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2005.05.13

かかわりたい任せたくない

あー、今週も終わった!
私、今日退社する直前まで
明日が休みだって全然気がつかなかったヨ^^;...
なんか、儲かった気分♪(変な理屈(笑) )

「明日は休みだ!うれしいな。」なんて思ったの
何年ぶりだろう。
たぶん、珍しく19:00台に家に着いて、
家族の中で一番乗りの帰宅だったからだね。
次々帰宅する家族に、すぐにご飯を出せるなんて
久しぶりだよ。家事の進捗も良くて(笑)、もうPCの前(爆)!

この頃、いろいろな肩の荷が、
次々と降りていくような気がする。

    *    *    *    *    *    *

さて、今週は、火曜日に
新人のタツノ君(30代前半/男性)が休んだ。
「おなかの調子が悪い」と、当日午前6時にメールをもらい、
その時間は、当然起きているので即レス。
欠勤連絡をメールでは済まさないことにしてあるので、
「起きてるよ」と返したらすぐに業務携帯に電話が入った。

電話を切った後、ものすごくいやぁ~な感覚が私を襲う。
私は今や「欠勤連絡恐怖症」なのだ。

たった一本の欠勤の電話を最後に、連絡が途絶えたり
そのまま体調不良が回復せずに職場を去ったり、
次の日、突然「辞めたい」と言われてしまったり…
長年の経験で、マネージャーとして
その落ち着きのない心境たるや、筆舌しがたい。

先週一週間は、ずっとサポートで横に付いていたが、
今週からは、新たにまた、次の新人研修が始まったため
やっと独り立ちした滑り出しを自分でフォローすることができず
班長の青りん(30代前半/女性)に、先生役をバトンタッチして
現場を抜けたその翌日だった。

昨日、何かあったのかな?
青りん、すごくいいヤツなんだけど、
人見知りがつっけんどんに出ちゃって
不安がちな未経験者の新人さんを教えるには、
向かないんだよね。

それに私も、興味を持ってやってもらえるように
「なるべく面白そうな仕事をドンドン振って。」
なんて、彼女にお願いしてしまった。
「え?いきなり?」
そう。そのほうが向いていると思ったんだよ。
疲れたのかな。おなかが下るって、それ、
絶対に精神的なものだよ。やばいよ。

あー、なんかすごく不安だな。
タツノ君、高い能力を持った期待の新星なんだけど、
スキルの高い人に限って
不慣れなことには、とても臆病なんだよ。
塩沢君や、絵梨ちゃん(参考:「精神の闇」)や
ツトムさん(参考:「IDカードを返してください」)の
二の舞にだけは、絶対しちゃいけない。
したくない。

最終的にはご本人の資質によるものとわかっていても
こちら側の工夫と努力でなんとかなるものなら、
少しでもなんとかしたいのだ。

一本の電話で、めまぐるしく思惑が揺れてしまう。

    *    *    *    *    *    *

新人さんの性格や考え方は、本当に人それぞれだけど、
マジメな態度で意欲的に取り組むタイプの新人さんが
ある日突然、しかも入って間もないうちに休むのは、
本当に、悪いことの前兆なんだよ。。。

私は昨年、他の部門でその前例を見過ぎた。
自分の担当内ではそうならないよう気を配っていたのに
やっぱり、彼も、ダメなのか?と、つい悲観的になる。

「タツノ君、今日お休みね。おなか壊したんだって。」
出社してそう皆に伝えたときに、
ヤバ!と思う人はおらず、青りんに
「昨日のアタシの指示がまずかったわ…」と
反省の弁をのべても、「あ、そう?」と、
特に不安を感じている様子はない。

ただ、私と、そして、昨年早期退職者が続出した
その部門から移ってきた新人の女の子二人だけが
さっとお互い目を見合わせて、無言で予兆を感じ取っていた。

    *    *    *    *    *    *

が、その心配はあっけないほど杞憂に終わってしまった(^^;。

「いやぁ、腹こわしちゃって^^;~!」と、
頭を書きながら、普通に出社してきたタツノ君を見て
思い切り安堵する。良かった~。。。
新人の女の子二人も「ダメじゃーん」なんて
明るくからかってあげている。

