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2006.05.28

羹に懲りて膾を吹くか…?

【過去記事一覧】~after Asperger~
・アスペルガー症候群 ・私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ・出番です、待たせたね。1(周辺記事) ・ASをめぐる夫との会話 ・対話のチャネル ・アスペルガーな研修 ・アスペルガーな現場 ・アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ★羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ・読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12) ・Mindblindness?自閉症について ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

ここでは詳しく述べませんが、
世の中にはとんちんかんな人がて、
「天然ボケ」と周囲に受けている程度ならいいんですが、
全体的にどこかピントのズレた人だと、
ちょっと仕事が務まりません。

その中には、普通は穏やかに済む会話のはずなのに、
突然切れて火のように怒り出したり、
何度言っても重大な事をやり忘れたり、
責任者が「いったいこれはどういうことだ!」と、
驚きあきれて走ってくるような事をする人がいるので、
周りの人達は、それはもう大変で、
そのために退職者が出たり、契約会社に企業さんから
「なんとかしてくれ」と厳しい苦情が入ったり、
私は昨年の一年間、大きな苦労を背負い込み、
何度も窮地に陥りました。

要は、自分が担当している二次面接で、
そういった人達を高い精度で見抜くことができればいいんですが、
短い面接時間内ではなかなかわからず、
事前研修でも新人が一人しかいなくて、
周囲との関りや集団の中での社会性などを
見ることができない場合は、
OKとNGを嗅ぎ分ける判断材料が少なすぎて、
「この人は大丈夫」という確信が持てないまま、
不安の現場入りを迎えることになる。

私は、今までずっと、面接時のやり取りで、
スキルと人柄の良さが確信できれば、
一も二も無くOKを出していたし、
例え初心者でも見るからに変わった性格でない限り、
前向きな意欲が感じられればそれで十分と思っていました。

けれど今は、スキルや人柄や意欲よりもまず、
実際の業務に就いてみないとなかなか見えてこない、
(でも、業務に就いてからそれがわかったのでは手遅れな)
とんちんかんな人達を如何に事前に見分けるか?
というこの一点を非常に重視していて、
そこさえクリアできれば、
スキルや人柄や性格に少々の難があったって、
もう別に構わない、とさえ思えるような、
追い詰められた気持ちがあるのでした。

今回敢えて自分のことだけ言っちゃえば、
毎日毎日企業の担当者に呼ばれて責任を問われたり、
「お話がある」と言われて、行く先々でスタッフにつかまり
来る日も来る日も、延々と窮状を訴えられたり、
深夜の電話、毎日のように届く長いメール…
私は関係のある人達とすれ違うたびに防御体制になり、
声をかけられないよう目をそらし、足早に通り過ぎる日々だった。
トラウマ(笑)?そうね、トラウマって言えばトラウマかもね^^;…

    *    *    *    *    *    *

自分の目で見て「いい人」と思い、
自信を持って入れたスタッフが、
現場ではクソミソに言われていると、
それだけで「なぜだ?」という気持ちにもなるし、
その一方で私に対する無言の批判に傷心したりするんですが^^
その真実が明るみになるに連れて、
私は今までの判断基準だけではダメなんだと、
痛感するに至ったよ、ホント。

今まで職場の「困ったさん」として、
私に頭を抱えさせた人達は、
実は皆さん、一時面接を担当した人が、
通常あまりないような高ポイントをつけている人達です。

とんちんかんな人達は、
礼節をわきまえ折り目正しく、
言葉遣いも丁寧なことが多いし、
実際に話してみても、誠実な意欲が感じられるので、
その後の彼らの現場でのあれこれを知る人じゃないと、
なかなか嗅覚が働きません。

それでも何か共通する行動があるとか、
特定の質問に対してお約束の回答が返って来るとか、
どうしても、自分の中に固定的な判断基準を確立させたい私。

いや、難しいのはわかっているし、
そう言った気持ちがよろしくないのは承知しているんですが、
背に腹は変えられないというのが、偽らざる本音。

昨年関った人達と、今思えばそうだったと思われる人達と、
合計15人のスタッフ達の面接時の事を一生懸命思い出して、
ふと気づいたのは、彼ら・彼女らのうち、ほとんどの人が、
面接の時にノートや手帳を取り出してメモを取っていたって事。

そう言えば、川田さん(30代前半/元女性スタッフ/仮名)
なんかは、「ちょっと待ってください」と言って、
何度も何度も条件やスケジュールや勤務時間などを、
ひとつひとつ確認しながら、細かくメモ帳に書き込んでいたっけな。
曖昧な事の嫌いな几帳面な人だと思ったけど、
実際はその逆で、職場は彼女の遅刻と物忘れと常識の無さに、
大いにかき回された。

思えば、私って今まで、筆記用具を目前において、
面接に臨んだ事があっただろうか?
条件面などをメモしようと思って持参したことはあったけど、
なぜかバッグから取り出すことはできなかった記憶が一度だけある。
で、そのときに大事な話なのにメモも取らずに帰宅した自分を、
(やっぱり私ってチャンとしてないダメなやつだなぁ)と、
少し自己嫌悪したんですが、
面接官を前にして、どこか失礼な気がしてメモを取り出せない、
という気持ちのほうが、もしかして一般的な感覚?

