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2005年12月の18件の記事

2005.12.30

事実を特定せよ

今年も残すところ、あと一日か。


私がniftyにblogの申込みをしたのは昨年の9月でしたが、
意識しないうちに、一周年がいつのまにか過ぎていて、
花火も "のろし"も上げず、ファンファーレも鳴らさずに、
多忙に紛れてそれに気付かずに通過したのが残念ですが(笑)、
自分の過去日記を読んでいると、あれもこれも
皆、今年のことだったのか…と、愕然としちゃいますね。
あまりにも、遠い日のことのようで。


特に不安神経症で出社できなくなった
絵梨ちゃんの話なんて、
1年も2年も前のような気がしてしまいます。
なんか、自分の精神世界的には、
異常に?激動の年だったように思います^^;


    *    *    *    *    *    *


この場を借りてちょっとだけご報告すると
「ストレスがストレス」で心配していた
洞口さん(30代前半/女性/仮名)は、
最終日には出社してきました!
(でも相変わらず、具合が悪そうです。顔色悪い。)


が、替わりに今度は、佐藤さん(30代後半/女性/仮名)が
体調不良で午後からの出社になってしまいました。


佐藤さんは、前職が似たような業種であったので、
事前研修では実習も理解度もトップクラスだったのですが、
現場の実務研修に入ってからは、いまひとつ精彩が無く、
何度か休んだ間に進捗が遅れ、
今では下位グループに入っている人です。
同期では、この人と洞口さんの出勤状況が
なかなか安定しません。


私は、今のところ仕事で体調を崩したことが無いので、
研修期間中に具合の悪い日が続き、
なかなか毎日続けて出社できない…
…という状況がよくわからず、ピンと来ないのですが、
それはたまたま、自分がそういう体質と脳回路に
生まれついているからだけなんでしょうね。


ネットで夜更かしし過ぎた翌朝なんかは、
「あ~、このまま一日寝ていたいなぁ…」
なんて思うことは過去ありましたが、
うちの職場、当日申請は有給にならないので、
家族を食べさせている身としては、
こんなことで、1円だって減収してられない!
と、這ってでも出社するタイプだったわけです(笑)。
(家計を背負っている家族持ちは、たぶんみんなそう^^;…)


たいていの人は、転職した新しい職場で、
仕事がなかなか覚えられなかったり、
教えられたことがさっぱり理解できず、
「今の自分はイケてない部類に入っている」
と、自覚することがあっても、 そしてまた、
「この会社の教育システムは自分には合わない」と感じても、
すぐに体調を壊したりすることなどあまりないと思うんです。


それが一向に改善されないときは、
自分で学習法を工夫して、浮上と逆転を狙ったり、
「収入のため」と割り切って、下位に甘んじる覚悟を決めたり、
「合わないから辞める」と早々に結論を出したり、
無意識のうちに、自分の心身の正常性を保つための指針を
自分自身に与えているんですよね。


研修中に健康を害してしまう人というのは、
研修の進め方に元々問題がある、というベースに加えて、
仕事でスキルアップするためには
「教えられたことは全部覚えていくしかない」という
平面的な発想をしがちな、武器を持たない人達だと思うんです。


この場合、「武器を持たない」というのは、
「人より秀でている長所や自信を感じない」
「今まで誰にも評価されたことが無い」
というその人の自覚という事にもなりますが、
その、自分に対する非武装の不安感が、
丸暗記や、ノートへの膨大な書き込みなど、
客観的なボリュームに固執していく姿勢を
生み出したりするわけです。


ところが、私達の仕事は、それでは務まらない。
個々の臨機応変な会話能力とか、
お客様のお話から、矛盾点を見抜く論理的な思考とか、
「なんか変!」と感じている自分の声に、
自分で気がつく感受性とか、
そんなセンスが要求される仕事と思っていて、
実はそれって、レクチャー形式の机上学習や、
最初からお芝居と承知しているロールプレイングでは
なかなか育たないものなんですよね。


    *    *    *    *    *    *


思うに、研修なんて
最善を期して長く時間を取ったって、
確実に身につくものなんか何も無いんです(笑)。
毎日、毎日、たくさんのノウハウを詰め込まれたって
たった一本の「本物の問い合わせ」の、
現実感と迫力にはかなわないんです。


だから、ここまで来たら、たとえ未完成でも、
いつまでも、いつまでも、研修室になんか留め置かないで、
思い切ってさっさと実務に就かせればいいんですよね。


教われば教わるほど、目標地点が遠のき、
見えていたはずのものが見えなくなってしまい、
困惑が限界を超えて、不調に陥る体質を持った人も、
世の中にはいるわけですから。


「あれもできていない、これもまだ不十分、言葉遣いもイマイチ」
なんて、進捗の悪い人を別室でいつまで鍛えたって、
ここから先は、何も出て来やしませんよ。


ヤバイ、と思ったらすぐ対応を替わる。
最初はあやつり人形でも構わないので
逐一横から、トーク内容を指示してあげる。


未熟な人でも困らず安心できるよう、
いろいろ工夫を凝らして、
まずは、実呼(実際のお問い合わせ)を
一本でも体験してもらうのがいいと思います。
危なっかしい人なら、名乗りの部分だけでもいいと思うんです。
そんなのは、持って行き方ひとつで、どうにでもなります。


「それってまずくないですか?」ちゅうのは、
頭の固い発想で、ひととおりお客様のお話をうかがった後で
「それでは担当におつなぎいたします」って涼しい顔で言わせて、
第一対応者が、さも、お問い合わせ内容を振り分ける、
「交換手」であるようなパフォーマンスを採ればいいんだよな。
そうすれば、未完成な人でも、お客様の「生の声」を
体験することができるでしょう。
(どうせ、向こうからこちらは見えないんだから(爆)!!)


スキル不足や対応の未熟が
お客様にばれないように、
そして、最初のうちは新人さん達のミスも勘違いも、
自分が全責任で引き受けてあげる覚悟でいれば、
そんな発想にはならないんですけどね。。。


相手を信頼し、
「思い切ってやらせてみる」という事が出来ないのは、
「完成された一人前スタッフ」への
目標こだわりが強いのに加えて、
新人さんがミスしたときの尻拭いに自信がないか、
そういった後始末に
あまり関わりたくない気持ちもあるんだと思います。
でも、それじゃ、人が育たないんだよね。


最小限のエネルギーでリスクを負わずに新人を育てる、
なんて、大間違いだよ。
新人は、完璧にできないのが当然の人達なんですから。
研修担当は、新人に罪をかぶせず、
自分が危機回避の能力を高めていくべきだと思います。


同時に研修担当は、高い理想なんて持っちゃいけません(笑)。
「そんだけ言えりゃぁ、御の字だわ。おけおけ♪いいじゃん♪」
つうぐらいの軽い気持ちで、やってかないと、
新人さんは苦しくなるばかりだよ、きっと。


世の中、理想が高い人のそばにいる事ほど
息苦しいものはないもんね。
本人は全然思っていなくても、下の人間にとっては
自分の存在を否定されて、
そこにたどり着くために、もがくような気持ちになるんだよね。

    *    *    *    *    *    *


振り返れば、昨年も今年も、一人前になる研修中の間に、
体調不良に陥ってそのまま辞めてしまう新人さんの数が
本当に多かった。


うちの会社だけに限らず、各課、各契約会社とも
それが悩みの種であった。


思うに、急激な増員があった課は
どうしてもその状態に陥るみたい。
昨年、「研修の雰囲気が良くない!」などと、
他の課の研修担当を批判したこともあったけど、
まさか今年、それが
うちの課にも乗り移るとは思わなかったよ。(トホホ)


大雑把で、ある意味いい加減で、
他人に寛容なのが、うちのチームカラーと思っていたから。


たぶんなんですが、教える人の不足に伴い、
教えるスキルの無い、ただ詳しかったり、
ただ処理実績が多いだけの
一見優秀な若い人を担当につけると、
こうなるような気がすごくしています。


もちろん同じ若い人でも、
非常に「教え上手」な人はいるので、
本当は、年じゃなく才能だと思うのね。
(あるすさんにも書いたけど)


ところが、そんな「講師向き」のキャラを持ったスタッフは
人数が限られて来るので、緊急増員が必要な事態に陥ると
どの課も結果的にそうなるのは、仕方ないんだろうな。
(そして、入れては辞められ、入れては辞められ…の悪循環…)


人の前に立って人を教えたことが無い人が先生になっても、
その人があまりポリシーの無い人だと、
逆にうまく行くんですが(笑)、
研修担当に選ばれるぐらいの人は、
基本的にまじめで責任感が強いので、
「教える気持ち」だけが先に立ってしまい、
新人さんにとってはinputされ続けるばかりで、
感情の開放がありません。


誉めてあげてうれしい気持ちになってもらったり、
変な間違いに皆で爆笑したり、からかったり、
ときに雑談に興じたり…


今のように、出来ている人から先送りする方針の研修を
全員が仕上がるまで、無期限に続けるとすると、
先の見えない下位の新人さんにとっては、
そのぐらい場をゆるめて、
幸福でほっとする時間も提供してあげないと
身が持たないと思うよ。


    *    *    *    *    *    *


若い人が研修をすると、なぜ必ず体調不良者が出るのか?


それは、ちゃんと教えたい気持ちが強すぎて、
気になったところをその都度細かく指摘してしまうので、
研修自体が新人さんを批判する場になってしまうこと。


そして、セオリーを明らかにせずに、
ケースバイケースの対処ばかりを
日に日に範囲を広げて教えていくので、
教えられるほうは、
何もかもちっともわかっていないのに、
覚えなきゃいけない事だけが日増しに増えて
すっかり不安に陥り混乱しちゃうこと。


この二点なんじゃないでしょうか?


じゃ、セオリーって何?と聞かれれば、
私は、まず事実を特定すること、だと思います。
そしてそれは、全然難しくないはずです。


「お宅の会社の、○○を使っているんですけどね?」
と、前置きがあったら、それが事実かどうか、
まずは、登録状況をシステムで確認すればいいんです。


そうすると、その時点で、システムに何も情報が無ければ
お買い上げの商品自体が
お客様が自分で思い込んでいるものと
違っていることがわかったりします。


だったら、
「違うよ、それは他社の製品だよ?他社に聞いてね」
で、あっという間に終わりです(笑)。


「○月○日に、こういう申込みをしたがまだ返事が無い。」
と、言われたら、
真っ先に社内ツールで申込状況を確認すればいいんです。
そうすると、その申込書は
まだ受け付けセンターには届いておらず、
そこから、お客様の送付先間違いがわかったりするわけです。


その応用を広げて、
「使えない」と言われたら、
何がしたくて、どこをどうしたら、何ができなかったのか?
「わからない」言われたら、
お客様はどんな目的で、何を知りたくて、
どのマニュアルを見て「わからない」と言っているのか?


さらに応用を広げて、
普通は考えられない変な設定をしているお客様には、
「その設定ではできません。」と頭ごなしに言う前に、
一体お客様は、どういった意図があって
そのような(へんてこりんな(笑) )設定をしたのか
聞いてあげるんです。


そうすると、別な機能のほうに
それをかなえる手段があったり、
お客様側の、意外な個別事情がわかったり、
「変な設定」をしている理由が読めるとともに、
お客様が本当に知りたい事は、
最初に聞いてきたような「正しい設定方法」ではなく、
個別な使い方をするための、「カスタマイズ方法」だったりします。


すると、一回のお電話で、
本当にお客様が知りたかったことを
一発で回答してあげることが出来て、
スタッフはお客様に感謝され、
仕事に自信を持つことができます。


ね?そんなに難しい話じゃないでしょ?


それを、この場合はこれを聞いてこれを確認して…
と手順を暗記しなくてはいけないような教え方をするから、
皆さんの息が切れてくるんです。


そして、回答内容や理解度よりも、
もっと大切なことがあります。


それは、お客様の名前と連絡先を必ず聞くことです。
それさえわかっていれば、例え新人さんが間違っても
すぐにこちらから連絡して、訂正してあげることが出来ます。


うちのユーザーは法人さんなので、
登録住所と実際の質問者の連絡先が違うなんてザラ。
登録連絡先は本社総務:○○課長でも、
利用者は九州支店のシス管だったりするわけです。


なーに、最初のうちは、
ちょっとぐらい回り道をしたって、
最終的にお客様に正しい解答が伝われば
それでいいんだよ(笑)。(そんな時期はすぐに終るし。)
それにすぐに、電話してお詫びすると、
お客様もそんなに怒りませんもの。


だから私は、
内容を間違えてしまったり、
理解できていなかったりする事には、
若い人よりも寛容ですが、
お客様の名前や連絡先を確認しないのは、怒ります。
それは、その人のスキルに関わらず、
普通なら誰でもできることだからです。


「○○さんが万が一間違えてしまっても、
 それじゃ、訂正する手段がないでしょ?
 お客様が間違った回答を頼りに、
 高額な商品を買ってしまったらどうするの?」って。


それは、スタッフさんが取り返しの付かない失敗をして、
深く傷つくのを未然に防いであげる配慮でもあり、
スタッフさんが自分を自分で守っていくために必要な
最低限のしつけでもあります。


こんなふうにアドバイスしていくと、
業務で一番大事なのは何か見え始め、
一から百まで完全に覚えていないとダメなんだ…
という強迫観念は誰も持たなくなります。安心します。
(つか、それ、今の段階では無理だし^^; )


    *    *    *    *    *    *


それから、対応記録の投入もイマイチですね~(笑)。


「○○の利用は可能か?と、問い合わせあり。
 オプションを確認。申込み書はまだ。再度電話いただく予定」


これ、実際の新人さんの書き込みを↑アレンジしたものですが、
あとから同じお客様の電話を取った別の人が
確認のために参照しても、ちっとも役に立ちませんよ^^;


だって、「○○の利用は可能か?」と聞かれて、
その人が一体なんて答えたのか、
結論が全く書いてないじゃないですか?
可能と答えたの?不可能と答えたの?


「オプションを確認」と書けばわかるだろう、
と、思うのは大間違いで、
それはYes Noの判断を見た人に委ねている、
責任の無い書き方です。


だいたい、きちんと書かないのは、
自信がないからなんだよね。
そこで回答の間違いがわかれば、
次の人がうまく訂正してくれるはずなので、
こういうときは、自信がなくても腹を据えて
きちんと書いたほうがいいんですよ、自分のためにも。


それに…
「オプションの確認」はどうやって?
お客様がそう言ったのを聞いてそれ書いただけ?
それともちゃんと登録情報まで自分の目で見た?


「申込み書はまだ」って何の申込み?
「まだ」って何がまだなの?
用紙の取り寄せ?用紙の記入?用紙の郵送?


「再度電話いただく」って、何に関して?
お客様は何がしたかったの?


対応記録は、メモではないので、
誰が見ても間違いや勘違いが発生しない書き方で、
これもまた、事実の特定がきちんとされていないと、
ちっとも「記録」にならないわけです。


ですので、この場合は、


「○○の利用は可能か?と、問い合わせあり。
 登録情報にオプション契約あり→可能とお伝え。
 追加でBオプション希望とのこと。
 申込み書は手元にあるも書き方が不明の様子。
 現在、出先でお時間が無く、帰社したら再度電話いただく予定」


…とでも書いておけば、
お客様が何をどう尋ねて、受付者がどう対応したか
明確だと思います。(記録として参考になる)


    *    *    *    *    *    *


私達が入ったばかりの頃は、
お客様への回答がわからずに正社員に聞きに行くと、
「○は聞いた?○は確認した?品番は何?いつからそうなの?」
と、矢継ぎ早に聞かれ、「すみません、全然聞いていません」
と、赤面して席に戻ってくることの繰返しだった。


そんな中で、お客様のお話を鵜呑みにせず、
必ず自分の目と手で、
それが間違いで無いことを確認しながら
対応するよう心がけるようになった。


もし、今の若い人たちが、
そこを明確に新人さん達に教えられないのだとしたら、
彼ら、彼女らもまた、
「事実を特定する意識」が希薄なまま
年数と経験だけで、
広範囲な対応が可能になってしまっているのかもしれない。


来年はこそは、そういった基礎的な考え方を、
上にも下にも徹底させて、
全体的な追求力を高めていきたいのですが、
そのためにはまず、自分自身がそれに取り組めるだけの
時間の余裕と身軽さを手に入れなければいけません。


問題は、一体どの業務を自分から切離していくか?
だよねぇ、私の場合。。。


それでは皆さん、
一年間のお付き合いをありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年を!


アスペルガーな新人

【過去記事一覧】~after Asperger~
・アスペルガー症候群 ・私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ・ASをめぐる夫との会話 ・対話のチャネル ・アスペルガーな研修 ・アスペルガーな現場 ★アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ・羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ・読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12) ・Mindblindness?自閉症について ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

来年の販売開始に向けて、
新規業務に従事する新チームがスタートした。

今回は、私の桜カンパニー(仮名)と、
キングワーキング社(仮名)ともう一社との三社混合チーム。

さてところが、今回集められた合計9名の新人のうち、
キングワーキングさんが上げて来たうちの一人が、
アスペルガータイプのスタッフさんだった。。。
顔文字のタグイは、あまり多用しない私であっても
今回は、「orz」と、書きたい。。。

そうかぁ。。。
自分のところのスタッフさんを、きちんと把握して、
事前研修をみて不向きと思える方はお断りするなど
「困ったさん」をできるだけ現場に入れない努力をしてきたのに、
他社さんが、そういった存在に気付かずに
電話対応にあまり向かない人達を
普通に入れてきたら、同じ事なんだな。

私は某契約会社の人間でありながら、
同時にこの各社合同チームの総括リーダーでもある。

それは、過去このグループを一社単独で
独占担当していた成り行き上、本来は、
自社スタッフ管理者としてのグループリーダーさんだったのが
諸般の事情で他社スタッフを受け入れても
そのままグループ全体の管理者に
据え置かれてしまっているためですが^^;
そんな自分のもう一つの立場上、
グループ内の運用に支障が出そうなスタッフさんがやってくると
それが他社の方でも一時も目が離せないのだった。

    *    *    *    *    *    *

その人、深水さん(30代前半/男性/仮名)は、
初日の朝、職場の入り口手前のホールに
集まってもらっていたときに、
全員の顔ぶれを見渡して、すぐに目に留まった。
「あ?」と、とっさに思った。

当事者の方がこれを読んでいたら、
非常に申し上げにくいんですが、
(というか、そもそも私の日記自体が…)
アスペルガータイプの人は、
顔立ちが、やはりどこか、ちょっと人と違う場合が多い。

経験上、特徴的と感じているのは、
男性の場合は「目」かな。。。

つくりとして大きいのではなく、
わざと精一杯、無理して見開いているような、
少し違和感を覚える目をしている。

女性や、比較的「人好き」の方は、
むしろ瞑想でもするように、目を閉じ加減にして
話をすることが被い様に思います。
この場合は、外見ではまったくわかりません。
あ、でも、例外もあるので、あくまでも個人的感想ね。

で、どこか普通っぽくない顔立ちをしているので、
初対面の時点でやっぱり、
「この人って、普通の人かな?大丈夫かな?」って
思っちゃうんですよね。

ところが実際に話してみると、
とても理性のある知的な話し方をするし、
人柄も素直で誠実でマジメな感じが伝わってきて、
一瞬でも疑いを抱いてしまった自分を恥じると同時に、
予想を裏切られた新鮮な驚きの反動から、
意外な高得点をつけちゃうんですよね^^;

これが、アスペルガーさんが採用されて
私達の現場に入ってくる、各社の面談の
実際のところなのではないか、と思います。
まさに私がそうだったし。

ところが、結局、自分が抱いた第一印象が
あながち間違いではなかったことを、
だいていの人が、あとから知るんですよね。

アスペルガータイプの人は、
職場でいじめを受けたり、
「キモイ」と言われて傷ついていたり、
突然の、理由無き解雇を食らって
(これは、一番やっちゃいけない事だと思う。
理由は、きちんとご本人に客観的に伝えるべきだ)

苦労されている方が多いんですが、
「そんな人達の役に立てれば…」
なんて思うのは、むしろ余計に人を傷つけることになる
中途半端な優しさであって、
ドライに厳しく割り切っていったほうが、
その人が自分を見つめる契機となって
むしろその方のためなのでは?と思ったりします。

詭弁と思う人は、思えばいいさ。

    *    *    *    *    *    *

パッと見で、気になってしまった深水さんの事を
私はそのあと、しばらく観察していた。

就業初日であるため、たいていの新人さんが
約束の時刻よりもかなり早めに到着していましたが、
お一人がまだ見えていなくて、それを皆で待っている間、
深水さんは、両方の手の指を
早いテンポでクラリネットを吹くような感じで、
しきりにピロピロ動かしていました。

その様子を見て、一層疑念が深まるぷらたなす。

アスペルガーは自閉症の仲間らしいのですが、
自閉症のお子さんは、目の前で手をひらひらさせる、
と、読んだことがあったからです。
あの動作って、それに似てない?

