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2005.03.13

校長もしょせんはお役人

先週次男の高校に行ってきた。次男と二人、担任の先生の立会いの元で校長先生から「現級留置」の申し渡しを受けるためである。原級留置とは「留年」の正式名称らしい。

留年と言っても、本人の強い希望による確信留年である。その経緯は「次男の恋と確信留年」で書いたが、次男に原因はあるものの、いろいろと精神的な負担が大きかったそれまでのクラスから離れるための強行策であった。

次男の通う定時制高校は人数が少なく最高学年の4年生までクラス替えがない。とはいえ毎年編入生や社会人を受け入れているので年々雰囲気は多少変わっていく。それでも今のクラスがイヤでイヤで自分でその結論を出してきた。

いずれ彼の登校時間である16時前後には家に誰も人が居ないので、その間アルバイトに行こうが学校をサボろうが、誰も彼の計画を阻止できる人が居ないのも事実だ。

「留年するために授業には出ない」 世間的にはあまり誉められた話ではないが、「学校を辞めたくない、高校は卒業したい」という前向きな意思に添ったものだったので、家族は最終的にそれを認めたのだ。やってみてそれでうまくいかなくても、それも人生勉強、まぁいいじゃんてな感じで^^;。。

    *    *    *    *    *    *

さて、当日。連絡の行き違いから私だけが先に学校に到着する。先生と約束した時間は定時制らしく19:00。私はそれまでに明日に回せない仕事(採用面談)があったので、お互いに別行動で!と話していたつもりだったが、直前にその確認を取り合わなかったため、彼はいつものように私が車で迎えに来ると勘違いして自宅で待っていたらしい。「今から行く。遅れるけど。。」とのメールを確認して、その旨を担任に告げて打ち合わせ不足を詫びた。

次男の定時制高校はバイク通学を許可している。原付バイクで出たならばそろそろ着く頃なのに一向に現れない。「今から出る」と言ったって、私の車で向かう心積りでいたのならば、そこからコートを着たり防寒ズボンをはいたり、トイレに行ったり、その間におばあちゃんに話し掛けられたりして、すぐに出られるものでもないだろう。

待っていればやがて着くのは確実なのに、目前の担任はどうも落ち着かない。何度も次男の携帯に電話しているが、先生、バイク運転中はヘルメットかぶっているし、走行と風の音で着信音が聞こえないし、それに走っているのでたとえ気がついても取れないですよ?…と言う。。

なんとなく、来ないのではないか?と思っているようだ。先生、ウチの次男は約束は守りますよ。出来ない約束なら最初から「イヤだ」とはっきり言うタイプである。それを無理やり丸め込もうとするから、結局来なくて裏切られた感がするんです。(私の心の声)

どうもこの担任は(悪い人じゃないんだけど)ウチの次男に対しては誤解が多く、評価も低い。二年連続の担任だが、面談のたびに「○○くんは、もうちょっとこうだといいんですけどねぇ…」と毎回言われた。定時制高校生としては成績が良かったので、「もっと積極的にクラスのリーダーとして活躍して欲しい」という内容なのだが、本人にその資質はない。人の前に立つことにはまったく興味が無く、友達も親友が数名居ればそれでいいと本気で思っている。

今までの学校生活でも、そこばかり言ってくる先生が何人かいたが、クラスに対して積極性がなく、他人との関わりもそこそこでいいと思っていることがそんなに悪いことなのだろうか?なれないものは逆立ちしたってなれないのだ。

「もっと積極的に…」というセリフは助言のように見えるが、実は次男に対する否定と苛立ちである。次男もそれは感じているのだ。素のままありのままの状態の次男をどうして肯定してくれないんだろうな。。確かに担任のクラスの中に一見冷めていてマイペースな人がいるのは、気になって仕方ないのはわかるけどね。ただ、部活動とバンドの練習には這ってでも行くし、大人のチームに参加している草野球でもいい人間関係でやっているので、結局次男は「人を見て」いるのだろうと思うけど。

今までのあれこれを先生と語り合ううちに、次男が到着した。夜の教室で生徒の椅子に向き合って座っていた私と担任の間の机に置かれていた成績表をさっとすくいとって「お、成績わりぃ~!すげぇ点数!」と屈託無く笑う。さっきから何度か校長先生が「まだですか?」と教室に様子を見に来ていたので、校長先生も心配して待っているはずだ。「それは、あとからでいいから、まず校長先生のところへ行こうよ。」と言って、私と次男と担任は校長室へ向かった。