だが、私の不安は解消されたわけではない。

「前の日からずっと腹の調子悪くて、明け方
やっぱこれ、ダメだわ…と、ぷらさんに連絡して…
医者にいったら、『食あたり』って言われましたわ(笑)」

「ニ、三日前の刺身とか食ったんじゃないの(笑)?」
(※実はそれ、私です(爆)。でもなんともなかった^^;)

「いや、水が悪かったみたいです。
俺んち、ほとんど水出さないんで。」

ははは!でもね、ストレスが重なると
人の抵抗力って落ちるのよ。
普段と同じ事をやっていても
風邪を引いたり、おなかをこわしたり。。。
今日は朝礼後、すぐに研修室に向かわずに
ちょっと様子を見てみようかな。

    *    *    *    *    *    *

自分の席で、本日分のメールをチェックしながら
タツノ君の様子をうかがう。
あ、お客様から調査依頼の電話が入ったようだ。

「調査依頼」と言っても、簡単なものなら
話を聞いただけで即答できる。
タツノ君に、その技量は十分ある。
でも、営業や販売の経験がないので、
それを周りの先輩達のように
スマートにカッコ良く説明することが出来ず、
自分で自分に苛立っているようだ。
まずは、普通の言葉でいいのにね。

言葉を選んでいる間の悪さが
隣の青りんに伝わって、
青りんも、どうも見ていられないようだ。
青りん、そのぐらいは許容範囲だ、辛抱だよ!

「こう言って。次、こう言って!」
言葉がたまにつっかえるタツノ君に業を煮やして
青りんが、横から逐一助言しているけど、
彼女、少しイライラしているようだ。

青りんはさぁ、入ってきたときから頭が切れて
すごく仕事ができるんだけど、その分、
自分とすごく差のある
レベルの低い人の気持ちが理解できず
どうしても最初から、高いものを要求しちゃうんだよね。

電話が終わったようだ。
「えーっとね、タツノ君、私は今のを聞いて
ちょっと、あまりに”全然まだまだ”なんで、
今日は実務を止めて、練習に切り替えることにします」

ひぇ~!、ダメだよ、そんな言い方しちゃ。
「あまりに全然まだまだ」、それは言っちゃダメだって。
彼、そうでなくてもカンペキにこなしたくて一杯なのに、
自信を無くして、業務に拒否感を持っちゃうよ?
今までの、タフで明るい女性の新人さんとは
全然違うんだって。誰も気が付かないけど、
昨年の塩沢君と同じタイプだって。続くともどすぞ?

で、練習。

「あ、違う!」「そうじゃなくって!」
「遅すぎっ!!」

うーん、マズイ、マズイ、マズイ、マズイ…
こりゃ、絶対まずいわ!
こりゃ、絶対ダメ。
タツノ君には、それは駄目。
すでに実務についている先輩達にはそれでよくても
ひよこ状態の新人さんには、責め苦のようなものだ。

全員初心者で先輩もいなかった過去の私達と違って
これからの新人さんは、完成している技能集団の
中に入っていく「迷い」と「猜疑心」で一杯なんだ。
肯定して、認めて、誉めてあげて、
受け入れられている安心感を抱かせて上げないと、
繊細な人なら、本当に、崩れちゃうよ?

同期の2名の女の子に対しては、全然感じないのに、
彼に関しては、なぜそのように思い、OJTを過ぎてからは
ずっと、安心できない気持ちを抱いているのだろう。

そう、きっとあまり楽しそうじゃないからだ。
彼の元々の好奇心を満たしてあげていないからなんだろうな。
うん。そんな入り口の所でいつまでもウロウロさせたくない。
早く面白いところにたどり着いて欲しいんだ。
タツノ君の興味と意欲が失せてしまう前に。

    *    *    *    *    *    *

後ろ髪を引かれる思いでノートPCの電源を抜き、
資料と一緒に抱えて、研修室に向かう。

なんとかしなきゃなぁ。。。
このままじゃ、やっぱり彼、つぶれるかもなぁ。。。
でもなぁ…、青りんになんて言おう。
「人によってやり方変えろって言うの?」
「それって、特別扱いじゃない?基本は基本。」
たぶん、そう言うだろう。それ、実は正しい。全く同感。

