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2005.06.04

似て非なるモノへのストレス

前日に多少の確信はあったけど、
3日間休んでいたT君(30代前半/男性)は
4日目の木曜日には出社してきた!


よかった。。。心配していたのでほっとする。。


でも、この場合の"心配"って、
T君を案じているわけではなくて、
「このまま、T君が会社に来れなくなったらどうしよう…」
という、自分の不安だったりするので、
こんなときは、私ってゲンキンなやつだな^^;と、思う。


T君がひどい頭痛とそれに続く高熱で欠勤したのは、
職場でのストレスが原因では?と考えた私は、
彼から、「隣に座るのはツライ」と休み中電話で訴えのあった
物部さん(20代後半/女性)を移動させて、
右隣席を午後から出社する遅番勤務者の席に変える事にした。
まずは、とにかく席を離そう。


そうすると、その席は午前中空席になります。
その席に、朝のうちだけ私が座り、
就業後二ヶ月たっても欠点の直らない彼を
"再度教育?し直す!"という建前で(いや本音か(笑)?)
衆目の了解を取り付ける事にした。


彼の班の現班長である青りん(30代前半/女性)には
この件を前日に相談済みであった。


が、もうすぐご主人の仕事の都合で
辞めてしまう青りんに替わって
次期班長が決まっているレイちゃん(20代後半/女性)には
その旨をまったく伝えていなかった事に気がついた^^;。


おっと、イケナイ(笑)。
レイちゃんは次期OJT担当になる人だよ^^;。
レイちゃんには、いろいろな事を通して
今まで関わることのなかったリアルな現実を
今度はリーダーとしての視点から
いろいろ見て欲しいよね。


青りんとレイちゃんを呼んで、打ち合わせのため別室へ。
青りんは約束どおり、初めて聞くような顔で話を聞いてくれた。


青りんは、私が全幅の信頼をおいて頼りにしてきた盟友である。
人見知りが玉に傷で(笑)、スタッフさんの心に分け入るような
助言・指導はできなかったが、言えば話の通じる人であった。
この、絶妙な呼吸で動ける彼女を失うのは本当に痛いな…


だが、レイちゃんは集団の中で人に憎まれずに
絶妙に動く事が出来る才と魅力がある。
青りんにはとても至らない技術的な指導力を
必ずやキャラクターでカバーしてくれるだろう。


    *    *    *    *    *    *


さて、青りんとレイちゃんを前にして、T君についての話をする。


経験上、T君の今回の頭痛や高熱は
過去にリタイアしたスタッフの、初期の体調不良とよく似ており、
放って置くとそのまま出社拒否症に陥って、
退職してしまう可能性が高いと感じて憂慮している…
と、思っているままを述べた。


具体的には、右隣に座っている物部さんに対して
私にSOSのサインが出ており、とりあえず席を離したい、
と、述べる。


本当は彼の反対側の隣席で、
今目の前に居るレイちゃんとも
先週小さなトラブルがあったのだが、
そこには言及せずに、
物部さん一本に理由を絞ったつもりだった。


すると、レイちゃん、
「あ、その事なんですが、
実は物部さんと何度もしゃべっていて、
Tさんって、周りの言うこと全然聞かないっていうか
こっちがいくら、『そういうことはやっちゃいけないんだよ?』
と言っても、全然聞いてくれないんですよね。
もう、途中からは二人で怒ってました。」


あ、なるほど…。そうか、やっぱり。
こっちはこっちで不満があるわけだね。


「でもこの前、T君と同期で入った
Chemmyちゃん(20代前半/女性)と話をしたら、
T君、『やる事なす事、周りから止められて納得できない』
って、相当頭にきていたらしいんですよ。
随分、Chemmyちゃんに愚痴っていたみたいで…
なんか、アタシ達に逐一制限かけられているように
思っているみたいなんですよね。。。」


レイちゃんは、人を見る目と
コミュニケーション能力に長けている。
レイちゃんの状況判断に異論はない。
それもまた、真実であろうと納得する。
T君は、業界を歩いてきた人として、
それなりにこだわりが強く、
他の未経験な新人さんのように、
人の助言を素直に受け入れないところがある。


教えている事に対して、ひとつひとつ反論されたら
教える側もまたツライだろう。。。


    *    *    *    *    *    *


…そうだな。。。


ここ数日の記事を読返して見てもわかる通り、
私の発想と言動は、常にT君寄りだ。


それが、あまりに顕著に見えてしまっているなら、
彼女達の反発も招くだろうし、物事もうまくいかない。
今度はレイちゃんと物部さんの側に立って
見つめ直さないといけないね。
誰に対しても、公平じゃないと人はついて来ない。


    *    *    *    *    *    *


T君。。。


そう。確かに教えにくい人ではある。。。


基礎知識を重視した実務前の私の研修では
あれだけの理解力と真摯な姿勢を呈しながら
実務になると結構不満屋さん^^;。


でも、私は彼が好きだ。彼と同期の三人組の研修は
ぶっちぎりのT君と、基礎知識に劣るChemmyちゃんとのやりとりが
あまりに珍道中で(笑)、笑えもしたし、
T君は残りの二人の面倒を本当に良く見てくれた。