    *    *    *    *    *    *

さて、校長室のドアの前。急に直立不動になった担任が「失礼します!」と声を上げてドアを開けた。お互いに顔は見ないけど、たぶん同じく「なんだ、こりゃ?」と思ったと思う。警察とか軍隊とか、かなりそれっぽい態度(笑)。

担任に促されて校長室内の会議用の長テーブルに校長先生と1対2の配置で向き合って座る。…と、同時に突然入り口に立っていた担任が「ただ今から○年○科 ○○○○の原級留置を申し渡す。一同、起立!」と叫ぶ。

は???なんだかおかしくて隣の息子と目を合わせて笑ってしまいたい気持ちだ。息子も絶対同じく感じていると思う。あーそうか。要するにコレはセレモニーなのね、と納得。これが済んだら「ちょっと、ちょっと…」と息子と二人で早く大笑いしあいたい。

「礼!!」 礼をして座る。校長先生から卒業証書を読み上げるかのような原級留置の申し渡しがあり、講評(っていうのか、アレは^^;?)の言葉があった。

「えー…、(ここで校長はメガネをかけ直して手元の書類を見る)、、○○くん、君はその…、女性問題とかいろいろあって (は?いきなりそう来るかっ?しかもその『女性問題』という言い方って?^^;…)、えー、クラスメートや部活動の仲間とか、いろんな友達に大変迷惑をかけた… (なんだとっ??) 」

なんだ?なんだ?なんだ?授業を確信犯的にサボった事で先生達に迷惑はかけただろうが、「クラスメートや部活動仲間に迷惑」というのは、まったく持って解せない。次男は部活動全国大会出場の原動力である。顧問からお褒めの言葉をもらうぐらい、試合に対しては体調管理を怠ったことが無い。次男が不調になったのは昨年後半からだが、その時点で部活動はシーズンオフで活動が無い。(定時制は通年の部活は困難なのだ)

かつ、「クラスメートに迷惑」というのも何なのだろう。誰かを虐めたとか暴言をはいたとかそんな事実はないし、通常高校生って、特定の誰かが学校に来なくなっても、冷ややかな評価を抱くだけで、さほど気にするわけでもないと思う。だいたい次男が授業に来なくて誰かが迷惑をこうむるほど、次男がクラスで重要な役割を担っていたとも思えない。あ、何かの当番はそうだったかもしれないけど(笑)。

なんだか、聞けば聞くほど現状にそぐわず腹が立つ。次男の事はどんなふうに上に報告されているんだろう。

「○○くん、君は自分のしたことで友達に迷惑をかけてしまった…ということをわかっていますか?」

「いえ、わかりません。」

受ける!それでこそキミだよ!そんな納得のいかない事に対して「わかっています」という事は無い。というかそれをできないのが次男なのだ。

校長、予想外の展開に若干出方に戸惑う。何かしゃべらなくては…という焦りか、次にこんなセリフが飛び出した。
「今、学校は予算も大変で、留年者が一人出るということはその分お金がかかる大変なことなんです。」
「働いている生徒のための学校なので、非常に授業料も安くなっていますがそれが財政赤字となって予算を圧迫しているわけです。」

なんだよ、そのセリフはーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!
その理屈だと、留年するなら中退されたほうがまだマシとも受け取れますぜ?経済的に進学が困難だったり、健康や諸所の事情で高校を卒業できなかった子供達を受け入れて、高校卒業の可能性に門を開いてくれてくれているのが定時制高校じゃないのかい?それだと、定時制高校の校長でありながら定時制高校の存在をそのものを自ら否定しているではないか。

かつ、なんとか卒業させようと学校ぐるみで生徒のフォローをしているはずなのに、目の前の生徒に向かって「予算」とか「赤字」とか、そういう「キミはお荷物」と受け取れなくも無い話はないよね。確かに留年者の数は学校の実績にも影響が出るだろうし、校長が気になる気持ちもわかる。だがしかし、それは来期の再生を約束させるこの場で、言っていい話じゃないだろう。。。

さすがの私も少し反論してみたくなる。校長の話の合間に「ハイ…ハイ、…」と返事する息子の声が涙声っぽい。あわせてはいるが、事実と違うことばかりに勘違いな突っ込みが入っているので彼も悲しく悔しいのだ。ここで校長に異を唱えることで担任の顔をつぶしたくはないが、息子のために誤解は解いておかなければならない。

「校長先生、ちょっと伺ってもいいですか?さきほど『部活動やクラスの友達に迷惑』とおっしゃいましたが、それは私は息子からは全然聞いていません。具体的にいつどのように迷惑をおかけしたのか教えていただけませんでしょうか?」(超、感じの悪い親である^^;。。わかってるわい、そんなこと!)

