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2005.11.20

私達の困った性格

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【今思えばアスペルガー?】~Maybe Asperger ?~
・国語のチカラ(理数系の男)のT君 ・私の「博士が100人いるむら」の修士さん ・氏育ちの由真ちゃん

【アスペルガーを知る前】~before Asperger~
・アスペルガー症候群 ★私達の困った性格 ・アスペルガーな人々 ・アスペルガーな日々 ・アスペルガーなつき合い方 ・アスペルガーな考察 ・ASをめぐる夫との会話 ・対話のチャネル ・アスペルガーな研修 ・アスペルガーな現場 ・アスペルガーな新人 ・やっぱり阿吽の呼吸ナノダ ・ASを伝えるほどに広がる誤解 ・羹に懲りて膾を吹くか…? ・彼は本当に立ち上がれるか? ・NGでも走ってみることにしたが ・読めない人 ・面接するほうのキモチ ・厄介な人(1~12) ・Mindblindness?自閉症について ・うちの亭主のメールも変(笑) ・連敗中!句読点をつけない人 ・アスペルガー症候群と犯罪 ・自閉症的なスタッフの指導 ・誉める事・評価する感受性 ・なぜ危機感にこだわるのか ・アスペルガーなユーザーサポート ・やっぱダメかな… ・その人の退職 ・お互い不幸にならないために ・この新人さんは断ろうと思う ・事前研修の私の今後の課題

契約社員のスタッフ管理の仕事をしている。

契約会社からクライアント企業さんに出向、
常駐して、企業内で働く数十名の自社スタッフの
勤怠管理や就業支援、
業務指導などを行うのが主な業務ですが、
対企業さんにあっては、人の増減や移動、
そして、スタッフに関する要望や苦情^^;の
窓口にもなっている。

トリオを組んで一緒に仕事をしているのが
採用担当の細川さん(30代前半/女性/仮名)と
営業担当のメグちゃん(20代前半/女性/仮名)。

私が40代なので、20代、30代、40代が
各世代揃った豪華な?布陣ですが(笑)、
職場が二手に分かれていても、
年齢差によるストレスや意識のズレはあまり無く、
(あっても、担当による苦労のしどころの違いによるもので)
基本的に同じ気持ちと阿吽の呼吸で仕事が出来る、
信頼できる仲間達だ。
(でも、プライベートな付き合いは一切無いんだけど^^;…)

どこが一致しているか?
それはやはり「人」に対する姿勢の部分だと思う。

私達三人は、他人と接するのが好きだし、
人のために役立ちたいと思っているし、
目の前に初対面の第三者が現われたら、
適切なコミュニケーションを取って
相手を理解し、仲良くなりたいと思う。

ところが、この性格は、
契約会社の社員として、一見妥当に見えて
その実、あながちそうでもないところに
最近、三人して同時に気がつく。

つまり、一番の問題は、
誰に対しても公平に、予断を持たずに接し、
それなりの配慮や工夫を無意識に駆使して
いい感じの会話を一生懸命成立させてしまうので、
その方が、一般社会の中では
忌避されがちなキャラクターの存在であっても
十分な能力があり、話しの内容が良く態度も誠実、
そして一定の共感が得られれば、
「業務に大きな問題はない。」
と、とらえてしまいがちな事にある。

人の資質に鈍感なわけではなく、
むしろ人の"個性"には早く気がつくほうではある。

が、私達は、そこで首をかしげてしまい、
拒否や嫌悪のシャッターを下ろしてしまうタイプではない。

逆に、相手が一体何をどう考えているのか知りたい一心で、
様々な糸口から、コミュニケーションの突破口を探り、
それがなぜかうまく行ってしまうので^^;、
結果的に、よほど明確に何かが欠落した人でないと
「極端に話が合わない」という事は無く、
少しぐらい風変わりと思えても、
その部分は容認(あるいは肯定)してしまいしがちである。

そうすると、契約会社の別な人が応募者を面接して、
「会話が続かない」「無口」「最後までかみ合わなかった」
などと、あまり芳しくない評価を下しても、
私達の誰かが実際に会ってみると、
お互いに十分言葉を交し合えることが多く
「それほどでも無いじゃん、普通に話も出来るし
大丈夫なんじゃないの?」
という逆の結論になってしまう事もある。

しかし、実はこれが大きな問題を含んでいるのだ。

    *    *    *    *    *    *

私達はここ数ヶ月、班長として現場に入れた
某スタッフの「自覚のなさ」に頭を抱えていた。

頭がよく折り目正しく、常識もある「いい人」なのに、
「班長の仕事」と思われていることが何一つ出来ない。
他のスタッフから何度言われても一向にやらない。
指摘されると「あ、忘れてました!」と思い出すが
それでもやらない。着手する気配が無い。
頭脳と業務の、想像しがたいこのアンバランス。

場が読めず、
「今それをしなくてもいい」と思われることばかり
変なタイミングでしつこく言ってくる。
個別な指示出しも、誰もがムッとするような
「○○さん、やめて下さい!」
「今、何をやっているんですか?」
等々、気配りのない短く直接的な言い方。
一番大事で緊急な作業をそっちのけで、
一日中、自分の勉強に没頭している。
何かを頼むと、それが可能かどうか検討もせずに
「それはできません」と、断定的にいい下す。