研修期間中は、私も併せた4人でよく昼食を一緒に取り、
彼のふるさとが、いかに田舎であるかという熱弁?に耳を傾け
日本語が使えない海外のオンラインゲームで
日本人同士のやり取りは、
「"konbanwa"と、ひたすらローマ字表記で日本語会話する!」
という話を、興味深く聞かせてもらった。MSXの話も聞いた。


そういう何気ない世間話にうなづくことで、
二者の間に信頼感が築かれていくのだが、
レイちゃんも物部さんも、始業時や終業時に
雑談をしている様子を見かけないな。。。
最初から違う人種と思って身構えているのかな?


いや、それもあるけど、責任感から気負いもあって
「仲間としてまず受け入れる」という基本を忘れ、
教え育てる気持ちにばかりが
先立ってしまっているのかもしれない。


    *    *    *    *    *    *


T君は、
「オレ、全然詳しくないのに初めからそう思われて
"詳しい人はこれだから嫌だ…"と嫌悪されるのは
誤解だ…」と言ってきているけど、それ、
T君の反論を承知で言えば、ちょっとかなり違うね(笑)。


だってさ~、「SSLの秘密鍵」の質問なんてのが
お客さんから来た日にゃぁ、
10人いる新人さんなら10人ともパニック状態になって
速攻、班長に走ってくるよ(笑)?


むしろ、その、"不明点は必ず聞きにきてくれる"
という確信があるからこそ、未完成とわかっていても
安心して実務に投入できるのに、
T君の場合は、なまじわかっているからこそ
お客さんと、どんどんディープな会話になっていく。


※だいたい、そんな調査依頼や質問なんて
※普通来ませんて(笑)。お客もレアならスタッフもレア^^;。

お客さんとMD5の話なんかしているのを耳にしたら、
そりゃ、レイちゃんも物部さんも
何が起こっているのか把握できずに、ヤバイ!ヤバイ!
と、顔面蒼白で横からストップかけるわな(笑)。ルールどおり、
「仕組・仕様に関わる詳細な話はお客さんにしちゃダメ!」と。


T君にしてみれば、まるで一般論の話なのに
なんでそんなにカリカリして頭ごなしにダメ出ししてくるの?
という感覚はあるのだろうね。


    *    *    *    *    *    *


でもさ。


新人さんであるならば、普通は先輩の言葉には
とりあえず従うよね?


「え?それって違くない?」と個人的に思ったとしても、
それが就業先の厳然たるルールであり、
よく考えてみれば、違和感は好みの問題で、
その運用でも現場が問題なく動いているのなら
しぶしぶ遵守しつつ、そのうち少しずつ
周りと意識が合っていく…てのが、
だいたいのパターンじゃないかい?


そこを、この頑固さはなんだろう?


    *    *    *    *    *    *


T君、本当は素直でマジメで仕事には誠実な人だと思うんだ。


もし、彼が、たとえば清掃の仕事なんかについてみたら?
と考えてみる。
(次男が清掃のバイトだったので、それしか思いつかなかった(笑))


床のワックスのかけ方、窓拭きの仕方、仕事している人への配慮…
「人の通らない机の下は、その上にまたワックスをかけると
次回の剥離が大変だから、そこは無視していいよ。」
と先輩に言われたら、「わかりました」と素直に守るだろう。


あー、そうなんだ!
これは、「似て非なるモノへの抵抗」なんだな!と気がつく。


    *    *    *    *    *    *


「似て非なるモノへの抵抗」


あはは、そんな法則どこにもないよ(爆)。
でも、私の心の中には確固としてある。


もっと長く書けば、
「似て非なるモノへは抵抗感が強く転向にストレスを伴う!」
という実感かなぁ(笑)?。


あのですね。
私は以前Macユーザーだったわけですよ。
(印刷・広告業界だったから。)


ですが、今の仕事に就いて初めて
世の中にどれほどWindowsが浸透しているかを思い知り、
この仕事で生き延びるためには一刻も早くWindowsに慣れる事!
と、痛感して研修中にジャックスカード24回払いで、
そっこうWindowsPCを買いに走ったヤツなんです^^;。


そして、Windowsなるものに始めて触った結果(当時)、
「アイコンに色をつけることが出来ないっ!」
「何かをダウンロードしたときに
いちいち保存先を意識しなくてはいけないっ!」
などの、それまで当たり前にやっていたことや機能がないことで、
ヒジョーに不満に思ったわけです。
つまり、Windowsに愛を抱くことが出来なかった。


