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2006.04.14

やっぱり阿吽の呼吸ナノダ

今日、担当企業内で新人研修をしていて、
途中から、背中を曲げて横になりたいほどに
キリキリと胃が痛くなってきた。

理由はわかっている。
公私共に多忙である事によるものではない。
ヤベちゃん(30代前半/女性スタッフ/仮名)が、
教えたことの通りがあまりに悪いので、
表情や言葉遣いは穏やかな感じを崩さずにいても、
体が拒否反応を示しているのに違いない。

コマンドから入るうちの研修で、
もう5日経つのに、的確なコマンドが全く打てない。

ちょっと詳しめの男性は別として、
たいていの"ネット好きなだけ"の一般女性は、
コマンドなんて打った事がないので、
最初は誰もが戸惑うけれど、
きちんと解説をして、何度も復習&反復させていけば、
5日後ぐらいにはどうにかこうにか打てるようになる。

仕組みそのものがどうしても理解できなくても、
台形の面積よろしく、
「(上底+下底)×高さ÷2」と教えられて、
「では、この台形の面積を求めてみましょう」
と数字的な材料を与えられれば、普通の人はすぐに取り掛かれる。

それができないのは、
決定的な何かがご本人に欠落しているからではないか?
今日、突然、そんな風に思い始めた。

「初日に配った手順表に添って、
 ここに代入していけばいいだけですよ~♪」
と言っているのに、課題を出すと、
白紙の状態から物事を考えようとして、
ボーゼンとしてしまうのだ。

例えば
「マニュアルの○ページを見てAを設定してね」と言われれば、
必要な情報がマニュアルの○ページにあって、
その手順に従って作業すれば、Aの設定が完了する…
という当然の予測の元に、
皆一斉にそれをめくり始めるわけだけど、
その「予測」を持ち得ない人は、
ページは開くけど、何をどうしていいかわからない。
開いたままじっとしているか、
ただじっくり文章を読んでいたりする、そんな感じだろうか。
(「あれ?設定は?」「え?設定するんですか?」
 「さっき言ったじゃない…」 たぶんこうなる^^;)

ここまで他の二人と差がついてしまうと、
研修もはっきり言ってかなり進行がキツい。。。
今までの4日間は、「初心者さんだから仕方ないなぁ…」
とのんびり構えていたけど、
今日突然、「この人って厳しくないか?」と思い始めたのだ。

ここまで来て…というのもお恥ずかしい話ですが、
アスペルガー傾向の方である疑念がフツフツと湧いてくる。

私の友人で、
気圧が低下して梅雨前線が近づくと
必ず昔の骨折の跡が痛み出して
雨の近いことがわかる貴重な人がいる(笑)、
研修していて胃が痛くなる…というのは今までもあったけれど、
思えばそれらも皆、正しい危険信号であったのだ。

    *    *    *    *    *    *

あまりにシクシクと胃が病むので、
定時で早々に退社して、
駐車場の自分の車の中でシートを倒して休んでいると、
本気モードで眠りに落ちていた私の耳に、
PHSが鳴るのが聞こえた。

あー、なんか鳴ってる。
でもいいや。少し放っておこう。

すると矢継ぎ早に、今度は会社から貸与されている
業務携帯のほうに着信があった。

思わず跳ね起きる。
胸騒ぎがする。
着信は案の定、契約会社から。
緊急事態か?

伝言メッセージを再生すると、電話の主は
思ったとおり契約会社の細川さん(30代前半/女性/仮名)で、
「今、ヤベさんが契約会社に進退の相談に来ている。
 今から面談に入る。詳細は追って連絡する」
というものだった。

しまった!!!
細川さーん!!だったら遺留はしないでくれ!!!
彼女、続行はキビシイかも!
現場に入れたら、絶対、職場の問題児になる!

    *    *    *    *    *    *

早速契約会社に電話を入れると、
「時すでに遅し!」で、細川さんは来客対応中とのこと。
電話に出た人が、たまたま私が一目置いている優秀な人だったので
「私から電話が入っている」というメモ書きを、
今面談中のスタッフさんに怪しまれないよう
細川さんに手渡してもらいたい、と依頼する。

やがて、「細川さんは今は電話に出られないそうです」と
その人が戻ってきて私に伝言。

彼女、とても頭のいい人なんです。
Yes/No式のメモ書きを面談中の細川さんにサッと見せて、
その場で細川さんに、どっちかにチェック印を
入れてもらったか、
「こちらの"お客様"から電話が入っています…」
と私の名前を書いたメモを見せて、「出られます?」
と、目で聞いたんだと思う。ナイス!
(新人の宮城さん!
 普段あまり話す機会がないけど私は期待してるよ!)

