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2005.05.29

人の融合に1年かかった

金曜日は、5月一杯で退職する
弓月君(20代前半/男性)と、
3月以降の新人さん5名(20代前半~30代前半/男女)の
歓送迎会だった。

翌土曜日に次男の野球の応援があったため、
いつものように車を置いて帰るわけには行かない。
「ダメダメリーダー」ぶりを遺憾なく発揮できずに、
私としては残念だったが(笑)、
「えっ!!ぷらさんがウーロン茶なんてっ!」
と、新たな話題を提供できた…のかな(爆)??

参加人数は課長・主任・社員さん達ほか
私達契約社員が20名以上で、総勢30名ぐらい?

契約会社営業所での
星野君(20代後半/男性)の新人研修終了後に
自分だけ別行動で遅れて駆けつけたら、お約束どおり
「主任が着く前に、乾杯のリハーサル」とか言って(笑)、
もうすでに、いい感じでわいわい盛り上がっていた。

    *    *    *    *    *    *

それぞれ席の近い人同士で騒いでいる顔ぶれを見渡すと
班や勤務シフト同士で固まっている様子もなく、
適度にシャッフルされていて、すごくうれしい。

あぁ、こんな風になるまでに1年以上かかったんだなぁ…
と、感慨深い思いに浸った。

    *    *    *    *    *    *


約50名の契約スタッフのうち、
自分が直轄担当している30数名のこのグループは、
取り扱い業務によって3つの小班に分かれていて
しかも、そのうちの1つの班は勤務形態が二種類ある。

純粋にカレンダーどおりに出社する日勤メンバーと、
交替制ローテーション勤務のシフトメンバーと。

実は、元々は別の建物にいた同士が
昨年の初めに合併したのだ。

取り扱い業務は同じもので、内容も大きな差はないが
目的が違っていた。
日勤メンバーは、顧客サービスを主眼としたカスタマー部門。
シフトメンバーは故障・不具合の原因調査を行うテクニカル部門。
(上部組織も違っていた。)

机を並べて同じ研修を施しても、
配属先によって、仕事への姿勢・取組みが
大きく分かれていった。

日勤メンバーは全員が同じ時間に出社して
同じ時間に退社する。
カレンダーどおりの勤務であるため、
「夜間や土日に仕事するなんてとんでもない!」
という一般的な発想でやってきたスタッフ達で
全員女性。雰囲気もどことなくOLさんぽい。

全員が同じ勤務だと、
たとえ一人欠けても、全体への影響は少ないためか
全体的にお休みが多い。

また、出社している間中は必ず正社員がいるため、
業務上の不明点や判断を尋ねる人が常にいる。
常に正社員の配下で、正社員と共に仕事をするので
契約社員側のリーダーはいなかった。

けれど、契約スタッフを委ねられた正社員側(全員男性)に
スタッフ(全員女性)をしつけ、育成し、教育し、
グループをオーガナイズする意識がまったくなかったため、
彼女達は、どこか時間にルーズで探究心が薄く
まとまりも厳しさもなく育ってしまった(ような気がする。)

片やシフトメンバーは男女比が半々。
社員不在の夜間も休日も、
自分達だけで業務を遂行するよう
就業当初から厳しく意識付けされていたため、
仕事への取組みには、非常に主体性があり、
皆、どうすれば自分たちがもっと効率的に仕事をできるか
常に考えている状況がある。
(社員を頼る気は…あまりない(笑)。つか、頼りにならない(笑))

メンバーが10人いても、ローテーション勤務だと
同じ時間に一緒に仕事する人数が少なく、
しかも休日や夜間の当番は、たったひとりだ。

休みもそうそう簡単に取るわけには行かない、いや、
休日や夜間は、はっきりいって休めない。
そのため、休まなければいけないような予定が誰かに入ると
すぐに自分達でシフトの調整に入り、穴をあけないような
自主運営をしている。

また、ひとりで仕事をすることが多いので、
苦手なこと、わからないことがあると、
何よりも、自分が一番困る!
社員がいない間のアクシデントは、判断力も問われる。
よって、日勤メンバーに比べて、業務への取組みは
今よりは真剣だったように思う。
仲間同士で、聞きあい、教えあい、
切磋琢磨しあってきたように思う。

公休の間は、自分が担当している懸案を
誰かに引き継いでいかなければいかないので、
チームワークも悪くない。

当然、リーダー制を取っており、
私は元々そちらのリーダーだった。
自分の出身がシフトメンバーのため、
どうしても、向こうには点が辛くなっちゃうね(笑)。
日勤メンバーの皆さん、ごめんなさい。

    *    *    *    *    *    *

さて、この二つの集団が昨年の初めに合併した。

業務量にかなりの差が出てきたので、
一緒にして、全員で両方やりましょう…という
企業さん側の効率化目的があったようだが、
確かに業務の相互乗り入れは可能であっても、
この、雰囲気の差というものは埋めようがなく、
何をやっても、同じ調子で物事が動いて行かない事に
当初、かなり戸惑った。

たとえば、運用フローに変更が出たときなどは
メールで各自に一斉伝達し、口頭でも伝えるが
自分の問題だと思っている人とそうでない人の差が
激しい。「昨日言ったけど?メールでも出したし…」
「あ、見てませんでした。。。。」なんて…

今後の業務の進め方に意見を求めても、
反応のよい即レスが来るのは、シフトメンバーばかりだ。
全員ミーティングでも、日勤メンバーからは
ほとんど意見が出ない。
何か意見や提案があっても、まず周りの出方をすぐ見る。
自分だけが突出するのを、嫌う。
だいたい、定時になるとあっという間に皆いなくなる(笑)。

