スポンサーリンク




« 電話とFAXが空欄の名刺 | トップページ | 「ん?」と立ち止まる事 »

2006.06.13

読めない人

【過去記事一覧】~after Asperger~
・アスペルガー症候群 ・私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ・出番です、待たせたね。1(周辺記事) ・ASをめぐる夫との会話 ・対話のチャネル ・アスペルガーな研修 ・アスペルガーな現場 ・アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ・羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ★読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12)  ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

昨日、前原君(20代後半/男性スタッフ/仮名)が、
カードリーダー(タイムレコーダーに相当)の前で、
腕を組んで、足踏みしていたので、
「どうしたの?トイレにでも行きたいの(笑)?」と、からかったら、
「ちゃいますよー!9時になんの、待ってんスよー!
お!!!なたっ!うし!ほんじゃ、お疲れ様でした~♪」
と、勤務カードをリーダーに通して、
ピューーーーーーーッと帰っていった(笑)。

男性陣は、夕方からそわそわして、
昨夜は仕事熱心な前原君でさえ、
(「初心者でもできますか?」の前原君は、
今や、次期班長候補の筆頭だ!)
早々に帰宅していったのに、
翌朝早いので後半25分で就寝した私が、
早朝にPCを立ち上げてみると、
「あー」って感じの逆転負けでがっかりしたけど。

さて、遅番の前原君が小走りに立ち去るのを、
感慨深く見つめていたら、
前原君とは別班の芦田班長もちょうど帰るところで、
「おわり、おわりぃ~」と言いながら、
カードリーダーに近づいてきた。

「あ、ぷらさんじゃないッスか。まだ、いたんスかっ?
今日は、サッカーっすよ?日本戦ッスよ?おらおら(笑)」

本日遅番で定時終了が21:00ジャストの前原君と違い、
17:30上がりのはずの芦田君が、
この時間までいるなら、完全に残業だ。

「そっちこそ、まだいたの?早く帰れ~、おらおら(笑)」

カードをリーダーに通して、足早に通り過ぎようとした芦田君が、
ふときびすを返して戻って来た。

「あ、ぷらさん!オレ、一点訂正あるんすけど、
この前、ぷらさんが、新人の藤田君の事を、
『あっち系と思える』と言ったときに、オレ、
「わかるような気がする」って言いましたよね?
あれ、訂正します。
『わかる気がする』じゃなくて、今日は、オレ、
よーく『わかりました』(笑)。」

「あはは、どういうことよ、それ(笑)?」

「藤田君の欠勤事後報告のメール、見ました?」

「うん、見た見た。なかなか『素敵』な、メールだったよね(笑)?」

「でっしょう~?あれねぇ、オレね、昼前に、
一応、ちゃんと教えたんスよ。
社内ポータル(社内LAN上のホームページ)に、
メールの書式見本があるから、一度出して見せて、
ひとつひとつ説明して、
『これの通りに送っておいてね』って言ったのに、
昼休み終って、席に戻って実際に飛んだやつ見たら、
『は??なにこれ?思い切りオリジナルじゃん(爆)』みたいな(笑)。」

がははは。あんまり笑える話でもないのだが、
芦田君の話は、聞いていてどこかおかしい(笑)。

「つか、そこまで説明されたら、普通はその通りにやると思うんスけど、

(件名)欠勤報告
=========
名前:
月日:
事由:
控除時間:
=========

って書いてあるのちゃんと見て、
『わかりました』って言ってたのに、

昨日、私用のため欠勤いたしました。

って、なんで"文章"なわけ?
しかもたったひとことそれだけで、必要項目が全然入ってねぇし、
はっきり言って、おかしくね?(笑)。
しかもタイトルが、『欠勤のお詫び』って、
何だよ、コレ~?って感じで(爆)、
"お詫び"って書いておきながら、お詫びになってねーし(笑)、
もう、受けるっていうか、なんていうか(笑)!!」

芦田君の話し振りが、あまりにおかしいので、
笑いすぎて涙が出てくる。
あー、ヒザに力が入んない(笑)。

「あと~、あと~、ちょっとぷらさん、聞いてくださいよ、
うちの設定って、構文入れるとこあるじゃないですか?
あれに、すごく手間取っている感じだったから、
オレ、藤田君が昼休み言っている間に、中、見てみたんスよ。
そしたら、クォーテーションが抜けていたり、
アルファベットの打ち間違いがあったり、
ま、それは最初は誰でもやる事なのでいいんスけど、
『オレの正しい設定と見比べて、どこが間違っているか見つけてみな』
って言っても、彼、固まっちゃって…で」

「で?」

「3分間以上も、じーーーーーーーーーーぃっと固まってるんスよ。」

あーーっはっはっはっはっは!!
いや、笑うところじゃないんだけど、
なんだろ、この、いかにも想像のつくおかしさはっ!!

