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2006.04.06

規則ですから

増員や前任の退職など必要に迫られて、
その班のリーダーさんを新たに決めなくちゃいけないとき、
適任者がまったく見当たらないという事はあまりなくて、
集団の中での振る舞いなどを見ていると、
候補者は自然に絞られてくるし、
衆目の見るところはだいたい一致している。


ところが、ポイント制が導入されて、
契約スタッフは期間ごとに通信簿よろしく、
各項目で「評価」されて時給も変動、
それに伴いリーダーへの昇格も
点数的な条件が設定されちゃったのよ。


ま、リーダーさんになる人なんだから、
普通はそれでも問題なかったはずなんだけど、
厄介なのは、その中に某検定に合格しないと、
規定の点数がもらえない項目があって、
総合得点ではなく、各項目すべて○点以上となると、
今の候補者達は全員ここで引っかかる。


以前から「取れ、取れ」と、
企業さんから口を酸っぱくして言われてきた検定なんだけど、
実はそれって対外的なステータスはあまりないし(笑)、
しかも企業内では少々特殊である
私達の業務にはあまり関係が無いし、
確かにそれを受けるために勉強したほうがいい、
ほとんどの他の課の社員やスタッフ達と違って、
私達のグループは、今までそれに対して、
どこか冷めていて熱心でない空気があったのだった。


それじゃグループ内では皆同じかというと、
実は他から移動してきてまだ日の浅いスタッフや、
就職活動の一貫としてすでに取得済みで入って来た新人や、
職場では協調性がなく仕事もさほどできないのに、
なぜか資格取得にだけは熱心な人達とかはそれを持っていて、
新しい制度は、そんな彼らに真っ先に昇格資格を与える、
なんとも気乗りしない状況となってしまった。。。


これは、はっきり言って、キビシイよ。


だから、正直私は不服だったの。
そして早速自分の日記で愚痴ろうと思っていたのだ(笑)。
制度だから、仕方の無いことなんだけど、
周りも本人もその気でいる順当な昇格がキャンセルされ、
「え?なんで?」と思う人を班長にしなければいけなくなると、
円滑な運用は望めなくなり、班の今後は大きく変わっちゃう。。。


でも、それを書いている最中に、
180度違う結論と作戦が浮かんでしまったので(笑)、
せっかく書いた長文(爆)は、陽の目を見ずに没となった。


    *    *    *    *    *    *


いえね、今私達のグループは人数の増加に伴って、
リーダー役の早急な設置を迫られているんですが、
向き・不向きを勘案せずに、単に得点だけで昇格させる
という事に関しては、弊害はそれなりにあると思うんですよ。
問題はきっと発生するし、当初の人選で見込んでいた
体制の強化にはなかなか至らないと思う。


そもそも長年人を見ていると、
最初から高い能力を持っている人にとっては、
それがないと希望の仕事にありつけないといった
就業の必須資格でもない限り、
あまり切羽詰った必要性や魅力を感じない事が多く、
今回のルール適用前に昇格した今の班長達も、
誰一人としてそれを持っていない。


優秀なメンツ揃いの班長達の中で、結果的に
「この人はリーダー職には不向きであった」と思われる人だけが
唯一それを持っているというのも、象徴的な話だね^^;


だけどクライアント企業さんに、
できるだけ取得を推進するよう、
強くお願いされている契約会社側の当方とすれば、
各社の協力姿勢をシビアに見られている昨今、
他社のスタッフと比較して、
検定合格者が極端に少ないというのは、
グループの個別事情などまったく考慮されることなく
スタッフの品質を問われる話でございまして、
煽っても一向にその気になってくれない班長達には
内心不満があったわけよ。


