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2005.10.09

構って欲しい人、欲しくない人

金曜日、風邪がなかなか治らないので有給を取り、
夕方、病院に行って帰宅し車のエンジンを止めると
ちょうど母が外出先からニコニコ顔で自転車で帰ってきた。


うわ、面倒だな(笑)。
うちの母(60代後半/女性)は、
家族が帰宅したときも
自分が外出してきたときも、
ビミョーにハイテンションになって、
人にやたらと話し掛ける人なのだ(笑)。


私は職場で散々しゃべりまくっているので(笑)、
帰宅した後は、適度に寡黙?である^^;。
亭主や息子達と共通の話題で
大いに盛り上がることも多いけど、
母が自分の席の脇にDVDを10数巻山積みにして
茶の間のTVを独占状態で「韓国ドラマ」タイムに入ると
付き合ってられないので、
早々に自室に引っ込むほうである(笑)。


    *    *    *    *    *    *


車のドアを閉めて外に出ると、早速母が声をかけてきた。
「ぷらちゃん、お帰り!何?今日は随分早かったのね♪」
(面倒なので風邪で有給を取ったとは言っていない。)
(母は油絵の写生会で私よりも早くに家を出たのでそれを知らない)


「いや…今日、有給取った。
風邪がなかなか治んないんで、
病院行こうかと思って。。。」


「あ!病院行ったの?今、帰ってきたの?
そーよ、ぐずぐずしないで早く医者に見てもらえばいいのに…
そう、ずーーーっと思っていたのよ、それで?それで?」


「それで?って…。いや、別に^^;。
薬もらってきた。それだけ。」


「それだけ。ってあんたも他になにか言い方あるでしょ?
心配して聞いてんのにぃ。ところで車も修理に出したの?」


「あ…、車はまだ。後ろのヤツはまだエンジンかかんない」


「なんでしょう。こういう機会に全部まとめてやればいいのに。」


(何言ってんだよ^^;、こっちは具合が悪くて一日寝てたのに…)


「車、いつ直るの?時間かかるの?日曜日に新米取りにいける?」
(知り合いから毎年玄米を30キロ単位の袋で10袋買っている)


「行けない。たぶん。」

「どこが悪いの?お金かかるの?」

「だから、前も言ったけどバッテリーが寿命なの!!
交換すればすぐ直るよ、
お金もそんなにかからないけど、
ちょっと…ちょっと待ってよ…」


私は、他人の質問に答えるのに、
人よりエネルギーが要るのであろうか??
帰宅したての頭に、矢継ぎ早に質問されると、
なかなか脳ミソが追いつかないのだ。


    *    *    *    *    *    *


玄関の鍵を開けて、二人で家の中に入る。


「あ、それ薬?何の薬?」
「え?咳とか喉とか…」
「何か言われた?」
「何かって?」
「本当に風邪なの?他に悪いところないの?」
「だから、何かあったら言うからさー^^;…」


あぁ、もう、ウルサクてかなわん(笑)!
開放してくれ!ゆっくり着替えさせてくれ~!


「そういえば、昨日ダイハツの徳田さんて人から
また電話があったわよ?あんた、電話した?」
「あー、それ自動車保険の期限が切れる件だから、
気にしなくていいわ。絶対また来るから。」


いいタイミングで母に電話がかかってきたので、
これ幸いと自室に引っ込む。
体調が悪いと言ってあるので、ドアを閉めて
電気も消しちゃう(笑)。
個人的には、「放っといてくれよ」って感じなんですが^^;。


    *    *    *    *    *    *


風邪で有給取って、病院から帰ってきて
部屋が静かで電気も消えていれば、
普通は「休んでいるんだな?」って思うじゃないですか^^;?


または、今はあんまり
人と話をしたくないんだな?とかね(笑)。


うちの母は、そういう「察し」がまったくない人なの。


電話が終ったらすぐに駈けて来て
部屋のドアをノックして
顔をのぞかせ、
「ねぇ、いったい、何怒ってんのよっ?」


…ってあのさぁ。。。。
毎度の事とはいえ、さすがに、ぷらたなす怒る。


「もうちょっと静かにしてよ。少し放っといてよ。
お母さん、ウルサイの、いつも、いつも!」


「まー、あんたって人は、本当に冷たい人だね。
親が子供の事、心配してあれこれ尋ねてんのに、
ウルサイだの、邪魔だの(←おぃ!これは言ってないぞ!)
あんただって、息子達が調子悪ければいろいろ聞くくせに、
いっつもそうだけど、親に対して
そういう言い方はないでしょうっ!」


ハハハ!こうなると小学生の母娘喧嘩のようだ!
私も反論(笑)。


でもね?でもね?
K(20代前半/男性/大学生)や
R(10代後半/男性/高校生)が
不機嫌そうに帰宅して、
何か聞いても全然ノッて来ないときは、
「今は人と話したくないんだろうな」なんて考えて、
アタシ、それ以上は聞かないよ?
黙っていても、ご飯のときに降りてくれば
いろいろ話してくれるし。


でも、お母さんは、人の気持ちなんて全然無視して
質問事項だけが機関銃のようジャン?