「ほんでぇ、オレも待ちくたびれて、
正しい構文と、間違っている構文とを
上下にメモ帳に張って見せて、
ほら、そうすると、長さが違うから、
絶対にこの二つは違うって馬鹿でもわかるじゃないですか。
なのに、芦田君は、涼しい顔で、
『さっぱりわかりませんねぇ』って、済ましていうから、
オレ、思わず、
『"これ"と"これ"がすっかり同じだったら長さも同じハズでしょ?』
『だけど、こうやって縦に並べてこっちが短いんだから、
"どっかが違う"ってのは、、、これは、わかるでしょ?』
そしたら彼、また、じぃーーーーーーーーーっとそれを見つめて、
『わかった?』『いや、わかりません』 」

ごめん。もうダメだ。やっぱり笑わせて!
あー、おなかが痛い。

「だからぁ、オレ、この前、『わかる気がする』って言ったけど、
あれ、訂正。取消、キャンセル。
今日、心から思いましたモン。
『あー!これかーーーーっ!』(←注:"れ"は巻き舌で発音)って!」

「ははは。ね?わかった?」

「はい、完っっ全にわかりました(笑)。
でも、あれってなんでしょうねぇ。
たぶん、オレ達が想像もつかないような、
全然別の事を考えているんでしょうねぇ…」

「うん、そそそ。
芦田君は、そのときは単に二つの構文を見た目で見比べて、
間違い探しをして欲しかったのに(それなら誰でも可能)、
藤田君は、根本的に『設定が有効にならない原因』を、
本格的にずーっと煮詰めて考えていて、
二つを上下に並べて『どこが違う?』って聞かれても、
彼の心の中には、それが"この上ないヒントである!"
とは、全く映っていないのかもしれないよ。」

「あー、そんな感じ、そんな感じ!
なんか、オレがこう行ったらこうなるだろう…と思っている事と、
ことごとくズレるんスよね~(笑)。
予測不能っていうか…要するに『読めない』んスわ^^;。
うわー、そう来たかっっっっ(爆)!って、一個一個思うわ。」

「そう。そう思う。」

「思いますねぇ。。。」

話を聞けば聞くほどに、
藤田君がアスペルガーぽい、
少々自閉傾向の人であることは、
もう、間違いがなさそうである。。。

あー…、今回は、
契約会社の細川さんの強力な推薦者であっても、
初めて短い面接時間内に、
印象の良さに「まさか?」と思いながらも、
確実にサインを感じ取ることができていたのに、
なんで状況に流されてしまったかな?私。

もっと自分の目を信じて、我を通せばよかった。
でもまぁ、それも結果論って事になるかな。。。
あそこで頑としてお断りしてしまえば、
私達が藤田君と関わる機会はもう無くなり、
それが正しかったのか間違っていたのか、
正解は永遠に得られないわけで、
「本当は、すごくいい人だったんじゃないか?」と、
誰の胸にも納得の行かない
大きな不満を残してしまうかもしれないのが、
難しいところでもあるね。

    *    *    *    *    *    *

芦田君は、「班長」のイメージには少々遠く(笑)、
知的で上品な男にはとても見えないが、
ものすごく人をよく見てて、ポイントをつかむのがうまい。
それと、天性の人懐こさがあって、
「ムカつく~」とよく言っている割には、
心底腹を立てて、カンカンに怒ったりはしない。
業務上、トラブルやアクシデントがあっても、
「うわ、マジっすか!やっべぇ~」と言いつつも、
以外に割り切って、なんとなく適当に収めちゃう、
「下町のあんちゃん」タイプ。
(愛用の"グラサン"は、正直似合わない(笑)。)

「今度の新人さんは、こんな特徴のある人で、
もしかしたら、戦力にはならないかもしれない」
と事前に話したその意味を、日に日によく理解してくれて、
「笑い話」として片付けてくれるので、
私としては、本当に救われる思いだ。
今までこんな人は、一人もいなかった。
お陰で今回の私は、さほど深刻にならずに済んでいる。

でもね。

今は芦田班長としか接触が無く、
毎日を「笑い話」で過ごしているうちはいいけど、
これが実際に業務に就いてシフトに入っちゃったら、
みんな、絶対にそのうち怒り出すよ?

そうはならない寛容さって、この班にあるかなぁ…
(そこがポイントだ!)
ていうか、そもそも仕事を身につけることができるのかなぁ…

別の班で同じようなタイプだった深水さんは、
他社から上がってきた人だったけど、
初日から程度の強さが目立ったので、
班長の桜井さん(40代前半/男性スタッフ/仮名)に、
「彼は早いうちに主任に頼んで、
契約会社に相談してもらったほうがいいように思うけど?」
と尋ねてみたら、穏やかで人のいい桜井さんは、
「今はまだ来たばかりだし、最初は誰もが初心者ですから。」
と、長い目で見守る姿勢を貫いたけど、
深水さんがそのうち、ここ一番の大事な時期に、
体調不良で来なくなってしまい、
今ではそのことを、「あれは失敗でした」と言っている。

「あのとき、自分が強くスタッフ交代を希望していれば、
あんな困ったことにはならなかったんですよね、」って、
うーん…そうね、
深水さんは他社スタッフさんだったので、
もしそこで現場から強力に何か訴えても、
過去何度も痛い目にあっている、
うちの会社と同じような受け取り方はせず、
結果が変わることはなかったように思うんだけど、
ときには厳しく行かないと、
よくない結末になってしまう事も、確かにあるんだよね。
芦田君も同じ道を辿るんだろうか。

ちょっとぐらいピントがずれていても、
芦田君のC班はビギナー向け商品を扱っているので、
まぁいいか、って感じの、よくない個人的な思いもあるんだけど、
やっぱ、「要注意」感覚で、引き続き様子をを見ていかないと、
ダメかなって気がする。

--
■翌日の今日の追記

出社したら、また「私用で休みます」と連絡が入っていた。
受けたスタッフも幾分藤田君と同系なので、
いったい何がどういう事情なのやら、さっぱり見えん。。。




スポサーリンク

« 電話とFAXが空欄の名刺 | トップページ | 「ん?」と立ち止まる事 »

.ビューティフルヒューマンライフ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54136/10513396

この記事へのトラックバック一覧です: 読めない人:

« 電話とFAXが空欄の名刺 | トップページ | 「ん?」と立ち止まる事 »

スポンサーリンク

3か月継続で白歯実現!

介護の転職

経理の転職

無料ブログはココログ

★★★