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2005.04.20

'ダメ出し'さん、いらっしゃい!

先日、「ランチメイト症候群」で、
工場で働いていたときの経験談を書きましたが、
当時を振り返ると、瀬長さん(当時:40代後半/女性)の事を
思い出さずにいられません。


瀬長さんは、私の半田付けの先輩です。
私と違って、瀬長さんは大手のN○業から入っている
工場渡り歩きのツワモノでした(笑)。


私(当時:30代後半/女性(笑) )が工場の仕事に就いた頃は、
まだ、その生産ラインが自動化される前で、
当時、量産が開始されたばかりの
「DVD」の光ピックアップ(そ!こんな感じ)
手組みで作っていたんです。


ラインの中でも、半田付けメンバーは
手先の器用さと作業の速さが要求される雰囲気だったので、
「ぷらたなすさん、明日から半田やってみない?」
と、当時の班長(当時:30代前半/男性)から声をかけられたときは、
「お!やった!」と、結構うれしかったですね(笑)。


    *    *    *    *    *    *


翌日、私は班長に先導されて、50メートルもあろうかという
長い作業台(まさにこちらのサイトの写真のような感じ。
うわ!そっくり!)の中ほどに連れて行かれ、
半田メンバーが横並びに10人程度並んで作業している
グループの端っこの、空いた椅子を指差されて
「ぷらたなすさん、ちょっとここで半田付けやってみて。」と
早速作業指導を受けました。


でも、持ったことのない半田ごて(←おお!メチャメチャ懐かしいっ!)
を右手に持って、デカいミシン糸のように巻いてある
糸半田(←手に持つとズッシリ重い!)の先端を左手でつまんで、
たぐった線の長さを始終整えながら、冶具に固定させた部品の、
わずか2㎜前後(!)の突起部分8個所を、
スピーディに半田付けしていくなんて…
最初は作業そのものが割と難しいんですよね。


でも、その日の終わりまでには大体慣れて、
翌日には、手も安定してきてリズムも取れるようになった頃、
隣のオバサンが私の様子を見て、
いきなり突っ込み入れて来るんだよ、
「あんたっ!それじゃ数が上がんないよっ?」って怒鳴り声で。


最初、自分が言われているのだとは思わず、
同じ事をもう一度言われて、アタシが言われているんだ…
と気がついた。


なんだよ、この人は??失礼なっ!!!
だいたい、昨日ラインを移ってきたばかりの人間に、
その頭ごなしの言い方はないだろう。


それに、これがチンタラやっているように見えるかい?え?
昨日の今日で、こんだけできていればイケてるほうジャン。(ブスッ=з)


すると、「そんな、あんたみたいに、
のろのろ1個1個やっていたら
あっという間に日が暮れるわ、
アハハ~(冷笑)…」と、さらに追い討ち。


なにそのムカつく口調!
まだ挨拶しか交わしてないのに、
いきなりそれかいっ!!!


コイツってもしかしたら、
新人なら誰かれ構わず難クセつけて来るような
札付きのイビリ屋じゃないの?


    *    *    *    *    *    *


おまけに人の作業にも、思い切りケチをつけて来る!


「あーーーーーー、ダメダメダメダメッ!
その手、邪魔!もっと右持って!、ほら左手も使って!」


何かやろうとするたびに、
逐一横から口を挟んでくるのでやりにくくてしょうがない。
ウルサイなぁ。。。お前、何様のつもりだよ?
班長がこれでいいって言ったんだから、いいでしょーがっ?


「あ!あ!だーから、それがダメだって言ってんの!
右と左、一緒に動かせばいいでしょうに。」


あまり相手にしないように、
午前中は適当に笑って合わせていたが、
午後は、横から修正の指先が本当に伸びてきたので、
さすがに拒絶する。


「あの、いいです、私。
やっと慣れたこっちのほうが
ずっと速いんで、そのやり方じゃなくとも。」
「……。 ふーん。あっ、そう。いいの。
だったらそれでやってみれば?私は別にいいけど。」


なんか、な~んか、いちいちトゲのある言い方で、
その度にカチンと来る!


