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2006.02.21

強い人

2月から3月末にかけて、
3名の退職者が出る予定なので、
「3月○日までに今度は3名!」を合言葉に、
私達は次なる新人スタッフの人集めに、
気持ちを固め始めていた。

一回募集広告を出せば、あまり苦労することも無く
企業さんに依頼された人数が集まったのはもう昔の話で、
今はたった1名でも期日までに決められないことがある。

なので、以前なら発注をいただくたびに沸き立っていた私達も、
最近では青息吐息で、スタッフのオーダーなど
いただきたくないのが偽らざる本音だ。
退職者の補充もままならないのに、
新規まではとても手が回らない。
この頃では、競業他社から断られたため
うちに「おうかがい」が来ることもある。
どこも状況は似たようなもので、苦しいんだよね。

が、安穏な日々を願う?私達の願いもむなしく(笑)、
そこに割り込むように、「緊急の1名オーダー」だの、
「長期入院してしまったスタッフが戻るまでの
ピンチヒッターを大至急!」だの、
クライアント企業さんのなかで
今まであまり動きが無かった他の部署から、
イレギュラーな依頼を引き受けてもらえるかどうかの打診が
立て続けに舞い込んで、状況がまたもや複雑になってきた。

    *    *    *    *    *    *

あー、この打診はどうしましょうか。
この場合、簡単なのは
「できない」と言ってあっさり断ることです(笑)。
それが一番楽で大勢に影響の出ない方法。
だいたい内容が”短期”の発注は受けたことが無く、
しかも”急ぎ”だなんて、通常は無理な話だ。
だからこそ企業さんも、「できますか?」と
内々に聞いてきているわけだし。

ところが。

最近の冒頭に書いた退職者補充の応募において、
正業が他にあるけど振るわず、
看板を下ろさないまま副業をしたくて
応募してきた方(40代男性)と、
いい人がなかなか来ないので
一応採用の方向で検討しながらも、
少々暗くて口数少なく(どちらかと言えば)ぱっとせず、
他ならいいけどうちのグループには合わないなぁ…
と、気乗りしていなかった方(40代男性)とがいて、
一人は勤務日数やシフトの条件が合わずにお断り。
もう一人はまだ採用連絡を留保していた。

えぇぇぇぇ、この時期にマジかよ^^;?とんでもない!
なんて首を振りながらも、
なんとかこの人達と条件面できちんと再面談し、
企業さんとも調整交渉すればいけそうな気もして来て、
頭の中でベストな方法とスケジュールをシュミレーションしていると、
案の定、契約会社の細川さん(30代前半/女性/仮名)と
同じく営業担当のメグちゃん(20代前半/女性/仮名)から、
「緊急に打ち合わせしてもらえませんか?」とメールが入った。

げ。来たか、やっぱりね。。。
その日は諸処の事情で契約会社での研修も無く、(私はその講師)
久しぶりに早く帰れそうな雰囲気でホクホクしていたのに、
あー、結局夕方には契約会社に顔を出さないとダメなんだな。。。

「打ち合わせ」とは言っているけれど、
実質「どうしたらいいか」指示を仰ぎたい、と言うことなのだろう。
が、「どうしたらいい」も何も、そちらの立場として
まずはどうしたいのさ?と、たまに問いたくなるときがある。

いくら細川さんとメグちゃんが私よりずっと若くても、
私は現場を担当する出向者であり、
二人は会社側の人間なんだから、
二人で決めてもらったその上で、
「こんな感じで行きたいんですけど…」と
伝えてもらっても全然構わないんだけどな^^;…

実は最近はこれが多くて「打ち合わせ」三昧、
毎日のように帰りが遅い。(ちょっとプリプリ(笑) )

家では家でやるべき事が溜まっているため、
たまに「早く帰れる!」と喜んでいた日に、
「相談があるので来てもらえませんか?」と言われると
ガックリして余計に疲れが増して来るよ、トホホ。

日も落ちて夕餉の匂いが漂う駐車場で車のエンジンをかけ、
「これからまた一仕事」と思うと、人並みの時間軸で動く生活に
強い憧憬を抱いたりするぷらたなすなのであった。

    *    *    *    *    *    *

それにしても私、
いつからこんなに司令塔みたいになっちゃんだろう?

特に細川さんなんて私よりえらい?し、
メグちゃんもうちの窓口として
企業さんと正式なやりとりをする営業さんなのに、
突発事項やイレギュラーな話が発生するたびに
二人とも契約会社で「どうしたらいいでしょう?」みたいな感じで
何もせずに私の到着を首を長くして待っているってのも、
どことなく手のかかる話だなぁ^^。
(ホラ↑久しぶりの「定時退社」がかなわなくなったので、
私は少々お腹立ちモードなのだ(爆)!)