やがて、全員が揃ったので男子ロッカールームへ。
ここで貴重品類を職場規定の透明バッグに詰め替えて
また戻ってくるよう指示したのですが、
入り口手前で、手順を説明したはずなんですが、
深水さん、予想通り一番出てきたのが遅くて、
しかも、貴重品類だけ持ち込み可能なので
私物は置いてきてね、と一応説明したんですけど、
契約会社で行っていたと思われる
研修資料を残らず詰めて来ちゃいました。

立会いの契約会社の営業さんが
慌てて、「それはダメダメ^^;」と注意する。
あー、すべてが予想通りの展開だな。。。
決まりかも。。。

    *    *    *    *    *    *

今回の新人さん達は、現場に入ってからの研修を
私が受け持つことになったので、早速研修開始。

が、深水さん、颯爽と「ハイ!」と手を上げて、
「あの…筆記具を忘れてきてしまったので、
今からコンビニに買いに言ってきてもいいですか?」

この段階で、「来たー」と思う。
全員が研修室のテーブルに前を向いて着席して、
まさに今から研修が始まろうとしているのに、
「筆記具を忘れたからコンビニに買いに出かけ」たいんだ…。
うーん。。。

最近お断りしたり、就業後に辞退してもらった
自社の2人のスタッフのことをすごく思い出す。
アタシもトラウマになってんのかな。
ご本人達に罪は無いんだけどね。

「筆記具ですか?わざわざ買いに行かなくても
 ボールペンでよければすぐに準備しますよ?」

このときは、隣の人が予備のペンをすぐに貸してくれた。

研修の進行状況は、
私の過去の経験と全く同じ。

昼食時間、なかなか戻ってこない。
休憩時間、やっぱり時間どおりに戻ってこない。
やっと戻ってきたと思ったら、
「すみません。携帯は持ち込み禁止と言われていたのに、
 うっかり持ってきてしまいました。どうすればいいですか?」

音が出ないようにして、ポケットに隠している人も
それなりにいると思うのだが、それは私の口からは言えない。
「あ、じゃ、ロッカーにしまって来てね。」

が、この「携帯のうっかり持ち込み」は
この後何度も続いた。
その度に毎回彼を待っているのと、
研修のリズムが壊れるので、
さすがに、「今回はいいから、まず中に入って!」
と、急がせる。

    *    *    *    *    *    *

翌日、クビからぶら下げることを義務付けられている
IDカードを、彼は忘れた。
「なくしてないよね?本当に、家にあるんだよね?」
「はい。」

で、その報告と臨時カード発行の申請手続きで
研修はまた中断。

研修自体も、彼の作業待ちで何度も中断。
合間合間にスタッフさんに投げかける質問への回答も
答えられないか、またはピントがずれているものが多かった。

申し訳ないけど、深水さんは、
必ずや職場の問題児となるでしょう。
ヘタしたら、一人前に自立したスタッフさんには、
なれないかもしれない。

これは、企業さんとキングワーキングさんが
金銭的にごちゃごちゃこじれたりする前に、
一刻も早く主任に相談したほうが言いと思った。

    *    *    *    *    *    *

自分が担当する研修日程が終った後、
私は主任に、「深水さんは厳しいです」と告げた。

けれど、他社のスタッフさんなので、
私はどうこうできない。

私  :「この前ご辞退いただいた、悟さんと同じタイプに見えます」
主任:「え、そうなの?それ、まずいね。じゃ、それさ、
    キングワーキングの遠藤さん(女性/仮名)に相談してみて。」
私  :「え?私がですか?」
主任:「そうよ?」
私  :「それ、社員の方の仕事と思いますけど…」
主任:「だって、まだぷらたなすさんしか皆さんと接してないんですから、
     オレに詳しい話が出来るわけ無いでしょ?」
私:「確かにそうなんですが。。。」

    *    *    *    *    *    *

キング社の遠藤さんに連絡して、話をしてみる事にした。

そして、ホールで彼女に電話している間、
まさに目の前を、ご本人が通り過ぎた。
目で追うと、なんと彼は、
今は班長の研修中のはずなのに
ふらっと外に出て行くではないか?

「遠藤さん、遠藤さん、今、深水さんが、
 なんだかわからないけど、
 私の目の前を通過して、
 外に出て行っちゃいました。
 確認してまた、折り返します。」

私、速攻、携帯から現場班長に電話!
「深水さん、今、外に出て行ったけど知ってる?」
「いえ!」
「ちゃんと断って席を立ったの?」
「いえ…ふらっといなくなったので、トイレかと…」
「ダメジャン!きちんと呼び止めて『どこ行くの?』って聞かないと。」
「は…す、すみません。」
「彼、ビルの外に出て行っちゃったよ?あ、帰って来た!」

深水さん!研修中なのにどこ行ってきたの?

私は人に聞かれたくない電話は
ホールに出て自分の携帯からかけているが、
深水さんは、まさか1階に私が居るとは思わなかったのだろう。
大きな声で呼び止めたら驚いてこちらを見た。

はぁ。あの、風邪を引きまして、葛根湯を飲みに行っていました。

「葛根湯を飲み」に???
ちゃんと、班長に断ってきたの?
班長に聞いたら、「黙ってふらっと出て行った」という話だけど。

すみません。次からは断ります。

深水さん…
深水さん、あのね、しっかりしてくれないと、
この先、仕事ができるかどうかも
私、とっても心配なんだけど。

はい。頑張ります。

じゃ、戻って。

私は今後に備えて、ご本人に伏線を張れた、と思った。
彼の手には葛根湯はなく、
持っていたのは缶コーヒーの空き缶だった。

たぶん、ですが、ビル内の自販機には、
好みの銘柄の缶コーヒーが無いので、
わざわざ外まで買いに出たのだろう。
微妙な味の違いや銘柄にうるさいのが
アスペルガーさんの特徴でもあるのだ。

そして、そうまでしてそのコーヒーを飲みたいのは、
いつもと同じ味のコーヒーを飲むことで、
初めての環境や研修の不安を
落ち着かせたいのだろうと思う。

でも、お客様情報を扱う職場のスタッフが
現場に無断で仕事中にビルを出入りするのは厳禁ね。
守衛さんにも、IDカードを見せずにすり抜けようとしたので
大きな声で怒鳴られていた。

桜井班長(40代前半/男性/仮名)には、
「常識外の行動をする人に見えるから、
 しっかり見張っててね」と、また携帯から電話した。

そして、例えそれが「普通なら当然わかっているはず」
と思うような常識的な職場のルールであっても、
深水さんには、その都度きちんと教えてあげないと
ダメだからね、と締めくくった。

    *    *    *    *    *    *

一時間後、キングワーキングの遠藤さんがやってきた。
そして、開口一番さきほどの件を告げた。

そして、研修の状況も詳細にお伝えし、
「正直、深水さんは、今後仕事を継続するのは
 厳しいのではないか、と思う。」
と、話した。「交替したほうがいいのでは?」

「……」

「むしろそうして欲しいのですが…」

これとまったく同じシーンを
昨年、私は経験している。
そのときの重いムードがフラッシュバックする。

ただし、そのときは、
私はそちらのほうの席に座る人だった。

同じ企業内で他社が取りまとめている別のグループに
スタッフのオーダーをいただき、
自信を持って人を入れていったところ、
その会社所属のチーフスタッフさんから、
「○○さんと、○○さんは、入れ替えて欲しい」
と、あまりにもあっさり言われたのだった。

寝耳に水、とはこのことで、
私は彼に、「二名のいったいどこが悪いんですか?」
「成長を待たずに、ちょっとした不出来を見て
 『使えない』というのは、ひどいんじゃないですか?」
と、食らいついた。

しかもあなたは、私と同じ契約会社側の人間で、
企業の担当者ではないではないですか?
スタッフの処遇を決めるのは、
本来、あなたじゃなくて、企業さんじゃないんですか?

確か、そんな事を言ったっけな。。。
今思えば、うちで入れた人達って
アスペルガーさんだったんだね、きっと。
今ならそれがよくわかる。
当時はそんな事実は全く知らずに、
普通に話し、普通に高校・大学を出ている人なら、
仕事も会話も普通にできるだろうと信じていた。

私は、あの日の彼と同じセリフを遠藤さんに告げ、
遠藤さんは、あの日の私と同じ反論をした。

違ったのは、
最終的にうちは
その後、紆余曲折の末、彼の言葉を受け入れたけど、
遠藤さんは
「会社として全力で指導するから
 もう少し、様子を見て欲しい。
 他のスタッフにも、彼をフォローするように
 頼む事にする」と、提案してきたことだった。

それ、任されたスタッフさんが大変だよ?
そんな負担は、新人さん達に今からかけさせちゃいけない。
遠藤さん、あんまり頑張らないほうがいいですよ、
と、言いたかったが、誤解を招きそうで言葉にしなかった。
私は、後発他社をいじめにかかっているのではない。

交替制の職場では、一緒のレベルで動けないスタッフが
どれだけ周りのストレスになっているかを良く知っているだけに、
本気で心配しているだけだ。
せっかくの新規部署なのだから、
問題なく幸せに立ち上がって欲しい、
と、思うだけなのだ。

    *    *    *    *    *    *

昨年、先方のチーフスタッフが担当の主任(社員)に書かせた
うちの会社への「研修報告書」は、すごかったな。
ただ、「できない」と書かないで、
「研修が開始してすでに二ヶ月にもなるのに
 今だ何もできない。意欲が見られない。
 覚えようとする気もない。○○さえもわからない。」
なんて、メチャメチャ感情的で嫌な感じだった。

これもまた、当時は非常に腹が立ったが、
今思えば、うちのスタッフがどんな状況だったか
実感としてよくわかる。

普通の人が二、三回で覚えるような事が、
なんど言ってもできない事が

私にはそんな事はできないね。
ただ、アスペルガー症候群と言って、
非常にわかりにくい障害があって、
それと思われる方は、お客様対応には
向かないことが多い。
できれば、検索して調べてみてください、
とだけ告げた。

私  :「主任、一応、現状だけはお話してきました。
    様子を見たいって言ってました。」
主任:「あ、そう。
    いや、実はさっきエレベーターで遠藤さんと一緒になったのよ。」
    ぷらたなすさんの言ってた、彼も一緒だったよ?
    いろいろ、話し合ってたんじゃない?」
私  :「何か言ってました?」
主任:「ああ!今から頑張って勉強させますのでよろしくお願いします。
     って言ってましたよ。」
私  :「それで?」
主任:「それはいい事ですね。期待してます。ぜひ頑張ってください。
     とお願いしておきました(ニコニコ)」

がーーーーん、それじゃ、私の立場はどうなるんかい?
これじゃ、社員は全然問題視していなくて、
私だけが個人的感情で一人で周りをかき回しているようじゃないか!

まぁ、今の時点では、
あまり「問題視」はしていないんだろうな^^;
とりあえず困るのは、社員じゃなくて、
一緒に仕事するスタッフ達なのだから、
この後も、しばらくは社員に届かない声だったりするのだ。

でも彼に24時間交替制が務まりますか?
社員が誰もいない状況での夜間や土日の
一人勤務ですよ?

問題があきらかになってから、
「でも、すでに相応の経費がかかっているので
なんとしてでも立ち上がってもらわないと…」
なんていう発想は、他のスタッフを苦しめるだけですよ。

    *    *    *    *    *    *

数日前、深水さんは、
今度はIDカードをなんと紛失してしまった。。。

初日にあれだけ言ったのになぁ。。。
就業一ヶ月以内に無くすスタッフなんて初めてだよ。

桜井班長から報告を受けて、早速主任に報告。
主任:「どういう教育してんですか?新人教育がなってないぞ~」

いくら、ジョークとわかっていても、
何を勘違いしているのだろう…と、カチンと来る。

主任?セキュリティと秘密の厳守は
契約会社側が宣誓書を出しています。
つまりスタッフさんのIDカードは
契約会社の責任なんです。
ご存知ですよね?

主任のクレーム先は私ではありません。
私ではなくて、キングワーキングの遠藤さんに
すみやかに連絡を取ってください。
いいですか?これこそ、「社員の仕事」ですからねっ!

桜井班長は、深水さんにキング社さんに
連絡を入れさせてください。すぐにね。

同日、キング社さんが停止申請書を出して、
カードを無効にする寸前に、警察署から連絡があった。
IDカードは心有る人によって拾われ、警察に届いていた。

カードの紛失は、全く無い、ということはありません。
私は報告書を書いてお詫びしたことが過去に三回。
だから、一刻も早い対処さえしていれば、
本当はさほど大騒ぎするほどの
ものでもないのかもしれませんが、
当事者が深水さんだと、誰もが「またか!」と思ってしまい、
なかなか物事が穏便に済みません。

主任、深水さんは、よほど慎重に見守っていかないと、
まずいですよ、やっぱ。
それでも、いいんですよね。
私、もう、これ以上は、知らないからね^^;

私がお手伝いできるのはここまでです。
後は、「俺がプレイングマネージャーとして関わる」と宣言した、
課長が自分でうまく立ち上げてくださいよねっ。
だって私、それ以上はなーんにも、説明も頼まれもしてないもん。

うまくいくのかね?果たしてこれで。

 




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アスペルガーな現場

お正月休みに入った。
時間は逆戻りしますが、
書きかけて未完成のままだった日記を
今年のうちに全部仕上げることにします。

そうじゃなきゃ、年が明けないよ(笑)。

 

【過去記事一覧】~after Asperger~
・アスペルガー症候群 ・私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ・ASをめぐる夫との会話 ・対話のチャネル ・アスペルガーな研修 ★アスペルガーな現場 ・アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ・羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ・読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12) ・Mindblindness?自閉症について ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

就業前研修において、
成長が確認できない方は、
契約をお断りすることにしている。
先月から、そう方針を変えた。

たった一週間やそこらで、
なにがわかるのか?
これから経験を積んで伸びていく可能性を
うわべだけ見て性急に判断しているのではないか?

心ある人なら、
この一文を見て腹立たしく思うことだろう。。。
(これに関してはこちら

    *    *    *    *    *    *

私は、アスペルガーの気質を持った方(以下ASさん)は、
少なくとも自分の職場には向かないと思っている。

「電話の仕事」と言うと、TVのCMのように、
ヘッドセットをした制服のお姉さんがずらりと並んで
マニュアルに沿った「ご案内」をしていると思われるが、
業務は特定商品の技術サポートとトラブル解明なので、
どちらかと言えば理系の男性が多い技術系の職場である。
(よって理系に多いといわれるASさんの応募も必然的に多い)

机の上にも、マニュアルやら仕様書やら参考専門書などが積まれ、
見渡せば、どこか乱雑(笑)。全体的に、なんとなく…汚い。。。

理科系の才能のある人が多いらしく、少し古い記事ですが
「日本の人口の1割」と言っている人もいる
アスペルガーさんですが、
一見、技術的な業務には強そうに感じられますけど
自分たちの場合は、
なんせ、相手が「人」ですからねぇ。。。

私達のお客様対応は明文化されたマニュアルがなく、
聞き取り手順も細部になると、完全に個人の裁量次第。
ASさんはお客様の言葉を規定の事実として
額面通りに厳格に受け取り、
言われたことにだけ単一回答する事が多いので、
質問事項の解決以前に、
お客様との意思の疎通がうまく行かない。

「故障ですか?」
「ランプは・ついて・おりますでしょうか?」
(↑うゎ、棒読みっぽいなぁ(^^;…)

「全部ついてます。」
「ランプが全部ついているので故障じゃありません。」
(↑あー!、間違ってる!色を聞いて、色を!)

「でも、おかしいところがあるので故障だと思うんですが?」
「では交換の手続きを今からご案内します。」
(↑あー!、その前に設定や使い方の確認は?
『おかしいところ』ってどこよ?何がどう『おかしい』の?)

「交換?それじゃ○の機能が使えないのは、
やっぱり故障なんですよね?」
「使えないのならば、故障です。」
(↑あー!、勝手にその場で自己判断しちゃダメ!!)

このお客様からのお問い合わせを他の担当者が引き継ぐと、
単に「電池の残量が原因」とわかったりするんだよ。

そして、せっかく解決してあげたそのスタッフ自身に
苦情の火の粉が降りかかるのだ。
「あの人はもう、二度と出さないで!」と、延々小一時間^^;。
被害者→納得がいかず怒って当事者に指摘しに行く。
当事者→「すみません」と、言いつつも、態度は他人事のよう。
        「オレ、聞かれたことには全部きちんと答えましたけど?」

しかも、職場のほとんどのグループが
24時間交替制を採用しているので、重要事項の申し送りや
次のシフト時間帯でお客様に連絡する、などの引継があるが、
大事なところの主旨が全然伝わってないし、
次の勤務者にも、自分の勤務中にあった事すべてを
「もういいから」とストップがかかるぐらい時系列で詳しく語る反面、
肝心の、「次の勤務者がやるべき事、注意点」は、
言い方も、引継簿への記載も簡単すぎて漠然としており、
引き継ぐほうにとっては、内容が非常に曖昧だ。

結果、指定の時間にお客様に連絡を入れずに苦情になったり、
「あれ、先月のロットで3000台の不良品が出たのがわかって、
午前中、大騒ぎになったの聞いてないの?」
と、他部署の人からから聞かされて初めてわかったり、
はっきいり言って、これは腹、立ちまっせぇ~^^;。

と、言いますか、スタッフの面目よりも、
会社としてのメンツをつぶします。
こういった事の繰返しでは。

これが、うちの職場のASさんの、
最大にデンジャラスなところなのだ。。。

なので、土日が明けて、正社員が出勤してくると、
休みの間に、とんでもないことになっている事もある。
「一人でやらなければいけないんだ。」
という強迫観念が強すぎて、
「人に相談してはいけない」と思い込み
上司や責任者に一切の連絡を取らず、同僚にも言わないので、
問題が余計に大きくなって事業部まで巻き込むことさえある。

企業の担当者や上司からは、
「間違いは誰にでもあるから、
あんまりキツイ言い方、しなくていいからね。
俺たちだって、若い頃は、
ヤバイ失敗、たくさんやってきたから。」
と、温情のある言葉を賜ったりするが、
ASを知ってから私は、こういった事柄に、
あまり希望的観測を持てなくなってしまった。。。

よって、ASさんに一人の夜勤は任せられず、
夜勤者要員が1名足りないことで、スタッフは
非常にキツく苦しいシフトを強いられることになる。

そして、次第に職場には
「なんでアイツ、いつまでもクビにならないの?」
という、苛立ちが募っていく。

    *    *    *    *    *    *

先日の対話のチャネルのモデルになったスタッフさんは、
とても頭のいい方で、研修をしても、それに気付かなかった。

彼は、業務についてから初めて「普通の人と違う」
と、わかった人で、今では気の毒にも「職場のストレスの原因」
となってしまっている班長さんだが、
彼を取り巻く冷ややかな嘲笑や仲間ハズレは
こちらが見ていても、人として腹が立つ。

人が大勢いるような場でも、本人が目前にいても、
大声で彼をネタにしてからかう事で
変な連帯感が、課の中に漂っていることを感じる。

「アイツはいくら言っても堪(こた)えないし、わかんないよ。」
と、誰もが一様に同じ事を言うけど本当にそうなんだろうか。

一度契約をしてしまってからの「契約短縮」や「打ち切り」は
非常に問題が大きいし、ご本人も周囲も後味悪く傷つくので、
やはり、職場の問題になりそうな人は、
面接や事前研修など、できるだけ早いうちに判断して、
なるべく契約の前に、お断りするのが一番いいと思う。

クライアント企業さんとの間に、
金銭関係が発生してからでは、
身動きが取れなくなる。
信頼して人選を任せてくれているのに、
一度入れてからリタイアさせて、
しかも請求が発生すれば
大きな信用問題にもなりかねない。
もう、私は割り切ってしまったのだ。

企業さんにお約束した人数を
直前になってドタキャンしてしまうことになるし、
現在は、人を規定の数だけ集めること自体、非常に苦しいので
今までそういった方法は想像した事もなかったが、
そっちのほうの信用も、補充の苦労も、私はもう知らない(笑)。

優秀な人材を揃えられない責任は、
契約会社が負えばいいんだ(笑)。
そこまで、自分の責任の範疇を広げてられないよ!

    *    *    *    *    *    *

…とまで、腹を据えて、崖っぷちの人選をしてきたのに、
アスペルガーさんが、またやって来た。。。

以前、次の新規業務は「二社合同で人を出す」と書いたが、
そのもう片方の契約会社が上げてきた新人さんの一人が
ASの特徴を強く持つ方だったのだ。。。

やってくれたね、K社(仮名)さん…
もう、この話題は、自分の中で終ったはずだったのに。

(つづく)




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2005.12.29

仕事納めⅡ

今日は会社の仕事納めだった。


あれ?昨日もそうじゃないか?と思う人のために解説すると、
昨日は、出向している企業さんの仕事納め、
今日は、自分の「本当の」会社の仕事納め。


■出向先の休み   →12/29~1/3
■自分の会社の休み→12/30~1/4


この場合はどっちに従えばいいんだ(笑)??
どっちの仕事納めにも出て、
どっちの仕事始めにも出るとなると
正月休が縮まっちゃう。


自分が不在のときのダメージを考えると
最終日や初日にいないとまずいのは
断然出向先のほうなので、
「出向先の休みに合わせます」
と、所長に言いたかったのだが、
多忙に紛れてうかうかしているうちに、
事前申請のタイミングを逃してしまった。


出向先企業の「仕事納め」は
最後に「酒」が入って、
そのまま皆で繁華街になだれ込むのが習慣…
(そして、ぷらたなすは必ずやそれに混ざっているはず)
と、会社の一部の人は良く知っているので、
「仕事納めには顔を出す」と言って置きながら、
今日の今日になって、「休みますぅ、皆さん、良いお年を~」
というのは、二日酔いを自ら白状しているようなもので、
どうにも休みづらい(笑)。


本来なら、お休み初日のはずだったのに、
自分の段取り不足のお陰で、
前夜の、いや、朝までのお酒が抜けない気持ち悪さをこらえて、
しぶしぶ午後から出社した。


24時間交替制のスタッフ達は、
盆も正月休も無く、いつもどおりに勤務しているので、
それなりに、いなければいけない出来事も起こったりして、
それまでの私は、お正月にきちんと休みが取れたことが無い。


なので、何も言わずに午後から出社しても、
みんな出向先から駆けつけたと思っているようで、
いやぁ、ありがたい、ありがたい(笑)。


まぁ、要するに、私のような出向者は、
本来の会社の業務にとっては、
いてもいなくても変わらない人間でもあるので、
出社して、すでに有給を使って休みに入っている人達の
歯抜けのような空席を見たときに、
「やっぱりわざわざ出て来なくてもよかったなぁ」
と、結構後悔した(笑)。


    *    *    *    *    *    *


片付けたいと思っていた研修室も、
今日は別の研修が入っていて、
(ちなみにそれには、うちの長男が参加)
(正月に、量販店の初売りのアルバイトを紹介したのだ)
「え~、○○の研修って、ここ使うんだったの?」
と、ちょっとがっかり。
それじゃ、すること、何も無いじゃん^^;…


仕方が無いので、メールを全部読んで、
それが終ったら、迷惑メールの振り分け設定をする。


会社のホームページに載せているアドレス宛てのメールは
社員全員に配信されるが、ウェブで公開されている為
ゲンナリするほど迷惑メールが多い。


見つけ次第削除するのも面倒なので、
条件をつけて、特定のフォルダに移動する設定をする。


送信者もドメインもどうせ一定しないので、
海外からのものは、ヘッダに日本(+0900)以外の
タイムゾーンがあればハジく事にして、
(業務で日本以外からメールが来る事なってないもんね)


その他、しょっちゅう来る激安著名ソフトの長い正式名称、
(会社のメールだったら、せいぜい「Windows XP」ぐらいまでだし)


また、迷惑メールにいかにも出てきそうな、
怪しげな(笑)単語が本文に入っていたら、
特定のフォルダに移す設定にする。


援助交際、登録無料、秘密厳守、理想の相手
なんてのは、まだお上品なほうで、
フィルターの精度を上げる為に、実際のメールの本文を読んで
そこで使われている(とてもここでは書けない)言葉も
どんどん追加していきますが、
設定の確認で表示される内容が、
あまりにすさまじくなってきたので
ひとりで、おかしくなってくる。


これ、何も知らない他人が見たら絶対にヤバイわ。
というか、今、まさにNGワード設定中の私のPCを
背後から誰かが見たら最高に気まずいかも(爆)!


