすさん、今日、JRが全線止まっているのご存知ですか?」
「え!そうなの?うわ、全然知らなかった。」
と、思わず素のままの正直な言葉が(笑)。
(だよね、だって今起きたんだから^^;)


そうそう、
県内には昨夜から大雨の警報が出ていたらしいけど、
自分は車通勤で大きな影響はないため、
天気予報を聞いても他人事のような気持ちだったし、
明け方強い雨音で一度目が覚めたときも
「あぁ、降ってるなぁ…」とぼんやり思っただけで、
何も考えずに休日モードでまた寝ちゃったんだった。


「JRが朝から全線止まっているので、
現場ではタクシーチケットの許可が出て、
昨夜のうちに各課長から伝達があったんですよ。
それでJRが止まっていて出社できない人には、
タクシーを使ってもいい事になったんですが、
今日のメンバーでJR通勤の人っていますか?
来れないようであれば今からでも、
タクシーを使って出社するように、
その旨の連絡をお願いしたいんですが。」


しまった!そういう事もあるのだった…と気がつく。
最近は人も勤怠も安定しているし、
何かあったときに一から十まで自分がしなくとも、
成長してきた若い班長達がソツなく現場を仕切っているので、
仕事に対して少し緊張感が欠けていたようだ。


私の職場は24時間体制のお客様サポートセンター。
深夜も土日も祝日も、いつも誰かが現場で働いている。
本来の私の仕事は、そういった正社員不在の時間帯に、
何が起こっても責任のある運用ができるように、
スタッフさんを取りまとめていつでも指示出しをすることなんですが、
業務が安定して体制も整ってくると、自分の出番もめっきり減って、
大半を占める異動してきた正社員と新しいスタッフ達は、
そんな私の"本来そこにいる意味"をもう誰も知らないだろうな。


えーと、さてさて…
毎日のように持ち歩いていたシフト表は手元にない。
新しいスタッフに関しては住所や通勤手段なども、
今はあまりマメに管理していない。
このご時世にどこかに置き忘れたりするとまずいので、
全スタッフの住所録も常時携行はしていないし、
さらに今年、職場で携帯電話の持込が禁止になってからは、
業務中手元にない社用携帯は意味をなさなくなり
アドレス帳に未登録のスタッフも結構増えていた。


が、しかし。
よくよく考えてみれば、元々の私の業務の目的は、
時間外のトラブル対応と自社スタッフの出退勤管理なのだった…
おー、そうだった。
私の本来の本業はこっちなんだよね!^^;
最近すっかり忘れつつあったその事実!


一気に目が覚めて、
パジャマで布団の上であぐらをかいたまま(笑)、
「それじゃね、私の机の閉じたノートパソコンのふたの上に、
赤いバインダーが置いてあるから…」と、
電話をしてきた戸田さん(40代後半/男性スタッフ/仮名)にお願い。


必要なものを電話口に持って来て、
当日の出勤者を読み上げてもらい、
ひとりひとりの通勤手段を思い出してみる。
ああ、1名乗り継ぎのために二区間だけJR利用の人がいるなぁ。
でも最悪歩いても行ける距離だしなぁ…

「一応電話しますか?」
「そうだね。でも私、電話番号がわからないので、
そこにB班で明け番の○○さんがいるでしょう?
彼が知っているはずだから教えてもらって、
そのまま戸田さんから確認の連絡を入れてみてもらえます?
そのほうが早いわ。」


などと指示出しをしつつ、
”電話番号がわからない”と言ったき、チト恥ずかしかった私。
布団の上にアグラはかいても、
平和で落ち着いている状況にアグラをかいていては、
いけないのだった。。。


あ!待てよ?
担当グループはそれでいいけど、
それじゃ、ほかの課のスタッフ達はどうなんだろう?
一応、現場に連絡してみようか。
あれ、でも各課への直通電話ってそれぞれ何番だっけ??
トラブルが耐えて久しい今日この頃、
最近は連絡しあう事も途絶えている各課への直通番号は、
今まで一体どういう名前で携帯の電話帳に登録していたのか、
これがまた、何度検索しても一向に番号が出てこない^^;
ダメだなぁ、これじゃ(笑)。


というか、大雨や台風、強風、大雪のときには、
真っ先に課長に、前日のうちから明日万が一の時の、
出社の足の確保を確認すべきであって、
「あー降ってるな~」なんてのんびりと、
明け方目覚めてまた眠りこけている場合ではないのだ。
なんか緊急時に対する感受性が低下してるぞ、私!


他の課のスタッフに関しては、
面識も無いのに戸田さんがマメに確認して回ってくれて、
当日出社予定のJR通勤者は、
ラッキーな事に誰もいないとわかり大いに助かったのですが、
私はかなり反省しましたね。
何も無い事に慣れきってしまっている最近の自分を。


なので、そのあと、
「ちょっと出かけてくるわ」と母に断り車のエンジンをかけて、
休日モードのカジュアルな格好で職場に向かったのは、
義務でも責任でもなく、「ちゃんと気にしていますからね」という
パフォーマンスみたいなもんで^^;、
いい訳であり、取り繕いみたいなもんだな~(笑)


誰に対して?
この場合は出向先のクライアント企業さんじゃなくて、
対スタッフさんって感じかもね。
「今日は大雨の中お疲れ様です」なんて、
途中のコンビニで勝ったチロルチョコを配るなんて、
私ってちょっとずるくて調子いいヤツだよなぁ…と、
自分で自分の事を思っちゃったりしました(笑)。


それにしても、「平和ボケ」はいかん!と、
自戒を込めて気持ちを引き締めた大雨の休日でした。

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