決して人嫌いではなく、飲み会などには毎回参加、
仕事の現場を離れるとそれなりに愛されもしているのに、
価値観があまりに普通と違うので、
やはり、スタッフは一日に何度も苛立ち、腹を立て、
日々のストレスに耐え切れず、
口々に私達に、彼の「能力のなさ」を訴えてきた。
長い長いメール、深夜遅くまでの数時間にもわたる電話、
契約会社に入れ替わり立ち代りで、
現状を次々と報告しに来た。

ところが、私達に対しては彼はいたって普通である。
お願いしたものはきちんと期日までに仕上がってくるし、
言葉遣いも問題ない。
たまに空気を読めなかったり、
勘違いな言動はあったけど、
やはりさほど気にならなかった。

彼を班長として採用するときには、
契約会社の所長にも引き合わせたが、
所長も「よさそうな人じゃない。良かったね!」と
言ってくれたし、
私達の目には、「愛すべきトンチンカンなヤツ!」
と映っていたその「トンチンカン」な部分が、
これほど大きく、周囲の負担になるとは思わなかった。

今彼は、(何度言っても直らないので)
スタッフから見放され無視され放置されているような状態である。
もしかしたらその事実さえあまり自覚していないかもしれない。

その彼を「アスペルガー症候群」ではないか?
と、思い始めたのはここ一週間のことである。
(参考:11月16日「アスペルガー症候群」)

それから私は関連サイトをたくさん読み、
書籍を買い、素人判断は危険と思いつつも、
やはりそうなのではないか?と個人的に確信した。

    *    *    *    *    *    *

優秀で、一見会話にも問題が無く
傍目には、見た目も印象も
「全く普通」に見える人の中に、
そういった「発達障害」を持つ人がいる、
という事実は、今も続行中の
面談や研修に関して
私の姿勢を大きく変えた。

※順調に就職して役職にある人もたくさんいるので
  「障害」というイメージそのものがくつがえる。
  でも、その人の周囲の人達はとても困っているんだよね。

今までは能力や人柄を重視し、
コミュニケーションの力は、最低限、
私達と無難に会話が成立するような人であれば
少々かみ合わない点があっても
実務経験を通して誰もが成長していくはず…
と暗に思っていたが、障害という器質を持ち
集団の中で普通に立ち回っていけない人がいるのならば、
むしろそういった人達を現場に入れないよう、
根本的に考えを改めなくてはいけないのだ。

残念ながら、私達の仕事は慈善事業ではない。
自社から出向させた契約スタッフに関しては、
請求と支払いがあり、企業間の金銭が絡む。

企業の望む働きを、どうしてもまっとうできないスタッフは
いくら優れた単独の能力を持っていたとしても、
ときに使い物にはならない。
あまり使いたくない言葉だが、
私達の業界にあっては、人は「商品」なのだ。。。

本当は言いたくないよ?、こんなこと。
でも、「不良品」を納品して
代金を請求するような会社はどこにもないだろう…

だから、知ってしまった限りは、
今度は、応募者のちょっとした仕草、物言い、
そして振る舞いなどに今まで以上の
細心の注意を払うと同時に、
こちらから手を差し伸べて、
コミュニケーションを取ろうとする姿勢は
控えなければいけない。

人はどんな人であれ、自分を理解してくれる人には
安心して心を開いてくれる。
例え何かの障害があって、
集団の中で有益な働きが出来ない人であっても、
自分を認めてくれる人のためには
役に立ちたいと思うのが常なので、
私や細川さんやメグちゃんには
そこそこ気配りのあるところを見せてくれるのだが、
それがまた、私達の判断を鈍らせる結果にもなっている。

こんなときは、事務的でつっけんどんで
スタッフからの評判が悪い担当者のほうが、
「ああ、あの人?私、ああいう人嫌い。ダメ。使えない。」
と、本質を鋭く見抜いた判断をするのだろうと思う。。。
だが、もし彼女と一緒だったら、こうもいいチームワークで
仕事はできないだろうな、たぶん…

    *    *    *    *    *    *

今私は、言われてみれば…と、
他にも似たような言動のある
数名のスタッフの顔が浮かんでいる。

彼らは皆、
「場が読めない」
「何度言っても同じ事で注意される」
「物覚えが悪い」「話が回りくどい」
「自分の話しかしない」
「柔軟に動けない」
「未経験のことはやりたがらない」
「突然感情的に怒り出す」
などで、業務上、周囲の大きなストレスになっている。
(が、彼らを悪い人と思っている人は誰もいない。)
(「悪気が無いのはわかるんだけど…」という接頭語がいつも付く)

仕事そのものが出来ない人達じゃないんだ。
が、状況判断に難があり、
集団には馴染めず、どこか浮いている。
雰囲気も、付き合いが長くなると、
少しだけ独特のものを感じる。