でも、そうじゃなくて新人さんへの表現とか言い回しとか
教える側の態度とか、そういうプレゼンテーションの
問題なんだけど、それ、彼女の苦手なところだしなぁ。

それに加えて、数々のリタイアスタッフを見てきた私は、
今まで時間的に不可能で、放置せざるを得なかった反省を元に
今回は、かなりがっちり新人を身につけて育てている。

朝、世間話をして盛り上がったり、研修グループで
一緒にお昼を取ったり、スモーカー同士で連れ立って
冗談を言い合いながら喫煙室に向かう様は、
まるで私を中心とした楽しいサークルのように見えて
彼女にとって決して面白いものではないだろう。
そこへの、反発も少なからずあるのだ。わかってるよ。

こんな言い方をしては元も子もないが^^;、
アヒルの雛と同じように、
新人さんは、最初に親身に世話を焼いてくれた人に
真っ先に忠誠心を持ったりするのだ。

それって、ぷらちゃん、いいとこ取りだよね?
あとで引き受ける私達の身にもなってみてよ?
という、彼女の心の声が聞こえてきそうだ。
(そんなつもりは、全然無いけどそう思われても仕方ない…)

この件で話し合いを持ったらけんかになるだろうか?
もう少しで退職する青りんと、今さら対立もしたくないが、
やっぱり、今の私の率直な気持ちは伝えたい。
青りん、わかってくれるかな?(私も怖いのだ)

今、ウチの班の最大の課題は、
新人を育てることじゃなくて、新人が"辞めない"ことなんだよ?
媚びる必要は無いが、
暖かい関与の手は伸ばし続ける必要がある。

本当は、最後まで自分でかかわりたいよ。
今、誰かに任せる事ほど、もどかしいことは無い。

    *    *    *    *    *    *

退社前に班長なのでひとりで残っている青りんに声をかけた。


「青りん、タツノ君、調子…どう?」
案の定、
「これもできないしさぁ、あれもやらないしそれは確認しないし…」
と、不満が山のように出てきた。
青りんに、タツノ君の高スキルは全く見えないのであろうか?
少し雑談をすれば、ウチになんか来てもらえるような
人じゃないって、すぐわかるのに。。。

そ、好きな事の話をたくさんして、そこから
お互いに力量を認め合ったその土台の上に
教えるものと教えられるものの人間関係が
乗っかっていけばいいんだけど、
実は繊細で傷つきやすくちょっと人が怖いのは
誰よりも、青りん自身なのだ。

彼女自身が
「アタシ、人に教えるの、向いていない」って
それを一番よくわかっている。
青りん、元々は引っ込み思案で臆病なんだよね。
初対面の人には、自分でついたてを立ててしまう。


新人さんを、新しい仲間として心から受け入れてくれて
そして、愛してくれる様子が目に見えないと
私は、どうにも不安で一杯だ。

青りん、新人さんが隣に座っても、決して自分からは
"声がけ"とか、しない(できない)しなぁ。。。
それは拒否されているような誤解を招いて
女性は良くても、男性の場合は
スキルのある人ほど、ガチガチに緊張しちゃうし。

社員さん?青りんの性格…知ってます?
社員さんは、私達契約社員の微妙なところをわからない。
いくら企業さん側が最近変えたフローであっても、
そのまま素直に従うにはやっぱり抵抗あるのよね(^^;。

実務から少し離れてしまった私には
今以上の指導はたぶん無理かもしれないけど、本来なら、
そこをみんなで臨機応変にカバーしあってきていたのに、
最近、社員さんが私達に対して
ヘンなところで主導権を取ろうとしているのが
裏目に出てばかりだ。餅は餅屋だ^^;。
口の突込みどころが違うよ(笑)。

    *    *    *    *    *    *

私の気持ちを全部伝えても、
やはり、青りんは納得がいかないふうだった。
「でも」「だから」…と、お互いの言い分がかみ合うことなく
不完全燃焼のまま、私に契約会社から電話が入って
物別れとなった。

そのまま残っていると、私のPHSに青りんからメールが届く。
「明日から(逐一細かい)ダメ出ししないように気をつける。」

「無理言って、ごめんね。」と
別途、目前のPCの方から即レス。
(職場内は、私用の携帯・PHSの持込は本来禁止なんで^^;)