まぁ、でも、こんだけ(40語)しつこく設定したら、
たいていの迷惑メールは、特定フォルダに入るでしょ。
どんなエロエロメールも、ドンと来い!だよ(爆)。


…というか、このような露骨な文字群でさえも、
あたりを気にせず、画像付きhtmlメールの
内容にじっくり目を通して、
「これぞ!」と思うものを事務的に
サクサクと入力していく私も、たいしたものだ(爆)。


会社のシステム部には、サイトの閲覧制限なんかより
こっちを何とかしてくれ、と、言いたいよ^^;。
会社が今年採用した閲覧制限ソフトは、
私の出向先のホームページを
「閲覧禁止」にしてしまうツワモノなので、
研修資料がその場で印刷できず、非常に困った。
(一体どんな言葉や内容をNGと判断しているのか、
さっぱりわからん。Niftyのトップページもダメって何?^^;)


見つけ次第、解除依頼のメールを出しますが、
これが面倒でしょうがないんだよね。


    *    *    *    *    *    *


と、言うわけで、16:00に所長の挨拶があり、
一本締めで、私の「もうひとつの仕事納め」も終った。


私は元々契約スタッフとして現場に入り、
立場は変わっても、5年間ずっとそこで仕事をしているので、
私の「愛」は、完全に出向先のほうにある(笑)。


同僚といえば、同期の仲間達だし、
上司といえば、現場の課長や部長達の顔が浮かぶ。


契約会社の方は、皆、年が若く、私がダントツの最年長^^;。
(所長も一回り下!)
かといって、年齢や話題で浮いている自覚は無いんだけど、
人生の先輩で、キャリアもあって、
判断力や人間味で尊敬できる上司がたくさんいる、
出向先の現場のほうが、得るものが多く、いても楽しい。


給料が変わらないのならば、
ひとつの場所に固定して、業務にじっくり専念できる、
契約スタッフに戻ってもいいんだけどなぁ。。。


自分が今やりたい事とやらなくちゃいけない事の
バランスが悪くなって、どちらも中途半端になったりすると、
どこか居心地が悪くて、ふと、そんなふうに思ったりします。


この辺で、業務を分担できるタフであまり若くない後輩が
どちらかの職場にすい星のように現われることを祈ります。


私が女性なので、できれば男性。
30代後半以上で、できれば子供がいる人(笑)。


今の職場のスタッフ達は、いい人もたくさんいるんだけど
いろいろな面で自分とは差がありすぎて、まだまだちょっとね。
プレッシャーがなくて、人に対して寛容で、
かつ、理想が低い人!(←これが最大に重要(笑)!)
そんな人、どっかにいないかなぁ。。。

仕事納め

昨日は仕事納めだった。


総務から、「15:00になったら大掃除を開始してください」
というメールが飛んでいて、
各課には、バケツやら雑巾やら住居洗剤やらが配られたけど、
なんせ、私達は処理実績数が本部から出されている目標に程遠く、
そんな状態が半年間も続いているので(笑)、
掃除や片付けで、フロア全体が騒々しくなってきても、
自分達の一画だけは、全員席について、
普通に仕事しているのだった。


18:00になると、出られる人は会議室に集まって、
スーパーのオードブルやお寿司、
珍味類が乗っているテーブルを囲んで
所長の挨拶の後に、大人数がビールで乾杯!


これがね、どんな歓送迎会や新年会、忘年会よりも、
盛り上がって楽しいんですよ(笑)。


「タダである」「職場である」「会社の行事である」
という三点で、各課とも結構な人数が参加するし、
普段はあまり顔をあわせたことの無い関連の全部門が
これだけ、一同に集まるのも、この日だけですからね~。


でも、日勤の勤務者のほとんどが参加してくる他の課に比べ
うちのグループって、毎年参加率が悪いの。。。


「今日、出るんでしょ?」が、
フロア内の挨拶代わりになるこの日でも、
うちのグループのスタッフさんは、定時になると
普段と変わらず、あっという間に帰っちゃうんだよな^^;
もちろん、強制はできませんが、
お祭り好きな職場の社風?には全然馴染まないよなぁ(笑)。


基本的に24時間交代性を採用している私達の職場の中で
日勤平日勤務の班が、たった二つだけあるんですが、
そのひとつが、私達のグループの「平日班」。


しかも、男性が多いフロア内で唯一「ほぼ全員女性」の珍しさから、
「ぷらたなすさんのところのあの人達って、どこか雰囲気違うよね」
と、他の課の人からよく言われるんですが、
合併で他のビルから移ってきたスタッフ達なので、仕方ないよ。
育ってきた職場のカラーが違うんだから。


連帯感があって、仲間意識が強い交代勤務の職場にあっては、
女性も皆、タフでエネルギッシュで酒好きな?人が多いんですが、
「酒」の出る社内行事には喜んで参加する人達が、
当日、たまたま「遅番」や「夜勤」に当たっていると、
私は、少し寂しく、つまらなかったりするわけですわ(笑)。


だが、しかーし!
今年はちょっと違うモンね!
今年はうちも、参加者が多数。
(ただし、いつもの顔ぶれ+新人さん)
乾杯のあとには、あちこちに輪が出来て
失敗談義や爆笑話に花が咲く。


昨年あたりから、意識的に男性を増やしてきたので、
段々雰囲気が変わってきていて、私は結構うれしいの。


いや、別に「女」より「男」が好き!ってわけじゃないですよ(笑)。


今は女の子チームになってしまっている特定グループの
技術的な弱さや、ちょっとした事でもすぐに休んでしまう
全体的な勤怠の悪さを補強したくて、
基礎知識や経験のある男性スタッフの数を増やしてきましたが、
この頃ようやく、グループのムードが変わってきてるようです。


なぜ、社内行事に出ないか?というと、
いろんな部課の人達と同じテーブルを囲んだり、
偉い人や知らない人が大勢いるところに
顔を出すのが嫌なんでしょうね。
若い女性の集団てのは、徹底的に内輪だけで
固まりたいものなのかなぁ。。。
(私は抵抗ない。むしろ他の課の人や偉い人と話ができるので好き)


男性の場合は、一定の社会経験がある人だと、
もともと場慣れしてますから、そういう意味では
女性よりもかなり社交的で、
初対面の他の課の正社員の人達とも
何やら熱く語り合ってますね(笑)。


他の課のスタッフさん達みたいに、
仲間同士みんなで連れ立って参加してくれれば
来年はもっと盛況になるよね。


社内行事といっても、
いまや圧倒的多数の外部スタッフの力で成り立っている職場で、
この手のイベントは司会も会場準備もお酒や食べ物の手配も、
みんなスタッフが正社員と協力してやっているんですが、
せっかくの場を活用して、
いろいろな課の人達と交流して欲しいと、
すごく思うんですよね。


…と、思う人の割合がもっと増えないと、
だめってことか(笑)。


取り立てて恋愛などが絡まなくても、
異性のいる仕事場って言うのは、
それなりに楽しいものですが、
あとは、前からいる女性スタッフ達と
後から入ってきた男性スタッフ達が仲良くなって、
仲間として一体感を持って仕事が出来るようになれば、
職場も、もっともっと活性化していくのではないか、
と、思います。


うちの平日チームの女性陣は、
どうも、自分から他人へ働きかけるのが苦手なので
隣に座っても全然話しかけなかったり、
朝夕の挨拶さえしない人もいるんですが、
それを「拒否」とか「嫌われている」とか思わず、
どんどん話し掛けて、どんどん溶け込んで、
流れを変えて欲しいですね~。


幸い、今の新人さん達は、
明るいキャラの人が多いので、
おおいに期待しているわけです。


仕事の現場は、能力も大事だけどキャラも大事。
世話好きな人、面白い人、仕切りの上手い人、など、
いい個性を持った人がひとりだけで、
職場の雰囲気はどんどんよくなっていくもんね。


さて、こうやって一同に会して、
わいわいと紙コップでビールなんか飲んでいると、
嫌なことも困ったことも、
な~んにもなかったような気持ちになって、
お詫びしたばかりの某課長とも、
お叱りをいただいてばかりの某部長とも、
お酒を注ぎ、注がれ、からかい、からかわれ、
暖かくてほっとする時間が過ぎていく。


去年の今頃、今自分のやっていることが
まるで想像がつかなかったように、
来年の私もまた、今年にはない、
予想もつかない展開の中を
様々な作戦を練り練り、進んでいくんだろうな。


新しい年とともに、現在進行形の問題を一度仕切りなおして、
いい方向に向かって、変わらずに歩いていけたらいいね。」


来年も、いい年でありますように。
そんな当たり前のセリフを口にしてみる
ぷらたなすでした。

2005.12.27

ストレスがストレス

「明日は『仕事納めの会』がありますから…」

と、主任が朝礼で言うのを聞いて初めて、
今が正月休み目前である事に気付いた。

うわ~、仕事も明日で終わりだったのか!
あらららら…と、迂闊だった自分に苦笑する(笑)。

だって、いつもと変わらぬ調子で、
「明日はこれをして、あさってはこうして、次はここまでやって…」
と、週末までにやりたい事を頭の中で整理して、
何の疑問も持たずに、普通に見通しを立てていたんだもん^^;

いや、参ったなぁ(笑)…
せっかく調子に乗ってきた業務研修も、
ここで一端、中断されるのか。。。

現在、仕上げている新人さん達も、
正月休を挟んで、一度リセットされちゃうんだな。
残念だなぁ、つまらないなぁ…
段々いい感じになってきたところだったので、
このままずっと研修を続けたかったなぁ。。。

    *    *    *    *    *    *

本来なら私は今、毎日契約会社の研修室にいるはずだった。

1月の始めに別部署に入れる新人さんの、
事前研修を年内一杯に予定していたのに、
その人が、たった一日研修を受けただけで、
何の連絡もなしに、翌日から来なくなってしまったので、
「これはラッキー!」とばかりにすぐに現場に引き返し、
以後の毎日は、担当グループに先月入った新人さん達の、
業務研修の仕上げを担当していた。

他部署に採用するスタッフの事前研修のために
毎日職場と営業所を行き来して、
本来の持ち場を不在にするのは毎度気乗りしないのだが^^;
今回は、より強く
「今、現場で行われている業務研修のほうに、
できればもう少し自分も関わりたい」と、思っていたので、
「無断キャンセルの新人さんよ、ありがとう!」
と、心から言いたい(笑)。いや、ホント。マジで、マジで(笑)。

それにしても、
時代劇に出てくる「人の出来た」呉服屋の主人のように、
がっちりしているけど、柔和な人柄。
穏やかな笑顔と丁寧な言葉遣いで、
思い切り腰の低い人だったなぁ。
(細川さんは、「売れないホスト」と表現したけど(爆)!)

たとえ、そこに好感が持てたとしても、
人と違うパフォーマンスがある、という時点で、やはり、
「個性以上の何かがある人物」とみて
用心深く接したほうがいいんだろうね。
なるほど。メモメモ

「何度携帯に電話しても、"呼び出し音"だけなんですが…」
と、申し訳なさそうに契約会社の細川さんが話すをの聞いて、
「いいよ、わざわざこっちから連絡なんか取らなくても。」
と、言い捨てた。

どうせ、もう二度と顔を見せることはないだろうから。

企業さんにはすでに名前までお伝えしてあったのだが、
今日、営業のメグちゃんが正式に課長に詫びを入れて、
人選は、来年頭からの振り出しに戻った。

って事は、次の面接までは身が空くのね?やった~!
ほんじゃ、担当グループの新人さん達をじっくり自在にいじって、
もう少し、業務に適したマインドを持つスタッフになるように、
「本物の?故障屋魂(だましい)」を吹き込もう(笑)♪

いくら業務統合があったとしても、
故障屋(特定商品の不具合診断と修復サポート)の伝統は
保っていたいよ。

今度の新人さん達は、24時間交替制契約なので、
元:トラ管(トラブル管理室)出身のスタッフ達が、
自分達の仲間として受け入れ、面倒を見ることになる。
こいつはまさに、元:トラ管班長のアタクシの出番なのだ!
てやんでぇ、腕まくりしちゃうぞー(笑)!

    *    *    *    *    *    *

…という按配で、水を得た魚状態の今日この頃、
新人さんのひとり、洞口さん(30代前半/女性)
が、吐き気を理由に休んだ。

あー、そうそうそうそう。それもあったの。
こうなる前に、手を入れたかったんだよ!

洞口さんは、私の個人的な感覚だと、
アスペルガーさん(これっばかりですみません)と、
普通の方の中間みたいな感じ。
どちらかと言えば、アスペルガーさん寄りかもしれない。

ただのうっかり屋さんとは違う、
とんちんかんなところがやっぱりちょっとあって、
アスペルガー症候群という、
一見障害とはわからない、
職場の「困ったさん」の存在を
私が初めて知ったとき、
ものすごく思い当たる何名かのスタッフさんと共に、
彼女も、限りなくグレーゾーンだなぁ…
なんて、思っていた。

昨年、就業初日に「見て、見て、可愛いでしょう♪」
と、仕事中のおエライ部長にいきなり
ペットの写真を持っていった百子さん(40代後半/女性)に、
どこか似ているオーラを持っていた(^^;。
(年齢や外見・雰囲気は全然違うんだけど…)

「研修が終わって現場に入ったら、欠勤の連絡先はこっち!」
と、契約会社のホワイトボードに大きく書いて、
職場の電話番号を教えたのに、
彼女だけは、何度言っても相変わらず、
私の携帯に、お休みの連絡を入れてくるのだった。。。

アスペルガー症候群の事を初めて知ったのは
まさに彼女達の研修の真っ最中(中盤)だった。

その組には、彼女のほかに、
「だったらこの方の今後は非常に厳しいものだろう」
と、強く確信できる男性スタッフがほかにおり、
そちらの人のほうを、先にお断りしたので、
この上、彼女まで断ってしまって、(気持ちはあった)
結果、約束した人数に、二人も人が足りない、というのは
ここまで就業日が迫ってしまうと、
契約先企業さんに対して、さすがに言い訳が立たず、
最高にマズイのだった。
(このあとに、研修と人選の順番を入れ替えた)

私は主任に相談し、研修の進捗の悪い人が居るので、
現場入りを遅らせて様子を見たい、と言った。
本音は、その間にダメ元で人の交代に賭けてみる為の
時間の猶予が欲しかったのだ。

が、主任は主任で一刻も早い実績数の回復を
上部から強く迫られており、いろいろな計画書も出しているのだろう。
「約束した人数が○日に揃わないのは絶対にマズイ。
できない人は、現場でじっくり育てたらいいじゃないですか。」
と、建前としての「人数」にとてもこだわった。
その気持ちもよくわかった。

「できない人」って言ったって、様々だよ。
が、やはり、イチかバチかの成長を願って、
このまま入れるしかなかった…
(研修しても一定のレベルに届かなかった人がいる、って、
私、ちゃんとあなたに言いましたからねっ!主任?
ちゃんと覚えていてくださいよ?)

経験者さんなので基礎があると思っていたが、
習熟の度合いが、初心者である他の人達よりもかなり遅く、
作業は、隣の人に聞き聞き、周りに着いて行くのがやっと。
今まで、物事の原因や仕組を根本的に
理解できないまま仕事してきた人のように思う。

    *    *    *    *    *    *

洞口さんが、特徴的なアスペルガーさん(以下ASさん)
と、明らかに違うところは、外から感情が読み取れるところかな。

自分と周囲とのレベルの差をはっきり自覚している。
そして、「追いつかなくては」という、切羽詰った気持ちがある。

が、焦っている、困っている、危機感を持っている、混乱している…
そういった感情が見える分だけ、
まだ見込みがあるように私は思った。
だって、ほかのASさん達は、どんなに周りがイライラしても、
その原因が自分にあるなんて、
一向に気がついている様子が外見からは感じられないんだもの。

(今思えばそれは、単に男性のASと女性のASの違いなのかも。)

でも、もしかして、中途半端なASさんであることは、
「筋金入り」の特徴的なASさん達よりも、
「普通」に近い分だけ、
どっちつかずの不安定さがあって、
逆に心と体のバランスが悪いのかもしれない。

私には別の予定が一杯入っていて、
若い人に任せきりにするしかなかった業務研修の
実際の雰囲気がどんなものだったかは想像がつかないが、
最近の洞口さんは体調を崩し気味で、
日を追って欠勤が増えてきた。
出勤のたびに、顔つきまで変わってきていた。

あ~、まずい、まずい。まずい。
これは、完全にストレスなどで
健康な精神を失ってしまっている人の顔だ。

例えば、自分よりも高スキルのスタッフ達から
激しい突き上げを食らって苦しんでいるときのヨッシー班長。
(正社員への転職を目指して11月に退職。)

例えば、着任したての新米上司なのに、
古参の社員達から無能と批判を浴び続けて
どうしたらいいかわからなくなり、
混乱し始めたときの鈴木前課長補佐、赤石前主任。
(共に一年足らずで転勤、または他部署に移動。)

例えば、クライアント企業さんとのトラブル続きで、
毎日先方の担当者から罵声を浴びせられていたときの
前の会社の営業担当。
(夫のいるスタッフとの不倫がばれて(^^;退職。)

これらの人達がある時期に見せた顔つきとまるで同じだね。
寝ぼけている人のように、何かが普段と違う生活感のない目と
乏しい表情。これは本当に、ヤバイときの顔つきだよ。

    *    *    *    *    *    *

私に担当を変えてもらった、業務研修の初日、
私は…、妙に窮屈で、重苦しくて、
みんなの心が全然開放されていないムードを感じた。

マジメでちょっと臆病で責任感の強いレイちゃん自身の
「育てなきゃ…育てなきゃ…」という班長プレッシャーが、
みんなに乗り移ってしまっているんでしょうかね?

うちのスタッフって、
やんちゃで天真爛漫なところが持ち味なのに、
なんだよ、この、重く淀んだ空気と閉塞感は。

いじってもいじっても、
心からの明るい笑顔が全然出てきませんね。
いったいどうしたことでしょう。
こっちまで、気分が滅入って来て、
塞ぎ込みたい気持ちになる。
全然、楽しくない。むしろ息苦しくて辛い。

しかし、今日、洞口さんが休んで初めてわかった。
この重い空気の原因は、洞口さんだったんだ。

    *    *    *    *    *    *

洞口さん。

クイズ形式で、確認しあっている私の質問に対して、
今も、あまり満足に答えられない。
そして、実践の練習の為に課した課題で
手助け無しに自力で完了できたものは、
ひとつもない。

たいてい、思考が途中でこんがらがって、
自分の中で時間が止まってしまってしまう。

洞口さんの番になると、私は難易度を落とし、
彼女でもすぐに答えられそうな質問に切り替えて、
質問→回答→正解!という、
スムーズなコミュニケーションを取って
日々、それを積み重ねて行きたかったのだが、
その機会は、結局まだ来ていない。
(必ず、どこか間違える。)

そういった彼女の空回りと、それを見ていると、
自分達まで辛くなってくるみんなの気持ちが、
明るく楽しく、晴れやかな風の吹かない、
沈鬱な研修の空気を作り出していたのだ、と思う。

ひとりだけ、できなくて辛い状態の人が身近に入ると
いろいろ気を使ったり、話題が限られたりして、
誰もが本来の自分の良さを、
なかなか自由に発揮できないものだ。

※思えば、私自身も
班長の重圧に苦しむレイちゃんの存在が
ずっと心の重荷になっていて、
彼女が休んだその日、
開放感にあふれて伸び伸びと
闊達に振舞っている自分を自覚して、
彼女のストレスが、自分のストレスになっていることに
気がついたばかりだった。

そして、洞口さんが居ない今日、
新人さん達はどうだい?
私のジョークに皆が笑い、
私の突っ込みに皆がやり返す。

"慣らし"のため、一人ずつちょっとだけ実務に入れて
一時間経ったら選手交代で、
また研修室に復習に戻って来るトレーニングを繰り返させると、
「突撃決死隊」とかなんとか言って(笑)、
一時間後に、「やられた~」と、腹を押さえる迫真の?演技で
倒れこむように戻ってきたりする(笑)。

「わかった。死ぬんじゃない。
待っていろ、おまえの仇はオレが必ず打ってやる。
(ほんじゃ、タッチ交替!)」って、馬鹿か?あんたら?(爆)

今日の終わりは、まだ座席のない新人さん達が、
研修室に残ったまま、いつまでも本日の自分のエピソードを
ジョーク交じりに語り合っていて帰らず、その盛り上がっている感じが
まるでサークルの部室のようだった。

    *    *    *    *    *    *

洞口さん。。。。

洞口さんがいないと、みんな、こんなに明るいんだよ。

みんな、とてもいい人達だから、
洞口さんが辛いと、気になって自分達も辛いんだわ。
洞口さんのストレスが、みんなのストレスなんだわ。

こうやって、異質な人は少しずつ集団の中から
自然にはじき出されていくんだろうな。

良くない例えですが、
気管支に入った異物が押し出されるように、
目の中に入ったゴミが、やがて涙で排出されるように、
人間の集団も、そういう摂理になっているとすれば、
責められるべき人なんて、実は誰も居なかったりするのだ。

きっと洞口さんは、明日も来ないんじゃないかな?
と、ふと思った。

 




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アスペルガーな研修

【過去記事一覧】~after Asperger~
・アスペルガー症候群 ・私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ・ASをめぐる夫との会話 ・対話のチャネル ★アスペルガーな研修 ・アスペルガーな現場 ・アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ・羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ・読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12) ・Mindblindness?自閉症について ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

就業前研修において、
成長が確認できない方は、
契約をお断りすることにしている。
先月から、そう方針を変えた。

たった一週間やそこらで、
なにがわかるのか?
これから経験を積んで伸びていく可能性を
うわべだけ見て性急に判断しているのではないか?

