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2005.12.06

コンプレックス

主任が最近絶好調である事は先に書いたが、
反対に班長のレイちゃんが不調である。


表情がいつも厳しい。
厳しいというか、ちょっと投げやりな感じ?
「もうたくさん」と、ため息をついて去っていくような感じ?


元から友達である、
入社時期や年齢の近い気心の通じるスタッフには、
いつもどおりのジョークと明るい笑顔を見せてくれるのですが、
普段、あまり言葉を交わすことが少ない新しいスタッフには
なんとなく、態度が冷たい。
(というか、仲間として受け入れていない感がある)


正社員も同席する班長ミーティングのときの発言も
どこか攻撃的で前向きじゃないのが気になっていた。


そんな中、「時期を見て辞めたいと思っている」
という相談を受けた。


先週は、「体調不良のため」と明記した申請書で
数日の休みを取った。


「投げやり」と感じた私の印象はたぶん間違っておらず、
きっと何かの葛藤を経て、「もうこれ以上はやってられない」
という結論に達したのだと思う。


原因はわかっているんだ。。。


それは、業務量の増加や、新業務の開始で、
それに見合う数の移動者や新人がどんどん入った結果、
班長が彼女一人では、
制御不可能な人数の集団になってしまったこと。


その状況は誰が見ても明らかなので、
「だったら、運用体制を見直して、提案してみてください。」
と、上から何度か言われていても、
レイちゃんがなかなかそれに着手せずに、
運用体制の改善が進んでいないこと。


そのまたさらに、その理由もわかっている。
今の状況下でのレイちゃんって、例えて言えば
営業職なのに営業経験のない営業部長なんだよね。


いや、「技術職なのに技術経験のない技術部長」
のほうに、近いかな。


交渉すべき相手の出方を気にし、反論に怯え、
何をやっても「私じゃダメ」と思い込んでいる。


    *    *    *    *    *    *


なんでそうなっちゃったか?と、言うと、
昨年、技術チームとサービスチームが
運用の効率化を目的に
合併させられてしまった事に端を発する。


それは、「効率化」は、人や物や場所を
物理的にまとめればいいってもんじゃないよな…
と、つくづく思い知らされたイベントだった。。。


同じ商品を担当しているし、業務内容も似通っているので、
「別の建物でそれぞれがお客様対応しているなんて無駄だろ?
一箇所にまとめて、運用経費を減らそう!」
という考えは一見妥当に見えるが、
まったく違う育てられ方をしてきたふたつの班のメンバーが
「さあ今日から、サービスも技術も両方兼務で
全員が同じ仕事をしていきましょう」と、言われ
ついでに担当正社員の人数も大きく減らされ、
運用権をスタッフのほうに委譲されても
双方の意識の違いが明確で、
なかなか一体化していかないのだった。


そもそも、サービスチームのスタッフは、
契約スタッフだけの自主管理、自主運用に
まったく馴染みがなかった。


バックヤードに控える優秀な男性正社員達のフロントで
常識的に仕事をこなしてきた彼女達の職場では
スタッフ側のリーダー設置は、話が浮上しては見送られ、
結局グループ制を取らずに横一線の業務体制だったので、
「運用自体を自分達で考える」というマネジメントの発想が
どのスタッフにもなかった。


その状況下での合併は、
元々正社員に依存せず(だって頼ると怒られたんだもーん^^;…)
独立自主運用でやってきた技術チーム出身のスタッフのほうに
どうにもやりにくいストレスを発生させて、
「指示が無いと何もしない」
「状況判断をして自主的に動かない」
「勉強会に出ない」「意見や提案を出さない」
等々、不満が一杯。


でもねー、これって育てられ方だから
ある程度はしょうがないんだよ。ねぇ。
むしろ、体制の違う中に放り込まれて
その上悪く言われてしまっている
サービスチーム出身者が不利になったり不満が出ないよう、
次期班長は、今度はそちらの中から出すのも悪くない
と、正社員と、心あるスタッフ達は皆が思った。


何せ今までは、
責任ある業務はすべて技術出身者で独占しており、
それがサービス出身者の面白くなさに
つながっているような気もしたし、
事情をよく知るサービス系のスタッフが班長になって、
自分の仲間達に納得のいく手法で、
足並みを揃える事に尽力して欲しいと願ったわけよね。


それで、ずば抜けて仕切がうまく、
なんでも先頭に立って皆を引っ張っていくタイプの
サービスチーム出身のレイちゃんに
白羽の矢が立ったのだった。
この回の班長交代のときは、全体を見回しても
彼女以外に適任者はいなかった。