彼らが何かの発達障害かどうか?
という医療的な診断は、この際、どうでもいい話で、
面談や研修時に確かにほんの少し感じたその傾向を
私達三人の誰もが、大きなマイナスと感じなかった
私達の性格もまた、問題を発生させた
ひとつの要因になっているんだよね。
こいつは、マズイよ。。。

    *    *    *    *    *    *

現場での彼らを知らない細川さんとメグちゃんは
「アスペルガー症候群」の話をしても、
どこかピンと来ていないようで、
「そうかなぁ…。でもそういう人ってよく居るよね。
疑えばきりが無いと思うんだけど」と、言う。

だが、社内でも
かつて同様な人と関わったことのある人は
「あー、いるいる、そういう人!」と、
すぐわかるようだ。

森さんが担当した某スタッフさんは、
「試験監督補助」の仕事の説明で、
「なんとなく教室の中を巡回して…」
という「なんとなく」が理解できずに、
本番の試験時間中、本気で教室の中をグルグル歩き回り、
慌ててその場で別な仕事を割り振ったそうだ。

ウチの職場の唯ちゃんも、
「大事な話がある」とわざわざ契約会社に
細川さんを指名して面談に来たので、
何事だろう?と、
入っていた予定をキャンセルしてまで時間を作ったのに、
彼女の相談事とは、飼っている犬の体調が悪いので
有給が欲しい、というものだった^^;

今までは、苦笑しつつも「唯ちゃんらしいわね」と
笑い話で片付けていた部分も、
これからは、何がしかの疑いの目をもって
シビアに見極めていかなくては
いけないんだろうなぁ…と、思う。

アスペルガー症候群については、
たくさんの人が、彼らを理解してもらえるように
いろいろなサイトや活動を立ち上げていますが、
それらを読んだ私の結論は、
関係者の方々の思いに逆行するものなので、
複雑な気持ちがするね。。。
私がもし福祉関係の仕事なら、やはり彼らのために
それなりのエネルギーを注いでいたと思うから。

折りしも、先週、ずっと悟さんを教えていたOJT担当から
「仕事が出来ないわけではないんだけど、これ以上は無理。」
という連絡が入った。
「人の話を全然聞いていない。この期に及んで
○○ってなんですか?と、悪びれもせずに聞いてくる気持ちが
オレには全くわからない。」という事だった。

あぁ…、こんなときに
新人研修で現場を毎日不在にせざるを得ないのが悔しい。
彼に合った指導法を取れば、もっとどんどん伸びるのに…
と、OJT担当の判断を不満に思う反面、
そこで立ち上がったところで、欠点が一向に直らず
周囲の負担が余計に重くなるばかりで、
「あのとき判断していれば…」と、後悔するぐらいなら、
いっそ早めに交替したほうが全体にメリットがある、と思う。
企業さんへのご迷惑も、今なら最小限に押さえられる。

こういった話は、一刻も早く社内で共有して、
対策やノウハウを確立しなければならないと痛感する。
メンタルヘルスや障害のあれこれは、
人と関わる商売である限り、
避けては通れない道なんだなぁ、と、思うよ、ほんと。

爽やかでなく、気の晴れない話題ですが、
様々な人々と毎日接している福祉関係の方達には
頭が下がる思いです。

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コメント

はじめまして。子供二人がアスペルガー症候群、私自身も当事者です。
とても興味深いお話で、私たちから見たら対極の能力をお持ちの方なのだろうか、とお見受けし図図しくもコメントさせて頂きました。

私のブログにコメントを下さるある方が勧めてくださった「共感する女脳、システム化する男脳」(サイモン・バロン=コーエン著)という本で自閉症は『極端な男性脳である』という説を展開しています。

突然でしかも不躾で申し訳ありませんが、面白い本でしたので紹介させて頂きます。

もしかしたらあなた方は「共感」能力に優れた方たちなのだろうかと興味を持ったものですから。

nanasiさん、こんばんは。はじめまして!
コメントをありがとうございます。

>自閉症は『極端な男性脳である』
というのは、よくわかります。面白そうな本ですね!

今は、同じくASさんのサイトで紹介されていた「フリーズする脳」という本を読んでいますが、次回作?は決まり!です。

「共感力」という言葉は、私達の仕事ではよく使われる言葉で、いかにお客様のお話に共感できるか?という事柄が、お客様の満足度を得る大事な要素になってきます。

そういった意味では、「電話の仕事」は本来女性向なのだと思いますが、サポート対象の商品が技術系商品なので、男性、もしくは男性脳で「電話に向かない」方が多く、そこが私の人間観察?の舞台となっております(笑)。

でもやっぱり人間て、人には否定されたくない生き物なんですよね。存在を肯定して欲しいし、認めてもらいたいし、できれば評価されたいと思っています。また、困っているときには、「そうですよね。大変ですね。」といって欲しいし、逆に「何かの役に立ちたい」と思っている人には、その機会を提供してあげたい。
でも、目の前の「困っている人」を救うことが、必ずしもみんなの利益につながらない事実を書いたのが、この日記でもあります。

いろいろ私の表現に嫌な思いをされることもあるかと思いますが、どうかご容赦ください。「図々しい」なんておっしゃらずにいつでも遊びに来てくださいね!

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