心ある人なら、
この一文を見て腹立たしく思うことだろう。。。

ところが、この研修自体に不向きな方がいる。
講師である私が、研修を受ける数名の新人さんを前にして、
どの人にも等しく平等に接しようと誓って見回す初日から、
他の人の5倍ぐらいの接触時間を持たざるを得ない人物。
それがアスペルガーさん(以下ASさん)だったりするのだ。

    *    *    *    *    *    *

例えば私が、衣料業界かなにかの研修講師で、
(↑無理のある設定(笑) )
綿とかウールとか、ポリエステルとか、
衣類の素材の見分け方なんかを
ひとしきりレクチャーした。と、いたしましょう。

そして、一枚の衣服を掲げて、
「それじゃ、これの素材は何だと思いますか?」
と、すごく簡単な一発回答狙いの例題を出して
次なる研修項目の導入部分につなげようとした、とします。

そこで全員が心の中で、「ウール」とつぶやいている中、
トップバッターに指名した人は
「それは、セーターです。」と回答してしまいました。は?
(段取りの腰を折られる(^^; )

「笹木さん、そうじゃなくて『素材』だよ?」
これ、素材は何のセーター?」

「男性用のセーター。」

「うん、だから、そうじゃなくて、この男性用のセーターの「素材」は?」

「…素材?あぁ、素材ですか!
  はい、『素材』とは、繊維の種類です。」

「うん、そう、そうだよね^^;
 だったら、このセーターの素材は?」

笹木さんは、一瞬黙ったあと、急にノートをめくり始め、
慌てた動作が少し粗雑だったので、
机の上から筆記用具を入れた缶ケースを
派手な音をさせて落としてしまい、
女の子がびっくりして、一瞬「キャッ!」と声を上げ、
周りがワラワラと立ち上がって、
床に散乱した筆記具を拾ってあげる。

これで20分ぐらいのロス^^;。。。

気を取り直して研修を続け、
合間合間に、作業実習を挟むと、
笹木さんは、毎回いつも人と違う事をやっている。

「笹木さん、今何やってるの?
今の課題は、布片を素材ごとに台紙に貼っていくことだよ?
あれ?研修前に渡したサンプルはどこ行っちゃったの?
そうじゃなくて、さっきみんなに配ったやつ。」

「え?昼休みにロッカーにしまっちゃったの?
じゃ、すぐ行って取ってきて。」

が、待てど暮らせど、笹木さん、戻ってこない。
心配になってロッカー室にのぞきに行くと、
ガサゴソとなにやら、まだ探している。

「あったの?」

「それがないんです。」

「あぁ、それじゃ、いいよ。予備があるから戻って。」

次の研修項目に必要な作業だから、
一人だけ飛ばすわけにも行かず、
その間、他の人は全員「笹木さん待ち」。
段々私語が交わされ始め、
そのうち、挙手してトイレに立つ人もチラホラ。
段々緊張感が欠けて来るのがわかる。

笹木さん、課題終了。
気を取り直して続行。
笹木さんは、相変わらず、
課題の終了が周りの人と比べてとても遅い。
直前の研修内容が理解できていれば、
誰でもすぐにできるんだけどな。

理解度の確認のために
こちらから逐一問い掛けている質問にも
なかなか正解が帰ってこない。

理解不足で回答を間違えているのではなく、
前述のように、質問の意味からはずれた
とんちんかんな回答である事が多いため、
研修内容を本当に理解しているのかどうかが、
どうにもわからない。

実際はわかっているのに、
単に質問の主旨を履き違えて
かみ合わない回答になるのか、
それとも根本的に理解できておらず、
何もかも身についていないのか、
感覚的に把握できない。

そこそこの進学校を出ていたりするので、
「頭が悪い人であろうはずがない」
という、固定観念も判断を邪魔する。

でも、冷静に考えてみれば、
その段階ですでに、お客様対応の仕事には
不向きなタイプのASさんなんだよね。

衣料業界と仮定したので、
ほかの新人さん達は、
そちら系の専門学校などの出身者とすると、
周りの人達は皆、
彼が「初心者だから」理解不足で、
「未経験者だから」何事も一歩遅れてしまうと感じているが、
もう、わたしの疑問は…初日からすでに色濃い。。。

その日の研修が終って解散した後、
なぜか笹木さんが息を切らして研修室に戻って来た。

「忘れ物?」

「すみません。布地のサンプル、
ポケットの中にありました。
こちらは、一体どうすればいいでしょうか?」

「あ、じゃ、返してもらってもいい?」

「はい。あの、それから、
朝に『忘れた』とお話した印鑑なんですけど、
それも、ポケットの中にありました!
今、押してから帰ります。書類は…あれ?」

「あ、さっきうちの担当者が回収しに来たじゃない。
提出のあった分と用紙はもう、一度引き上げちゃったよ。
回収するときに、笹木さんにも声をかけたと思ったけど。」

「あー、あれがそうだったんですか。」

「え?わかってなかったの?」

「いや、誰か来たな~とは、思ったんですけど。」

「うん、だから、明日でいいよ。明日、印鑑忘れないでね。」

「はいっ!お疲れ様でしたっ!」

    *    *    *    *    *    *

そう言えば、過去にもこんな人は何人かいた。

あの頃は私も、
初心者なのだから、わからなくて当然、
実務経験を積めば誰でも成長していくはず、
と、思っていた。

やがて、何かの得心を得たり、
大化けする転機が誰にも訪れる、
と、思っていた。

が、それはどうも違うらしい…と、
最近はっきりわかってきた。

過去に研修した同じタイプのスタッフさんは、
昨年、ことごとく企業の担当者から
企業先での研修中に交替を要求された。

私はあまりに早い見切りと、
担当者の見る目の無さに腹を立て、
競合他社のスタッフばかり偏重するその姿勢に、
不平等を感じて無念に思ったが、
今思えば、見る目がなかったのは、
私のほうだったんだ。

他社はすでに、彼らの存在に気がついていて、
何段階もの「見極め」を事前研修に組み入れていたんだな。
いまなら、それがよくわかるよ。参ったな。。。
(そして、今度は別な他社が私達に対して
同じような状況を作り出すことになろうとは…)

    *    *    *    *    *    *

このままでは限られた研修時間の大半が
彼一人に割かれてしまうことになる。

5日間で規定項目をきちんと習熟させて
就業させなければならないのに、
今の研修は、資質の無い一人を生かして、
才のある5人を殺す研修だ。

そんなの、いいわけない。

2、3日経っても、状況はまったく変わらず、
この方を入れた場合の現場側のあれこれも
1日ごとに、より強く懸念されていく。

    *    *    *    *    *    *

私は契約会社に、笹木さんは断りたい、と、
明確に自分の意志を告げて、そのとき初めて、
採用が一度決まったスタッフさんにNGの判決を下した。

そんなに、ダメみたいなの?

はい。
(人の可能性に関して、こうはっきり断言したのは
生まれて初めてだったかもしれない。)

ダメです。たぶん、彼は、ずっとこのままです。
企業さんにだったら私が何度でも、土下座してでも謝りますから
彼は、現場に入れないで下さい。私は入れたくありません。
お断りするなら、本当に「絶対今のうち」なんです!

まぁ、ぷらさんがダメって言うんだから、
それは本当にダメなんだろうな。

ありがたい!所長のこのひとことに救われて、
以後、この手法を取ることができるようになった。

自分が面接した人に自分でNGを下すことに
社内の目を気にするストレスは無い。
辻褄を合わせない気持ちも無い。

面接官が相手の事を何もかも見抜けるのなら、
どこに会社にも、社内の問題児なんてあり得ない。
ご同業の人は、たぶん皆、同じように思っていることだろう。
ただし、自分が持つ「見る目」の精度は
逐一上げていかなくてはならない、と痛感する。

笹木さんが明日、印鑑を持ってきたとしても、
その書類を企業さんに提出することはもうない。

その時点で、すでに心は決まっていたのに、
「明日は忘れないでね。」なんて、
どうして私は明るく言ってしまったんだろう。

そんな悔いの気持ちをずっと抱きながら、
私は帰路についた。




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2005.12.25

対話のチャネル

【過去記事一覧】~after Asperger~
・アスペルガー症候群 ・私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ・ASをめぐる夫との会話 ★対話のチャネル ・アスペルガーな研修 ・アスペルガーな現場 ・アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ・羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ・読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12) ・Mindblindness?自閉症について ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

私は、医療や福祉の関係者ではない。
ましてや、アスペルガー症候群(AS)の研究家でもない。
50余名のスタッフ管理業務に就く、ただの一市井人である。

なのに、一度ASを知ってしまうと、
それらしきスタッフさんには、妙に嗅覚が働いて、
「この人はきっとそうだろう。」と、
自分にしかわからない確信を抱いてしまうのは
なぜだろう。。。

すでに自分の中には、確固とした物差しがあって、
特徴をたくさん持っているのに、「彼女は違う」と断言したり、
「AさんとBさんでは、全然違うでしょう?」と人から言われても、
自分としてはやはり、「どちらも同じASさんだろう」と、思ったりする。

仕事仲間に話しても、わかる人にはすぐわかる。
わからない人には、いくら言葉を尽くしてもわからない。

それは、もしかしたら、
医療的な診断結果とは異なるものかもしれないので、
本当は、あまり「アスペルガー、アスペルガー」と、
障害名を明記するような日記は書きたくないのだ。

アスペルガー症候群の事を
「アスペ」と略して呼ぶのも嫌い。

語感のイメージによるものだと思うが、
「ぺ」で終る言葉には、
どこか蔑視がこもっているようで、
個人的に使いたくない。
なのでAS。こっちの呼び方のほうが、
余計な感情を相手に与えず、
符号のように無機質な表現で、好き。

が、いろいろ考えるところはあっても、
日々に湧き上がってくる思索は止めようがなく、
最近では、PCに向かうとその話にばかりなってしまう事を
ご容赦願いたい。

それにしても、アスペルガー症候群を知って
まだひと月ちょっとにしかならないのに、
さもわかりきっている人のように、
他人をこうまで振り分けて、選別しちゃうその根拠は
私の一体どこにあるんだろうね。

危険じゃないか、だいたい…
ヘタしたらこれって、人権侵害だよ^^;。
きっと、ハラハラしながら読んでいる人もいるに違いない。。。

    *    *    *    *    *    *

ASではないか?と感じてしまう人達の事を
私はこんな風に分析しています。

「コミュニケーション情報を1チャネルで通信する人達」

    *    *    *    *    *    *

先月、ASと思われる班長の班に入れた、
新人の香川さん(30代後半/男性)に
「班長は親切にいろいろ教えてくれる?」と、聞いた所、
「大丈夫ですよ、今のところ、全然問題ありません。
他の人がいろいろ言っているのも事前に教えてもらいましたし
確かに良くないウワサも聞きますが、
オレ的には問題ありません。」と、言ってくれた。

彼のように分別ある大人で、しかも理系の人には、
まだ、ASを理解できる下地があるのだろう。
その香川さんが、こういった。

「彼って、マルチタスクじゃないんですよね。」

そーなんだよ。なるほどね!
うまい言い方だなぁ。。。
(その言い方が、あったか。)

    *    *    *    *    *    *

通常、私達は、他人と会話するとき、
2チャネル以上のセッションを確立させて、
相手と話をしていると思う。

そのうちのひとつは、
言葉が表す客観的な意味の内容。
もうひとつは、相手がその言葉を
発するに至った根拠の読み取りだ。
それは、相手の感情だったり、
会話自体の目的だったりする。

※データ(20番)と制御(21番)でポートが分かれる
  FTPに似ていますよね。

============
例えば、仕事を終えて相手と二人で職場を出ると、
夜空に、いつもよりもひときわ大きい月が出ていたとする。

「うわ~!大きな満月!」と叫んだとき、
私達は、ふたつのプレゼンテーションを行っているのだ。

この場合は、
(1)今日の満月は大きい。(客観的な内容データ)
(2)いつもよりも大きくて綺麗なので驚き、感動した。
   (会話の発端になった感情)

だから、その両方のセッションに対して応答がないと、
あまり満足の行く会話が成立しない。

この場合は、「うん!大きいね。きれいだね~。」
とでも、返しておけば、ふたつの事実が肯定されて、
発信者は満ち足りるのだ。

けれど、アスペルガーの人(アスペルガーと思われる人)は、
(1)のチャネルしかない。 (…と、思う。)
たぶん、(2)のチャネルは、発信者が何か働きかけても
キャッチするアンテナがないのかもしれない。

だから、(1)の内容だけを精査して、
「いえ、今日は十六夜(いざよい)ですから
『満月』では、ありませんが?」
なんて、表情も変えず、ニコリともせずに返してくるのだ^^;

発信者は、(2)感動 に対する
同調のリアクションが得られなかった上に、
(1)データ をあまりにもあっさり否定されたので、面白くない。
しかも、イザヨイって何?難しい言葉、使わないでよ。

が、心優しい?発信者は、その気持ちを押さえて、
「あれ、そうなの?私、カレンダーとか良く見てないからなぁ^^;」
と、自分側に非を置くことで、相手に敬意を表し、
笑いを取りつつ、穏やかな会話を続けようとする。

この場合は
(1)私はカレンダーを良く見ていない。(データ)
(2)勘違いしちゃった。チョッと照れ臭い。恥ずかしい。(感情)
なのだね(笑)。

でも、やっぱり相手には(1)だけしか伝わらず、
(2)は届かないから、
「カレンダーを見ないと、
今日が何日か全然わからないじゃないですか。
それは改めるべきです。(真剣)」と、来る。

発信者→(1)「……」(無言)(不愉快。返答のし様がない。)
       (2)話が噛みあわないなぁ。
         そういう事を言っているんじゃないのに。
         しかも何よ?その言い方。

受信者→(1)「話はもう終わりですか?」(反応が無いので確認)
       (2) --server down ?--

発信者→(1)「(!!)…あのさぁ…」
受信者→(1)「すいません、ほかに話がないなら、
         電車の時間なので失礼します。
         お疲れ様でした。」

============

と、まあ、こんな感じなんじゃ、ないでしょうかね~。

つまり、続けて書くと、
「うわ~!大きな満月!」(大きな感動)

「いえ、今日は十六夜(いざよい)ですから、
『満月』では、ありませんが?」(冷静な否定)

「あれ、そうなの?(なんだかよくわかんないけど)
私、カレンダーとか良く見てないからなぁ^^;」(照れと羞恥)

「カレンダーを見ないと、
今日が何日か全然わからないじゃないですか。
それは改めるべきです。(真剣)」(批判と指示)

「……」(不愉快)

「話はもう終わりですか?」(無視)

「(!!)…あのさぁ…」(不満の働きかけ)

「すいません、ほかに話がないなら
 電車の時間なので失礼します。
   それではお疲れ様でした。」(一方的打ち切り)

と、感情が一向にかみ合わずに、
気持ちを逆なでされるような会話となる。

発信者がここで、話の接ぎ穂として軽く
「十六夜(いざよい)」を問うたら、
もしかして、「十六夜(いざよい)」について、
誠心誠意の長時間解説をしてくれるかもしれない。
いや、まず、「えーと、どこから話しましょうか?」
と聞いてくるかな(笑)。(発信者、ちょっとゲンナリ(笑))

でも、受信者に悪気は無く、
むしろ親切で言っていることが多いのだ。
そう、つまり思いやりがあって誠実な人が
相手のことを思えば思うほど、
相手の望まない会話となってしまう
悪循環だったりする。

だいたい、このやり取り自体、
さして意味のあるものではない。

簡単な信号を取り交わして、
お互いの信頼関係を確かめ合いたいだけなのだ。
(女性にこの傾向が強い)

なのに、その目的さえも最初から食い違っているように感じられ、
(2)のセッションがパケロスしていることに至っては
より一層の感情的なズレを感じてしまうのだ。

一緒に仕事をしたり、真剣に話し込んだりしたとき、
私自身がそういったやりにくさを実感する人。
それが、私が自分で感じ取っている
アスペルガー症候群の境界線のように思う。
男性に多い、というのもうなずける。
男性は、元々理詰めな生き物だったりするので(笑)。

ちなみに、これは実話ではない。
私の周りのASらしき人達が、
そのシチュエーションならこう言うだろう、
という言葉をイメージしたもの。

わかりやすいように「2チャネル」の例え話をしましたが、
実際のコミュニケーションは、3チャネル、4チャネル…
と、多重発信の事が多く、「言葉」以外にも
声の抑揚、ジェスチャー、顔の表情など、たくさんの情報が
相手に対して発信されている。

それに対して、
どれか一本の通信路しかKEEPできないのであれば、
彼らの言動が、周りとずれて来るのは当然だと思う。
与えられる情報量が、私達に比べてとても少ないんだもん。

そのため、きっと、色彩豊かなこの社会で、
一人だけモノクロの世界に住んでいることに気がつかないような
正体不明の孤独と不安を感じているのかもしれない。

    *    *    *    *    *    *

AS当事者の方のサイトを読むと、
自分が何物なのか…
自分の事なのに、自分を自分で理解できずに、
違和感を覚えたり、混乱したり、
悩んでいる方の日記にたまに出会う。

そうだなぁ…なるほど。
こうやって文章を綴っていても、
私は自分自身と対話しながら書いている。

そういった思考さえも、
自分自身(127.0.0.1/localhost)に対して行っている
たくさんのポートを使った通信であるなら、
使用可能なポートが限られているASの方達は、
自分が自分に提供できるサービスもまた限られている。

もっと別な言い方をすれば、
自分から自分に対して打ったpingに対しても
もし応答が得られないのなら、
自分の生存を自分で確認できず、
混乱するのは、理解できる。

でも、誰もそれを救うことは出来ないんだよ。

が、彼らにはきっと、それを補うように、
この社会で生きていくための、
もっと別な才能が元々備わっているか、
または、長い人生の中で自然に培われて、
持たずに生まれてしまった何かを、
補完してくれているはず、と、どこかで信じている。

神様が非凡で強力な才能を、
ひとりひとりにプレゼントしてくれている事を
願うのみである。

たとえ私が、ASと思える人達に
不採用の判断をする毎日を送っていたとしても。

これに続く日記が、
少し厳しいものであったとしても。

 




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2005.12.24

ASをめぐる夫との会話

【過去記事一覧】~after Asperger~
・アスペルガー症候群 ・私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ★ASをめぐる夫との会話 ・対話のチャネル ・アスペルガーな研修 ・アスペルガーな現場 ・アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ・羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ・読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12) ・Mindblindness?自閉症について ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

先々週、うちのご亭主(40代後半/男性)に
「PCにばっかり向かって何をそんなに調べているのだ?」
という質問を受けた(笑)。気になって仕方が無いらしい(笑)。

私は彼に
「ねえ、アスペルガー症候群(AS)って知ってる?」
と聞いてみた。

そしてそこで、ASに関して、ひとしきり、
エラソーにウンチクを垂れた後^^;、
「カズオさんの身の回りにも居ない?そんな人。」
と、尋ねてみた。

「例えばさ、場の空気が読めなかったり、
どんなに親しく話し掛けても
軍隊調の『○○デアリマス』
みたいな敬語しか使えなかったり…
話が回りくどくて、『だから一体何なの?』と、
イライラしちゃうような人。」

「あー、だったら俺とペアを組んでいる
斎藤さん(たぶん50代前半/男性)かな…」

ウチのご亭主は、大学関連施設で
守衛の仕事をしているのですが、
斎藤さんという方と
二人で勤務時間帯を分けているので、
正確には一緒に仕事をしているわけではない。
引継や申し送りはあるが、それが済むと
一方は業務を開始し、一方は業務を終えて帰宅する。
通常は、一人の勤務。

私:「ふーん…、じゃ、その人、
   直立不動で挨拶ってする?」

夫:「する!!
   『おはようございますっ』って
   敬礼でもしそうな雰囲気!」

私:「なんでもかんでも、とにかく書かない?」

夫:「書く!!『書くのはあとでいいから、まず話を聞いて』
   って、何度言っても書く!なんでもすぐ書く!」

おー、当事者の方にはこんな話で申し訳ないが、
なんか、すごく盛り上がってくる^^;。

私:「それじゃ、例えば引継の時に、
   自分の勤務中にあったことを
   初めから終わりまで延々と話したりしない?」

夫:「するーーーーーーー!!
   ちょっと、ちょっと、俺さ、今それで困ってるんだよ。」

「斎藤さん、昨日の祝日は、
なんか変わったこと無かったですか?」
と、夫が聞くと…

「はい!昨日は○○教授が見えまして、
挨拶をいたしましたところ、
元気がいいですね!って、
言われましたっ!(←↓↑軍隊口調)
次に、5人の来客がありまして…
いえ、違います、訂正いたします!
昨日(さくじつ)は、男性3名・女性2名の来客がありまして…」

夫→それって、日常風景だろ?
   わざわざ引継の場で言う事でもないだろうに。
   それとも誉められた事を俺に自慢したいんだろうか?
   人数を正確に記憶している事も自慢したいのかな?
   