技術出身スタッフは、
自分達で何とかするチームカラーがあるので、
この際、レイちゃんが敢えて采配を振るわなくても大丈夫。
それよか、正社員と技術系スタッフは
サービス出身スタッフのレイちゃんに
同じサービス系スタッフの理解ある指導者になってもらい、
彼女達をいい感じで導いて欲しかったんだよね。


他のサービスチーム出身者同様、
スキル面が弱いレイちゃんは、
その事を割と気にしていたが、
「そういうことなら」と、
前向きに引き受けてくれたのだった。
正社員達も、「彼女なら大丈夫!」と
声をそろえて賛成してくれた。


そう、このときのレイ班長は、
みんなに望まれて誕生した期待の新星だったのだ。


    *    *    *    *    *    *


ところが、状況は変化した。


ほぼ同人数同士の同等と思える合併とはいえ、
職場は技術チームのあった場所への併合である。
そして、このフロアは各課の技術部門が集まっている。


そもそも職場全体のムードが技術寄りな雰囲気の中、
そのタイミングで課長も主任も変わってしまったものだから、
誰もその経緯を詳しく知る上司がいなくなり、
サービス出身のスタッフ達と班長のレイちゃんは、
段々不利になってきた。


※そうでなくても、サービス系スタッフは、
難解な案件はすべて正社員が引き受ける体制だったので、
自らの技術に対する意識が少し低いし、あまり自信がない。
悪く言えば、崖ッぷちの経験が無い。


各班、各課には個別の事情があり、
きちんとした理由があって現在の運用スタイルになっている
と、どうして今の上司達は思わないのだろう。
現場のモチベーションと向上は、
上司の理解と肯定があってこそ、なのに。

班長といえば、正社員よりも腕があり、
高度な技術指導はできて当然、
全体に対して強い発言力があるのが当然、
スタッフの至らない点は、すべて班長の指導不足のせい。


せっかく前の主任や前の課長と合意しながらやってきたのに、
引き継ぎ無き上司の交代で、状況は一変。
完全に私達の班は、
急カーブを描くような路線変更を余儀なくされてしまった。


レイちゃんは、技術担当との打ち合わせや
重要な電話会議、商品開発会議への出席、
そして商品仕様への意見照会など、
思っても見なかった責任の重い業務を次々と依頼され、
それでも嫌な顔をせずによく付いて行ったと思う。


でも、責任感が強いから本当は不安なのに
無理していたんだと、思う。
そう感じた私は、何度も上司に相談を持ちかけたけれど、
「それじゃ、レイさんって一体何なの?どうして班長やっているの?」
という疑問が強まるばかりで、平行線だった。


上司のレイちゃんに対する「イマイチ感」は
少なからず、レイちゃんに反感を抱かせたと思う。
「私は、他の課の班長のように技術的な指導者として
選ばれたわけではない。」
きっと、私に対しても「話が違う」という不満で一杯のはずだ。


スタッフの質も随分言われたなぁ。。。
「桜カンパニーさんのスタッフって、体質が甘いんじゃないの?」


(それは、あなた達がそのように育てたからでしょ!!!
本当は、声を大にしてそう言いたかった。
他の課に配属された自社スタッフは、タフにやっている。
責任のある業務をスタッフに任せずに、
あたかも受付嬢に徹するような体制を敷いてきたのは、
同じあなたの会社の社員じゃないか。
それを今頃になってなんだよ!)


「それだけじゃないんだ」と、何度も説明したけど、
わかってもらえなかった。
つか、その経緯を十分わかっている
サービス部門から移ってきた正社員達は
なぜ、それをうまく周りに伝えてくれないんだろうな。


こうなったら、こちらも、これから入れる新人は、
かつてサービスチームの担当社員に依頼された
「言葉遣いとマナーが良い素直な女性」ではなく
正社員並みにバリバリ業務をこなしていける
完全技術系のスタッフを入れるほかない。


    *    *    *    *    *    *


ところが、その路線変更がまた、
レイちゃんの精神的負担を増やした。
そうやって入れたここ最近の新人さんを見て、
レイちゃんは、完璧に
自分では歯が立たないと悟ってしまったんだよね。


レイちゃんにとってそれまでの「新人の入社」とは、
自分達と歳の近い女の子を後輩として受け入れることであって、
お昼を一緒に食べたり、わからないところを教えてあげたり
非常に穏やかで平和なものであったと思う。