校長、言葉に詰まる。隣の息子が「お母さん、いいよ、なんとなく…わかっているから…」と、私に手のひらを見せて制止する。「いいの?」と視線で尋ねる。「いいよ。」と視線が返る。キミがいいのなら、私はそれでいいのだ。じゃー、次(笑)!

「それから、先ほど、『留年者を出すのは予算がどうこう』と、おっしゃいましたが、それはあくまでもそちらのお話なのではないですか?」
「いえ(慌てている)…だからですね…今、学校は大変なわけです。」
「それはわかりますが、それは今この場で私達に話すべきお話でしょうか?」姿勢を正して、校長の目を見て話す。けんかを売りたいのではない。「来年は頑張りなさい」という教育者としての暖かい励ましがまったく感じられない事や、生徒や父兄の気持ちに鈍感である点に突っ込みをいれてみたかったのだ。

校長、どうしたらいいかわからない。次男はそのとき校長先生がかわいそうで、どこかのタイミングでフォローを入れようか迷ったそうだ。イヤーごめん、ごめん。…そうだ!校長にとって留年者は自分達の評価を下げる、出してはいけない罪びとであり、校長の把握では非難されて然るべきの札付き不良劣等生なのだ。それって、今回は違うよ?そこだ!

この機会にやっぱり言いたいことはきちんと言おう。「校長先生、うちの息子はクラスでいろいろ嫌なことがあって、自分で希望して留年を決めました。それには私も夫もおばあちゃんも皆賛成しました。世間的によろしくないことは承知しておりますが、4年間クラス替えのないこの高校で、学校を辞めずに続けていくために留年を選ぶのはそんなに悪いことなのでしょうか?先ほどいろいろ出すぎたお話をしてしまいましたが、この場を借りてお願いします。息子をぜひ留年させてやってください。。」

私は深々と頭を下げた。手法としての留年を認めてくれ、という思いもあった。

「校長先生、それじゃ、よろしいですか?」すかさず担任が場をうまいタイミングで引き取った。担任には校長室を出たらすぐ謝ろう。

    *    *    *    *    *    *

教室に戻ったらすぐに担任が頭を下げてきた。??「いや、お母さん、すみませんね、ウチの校長、言葉が足りなくて…」??「校長も先生達からの報告だけでやっているんで…」「いや、いいんです。ただ、予算とかそういう話は…ちょっと腹立ちました」(笑)。セレモニー終了後の内輪の反省会モードだ(笑)。なんだかここにいる三人とも気持ちは同じなようだ。と、いうことは、先生達の間でもそれなりにあの校長先生には不満な部分もあるのだろう。

学校を舞台にした事件が起きるたびに、その学校の校長のコメントがテレビ等で報道されるが、私から見て説得力のあるいい対応をしていると思える校長の数は少ない。顔立ちも同年代のビジネスマンと比較すると、上司や上の機関からから怒られないように、問題が起こらないように、そこだけを判断基準にして長年やってきたお役人の顔だ。何事も無いことを良しとしているから、予想外の事が起こると臨機応変な対応が出来ないのだ。きっと。。。

肩書きのある人よりも、日々生徒と試行錯誤しながら接している現場の先生のほうが、よっぽど発想も行動も柔軟で暖かい。「お母さん、実は今回の○○クンの件は、優秀だったあの生徒がどうして自分から留年を?と、先生達に少なからず衝撃を与えたんですよ」…だろうね。。

でも先生も変わりましたよね。今なら何か異変があっても包み隠さず相談できるような気がします。言わなかったけど心の中で私はそう思っていた。次男の担任は30代前半。若くまだまだ変わっていけるいい年代だ。自分の職場の同年齢のスタッフをふと思う。比較するのは酷ですが、組織の中で働いている人間は、それなりに揺るぎの無いタフさがある。

さて、帰ろうか。次男と一緒に帰りたかったなぁ~。帰りの車の中で爆笑本音反省会をしたかった。もちろん、家に帰ってから二人であの数時間のひとつひとつにおおいに盛り上がったのは言うまでもない。でも、アンタ、本当に来期は真面目にやるんでしょうねーっ?先生を納得させるためにも、来期はいいとこ見せてよね!

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