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2006.04.20

ムードメーカー

結婚式も無事終り、すでに次男の気持ちは野球一直線だ(笑)。


二十歳でも定時制でも、高校生は高校生なので^^;
式が終れば、当分はお互いに自分の家で暮らすわけで、
指輪をはめた以外はなにひとつ今までと変わらない。


ここ数日は、
「県大会までもう二ヶ月を切ったんだよ、ヤッバイなぁ…」
しか言わない(笑)。


    *    *    *    *    *    *


うちの次男君は親分肌ではない。
変なとこにこだわるし(笑)、
飄々としている割には、強情で頑固でそりゃ短所もある。


でも、親から見て、
状況判断とかはうまいよな~と思っていて(笑)、
だから、仕切の下手な人がリーダーになっている集団に、
どうしても属しなければならないような事があると、
(たとえば部活、たとえばアルバイト先、たとえばクラス担任)
「もっとこうすればうまくいくのに…」と、
心から物足りなく思うみたいだった。


でもね、元来目立たず口数が少なく前に出ない性格だから、
過去20年間、そういう役回りがまわってきたことはなく、
本人もそのつもりは全くない人だったんだけど、
ここに及んで心境の変化があったのか
最近は「そういう役になってみてーな(笑)」と言うようになった。


スーパーのアルバイトで、売り出しの店内放送などをやらされて、
当初最高にビビっていた割には、この頃それが楽しいらしく(笑)、
段々「怖いものなし」になってきているのかもしれない(爆)!
人間、何がきっかけになるかわからん。何事も経験だな~♪


ふーん…ってことは、
実はそっちがキミの本当の性格なんじゃないの?
封印されていた才能?がここにきて開花するのか(爆)?


と、いったわけで、野球部のキャプテンという、
初めて「長」のつくポジションを得た彼は、
異様に張り切っている(笑)。


今年はいい新人が入ったらしく、
練習にも熱が入り、帰宅は毎日午前様だ。
定時制で部活をするというのは、
少し練習が長引くと、そういうことなるのだ。


だがしかし…
だめだよ、あんた、いきなりそんな遅い時間まで。
新入生の父兄がびっくりしちゃうでしょ?
どうすんのよ?苦情が来て
「うちの子は野球部は退部させます」
なんて親から言われたら。


「そうなんだよなぁ…オレも今日当たり、
 ヤバイかなって思ってきた。」


せっかくいい新人が入ってきたって、
「キツイです。ついていけません。」て言って、
次々に辞めて行ったら元も子もないでしょ(笑)?


#定時制の野球部は、趣味で入部する子も初心者の子もいる。
#硬式経験者から初心者までものすごいバラツキのある集団(笑)
#が、試合に出られる以前に、部の存続を維持する
#最低人数の確保が必須^^;


「ていうか、きつくなってきたら、
 今まで見たいに、『オレは今日はここまで~』って
 それぞれ居なくなればいいのになぁ…
 なんでみんな、最後まで居るんだろう?」


「あのさ~、入ったばかりの新人が、
 先輩やキャプテンに対して、
 それは無理ってもんじゃない(笑)?
 その辺はわかってあげないと。」


「そうなんだけど…。そうなんだけどぉ。
 でも、オレ、勝ちたいんだよね、ものすごく。」


…そうか…だよね。
「勝ちたい」という渇望は、勝ったことがある人のほうが強いのだ。
勝ったことがない人は、「何が何でも勝ちたい」とは思わない。
たぶん、思ったとしても執着が全然違うかもしれない。


県内わずか8校の参加で、レベルもかなり低いとはいえ、
三年連続県大会で優勝し、
三年連続地方大会で勝ち上がって、
三年連続神宮に行っている次男としては、
「県大会優勝」「地方大会優勝」の幸福感は何物にも変えがたく、
その喜びを味わった事のない人よりは、
はるかに「勝負への執着」が強烈なのだと思う。
(伝統校が強い、というのもそんな所以なのかな…)


でもな~


同時に、
野球部で挫折して全日制公立高校を中退した次男が、
万が一ここでひとりで空回りすることがあるのなら、
それって、あのときのキミが嫌いになった野球部と
同じ道のりを歩くんじゃないの?そこに気がついている?


そう思った。ま、そこまで極端にはならないかな(笑)。
あそこは、大して強くもないのに、
親のほうがヒステリックなくらいに熱くて
しかも生徒達に一切何もさせずに、
遠征先に当番で車出しまでする。
(そんな、子供じゃあるまいし電車で行かせろよ^^;)
(だから生徒がいい気になるんだ(笑))
なんか…私にも合わなかったな…


「あのさ、横山先生からもメールが来た。
 『試合に負けても死ぬわけじゃありません』て^^;。」
(だから、焦らず力を抜いてやりなさい の意)


あはは!横山先生、やっぱりいい先生だな。
次男が唯一「ぜひに!」と、結婚式に呼んだのもわかるよ。
次男は横山先生が大好きなのだ。横山先生も次男が好きだ。


そうね。。。
でも、三年間お世話になった、
次男の尊敬する横山先生(前監督)は
今年の移動で他校に転任になってしまった。
今年度は専任の監督は誰も居ない。
今年の神宮は、正直厳しいんじゃないかと思う。


    *    *    *    *    *    *


なんかさぁ、オレは今、自分では練習がすごく楽しいのよ。
だから、オレはいつまでやっていてもいいんだけど、
周りが元気ないんだよなぁ…


声が出ないの?