それが、自分よりも年齢とキャリアに勝る男性が
次々と入ってくる現実は、
彼女が長い間抱いていた「新人育成」のイメージを裏切り、
半月前に現場入りした数名の新人の顔つきを見て、
「あ、もう、これ以上は無理」と、
自分で腹を決めたのだろうと思う。


    *    *    *    *    *    *


そんなこんなで、結局はまたそこか。。。
と、つくづく思う。


私達の職場では、技術スキルの高低が
その人の発言権を決定付ける。


特に役が付いていなくても、
上位に属している自覚のあるスタッフは、
ガンガン意見を出し、批判をし、自分と同じ価値観を
周囲にも強制する。


そういったスタッフを班内に抱えた班長のやりにくさは
想像に余りあるようで、「班長」という指揮権を手にしながら、
ある人は、実力者の操り人形のようでもあり、
ある人は、彼らとの接触を好まず制御しようとしない。


それじゃ、私自信は全員の中で
一番技術的に勝っているか?
と言えば、全然そうじゃない。
それは、入った頃からそうだし、今もそう。


が、私はそれがあまり気にならず、
むしろ彼ら彼女らに任せて
味方に引き込もうと画策しているので
「自分よりも実力があるスタッフ」に対して、
何の手出しもできないでいる班長に対しては、
もっとうまくやる方法ならたくさんあるのに…と思えて、
どうしても辛口になってしまうのだ。


また、私自身は、
せめて班をコントロールできるぐらいの
実力を身につけたいと思い、
誰もが毛嫌いしてやりたがらない業務に狙いを絞って
それなりのスキルアップの努力はしてきた。
どこかで一点、強力に相手に勝っていないと
上下関係が揺らぐからだ。


そんな私から見ると、
努力も工夫もせずにクヨクヨしている彼らはどこかひ弱で
その私から漂う否定感もまた、
悩む班長達を追い込んでしまうのだろうな。。。


ふと、レイちゃんを一番追い詰めていた張本人は
私自身ではないか?と、気がついた。


だが、これからの私は、
引き続き体質改善のために、
強権で大なたを振るっていかなくてはならないだろう。


    *    *    *    *    *    *


世の中にはリーダー気質という
持って生まれたキャラクターが存在すると思う。


「お願いね」と頼むと、
すぐにそれらしく自信に満ちた振舞いが出来る彼ら、彼女らは、
小学生の頃から学級委員長をやったり、
中高生なら生徒会に関わったりして、
実は無意識に体に染み込んだノウハウの蓄積があったりする。


また、「俺だったら(私だったら)もっとうまくやるのに」
と、自分達のリーダーを常々物足りなく思い、
自分の理想とする動き方のイメージを明確に持っている人は、
「好きに切っていいよ」とナイフを渡すと、
我が意を得たり!とばかりに
好きなように、そして楽しんで肉を切り分け始める。
(ただし、突っ走るので、ブレーキが必要(笑)!)


「本当に私でいいんですか?」と、
「肉を切リ分ける」という行為自体に躊躇するような人柄の人は、
技術スキル以前に、リーダーには向かないのかもしれない。


そう、思うことにするよ。。。


    *    *    *    *    *    *


新規立ち上げ部署の新班長として
研修でアメリカに発つ桜井さんに、
尋ねてみた。


「もし、これから桜井さんにお願いする新人さんが
全員、桜井さんよりもスキルのある人達だったらどうする?」


「うーん…あまり人をまとめたことが無いから
どういうものか、今は想像が付きませんね。。。」


うーん、本当は「あ、全然問題ないっすよ!」
と、言って欲しかった。


考えてみれば、今つつがなくまわっている班の班長達は
「大丈夫ですよ。やってみりゃ、なんとかるでしょう(笑)♪」
と、答えるキャラの人達ばかりだ。


一見、安易で大雑把な回答だけど、
口に出さないだけで、勝算はその手の内にあるのだろう。
他人の反応に怯えることなく(そんな事は一切気にせず)
突っ走っていくタイプの人間も、世の中にはたくさんいるのだ。
新班長は、桜井さんでよかったんだろうか。
この人選は正しかったんだろうか。


が、いつもいいタイミングで
そういった人達が身近にいるとは限らない。
適任者がいるかいないかは、本当に「時の運」でもある。


なんとなく暗雲のにおいを感じつつ、
桜井さんを、きちんとマネージメントしてあげないと、
よっしーや、レイちゃんの二の舞になる予感がして
桜井さんの帰国を待って立ち上げる
新業務への気持ちを引き締めざるを得なかった。


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