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2005.10.09

国勢の調査員

いやぁ、本件では
マジで長男に謝りたいですよ。。。


今までもそうだったのか、
今年が初めてなのか、
私の所属する契約会社にも、
数十人単位の調査員の依頼が来て、
オフィスに出向くと、私の隣の席の
担当者の麻衣子さん(20代前半/女性/仮名)が
ひとりで悲痛にテンパっている。


「どうしたの?」
「調査員なんですが、全然埋まらないんですよ(涙)…」
「何人?」
「あと40人!」
「げげっ、それは一大事!」


企業さんや地方自治体、公共団体に
大人数の依頼を受けても
期日を目前にそれがなかなか埋まらない苦しさは
非常によくわかる。


「いくらなの?日数は?学生でもいいの?」
「構いません。息子さんどうですか?」


ちなみにうちの長男(20代前半/学生)は、
我が社の登録スタッフである(笑)。
同じように、「試験監督補助」の仕事がなかなか埋まらないときに、
「あんたやる?」って聞いたら、友達数名を誘って応じてくれた。
彼は四六時中金欠なので、利害が一致したとも言えるが(笑)、
今回の国勢の調査員は、果たして彼に務まるのだろうか??


早速会社から、長男の携帯に電話してみると、
お金が欲しい同好の士が数名集まり
「俺たち、やるよ。」という話になった。


二日後の説明会には、全員マジメに参加して、
ひとしきりの説明を受けてた帰宅したのち、
賞状のような臨時の任命状を見せて
「今だけ公務員!」とはしゃいでいたのも束の間、
現実はなかなか厳しかった。。。


    *    *    *    *    *    *


長男達の担当は、一人暮らしの学生が多い地区である。
まず、居住者が家に居ない!!


手順では、予告の用紙が一回、
記入用紙が一回、そして回収が一回、
合計三回の訪問で完了となるが、
それらは皆、「対面&手渡し」が原則らしい。


だが、実際に居住者に会える確率は低く、
長男はすでに配布だけで3回も行っている。
(彼はある意味、責任感が強く生真面目である)


次に回収であるが、これまた同年代の若者の
無知と無理解に苦しむこととなる。


思えば前の調査は5年前。
長男も次男も中学生だったと思うが、
「これはね?」などと調査票を見せた事もなく、
解説も説明もしたこともなく、
夜のうちに書いて、さっさと翌日
係りの人に渡してしまったような…。


今、実家を離れ遠くで一人暮らししているのは
そういった5年後の子供達なのだ。


「10分ぐらいで書いてポストに入れておきますから」
と言われて、時間を置いて回収に行くと、
郵便受けには何もなく、
本人は外出した後で部屋も真っ暗。
「思いきりガックリ来るって!」という話を
今しがたまで茶の間で聞いていた。


居留守を使って出てこない人も10件以上居ると言う。
物売りか何かと思っているのか、
単に人に会うのが面倒なだけか、
直接回収が原則なのに、そこに人が居るのに
出てこないってのも、なかなか悲しいらしいです。


さっきは不在でも、今なら居るんじゃないか?と
何度も引き返すことも多く、なかなか帰る気になれない
らしいです。


部活を終えた八時過ぎ、
自宅からかなり離れた見知らぬ地区に
電車を乗り継いで出向き、
進まない回収に不安を覚えつつ
暗い住宅街をうろうろする様子は
聞いているだけで可愛そうに思えてくる…


    *    *    *    *    *    *


私の住む市の地元紙では、
数日前に、「調査員一挙に80名辞退!」という見出しが
紙面を賑わせていて、
個人情報保護法を盾に、
調査に応じない家庭や、
そもそもマンションの管理人が
建物への立ち入りを断るなど、
様々なトラブルで疲れ果て、
意欲を失って辞退を申し出る調査員が
後を絶たない事実が載っていた。


土日も部活に忙しく、
今日も早朝から出かける長男に
少々気になってちょっと聞いてみた。
「国勢の調査って終ったの?」

「終るわけないじゃん、あんなの!
まだまだ30件以上も残ってる!」

「どうしても直接会えないのなら、
郵送用の封筒を置いてきて
それで終わりにしたら?
最悪、それでもいいんでしょう?」

「あのさ、人が一生懸命やっているのに、
なんでそんなに水を差すような
投げやりな言い方するわけ?」

「……」

「だってだいたい、それでお金もらえなかったら
どうするの?それが心配なんだよ。」


いや、それだけじゃないな。
たぶん、できるだけ正当な形で
業務を全うしたいのだ、彼は。
それがあの人の、責任であり、
プライドなんだよな。。。


だけど、感情的になってくるところを見ると
彼も「そろそろヤバイな…」と、
相当気になっているのだろう…


    *    *    *    *    *    *


それにしても…と、思う。


昨日付けの地元紙夕刊では
「"酷"勢調査」という見出しで、
プライバシー意識の高まりや
セキュリティー完備のマンションの増加で
調査作業が非常に難航していると
再び記事になっていた。


「もうあきらめた」
「夜討ち朝駆けを繰り返す」などと
町内会経由で選出された年配調査員の
「二度とごめんだ」というコメントが載っていたが、
長男達は長男達で、
「学生がなんでやっているの?」と批判の声を浴びたり、
状況は様々のようだ。。。


一軒、一軒を訪問して、原則対面手渡しで
調査票を渡し、同様に回収する。


この方式そのものが、
現状すでに破綻しているんじゃないの?
これじゃ、国の勢い調査は回収率が下がる一方で、
回を追うごとに精度が落ちていくよね。


「国勢の調査は、統計法等の法令に基づいて行われるもので、
日本に住んでいるすべての人に申告の義務がある」
と言うけれど、だったら、もう少し宣伝していただくとか
何か工夫をしていただかないと、ちょっとねぇ^^;。。。


仕事を紹介したのはいいけれど、
明日も試合が終った後、疲れているのに
暗くなってから回収に向かうというので、
なんか、痛々しくてさ。。。


賃金は、50世帯標準で約4万5000円とか。
「いい社会勉強」と割り切るには
なんか精神的な負担が大きくて、気の毒だな。


まー、国も市も国勢も本当はどうでも良くて
単なる親馬鹿なんですけどね(笑)。


    *    *    *    *    *    *


余談ですが、長男も最近blogを持っていて、
仲間だけが集う、内輪のものらしいのですが、
開設後初めて、見ず知らずの他人から
日記にコメントがついたのが
「調査員」の話題だったらしい。


「いや、マジ、キツイっすよ~」というコメントに
深い同意のレスをつけたらしいです。


と、キーを叩いていると、まさにリアルタイムでたった今、
茶の間から長男が叫ぶ。
「お母さーん!!なんか俺のblog、調査員のネタに
かなり、トラックバック来るんだけど^^;!!」


「ネタとしては、かなりHITじゃない、これって(笑)?」
妙にうれしそうだ。
「それってスパムとか迷惑っぽいやつじゃなくて?」
「いや、全然。結構な本気なヤツばっか。」


「あっそう。。(笑)」
若いしピュアだし、こっちが思うほどじゃないのかな(笑)
いやそうでもないだろう。。。
100%の回収はすでにあきらめたみたいなので、
無理しないで終えて欲しいものです。


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