「いんゃ、ぷらちゃんは無理言ってなんか無いよ。
新人は出来ない事が多くて当たり前なのに、
アタシはどうしても自分の視点ですすめちゃうことがあって…」

おっと、今、自分のPHSを見ながら書いているが、
これじゃ、全文原文記載になっちゃう(汗)。

すまん、青りん,、いつもそうやって、
自分の性格に反するようなことでも、
私の言い分に折れてくれて、
私の考えを理解しようとしてくれるのだ。

いいヤツだよ。
いつも負担をかけちゃって。。。。

なんだか、お互いの気持ちを吐露しあったら、
少しずつ任せても大丈夫な気がしてきた。
(私も、ゲンキンだな(笑)。気持ちの問題だったのか(^^;??)

これでもしうまくいかなかったら、
私は痛恨の大後悔をするかもしれない。
あのときに、強引にでも…と。

が、人を信頼して任せる事をしていかないと
このままじゃ、私のワンマンチームになっちゃうもんね。
今度は、いい指導者を育てていくスキルを
私自身が身に付けなくちゃいけないんだな。
そっちのほうが難しいな。。。

    *    *    *    *    *    *

今日、終了時間間際に別室で研修中の私のPCに
青りんからメッセンジャーが届く。

さっき、タツノ君、「またあなたに調査をお願いしたいから
名前を教えて」ってお客さんに言われた!!!!!
これできっと自信つくよ!今日は、ルンルンと家に帰るかも!!

逐一青りんから飛んでくるメッセンジャーの中で
これって早くも最大の収穫だね!!青りん、ありがとう!!!
いつも、あなたには、頭が下がる(涙)。。。
こっちの研修も、やっと波長が落ち着いてきて順調です。

まだまだどんなアクシデントがあるかわからず、
前途多難に変わりは無いけど、
みんな、健やかに、そして幸せに育っていけばいいな。
いつも心からそう願っています。
新人全5名が必ずや強力な戦力となってくれますように!

 




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コメント

私の場合、新しい人が入ってきたら、最初はそんなに色々なこと出来ないだろうからと馬鹿話をたくさんさせてまずはリラックスさせます。
そこで、褒められて伸びるタイプ、褒められると伸びないタイプを見極めるようにします。
それで褒めたり叱ったりしながら、最初に行き詰まっていそうなタイミングで愚痴を吐かせて、方向性を示してあげます。
まだあまり社会経験のない人はこれである程度伸びてくれます。
転職組はそれが通用しなくて、難しいとことはあるんですけどね。
人を育てるって難しいですよね。
「こいつが育てば俺が楽になる」と思うと、見捨てないで頑張ることが出来ます。。。。
一番困ったのは、方向性を示してあげて励ましてあげたら、鬱がひどくなった人がいました。
さすがに、鬱を持っているとは思っていなかったので、こちらも辛かったです。

気が付くと、教えることで自分も成長させられていることが多いです。
人間完璧にはなれないってことですね!

daisukeさん、おはようございます。

> 馬鹿話をたくさんさせて
そうなんです!でも、そういったことが苦手な人に途中から任せなくてはいけない大きなジレンマで長文になっちゃいました^^;彼女ばかりでなく、別部門の研修で、私から現場に手渡したときに崩れる人が多く、雰囲気の違いがその原因なら、逆に「私は教えないほうがいいのでは?」と会社に替わりの講師を打診したりしました。

> 鬱を持っているとは思っていなかったので
ここは私が最近一番気を使っているところです。私達の場合は「習うより慣れろ」と、ろくな研修も無くポンと現場にいきなり放り出されて、結果としてそれがとても良かったんですが、やはり人を良く見て慎重に行かないと…。私以外のスタッフは案外その辺に無頓着なんで、こちらが見てヒヤヒヤします。

> 「こいつが育てば俺が楽になる」
あはは!私は新人さんを育成しても、自分への見返りはまったくないんですが、100%転職者で成り立っている職場で「ここに来てよかった」と、たくさんの人に感じて欲しいですね。契約社員ですからいずれ去っていく人もいるわけですが、ここで仕事していた期間がいい思い出になってくれれば、と、いつも考えてます。

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