え?これもできないの?あれもできないの?
この作業はこんなに面倒くさいの?マジで?
…と、不満ばかりが先に立って、
とてもとても、素直になれませんでした^^;。


で、そのとき考えたわけです。


これが、最初に出会ったPCであったなら、
もう少し素直に(笑)、純粋な興味と一途な好奇心で
何に首をかしげることもせずに、
淡々と精進したと思うんだよね。


まぁ、今となっては、
つまらない事にこだわっていたな^^;、
とは思いますけど(笑)。


でも、そのときに悟りました。
同じ"PCを操作する"という作業に変わりはないのに、
OSが違うだけで、こんなにやりにくさを感じている。


人は、「たとえMacでも、パソコンの操作がひととおり出来るなら
Windowsだって問題なく使えるようになりますよ。」
みたいな事を言うけれど、それは、ある意味当たっているけど
ある意味、間違っている…と。


似て非なるモノへの取組みは、
それをまったく知らない人よりもストレスを感じやすく、
また、過去の経験が
自分の中のスタンダードになってしまっている事で、
最初は拒否感を抱きやすいかも。
かつ、それが障害となって習熟に支障を来たす事もある!
素直になれないのよね^^;
…とかいろいろ(笑)。。。


一般的な事に当てはめてみると、
転職なんかは、まさにそのいい例なんじゃないのかな。


何かにキャリアのある人は、元々の好みや、
慣れている安心感と、採用時の有利性で、
前職と似たような業界を選択するけれど、
だからと言って、次の仕事での習熟が
決してスムーズに運ぶわけではない。


要は気持ちの問題だと思うんだけど、
「これって変!こんなのおかしい!」と
普通よりも感じやすいですよね。


だから、「同じように見えて、実はちょっと違う」という事実は
甘く見てはいけない転職時の大敵なのだ^^;。
特にIT関連の業種は、最初の会社を辞めた後は、
転々としている人が多いようにも見受けられるが、
その原因もまた、そのヘンにあるのかもしれないね、たぶん。


    *    *    *    *    *    *


うん、そうだ。。。


T君は今、その見えない心理的な壁を
越えられないでいるのかもしれない。
その壁を乗り越えていくエネルギーの源(みなもと)は、
「オレはイケている!」と実感できる
現場経験と優越感だと思うんですが、
レイちゃんも物部さんも、
IT関連業経験者には接したこととがなく
彼の大きな価値を理解し得ない。


彼が二人に前職の話をしたところで、
彼女達はT君に畏敬の念は抱かないだろうな。
「なにそれ?」で終ったらつまんないよね(笑)。


私が働く企業さんの同じフロアに
偶然、以前T君と一緒に仕事をしたことのある人がいた。


その人曰く
「彼、仕事、できますよ。かなりイケますよ。」


そう、それは私にも十分わかっているのだ。
だからこそ、もっともっと活躍の場を広げて
私達のグループにいなくてはならない人になって欲しい。
私はT君の力が欲しい。T君を必要としている。


なので、T君がその良さを発揮できずに腐っている事は
ゆゆしき事実だなぁ、と思うのである。。。


    *    *    *    *    *    *


今週は金曜日にも、新商品の全体説明会があった。


納得の行かない部分が多々あったので^^;、
私も質問を連発したし(笑)、ほかのメンバーもよく発言した。


こんなとき、コメントを出すのは、
就業経験の長い古参のスタッフが多い。
内容も新人さんには付いて来れない
専門的で詳細なものが多い。


それに混じってT君が、二、三質問をした。(を!)
彼の疑問は、もっとも至極で的を得ている。


そう。そうだよ。
先週左右に付いていたレイちゃんや物部さんの事など忘れろ(笑)。


先頭を突っ走る経験豊富な先輩達の言葉を聞いて、
彼らには高い能力と意識があることをわかってください。


同時に、質疑応答の場を利用してどんどん発言をし、
自分が決して"イケていない"ヤツではなく、
むしろ先頭を走れる人間である事を
十二分にプレゼンテーションしてください。


私の願いはそこにある。
上を見てよ。
足元の諸事雑事に煩わされるんぢゃないよ(笑)。


    *    *    *    *    *    *


…と、ここまで書いて、
T君は、レイちゃんにも物部さんにも
「オレよりは、モノを知らないな?」という印象があるはずなのに、
決して二人をさげすんでいない事に気がつく。


そか。先輩の言葉に忠実であろうとするからこそ、
それまでと勝手が違って反感を持つのだね。


でももう少し。もう少しここに居なよ(笑)。
今回はもうちょっと長居しようよ(笑)。
ウチラの仕事、なかなか面白いですよ?
きっと気に入ってくれるはずと思ってるんだけどな。


「へぇ、面白いな…」と心底感じてくれるまでは
キミはここを辞めちゃダメな気がしているんだけど、
それも私の身勝手な言い分なのかな。


人を育てるということは、思い悩んだり思索をめぐらしたり
けっこうハイテク?な作業ですけど^^;、
そんな担当者の気苦労を知ることもなく、
ある者はあっけらかんと明るく育っていき、
ある者は様々な事情で職場を去っていく。


それもこれも、抗いのできない
人の世の歯車なんだろうね。


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