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2005.06.01

研修は私でないほうがいい(2)

月曜の夕方にこの記事を書き始めてから二日経った。
そう、今日は水曜日。


激しい頭痛で休んだT君は、翌日、
今度は39.2度の高熱を出した。


頭痛で休んだ初日月曜の夕方に
T君からもらった電話の内容は、実は
私にとっては、そんなに「悪い話」じゃなかった。。。


今、先週感情の行き違いがあったレイちゃんとは
反対側の隣にいる、物部さん(20代後半/女性)が
どうにも我慢できないのだという。
彼女の隣にいると、ツラくてしょうがないのだ、と。


え?そんなこと?だったら席替えで解決じゃん^^;!



話によると物部さんは
T君に対して、非常に冷たくてキツい物言いをするらしい。


「レイさんも、オレのことは嫌っていると思うんですけど、
オレ、別に人に嫌われるのはいいんです。
でもぷらたなすさん、なんですかぁ?物部さんって?
あの人って、いきなりキツくないですか?
オレ、隣にいてチョー苦しいんスけど…」


悪い子ではない。私には心を開いてくれる。
ただし、合う人とそうでない人の差が非常に激しい。


所属のシフトメンバーとは楽しげにやっているが、
昨年に合併して一緒になった、日勤メンバーの女の子とは
はなしをしているのをまるで見たことがない。
見ようによっては、いつもツンツンしていて、
かなり近寄りがたいキャラクターだ。


お客様でも業者でも営業担当でも、
少しでも感情的な物言いをしてくる人には
すぐに怒ったような話し方に豹変して
テンションを上げて相手を突き放そうとするので、
名指しのクレームをよく作る。


本当は、笑うといつものすまし顔がキュッと崩れて
幼い表情になり、結構チャーミングなんだけどな。。。


だが、T君の言い分にはとても共感を覚えるところがあった。
私の心の中の課題を指摘されたようで、ハッとしてしまう。
彼女のことはいつも気になっていて、
なんとかしなくちゃ、なんとかしなくちゃ!と、思いながら
安定することがない日々の中で、なかなかそれができないでいる。


    *    *    *    *    *    *


「あ、それやめて!」「それはしなくていいから!」
「これは自分で全部やってくださいねっ!」


一日中、やることなすことに横から逐一そう言われたら、
確かに強いストレスを感じて、具合も悪くなりそうだ。


でもでもでも、元々そんな人じゃない。
「そんな人じゃない」から、青りん班長も隣に据えたのだ。


    *    *    *    *    *    *


この頃、私は自分が研修を担当しないほうがいいのじゃないか?
と、強く思い始めている。


私は人の世話を焼くことが好き。話すことが好き。
教えることも、教えてもらうことも好き。
興味があることならどんどん覚えたいし、
何よりも今の職場と、今の仕事が好き。


しかし。。。
現場に入る前の新人さんが、そんな私にまず触れてしまうのは
まだ見ぬ職場と業務に、過大な期待と夢を抱かせたりはしないか?


興味を持って欲しいから、わかる人には
技術的に突っ込んだ話もするし、
みんなと仲良くなりたいので、
職場の詳しい後輩に教わった話をベースに
共通の話題を持とうとする。


が。。。
同じグループの仲間達がすべて私のような人間ばかりではない。
人嫌いの人や、性格のキツイ人、やる気のない人、
業務へのテクニカルな土台があまりない人…


キャリアのある人にとっては、なまじ私がいい研修を心がけ、
彼らの興味を完全にすくい取って意欲をかき立てたとしても、
毎度、最後までケアできずに放り投げる形になるのなら、
最初から面白くも何ともない研修に慣れてもらって、
「どうせこんなもんさ…」と苦笑しながら割り切ってもらったほうが
何かに腹が立ったり、急激に盛り下がったりすることなく
淡々と仕事を続けていけるんじゃないだろうか…


そんな、自分が研修を担当することの弊害を
最近すごく思うんだよ。。。


また、特に女性陣は、
自社商品・自社サービスについての知識は一級品だが
それがどういった技術と仕組で作られているのか?までは
よく知らないし、わからない。興味のない人も多い。


技術的な知識と経験に長けた新人がやってきても、
彼らの納得と共感を得られるような教え方を誰ができるのか?