そうすると、シフトメンバーの方から
不満が出たりするんだよね。
時間が来たら、いつのまにかそこにいて、
終業のチャイムが鳴ると、もういない。
話し合う余地がない。職場環境を良くする気があるのか?
だいたい、合併してひとつのグループになったのに、
朝の挨拶もない。

ところが、日勤メンバーには日勤メンバーの
反論もあるのだ。
シフトメンバーは業務実績が全体的に低い。
時間のかかるものは、社員にお願いしてしまい、
業務を次々にさばいていかないと、
私達は一向に楽にならない。
こちらが数を気にして必死になっているときに、
シフトメンバーは「調査」に没頭しすぎて
半ば遊んでいるようにも見える、と。

確かにそれも、一理あるのだ。
私達シフトメンバーは、元々仕事量が多くなかったこともあり、
実績数をあまり意識付けされずに育成されている。
数よりも質、たくさん仕事をする人よりも、
難問を解決する人のほうが、評価が高かったのだ。
(しかし、質の高い仕事をする人は、実は数も上げていた(笑)…)

また、シフトメンバーの顔ぶれは、
一人で行動するのが好きな一匹狼が多く^^;、
日勤メンバーのように、集まってお昼を取ったりせず、
世界にこもるのが好きなメンツのため、他人への関心が薄い事で、
一見拒否されているような印象を第三者に抱かせる。
「冷たくてキツそうな感じの人達」という悪評もあった。

    *    *    *    *    *    *

この二つのグループは、
私達が入った頃は元々一緒だったので、
社員さんは、かつての同僚とまた顔を合わせて
「やあ!また、よろしく!」って感じだけど、
私達は、当時一緒だった日勤メンバーの仲間はもういない。

ムードも姿勢もかなり違うグループ同士が一緒になって、
ふたを開けてみれば、それぞれのスタンスの違いに驚き
「あの人達」という総称で、お互いに呼び合って、
席をバラして交互にしようものなら、個別にブーイングメールが
来たりした^^;。

人を寄せ集めるのは簡単だよ。
でも、今まで自分たちが当たり前と思っていたことが
ある日を境に、そうでなくなり、
愛していたものでも、ときには批判の対象になり、
納得がいかないまま、
捨てなければいけなくなるのが「合併」だね。

少し前、業界再編などと言われて、
大手企業の合併が相次いだが、
「それによって業界第○位に踊り出る事に…」
なんていう簡単なものじゃない。

お互いにお互いを快く思わない反発しあうムードを
どうやって溶かしていくのか…
関わっている方の苦労をこんなときにすごく感じます。

    *    *    *    *    *    *

これに関して私が取った作戦?は、
「やめた!もうなにもしない!」(笑)。

面と向かって反発しあっているわけではないし、
表面上は穏やかで仲はよく、ただ、
「なんとなく気に食わない…」と思っているだけのものだ。
業務に支障の出るような度合いでもない。

性急に対策をとっても始まらないし、
上から心情的な部分を矯正させられるのも
逆効果でしょう(笑)。

全体を見ている立場としては、
かなり気になったりするんですが^^;、
別に混ざり合わなくても、
モザイク状でなんとなく、まったりやっていければ
いいのかなぁ…なんて、考えてました。

    *    *    *    *    *    *

あれから、一年半、いろいろ考えたことも
案の定、時間が解決してくれて
日勤対シフトメンバーばかりでなく、
3つの班同士の壁さえも随分低くなりました。

金曜日のような飲み会の場では、
意外な組み合わせで人と人との交流が生まれ始め
最近は、就業前の世間話の相手も勤務や班に
こだわっていない感じがします。

いいねぇ。
こうやって経過を見ていると、人の融合には順番が
あるようですね。

まずは、世話好き、話し好きのキーマンが口火を切ること。
それから、喫煙者同士が喫煙室で言葉を交わすようになる事。
そして、飲み会などのイベントで、あまり話したことのない人と
話す機会が作られる事。

でも、これって、かなり、プライベート要因任せですよね(笑)。
人の感情なんて、結局外から強制されて変わるようなものでは
ないということですね。

    *    *    *    *    *    *

さて、歓送迎会の最後は、
弓月君の挨拶と、彼への記念品贈呈。

弓月君、理系の大学中退して、
アルバイト経験すらないままここに来て、
年齢よりもかなり幼いお子ちゃま行動に手もかかったけど
こんな大勢の前で、笑いもとりつつ、きちんと挨拶して
すごく成長したなぁ。。。。(今日はカッコいいよ!)

彼はたぶん、どんな業種であっても
スーツを着て出社するような仕事には
向かない人だね。

PCオタクではあるけど、
ITというよりはクリエーター?
ビジネスに関わるよりは、ゲームなどの
アミューズメントに関わっていたほうが、よさげなキャラ。

叱られたり、周囲に眉をひそめられたりしたけど、
ここにいるみんなの暖かい拍手を聞けば、
みんな、キミを嫌って憎んでいたわけでなないことが
よくわかるでしょう?

最後の主任の締めの挨拶は
「皆さん、弓月君がしばし"休暇"に入ります」
これ、核心を付いていて、かなり受けました!

そう、きっとまた戻ってきそうな気もするけど、
もう会わないような気もするし、
でも、きっと、ここで働いた1年半は、
絶対いい思い出であり、
これからの自分の役にも必ず立つはず!

私はそう確信するよ。
弓月君、ありがとう、お疲れ様でした。




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