うん、そうそう。
それとなんていうか…何やっても静かなの。


そんなの、まるでお葬式みたいな練習じゃない(笑)。
夜中にシーンとして練習してんの?


そうなんだよ。盛り上がりに欠けるんだよね。
あと、終るときもなんか物足りないって言うか…
だから、「もうちょっと…もうちょっと…」って続けちゃうんだけど、
それでも締まらないのね。

横山先生だとすごくいい感じで終るんだけどな。
どうやって終っていたんだっけなぁ…
あぁ、もうちょっとちゃんと見ておけばよかったな。。。
「はーい、ここまでーーー!おつれさまーーー!!!」
みたいに終ったのかな?


確かに次男には、そういった
「他人を盛り上げる気質」はない(笑)。


コタツに入ったまま、頭のところで手を組んで、
ごろんと寝そべった次男は、
「あぁ、米田君がいればなぁ…」と、ひとことつぶやいた。


    *    *    *    *    *    *


米田君。定時制ではありがちだけど、
次男よりもひとつ年下ながら上級生で先輩。
守備も打撃もいいんだけど、けっこうジコチューで
監督の指示に従わない。
スタンドプレーもトリッキーなプレイもやりたい放題。


一発狙いの度が過ぎて、大事な場面での撃沈も多々。
気まぐれで練習は休むし、人のミスは怒鳴り散らすし、
酒は飲む、バイクでつかまる…のやたら手のかかる
チームメート君だ。今年卒業して就職した。


あんなにチームの和を乱し自分勝手なプレーをするやつは
いないほうがいい、次男はよくそう言っていた。
選手は監督の指示よりも、米田君に怒鳴られるのが怖いので、
米田君の言いなりだったのだ。


「だけどね。」


突然次男が起き上がって言った。


「米田君のいる練習はとても盛り上がって
 なんか米田君が来ると、みんなが明るくなるんだよね。
 気分が楽しくなってくるっていうかさぁ。」


うん、それも、わかる!
米田君は、やんちゃなワルガキだけで悪ふざけも過ぎるけど、
人懐こくて笑顔がめんこくて、憎くても憎めないいいキャラなんだよ。
それはまたそれで、本人が持って生まれた恵まれた資質なのだ。
それもまた、リーダーシップのひとつなんだよね。
次男には華やかさがないもんな(笑)。


次男はまたゴロンと横になって、
「あぁ、去年までは最高に楽しかったなぁ…」と
宙を見て行った。


そうね、スターのように名だたる先輩達が
卒業してしまったあとの新学期の部活はそんな感じだ(笑)。
先輩の中に少々イヤなやつがいても、関係が良好なら、
評価者という絶対的な目上の人が居るのは
張り合いがあって充実する。
それはそれで、ものすごく貢献していたんだと思うよ。
それに、キレルと怖い米田君の存在が、
チームに緊張感をもたらして、刹那的にみんなの気持ちを、
ハイにしていかのかもしれないね。

「寂しいなぁ…」


次男はそれっきり何も言わなかった。
米田君がいたときの練習風景を思い出しているに違いなかった。


「寂しいなぁ…」


次男は、長い沈黙のあとに、もう一度そう言った。


しかたないさ、集団の雰囲気なんて、
その年、その年のメンバーに
すごく左右されるものだもの。
今年はそういう組み合わせって事よ。


だがしかーし、ムードメーカーの居ない今年の野球部は、
技術力は上がっても、何かをきっかけに爆発するような
エネルギッシュなパワーはないんだろうな。
先生も居ない。先輩達も米田君も居ない。
やっぱり私も「寂しいなぁ」。。。
次男の気持ちが手にとるようにわかる春の夜更けであります。

 


 


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コメント

お帰りなさい&結婚式オツカレ様でした。
結婚式もどんな感じだったか気になったりして・・(^^ゞ

人って本当に一長一短あったり、
そのチームに個人の長所がピタっとはまったりして、一概にはわからないから、
色んなところでもまれたり人を見たりしないと身につかないんだなと思いました。

pmanさん、コメントありがとうございます!

おっしゃる通り、その集団に必要なキャラってありますよね。

うちの職場でもそうなんですけど、賑やかな人が居たり世話好きな人がたった一人入るだけで、全体のムードががらっと変わってきちゃいますよね。

職場で昨年6人まとめて入れた新人さん達は、中に一人親分肌の男性がいてその人達は今も非常にうまくいっています。その人が持っている「気」ってすごく大事なんだと思いますが、そういう人が居るかどうかは偶然の結果でしかないので、歯がゆいときもあります。学校でもクラスによって結構雰囲気違ったりするし、「構成員」の組み合わせって全体を左右しますよね。

> 結婚式
書いていて公開していなかったのを上げてみました。(笑)

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