   それにしても、俺が知りたいのは
   「警報がなったかどうか?」
   「報知器の誤作動はなかったどうか?」
   「巡回のときに、異常はなかったどうか?」なんだけどな。
   あー、この人の話を聞いていると、なんかイライラするなぁ。。。
   もっと手短に、要点を言ってくれないかな。

で、たまりかねて「だから斎藤さん、そういう事じゃなくてさ!」
と、つい強く言ってしまうのだそうだ。

私:「そうするとすぐに「すみません!」「すみません!」
   って、ペコペコ謝るでしょう?」

夫:「そーーなのっ!そう!そう!そう!なんでわかるの!!」

夫、驚愕のまなざし。

それで、俺、言うんだよ、齋藤さんに。
「斎藤さん、俺、別に怒っているわけじゃないんだよ?」って。

そもそも、俺、アンタの上司じゃないし、
同じ立場の同僚なんだし、
その話し方、やめてくれない?
だから、そんなに謝らなくてもいいから、
異常があったかどうかだけ、教えてよ。って。

斎藤:「異常?異常と申しますと、具体的に
     どういった事になりますでしょうか?」

    *    *    *    *    *    *

あーーー…
カズオさん、その人、きっとアスペルガーさんだわ。
私の知っている人達と、まるでおんなじ!
もう、絶対にそう!

夫:「???」

ASの人ってね、言葉のとらえ方が、
なんか、普通の人と違うみたいなの。
言われた事を、そのままの意味にしか受けとらないの。
その言葉を聞いて、主旨に沿った回答をしたり、
ニュアンスを感じて取って、発展的に行動するのは
生まれつき無理みたいなの。

例えば…
「きのう、警報はなりましたか?」と具体的に聞けば
鳴ったとか、鳴らなかったとか、きちんと答えてくれるけど、
「変わったこと」とか「異常」とか、
総括的な聞き方をすると、どう答えていいか
わからなくなっちゃったりするんだよ、きっと。

言葉のニュアンスや、
なぜ今そういう会話がされているのか
意義や目的がわからないから、
カツ丼と親子丼と、どっちが好みか
わいわいと熱く議論していて、
あと、ワンポイントで勝敗が決まる!という時に、
「○○さんは、どっち?」と聞かれて
「はい。ワタクシはカレーライスが好みであります!」
なんて、場にそぐわない事を真顔で言って
みんなをシラケさせちゃうんだよね。

あー、うん、うん、斎藤さんも
すごくそんな感じ!

でも、斎藤さんは、なんでみんなが怒っているか
自分ではわからないんだよね。
だから、「理由も無く怒られる」事に長年傷ついていて、
「また、自分が相手を怒らせてしまった」と、慌てて
とりあえずひたすら、謝るしかないんだよね。

ふーん、そうなの。アスペルガーってそうなんだ。

だから、あんまり悪く思っちゃダメなのよ。
そういう器質の脳を持った人に
生まれて来てしまったわけだから、
本当は、その人には罪は無いの。
だって、斎藤さんて、結構いい人でしょ?

そーーなのよ。いい人なのよ。
だから、俺も、困っちゃうわけ。
これが、性格が悪くて不真面目な人だったら、
速攻、会社に報告して担当を変えてもらうんだけどな。

そうなのよね。。。
でも、融通が利かないと、一緒に組んでいて
困ることもあるでしょう?

うん。そう。

以下は、夫に聞いた斎藤さんのエピソード二点。

    *    *    *    *    *    *

(1)シフト交換をしてくれない。
夫に急用が出来て、
斎藤さんに急な勤務の交換を頼んだところ、
「もうシフト表はもらってあるので」という理由で、
頑として交換してもらえなかった。

「そこをなんとかお願いできませんか?」と、頼んでも
「会社が決めたシフト表ですから」と、取り付くシマもなく、
夫、激怒して帰宅。

会社が決めたシフトであっても、勤務に穴さえあかなければ
お互いの話し合いでの交換は、比較的自由な職場である。
今までの人とは、何度もそうやって都合を付け合ってきたのに、
「斎藤さん、一体何考えてるんだ?頭おかしいんじゃないのか?」

(2)駐車場をめぐるいざこざ
平日は来客者が多いので、関係者は施設から離れた
専用の駐車場に車を止めるが、
土日や祝日は、訪れる人も居ないので、
教授達は自分の車を来客用スペースに止めている。
長年それが、暗黙の習慣となっている。

それを、逐一「ここに止めないで下さい!」と
慌てて走って出てきて、注意しに来るのが斎藤さん。
そこで教授達と押し問答になるらしい。

「今までそうやってきて、何で突然ダメなんだ?」
「教授の駐車場はアチラになっております!」
「ここに俺が止めたって、まだガラガラ空きがあるのに、
それでも、あそこまで行けって言うの?あんた?」
「はい。それが決まりです。教授の駐車場は向こうです!(必死!)」
「あんた、誰に物言ってんの?あんた、名前、なんていうの?」

…という経緯で
「けしからん守衛だ!」と、プライドの高い教授陣から
会社にクレームが入る。
自販機飲料の業者が、商品の交換の為に
施設の脇に、ちょっと横付けするのもダメ。
その他、各業者との間にもしょっちゅういざこざあり。

    *    *    *    *    *    *

私:「それでクビにならないの?」

夫:「うん。大学の担当者は
   『彼はマジメだからねぇ』で終っている。」

私:「そう。だったらいいけどさ。。。
   融通が利かないのは困るけど、
   厳然とルールを守ってもらうためなら
   その仕事、向いているかもね。。。」

夫:「今まで、『一体なんで?』と思って、
   カチンと来たり、イライラしたりしたけれど、
   『障害』なんだったら、あんまり怒ったりしたらダメなんだな。」

私:「うん。いちいち腹を立てないほうがいいよ。
   普通の人と同じと思うから、
   相手に望んだり要求しちゃったりするけど、
   それ、無理だから(笑)。
   出来ない人に望んでイライラするよりも
   最初から、そういう人なんだ、って思って
   諦めたほうがいいよ。その方が優しくなれる。」

そうか~。(夫)
その日以来、夫は斎藤さんに
感情的な文句はあまり言わなくなった。
エピソードは、相変わらず満載だけどね(笑)。

私は、自分が業務不適格と判断して、
ASらしき2名のスタッフに、
就業を辞退してもらった事を思った。

プライベートな場だったら、
彼らの特質を理解して、
それなりに付き合っていけるだろう。
思いやりを持つこともできるだろう。

でもねぇ、コミュニケーションスキルが要求される
電話の仕事には、彼らは向かないよ。
仕事ができる、ギリギリのラインに達しない人は、
やはり、お断りしていくしかないんだよね。
そこはどうしても譲れないところです。

お客様のためにも。
自分達のためにも。
企業さんのためにも。

一度、そう割り切ってしまうと、
なんと他人に冷たく当たれることか。。。

言っている事と、やっている事が矛盾しているよなぁ…
だが、1勤務一人制で、バトンリレーのように勤務をつないでいく
少人数交替制の職場ほど、彼らの存在が重い負担になっている。

ASの特徴のある人がひとり居るだけで
あちこちの班のチームワークがガタガタになっている事を思えば、
厳しい判断も致し方ない。

ASさんに向いている仕事ってなんだろうね。。。

 




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出番です、待たせたね。完

今年の後半は、業務量の増大に伴って、
企業さんから大幅な増員のオーダーをいただき、
メーンの山は、ひとまず乗り切ったぷらたなすでしたが、
グループの半数以上が新人になってしまったことによって、
逆に実績数は、下がってしまった。

一人前のスタッフとして
自立できていない人の割合が職場に増えると、
彼らからの度重なる質問の嵐や、
彼らのミスの後始末に追われるばかりで、
この状態での先輩スタッフ達は、
今まで上げていた実績数などとても無理。

新人の仕事量は、
ベテランスタッフが新人に関わることによって
落ちてしまった実績数の
穴埋め程度にとどまっているので、
結果、人数は倍になっているのに
「1+1=1」の状況が、長く続いているのだった。

つまり、この場合は、人ばかり増やしてもダメ。
それに見合った指導者の数も増やして
新人をいち早く、鍛錬された戦力に仕上げていかないと、
私達の負担は、一向に減らない。

が、そのために設置した研修担当も副班長も
(かつて、契約スタッフには責任ある業務をさせていなかった)
平日班の出身で、元々甘い体質の中で仕事してきたのに加え
自分達で人を育てたり、人の上にたった経験が無いため、
リーダーとしてどう振舞うべきか、明確なイメージが希薄で
他人に対しては、どうしても及び腰。

歩兵ばかり増えたって、優秀な大将や指揮官がいないと、
それはただの「烏合の衆」の集まりなのだ。

    *    *    *    *    *    *

私としては、業務に関する専門知識など、どうでもいいの(笑)。
そんなのは、やってきゃ、自然に身につくわ。

そんなことよりも、仕事に対する姿勢や
迷ったり困ったり、間違ってしまったときの判断力や
出来るところまでは自力で対処しなければいけない厳しさ、
そして、実績を上げていくために個々がすべき努力…
そういった精神面の自覚を、
今のうちにしっかりと植え付けて欲しいのですが、
これをできる人が、誰も居ないんだね。

まあねぇ、リーダーに設置したスタッフ自体が
今までそういった観点で人を育てていくことを
あまり意識したことが無かったのだから、
すべてが「今から」なんでしょうけど、
マインド的な指導を何も受けないまま
業務についてしまった新人の一群は、
先輩達の大きなストレスになっている。

だったら、それを見咎めた先輩達が
各自で、「それじゃダメだよ?」と
助言してあげればいいわけですが、
どーにもこーにも、平日班出身のスタッフ達は、
「新人がどう育つのも自分達次第」という
自覚がないんだよな。悪く言えば何事も人任せ。

甘く仕上がってきた新人スタッフ達に
文句ばかり言っているものの、
「だから、こうしてもらえませんか?」という
意見や提案は、ひとつも出て来ない。

唯一、増員ではなく退職者の欠員補充で入れた
24時間交替制のシフト班の新人だけが
順調に問題なく伸びていることを見るにつけ、
平日班とシフト班との間には、
明確な育成力の違いがあることを痛感する。

    *    *    *    *    *    *

新人の増加に乗じてすっかり緩みきっている
今のグループの体制を立て直すため、
その施策を連綿と練っている間、
私のバックヤードで稼動している脳内計算機が
どんな計算式を叩いていたか、私は知らない。

が、ある日突然、
とんでもない計算結果がはじき出されて
それが私に舞い降りた(笑)。

そうだ!モンちゃんを教育係にしよう!

モンちゃん(20代後半/女性)といえば、
お客様対応の評判が悪く、
クレームが総本部まで上がってしまい
課長が私を呼びつけて
「どうするつもりなの?」と問い詰めてきた
「NG指導をする前に」
「目標は最小限具体的に」

けれど、突出した能力は
以前から認めていた
「長所を売り出してあげなきゃ」

でもやっぱり他人に対しては、
温かく優しい接し方が出来ず
一人の新人スタッフの退職のきっかけを作ってしまった
「防御と体調不良」
などで、何度かこのblogでも登場済みの
いわくつきのスタッフさんだ。

歴代の班長が、
彼女に手を焼き、
彼女に頭を悩ませてきた。

24時間交替制のシフト班出身。
彼女は手強い。

お客様に対しても、
同僚に対しても、
「相手の立場を慮る」という発想が無く、
その幾分攻撃的な物言いが
相手を嫌な気分にさせる。

また、そればかりでなく、
矛盾していることに対しては、
生理的に許容できない性格のため、
ルールを守らなかったり、
ミスした人への突っ込みがあまりに鋭いので、
そういった他のスタッフへの指摘を
逐一上申してくる彼女に対しては
歴代の班長が、うっとおしさを感じていたと思う。

ですが、私、思ったんだけど、
それって誰にでも出来ることだろうか?

普段、一緒にご飯を食べたり、
本やCDを貸しあったりしている仲良しの同僚が、
職場でうっかりルール違反をしてしまったときに、
「それ、違反でしょ?やめたら?」
と、ニベもなく(笑)、速攻相手に言えるだろうか?

本人が目の前に居るその場で、班長に、
「このメールの回答、内容が間違ってます。」
と、端的で冷静に報告できるだろうか?

とっても感じは悪いけど(笑)、
今現在、グループに必要なのは
彼女みたいな人だ。

そして、そこまできちんと他人の間違いを指摘できるほど、
私達は、スキルや業務フローの遵守に自信があるだろうか?

私の答えはNOだ。

不親切で冷たいお客様対応はNGだが、
一方で彼女は、特筆に価する資質を持っている。
それは他人に対して、感情ではなく、
あくまでも客観的な事実で行動する、という事だ。

(だから、マニュアルをよく読まずに質問してくるお客様に
「マニュアルに書いてあるんですけど。」と、言い放って
お客様を怒らせてしまうのだが^^;…)

今まで、「お友達感覚」で仕事してきたせいで、
その人間関係が壊れることに恐怖を感じ、
リーダーがリーダーとして機能しないでいる
今の私達のグループにとって、彼女の存在は貴重であり
現在の状況を打破していく救世主になり得るのではないか?

彼女なら、「ダメなものはダメ」というただひとつの視点で
他人に対しては、ひるまず、臆することも無く、
相手が誰であろうが公平に突っ込みの手を入れるだろう。

※そういった意味では、かつて私達の厳しい指導者だった
  河口さん(当時30代後半/男性)に、年齢も性別も違うのに
  キャラが非常に良く似ている。

    *    *    *    *    *    *

うん、そうだよ!モンちゃんだよ!
彼女がいい!彼女ならできる!
彼女をお客様対応の前線からはずし、
突っ込み専門の担当にして(笑)、
グループのチェック機関になってもらおう。

彼女は、言い方にトゲはあるが、
(自分では気がついていないかも…)
間違ったことは絶対に言わない。
記憶力がずば抜けていいので、
過去に周知された業務フローは完璧に全部覚えている。
その正確さは、舌を巻くほどだ。

また、配信数が多いゆえに、忙しくなると
誰もが必要なものしか読むことが出来なくなってしまう
メールの未読が一切無い。
(※私の未読は20000件、とほほ…)

このクソ忙しいさなかでも、
渡された資料や、
各スタッフがデータベースに投入した
お客様対応履歴には全部目を通している。
そして、内容も見事に把握している。

たぶん、文面があらわす意味を
ひとつひとつ考えながら読み、
ときに立ち止まってしまうタイプの私と違って、
文字をスキャンするように文章を読むことが
できるんだろうね。

モンちゃんと同じようなスタッフは他にもいるが、
この傾向の人は、押しなべてお客様対応がよくないので(笑)、
それもまた、持って生まれた脳の器質に起因する
ひとつのタイプなのかもしれない。

大学の出身学部は文系であるが、
先天的に限りなく「理系タイプ」なんだな、きっと。

彼女をアスペルガーとは全く思わない。
話がかみ合わないところはひとつも無く、
状況判断も適切、欠けているのは
「他人の気持ちの推し量り」の部分だけだ。

が、たとえ欠落している能力があったとしても、
秀でているところは、ぜひとも生かしてあげたいよ。

    *    *    *    *    *    *

早速自分の案を各班長やリーダーに伝えると、
案の定、懐疑的な意見が噴出した(笑)。

だいたい、あれだけ自我が強く
集団に馴染まずマイペースな人間が、
果たして「教育係」を、喜んで引き受けてくれるのか?
そもそも対応苦情の多い彼女が、「指導者」になりえるのか?

リーダー達の疑問は、その一点に集結した。

でも、私は自信があったよ(笑)?
だって彼女、お客様対応は嫌いだもん(爆)!
それをせずに、人に突っ込みだけ入れていい、となれば
絶対に引き受けてくれるはず。

しかも、現在の甘々体制を、
人一倍苦々しく思っているのは、彼女自身なのだ。
モンちゃんみたいな人は、
正しいことが正しく行われていないことに対して、
人並み以上のストレスを感じるんだよ?

「それをあなたが解決してください」と言われれば、
きっと喜んでやってくれると思っていた。
「待ってました!」と、言わんばかりの気持ちだろうと確信する。

「お客様対応の指導と、技術や業務姿勢の指導は
この際、分けて考えたほうがいいと思うよ。
モンちゃんには、「技術面」に限定してお願いしようと思っている。」

そう言って、班長達を納得させた。ほぼ、強行突破(笑)。
実は、技術が上がれば、自信がついて対応まで良くなるのよ。
普通の人は(笑)。

    *    *    *    *    *    *

結果。

この計画は、かなりの効果を上げつつある。

私は新人の質問はすべてモンちゃんにするように
グループ内に明確な指示を出し、
モンちゃんには、スタッフのメール回答も
スタッフがデータベースに投入した「お客様対応履歴」も
漏らさず目を通すように指示して、
(私には無理^^;。。。でも、彼女は楽勝(笑))
間違いやおかしなところ、詰めの甘いところがあれば
「あなたからスタッフに指摘していい」と、
大きな指導の権限を与えた。

モンちゃんは、他人にダメ出しをするのに、
余計な事を考えない。
見つけたらすぐに、ツカツカと当事者に寄って行って、
「これ、間違ってるよ」と、指摘ができる。

言われたほうは、
二度とモンちゃんにダメ出しされたくないので(笑)、
自然に用心深くなり、ミスをしないよう、
そして、聞き取り不足や確認漏れが無いよう、
細心の注意を払うようになる。

モンちゃん、さすがだね!
見る間に、グループの雰囲気が締まってきているよ?
トラブル発生時の全体への指示出しも上手いな。
その様子は、班長のレイちゃんにも
「こうやって動けばいいのか…」
と、いいお手本になっているようで
最近はレイちゃんまで変わってきた。

心配していたモンちゃんの口調のキツさも
あまり気にしなくてもいいことがわかった。

新人達は、モンちゃんのトークの調子よりも、
指摘されている内容の方を気にする。
正統な事を正統に言ってくる人に対しては、
表立った不満の抱き様が無いのが事実だろうし、
もしかしたら、モンちゃんのように
鋭い切り口で、事の是非を切り分けていく、
強力な指導者を、どこかで待ち望んでいたのかもしれない。

また、モンちゃんの"間違いを正していく態度"は
常に一貫性があり、誰に対しても平等なので、
新人スタッフはそれを、「教育担当者の熱意」
と、好意的に受け取るようだ。

そういった事から、
新人スタッフは教育係としてのモンちゃんを
予想外に素直に受け入れているようで、
新人と話すモンちゃんから、
優しい笑みがこぼれているのを見て
こっちがびっくりさせられるよ^^;。

そう、モンちゃん自身も、
初めて自分の存在が、たくさん人のから肯定されて
どんどん明るく、表情豊かないい感じになってきている。

そんなモンちゃんを見ていると、
私はとても幸せな気持ちになるのだ。

「一体彼女のどこがいいのよ?」
と、私に愚痴をぶつけてきた
前班長の青りん(当時30代前半/女性)。

「物部さんが…物部さんが…」と、
二言目には、彼女の存在を負担に感ずる発言をしていた
現班長のレイちゃん(20代後半/女性)。

彼女の良さをわかってあげられ、
適材適所に配置してあげられるのも、
たぶん、私の、「歳の功」なんだろうな。。。

それを若いスタッフ達に望むのは
きっと酷な事なんだろう…と、思う。

    *    *    *    *    *    *

昨日、別班の難波班長(30代前半/男性)
から声をかけられた。

「物部さんの『教育係』、とりあえずうまくいってますね。」

え?そう思う(笑)?