その日は一日、寝るまで気分が悪くて
ずっとムシャクシャしていた。


彼女の言葉のひとつひとつが克明に頭の中で思い出されて、
「こんな風に言い返せばよかった!」と、悔しく思い、
言えばよかったと思うセリフを突きつけて、
相手を撃退しているシーンを何度も頭の中で思い描いた。
気がついたら、ブツブツと本当に声に出して口走っていたよ(笑);。


    *    *    *    *    *    *


この第一印象の最高に悪いオバサンが瀬長さん(笑)。


でも、私、ふと思い出したんだ。。。


以前、私が版下(はんした)という、
製図に似た仕事をしていたときに、
新人の女の子に、
「こうしたほうが、きれいに線が引けるよ?」と
せっかく親切でコツを教えてあげたのに、
「自分のやり方のほうがいい」
と言って、彼女が人の意見に耳を貸さなかったことを。


でも、ソレ、違うんです。


何十センチもある長い罫線は、手首で書こうとしちゃダメ^^;。


手首がぐらつかないよう、
(1)ロットリング(製図ペン)を持つ指先からひじまでを
気持を込めてしっかり固定させて、
(2)左手は定規を表面積の大きい手のひらで押さえて
(3)腕を体ごとスライドさせ、(4)息を止めて、
(5)一定の速度で(6)一気に引くのが正解。(ふぅーっ(笑)…)


そうじゃないと、紙面とロットリングの角度が安定しないので、
一本の線が所々で太くなったり細くなったりするし、
定規を当てていても微妙に斜めになるんだよね。
美しくまっすぐな罫線を引ける人はそこが出来ている人なんです。


で、私はそれを何年もやっていて、十分目も利くし
新人の女の子が引いた罫線を見ると、
何が欠点かすぐわかるんだけど、
本人にそれを指摘しても、
「この線のどこが悪いの?」って感じで
言われてその気でよく見ても、
最初は自分でもあまりわからないんですよね。


まぁ、それも仕方ない…、
入ったばかりの女の子と
6、7年もやっている私とじゃ、
一本の罫線に対する感受性がまるで違うのだ。


でも、本当に、アナタが思っているよりも、その罫線は汚いの!(笑)。
自分で気がつかないなら、せめてきれいに引ける方法だけは
「つべこべ言わずに、騙されたと思って試して見なさい!」
これが私の本音だった。


    *    *    *    *    *    *


そうか。瀬長さんみたいに熟練した人から見れば、
私のやり方なんか、アラが見えてしょうがないのかもしれないな。


思えば、私がムカついた部分は、彼女の言い方や
ちょっとしたプライドを傷つけられたことに対してであって、
言っている内容は、経験豊富な彼女から見れば
当然のことなのかもしれないね。
たぶん、気がつかないのは初心者の私のほうで…。


だいたい、他人との衝突を恐れ、たとえ誰かが間違っていても、
面と向かうと口ごもり、誰も何も言わない事が多いこの世の中で、
「あんた、ダメじゃん!」と、ズケズケ指摘してくれる人って
もしかしたらすごく貴重じゃない?


遠い過去、私が新人の女の子に、
騙されたと思ってでもやってみて欲しかったことは、
それは、自分も同じように、心を白紙にして、
とりあえず従ってみるべき価値はあるかもしれない。


一晩で、自分なりに納得のある回答を導き出した私は、
翌日は、新たな目的を心に抱いて出社した。


    *    *    *    *    *    *


その日から、瀬長さんの助言は全部聞いた。
うまくいかない事は逐一相談した。
瀬長さんは、思っていたより全然いいヤツで(笑)、
聞けば何でも教えてくれた。


確かに多少気が強くて意地悪なところはあるが(笑)、
「教えを請う」という手法は、コミュニケーション的にもかなり有効で、
喫煙室に行ってまでも、半田論議に花が咲き、
ラインが別れてしまってからも、
その後私が事務所に上がってしまった後も
いい友達としてよく飲みに行った(笑)。


一度自分をゼロの状態にリセットして、
とりあえず他人の言うことを無心に受け入れてみる…というのは
技術・技能的な仕事では、結構大事なことだよね。


瀬長さんのアドバイスを聞きながら、
私は瀬長さんと同じぐらいの品質の製品を、
同じぐらいのスピードで作れるようになり、
それに自分なりの工夫を少しずつ加えていって、
やがて彼女を追い抜いた。