頼りにされているのはうれしいけれど、
今のようにいろいろな業務が立て込んで体がきついときは、
自分達でも方針とスケジュールを立ててみて、
ときには契約会社の方針として
向こうから「今回はこうしてくれ」と
指示してくれれば楽なんだけどなぁ。

ま~、ここまで来てそんな風に思うのも、
ワガママってもんか。

本来、現場運用にだけ携わっていればいいものを、
契約会社の物事の進め方や方針に関して、
あれこれと口出しをし始めたのは私のほうなのだ(笑)。

だって、中にいる私から見ると、当時の会社のやり方って、
あまりにも業務内容や現場、
そして企業さんの価値観に対して理解がなくて、
ピントはずれなスキルの新人さんを連れてきたり、
その新人さんへの事前説明が全然違っていたり、
ここで黙っていると、スタッフである(当時)ウチラのほうが
おおいに困る事態だったんだよね。

だから、今の職務に昇格したときは、
会社に言いたい事、変えて欲しい事が
全般においてたくさん溜まっていて、
それらを伝え、要望を出し、
積極的に営業方針や人選に関わっているうちに、
いつのまにか、「決定権」がこっちにあるような
スタイルになっちゃった。。。

当時の営業担当は、会社営業所の副所長だったので
完全に私の「上司」だったのですが、
もともと業界の知識は彼の最大の苦手分野で、
専門用語が飛び交う打ち合わせは、当然得手ではなく、
「何を言っているかさっぱりわからない。
 ぷらさん…打ち合わせに同席してくれない^^;?」
なーんて頻繁にお願いされていたあたりから、
すでに立場の逆転は始まっていたわけですが。

    *    *    *    *    *    *

そうは言っても、もともと嫌いな作業ではないので、
自分で方針を立てたり、戦略を練ったりすることに
拒否感は全く無く、それでうまくいくならそれでもいい
と思ったりするんですが、気になっているのは、
そこじゃないんだよね。

私が気になるのは、「こうやったほうがいいのでは?」
と明確な意思のある人がそこにいると、
その他の人達は、自分で考えるのをやめてしまうということ。

そして、皆さんそれでいいですか?と尋ねると、
「ぷらさんがいいならそれでいいよ。」という回答で、
これじゃ、物事の良し悪しよりも、
「私からの文句が出ないのが一番!」みたいな判断基準で、
みんな目前の状況からも私との議論からも
逃げているような印象を抱くときさえあった。

現場のスタッフ達は決してそんなことは無く、
反論は反論できっちり言ってくるし、
「それ、俺やりますから。」と自分から引き受けてくれたり、
「今回はお願いしたいんですけどぉ^^;」と、
下駄を預けてくれたり、その辺は上下関係はあっても
意外に対等なんですが、
契約会社のほうの人達は誰も、実際の現場と業務を
詳細にわかっていない引け目が大きいせいか、
最終的な判断はいつも私に一任しちゃって、
それに従って動くような空気があります。

先の打ち合わせの日に、私は
契約会社のミーティングテーブルで、
こんな風に言いました。

「たまたまタイミングよく候補の人材がいるので、
 目下の懸案だった退職者補充は、
 まだ日もあるので後回しにしましょうよ。
 今回はイレギュラーなほうを優先してもいいと思う。

 私の担当グループに押さえていた○さんは
 契約先を変更してA課に。
 それから、この前断った○さんにもう一度来てもらい
 業務内容に了解が得られれば、
 彼をB課に入れませんか?」

二人を前に自分の考えを述べたときに、
二人とも素直に「はい」と言って
無言でメモを取り始めたんですが、
私としては、あれれ?他に意見は無いの?反論は?

自分達でもそれがいいと思うのならば、
「同感」という言葉を出して
自分の考えを付け足して欲しいんだけど^^;…
なんか手ごたえが無くてつまんないなー(笑)。

それに今はあくまでも「案」の状態で、
やってみなくてはわからない事は、
やってみてうまくいかない事だって大いにあるわけで、
突っ込みも無しに「はい」と従われた段階で、
結果に対する責任まで委ねられてしまった感じがして、
私はそれでも構わないけど、
こんなときこそ、自分のオリジナリティを発揮したく
ならないのかなぁ^^;

でも、細川さんもメグちゃんも、
無意識に思っていると思うんだよね~(笑)。
こういうときは、お願いして任せておけば、
なんとかなるかも?って(笑)。

それでもし、うまくいかない事があったとしても、
私は気にしないし、深く悩みもしないし、
体調不良にはならないし、居心地悪くなって
会社を辞めることも無い、と。
(失敗することがとても怖い私達と違って
 ぷらさんは、それであんまり傷つかないようだ←(笑))