スキルのない私が彼らと話しができるのも、
興味を一にする後輩達に、たくさんの事を教わって
自分でもいろいろ実際にやってみて、失敗したり成功したり、
それで、かろうじて付いて行っているようなものである(笑)。


頼みの男性陣は、腕は立つけど
人を教えるにはこだわりとクセが強すぎ、
クセがなく適任と思う人には、今度はスキルがない。


そう、結局技術力がまだまだなのだ。
技術がないから、技術のある人を教えられないのだ。


結果、なぜ駄目なのか?なぜやってはいけないのか?を
理路整然と説明できずに、頭ごなしの指導になってしまう。


自分より能力が上の人間に対して自信がないから
豊富な知識や経験からそこはかと匂う
多少の嫌味?に過敏になって必要以上に嫌悪し、
つい、力づくで自分たちのやり方とカラーに
従わせようとする。


人はどこかが一部でも自分より勝っている人がいると思えばこそ
正当に評価されたいと願い、集団での位置取りを気にする。
どの先輩やどの上司よりも自分のほうが上であれば、
相手の至らなさだけが目に付き、不満が募っていくばかりだ。


「ぷらたなすさん、オレ、
周りが思うほど全然詳しくないっすよ?
それを、みんな、二言目には
『スキルがある人はこれだから困る』みたいな言い方をして、
まるで必要がない人間に接するような態度で、
『そんなに嫌なら、だったら、オレ、辞めればいいんですか?』
…『それじゃ、辞めますよ?』って、マジで思いましたもん。。」


「オレがいない間はうまく回っていたわけだから、
オレがいることで、みんながそんなにイヤなんだったら…
だったら、オレが辞めるしかいい方法はないですよね?
だったら、オレ、いいです。居なくなります。」


    *    *    *    *    *    *


あぁ。。耳の痛い言葉だ。
能力を見込んだ人を、せっかく大事に育てて現場に渡しても
現場側に彼らを受け入れる高い意識とノウハウがないのだ。
これじゃ彼が孤立してしまう。
彼は今、職場の中で、自分の存在意義を見失ってしまっているのだ。


幾分短絡的ではある^^;。。。
でも今はそうとしか感じられないのだろう…
私を通じてせっかく膨らんだ仕事への意欲が、
ハシゴをはずされるような失望で下落の一途をたどってゆく。


あー、なんとかしたいよ、もう少し。
業務社員なんかやめちゃって、
外出や採用・面接・勤怠管理などに携わらない
完全現場担当になりたい。もっと勉強もしたい。


でもなぁ…私一人が努力したって駄目なんだ。
私以外のスタッフに技術とノウハウがつかないと
グループ全体がよくなっていかない。
そのためにも、T君のような人に早く育って欲しいのに、
「卵が先か?鶏が先か?」の水掛け論のようで
なかなかうまくいかない。悪循環だな。。。


    *    *    *    *    *    *


T君は不安定な要素が見え隠れする人だけれど、
今まで体調に異変を来たしてリタイアした新人さん達とは
確実に違う。


自分の健康が害される前に、
こういった不満をきちんと口に出して伝えてくれる。


過去、ストレスで30キロ痩せてすい臓まで病んだ経験は
メンヘル系のそれとは、意味合いが少し違っていて
彼を十分用心深くさせているのだ。
体がおかしくなる前に、問題を排除したい意思がある。
なんか、もしかしたら大丈夫かな?(わからないけど)


「この話、青りんに相談してもいい?」
「いや、ダメッすよ。ぷらたなすさんだから打ち明けているのに…」


そうか。残念だな…
でもそれ、詰めが甘くない?