班長が検定に前向きでなければ、
スタッフもそれに習ってしまうし、
そもそも自分で検定を取っていない班長が、
スタッフにそれを強力に勧められるわけもない。


だいたいうちの班長達は、某検定の意義そのものに懐疑的で、
「取ったって何のメリットもない」とあからさまに批判する人もいる。
確かに私達のグループには業務的に必要のないものだし、
普段接していない知識の検定だから、
他の課のスタッフよりも非常に不利で
「公平性に欠ける」という意見もうなずける。


でもねぇ、私はそれを取って、
「無駄」って事は全然なかったよ?
むしろ、「そういう事だったのか!」と、
目からウロコ的な発見も多かったし、
普段あまり関わることのない
他の課の業務に関する知識も深まり、
見識は結構広がったと思う。


組織の中ではマイナーな業務に携わる私達にとって、
その検定は、
生物の教師なのに昇任には化学の検定が必須!
と言われているようなものなんで、
「不利だ」「無駄だ」と不満が出るのはわかるんですが、
実際に受けてみると、そんなに無関係でもないよ?


むしろ、私達のグループの、
もっとも苦手とするところが網羅されているので、
皆さんが思うよりは、メリットは大きいと思う。


    *    *    *    *    *    *


先週、昇格についての新制度の適用開始を
突然主任から聞かされ、
それについてのやり取りで納得の行かなかった私は、
昨日の朝も、通勤の車の中で、
そのときの主任とのやり取りを何度も頭の中で反復していた。


「だったら得点さえ満たしていれば誰だって良いって言うんですか?」
「もちろんそういう事です。規則ですからね。」
「新人でも経験の浅い人でもリーダーには向かない人でもですか?」
「はい、そう言うことになります。規則ですから。」


この人は、人はすごくいい人なんだけど(笑)、
結構融通の聞かないガチガチの規則遵守派なので、
何かの制度に変更が出ると、手のひらを返したように、
方向転換しちゃうところがあるんだよねぇ。。。


いや、逆だな、ソレ。
状況に応じて変わっていく制度やルールに、
軽やかに適応していけないので、
そのたびに、周囲の正社員や上司達から、
「だから今はそうじゃなくて…」と強く釘を刺される事が多く、
そうやって寄ってたかって軌道修正された結果として、
これまた極端な方向転換に、走ってしまうのだろうと思われる^^;


「規則ですから」


いつになく、けんかを売ってくるようなカチンと来る口調に、
スタッフが快適に仕事できるような職場を願って、
毎回真剣に人選に頭をひねってきた自分の仕事を
真っ向から否定されたようでもあり、面白くなかったのですが^^;
(要するにそれだけかも(笑)…)


「規則ですから」


何よ、それ。
何よ、その180度方向転換するような言い方は…
他の課の主任達は、与えられた新しい制度の中で、
今までの自分達の意志がどうすれば生かされるか、
何度もルールの詳細な確認を本部に求めたり、
抜け道を必死に探して(笑)、対策を練ったりしているのに、
うちの主任は、無条件にベクトルを変えるので、
こんなときは、どうにもやりづらい。
本当に、グループの将来を真剣に考えてんの?


「規則ですから」


わかったよ、そこまで言うならやってみりゃいいじゃん。
えぇ、えぇ、わかりました。
今現在昇格資格を満たしている人は
ご希望どおり全員班長にしてしまって、
それでどういうことになるか見てみたらいいじゃん。。
(ヤケクソ↑)


「規則ですから」


今からでも十分予想されるスタッフ達からの
承服しかねる声が出てきたら、
私も彼らにそのように言い放ちますから。
それでいいんですね。


「規則ですから」


ルールとしてそのような規定が定まってしまった以上、
自分の後継者と思っている後輩が資格を持っておらず、
そういった働きかけも全くして来なかった、
現班長達には残念ながら反論の余地はないし、
他のスタッフも同様である。
検定の受験は、私も契約会社も以前から勧めている。
「ステータスが無い」というのは、誰でも取れると言う事で、
きちんと勉強すればさほど困難なというほどのものではない。
むしろ、一般の人達が一から取り組むよりは、
(いくら畑違いでも)私達のほうがはるかに有利である。