なによ、いつ、私が、何を連発したのよ?


だからね?帰って早々に
「あら、今日は早いのね?」から始まって、
「病院行ったの?」「どうだったの?」
「車は直したの?」「いつ直るの?」
「時間はかかるの?お金かかるの?」
そして「米取りに行けるの?」だよ?


こっちは一日休んでいて、
頑張って病院に行って、
帰ったらまた横になろうかな~なんて
休みたいと思っているところにだよ?


母も言われてそう思ったのか、吹き出して笑い出す。


そこまではいいよ?
家に上がったら、その薬は何だの、
徳田さんから電話来たの何だのって。
でも、そこまでも、まだいいよ?


で、お母さんに電話がかかってきたので
「チャンス!」と思って布団に入ったら、
電話が終ったら慌てて急いでやってきて、
ノックしてドアを開けて顔出して
「ぷらちゃん、怒ってるの?」って…


母、爆笑!!ひとりで受けている。
何が彼女のツボに入ったのか、
涙を流して笑いこけている。


「そうだよね、そりゃ、アタシでも嫌かもしれない。」


でしょう?でしょう?(笑)


「アタシって、どうも、そういうところ鈍いんだよね、きっと!」


「まったくよ!」と、残りの家族4人がいつも感じている事を
言いたかったが、さすがにそれは言えなかった^^;。。
なんか、今日はいつになく素直なので(笑)。


    *    *    *    *    *    *


私ね、自分が小さい頃、
母からあまり構ってもらえなかったから、
人にうんと構ってあげるのが「親切」って
つい思っちゃうんだよね。


うぢの母は、人の顔見れば
「手伝えー!手伝えー!」て
そればりだったもんねぇ。。
(と、ここだけ急に、故郷の秋田弁になる。。。)


あんた達は、そうじゃないもんね。
どっちかっていうと、みんな「オレに構うなー!」
っていう感じだもんね。。。


それは、うちの母が、
常日頃、あまり個人の立ち入って欲しくない部分の話題に
ガツガツと立ち入ってはいってくるので、
母に対して自然と張られている心理的なバリアでもあるのだが、
例え家族であっても、自分と他人の距離の維持に
価値観がかけ離れていると、息子も亭主もときに苛立ち
ときに大喧嘩になる。


「おばあちゃんて、もうっ!」というのが、
残り4人のストレスのこもった合言葉でもあったのだが、
さっきの母のひとことで、長年の霧が晴れた気がした。


    *    *    *    *    *    *


母は町の鉄工所の長女で6人きょうだい。
鉄工所が好調だったときは、ばあやさんもいたというから
一時は羽振りが良かったのだと思う。


私が母親を思うよりも比較にならないほど強く、
自分の母を敬愛している人だと思っていたけど、
工場が忙しい時期は、母親にちっとも構ってもらえず
すごく寂しかったんだね。。。
いやー、そんなの四十○年間で初めて聞いたよ。


だから、何でもどんなことでも、
関心を持って世話を焼くのが
「その人のため」と無意識に信じているし、
そんな親でありたいわけね。


私はその逆。
母も亡き祖母も、かなりの干渉好きだったので、
「個人が個人である事を保てる環境」を好ましいと思う傾向。


私は、「完全にヤバイよ、それ?」と思うとき以外は
息子達の様々な計画にもあまり制止をかけないが、
そんなときに、「なんで止めないの?ひどい親だね?」
と言われると、ちょっと違うと思う。


息子達が自分自身で考えて行動したその結末は、
成功も失敗も完全に彼ら自身のものとして
その手にしっかりと握らせてあげたいんだけどな。
その辺の気持ちは、私達親子は合っているような気がする。


    *    *    *    *    *    *


うちの母は、少々感情的な人なので、
自分の非はめったに認めず、
理屈をこねてでも自身を正当化するところもあったのですが、
こんなにあっさりと、「確かにそうよね^^;」なんて
言われちゃうと、ケンカにもならずに
笑い話で終るのみですね。


逆に、
「そうだったのか。
これからは、もっと構ってあげないと可愛そうだな」
と、今頃になって、ちょっと気持ちがわかりました。


私は、家の中では
「構われない」ほうが居心地がいいので
周りにもあまり強力には関与しませんが、
母は反対に「構って!構って!」のサインを
出し続けているんだなぁ。。。


少女時代、親子関係的に寂しかったのなら、
今は幸せであって欲しいもんね。
今はいくら健康で元気とはいえ、
いつ突然の別れが来るかは誰にもわからず、
亡くなってから後悔しないように、
あまり変な意地は張らないようにしよう。


別に母だけに限らず、
いつなんどき不測の事態で
家族の誰かと永久の別れになっても、
「もっとこうすれば良かった…」と、
後悔するような接し方は
すべきじゃないと思っているんですが、
これが、なかなかね(笑)…


母の小さい頃の家族の話は、
幸せで楽しい思い出ばかりを
何度も何度も聞かされてきたので、
初めて耳にする、意外な母の一面でありました。


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