そう言えば、机の前にノートを広げて私を待っていたり、
条件説明に入ったときに、
話の腰を折っても筆記具を取り出す人の方がずっと少数派だなぁ…
それに、一回ではなかなか覚えられないから、
メモを取る癖がついているという考えもできる。

ま、一応気にすることにしておこう(笑)。

    *    *    *    *    *    *

難波班長(30代前半/男性スタッフ/仮名)の退職に伴い、
スタッフから芦田君(20代後半/男性スタッフ/仮名)が昇格し、
芦田君の分の欠員補充者を募っていたときに、
契約会社の細川さん(30代前半/女性/仮名)から、
「すごくいい人が応募してきてます。絶対にお薦めです!
二次面接お願いできませんか?」と、連絡が入った。
キャリアも人柄も全く問題ない、という話だった。

それで日を改めて二次面接のために、
契約会社に出かけてみると、
その方は本当に笑顔が素敵で人柄もよく、
いかにも素直で真面目そうで、
誠実に仕事をしてきた営業マンって感じの
20代後半の男性の方だったんですが、
この人の目前にあるバインダー式のノートに途中で気がつき、
私は、ハッ!!としちゃったの^^;
つい先日、「メモを取る人は要注意」と
自分に言い聞かせたばかりだったので。

ふと、過去の困ったさん達に、
10項目評価でたくさんAがついていたことが頭をよぎる。
私はここで、良さそうな人柄や誠実な態度や物腰、
そして同系業種の販売職だった好ましいキャリアなどに、
惑わされてはいけないんだ。。。

急に方針転換の思いが強くなってきて警戒モードになる…
世間話の合間に紛らせている毎度の質問に気をつけてみる。

「普段自宅で使っている
お気に入りのブラウザなどはありますか?」
「はい。いつも時事ニュースなどを見ています。」

うーん。。。

初心者の方なら
「すみません。"ブラウザ"の意味がわかりません」と言うし、
説明すると、わからないなりにも
きちんと自分の言葉や表現で答えてくれるし、
慣れた人なら、
「タブブラウざってご存知ですか?自分は○○を使っています。」
とか言うんだけど。

「ウィルス対策ソフトで実際にお使いのものはありますか?
あれば具体的にお聞きしてもいいですか?」
「はい、フぁイヤーウォールを使っています。」

うーん。。。商品名は出ないか…

少し気になって、
最寄のバス停を尋ね、そこから自宅までの道のりを聞いてみる。
(これがなかなかコンパクトに説明できない人がいる)
すると彼は、最寄のバス停ではなく、
今回募集している会社までの行き方を、早口で説明し始めた。
「○○さん、職場までではなく、今うかがったバス停から自宅まで
ですよ?」
「あ、バス停からだと…」

うーん。。。でも、これは少し唐突だったかな(笑)。

    *    *    *    *    *    *

正社員としてではなく、
企業に出向させる契約スタッフとしての面接なので、
応募者の受け取り方も様々で、
スーツを着て髭もきちんとそってくる人、
普段着で来る人など、その服装はときに一定せず、
態度も、緊張して汗だくになる人から、
足を組み頬杖で人の話を聞く人まで色々で、
今まではその中から、そういった周辺情報を一度クリアして、
現場で使える人かどうかだけを見ていくのが、
自分の仕事でもあったわけですが、
受け答えがちょっとズレているのだけは、
緊張してそうなのか、そそっかしくてそうなのか、
初心者が知ったかぶりをして合わせているのか、
そして、本当にピントの外れた人なのか。

こればっかりは、全くわからない。

面接後、「ね?すごくいい人でしょ?」と、
盛り上がって駆け寄ってきた細川さんに私は、
「ごめん。なんか…なんかちょっと気になるところがある。
もしかしてあっち系の人かもしれない。」
「えっ!!まさか!」
「いや、私が自分でそう感じるだけかもしれないんだけど…」

「あのさ、今回は見極め期間を設けさせてくれない?
その間に付いていけないようだと判断したら、
お願いしない場合もあるということをご本人にきちんと伝えて、
了解が取れたら、まず見習い期間として最初に現場に入れましょう」
「え?いきなり現場ですか?」
「ごめん、今回はそうさせて。」