「ええ、俺の向かいに座っている
百瀬さん(30代後半/女性)が
目に見えて安定してきているので、
彼女、いい仕事しているんじゃないか?と…」

それ、ちょっとうれしかったな(笑)。

彼女、悪くないよ?案外いい人よ(笑)。
周囲が、彼女の欠点にだけ目を奪われて
彼女本来の良さを理解していないだけ。

最近の彼女の変わり様は、
班長になってもらいたいぐらいの成長だ。
人間性や人望、協調性や人をまとめる力など
リーダーにはヒューマンスキルが必須とされていますが、
その資質が感じられないからといって、
即、不適格、ってわけでもないんだな。。。

「長所を売り出してあげなきゃ」
を書いてから、まさにちょうど半年。
私はやっと、自分の心の中の約束を果たすことができたよ。
モンちゃんには心からこう言いたい。

「モンちゃん、出番です。待たせたね。」ってね。




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2005.12.23

出番です、待たせたね。2

12月。


私は、人数が二倍に膨れ上がった担当グループにおいて、
新人の割合が増えてしまったことによる、
全体的なレベルの低下がとても気になっていた。


もちろん、今やグループの半分が、
就業半年未満の新人で占められているのだから
全体としての質は落ちるのが当然なのだが、
「これはマズイ」と痛感しているのは、実はそこではない。


なんだろうねぇ。。。
真剣さが足りないっていうか、
業務態度とか仕事の進め方とか、
すべてにおいて、詰めが甘いのだ。
雰囲気も、どこかダラダラしていて緊張感が無い^^;。


仕方が無いっちゃ、仕方が無いか。


現在の私達のグループは
二つの班が昨年合併して成り立っている。


片や、叱られ怒鳴られ逐一注意を受けて
ちょっと頑固な正社員達に厳しく指導されてきた集団。
#面倒なことは、契約スタッフに押し付けるムードも少々あり(笑)。
#なので、「君達がしっかりしてくれないと困る!」ってわけだよ^^;。


片や、ソフトで穏やかな正社員達の温情の下、
温かい雰囲気がありつつも、
社員と契約スタッフの業務区分が明確で
責任ある仕事は、あまり任されてこなかった集団。
#スタッフにとっては、ある意味、
#ぬるま湯的に甘やかされてきた側面も。


片方が24時間交替制で、正社員の手を借りず、土日も夜間も、
正社員不在の場で自分達だけで職場を回していくのに比べ、
もう一方の平日勤務チームは、常に正社員と共にあり
困難な案件や難しい判断は、すぐに上司に委ねることが出来る。


体制が違えば、スタッフへの「しつけ」の度合いも
スタッフ側の意識も、変わってくるのは当然ですが、
今に至って、こうも色合いが別れてしまった原因は
平日チームの側に、スタッフにきちんとダメ出しが出来る
毅然とした正社員がひとりも居なかった事が一番大きいと思う。
(まー、それも社員さん達の性格だったりするんですけどねぇ^^;…)


元々は一緒のグループだったのに、
企業内の指針によって、違う事業部の配下に分離させられ、
昨年、その「指針」の変更によって再び合併してみれば、
両者間のスタッフのスキルや主体性、仕事への取組み姿勢は
別れていた数年間のうちに、天と地ほどの開きが出来ていた。


今、どんどん数が増えているのは、
合併前の過去なら「正社員⇔契約スタッフ」
の、二元体制を取っていた平日勤務のスタッフである。

自主運用に慣れていて統制が取れている
24時間契約のスタッフは、
夜勤や土日も勤務があるローテーション制なので
平日であっても、毎日一定数が公休に当たっており、
それなりの人数がいる割には、一日あたりの出勤者数が
とても少ない。


同じ職場でありながら、
そうなるとどうしても、数に勝る平日勤務スタッフの
もともとの甘い体質が全体に広がっちゃうんだよなぁ。。。


    *    *    *    *    *    *


新人は数だけ増えても、
信念を持って育成しなければ戦力にならない。
そればかりでなく、仕事人として
一刻も早く独り立ちしてくれないと、
いつまでも先輩達の手を煩わせ、
彼らの稼動を大いに食って、割に合わない。


「これだけ人が増えているのになぜ実績があがらないのか?」
と、主任は私に聞いてくるけど、
そんなのわかりきってるよ(笑)。
新人スタッフを鍛錬していく、真のリーダーが、
平日勤務スタッフの中には誰も居ないんだ。


「リーダーなら、この前、AさんとBさんを
配置したばかりでしょう?」(主任/50代前半・男性)


うーん、それ、ちょっと違ったのよね。。。
長い間リーダー制を取っていなかった
平日班のメンバーから
取ってつけたようにリーダーを選任しても、
彼ら彼女らはどう動いていいかわからず、
自分達で人を育てるノウハウがない。


つまり、正統なしつけと指導を受けて来なかった人は、
人を指導したり、しつけることは出来ず、
ダメ出しされた事が無い人は、
他人にダメ出しをすることができないのだ。


また、スタッフ側のリーダーの下で
仕事をしてきたことが無い人には
リーダーとはどんな業務なのか、
具体的なイメージが希薄で、
お願いしてもすぐには、場を仕切ったり
指導力を発揮できなかったりする。
人をまとめた経験の無い人なら、
その傾向はよりいっそう顕著だ。


そうでなくても、「お友達感覚」で
和気藹々とほのぼの仕事してきた集団なので
突然、何かの役を任じられて上に立ち、
今まで同じ立場で仲良くやってきた同僚たちに対して
何かの指示を出したり、指導をしたり、
ときには注意して叱らねばならない…
という仕事は、勇気が無くては遂行できない
(できればやりたくない)恐ろしい役目なのだった。


だから、せっかく指導的な役目に人を配備しても、
皆、他人に対しては及び腰で、リーダーシップはなく、
傍から見ている私にとっては、
「どうしてこうしないんだろう?」「こうすればいいのに…」
の連続で、これでは新人も育たず実績も伸びず、
雰囲気が締まらないのも当然だった。


    *    *    *    *    *    *


土壌の育っていないところに、
いくら私が指導や助言の介入をしても、
うわべだけの理解にとどまり、
彼らにとっては意味の無いプレッシャーだけが増えて、
結局は空回りするみたい。


そうだよな。。。
本来、リーダーの育成や、
そういった体質改善や意識の改革って
それなりにエネルギーと時間のかかる事なんだ。


思えば私達(私は24時間チーム出身)が
シャキっとせざるを得なかったのは、
厳しくておっかない某河口社員(当時30代後半/男性)が
揚げ足でも取るように、冷酷なまでに
他人(社員も含む)のミスや判断の甘さを
毎日指摘し続けてきたからだ。


「河口さんに、怒られないように。」は
班内の暗黙の合言葉となって、
痛いぐらいの緊張感を職場にもたらしたけれど、
反面、お陰で私達は急成長した。


河口さんは口うるさく感情的で、
仕事は出来ても、
人間的には「?」な人でもあったけど(笑)、
移動で彼が課を去った後、
私達は「平和」や「居心地」と引き換えに、
貴重な「タガ」を失ってしまった。


そう。今は「タガを締める」人が誰も居ない。
シビアに私が見るところ、
正社員の側に、その役目にふさわしい人は皆無だ。


それでは、スタッフ側に適任者はいるだろうか?


(つづく…)

2005.12.22

出番です、待たせたね。1

アスペルガー症候群という存在を知った私は、
それ以後、人に対する方針が、
良くも悪くも大きく変わった。

よく見かける表現を総合すると、アスペルガー症候群(AS)は
「病気ではなく脳機能に起因する先天性の発達障害」
と、まとめられるように思うが、「脳機能」「障害」といった
言葉の固定観念に惑わされると判断を見誤る。

私が仕事で関わったASと思われる人達は、
少し言葉を交わしてみると、
「なんか変」「風変わり」と、すぐに感じて
不採用にする方もいるけれど、
実際の応募の現場では、それはとても少数派で
たいていはごく普通の人達だ。
ほとんどが学歴も経歴も人並みか、またはそれ以上。

マンツーマンの面接で、1対1の会話だけでは
コミュニケーション能力の問題はほとんど感じず、
こちらに周到な予備知識があって
「この人ってそうかな?違うかな?」と最初から
意識的に疑ってかからないと到底わからない。

つまり、「障害」という言葉から受ける
肉体的、あるいは、精神的な壁があって
「一般社会では普通に働いていけない人々の一群」
といったイメージを、完全に裏切られる事実が
そこにはあったりするわけです。

私の職場には、「ASではないか?」
と、個人的に確信するスタッフが少なくとも3名以上はいる!
と、以前にも述べましたが、
当然彼らには、私達が思い浮かべるような
"障害者"の雰囲気は全くありません。
(ただし、一部の方の顔立ちには
少し特徴があるかもしれません。)

だから、私の身近なAS系スタッフの事だけを思い浮かべると、
「発達障害」という言い方は、少なからず誤解を招くと感じていて、
私が独自の解釈で表現するなら、
言葉や会話だけでは、協同歩調が取れず
「先天的に、物事のとらえ方が、どこかずれている」人達、
というのが自分的にはピンと来ます。
決して頭が悪いのではありません。

何度言っても、わかってもらえない。
会話の真意が通じにくい。
だから、話がかみ合わない。
人の気持ちを推量できない。
よって場を読めない。
比喩・皮肉、暗黙の了解が理解できない。

    *    *    *    *    *    *

私は今まで、普通に言葉を交し合う事が出来て
人並みに仕事をこなせるのならば、
それらは皆、"健常者"にほかならず、
突然、場違いな発言をしたり、
その場に居合わせた誰もがカチンとくるような
あまりにもダイレクトな物言いをしたりするのは、
単に「性格や考え方の違い」とだけ思っていた。

なので、相手に対して悪意を持たずに
普通に親身に振舞っていれば
理解し合えない人間関係などは生まれず、
誠意を尽くして接する事によって、
たいていの事は解決すると思っていました。

ですが、それはあくまでも、
「自分も相手も、同じ"性質"の頭脳を持つ」
という幻想をベースにした話。

だから、実際はちょっと違うわけですよ。

つまり、見た目はまったく同じ
と、思っていた私とあなたが
実は、脳の設計に違いがあったり
するわけなのです。

つまり、脳のつくりが違うので、
思考回路もちょっと違うわけです。
しかも、生まれつき。
そして、直らない。

つまり、それがアスペルガー症候群。
そう、その事実を初めて知ったとき、
あーー、そうなんだ!
と、「目からウロコ」的に、
すごく得るものがありましたよ。

私は、プライベートや個人的な気持ちは別として、
仕事の現場ではロマンティックな偽善者ではないので、
「誰でも何でもやれば出来る」などとは思わず、
「ダメなものはダメ」という考えも、
以前から平行して心の片隅にあったのですが、
(CPUには個々に限界がある)
その発想の適応範囲が広がったというのが結論かな。

「ダメなものはダメ」は、
技術スキルや知的能力だけと思っていたけど、
コミュニケーションや意思の疎通、感情の推し量りの部分でも、
「いくら相手に望んでもかなわない」境界線って
あるんだなぁ。。。

    *    *    *    *    *    *

そうなんだ!
そういう事だったんだ!
と、もつれた糸がほどけるように、
ここ最近の疑問の回答が見つかった私。

だったら、今後、(修正の見込みが薄いので)
ASと思われる人は断固として職場に入れないこと。
また、すでに今職場にいる、AS系の人達には
すぐにアプローチの手段を変えること。

そして、もうひとつ思ったのが、
「これってASじゃない人にも当てはまるよね?」
ってこと。

    *    *    *    *    *    *

そうですね…、例えばですよ?
「障害」じゃない人達の間にも、単純な個体差として
脳の「つくり」の違いが相応にあるのならば
"健常者"同士の人間関係の中にだって、
お互いに理解し得ない思考回路は存在するはずだよね?

ピンからキリまで範囲が広い「アスペルガー症候群」は
自閉症の一種と言われていますが、
自閉症の方達の中には、
芸術や理系的な研究、そしてコンピュータ関連技術において、
凡人に及ぶべくもない、非凡な才能の持ち主が
多々いるとの事。

ならば、人の資質そのものが、
脳の機能の差によるものかもしれず、
もしかしたらそれは、
持たざる人々がいくら望んでも得られず、
手を伸ばしても絶対届かない領域にある
貴重でプレミアムな才能かも知れない…

だったら、人間性に疑問を感じて、
何の「役」や「係」にもつけられないでいる
リーダーには不適格なスタッフさんであっても、
特別な才能があれば、その秀でている部分だけ
ピックアップして使えればいいな…
なんて思い始めました。

たぶん、それは、私達とは「つくり」が違う
持って生まれた、ずば抜けた才能なのだから。

(つづく…)




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2005.12.11

スピリチュアルな話

明日から、新規業務の準備がスタートする。
明日は、初めて職場にやってくる5名の新人を受け入れる。

今回の新規業務は、二社共同。
私の所属する契約会社ともう一社で
期日までに新人スタッフを出す約束だ。

といっても、グループ全体の主管会社がウチなので、
自社出向スタッフの現場管理と、
担当グループの総リーダーを兼務している私が、
他社のスタッフも合わせて、
現場でのお世話をする事になる。

担当グループは、最近まで
私の会社の一社独占だったので、
歴史上?自然にそうなってしまっている
「スタッフ管理者=グループ総括リーダー」
という図式は、一般的ではないとしても、
傍目にはわかりやすいものでした。

けれど、急激な業務量の増加に伴って
仕事の激減している他の課のグループから、
他社のスタッフも受け入れ始めたり、
担当外の他の課にも人が入って
そちらにも関与の必要が出てきたり、
会社の方針や、出向先企業内で自分が所属している
課の上司や社員達の思惑からは、
それぞれに、はみ出してしまっている業務も多い。

私の仕事は、完全に
「単独1グループの自社スタッフ管理」から
もっと守備範囲の広いものに
変わってしまっているので
担当外のほかのグループにも
気を配っていかないといけないし
担当グループの内側にあっては、
もう、自社だ、他社だ、という区別無く、
新人は等しく受け入れ、
公平にケア・育成しなければならない。
増員が決まれば、自社オフィスでの面接や事前研修もある。

自分がもう一人(いや、もう二人)欲しいと思うこの頃だ^^;。。。
※ずっと前から、会社と交渉中…

    *    *    *    *    *    *

さて、今回の新規増員で、うちの分担は三名。
ところがこれが、最高に危なかった。

募集広告を出して、トントンと二名が決まったのに、
残りの一人がどうしても埋まらない。
応募者はあっても、実際に面接をしてみると、
特徴が強くわかりやすいアスペルガーな人であったり
(今回、初めて意識して面接して、そう確信した!)
あまりにも心技ともに初心者過ぎて、
新業務立上げにとてもとても、
推せる人達ではなかった。。。

立上げ日が、一日、また一日と迫っているのに
一切の進展が無く、人がいまだ決まらないのは
立場上、精神的に非常に苦しいものだ。

なんたって、ウチは主管会社なのだ。
主管が人を出せないなんてこんな恥ずかしいことは無い。
他社の動向も、なんとなく気になる。

そういった重圧から少しでも気を軽くするために、
「最悪の場合は、『ごめんなさい』と、
何度でも頭を下げて、企業さんにお詫びし、
お叱りにひたすら耐えよう。」
と、腹をくくったり、
「新班・新班長にとって負担になりそうな人なら、
今後を思えばむしろ、企業に非難されても責められても
自分がいいと思わなかった人は職場に入れるべきではない」
と、心の中で何度も決意を繰返し念じたりするのだ。

    *    *    *    *    *    *

期日を次の月曜(つまり明日)に控え、
敗北の色が濃厚になり始めた先週の火曜日、
一度退職してブラブラしていたものの、
職場と収入が恋しくなって
5ヶ月ぶりにカムバックした弓月君が
「今、ここって、まだ、人、募集してますか?」
と、聞いてきた。

「え?なんで?」

「いや、俺の友達で働きたいって言う人、いるんですよ。」

弓月君は、半分ニートがかっている若者だ(笑)。
いい人の紹介者は、やっぱり同じようにいい人であるように、
ニートの紹介者は、やっぱりニートだったりする。

「どんな人?」

話を聞くうちに、「いけるかもしれない!」
という気がしてきた。
弓月君は、ニートっぽいけど、
人を見る目は確かなんです。
そして、他人に嘘をつく人じゃない。

早速、契約会社の細川さんに電話。
すると、その人は別な仕事で
細川さんが一度合っているらしい。
「でも彼、仕事、できるかどうかわかりませんよ?」
と言う。

「でも、弓月君は『俺と同じぐらい』って、言ってるよ?
だったら、結構ネット好きで、興味があって
飲み込みも悪くないはずだよ?」

「うーん、私にはそう思えませんが…」

細川さんと弓月君なら、
この場合、弓月君の評価を私は取る。
以前の応募は、通訳の仕事に対してだったため、
面接者は、PCやネットに関する聞き取りなど、
一切していないはずだし、聞き取りが無ければ
本人の別な特質が表に出ることも無い。

    *    *    *    *    *    *

結果。

実際に会って見たら、
本当にインターネットの経験が豊富で
知識もそれなりに持ち合わせている
かなりの好青年だった。

少し前から、人選の確定は
実際に研修を行ってみてから
契約をするルールに変えていたけど、
初日の研修で、私は十分だった。

手際がよく柔軟で、
作業にもとても慣れている。
細川さん、決まりだよ!!!

これが、先週の木曜日の話!
翌日の金曜日には、新人の名前を
正式に企業に伝えなければいけなかったので、
本当に、ギリギリセーフだった!!!

    *    *    *    *    *    *

胸を張ってお薦めできるスタッフが
新業務立上げに三人揃って、
今、私は心安らかで充実感のある日曜の夜を迎えている。

ここ半年、この手の滑り込みセーフが
なんと多いことか。。。

それでも、天が味方してくれるように、
寸前のところで、幸運に救われ、
振り返ってみれば、何事もなかったかのように
順調にスタッフを現場に入れることが出来ている。

つくづく、ラッキーな事の繰返しだ…と、思う。

    *    *    *    *    *    *

思えば、工事車両の名前を調べていると、
ある日突然、手がかりとなる同じような車両が
目の前に現われたり、
ウィルスで動作が変になったPCに首をかしげていると、
解決のヒントになるような出来事が偶然起こったり、
私って、ついているのかな?と、思ったりする。

決して、運を当てにしているわけではないけれど、
ギリギリのタイミングで神様が手を差し伸べてくれるのは、
自分が間違った道を歩いていない証拠、と、思いたい。

逆に、不運続きで物事がすべてうまくいかないときは、
きっと、私はどこかで道を踏み外しているのかもしれないし、
または、今の私の資質は
神様が味方するに値しないものなのだ、
と、シンプルに悟り、素直に受け入れて
あきらめようと思っている。

私は無思想、無宗教な人間ですが、
そんな私でも、いつもこんな事を考えながら、
一日一日を生きているんですよ(笑)。




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続:ウィルス感染、経験と反省

12月4日の日記、「ウィルス感染、経験と反省^^;」
からの続編です。


ところで、一応、元通りになったPCですが、
AntiVirusのメーンメニューだけは直りません。
インストール後、OSを再起動させると
最初に立ち上がる画面ですが、
画像が表示されず、「次へ」ボタンも無効の模様。


エクスプローラーから
C:\Program Files\Norton AntiVirus\Navw32.exe
を実行しても、全項目が「更新中」のまま動く気配がなく
なんか変ですわ。


きっと、過去に無料お試し版を入れてみたり、
「インターネットセキュリティ」に上書きしてしまったり、
これまた、わけもわからずいろいろトライしたことがあったので、
PCが何かを勘違いして、「有効期限が切れた」
と、思って動作が変になっているのかもしれませんね。
わかんないけど(笑)。
(テストウィルスには反応するし、アップデートも
「スタート」→「プログラム」からなら可能です)


やはり、PC初期化の日も近い?


**************************


今日(2005/12/11)、とりあえず直りました!!!
レジストリファイルの修正で、まずは元通り。


安易でくだらない方法ですが(笑)、
経緯は以下のとおり。


**************************


実は、ウィルス感染後におかしくなったのは、
Norton AntiVirusだけではないことがわかった。


casioのデジカメからPCに画像を取り込んで
見やすく表示させるPhoto Loaderという専用ソフトでも
「現在のセキュリティ設定では、
このページの ActiveX コントロールは実行できません。」
というエラーが出て、そのソフトを介しては、
取り込んだ画像が表示できなくなっていた。


やはり怪しいのはActiveXなるものの設定で、
前述したようなNortonの脈絡の無いインストールや
お試し版の使用期限などは関係ないようだった。


本当はね、うまく出来ないことがあると、
睡眠時間を削ってでも、
ムキになって解決したい私なんだけど^^;
今は、その時間がない。


やーめたっ!
とりあえず、ネットとメールさえ出来ればいいので、
今回は、未解決のまま放置することとする。
※私も"大人"になったなぁ~(爆)!


    *    *    *    *    *    *


と・こ・ろ・が!


本日、自宅に友人(現在の私の業務の前任者だった人)が
遊びに来た。


いや、正確には、
彼女(30代後半)が今勤めている会社の
ホームページの移設に当たって
「食事おごるから、ちょっと教えてよ♪」と、
いくつか質問をしにやってきたのですが、
二時間近く近所のファミレスで話し込んでも
なかなか埒があかないので、
「やっぱ、現物(PC)がないと、話にならんよ(笑)」と、
そのまま、場所を移動して自宅に招いたのだった。


で、該当のWindows2000(Pro)のノートPCで
臨時にユーザーを作ってそれでログオンしてもらうと、
あららら?AntiVirusをインストールして→再起動
したときの画面が、問題なく普通に表示される!


おーーーーーーー!なんだこれは?(笑)


IEのインターネットオプションで
いくらセキュリティの設定を変更しても、
うまくレジストリファイルに書き込まれていない感じなので、
「これ以上は、もう、面倒!」と、放置していたけど
新規にユーザーを作ると、そのユーザーに対しては、
まっさらで手付かずの正常なレジストリファイルが
新たに作成されるわけなのね?


※よく考えてみれば、セキュリティのレベルは
  ユーザーごとに個別に設定できるんだから、
  当然といえば当然か^^;…アハハ。


なので、そのユーザーでログオンすると、
ActiveXのアラートは一切出ない、と。


ほうほう。するってーと、
その新規ユーザの
「まっさらで手付かずのレジストリファイル」を参照して
自分のレジストリファイルも修正していけばいいんだな!


いや、そんな手間ヒマをかけるよりも、
新規ユーザのレジストリファイルを、
自分のやつに上書きすればいいんだよ!


お、名案!(笑)


早速やってみる。
(実は、今までレジストリファイルなんて
いじったことも無い私^^;。
でも、今なら全然怖くない(笑)。)


自分のユーザー名でログオンして、
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft
\Windows\CurrentVersion\Internet Settings\Zones
を、別名でバックアップ。(トラブル発生時の切り戻し用)


次に、新規ユーザでログオンし直して、
同名のファイルの書き出し。


またまた自分のユーザでログオンして、
上記で書き出したレジストリファイルを
「レジストリ」→「レジストリファイルの読み込み」
で、自分のやつに上書き。


はてさて、結果はいかに?


Norton→おー、問題ない!
デジカメ取り込みソフト→おー、これも元通り!


やっほー♪とりあえず元には戻った!
忘れないよう、自分自身の防備録として、
blogに書いておこう(笑)!


残る問題は、
「設定自体は直ったけど、IEからの変更も可能になったの?」
という根本的な疑問ですが^^;、
そこは、今は、触らないで置こう(笑)!


いつかまたそのうち、
「そうか!」とひらめく、きっかけやタイミングは
きっとやって来ますよ!


それまでは、無視、無視、気にしない(笑)。


それは、
探しても探しても見つからなかった失くし物が、
忘れかけたときに、ひょんなところから出てくるのに
よく似ている。


しょせん、私的な趣味の世界だもんな(笑)。
焦らない、慌てない、執着しない。
これが肝心かもね。

2005.12.07

あこがれの工事車両を追え!

20:00過ぎに職場近くに借りている駐車場を出る。


信号で止まった私の車のすぐ前に、
荷台に大きな工事車両を載せたトラックがいた。


何かの作業車である事はわかったけど、
何をする車かはわからなかった。


でも!なぜか私は前方のトラックの荷台にある
このでかい車両にひと目惚れしてしまったんだねぇ~(笑)!


私のイメージする工事車両と言えば、
むき出しになったレバー類とか、
怪獣の首のようなアーム、
接地のために伸ばした足のシリンダー
(アウトリガーと言うらしい(笑))
など、
「ちょっとやそっとじゃ負けないぜ!」みたいな
無骨でハードな印象が強かったのに、
私の目前にあるそれは、
計器類やボタンがたくさんパネルに並んでいて
壁で囲んでしまえば何かの実験室になってしまうような、
知的で繊細な?運転席だった。


うわ!何これ?この車!