「あ、そうなの…
 じゃね…じゃぁ、『ヤベさんは遺留しないで』と
 今まさに当のヤベさんと面談中の細川さんに、
 さりげにメモ書きって手渡せる?」
と、宮城さんに打診してみる。

「うーん、二度目は難しいかも…」
「そう、じゃ、いいわ。。。」
彼女ができないというならそうなのだろう。
真剣な相談事が行われている雰囲気を感じての結論だろうと思う。

    *    *    *    *    *    *

うーん…
あ、そうだ。
ここで発想を切り替えて、
今の時間なら会社に戻っているだろう
営業担当のメグちゃん(20代前半/女性/仮名)のほうに
に電話を入れる。

「今、ヤベさんが
 相談事があってそっちに面談に来ているみたいなんだけど…」
という導入で、こちらの現状を詳細にメグちゃんに伝える。

実際、メグちゃんに伝えても何の解決にもならないんですが、
同じ企業の担当同士として、
細川さんの面談が終ったら、機転を利かせて
速攻、私の電話の内容を
細川さんにそのまま伝えてくれるだろう。

そしてつい先ほど、細川さんから自宅にいる私に電話が入った。
私は面談が終った細川さんが自席に戻ったらすぐに読めるよう、
今この日記を書いているこのPCから
彼女に長文メールを打ったばかりだった。

「ぷらさん、心配しないで。大丈夫です!
 実はあの時間は他の来客が続いてしまって、
 ヤベさんには、少し待っていてもらっていたんです。
 で、他の人と話をしているときに宮城さんが、

 『ヤベさん、遺留しないで ぷらたなす』

 というメモを持ってきてくれて、
 私、それ見て、すべての事情を悟ったんです。
 だから、遺留は一切していません。
 来週の月曜に再度話し合うことにして、
 今日はお引取り願いました。」

そうか!宮城さん、さすがだ!
間に合わせてくれたんだ!
細川さんもそれだけで察しがつくなんて、
本当にありがた過ぎる!!!

「実は無駄とは思いつつも、
 あのあとすぐに、
 メグちゃんのほうにも状況は伝えたんだけど…」

「あ、すぐに聞きました!
 実は私も、メグちゃんに、
 もし留守電を聞いたぷらさんから連絡が入ったら、
 詳しい状況を聞いておいてくれるよう
 お願いしようかと思ったんですが、
 他にも担当をたくさん抱えて忙しそうなメグちゃんに
 さすがにそれは申し訳ないかな?なんて思って
 思い直して、頼むのはやめたんです。」

なのに、面談が終って席に戻ったら、
すぐにメグちゃんが駈けて来て、
「ぷらさんから、こんな電話ありました」と
報告してくれたので、すごく状況がわかりました。
ていうか、頼んでないのに
その通りになっていたからびっくりして…
ちょっと感動しました(笑)。

一緒!一緒!私も!

あ、あと、今、メール送ったばかりだったので、
ちょっと受信してみてくれない?
詳細はそっち読んでもよくわかると思う。

キャー!!!

どうしたの?

いや、「小山内さんと同じタイプかも」って書いてありますけど、
私もそれを言おうと思っていたんですよ!!!

すごい。なんかすご過ぎる流れ(笑)。

お互いにあれこれ、不満を抱くときはあっても、
こんな風に、阿吽の呼吸で仕事ができると、
今までの不満は帳消しになっちゃう!!!
知りたい、伝えたい、の気持ちが合っていれば、
思いつくことはまさに同じなのだ!

    *    *    *    *    *    *

結局、最終的に今ってどんなステータスになっているの?

月曜朝の返事待ちです。
感触としては、たぶん断ってくると思います。
ぷらさんからのメモを見ていたので、
「もし『続ける』という結論を出したのならば、
 今後一年間は絶対に辞めない、という約束を必ずしてね」
と、キツめに念を押しておいたので^^;

ナイス!サンキュー!グッジョブ!だ。

対企業さんには体面が悪いけど、
ご本人からの申し出なら、
アクシデントとしてお詫びができるし、
今回は諸般の事情でまだ正式契約前なので、
企業さんに金銭的な迷惑がかかることはない。

自分に関する相談が、
契約会社側ではこんな風に行われていることを知ったら、
スタッフは完全に頭に来ると思う。

でも、やっぱり「人」。
最終的には「人」。

手のかかるスタッフを現場に入れることが、
今後どれだけ周囲と自分達を苦しめることになるのか…
なまじそれがわかっているだけに、
いつでも「いい人」ではいられない。

あさっては次男の結婚式だというのに、
今日は帰宅してからも、
会社とのメールや電話でバタバタだ。。。
しかも胃の痛みはまだおさまらない。

だけど、直接言葉を交わさなくても、
お互いに相手を読んで、
先手先手で手を打つ手法が取れるのは、
お互いを十分わかりあっているからにほかならず、
二人には心からの敬意を表したい。
時にあれこれブーブー愚痴っても(笑)、
やっぱり細川さんは細川さんで、
メグちゃんはメグちゃんなのだ。

こんな環境で仕事できる事を
神様に感謝したかったりする。

 

 
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