だったら現場もよく知っているし、成功にも失敗にも
あまりプレッシャーがなさそうに見える?
ぷらたなすさんに決めてもらって動いてもらうのが一番!て。

特に細川さんは、一見大胆な行動派に見えて、
実は少し気が弱く、人に対しては引いてしまう所があるので、
誰かを説得したり了解を取り付けたりする
交渉事が苦手なため、自分が何かに体当たりトライして
現状を変えていくという発想があまりない。

だから、いつも私が動き出すのを待っているようなところがあるけど、
私から見れば、自分がいないと何も進んでいないような状況は、
聞いてビックリ、チョッとがっかり…なのだった^^;

    *    *    *    *    *    *

そうね。最初のうちは、重大な決定をするのはとても不安だった。
結果を問われるものであればあるほど、失敗が怖く、
毎日毎日、成り行きを気にして、
神経質に状況を見守っていたものだった。

でもさ、数十人も人がいれば、現場で何も起こらない日は無く、
「欠勤連絡がない!」から始まり、スタッフの怪我、入院、
そしてアスペルガーさんから体調不良で出社不能になる人まで、
まさに「事件は現場で起きている」状態(笑)。

「失敗したらどうしよう」などとクヨクヨしていられない毎日を経て、
私はすっかりその辺からすっこ抜けちゃったんだよ(笑)。

そうなると、究極の選択も瀬戸際の決断も、
さほど恐怖感がなくなって、
進めるに当たっていろいろ障害があることでも、
「絶対にこれがベスト!」と思えばぜひ着手したいし、
「やってみてダメなら、そのときにまた考えよう♪」
と、今はもう、そんなには落ち込んで悩む事はない。

だから、他の人が「あーでもない、こーでもない…」
と不毛な議論を重ねていると、面倒臭くなり^^;、
「やったほうがいいのはわかっているんだからやるしかないでしょ。
 一体何がそんなに問題なのよ?」
と、つい発言してしまうのだな(笑)。

すると、この「強さ」に周りが黙ってしまい、
本来対等だったはずの力関係が
私のほうに大きく傾斜していく。
そして私はみんなが判断を待つような
決定権と責任のある人に、
いつの間にかなっちゃうのだ。。。

    *    *    *    *    *    *

いえ、嫌ではないよ。もちろん(笑)。
先ほども書いたけど、もともと嫌いな作業じゃないし(笑)。

でもそれって、私の意見が正しいからではなく、
かっちりした意見を持っている人、強い主張のある人には
従ってさえいれば自分が傷つく事も無く
責任を回避したい気持ちと、衝突を嫌う「平和穏便願望」が
根底にあるからだと思うんだよね。

で、皆がそこから脱却して同じ強さで対等になってくれないと、
私の負担は増すばかりなのだ(←結局ここなのだ(爆)!)

いや、なんかこの頃ずーっと忙しくて体がきつく、
今まで疑問も持たずにやってきた事に対しても、
これでいいのかな~なんて、思っちゃったりするんだよね。

そのぐらいは自分達で決めてよ、と言いたくもなるのは、
自分が疲れているからなんだけど(笑)、
いつか現場に専念したいとひそかに思い始めている
私の気持ちからすると、
いつまでも「強い誰か」の決断に頼っていないで、
今度は二人が「強い人」になっていかないと、
世代交代?は進められないと思っています。

出向先の現場のほうは、幸い人も豊富になって、
全体としては細かいところまで私が関与しなくても、
なんとなく自分達で回せるようになってきている。
グループとして少しずつ自立し始めているのだ。

契約会社の皆さんも、私なんかいなくたって
頑張ってやっていけるようにならないと、
私、困っちゃいます^^;

    *    *    *    *    *    *

私はまだまだ仕事は続けたいし、
今すぐに辞めたいなどとは全然思わないけれど、
一人で旗を振って突っ走っていた時期はそろそろ終わりにして、
空いた時間を家族の為に使いたいかな。

長男は来年就職、次男も近い将来家を出て行くことになっている。
仕事ばっかりでいつも帰りが遅く、
子供達には迷惑を掛けっぱなしだけど、
もしかしたらここ数年は、家族がひとつ屋根の下で暮らせる
最後の時期かもしれない。

そんな風に思うと、最後にまた、
昔のように子供達の帰りをご飯を作って待っている暮らしに
ちょっとだけ戻りたかったりするんだよね。

同居の母もいつ病気をするかわからないし、
そろそろ退路を念頭において、
少しずつ幕を引いていきたい私なのでした。

40代も中盤になると、再び家族に関するアレコレが
今までとは違う形で増えてくるわけだから。




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