実際には少し違ったんですけど、
そのときの私の目には、
本当に部屋を輪切りにしたように見えて、
思わず、「こんな車なら運転してみたい!」
とまで思ってしまったのだった(笑)。


※小雨の中を作業することもあろうに、
  これらの装置類は水に濡れても大丈夫なんだろうか?
  と、心配にまでなってしまった(笑)。


それにしても、一体何ををする車なんだろう…


何かの計測車かな?と思ったけど、
ならば、やはり計器類が水に濡れない
バス型車両になるよね?


しかも、屋根がカーブを描いた黄色くて愛らしいテントだ。
そして、そこには工事車両らしからぬ(笑)、
可愛げのあるロゴ!(作業車でこんなロゴ、見たこと無い。)


これ、屋根の部分だけ見たら、
路上に張り出して椅子を並べている
ヨーロッパのカフェテリアの軒先のようだよ(爆)?
これは何?何の車なの?


強烈な興味に取りつかれてしまったワタクシは、
タイミングを見て、どこかでこの作業車を積んだトラックを
追い抜くこととする(笑)。


追い抜きざまに、ちらりと横を見て、
荷台上のこの車両の品番などの
手がかりが得られれば本望だ(笑)。
帰宅して検索すれば、何かの情報は得られるだろう。


ところが、渋滞気味のせいで
なかなか追い抜けない。
しかも、次の交差点の手前で左折のウィンカーをあげている。


え?ここでお別れなの?やだ!やだ!やだー!!


こうなると、帰巣本能よりも
好奇心が勝ってしまうぷらたなす(爆)!
自宅は直進方向なのに、
一緒に左折して追跡を開始する(笑)。


そして、首尾よく車線変更して追い抜き、
車体に書かれた品番とおぼしき番号を
頭の中にインプットした。
ロゴの文字もしっかり覚えた。


覚えた。


覚えた。


覚えた(つもりだった)。


    *    *    *    *    *    *


ところが、人間の記憶ってゲンキンなものですね~(笑)。


あんなに何度も、口の中で反復したはずだったのに、
その後、スーパーで買い物をして外に出たら、
ロゴのアルファベットも、品番も、ものの見事に
忘れてしまったんだよ(爆)!!!


寄る年波には勝てないとはいえ^^;、
自分の記憶力がこんなにも落ちているとは思わなかった!
だって、さっき覚えたばかりの事だよ?


お年寄りはは、今さっきのことよりも、
とうに過ぎ去った過去のほうを明確に覚えているというが、
今の私って、まさにそれじゃん(笑)!
やばいよ、これ(笑)!


    *    *    *    *    *    *


せっかく追跡してまで手に入れた情報なのに、
あっけなく忘れてしまった事にがっかりしながら、
それでも、あのとき見たロゴの文字を
雰囲気でネット検索してみる。


voから始まる文字列だったのは確かなんだ。
でも、思いつくまま入力してみても
全然出てこないや。


そうだ!せめてもの手がかりに、と、
何度目かの信号待ちのうちに、
私は車内から写真を撮ったのだった!
(これもうっかり忘れてしまうところだった。トホホ。老化だ…)


だが、強力な手がかりとなるはずだった「写真」は
あまりに写りが悪く^^;、期待はずれの結果となった。
※「写りが悪い」写真は、こちら
全然参考にならない雰囲気をご堪能下さい(笑)


それにしても、あれは一体、
何の車なんだろう?


手前にせり出たブレードが見えたので、
圧雪車ではないか?と思い、
ゲレンデの作業車をいろいろ検索してみたけど、
似てはいるが、どれもピンと来なかった。


人間、「望んでも得られない」事実ほど
固執を強めるものは無い(笑)。
うーん、知りたい、知りたい、知りたい!!


それからの私は、
あの車両の正体をなかなか諦めきれないでいた。


ところが!


先日の帰路、上述の車両とは違うけど、形状から見て
「同じ作業をする車」と確信できる工事車両を載せたトラックが、
まさに目の前に現われたのだ。
前回、私の目を捉えた赤い消火器が
この車にもある!


うん、そう。これだよ!これ!
こいつはまさに神の思し召しか!
こんな絶好のチャンスに、もう同じヘマはしないよ(笑)?


タイミングを見てトラックを追い抜き、
品番とメーカーをしっかり記憶する。
すぐに停車して、PHSのメモ帳に入力、入力!(笑)!


    *    *    *    *    *    *


その結果、それは道路の舗装工事に使われる
「アスファルトフィニッシャー」という作業車だということが
わかった。


二度目に私が目撃したのは、
「SUMITOMO」と「HA60W」の二語。
検索したらあっさり出てきた


しかし、そこまではわかっても、
私が惚れた「あの日の車」の車種を特定させる
手がかりが無い。


そうだ!あのとき見たロゴマークのアルファベットには
発音記号らしきものがついていた!
ドイツのメーカー製なんじゃないだろうか!


思えば、圧雪車(又はスキー場に関する何か)ではないか?
と、最初に思ったのも、アルペン(ドイツ語圏)な臭いを
単語に感じ取ったからだった。


さぁ、ここまで来れば、話は早いよっ(笑)!


    *    *    *    *    *    *


そして、ジャジャーン、
ついにあこがれの工事車両の車種がわかった。


それは、
アスファルトフィニッシャー製造シェア世界第一位
(らしい。それにしちゃ、この辺では見たことが無い^^;…)
フェーゲル社(ロゴはこれ)製の
super1803という車だった!!!
(パチパチパチパチ!!!!)


(あー、そうだった!思い出したよ、super1803!それだ!)
(という事は、呼び出し不具合だっただけで、
記憶にはまだ残っていたわけだ(笑)。)


そう、そう、そう、そう、
これだよ、これ
※小さくてよく見えないけど、
運転席は紙芝居三パターン目の画像。
ね?屋根が可愛いでしょ(笑)?


夜目に見たのとは
少々イメージが違っているが^^;、
そう、これだったのよ!
死語となっても叫びたい。
「さすがインターネット!!!」


    *    *    *    *    *    *


そんなわけで、あまりに幸せだったので、
つい、ここに書きたくなったのでした(笑)。


それにしても、世の中には様々な志向性があるのもので、
必死に検索したサイトの中には、
「工事車両オタク」的な、熱意と愛にあふれたサイトが
たくさんあった。


そんな人達は、
きっと工事車両に、小さな頃の感動や、
幸せでいい思い出が強烈に結びついているんだろうな。


私の揮発系油の臭いが好きなのは、
やはり小さな頃に、母に手を引かれてよく見に行った
ひんやりと静寂に包まれた美術館の
油絵の溶剤の匂いに起因するように。


    *    *    *    *    *    *


「ねぇ、アスファルトフィニッシャーって知ってる?」


昨年の冬休み、夜間の道路工事現場で
交通誘導のアルバイトをしていた長男に尋ねてみる。


「あぁ、知ってるよ。明け方にそれがやって来るとね、
工事が終わりに近いから、
眠くて疲れて辛くても、なんか元気になるんだよね。」


(ガーン、灯台元暗し、とはこの事だ(笑)!
この人に聞けばよかった(爆))


「ふーん、カッコいい作業車だよね?」


「ミニフィニッシャーって言って、
狭い道や歩道用のとか、
いろいろあるんだよ。」


ここで長男は、
路上にマンホールがひとつあるだけで、
(掘削もアスファルト敷きもその周囲だけ手作業になるので)
工程や時間が何倍もかかるからみんな嫌っている、など、
面白い話をたくさんしてくれた。


そっかぁ…。そんなの、気にしたことも無かったなぁ。。。
世の中は、まだまだ知らないことが一杯!
こうやって、ひとつ、またひとつ、と、
無駄な知識が増えていく私なのであった(笑)。

2005.12.06

コンプレックス

主任が最近絶好調である事は先に書いたが、
反対に班長のレイちゃんが不調である。


表情がいつも厳しい。
厳しいというか、ちょっと投げやりな感じ?
「もうたくさん」と、ため息をついて去っていくような感じ?


元から友達である、
入社時期や年齢の近い気心の通じるスタッフには、
いつもどおりのジョークと明るい笑顔を見せてくれるのですが、
普段、あまり言葉を交わすことが少ない新しいスタッフには
なんとなく、態度が冷たい。
(というか、仲間として受け入れていない感がある)


正社員も同席する班長ミーティングのときの発言も
どこか攻撃的で前向きじゃないのが気になっていた。


そんな中、「時期を見て辞めたいと思っている」
という相談を受けた。


先週は、「体調不良のため」と明記した申請書で
数日の休みを取った。


「投げやり」と感じた私の印象はたぶん間違っておらず、
きっと何かの葛藤を経て、「もうこれ以上はやってられない」
という結論に達したのだと思う。


原因はわかっているんだ。。。


それは、業務量の増加や、新業務の開始で、
それに見合う数の移動者や新人がどんどん入った結果、
班長が彼女一人では、
制御不可能な人数の集団になってしまったこと。


その状況は誰が見ても明らかなので、
「だったら、運用体制を見直して、提案してみてください。」
と、上から何度か言われていても、
レイちゃんがなかなかそれに着手せずに、
運用体制の改善が進んでいないこと。


そのまたさらに、その理由もわかっている。
今の状況下でのレイちゃんって、例えて言えば
営業職なのに営業経験のない営業部長なんだよね。


いや、「技術職なのに技術経験のない技術部長」
のほうに、近いかな。


交渉すべき相手の出方を気にし、反論に怯え、
何をやっても「私じゃダメ」と思い込んでいる。


    *    *    *    *    *    *


なんでそうなっちゃったか?と、言うと、
昨年、技術チームとサービスチームが
運用の効率化を目的に
合併させられてしまった事に端を発する。


それは、「効率化」は、人や物や場所を
物理的にまとめればいいってもんじゃないよな…
と、つくづく思い知らされたイベントだった。。。


同じ商品を担当しているし、業務内容も似通っているので、
「別の建物でそれぞれがお客様対応しているなんて無駄だろ?
一箇所にまとめて、運用経費を減らそう!」
という考えは一見妥当に見えるが、
まったく違う育てられ方をしてきたふたつの班のメンバーが
「さあ今日から、サービスも技術も両方兼務で
全員が同じ仕事をしていきましょう」と、言われ
ついでに担当正社員の人数も大きく減らされ、
運用権をスタッフのほうに委譲されても
双方の意識の違いが明確で、
なかなか一体化していかないのだった。


そもそも、サービスチームのスタッフは、
契約スタッフだけの自主管理、自主運用に
まったく馴染みがなかった。


バックヤードに控える優秀な男性正社員達のフロントで
常識的に仕事をこなしてきた彼女達の職場では
スタッフ側のリーダー設置は、話が浮上しては見送られ、
結局グループ制を取らずに横一線の業務体制だったので、
「運用自体を自分達で考える」というマネジメントの発想が
どのスタッフにもなかった。


その状況下での合併は、
元々正社員に依存せず(だって頼ると怒られたんだもーん^^;…)
独立自主運用でやってきた技術チーム出身のスタッフのほうに
どうにもやりにくいストレスを発生させて、
「指示が無いと何もしない」
「状況判断をして自主的に動かない」
「勉強会に出ない」「意見や提案を出さない」
等々、不満が一杯。


でもねー、これって育てられ方だから
ある程度はしょうがないんだよ。ねぇ。
むしろ、体制の違う中に放り込まれて
その上悪く言われてしまっている
サービスチーム出身者が不利になったり不満が出ないよう、
次期班長は、今度はそちらの中から出すのも悪くない
と、正社員と、心あるスタッフ達は皆が思った。


何せ今までは、
責任ある業務はすべて技術出身者で独占しており、
それがサービス出身者の面白くなさに
つながっているような気もしたし、
事情をよく知るサービス系のスタッフが班長になって、
自分の仲間達に納得のいく手法で、
足並みを揃える事に尽力して欲しいと願ったわけよね。


それで、ずば抜けて仕切がうまく、
なんでも先頭に立って皆を引っ張っていくタイプの
サービスチーム出身のレイちゃんに
白羽の矢が立ったのだった。
この回の班長交代のときは、全体を見回しても
彼女以外に適任者はいなかった。


技術出身スタッフは、
自分達で何とかするチームカラーがあるので、
この際、レイちゃんが敢えて采配を振るわなくても大丈夫。
それよか、正社員と技術系スタッフは
サービス出身スタッフのレイちゃんに
同じサービス系スタッフの理解ある指導者になってもらい、
彼女達をいい感じで導いて欲しかったんだよね。


他のサービスチーム出身者同様、
スキル面が弱いレイちゃんは、
その事を割と気にしていたが、
「そういうことなら」と、
前向きに引き受けてくれたのだった。
正社員達も、「彼女なら大丈夫!」と
声をそろえて賛成してくれた。


そう、このときのレイ班長は、
みんなに望まれて誕生した期待の新星だったのだ。


    *    *    *    *    *    *


ところが、状況は変化した。


ほぼ同人数同士の同等と思える合併とはいえ、
職場は技術チームのあった場所への併合である。
そして、このフロアは各課の技術部門が集まっている。


そもそも職場全体のムードが技術寄りな雰囲気の中、
そのタイミングで課長も主任も変わってしまったものだから、
誰もその経緯を詳しく知る上司がいなくなり、
サービス出身のスタッフ達と班長のレイちゃんは、
段々不利になってきた。


※そうでなくても、サービス系スタッフは、
難解な案件はすべて正社員が引き受ける体制だったので、
自らの技術に対する意識が少し低いし、あまり自信がない。
悪く言えば、崖ッぷちの経験が無い。


各班、各課には個別の事情があり、
きちんとした理由があって現在の運用スタイルになっている
と、どうして今の上司達は思わないのだろう。
現場のモチベーションと向上は、
上司の理解と肯定があってこそ、なのに。

班長といえば、正社員よりも腕があり、
高度な技術指導はできて当然、
全体に対して強い発言力があるのが当然、
スタッフの至らない点は、すべて班長の指導不足のせい。


せっかく前の主任や前の課長と合意しながらやってきたのに、
引き継ぎ無き上司の交代で、状況は一変。
完全に私達の班は、
急カーブを描くような路線変更を余儀なくされてしまった。


レイちゃんは、技術担当との打ち合わせや
重要な電話会議、商品開発会議への出席、
そして商品仕様への意見照会など、
思っても見なかった責任の重い業務を次々と依頼され、
それでも嫌な顔をせずによく付いて行ったと思う。


でも、責任感が強いから本当は不安なのに
無理していたんだと、思う。
そう感じた私は、何度も上司に相談を持ちかけたけれど、
「それじゃ、レイさんって一体何なの?どうして班長やっているの?」
という疑問が強まるばかりで、平行線だった。


上司のレイちゃんに対する「イマイチ感」は
少なからず、レイちゃんに反感を抱かせたと思う。
「私は、他の課の班長のように技術的な指導者として
選ばれたわけではない。」
きっと、私に対しても「話が違う」という不満で一杯のはずだ。


スタッフの質も随分言われたなぁ。。。
「桜カンパニーさんのスタッフって、体質が甘いんじゃないの?」


(それは、あなた達がそのように育てたからでしょ!!!
本当は、声を大にしてそう言いたかった。
他の課に配属された自社スタッフは、タフにやっている。
責任のある業務をスタッフに任せずに、
あたかも受付嬢に徹するような体制を敷いてきたのは、
同じあなたの会社の社員じゃないか。
それを今頃になってなんだよ!)


「それだけじゃないんだ」と、何度も説明したけど、
わかってもらえなかった。
つか、その経緯を十分わかっている
サービス部門から移ってきた正社員達は
なぜ、それをうまく周りに伝えてくれないんだろうな。


こうなったら、こちらも、これから入れる新人は、
かつてサービスチームの担当社員に依頼された
「言葉遣いとマナーが良い素直な女性」ではなく
正社員並みにバリバリ業務をこなしていける
完全技術系のスタッフを入れるほかない。


    *    *    *    *    *    *


ところが、その路線変更がまた、
レイちゃんの精神的負担を増やした。
そうやって入れたここ最近の新人さんを見て、
レイちゃんは、完璧に
自分では歯が立たないと悟ってしまったんだよね。


レイちゃんにとってそれまでの「新人の入社」とは、
自分達と歳の近い女の子を後輩として受け入れることであって、
お昼を一緒に食べたり、わからないところを教えてあげたり
非常に穏やかで平和なものであったと思う。


それが、自分よりも年齢とキャリアに勝る男性が
次々と入ってくる現実は、
彼女が長い間抱いていた「新人育成」のイメージを裏切り、
半月前に現場入りした数名の新人の顔つきを見て、
「あ、もう、これ以上は無理」と、
自分で腹を決めたのだろうと思う。


    *    *    *    *    *    *


そんなこんなで、結局はまたそこか。。。
と、つくづく思う。


私達の職場では、技術スキルの高低が
その人の発言権を決定付ける。


特に役が付いていなくても、
上位に属している自覚のあるスタッフは、
ガンガン意見を出し、批判をし、自分と同じ価値観を
周囲にも強制する。


そういったスタッフを班内に抱えた班長のやりにくさは
想像に余りあるようで、「班長」という指揮権を手にしながら、
ある人は、実力者の操り人形のようでもあり、
ある人は、彼らとの接触を好まず制御しようとしない。


それじゃ、私自信は全員の中で
一番技術的に勝っているか?
と言えば、全然そうじゃない。
それは、入った頃からそうだし、今もそう。


が、私はそれがあまり気にならず、
むしろ彼ら彼女らに任せて
味方に引き込もうと画策しているので
「自分よりも実力があるスタッフ」に対して、
何の手出しもできないでいる班長に対しては、
もっとうまくやる方法ならたくさんあるのに…と思えて、
どうしても辛口になってしまうのだ。


また、私自身は、
せめて班をコントロールできるぐらいの
実力を身につけたいと思い、
誰もが毛嫌いしてやりたがらない業務に狙いを絞って
それなりのスキルアップの努力はしてきた。
どこかで一点、強力に相手に勝っていないと
上下関係が揺らぐからだ。


そんな私から見ると、
努力も工夫もせずにクヨクヨしている彼らはどこかひ弱で
その私から漂う否定感もまた、
悩む班長達を追い込んでしまうのだろうな。。。


ふと、レイちゃんを一番追い詰めていた張本人は
私自身ではないか?と、気がついた。


だが、これからの私は、
引き続き体質改善のために、
強権で大なたを振るっていかなくてはならないだろう。


    *    *    *    *    *    *


世の中にはリーダー気質という
持って生まれたキャラクターが存在すると思う。


「お願いね」と頼むと、
すぐにそれらしく自信に満ちた振舞いが出来る彼ら、彼女らは、
小学生の頃から学級委員長をやったり、
中高生なら生徒会に関わったりして、
実は無意識に体に染み込んだノウハウの蓄積があったりする。


また、「俺だったら(私だったら)もっとうまくやるのに」
と、自分達のリーダーを常々物足りなく思い、
自分の理想とする動き方のイメージを明確に持っている人は、
「好きに切っていいよ」とナイフを渡すと、
我が意を得たり!とばかりに
好きなように、そして楽しんで肉を切り分け始める。
(ただし、突っ走るので、ブレーキが必要(笑)!)


「本当に私でいいんですか?」と、
「肉を切リ分ける」という行為自体に躊躇するような人柄の人は、
技術スキル以前に、リーダーには向かないのかもしれない。


そう、思うことにするよ。。。


    *    *    *    *    *    *


新規立ち上げ部署の新班長として
研修でアメリカに発つ桜井さんに、
尋ねてみた。


「もし、これから桜井さんにお願いする新人さんが
全員、桜井さんよりもスキルのある人達だったらどうする?」


「うーん…あまり人をまとめたことが無いから
どういうものか、今は想像が付きませんね。。。」


うーん、本当は「あ、全然問題ないっすよ!」
と、言って欲しかった。


考えてみれば、今つつがなくまわっている班の班長達は
「大丈夫ですよ。やってみりゃ、なんとかるでしょう(笑)♪」
と、答えるキャラの人達ばかりだ。


一見、安易で大雑把な回答だけど、
口に出さないだけで、勝算はその手の内にあるのだろう。
他人の反応に怯えることなく(そんな事は一切気にせず)
突っ走っていくタイプの人間も、世の中にはたくさんいるのだ。
新班長は、桜井さんでよかったんだろうか。
この人選は正しかったんだろうか。


が、いつもいいタイミングで
そういった人達が身近にいるとは限らない。
適任者がいるかいないかは、本当に「時の運」でもある。


なんとなく暗雲のにおいを感じつつ、
桜井さんを、きちんとマネージメントしてあげないと、
よっしーや、レイちゃんの二の舞になる予感がして
桜井さんの帰国を待って立ち上げる
新業務への気持ちを引き締めざるを得なかった。


2005.12.04

ウィルス感染、経験と反省^^;

パソコンがウィルスに感染してしまった^^;


ウィルス君のお名前は、
ノートンの警告によると、
Trojan.LowZonesとTrojan.Adclicker。


・IEのセキュリティレベルを下げる、
・特定のサイトに接続しようとする、など
どことなくエロエロな臭いが漂う(爆)、このウィルス君達は、
普段の起床が早く、起き掛けの眠気覚ましに
まずネットを開く習慣の私が
なぜか昨日は、普段あまり見ない
2chのニューススレッドなんかを読んでいる時に、
何気に押したリンクへのクリックで
あっという間に大量のご訪問を受けてしまったのだった(笑)。


あ~!話には聞いていたけど、すっかり忘れていたよ^^;
(といいつつ、「これがそうか~(笑)」と、他人事のような感動も!)
(速攻、職場でネタにしよう(爆)!!)