5年前、メーンの生産ラインを海外に移す話が持ち上がり、
相応の人数がリストラされたけど、私達は生き残った。


せっかく生き残ったのに、
お互いに諸所の事情で結局転職してしまったが、
彼女、今も言いますよ(笑)。


「あのとき、拒否されていたら、他の人と同じように、あんたもか…って
早々に見捨てようと思った」って。(相変わらず「オマエ何様?」発言だな(爆)!)
彼女は半田付けが大好きで、"愛"があったんですよね。
だから、黙っていられなかったのだ^^;。今なら私もそうするだろう(笑)。


最近、しばらく会っていないけど、またお酒でも飲みに行こうかな。
孫も大きくなったことだろうし(笑)。


    *    *    *    *    *    *


仕事のことで、プライドを傷つけられるような事を言われたとき
悔しいし腹立たしいし、一日中その一言が頭から離れないよね。


考えないようにしようと思っても、どうしてもその人の言葉が
仕事中ずっと頭の中で繰り返されて、
「ああ言えば良かった、こうすれば良かった」…と
なかなか気持ちを入れ替えることが出来ません。


でも、その「ダメ出し」って、
自分にとって貴重な宝物かもしれないのね。


ここで何か言われていなかったら、
私は実績をあげることが出来なかったかもしれないし、
誰かの手厳しい突っ込みがなければ、そのあと、
とんでもないヒューマンエラーを起こしたかもしれない。


それ以降、私は職場で人から何かを指摘されるたびに
「今、ここでこんな風に言われているのは、
このあと、仕事で勝ち上がるために神様が私にくれた
最良の贈り物なんだ!」 と、思うようにして、
神様にひとこと、「ありがとうございます」と、お礼を言って
素直に冷静に受け入れることができるようになりました。


(それまでの私って、結構アタマでっかちだったかも^^;…)


やがてそのうち、そんな自分を落ち着かせるための努力も
さほど、いらなくなるのですが、瀬長さんとのあれこれは
私のひとつの分岐点になりました。


今、求人誌をめくると、製造系の請負会社の広告が花盛りです^^;。
胡散臭さ(笑)を感じながら、飛び込んでみた仕事でしたが、
私には、得るものが多く、同時にとても楽しかった3年間でした。


    *    *    *    *    *    *


2000年8月、ぷらたなす退職。
在職中にいただいた、「統括リーダー」の肩書きが
次なる仕事の決め手となる。


そう、人生に無駄なことなんて、なにひとつないんだ…

---
この記事は、2005/04/24に
「ダメ出しさんいらっしゃい」から改題しました。


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コメント

ぷらたなすさん、こんにちは。
今回もまた何だか耳が痛い内容だったので、トラックバックをさせていただきました。
確かに言い方にカチンとくるけど、言っていることがものすごく大事なことを言っていることってあるんですよね。
その大事さも感情的になっちゃうと聞く耳持たなくなるから、それがマイナスになることもあるんですよね。
とっても勉強になります!(笑)

daisukeさん、こんばんわ。トラックバックありがとうございます。うれしいです!本当にdaisukeさんのおっしゃるとおりで、相手の言っている事が正しいときは、少し時間が経ってから、「でも待てよ?」と、気づかされるタイミングが必ず訪れるんですよね!いただいたコメントの主旨からはハズれてしまいますが^^;、だから自分は今、「反発されるのでは?」または、「どうせ言ってもわからないだろう…」とは考えずに、「私の言っていることが正しければ、やがて必ず気が付いてくれるはず!」と言う信念で、他の人に注意や助言をしています。そのときに、感情的にガンガン反撃されても、へこまずに次の日を待つんですよね。私に言われたことが気になって、たぶんお布団の中でそれについて思索する時間が必ずあるだろうから、冷静になって、相手に「でも待てよ?」と、立ち止まって欲しいんです!言ったときは反発されても、そのときに気がついてくれれば、それでいいんですよね。私、人の気持ちを結構信じていたりするんです^^;…えへへ^^;

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