「規則ですから」


悔しかったら、みんなで検定取ればいいじゃん。
どうせ、面倒なのと落ちるのが怖いから、
ガタガタ言っているんでしょうけど、
自分達の納得のいかない人をカシラに仰ぎたくないのだったら、
みんなで検定を取って、数あるの候補者の中から
衆目の一致する人選がされるよう、
自分達で頭使って努力しなさいよ。
まずは、検定取らないとヤバイぞと皆が思うぐらいの
雰囲気を全員で作ってよ。


「規則ですから」


!!!
あ、その方向性も悪くないなぁ…


    *    *    *    *    *    *


うちの課のスタッフ達は、
古い人ほど、反骨心旺盛な社員達に影響されて、
常に「反体制」の気風で、規則やルールを軽視する風潮がある^^;
何に対しても、まずはひとこと異を唱えないと
気がすまないようなカラーがある。


ですが、そうやって自己都合の反対ばかりしていると、
すでに会社が一丸となって盛り上がり始めている、
今現在の社内の空気にはじき出され、
井の中の蛙になっちゃうよ?


同じ自社のスタッフでも、他課に所属している人達は、
不利と思える業務の課でも、
それぞれに努力して続々と合格しているのに、
皆さんが反論ばかり繰り返しているのは、
ひとえに自信がないからではないの?
この状況を変えていくためには、
何かの爆弾はあったほうがいいのかもしれない。


「規則ですから」


何をどうあがいても、資格のある人が最優先という方針が、
ぶれることなく貫かれていけば、
彼ら・彼女らの意識も少しずつ変わってくるだろう。


思えば、私達が就業したばかりの頃は、
班内が非常に技術スキル重視のムードで、
どんな小さなことでも
「知らない」「できない」「わからない」という事が、
とても恥ずかしいことだった。


だから、私達同期5名は、
そのムードに煽られるように、必死で勉強しあい、
兎にも角にも早期に一人前になる事が出来たのだ。


あの当時と比べたら今は、
「何が何でもこれを覚えなければこの先ここで生きていけない」
みたいなテクニカルな緊張感はあるだろうか?


鬱、パニック症候群、神経症など
メンヘル系と思われる早期退職者が過去に続いてしまい、
「育成はじっくり時間をかけてゆっくりでいいよ」
と指示が出ている社員の温情に甘えて、
自分の未熟さに問題意識を感じることなく、
自己満足に陥ってはいないか?


そんなぬるま湯傾向のグループに、
波紋を投げかけることができるのなら、
これは乗ってみてもいいような気がしてきた。


「規則ですから」


そうだね。職場は多少の不条理があったほうが、
人の気持ちがピシッと引き締まる事もあるのだ。


何より今の候補者の方達は、
上からの指示には素直で誠実である。
これはある意味ありがたい。
移動者に関しても、従順であまり反発しない地味なタイプだから、
以前の課が業務縮小になると、
真っ先にに移動の候補になってしまうわけだ。


「自分は前に出て行かないキャラクターでいつも損している」
と、もしも常々感じているならば、
この機会にリーダー職に引き上げて、
活躍の場を提供してあげるの悪くないな。
彼らは人を引っ張る活力が不足しているだけであって、
完全なる不適格者というわけでは決してないのだ。
立場が人を変えていく事だって、十分にあり得る。


「規則ですから」


主任の態度には納得行かないところもあるけど^^;
メリットが全然ないわけじゃない。


ちょっとてのかかる事態にはなりそうだけど、
それで行ってみようかなぁ…
せっかくの制度だから、いい方向に生かしてみよう。
そんな風に気持ちを切り替えた私でした。


翌日、私はそれまでの姿勢を翻し(笑)、
現在の資格取得者を全員班長に昇格させるように
課長と主任に提案した。


まずは走ってみようか。

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