だいたい、読んでいた内容が
栃木県の事件のスレッドで、
あまりお上品?とも言えない書き込みが多い中、
ぼーっと寝ぼけた頭で、情報へのリンクを
うっかりクリックしてしまうアッシが悪いんだな(笑)。でへへ。

    *    *    *    *    *    *


さて、該当のリンクをクリックすると
ブラウザが新規に次々と立ち上がりかけ
「うわ!ブラクラ踏んだ!!」と思うと同時に、
そのたびにノートン(AntiVirus)の警告が、
バチッ、バチッ、バチッ、バチッ、バチッ、バチッ、バチッ…!!!


しかし、この後、私は大きなヘマをしました(爆)!


ノートンの警告が
「(削除しました)→OK」ボタンを押しても押しても
あまりに何十連発も、永遠に永遠に出続けるので、
「もうすっかり感染しちゃって、ノートンまでおかしくなった?」
と、なぜか思っちゃったんだよね(笑)。


だって、PCを総スキャンしようと思ったら、
AntiVirusのメーンメニューが開かないし、
エクスプローラーから起動させようと思ったら、
「ActivXの現在のセキュリティレベルでは…云々」警告で
すべてのファイルがまったく表示されないし、
Windowsアップデートもできないし…
オンラインスキャンもできなかったし…


※AntiVirus意外は設定変更で解消。
ActivXが無効になっていました。
「セキュリティレベルを下げる」はずが、
実際は上がっていたってこと?
これはノートン君の防御反応?ウィルスのしわざ?


でも、現に設定がいろいろ変わっちゃっているってことは、
やっぱ、すでに地雷は踏んじゃったんだよなぁ…とか
そのときは、なぜか勝手にそう思ってしまって(笑)。


もしかしたら、結果的に、
このまま何十分も「OK」ボタンを押し続けていりゃ、
それで済んだようにも思うんですが^^;、
もうすっかり感染している、と思い込んでいるので、
「しゃぁない、初期化だなぁ^^;…」と、
よっこいしょと立ち上がり、OSの箱を持って来つつも
(中古品をだったため、リカバリCDはない)
「でもその前に、取り合えず
AntiVirusの再インストールでもしてみっかな~。」


そして、ここで私はヘマを(爆)!


感染した?のは、ノートPCのほうなんですが、
私はもう一台ある茶の間のデスクトップのほうに、LAN経由で
このノートPCから各ソフトの設定ファイル等を引っ張ってきて
どちらでも同じ作業が出来るようにしているため
ノートPCを初期化しても、今度はその逆をやればいいだけ。
と、わかっていても「欲」が出るんだねー、これが(笑)。


どうせなら、もっと最新の設定ファイルを
デスクトップの方に移しておこうかな
と、せっかく、すぐに抜いたLANケーブルをまた差し込んで(笑)
「いや、そんなことよりやっぱりノートンの方が先!」
と、思い直して、AntiVirusを再インストールする。
その前段階の作業として、AntiVirusのCDの指示に従い
まずAntiVirusをアンインストール(爆)!


…すると、次のタイミングで
AntiVirusの警告が出ずに(削除したから当然ですね^^;)、
IEが勝手に立ち上がり、連続して開く画面のひとつひとつに
エロエロサイトが今度はきちんと表示されてしまう(笑)。
(ロシア語っぽい)


うわ!これじゃ無制限!ウィルスのダウンロードし放題!
つまり、無防備なこの時点こそが
「正真正銘の脅威」だったのですわね^^;
おほほほほ^^;…


ガハハ、ばっかだな~、私って(笑)。
「感染PCはすぐにネットからはずす」鉄則を軽視したのは、
「もう、どうせ感染しちゃっているしぃ…」
みたいな捨て鉢な気持ちがあったのは否定いたしません。はい。
(OSも初期化するし、この際、"なんでもあり"みたいな(笑))


ですが、世の中には、
「自分のPCのデスクトップを画像に添付したメールをばら撒く」
「自分のメールアドレスを掲示板に勝手に書き込む」などという
最悪のウィルスもございますし^^;、
=================
・自分がウィルスの発信元とならない
・自分と知人の個人情報を守る
=================
という意味からも、慎重にしないといけなかったですねぇ…
私のは、メールを送るタイプのウィルスではなさそうでしたけど。


でも、たとえ、そうと知っていても
何が起こるかわからないこの世界(笑)
なんか、入ってくるほうばっかりを気にしていて、
出て行くほうには配慮がなかったなぁ、そう言えば。


こんなの、職場では絶対やらないくせに^^;、
プライベートになると、ついつい
「セキュリティレベルが下がってしまう」私だったのね(笑)。


自宅においてのアタクシは、
ネットへの依存度は高くても、
PC本体への依存度は大変低く、
失ったり、他人が見て困るような書類や
デジカメの家族の写真や音楽等の
大切なファイルは一切ないんです。
(あっても、PCに置かない)


だから、中身がすべて削除されるような
OSの初期化にもあんまり抵抗がなくて、
「時間がかかるので、単に面倒なだけ」なのですが、
「どうせ初期化するから、どうでもいい」ってもんでも
なかったですね^^; (と、かる~く、言い訳、言い訳^^;)


    *    *    *    *    *    *


さて、そういったわけで、
今日は朝から一日、PCと格闘の休日でした。
OSの再インストールは、やっぱりやめにしました(笑)。


確かに早くて確実なんだけど、
よく考えたら、これに入っているFreeBSDだけは、
本を片手に、わけもわからないまま
雰囲気でインストールしてそれで使えてしまっているため
二度と同じようにできる自信がまったくないから!(爆)
(ここが初心者の悲しいところだよね^^;)


でも、(きっと最善の方法は他にあると思うんだけど)
オンラインスキャンとか、
AntiVirusの定義ファイルの更新とか、
やっぱりこのPCでネットにつなげるのが、
どうしても手っ取り早いですよね^^;


というわけで、早速スキャンしてみると、
出るわ、出るわ、数十個の感染ファイルが!


まずは、

C:\All.exe に始まり、

C:\Documents and Settings\XXXX\Local Settings
\Temporary Internet Files\Content.IE5\XXXXXX\All[1].exe
が、各フォルダにそれぞれひとつずつで、計20個ぐらい(笑)。

それから…
C:\WINNT\1902.exe
C:\WINNT\96439.exe
C:\WINNT\24733.exe
C:\WINNT\74424.exe
C:\WINNT\43691.exe
C:\WINNT\54133.exe
C:\WINNT\51199.exe
C:\WINNT\1037.exe
C:\WINNT\76969.exe
…と、こんな名前の数字のファイルが
ずらりと30個ぐらい!(笑)

それから、場所を書き留めることが出来ませんでしたが、
VAEKFHa01696
というのが、悪いやつのようで(笑)、

こいつらを手引きした超本人ぽい、
一番の発端は、C:\XPsys.exe
これかしら??(違ったらすみませんm(_ _)m)


AntiVirusを再インストールしてしまったので、
もうそれまでの検疫ファイルもログも消えてしましたが、
唯一、エラー文や検出ファイル名を
紙に手書きでメモッていたのが、エライと思う(爆)!
いや、いざというときは、手書きメモが一番よ。
PCがおかしくなっても、手元に残るから。
(これも過去の「痛い目」の教訓だわね(笑))


IEのセキュリティの設定も、
うまくPCにつたわってないようが気がするので、
IEもここから入れ直し。


    *    *    *    *    *    *


ところで、ウィルスに感染したのは、昨日の朝の話なので、
今日、ここに書いた内容は昨日と今日の
二日分のものなのですが、
昨日は、午後から出社すべき大事な業務があって、
思い切り後ろ髪を引かれながら昼に出勤。


そして、職場の神田班長に早速ネタを披露(笑)!


「いやぁ、2chのリンクでウィルスに感染しちゃったよ~」


彼、激受け!
(さするところ、同じ経験がある、と見た!)


「どうすればいいかなぁ?」


「いや~、やっぱ2chブラウザを入れるしかないでしょう(爆)」
って、駆除方法を尋ねてんのに、そうじゃないべ?


「ところで、月曜から来る新人さんに
研修前にインストールしてもらうソフトのリストアップ終った?」


「はい、こんなところだと思います。」


メモを手にとると、
・Becky!
・teraterm
・IPメッセンジャー
・FFFTP
その他、業務ツール類がリストアップされている一番下に
・2chブラウザ
と、あった。。。。


「なに、これ(笑)。私に何か言いたい事でも?(笑)」


「いや、うちらの班ではこれがデフォルトなんで^^」


爆笑!!冗談とわかっていても、おかしいや(笑)。
(それは"班のデフォルト"じゃなくて、
"きみのデフォルト"だろうがっ!)
いや、笑い事じゃないなぁ。。
先日参加した、IS○S研修では、
今後、許可のないフリーウェアのインストールは
非常に厳しくなるそうだ。
冗談でも、そんな事、言っている場合じゃないのよね。
班長みずからが(笑)。


今後は、この班長の自己紹介の決り文句である
「趣味は、ウィルス収集です」も、内容的にやばいか。。。(笑)


それにしても、人間は「痛い目」に合わないと
やっぱ、ダメだわね~。
頭ではいろいろわかっていても、実際にその場になると
経験がないので、手順がメチャメチャだもんなー(笑)。


ですが、これを踏まえて、
次回はもうちょっとお利口さんに対処できるでしょう。
(ていうか、「次回」って言うのがちょっとアレですが、
やっぱり「次回」は、きっとやってくるよ(笑) )


ま、経験ですよ、何事も。
ウィルス君、ありがとう!


ところで、一応、元通りになったPCですが、
AntiVirusのメーンメニューだけは直りません。
インストール後、OSを再起動させると
最初に立ち上がる画面ですが、
画像が表示されず、「次へ」ボタンも無効の模様。


エクスプローラーから
C:\Program Files\Norton AntiVirus\Navw32.exe
を実行しても、全項目が「更新中」のまま動く気配がなく
なんか変ですわ。


きっと、過去に無料お試し版を入れてみたり、
「インターネットセキュリティ」に上書きしてしまったり、
これまた、わけもわからずいろいろトライしたことがあったので、
PCが何かを勘違いして、「有効期限が切れた」
と、思って動作が変になっているのかもしれませんね。
わかんないけど(笑)。
(テストウィルスには反応するし、アップデートも
「スタート」→「プログラム」からなら可能です)


やはり、PC初期化の日も近い?


**************************


今日(2005/12/11)、とりあえず直りました!!!
レジストリファイルの修正で、まずは元通り。


安易でくだらない方法ですが(笑)、
続きはこちらで。


2005.12.02

主任の好調と、課長

主任(50代前半/男性社員)が好調である(笑)。

昨年の春に赴任してから
約一年半つきあってきましたが^^;、
時が経つに連れて
話のかみ合わない人である事を痛感し、
(お酒の席では、気の合ういい人なんだけど^^;…)
一時は私も、相談事や報告の持って行き先を
彼の上司である課長に切り替えてしまった。
先に課長(30代後半/男性社員)からOKをもらって、
あとから主任をそれを伝える方向転換だ(笑)。

だって、何を話しても
どうにも埒があかないんだもーん(笑)。
(過去、こーんなを書いてます(笑)!)

お互いの「気になる核心」がずれていると、
何を話しても押し問答になり、
「つまり○○って事だよね?」
「いや、そういう事ではなくて…」
と、本来ならシンプルで簡単に済む話が、
なかなか終らないばかりでなく、
必要以上に重大な問題になってしまうので、
彼には何を話すのも億劫で、
小さなことは相談しかねていた^^;。

例えば!

班内で特定の特殊業務についている人が、
何かの都合で丸3日、仕事が何もなくなった。(と、します)

そこで、それまでと同じく
該当者二名を人手が足りなくて困っている部署に
手伝いに出す事に決め、了解を得に行く。

もちろん、当事者はそれがいつもの事なので、何の疑問もなく
「この分だと来週はまた○○課行きですよね(笑)?」
なんて、屈託がない。
先方の社員もその気でいる。
こちらからのヘルプを期待して待っている。

…といった状況で、
「来週3日間、○○課に”応援”に出しますからね。」
と、主任に状況を告げに行くと、
「え!どうして?それはまた、どういった理由によるものなの?」
と、来るので、「は?…」と、こちらが困惑するのよ^^;

そこから延々と質疑応答が始まって(笑)、
こちらも今までの流れとか、職場の方針とか
「なんで外部社員の私がこんなことを正社員に?」
と思いつつも、詳細を力説?(笑)

が、いつまでも平行線で、
挙句の果てに、「人事に相談してみないと…」とか
「企画運用会議で稟議にかける」とか言われると、
私でなくても皆、首をかしげるに違いない。

スタッフの効率運用は職場内できっちり意識が合っており、
どの課でも現場レベルの判断でやり取りを進めているのに、
「おおいに問題があるから、人事に相談」…って
何を1人だけ寝ぼけたことを言っているのだろう^^;?
(ていうか、なぜ周りの社員に聞かないの?)
(なぜ違う課にいる前任者にすぐ確認を取らないの?)

それまでは、「新任だから職場の慣習に疎いのかな?」
と思いもしたけど、一事が万事その調子なので、
やがて言葉を尽くして理解し合おうとは思わなくなり、
私もずるくなって(笑)、話が通じないときはいつも
「了解しました。それでは会議に掛けてください。」
(笑)。

そして数日後、
「ぷらさん、この前の件、あれ、別に問題ないんだって。
人事も変な判断するよなぁ。俺、絶対おかしいと思うんだけど…」
と、言ってくるのをニンマリ聞きながら、
「あーそうですか。それでは進めます。」
(そんなの、ダメ出しが出るわけないじゃん、プッ♪)
と、何食わぬ顔でスケジュールを遂行するのみでしたが、
そういう人なので、主任の評判はどことなく「イマイチ」だった。

とにかく、ちょっとした話が大げさ、大ごとになるので、
誰も主任には相談しなくなっていたんだよね^^;
だって、相談しないからといってそれに気がつくわけでもなく、
むしろ、了解を得に行った事で現場の効率的で円滑な運用が
そこでストップしてしまうんだもん(笑)。

でもね、私達は、そこに固執していつまでもブツブツ
不平不満を言い続けるチームカラーじゃないのさ(笑)。
相手を見て、出方を見て、要領を得なきゃ、
もっと違う最善の方法をさっさと考えて
実行しちゃうもんね(笑)。だったら、課長、課長!
課長にOKをもらおうよ(笑)。

    *    *    *    *    *    *

まー、要するにウチの主任はそんな感じの人でした。

社員にも契約スタッフにも、ちょっとだけ首をひねられて
少々冷ややかな目で見られがちだった主任が…

そう、この頃調子がいいのだ!(笑)。

職場や業務の問題、改善点、
スタッフの育成・指導、
そんな細かいところのひとつひとつでも、
同じ気持ち、同じノリ、同じ方向性を持って
中身のある打ち合わせが出来ている。

そして全体ミーティングの場でも、
ビックリするような鋭い発言をしたりする。

おお?おぃおぃ、みんな、気付けよ~。
最近の主任、今までとは一味もふた味も違うよ(笑)?
いつまでも以前のイメージを固定させて、
「あの人は、イマイチわかってないからな~」
なんて、思っていないほうがいいよ?

    *    *    *    *    *    *

主任が変身?し始めたのは、
私が課長とけんか?したあたりからだと思う。

課内で1人だけ価値観がずれている主任の
ちっとも現場の利益にならない
大げさなで即効性のない判断に業を煮やした私達は
決断が早く実行力がある
行動派の課長を好ましく思っていた。が、
それは今まで課長が私達と
あまり接触がなかったから、とわかった^^;。

最近、業務的に話す機会が増えてみると、
彼の、「わかりました。やりましょう!」
といった、笑顔と自信にあふれた声とは裏腹に、
社内的なルールや決め事、
どこから許可を得て誰と意識合わせをし、どの様に進めるか…

そして、私の立場から言うと、
契約会社との信頼関係で長年守られてきた
オーダーの手順や時間的なスケジュールをあまりご存知なく、
「いい」と思うその独断だけで突っ走っちゃう人である事が
段々見えてきた(笑)。

その結果どうなるか?

誰にも相談せずに単独で事を進めるので、
課長がいくら花火を上げても、
事務処理に全然手がついていなかったり、
決済が降りるまでの日数が計算に入っていなかったり
関係する他部署との打ち合わせが後回しになっていたり。

そして、何よりも周りの社員や
契約スタッフに全然根回しをしないので、
聞いてびっくり!知ってびっくり!
「無理ジャン、そんなの?」「大丈夫なの?」と
本来なら喜んで協力すべき足元の人間から
大ブーイングが沸き起こって、
何もかも中途半端なまま頓挫してしまうのだ^^;。。。

このままじゃ、何をやっても暗礁に乗り上げるよ?
手付かずの処理だけが、社員やスタッフの負担を増やしていく。
長年の信頼関係で成り立っている契約会社とのオーダーの手順も
総崩れだ。。。
これは、言わないわけにはいかない。

「課長の物事の進め方、変です」
「課長、この前の件ですが、
通常はどんな手順を取っているかご存知ですか?」
「明日の別件は、事前に○○課には申請を上げてあるんですか?」
「発注書がもう人事から契約会社に届いたのを知ってますか?」
「課長のお話と認識は、事業部の○○さんとは
かなり食い違っていますが、その決済には時間がかかることを
ご存知ですよね?」

「一度決めたものが、人に何か言われて二転三転するのなら、
なぜその前に関係する社員・スタッフにそれで問題ないか
念のためにも確認しないんですか?」

「合意すべき人に打診もせず、
担当各課から了解も得ずに、何でも単独に進めて
それで直前になって私達に伝えられるのは、
物事を簡単に考えているようで納得できません。
それに昨日のその決定は
私達、資料ももらってないし、正式には誰も聞いていません。
本来、それは真っ先にきちんとこちらに
伝えていただくべき事です。」

「私達は、
課長からの依頼が企業さんの総意だと思って動いています。
『打ち合わせで反対されたから、内容変更』だなんて、
課長、それ、全然責任者のやることじゃないじゃないですか。」

「課長、それじゃ、課長の意味、ないじゃないですか?
課長、それって全然えらくないじゃないですか?」

…とまで言ってしまった(笑)ガハハ!

    *    *    *    *    *    *

まぁ、普通に考えれば、
契約会社から出向して現場に常駐している
契約会社側のスタッフ管理の人間が、
クライアント企業の課長に
吐くべきセリフじゃないよね(爆)!

でも、私は今の業務に就く数年前までは、
立上げから関わる現場の一スタッフで班長だったので、
業務年数が他の社員と全く同じ。
(契約スタッフは、最初から完全に企業側の論理で動く
企業さん側の手足である。特に私達の業務は
班長クラスになると社員と変わりないか、又はそれ以上^^;)
しかも現場をよく知っている事から、
割と発言力が強いのが、こんなときはありがたい(笑)。

    *    *    *    *    *    *

さて、実はその場に主任が同席していた。

主任は課長と私の厳しいやり取りを、
オロオロ見守っていたけど、
ひたすら仲裁に務めようとするそのセリフが
結構的外れ(笑)だったので、
その場で応じる気持ちはなかった^^;。。。

でも、どうも、この一件が主任の気持ちと
一致していたみたいなんだよね。

それって、主任が普段感じていても、
言うに言えなかった事を
私が代弁しちゃったみたいなんだわ(笑)。

それからの主任は、少しだけ
人が変わったように思える。

私を強力な味方と思い始めたのかな。
それとも、共感を持ってくれたのかな?
あるいは、私が課長に「NO!」を叩きつけたことで、
急に自分に自信がついた…とか。

または、何かと人に用事を押し付けてくるお兄ちゃんが
母親(爆)に叱られるのを「ざまーみろ!」と愉快に思い、
ひそかに優越感を抱いたとか(笑)?

いずれにせよ、このあたりから、
主任とはお互いに本音モードで
じっくりと腹を割った話し合いが出来るようになった。

現状に関して、人に関して、
そして改善すべきポイントに関して、
利害にこだわらない共感と、
一致した見方での改善案への同意が
生まれ始めた。

同時に、社員やスタッフからの要望も、
とても主旨の「通り」がよくなり、
誰も気がついてないけど、主任、
ちょっと変わったよ?

    *    *    *    *    *    *

先日、アスペルガーの話を書いたときに、
主任も傾向があるようなエピソードを書いたけど
(何事も文字や図に書いて思考する)
「話がかみ合わない」という点においては、
どんどん変わって来ていると思う。

「アスペルガーの器質は持って生まれたもので、直らない」
と、各サイトにあるので、
どんどん変わっている主任は
AS(アスペルガー)ではないという考えも成り立つし
元より「ぽい」だけで、そうとは思っていない私だけど、
やっぱり人を変えていくのは周囲の「肯定と受け入れ」では?
と、感じたときに、
「ならば、それは本物のASの人にも
その手法は通用しないものか?」
と、思わずにはいられなかった。

    *    *    *    *    *    *

二ヶ月間OJTを受け続けても、
仕事を覚えるに至らなかった悟さんは、
契約を短期契約に切り替えたのち、
次の契約満了を以って終了する事になった。

ご本人や主任、契約会社と個別に話し合い、
ようやくひとつの結論を出した。

アスペルガー症候群の事は、
話をしても誤解や悪意を抱くことの無い
信頼できる数人にだけ少しリークした。
(その中には主任も入っている)

「口外不可ですが…」と断っても、
この話題はやがて誰かから自然に外に広がっていくだろう…
※彼らの検索に引っかからないよう気をつけよう(笑)!
職場として、変な感情や差別の火種とならないよう、
気を配っていかなくてはならない…と、気を引き締める。

ご本人からは怒ったり動揺したりせずに
「頑張ったけどやっぱり全然覚えられなかった。
期待に応えられずにすみません。。。」と
丁寧なお詫びの言葉をいただいた。
(申し訳ないのはこっちだよ。。。)

見込みがないと判断された
お客様対応の練習は昨日で終了とし、
今月一杯は満了日まで、
別な業務を社員が振ってくれる予定だ。

しばらくこの話題で御付き合いいただいた皆様に、
この場を借りてご報告させていただきました。

障害への理解と、業務の運用とは
やっぱり別物だと痛感する。

人と話をし、質問に答えるような
言葉を介する仕事には、
不向きな器質だと思わざるを得ないんですよね。。。




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