こういう話は各班長に公にして、
本当はみんなで考えていくのがいいのだ。


今一番いいのは、青りんと私とレイちゃんとT君が
4人顔を揃えて、忌憚のない率直な本音を
語り合うことだと思う。それが原因で何かが破綻して
彼の退職が早まることになったとしても、
それならば私は不安も後悔も残らないだろう。
でも…せっかくの信頼を裏切るわけにも行かないか。。


本件、契約会社の細川さんには概要を伝えて相談し、
長々と話し込む。


また、やはり思い直して、T君を裏切らないような言い方で
青りんにも相談する。
青りんは、T君と物部さんの問題は、
こちらから言い出さなくても、すでに気がついていた。
何を持ちかける前に、「席替えしよう」と、
向こうから言ってきた。さすが青りん♪


T君の隣には再び私が座ることにする。
「T君、ここはひとつ悪者になってくれない?」
「?」


「T君は先週お客様から名指しで苦情を被った。
その内容が、あまりにレベルが低くてダメダメなんで
私がもう一度特訓して、一から叩き直す事にする。
これでどう?突然の席替えの理由としては(笑)?」


「あ、別にいいすよ(笑)。つか、それ、オレ、
全然"悪者"になってないじゃないっすか(笑)?」


「まーいいから(笑)」


そう、技術知識に偏りがちだったT君の発想を
対応スキルにぐいっと引き寄せる、
これはいいチャンスでもある。
転んでも、ただでは起きないぞ(爆)!


    *    *    *    *    *    *


今朝、T君から6:00過ぎに電話が来た。
たぶん、今日も休むという連絡だろう。
案の定そうだった。


熱は37.9度まで下がり、だいぶいいらしい。
来いと言われれば行けなくもない…
みたいな言い方だったが、敢えて、休め!と指示する。


次に職場に来るときは、心身ともにいい状態で来て欲しい。
なぜなら、今度は以前よりも厳しくやろうと思っているからだ。


席を替えた件、それから明日以降私が「特訓」する件、
その他、T君の話を受けて取った対策のあれこれを伝える。
明日は来れるんじゃないだろうか。この感じだと。


「申し訳ないけど、来週は観念して私の弟子になって下さい」
と、伝える。


「言って置くけど、私、厳しいからね(笑)」


「あ~、じゃぁ、ブツブツ言いながらやります」


「何よ(笑)、『ブツブツ』じゃなくて
『ブツ』ぐらいにしておいて(笑)。」


「え、ブツブツ言ったとしても、オレが言われたことを
やらなかった、ってことはないじゃないですかっ!」


「まーそーね^^;。。。」


病院で検査をして、医者からは「風邪じゃない」
と言われたそうだ。
ウィルス性のものではない。血中成分のバランスが
かなり崩れている。疲労じゃないか?との見立て。


そうだよ。そんなの、とっくにわかっている。
これが風邪のわけがない。
ビタミン注射なるものを打ってもらって帰宅した由。
ビタミン注射??なんだよ?それ(笑)。


「インフルエンザの検査した?鼻の粘膜、綿棒でこするヤツ^^;?」


「しました。それで、おれ、鼻血出たんっすよ。」


「え?鼻血(笑)?血の気が多いんじゃないの?」


「いや、粘膜が薄いみたいなんです。」


「ふーん。。。」


鼻血か…


鼻血ね^^;…


どうして鼻血の話題が
気持ちを明るくさせるのかわからないが(笑)、
この3日間の暗鬱な気持ちが、
すーっと消えていく。


まだまだこの先はわからないけれど、
この記事の続編を書くことにならなければいいな、
と、心から願って明日を待つことにする。


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コメント

ぷらたなすさん、こんばんわ。

ぷらたなすさんは、おかあさん的存在なんじゃないかと勝手に思っています。
そういう人が職場にいてくれると、安心します。

帰ってくるところがあると・・・・w

fkさん、こんばんわ!いつもコメントありがとうございます。大変うれしいです!

> おかあさん的な存在
実生活でも"お母さん"なので、お母さん的なプレゼンテーションしか取れないんです(笑)。いろいろ愚痴も書きますけど、私、職場のみんなのことが大好きなんですよね。

他の職場でうまく行かなかった人も、傷ついた人も、ここに来て職場での楽しさや、厳しさを乗り越える達成感を経験してくれて、仕事を通じての幸せも感じて欲しいなぁ…なんて、思ってるんですけど、これがなかなかうまくいかないですね。

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