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2005.03.13

次男の恋と確信留年

先週次男の高校に行ってきた。次男と二人、担任の先生の立会いの元で校長先生から「現級留置」の申し渡しを受けるためである。原級留置とは「留年」の正式名称らしい。

次男はストレートに行けば本来は大学1年か専門学校生か、または就職して働いている年齢である。公立の全日制普通高校を中退したあと、一年後に思い直して再び公立定時制工業高校を受験した。

全日制から移ってきた生徒の例に漏れず成績も悪くなく、部活動で全国大会にも出場し、順風満帆の高校生活を再開したかに思えたが、二年になってクラスメートの女の子を好きになってしまい、交際→離別がうまくいかず「別れたいのに別れてくれない」苦しさから、学級そのものから距離をおきたいと思うようになってしまった。

一クラスが10数名、各学年二クラスの小規模な学校である。そのうち学年に2~3人しか居ない女子生徒に惚れちゃっても、人の心である限りそれを責めることはできない。

かつ、アツアツぶりを発揮していたに違いない二人の関係が途中からおかしくなって、彼女は「別れるつもりは無い(復縁に今も強力な未練がある)」、彼氏は授業に来ない(授業が終わった時間に部活だけに行く^^;…)というのではウワサにもなろうし、クラスメートばかりでなく先生達も敵にまわしてかなりの問題となっていたらしい。

次男は私には非常になんでもよく話してくれる。彼の精神状態は手に取るように理解できる。実際の度合いはわからないが、要するに常識あるストーカーに付きまとわれるような、そんなストレスと恐怖心を抱いているのだ。

彼女は自分の家族を味方につけて、母親までが「誠実じゃない。別れたいとはどういうことだっ?」と直接次男に汚い言葉でののしるような電話をかけてくる。彼女には未婚で生んだ小さなお子さんが居るので、それでも好きになってくれた次男にはそのまま結婚して欲しいと強く願っていたようだ。

「オレ、結婚しなくちゃいけないの?オレが我慢してそうすればすべてが丸く収まるの?」 普通の恋愛をしたかった18歳の男の子にその判断を迫るなんて、いくらなんでも酷すぎるよ。そこまでこんがらがってしまったら次男の気持ちは嫌悪で余計離れていくばかりだと言うのに。。。(先方の家族には次男が何度も頭を下げてそちらは現在は解決済みです。「オレが自分でやる」と両親の介入を彼は許しませんでした。エライ!)

当初彼が取った打開策は、進級ギリギリの出席日数を綿密に計算して残りは全部休む!(彼女と顔を合わせない)という作戦であったが、そのあたりから「女の子が原因で人が変わってしまった!」と思われて、熱血が空回り気味の担任(体育教師)から、頻繁に"指導"のチェックが入る。それもまた彼の性格を理解・評価しているとも思えず、誤解をベースにしたすべての言葉が次男を傷つけ冷ややかな気持ちにさせた。

いずれにしても、次男のここ数ヶ月の悩んで苦しんでいる感じは親から見ても共感でき、転校を進めたりはしたが「この学校が好きだから辞めたくない」「中退はもうしたくない。高校は卒業したい。イヤなのはあのクラスだけだ。」という真摯な本音に偽りはないだろう。私も同感である。

思うに、会社の人間関係が我慢の限界に達したときは最悪転職という手段がある。イジメが原因で登校拒否になった生徒には転校も認められている。もちろん本人に原因があるのはわかっているが、だからと言ってこういったツライとわかっている状況下に長い間置いておいて、次男のためになるんだろうか?心身に支障が出てしまったら元も子もないだろう。

「お母さん、オレ、留年することにした。俺がやると言ったらやる!留年させてください、お願いします!」
ある日、次男がそう言い出してきた。それらしいことをつぶやくことがあったのでウスウス感じては居たが、それが本当に最善なのか判断がつきかねていた。次男が言うには、これからの授業には一切出ずに、出席日数不足での留年を敢えて狙うのだという。

問題は山ほどある。これについては親子で、夫婦で、母娘(実母と私)で、そして家族全員で何度も何度も話をした。眉をひそめた話し合いではなく、次男の真意や責任の確認ともろもろの状況を毎度ざっくばらんに語り合った。ジョークも出て暗いものではなかった。みんな次男には幸せになってもらいたいのだ。

「まぁ、いいんじゃない?そこまで思うならやってみれば?その代わり思ったような結果にならなくても納得しなさいよ。余分に払わなくては行けない授業料はアルバイトしてあんたが払いなさい。」三年前のように現実逃避するのではなく、煮詰まった状況から脱出する突破口を自分で探ってきた姿勢に、大人になったなぁと好感を抱く。いいじゃない。「学校は辞めたくない」という強い気持ちを感じる決断だね。

今まで先生からの毎度の状況確認のメールには、あらぬ誤解で次男が不利になってしまうことを恐れて彼の本当の意図は隠してきたが、これからは少しずつオープンにしていこう。実は担任の先生のほうも、次男の件では少しずつ考えが変わってきていることが文面からうかがえる。善悪を土台にした固いものの言い方をして来なくなったので、そろそろ打ち明けてもいい気持ちになる。


家族の方針は決まった。その数日後に次男は40度近い高熱と下痢と嘔吐でダウンしてしまった。精神的な疲労が限界に来ていたのだろう。大丈夫だよ。来年下級生に混ざってもう一度やり直せばいいさ。今はゆっくり休みなさい。


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