現場では、現難波班長も、次期芦田班長も、
「そんなに悪い人には見えませんけど?」で、
今は同じ印象を伝えてきている。

私は「羹に懲りて膾を吹いて」いるんだろうか…

あつものにこりてなますをふく

 

羹に懲りて膾を吹く

[出典] 『楚辞』

前の失敗に懲りて、必要以上に用心しすぎることのたとえ。
熱い吸い物で口をやけどした者が、
それに懲りて次から冷たいあえ物までも吹いてさます意から。

▽羹=野菜や魚肉などを入れて作る熱い吸い物。
膾=酢などで味つけをした冷たいあえ物。
もとは、魚や獣の生肉を細く切ったもの。

『故事ことわざ辞典』・三省堂編修所

[註]

羹(あつもの)
膾(なます)

こちらのページから引用させていただきました。

私のスケジュールの都合もあって、
藤田君は、移動してきたベテラン経験者さん達と、
同じ現場研修に今入っていて、
やっぱり質問への回答の一部に勘違いなどがあるんだけど、
それが少し難易度の高いスピードを上げた研修であるせいなのか、
私の指示から肝心なところがどこか抜け落ちてしまうためなのか、
それもまたわからない。

現場はようやくやっと新人(しかもいい人!)が見つかったことで、
希望のある安堵感が広がっており、
ここで万が一、私がNGを出した時の落胆と批判は目に見えている。
どちらを選択することにしても慎重にならざるを得ない。

ま、一抹の不安をわかっていながら、
「次期班長の芦田君がいいって言えばそれでいいよね♪」
と、責任を人に押し付けちゃう手法もあるんだけど、
この班はねぇ…すでに二人の「困ったさん」で
以前から揉めているので、これ以上の負担は掛けられないのよ。
普段から、問題のない人達の疲労度がすごいから。

ギャンブルにも、勝敗の対処にも、
ある程度は慣れている私だけど、
ことわざのとおりにだけはならないように、
冷静な観察眼を持ちたいものですが、
これがなかなか自信の持てない
難しいものである事だけは確かです。




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コメント

採用って難しいですよね。
日常業務でこまめにメモを取る人って、こまめに取る人ほどあとからそのメモを見返かえさない人が多いような気がします。
これから私の部下になる人でちょっと不安になる人がいたりします。
はて、どうなるやら。

おーーーーーー!ちょうどdaisukeさんの「その後」が知りたいと思っていたところでした!月と地球ほどは極端に離れていない業種だと思うので、私も喉から手が出るほど「情報」が欲しいです!!

お話の通り、こまめにメモを取る人は、私の言う「とんちんかんな人」でなくても、メモを取ることで気持ちが完結してしまい、それを生かして(参照して)何かする、というケースが少ないように思います。まさに同感!!

ですが、私は今の仕事に就いた時、専門用語満載の朝礼の伝達事項の意味がさっぱりわからず、毎回一字一句漏らさない(まるで速記のような)膨大なメモを取ってそれを読み返して考え込んだりしていたので、メモって根本的に理解できていない人が取る行動かもしれません(笑)。私も、果たしてこの結末はいかに?というところなの。。。

ぷらたなすさん、こんにちわ。

人の話を聞く。
理解する。
伝える。ってことが一番難しいですよね。
こちらの得意なペースで喋ってくれなかったり、
思いがけない感情で返されてイライラしたり。
人とそつなくコミュニケーションをとるって結構高等な能力のような気がします(^^ゞ

Pmanさん、こんばんは!

私ねぇ、がっちりバリアを張って他人とは一切口を利かずにマイワールドにこもりたい時と、外に向けてどんどん働きかけをしたいときと、両極端の二面性があるって自分でわかっているんですよ(笑)。

だからその都度、状況に応じてモードが切り替わるんですが(笑)、「両極端」なので、中間がないんですよね^^;…そうそう、マニュアル5速車のギアチェンジに似てますよね、あはは!ローかトップかって感じで(笑)。

でも、年齢相応に「見えてしまう」ことは確実にあって、こんな風にしたらうまく行くのに…と思い、ついつい手出しをしちゃうことも稀にあるわけです。

「伝える」事は確かに難しいです。今回の日記の場合は、一美ちゃんには伝わっても、たぶん角田君と遥さんとは永遠に平行線かもしれない。それはわかっているの。仕事の相性っていくら望んでも、どうにもなるものじゃないから。

でも、今は若い彼らがこの先、何かのきっかけで、そう言えば昔ぷらたなすさんが、こんな事言っていたなぁ…と、思い出すことがあればそれでいいのよね。

よしんば、それがなかったとしても、6畳間空間の片隅で必死に回る小さな乾電池モーターのように、電池の続く限り小さな羽を回しつづけていれば、例え小さなものでも、室内にわずかな対流は生まれていくだろ?みたいな気持ちで取り組んでいます。

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